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日本創発グループの年収726万円は社員74名の数字|東京リスマチックの評判と将来性

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※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 年収726.1万円は74名の数字:連結4,038名の平均ではありません
  • 求職需要は子会社側:実態は東京リスマチックの口コミに出ています
  • 増収でも営業益30.8%減:純利益2.3倍は不動産売却益が主因です
  • 配属先は印刷とは限らない:フィギュア・出版・3DCGまで抱えます

「日本創発グループの平均年収は726万円」——検索するとこの数字が並びます。しかしこれは、純粋持株会社である提出会社に在籍するわずか74名の平均であり、グループ全体4,038名の水準ではありません。この記事では、第11期(2025年12月期)有価証券報告書の実額をもとに、この726万円が誰の数字なのかを分解し、実際に働く場となる東京リスマチックなど子会社側の実態、業容の広がり、M&Aで拡大し続ける構造、そして増収減益に転じた業績までを、公式情報・口コミ傾向・推定情報に分けて整理します。「印刷会社への転職」というイメージのまま応募すると、入社後の景色が大きく違う可能性がある会社です。

日本創発グループの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。表の年収・年齢・勤続年数・従業員数のうち、給与関連は提出会社(純粋持株会社)単体74名の値である点が、この記事で最も重要な前提です。

項目内容
会社名株式会社日本創発グループ(JAPAN Creative Platform Group Co.,Ltd.)
証券コード・市場7814/東京証券取引所 スタンダード市場
本社東京都台東区上野三丁目24番6号(上野フロンティアタワー)
設立2015年1月5日(東京リスマチックの単独株式移転により設立)
代表者代表取締役社長 藤田 一郎(2017年3月就任)
平均年間給与726万1千円(7,261千円)※提出会社単体74名の平均
平均年齢47.3歳 ※提出会社単体
平均勤続年数15.5年 ※提出会社単体。出向者は出向元の勤続年数を含む
従業員数連結4,038名/提出会社(単体)74名(2025年12月31日現在)
売上高連結869億87百万円(前期比8.6%増)
営業利益連結30億10百万円(前期比30.8%減)
経常利益連結32億1百万円(前期比23.8%減)
当期純利益65億30百万円(前期比127.4%増。固定資産売却益57億58百万円を含む)
子会社・関連会社数子会社59社(連結39社・非連結20社)、関連会社11社
労働組合結成されていない(労使関係は円満と記載)
子会社別の平均年収有価証券報告書では開示されていない
出典第11期(2025年12月期)有価証券報告書(2026年3月25日提出)/公式IR資料

日本創発グループとは?東京リスマチックを母体に59社を束ねる持株会社

結論から言うと、日本創発グループは自社で印刷機を回している会社ではありません。有価証券報告書によると、提出会社自身の業務は「傘下グループ会社の経営管理およびそれに付帯する業務」であり、実際の制作・印刷・営業はすべて子会社が行っています。求人に応募するとき、雇用主が持株会社なのか事業会社なのかで、勤務地も仕事内容も給与テーブルも変わります。まずここを押さえてください。

母体は1972年設立の東京リスマチック。2015年に株式移転で持株会社化

グループの源流は、1972年11月に印刷物のオフセット製版を目的として東京都中央区で設立された東京リスマチック株式会社です。同社は1998年7月に日本証券業協会へ店頭登録し、2014年12月26日付で上場廃止。2015年1月5日に単独株式移転で純粋持株会社「日本創発グループ」が設立され、同時にJASDAQへ上場しました。2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場へ移行しています。つまり「日本創発グループ」という名前で検索している人の多くが実際に触れているのは、東京リスマチックという事業会社の看板の裏側です。

会計上は「クリエイティブサービス事業」の単一セグメント

第11期の有価証券報告書によると、同社はクリエイティブサービス事業の単一セグメントであり、事業別の売上・利益は開示されていません。したがって「フィギュア事業がいくら稼いでいるか」「Web事業の利益率はどうか」といった内訳は、外部からは把握できない構造になっています。ただし関係会社の状況では、連結売上高の10%超を占める子会社として東京リスマチック(単体売上179億75百万円・経常利益13億54百万円)と日経印刷(単体売上114億26百万円・経常利益9億94百万円)が個別開示されています。この2社だけで連結売上の約34%を占めており、グループの土台が依然として商業印刷・出版印刷にあることが数字で確認できます。

