JKホールディングス(ジャパン建材)の年収681万円と評判|上場廃止ではなく市場区分移行
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 上場廃止ではない:2023年10月にプライムからスタンダードへ市場区分を移行
- 年収681万円は持株会社169名の数字:ジャパン建材678.9万円/通商570.0万円
- 第80期は増収減益:営業利益64億34百万円(▲12.6%)、期初計画比▲19.6%
- 入る会社で条件が変わる:連結3,438名・子会社51社のグループ構成
JKホールディングス株式会社(証券コード9896・東証スタンダード市場・本社 東京都江東区新木場)は、合板・木質建材の流通で国内トップクラスの地位を占める純粋持株会社です。検索候補に「上場廃止」「離職率」「就職難易度」「年収」が並ぶ一方、中核事業会社であるジャパン建材株式会社の名前で求人が出るため、調べるほど社名と数字が噛み合わなくなる会社でもあります。この記事では、第80期(2026年3月期)有価証券報告書の実額を軸に、①「上場廃止」という検索語の正体、②平均年収681万円が誰の数字なのか、③増収減益と合板製造セグメントの赤字という3点を、公式情報・口コミ傾向・推定情報に分けて整理します。
JKホールディングスとジャパン建材の関係|求人で社名が一致しない理由
転職検討者が最初につまずくのは、調べている社名と求人に出てくる社名が違うという点です。結論から言えば、JKホールディングスは事業を自ら行わない純粋持株会社であり、合板・建材の営業現場を担っているのは子会社のジャパン建材株式会社です。求人媒体や口コミサイトで情報量が多いのは後者であり、両方の社名で調べないと実態に届きません。
有価証券報告書によると、第80期(2026年3月期)時点でグループは子会社51社・関連会社8社で構成され、報告セグメントは4つに分かれています。
- 総合建材卸売事業:外部売上3,310億72百万円(前期比+2.0%)。ジャパン建材・通商を中心に、合板・建材・住宅機器を建材販売店や工務店へ卸すルート営業が柱。全社売上の約83%を占めます。
- 合板製造・木材加工事業:外部売上113億42百万円(▲4.4%)。㈱キーテック(議決権比率95.45%)を中核に、構造用合板・LVL「キーラム」・集成材を製造販売。
- 総合建材小売事業:外部売上512億41百万円(▲2.9%)。ブルケン各社などが担うプロ向け建材小売。
- その他:外部売上51億63百万円(+25.9%)。建設工事、倉庫・運送、フランチャイズ「ハウス・デポ・ジャパン」、EC、保険代理などを含みます。
社名の歴史も複雑です。1937年10月創業、1949年2月15日に東京都墨田区で株式会社丸吉商店として設立され、1963年2月に㈱丸吉へ、1998年10月に興国ハウジング㈱との対等合併でジャパン建材㈱へ商号変更し、2006年10月の持株会社体制移行でJKホールディングス㈱となりました。社名の「JK」はJapan Kenzai(ジャパン建材)の頭文字であり、現在の中核子会社が旧本体の名前を引き継いでいる、という入れ替わりが起きています。読み方は「ジェイケイホールディングス」です。
営業の現場感を知る手がかりとして、1978年から続く展示即売会「ジャパン建材フェア」(東京ビッグサイトで開催される日本最大級の建材展示会)と、顧客組織「ジャパン建材会」(前身は1972年の丸吉会)の存在は押さえておく価値があります。営業職の年間サイクルがこのフェアへの集客・受注で大きく動くという点は、同業他社の記事ではあまり語られない同社固有の働き方です(推定情報として、フェア前後の繁忙度は担当顧客数により差が出ると考えられます)。
「JKホールディングス 上場廃止」の正体|2023年10月の市場区分移行であって廃止ではない
検索候補に出てくる「上場廃止」は、事実としては上場廃止ではなく市場区分の移行です。ここを誤解したまま応募を見送るのは機会損失になりうるため、最初に事実関係を確定させます。

検索候補に「上場廃止」と出てきました。この会社は上場をやめるのでしょうか?
第80期有価証券報告書の「沿革」によると、同社の市場変遷は次のとおりです(公式情報)。
- 1996年11月:東京証券取引所市場第二部に上場
- 2003年3月:東京証券取引所市場第一部へ指定
- 2022年4月:市場区分見直しによりプライム市場へ移行
- 2023年10月:東京証券取引所の規則改正に伴い、プライム市場からスタンダード市場へ移行
つまり「プライムから降りた」ことと「上場廃止」は全く別の話です。同社は現在も東証スタンダード市場の上場企業であり、今回の調査範囲では上場廃止・TOB(株式公開買付け)・非公開化の動きは確認できなかったほか、有価証券報告書上も親会社は存在しない独立系です。第80期の株価レンジは最高1,599円・最低900円、株主総利回りは186.7%(配当込みTOPIXは202.2%)と開示されています。
一方で、転職判断としては「なぜプライムを維持しなかったのか」を機械的に好材料と受け取らないことも大切です。プライム市場は流通株式時価総額や流通株式比率などの上場維持基準が相対的に厳しく、スタンダード市場への移行はその基準との関係で選択されるケースが一般的です(推定情報:同社が公表している移行理由の詳細は有価証券報告書の沿革の記載以上には確認できなかったため、背景の断定は避けます)。資本面では自己株式比率15.51%(発行済31,040,016株のうち4,814,260株)、2025年4月にToSTNeT-3で自己株式1,679,400株・15億3,833万円を取得と開示されており、株主還元と資本効率を重視する姿勢は読み取れます。
株主構成も特徴的です。2026年3月31日現在の大株主は、1位 吉野石膏㈱12.57%、3位 JKホールディングス従業員持株会7.56%、5位 SMB建材㈱5.79%、6位 伊藤忠建材㈱4.21%などで、上位10名の合計は56.99%。仕入先・同業・従業員持株会が並ぶ、建材流通らしい安定株主構成です。ただし筆頭株主の吉野石膏は2025年12月15日付・2026年3月13日付の変更報告書(短期大量譲渡)で保有株を処分し、比率は13.34%から12.23%(発行済株式総数比)へ低下しています。政策保有解消の流れは、中長期の資本構成の変化として見ておきたい論点です。
JKホールディングスの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。なお平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数は、有価証券報告書の区分にあわせて「提出会社(持株会社単体)」と「最大人員会社」を分けて記載しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | JKホールディングス株式会社(JK Holdings Co., Ltd.) |
| 証券コード/市場 | 9896/東証スタンダード市場(2023年10月にプライムから移行) |
| 本社 | 東京都江東区新木場一丁目7番22号 |
| 創業/設立 | 創業1937年10月/設立1949年2月15日(㈱丸吉商店として設立) |
| 代表者 | 代表取締役社長 青木 慶一郎 |
| 平均年間給与(提出会社) | 6,812,349円=約681万円(前事業年度比+1.2%) |
| 平均年間給与(最大人員会社 ジャパン建材㈱) | 6,789,852円=約678.9万円(前期比+0.7%) |
| 平均年間給与(通商㈱) | 5,699,235円=約570.0万円(前期比+1.1%) |
| 平均年齢 | 提出会社41歳7ヶ月/ジャパン建材40歳7ヶ月/通商37歳3ヶ月 |
| 平均勤続年数 | 提出会社14年5ヶ月/ジャパン建材12年10ヶ月/通商9年4ヶ月 |
| 従業員数 | 連結3,438名(外、平均臨時雇用者655名)/提出会社169名(外51名)/ジャパン建材977名(外406名)/通商228名(外14名) |
| 売上高 | 連結3,988億20百万円(前期比+1.4%) |
| 営業利益 | 連結64億34百万円(前期比▲12.6%)/経常利益71億51百万円(▲8.3%)/親会社株主に帰属する当期純利益40億33百万円(▲5.8%) |
| 自己資本比率/ROE | 29.5%/6.3% |
| 資本金 | 31億95百万円(第80期末) |
| 労働組合 | 結成されていない(有価証券報告書「④労働組合の状況」に明記) |
| 離職率・有給取得率・初任給 | 会社公式の数値は今回の調査範囲では確認できなかった(有価証券報告書では人的資本のモニタリング指標として設定されているが具体値は未開示) |
| 出典 | 第80期(2026年3月期)有価証券報告書/公式IR資料。数値の一部は有報の13期推移をirbank(EDINETコードE02732)で照合 |
平均年収681万円は誰の数字か|持株会社169名とジャパン建材977名・通商228名
年収を調べる人にとって、この会社は有価証券報告書の読み方を間違えやすい典型例です。結論として、681万円は連結3,438名の平均ではなく、持株会社169名の平均です。しかし同社の有価証券報告書は「③最大人員会社の状況」まで開示しているため、珍しく現場会社の年収が一次情報で読めるのが最大の価値です。