資本構成はオーナー系。上位10名で57.29%

2025年12月31日現在の大株主は、筆頭が株式会社TKOの17,340千株(36.61%)、2位が日本創発グループ従業員持株会の3,489千株(7.37%)、7位に社長の藤田一郎氏が781千株(1.65%)と続き、上位10名で57.29%を保有します。推定情報として、浮動株が少ないオーナー系ガバナンスであり、大型M&Aや事業再編の意思決定が経営陣主導で速く進みやすい構造だと考えられます。裏を返せば、現場の意見が制度に反映されるまでに時間がかかる可能性もあります。

平均年収726.1万円は「74名」の数字|連結4,038名との約55倍の乖離

この記事で最もお伝えしたい論点です。結論として、求人サイトや年収まとめ記事に載っている「日本創発グループ 平均年収726万円」を、自分の入社後の年収の目安として使うのは適切ではありません。理由は単純で、この数字の母集団が持株会社の管理部門74名に限られているからです。

有報の年収・年齢・勤続年数はすべて「提出会社単体」の値

第11期有価証券報告書「従業員の状況」によると、公式情報として提出会社の平均年間給与は7,261千円(726万1千円)、平均年齢47.3歳、平均勤続年数15.5年、従業員数74名です。給与額には基準外賃金および賞与が含まれます。一方、同じ有報の連結従業員数は4,038名。単体74名は連結のわずか1.8%にすぎず、差は3,964名、比率にして約55倍の乖離があります。

さらに、単体の平均年齢が47.3歳という点も見逃せません。純粋持株会社の従業員は経営企画・経理・人事・情報システムといった管理部門が中心で、役職者比率が高くなりやすい構成です。推定情報として、印刷現場・制作現場・営業現場の実際の年収は、この726万円より低い水準にとどまる可能性が高いと考えられます。ただし子会社各社の平均年収は有価証券報告書では開示されていないため、いくら低いのかを一次情報で示すことはできません。断定は避けるべき領域です。

この「単体と連結の乖離」は、持株会社や子会社比率の高い企業では珍しくありません。同じ構造の読み解き方はクレステックの記事でも解説しているので、有報の平均年収を読むときの共通の注意点として併せて確認してください。

平均勤続15.5年は「持株会社での在籍年数」ではない

もう一点、注意が必要な数字があります。有価証券報告書の注記によると、提出会社の平均勤続年数15.5年は関係会社からの出向者について、出向元での勤続年数を含めて算出されています。つまり、東京リスマチックなどで長く働いた社員が持株会社へ出向した場合、その年数が通算されるということです。「持株会社に15.5年も定着している安定企業」という読み方は成立しません。

あわせて、提出会社の従業員数は前期88名から74名へ14名減しています。連結が462名増える一方で単体が減っている構図であり、推定情報としては、管理機能の一部を子会社側へ戻す、あるいはグループ内で役割を再配置する動きがあった可能性が考えられます。なお有価証券報告書には労働組合は結成されていない旨が明記されています。労働条件の交渉窓口が組合ではなく個別交渉になる点は、転職時に押さえておきたい事実です。

それでも年収を知りたいときに確認すべき3点

口コミ傾向としては、賞与は2か月程度、昇給幅は大きくないという投稿が転職会議やエン カイシャの評判に見られます。数字を鵜呑みにせず、選考の場で次の3点を確認してください。

  • 雇用主はどの法人か:持株会社か、東京リスマチックなどの事業会社か。給与テーブルは会社ごとに異なります
  • みなし残業(固定残業代)の有無と時間数:職種によってはみなし残業60時間で超過分が支払われないという投稿もあります。契約書上の内訳を必ず確認しましょう
  • 賞与の算定基準と昇給ルール:評価制度が実質的に機能していないという声もあるため、等級・評価と賞与の連動を具体的に聞くことが有効です