提出会社681万円=管理部門169名の数字である
有価証券報告書によると、提出会社(JKホールディングス単体)の平均年間給与は6,812,349円(前事業年度比+1.2%)、平均年齢41歳7ヶ月、平均勤続年数14年5ヶ月、従業員数169名(外51名)で、在籍者は全員が報告セグメント「その他」に区分されています。つまり持株会社としてグループ経営・管理を担う本社機能の数字であり、建材を売る営業職の給与水準ではありません(公式情報)。平均勤続14年5ヶ月という長さも、持株会社に配置されるのが事業会社でキャリアを積んだ人材である構造を反映していると考えられます(推定情報)。
提出会社ベースの推移は、2022年3月期605万円 → 2023年3月期692万円 → 2024年3月期658万円 → 2025年3月期673万円 → 2026年3月期681万円です。ウッドショックで業績が跳ねた2023年3月期の692万円がピークで、以後は650〜680万円台のレンジで推移しており、右肩上がりでも急落でもない、市況連動型の動き方が見えます。
ジャパン建材678.9万円・通商570.0万円|入る会社で110万円の差
同じ有価証券報告書の「最大人員会社の状況」には、次の2社が開示されています(公式情報)。
| 区分 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|
| 提出会社(JKホールディングス/持株会社) | 681万円(+1.2%) | 41歳7ヶ月 | 14年5ヶ月 | 169名(外51名) |
| ジャパン建材㈱(最大人員会社) | 678.9万円(+0.7%) | 40歳7ヶ月 | 12年10ヶ月 | 977名(外406名) |
| 通商㈱(次に従業員が多い会社) | 570.0万円(+1.1%) | 37歳3ヶ月 | 9年4ヶ月 | 228名(外14名) |
ここから読み取れる事実は3点あります。第一に、持株会社681万円と中核事業会社ジャパン建材678.9万円はほぼ同額です。本社機能だけが高給というよくある持株会社の構図には当てはまらず、営業現場の水準が本社と並んでいる点は、転職先として前向きに評価できる材料です。第二に、通商㈱は570.0万円で約110万円低いこと。ただし平均年齢37歳3ヶ月・平均勤続9年4ヶ月と若い組織であり、年齢構成の差が金額差の相当部分を説明していると考えられます(推定情報)。第三に、この3社を足しても1,374名で、連結3,438名の約40%にとどまります。
重要な限界として、セグメント別従業員数が総合建材卸売1,583名(臨時433名)、合板製造・木材加工436名(88名)、総合建材小売978名(66名)、その他441名(68名)であるのに対し、小売978名・合板製造436名の給与水準は開示されていません。したがって「グループ全体の平均年収」は有価証券報告書からは算出できません。内定時の労働条件通知書で、雇用主がどの法人になるかを必ず確認すべき会社です。
口コミの年収は451〜489万円|有報との差は年齢構成で説明できる
口コミ傾向として、OpenWorkの「JKホールディングス」では年収回答が正社員13人ベースで平均489万円(282〜700万円、回答者の平均年齢28歳)、エン カイシャの評判では平均年収451万円(回答者の平均年齢30歳)と、いずれも有価証券報告書の681万円を大きく下回ります。これは会社が嘘をついているわけではなく、有報が40歳前後の平均である一方、口コミの回答者は20代後半〜30歳が中心という母数の違いで説明できます(推定情報)。
実務的な読み替え方としては、次のように整理すると判断を誤りにくくなります。
- 20代後半の実額イメージ:口コミ回答ベースで450〜490万円前後(口コミ傾向・母数13〜31名と少ない)
- 40歳前後の到達水準:提出会社681万円/ジャパン建材678.9万円(公式情報)
- 配属法人による差:通商㈱は570.0万円(公式情報)。小売・製造セグメントは未開示
- 年度による振れ:提出会社ベースで605万円〜692万円のレンジ(公式情報)
転職時に確認すべきポイントは明確です。①雇用契約を結ぶ法人名(JKホールディングスか、ジャパン建材か、通商か、小売・製造の子会社か)、②賞与の算定方式と業績連動の度合い、③等級・評価制度と昇給の刻み、④転勤・出向の範囲。とくに③は、口コミで「人事評価の適正感」が低めに出ている領域(後述)であり、面接で具体例まで聞く価値があります。
第80期は増収減益|営業利益▲12.6%と合板製造2期連続赤字をセグメントで分解する
安定企業という印象だけで判断しないために、直近業績のネガティブ面も数字で押さえます。結論は「売上は伸びたが利益は落ち、期初計画にも届かなかった」という1期です(公式情報)。
売上は過去2番目水準、利益は2桁減で計画未達
第80期(2026年3月期)の連結売上高は3,988億20百万円(前期比+1.4%)で、ウッドショックで過去最高を更新した2022年3月期に次ぐ水準です。売上推移は3,761億20百万円(2022/3)→4,070億22百万円(2023/3)→3,889億10百万円(2024/3)→3,932億58百万円(2025/3)→3,988億20百万円(2026/3)と、4,000億円前後で頭打ちの形になっています。
一方で利益は、営業利益64億34百万円(▲12.6%)、経常利益71億51百万円(▲8.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益40億33百万円(▲5.8%)。期初計画比では営業利益▲19.6%、純利益▲19.3%の未達です。売上営業利益率は約1.6%で、卸売業としては薄利構造にあたります。自己資本比率29.5%、ROE6.3%。配当は1株55円(中間25円+期末30円)で、配当性向は提出会社ベースで98.1%と高水準です。株主還元に厚い一方、利益が落ちた年に配当を維持した結果でもあるため、来期以降の還元余力は業績回復とセットで見る必要があります(推定情報)。
合板製造・木材加工は2期連続営業赤字、赤字幅は縮小
セグメント別営業損益を並べると、どこで利益が落ちたのかがはっきりします。
- 総合建材卸売:63億62百万円(前期比▲7.5%)。全社利益のほぼ全量を稼ぐ本流。
- 合板製造・木材加工:△6億21百万円(前期は△8億83百万円)=2期連続の営業赤字だが損失幅は縮小。
- 総合建材小売:8億8百万円(▲27.0%)。減益幅が最も大きい。
- その他:△2億89百万円(前期は58百万円の利益)で黒字から赤字へ。
合板製造・木材加工の中核は㈱キーテックで、ロシア産輸入単板の入荷停止によりLVL(単板積層材)「キーラム」事業が苦戦した影響が続いていると開示されています。地政学リスクが原材料調達を通じて特定セグメントの損益に直撃するという、この業界ならではの構図です。転職判断としては、製造側への配属・出向の可能性がある職種では、この赤字が待遇や投資判断にどう反映されるかを面接で確認したい論点になります。
会社計画と事業環境|売上5,000億円ビジョンの現実味
会社は長期ビジョン『Brand-New JKHD 2030』で売上高5,000億円を掲げ、中期経営計画『Value Proposition 27』(2025〜2027年度)で2027年度に売上4,200億円・営業利益100億円・経常利益100億円・純利益65億円・ROE9%以上・配当性向30%以上・DOE3%を目標としています(公式情報)。第80期実績は売上3,988億円・営業利益64億円・ROE6.3%ですから、営業利益は2年で約1.5倍にする計画であり、実績とのギャップは小さくありません(推定情報)。
事業環境としては、2025年4月施行の建築基準法等の改正に伴う駆け込み需要の反動で新設住宅着工戸数が低調に推移し、金利上昇局面での住宅ローン利用者の慎重姿勢、職人不足・建築費高騰も逆風になっています。さらに有価証券報告書のTCFD開示では、木材・合板の調達リスクとして輸入国の森林保護政策や国内林業の再造林率低下が挙げられています。数量が細る前提で単価・商品構成・M&Aで伸ばすという構造転換の途上にある会社、と捉えるのが実態に近いでしょう。
「離職率」の検索に事実で答える|公式数値は未開示、代わりに平均勤続年数で読む
同社で唯一まとまった不安系の検索需要は「離職率」です。誠実に答えると、会社公式の離職率は今回の調査範囲では確認できなかったというのが事実です。有価証券報告書では新卒採用人数・キャリア採用比率・離職率・エンゲージメントスコア・研修受講状況を人的資本のモニタリング指標として設定していると記載されていますが、具体的な数値は開示されていません。初任給・有給取得率の会社公式数値も同様に確認できなかったため、ここでは開示されている一次データで代替します。
- 平均勤続年数:提出会社14年5ヶ月/ジャパン建材12年10ヶ月/通商9年4ヶ月(公式情報)。主力のジャパン建材が12年10ヶ月という水準は、短期離職が大量に発生している組織とは整合しにくい数字です。
- 連結従業員数の推移:3,011名(2022/3)→3,114名(2023/3)→3,368名(2024/3)→3,442名(2025/3)→3,438名(2026/3)。M&Aで増加してきましたが直近はほぼ横ばいです(公式情報)。
- 労働組合:結成されていないと有価証券報告書に明記(公式情報)。連結3,438名規模の上場企業としては珍しく、待遇改善が労使交渉ではなく会社の制度設計に依存する構造です。
働き方の体感については口コミ傾向で補完します。OpenWorkでは月間残業30.8時間・有給消化率57.4%、エン カイシャの評判では月間残業45時間という集計が出ていますが、いずれも二次情報であり回答者は数十名規模です。定性的には、風通しの良さ・人間関係の良さ・休日休暇への納得度(エン カイシャの評判で休日休暇納得度76%、職場人間関係満足度71%)が評価される一方、ルート営業の電話件数の多さ、始業8時30分に対して実質的にそれより早く出社する慣行、年功序列色と評価の不透明さ、給与水準への不満といった投稿も見られます。OpenWorkの項目別では風通しの良さ3.8・社員相互尊重3.6が高く、人材の長期育成2.6・人事評価の適正感2.6・待遇面の満足度3.0が低いという分布です(総合評価3.10)。
注意したいのは母数と名義の分散です。OpenWorkは「ジャパン建材」名義が総合2.9(正社員55名回答)、エン カイシャの評判は正社員31名回答・口コミ166件、転職会議では「ジャパン建材」で161件と、同じグループの評判が社名ごとに分散しています。片方だけでは印象が偏るため、両社名で読むことをおすすめします。個々の書き込みは未検証の主観であり、会社の実態として断定はしません。