いずれも口コミ傾向であり全社に当てはまるものではありませんが、労働条件通知書と突き合わせて確認する価値のある論点です。

東京リスマチックで検索している人へ|求職需要は子会社名の側にある

キーワードの実測データを見ると、興味深い事実が浮かび上がります。求人・就職に関する検索は、持株会社名ではなく中核子会社「東京リスマチック」の側に集まっています。「東京リスマチック 評判」「東京リスマチック 採用」「東京リスマチック 年収」「東京リスマチック 就職難易度」「東京リスマチック 離職率」といったクエリが並び、さらに恵比寿・新宿・舟渡工場・戸田工場・西台工場・九段・芝公園・板橋・青山表参道といった拠点名での検索が多数存在します。これは、実際に働く場所として認識されているのが子会社側であることを示しています。

東京リスマチックはグループの中核。単体売上179.75億円

公式情報として、東京リスマチックは日本創発グループの99.70%出資子会社であり、単体売上高179億75百万円・経常利益13億54百万円と、連結売上高の10%超を占める主要子会社です。オフセット製版から出発し、DTP・オンデマンド印刷・サインディスプレイへ事業を広げてきました。拠点名検索が示すとおり、都心のセンター(恵比寿・新宿・九段・芝公園・青山表参道)と製造拠点(舟渡・戸田・西台・板橋)を持ち、推定情報として、営業・制作系は都心センター、印刷・加工系は工場という配置になっている可能性があります。応募前に勤務地を特定することが、働き方のイメージを固める最短ルートです。

グループ本体の口コミは薄く、実態は子会社側に蓄積している

誠実にお伝えすると、持株会社名義の口コミは母数が少ないのが実情です。転職会議で75件、Yahoo!しごとカタログで8件程度、OpenWorkに至っては「十分なデータがありません」と表示され総合スコアが確定していません。一方、東京リスマチック名義ではエン カイシャの評判に回答者67名・総合3.0点前後、就活会議に退職理由や将来性に関する投稿がそれぞれ27〜30件蓄積しています。口コミ傾向を調べるなら、グループ名ではなく入社予定の子会社名で検索し直すことを強くおすすめします。なお件数・点数は変動するため、応募直前に各サイトで再確認してください。

就職難易度は新卒寄りの論点。中途は「どの子会社に入るか」が本質

「東京リスマチック 就職難易度」というクエリは存在しますが、検索規模は小さく、内容も新卒向けの内定者レポート(採用大学・倍率)に寄っています。推定情報として、中途採用で本当に難易度を左右するのは学歴や倍率ではなく、どの子会社のどの職種で募集がかかっているかです。印刷オペレーター、DTP、営業、3DCGクリエイター、Webディレクター、経営管理では要求される経験がまったく異なります。なお持株会社(本体)でも新卒の企画営業職を採用しており、有価証券報告書の人材育成方針によると、入社後はグループ各社へ数か月ごとに出向してOJT研修を回す独特のキャリア設計が採られています。グループ横断で動ける企画営業人材を育てる意図と読み取れます。

「印刷会社に転職」のつもりだと違う|フィギュア・出版・3DCGまで広がる業容

この記事でぜひ知っておいていただきたい実用的な注意点です。日本創発グループの業容は、同一グループとは思えないほど振れ幅が広いのが特徴です。「印刷会社に転職する」というイメージのまま入社すると、配属先の実態が想像と大きく異なる可能性があります。

公式の事業紹介および有価証券報告書の関係会社の状況によると、グループには次のような会社が含まれます。

  • 商業印刷・出版印刷・製本:東京リスマチック、日経印刷、研精堂印刷、美松堂、望月印刷、フジプラス、飯島製本など
  • 3DCG・映像:キャドセンター、アエックス
  • Web・システム:FIVESTARinteractive、DNTI、クラウドゲート
  • 出版・メディア:ワン・パブリッシング(旧学研系ムック)、アスコム
  • ホビー・雑貨:メディコス・エンタテインメント(フィギュア)、funbox(カプセルトイ・キャラクター雑貨)
  • 立体造形・その他:日本サンプル(食品サンプル)、ゴーゴープロダクション(着ぐるみ)、バークインスタイル(モデルマネジメント)

フィギュア領域を持つ点で、ホビー製造業の働き方に関心がある方は壽屋の記事も比較材料になります。また印刷業界という括りでは、ネット印刷ECを主戦場とするプリントネットの記事と読み比べると、ビジネスモデルの違いが鮮明になります。プリントネットが受注をWebで自動化し1社で量をさばくモデルなのに対し、日本創発グループは会社ごと買って業容を広げるモデルであり、社員に求められる動き方も評価のされ方も別物です。

求職者
求職者

印刷会社に応募したはずなのに、フィギュアや着ぐるみの話が出てくるのはなぜ?