人的資本指標では、踏み込んだ論点も開示されています。管理職に占める女性比率は提出会社4.3%、ジャパン建材0.5%、男女の賃金差異(全労働者)は提出会社63.3%・ジャパン建材56.2%(ジャパン建材の正規雇用労働者は64.8%)、男性育児休業取得率はジャパン建材35.5%・提出会社は「-」です(公式情報)。女性が管理職として働くイメージを持ちたい人にとっては、現時点の数字は厳しいと受け止めるのが率直な読み方であり、面接で登用方針と実例を確認すべき領域です。
なお、不祥事・行政処分・課徴金・公正取引委員会の措置・係争中の重要な訴訟については、第80期有価証券報告書本文に該当記載が見当たらず、Web検索でも確認できなかったため、本記事では公表ベースでは確認できないという事実のみを記載します(存在しないと断定するものではありません)。
就職難易度・採用の実際|「採用大学」「就職偏差値」で調べる人が見るべき指標
「就職難易度」「採用大学」「就職偏差値」「インターン」といった検索が一定量あるため、ここを事実ベースで整理します。結論として、採用大学の一覧や採用倍率といった会社公式の数値は今回の調査範囲では確認できなかったため、難易度は開示情報から間接的に推定するしかありません(以下は推定情報を含みます)。
推定の手がかりになるのは次の要素です。
- 知名度と実力のギャップ:BtoB専門商社で一般消費者接点がなく、売上約3,988億円・合板建材流通で国内トップクラスという規模に対して学生の認知度は高くありません。エントリー数が集まりにくい構造は、大手総合商社・メーカーより競争倍率が穏やかになりやすい要因と考えられます。
- 持株会社と事業会社の採用区分:新卒採用サイトはJKホールディングス/ジャパン建材として運用され、2027年度・2028年度のエントリーを受け付けている旨が確認できます。応募時点でどの法人・どのセグメントの採用枠なのかを確認することが、難易度以上に重要です。
- 中途採用で評価されやすい経験:ルート営業(建材販売店・工務店担当)、仕入・商品部での値決めと市況判断、物流・在庫管理、受発注のEDI/EC化といったシステム領域、M&A実行とPMI・グループ会社管理といった経営企画領域。同社は基幹システム「ASView」をジャパン建材全営業所と一部子会社に導入完了し、他子会社へ順次展開中と開示しており、業務システムの統合を進められる人材の需要は構造的に存在すると考えられます。
- M&Aを前提としたキャリア入社:2024年5月に太平洋建材、2025年1月に大和ビケサービス、2025年10月に坂田建材をブルケン東日本へ吸収合併と、地方建材店の事業承継の受け皿として再編を継続しています。買収された会社の社員としてグループに合流するという入り方が現実に存在する点は、同社を理解する上で欠かせません。
面接対策の観点では、「新設住宅着工が細る前提で、数量減をどの領域で補うのか」を自分の言葉で語れるかどうかが差になります。具体的には、単価・商品構成の改善(プレカットや二次加工など省施工商材、環境配慮型・国産材商品)、M&Aによる商圏拡大、物流効率化という3方向が同社の打ち手であり、自分の経験をこのどれに接続できるかを1本の線で説明するのが実効的です(推定情報)。
建材流通業界の構造から見る将来性|縮む市場で何が残るのか
将来性を考えるうえでの結論は、「新設住宅という数量市場は縮むが、流通機能そのものは消えにくい」という二面性です。無条件に安定でも、無条件に衰退でもありません。
業界の前提として、2025年4月施行の改正建築基準法(いわゆる4号特例の縮小)と省エネ基準適合義務化に伴う駆け込み需要の反動で、2025年度の新設住宅着工戸数は大きく落ち込みました。2026年度は反動減の一巡や住宅ローン減税の延長などで持ち直すとの見方もありますが、中長期で新築総量が細る方向性は変わりません。同社の売上が4,000億円前後で頭打ちになっているのは、この構造を素直に映しています。
一方で、プラス材料も具体的に挙げられます。
- 単価・商品構成で稼ぐ余地:合板・木材は国際市況・為替・物流費に連動する商材で、2026年に入ってからは接着剤や燃料・海上運賃の上昇を背景に構造用合板の価格引き上げの動きが出ています。数量より値決めと商品ミックスが業績を左右する局面で、仕入と販売の両面を見る力が評価されやすくなります。
- 事業承継M&Aの受け皿という立場:建材卸・小売は地域密着の中小企業が多く、経営者の高齢化と後継者不在から承継案件が恒常的に発生します。同社は子会社51社・関連会社8社を抱え、買収と組織再編を継続的に実施してきました。業界再編の買い手側に立っていることは、縮小市場での生存戦略として合理的です。
- 垂直統合によるキャリアの幅:卸売(売上の約83%)に加え、合板製造(キーテック)、小売(ブルケン各社)、工事・倉庫運送・フランチャイズ・ECまで持つため、卸の営業から製造・小売・物流へ社内で移る道があります。自社ブランドの副資材「Bulls」、木材製品「J-GREEN」の育成もその一環です。
- 担い手不足という追い風:大工・技能者の減少とトラックドライバー不足が続くなかで、在庫拠点の最適化・配送計画・受発注のデジタル化という流通機能の高度化が競争軸になります。IT・物流経験者が異業種から参入しやすい土壌です。
リスク側も正直に並べます。①合板製造・木材加工セグメントの2期連続赤字とロシア産単板の調達問題、②営業利益率約1.6%の薄利構造(コスト上昇の吸収余地が小さい)、③中期計画の営業利益100億円に対して実績64億円というギャップ、④配当性向98.1%という還元水準の持続性、⑤女性管理職比率や男女賃金差異に見られる人材構成の偏り。これらはいずれも公式情報から確認できる事実であり、面接で質問する価値がある論点です。
同業4社との比較|建材商社のなかでのJKホールディングスの立ち位置
読者が実際に併願・比較しそうな建材・住宅資材系の4社と並べます。年収は各社の有価証券報告書の提出会社ベースの水準や公開情報をもとにした推定情報を含むため、最新の正確な数値は各社の公式IRで再確認してください。
| 企業名 | 事業構造 | 年収水準の位置 | 比較したときの特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| JKホールディングス(9896・東証スタンダード) | 純粋持株会社。卸売83%+製造・小売・工事を垂直統合。連結3,438名 | 提出会社681万円/ジャパン建材678.9万円/通商570.0万円(いずれも公式情報) | 合板・木質建材流通で国内トップクラス。最大人員会社の給与まで有報開示。労働組合なし | 業界シェアの大きい母体で建材流通を学びたい人、M&A・グループ管理に関わりたい人 |
| OCHIホールディングス(3166・東証プライム) | 建材・住設の専門商社。九州発祥で全国展開。同じ持株会社体制 | 中位(推定情報) | 持株会社体制という点で構造が近く、市場区分はプライム | 持株会社の経営管理側に関心があり、上場区分も重視する人 |
| ジューテックホールディングス(3157・東証スタンダード) | 合板・建材が主力の住宅資材商社。事業構造が最も近い直接競合 | 中位(推定情報) | 扱う商材・顧客が重なる直接競合。規模はJKHDより小さい | 同じ商材で別の社風を比較したい人 |
| 三谷商事(8066・東証スタンダード) | 建材を中核にエネルギー・情報システムを併営する多角化型商社 | JKHDより高め(推定情報) | 建材以外の収益柱を持つ多角化型。年収水準は相対的に高い | 年収水準を優先し、建材以外の事業も経験したい人 |
| 伊藤忠建材(非上場・伊藤忠商事系) | 総合商社系の建材商社。JKHDの大株主(4.21%)でもある | 総合商社系として高め(推定情報) | 資本背景が総合商社系。JKHDとは取引関係・株主関係にある | 商社系の看板とネットワークを重視する人 |
比較の要点は、JKホールディングスは「規模と業界シェア」で選ぶ会社であり、年収の絶対額で選ぶ会社ではないという点です。678〜681万円は建材流通として低い水準ではありませんが、多角化型商社や総合商社系には届きません。一方で、合板・木質建材で国内トップクラスの流通網を持ち製造から小売まで内包するグループは限られるため、「建材流通のプロになる」ことを軸に置くなら合理的な選択になります(推定情報)。
卸売・専門商社10社の有価証券報告書データ比較|数字の読み方に注意が必要
年収の比較は、同じ「平均年間給与」という欄でも前提がまったく違います。卸売・専門商社10社の直近有価証券報告書の数値を並べ、表の直後に読み方の注記を付けます(すべて公式情報ベース、一部は二次転載値を含みます)。
| 会社名(証券コード) | 市場 | 決算期 | 有報の平均年間給与 | 平均年齢/平均勤続 | 提出会社(単体)/連結 従業員数 | 売上高(連結) | 営業利益(連結) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本電計(9908) | 東証スタンダード | 第81期(2026年3月期) | 757万円(前期692万円から+64万円) | 42.2歳/13.1年 | 679名/有報では確認できなかった | 1,331億48百万円(+9.8%) | 49億72百万円 |
| イエローハット(9882) | 東証プライム | 第68期(2026年3月期) | 728万円(本部137名のみ) | 48.4歳/21.3年 | 137名/約4,176名 | 1,712億8,000万円(+11.2%) | 150億8,700万円(▲2.4%) |
| UEX(9888) | 東証スタンダード | 第72期(2026年3月期) | 694.8万円(前期721.2万円から▲3.7%) | 44.2歳/16.8年 | 296名/518名 | 497億25百万円(▲1.1%) | 12億98百万円(▲26.7%) |
| 藤井産業(9906) | 東証スタンダード | 第72期(2026年3月期) | 約690万円(有報は「6.9百万円」表記) | 40.2歳/13.9年 | 754名/932名 | 1,058億56百万円(+10.2%) | 61億99百万円(+15.7%) |