業界文脈で説明すると、これは日本創発グループ固有の奇行ではありません。国内の印刷産業の製品出荷額は2022年時点で約5兆円と、2003年の約7.4兆円から縮小し、従業者数も約39万人から約25万人へ減少しています。紙の受注減を補うため、サイン・ディスプレイ、映像、Web、出版、立体造形へ広げる動きは業界全体の潮流です。日本創発グループはその中でも、「印刷技術の会社」から「クリエイティブ全般の受け皿」への再定義を最も極端に進めた一社と位置づけられます。転職判断としては、志望する領域がグループ内でどの程度の規模と投資を受けているかを面接で確認するのが有効ですが、前述のとおり単一セグメント開示のため事業別の売上規模は外部から把握できません。

沿革がそのままM&A年表|2025年だけで7社を新規連結し従業員が462名増

日本創発グループの沿革は、ほぼそのままM&Aの年表です。2015年1月の設立以来ほぼ毎年買収を重ね、第11期末時点で子会社59社(連結39社・非連結20社)、関連会社11社を傘下に持つに至っています。

直近の第11期だけでも、有価証券報告書によるとフジプラス、シルキー・アクト、サンメック、鈴木松風堂、DNTI、ハルプロモーション、アエックスの7社を新たに連結範囲へ含め、これにより連結従業員数は前期末比462名増となりました。1年で7社、従業員は中堅企業1社分が増えた計算です。持分法適用関連会社にも、イメージ・マジック(28.25%)、ユニティーグループ(25.17%)、NRIフィナンシャル・グラフィックス(49.00%)、バックストリート(47.83%)が並びます。

転職検討者にとって、この事実は何を意味するのでしょうか。推定情報として、次の2点が構造的に起こりやすいと考えられます。

  • 入社した会社が数年後にグループ再編の対象になる可能性:買収ペースが速いぶん、事業統合・拠点統合・機能移管が起きる確率は他社より高いと見るのが自然です
  • 人事制度や給与テーブルがグループ内で統一されていない可能性:買収元の制度をそのまま引き継いでいる場合、同じグループでも待遇差が生じます

これは印刷業界に共通する懸念でもあります。経営者の高齢化と後継者不在、設備投資負担を背景に印刷会社のM&Aは活発で、中堅企業が持株会社を作り数十社規模のグループを形成する例が増えています。入社時点でどの会社の就業規則・給与規程が適用されるのかを書面で明確にしておくことが、この業界で最も実利のある自衛策です。ポジティブに見れば、連結決算やPMI(買収後統合)の実務経験を積めるコーポレート人材にとっては、他のホールディングス企業やM&A支援領域でも評価される経験が短期間で積める環境とも言えます。

業績は5期連続増収でも営業利益は30.8%減|第11期の数字の読み方

「日本創発グループ 将来性」というキーワードで検索している方に、まず結論をお伝えします。売上は伸び続けていますが、稼ぐ力は落ちています。そして会社自身も、来期を減益計画としています。

売上は540億円から870億円へ。ただし主因はM&A

連結売上高の推移は、第7期540.6億円 → 第8期644.2億円 → 第9期748.5億円 → 第10期801.0億円 → 第11期869億87百万円(前期比8.6%増)と一貫した増収です。5期で約1.6倍。ただしこの伸びの主因は、前章で見たとおり毎年の企業買収による連結範囲の拡大であり、既存事業の自力成長がどこまで寄与したかは単一セグメント開示のため分離できません。2026年12月期の会社予想は950億円(9.2%増)です。

営業利益30.10億円は前期比30.8%減。純利益2.3倍の中身は不動産売却益

一方、第11期の連結営業利益は30億10百万円で前期比30.8%減、経常利益は32億1百万円で同23.8%減となりました。EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却)も53億22百万円と15.5%減です。推定情報として、前期比30.8%減という数字から逆算すると前期の営業利益は43億円規模であり、1年で13億円前後を失った計算になります。