| JKホールディングス(9896) | 東証スタンダード | 第80期(2026年3月期) | 681万円(持株会社169名のみ/ジャパン建材678.9万円・通商570.0万円) | 提出41歳7ヶ月・ジャパン建材40歳7ヶ月・通商37歳3ヶ月/提出14年5ヶ月・ジャパン建材12年10ヶ月・通商9年4ヶ月 | 169名/3,438名 | 3,988億20百万円(+1.4%) | 64億34百万円(▲12.6%・期初計画比▲19.6%) |
| 日伝(9902) | 東証プライム | 第75期(2026年3月期) | 654万円(+3.2%) | 38.7歳/13.5年 | 928名/1,050名 | 1,410億33百万円(+4.6%・過去最高) | 66億22百万円(▲3.0%) |
| 北恵(9872) | 東証スタンダード | 第67期(2025年11月期) | 628.7万円 | 41.6歳/13.0年 | 383名(非連結のため連結=単体) | 589億77百万円(▲3.8%) | 7億13百万円(▲22.5%) |
| シャルレ(9885) | 東証スタンダード | 第51期(2026年3月期) | 610.2万円(▲2.3%/2期連続減) | 46.4歳/19.8年 | 205名/291名 | 129億32百万円(+12.0%) | ▲11億15百万円(2期連続の営業赤字) |
| 日邦産業(9913) | 東証スタンダード | 第75期(2026年3月期) | 570万円(5期連続増) | 38.1歳/11.3年 | 334名/2,765名 | 464億03百万円(+3.4%) | 20億79百万円(+5.5%) |
| コンセック(9895) | 東証スタンダード | 第59期(2026年3月期) | 492万円(+0.1%) | 46.3歳/18.6年 | 198人/324人 | 98億89百万円(▲3.96%) | ▲784万円(2期連続の営業赤字・最終赤字) |
【比較表の注記】この表は、そのまま縦に読むと判断を誤ります。以下の4点を必ず踏まえてください。
- ① 決算期が2種類あります。北恵のみ11月期(第67期=2025年11月期/従業員データは2025年11月20日現在)で、他9社は3月期(いずれも2026年3月期)です。期数は第51期〜第81期まで大きく異なるため、期数だけでは比較できません。必ず「第◯期(20XX年X月期)」で揃えて読んでください。
- ② 有報の「平均年間給与」はすべて提出会社(単体)の値であり、連結全体の水準ではありません。単体従業員が連結に占める比率が低いほど代表性は下がります。JKホールディングスは純粋持株会社で提出会社169名の管理部門主体のため681万円は現場実態を示しませんが、同社は「最大人員会社の状況」を開示しており、ジャパン建材6,789,852円(977名)/通商5,699,235円(228名)という主力会社の数値が読めます(小売978名・合板製造436名は未開示のため、グループ全体の平均は算出できません)。対照的にイエローハットの728万円は本部137名のみの平均で連結は約4,176名、雇用主が本部・地域子会社・フランチャイズ加盟企業の3層に分かれ、求人媒体上でも別法人として掲載されます(連結従業員数は公式会社概要4,176名と二次情報4,049名で食い違うため断定は避けます)。藤井産業は2026年10月1日付で持株会社体制へ移行予定(商号は『藤井産業ホールディングス株式会社』へ。2026年6月25日の定時株主総会で承認、事業は2社へ吸収分割)のため、約690万円は第72期=移行前の事業会社単体の数値です。日邦産業は提出会社334名に対し連結2,765名で大半が海外現地法人・国内製造子会社側。一方、北恵は非連結のため383名がそのまま全社の数字で、有報の平均年間給与が全社平均と一致する唯一の例です。日伝(928名/1,050名)、UEX(296名/518名)、シャルレ(205名/291名)、コンセック(198人/324人)、日本電計(679名)は事業会社本体です。
- ③ 有報の実額と口コミサイトの自己申告平均は分けて見る必要があります。乖離は主に回答者の年齢構成の差で説明できます。JKホールディングスは有報681万円に対しOpenWork回答者平均489万円(平均年齢28歳・13人)/エン カイシャの評判451万円(30歳)。同様に日伝は654万円に対し447万円、藤井産業は約690万円に対し500万円(31歳・31人)、コンセックは492万円に対し321万円(11人・36.5歳)、シャルレは610万円に対し490万円、イエローハットは728万円に対し口コミ回答ベースがその半分以下です。母数が数人〜数十人の社が複数あり、少数回答のスコアを会社の実態として断定することはできません。
- ④ 赤字・減益の社を隠しません。シャルレは第51期営業損失11億15百万円で2期連続の営業赤字、純損失35億44百万円(固定資産減損損失23億48百万円等の特別損失計上)で、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況が存在するとの記載があります(会社の対応策も併せて開示)。コンセックは営業損失△784万円・純損失△1億4,135万円で2期連続の営業赤字・最終赤字ですが、自己資本比率64.54%と財務は厚いという両面があります。減益・未達では、JKホールディングスが営業利益▲12.6%・期初計画比▲19.6%で合板製造が2期連続営業赤字、日伝は過去最高の売上ながら営業利益▲3.0%で利益率4.7%が会社目標5.0%を下回り、UEXは2023年3月期の42億73百万円をピークに3期連続減少(ピーク比約7割減)、北恵は営業利益▲22.5%、イエローハットは増収減益かつ経常利益が会社予想未達です。卸売業の薄利構造という観点では、北恵1.2%、JKホールディングス約1.6%、UEX2.61%が薄く、日邦産業4.5%、日伝4.7%、藤井産業5.9%が中位です。