ここで注意したいのが純利益です。親会社株主に帰属する当期純利益は65億30百万円で前期比127.4%増と、一見すると絶好調に見えます。しかしその中身は固定資産売却益57億58百万円という一過性要因が大半を占めます。同じ期に減損損失8億7百万円、投資有価証券評価損4億5百万円、事業構造改善費用2億53百万円も計上されています。実力ベースでは減益と読むのが妥当です。

会社予想も同じ方向を向いています。2026年12月期の会社計画は営業利益24億円(20.3%減)、純利益20億円(69.4%減)。売上は増やしながら利益は落とす、2期連続の減益計画です。公式情報としてこの数字が開示されている以上、「成長企業だから将来性がある」という単純な評価は避けるべきです。

財務レバレッジとのれん。M&A継続の代償

第11期は長期借入122億円の調達と社債45億円の発行を実施しました。その結果、支払利息は2億89百万円増えて5億36百万円、金融関連支払手数料も1億80百万円が発生しています。連結の負債合計は637億74百万円(前期末比46億63百万円増)に対し、純資産は212億83百万円。総資産は850億58百万円、現金及び現金同等物は114億72百万円です。キャッシュ・フローは営業+38億90百万円、投資△79億47百万円、財務+29億67百万円で、営業で稼いだ額を上回る投資を借入で賄う構造になっています。子会社株式の取得支出は58億85百万円でした。

推定情報として、買収を重ねるほど貸借対照表上ののれんは積み上がり、統合が想定どおり進まなかった場合には減損損失として一括計上されるリスクが構造的に存在します。会社がそのように述べているわけではありませんが、第11期に既に8億7百万円の減損損失が計上されている点は、判断材料として押さえておく価値があります。

評判・口コミの傾向|残業と賞与への不満、人間関係への評価

ここでは口コミ傾向として、投稿に繰り返し現れるテーマを整理します。個別の投稿を引用するのではなく、傾向としてまとめています。前述のとおり持株会社名義の投稿は母数が少ないため、東京リスマチックなど子会社名義の投稿を含めた全体像です。点数・件数は変動するため、応募前に各サイトでご自身の目で再確認してください。

繰り返し挙がるネガティブ側の3テーマ

  • 残業時間:特にDTPオペレーターや印刷現場について、残業が多いという投稿が目立ちます。「残業する人が優秀と見なされる空気がある」という趣旨の声や、職種によってはみなし残業60時間で超過分が支払われないとする投稿も見られます
  • 賞与・昇給・評価制度:賞与は2か月程度、昇給幅は大きくないという投稿が複数あります。評価制度が実質的に機能しておらず、同時期入社は一律で昇給しているという趣旨の声も見られます
  • 拠点・部署による差:労働環境が拠点や部署によって大きく異なるという指摘があります。59社を抱えるグループ構造を考えれば、これは自然な帰結とも言えます

誤解のないよう補足すると、これらは投稿された声の傾向であり、会社全体を断定するものではありません。ただし納期直前や繁忙期の残業・夜勤が発生しやすいという点は、製造ラインを持つ印刷業界に共通する構造的な特徴でもあります。職種によって働き方の実態が大きく違う前提で、応募先の勤務実績を具体的に確認するのが賢明です。

評価されているポジティブ側の2テーマ

  • 人間関係と選考プロセス:人間関係が良好であるという投稿、面接時の対応が丁寧であるという投稿が見られます。中途採用では社長面接があり、経歴を確認しながら進むスピード感を評価する声もあります
  • 育児休業の取得への理解:口コミだけでなく公式データでも裏づけがあります。第11期有価証券報告書の人的資本情報によると、東京リスマチック・日経印刷・美松堂・田中産業・キャドセンターの男性育児休業取得率はいずれも100.0%です

男性育休取得率100%が複数の子会社で成立している点は、公式情報として素直に評価できる材料です。推定情報ですが、母数が数十〜数百名規模の会社で全員取得が実現しているということは、制度が形骸化せず運用されている可能性を示します。

有報の子会社別データが示す「同じグループでも別会社」

日本創発グループの有価証券報告書には、連結子会社ごとの人的資本データが個別に掲載されています。これは転職判断に使える貴重な一次情報です。同じグループでも、印刷製造系とIT・企画系でまったく別の職場だということが数字で見えます。

子会社管理職に占める女性比率男性育休取得率男女の賃金差異(全労働者)
東京リスマチック6.9%100.0%71.1%
日経印刷0.0%100.0%71.5%
美松堂2.1%100.0%66.0%
田中産業13.8%100.0%74.7%
研精堂印刷10.0%―64.3%
飯島製本0.0%―67.9%
フジプラス9.1%50.0%77.4%
キャドセンター9.1%100.0%74.3%
ポパル53.8%―88.4%
FIVESTARinteractive51.3%0.0%81.0%
funbox33.3%―84.7%

読み取れる傾向は明確です。印刷製造系(東京リスマチック6.9%、日経印刷0.0%、美松堂2.1%、飯島製本0.0%)では管理職の女性比率が一桁台にとどまる一方、ポパル53.8%、FIVESTARinteractive51.3%、funbox33.3%と、IT・企画・雑貨系では半数前後に達します。男女の賃金差異(全労働者ベース、男性を100とした女性の割合)も、印刷製造系が64〜77%であるのに対し、IT・企画系は81〜88%と差が小さくなっています。

推定情報としてですが、この差は職種構成の違い(製造現場は男性比率が高く、交替勤務手当などが加算されやすい)を反映している可能性が高く、単純な人事方針の優劣とは限りません。ただし「女性がマネジメント職に就いている実例がどれだけあるか」を子会社単位で確認できるのは事実であり、キャリア設計上は重要な材料です。なお東京リスマチックの女性活躍推進計画では「女性の課長クラス以上を2026年度に11名にする」(2025年度実績10名)と設定されており、母数の小ささがそのまま数値目標に表れています。提出会社(持株会社)自身は女性活躍推進法・育児介護休業法の公表義務対象外のため、これらの指標は開示が省略されています。

日本創発グループの将来性をどう評価するか

結論として、日本創発グループの将来性は「市場縮小に対してM&Aで規模を先に作る戦略が、利益として回収できるか」という一点に集約されます。楽観にも悲観にも寄せず、確認できる事実だけを両面で並べます。

追い風と評価できる材料

  • 売上は5期連続で増加し、2026年12月期も950億円(9.2%増)を計画。規模の拡大自体は継続している
  • 紙以外の領域(3DCG・映像、Web・システム、出版、ホビー、立体造形)を実際に事業として保有しており、業界が向かう「クリエイティブ全般の受け皿」化を先行して実装している
  • デジタル印刷は世界の印刷売上の約15%(2025年時点)から年平均6%超で伸び、2035年に全体の約4分の1に達するとの予測がある。オンデマンド・小ロット対応は東京リスマチックの得意領域と重なる
  • 2024年から人的資本可視化を目的としたDX投資を実施し、2025年7月に稼働を開始している

逆風として直視すべき材料

  • 国内印刷産業の製品出荷額は2022年時点で約5兆円と、2003年の約7.4兆円から縮小が続いている。連結売上の約34%を占める主要2社は商業印刷・出版印刷が本業である
  • 営業利益は前期比30.8%減、来期も20.3%減の計画。増収と減益が同時進行している
  • 支払利息が5億36百万円まで増え、負債637億74百万円に対し純資産212億83百万円。M&A継続には資金調達が伴う
  • 印刷用紙・情報用紙は2026年に大手メーカー各社が相次いで値上げを発表しており、価格転嫁力が収益を左右する
  • 生成AIによるデザインのラフ生成やDTP・面付けの自動化が進み、単純オペレーション比率の高い職種は影響を受けやすい

編集部の見解として、この会社の将来性は「グループとして」ではなく「配属される事業として」評価するのが実際的だと考えます。グループ全体は縮む市場の中で規模を取りに行っており、その戦略の成否は数年単位でしか判定できません。一方、あなた個人のキャリアに直結するのは、入社する子会社がグループ内でどの位置にあり、どのスキルが積めるかです。制作・企画・ディレクション寄りの職種、あるいは連結決算・PMIを扱うコーポレート職であれば、市場価値を高めやすい環境と考えられます。逆に単純オペレーション中心の職種で入る場合は、社内でスキルを広げる導線があるかを面接段階で確認しておくことをおすすめします。

日本創発グループへの転職が向いている人・向いていない人

ここまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。特に「変化の多さ」をどう受け止めるかが分かれ目です。

向いている人向いていない人
組織や事業の再編が続く環境を面白がれる人組織構造や制度が安定していることを最優先する人
印刷を軸に映像・Web・立体造形など隣接領域へ広げたい人特定の専門領域だけを深く極めたい人
連結決算・PMI・グループ管理の実務経験を積みたい人単一事業の中で完結した仕事をしたい人
制度より現場の人間関係を重視して働ける人明文化された評価制度と昇給ルールを重視する人
納期対応の繁閑差を織り込んで働ける人残業時間の予測可能性を重視する人

日本創発グループに関するよくある質問(FAQ)

日本創発グループへの転職・就職を検討する人から実際に検索されている質問と、公式情報にもとづく回答をまとめました。

日本創発グループは何の会社ですか?

印刷・製版を源流とする「クリエイティブサービス事業」の純粋持株会社です。提出会社自身の業務は傘下グループ会社の経営管理であり、実際の制作・印刷・営業は東京リスマチックや日経印刷などの子会社が担っています。会計上は単一セグメントで、事業別の売上内訳は開示されていません。

平均年収726万円は自分にも当てはまりますか?

そのまま当てはめるのは適切ではありません。第11期有価証券報告書の平均年間給与726万1千円は、提出会社(持株会社)単体74名の平均です。連結従業員は4,038名で、単体はその1.8%にすぎません。単体は経営管理部門中心・平均年齢47.3歳という構成のため高めに出やすく、推定情報として現場職の実額はこれより低い可能性があります。子会社各社の平均年収は有価証券報告書では開示されていないため、求人票の提示額で確認してください。

子会社は何社ありますか?

第11期末時点で子会社59社(連結39社・非連結20社)、関連会社11社です。第11期だけでフジプラス、シルキー・アクト、サンメック、鈴木松風堂、DNTI、ハルプロモーション、アエックスの7社が新たに連結範囲へ加わり、連結従業員数は462名増加しました。

賞与・昇給はどのくらいですか?

賞与・昇給の具体的な水準は有価証券報告書では開示されていません。口コミ傾向としては、賞与は2か月程度、昇給幅は大きくないという投稿が転職会議などに見られます。ただし雇用主となる子会社によって給与規程が異なる可能性が高いため、応募先法人の制度を個別に確認する必要があります。

中途採用の選考はどのように進みますか?

選考フローの公式な標準形は公開されていませんが、口コミ傾向として、中途採用では社長面接があり、経歴を確認しながら比較的スピード感をもって進むという投稿が見られます。面接時の対応が丁寧という声もあります。応募の際は、雇用主がどの法人か、勤務地はどの拠点かを最初に確認しておくと齟齬が生じにくくなります。

労働組合はありますか?年間休日は?

有価証券報告書によると、労働組合は結成されていません(労使関係は円満と記載)。年間休日は有価証券報告書では開示されていないため、各社の求人票・労働条件通知書で確認してください。なお、行政処分・課徴金・重大な訴訟に関する開示は、第11期有価証券報告書および本記事の調査時点の公開情報の範囲では見当たりませんでした。「事業等のリスク」の記載も経済動向・価格競争・自然災害・情報セキュリティ・法的規制といった一般的な内容にとどまっています。

日本創発グループへの転職判断まとめ

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。

判断軸評価
年収有報の726.1万円は持株会社74名の値。現場の水準は求人票で個別確認が必要(子会社別は非開示)
雇用主の明確さ持株会社と59社の子会社が併存。応募時にどの法人の就業規則が適用されるか要確認
働き方拠点・部署による差が大きい。DTP・印刷現場は残業に関する投稿が目立つ
業績の安定性5期連続増収だが営業利益は30.8%減。来期も減益計画
キャリアの広がり印刷・映像・Web・出版・ホビーまで幅広い。PMI・連結管理の経験も積める
組織の安定性毎年のM&Aと再編が前提。変化を許容できるかが分かれ目
両立支援主要子会社の男性育休取得率100%は公式情報として明確なプラス材料

どのサービスを使えばいいか決められないとき

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免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ傾向・推定情報の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは第11期(2025年12月期)有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。とりわけ本記事では、平均年間給与が提出会社単体の値である点を繰り返し明示しました。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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