なお、労働組合については、上記10社のうちシャルレのみ労働組合があり、日伝・JKホールディングス・藤井産業・コンセックは労組なしと有価証券報告書に明記されています。連結3,438名規模で労組がないJKホールディングスは、この10社の中でも特異であり、待遇交渉のチャネルという観点で確認しておきたい点です。また、上記のうちイエローハット・UEX・北恵・日本電計・日邦産業・コンセックは有報PDF原本を直接取得できず二次転載値(IRBANK・日経等)を採用しているため、期を明記したうえで取得経路が二次である旨を付記しています。
JKホールディングス・ジャパン建材への転職が向いている人/向いていない人
ここまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。判断の軸は「商材・顧客の性質」「薄利構造での稼ぎ方」「グループ内の配属リスク」の3つです。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 既存顧客との関係を積み上げるルート営業に価値を感じる人(建材販売店・工務店担当) | 新規開拓や提案型営業で成果を出したい人。既存取引の維持・調整が中心になりやすい |
| 市況・為替・物流費を読んで値決めするバイヤー的な仕事に関心がある人 | 営業利益率約1.6%という薄利構造のなかでの価格交渉にストレスを感じる人 |
| 40歳前後で678〜681万円という水準を堅実と捉え、長期で腰を据えたい人 | 20代で年収を大きく伸ばしたい人(口コミ回答ベースは450〜490万円前後) |
| 持株会社・M&A・PMI・グループ会社管理といった経営管理の経験を積みたい人 | 事業会社で一つの商材を深掘りしたい人。グループ再編に巻き込まれる可能性がある |
| 物流・在庫・システム(受発注のEDI/EC化、基幹システム展開)で貢献したい人 | 最新のデジタル環境を前提に働きたい人(電話・紙の業務慣行に関する口コミがある) |
| 労働組合がない環境でも、制度と実績で待遇を交渉できる人 | 労使交渉による待遇改善のチャネルを重視する人 |
| 女性管理職比率の低さを「これから変わる余地」と捉え、自ら実例を作りたい人 | 女性管理職のロールモデルが既に多い環境を求める人(提出会社4.3%/ジャパン建材0.5%) |
JKホールディングスへの転職|編集部の見解
編集部の見解として、JKホールディングスは「数字の読み方を間違えなければ評価しやすい会社」です。検索候補の「上場廃止」は2023年10月の市場区分移行であり、経営危機の文脈ではありません。年収は持株会社681万円という表示に引っ張られやすいものの、有価証券報告書が最大人員会社まで開示しているおかげで、ジャパン建材678.9万円・通商570.0万円という現場の実額まで確認できます。この透明性自体が、同業他社と比べた評価材料だと考えられます。
一方で、総合すると次の3点は割り引いて考えるべきです。第一に、営業利益▲12.6%・期初計画比▲19.6%という未達と、合板製造・木材加工セグメントの2期連続赤字。第二に、営業利益率約1.6%という薄利構造で、中期計画の営業利益100億円(実績64億円)との距離が大きいこと。第三に、労働組合がなく、人事評価の適正感や人材の長期育成に関する口コミ評価が低め(いずれも2.6)という点です。「安定した老舗」と「構造転換の途上」の両方が同時に正しいのが現状の姿です。
したがって、建材流通という商流を軸にキャリアを作りたい人、グループ経営・M&A・システム統合といった持株会社ならではのテーマに関わりたい人にはおすすめできます。逆に、短期で年収を大きく上げたい人や、評価の透明性を最優先する人には、多角化型商社や総合商社系の建材部門と併せて比較することをおすすめします。
JKホールディングスに関するよくある質問(FAQ)
JKホールディングス(ジャパン建材)への転職・就職を検討する人からよくある質問と回答をまとめました。
JKホールディングスの初任給はいくらですか?
新卒初任給の会社公式数値は、今回の調査範囲では採用サイトの該当ページを取得できず確認できなかったため、金額の記載は控えます。有価証券報告書でも初任給は開示項目ではありません。参考になる一次情報は提出会社の平均年間給与681万円(平均年齢41歳7ヶ月)、ジャパン建材678.9万円(40歳7ヶ月)、通商570.0万円(37歳3ヶ月)で、いずれも40歳前後の水準です(公式情報)。初任給・賞与の算定方式・住宅手当などの詳細は、採用ページと選考時の労働条件通知書で確認してください。
JKホールディングスとジャパン建材は何が違うのですか?
JKホールディングスは事業を行わない純粋持株会社(従業員169名)で、グループ経営・管理を担います。ジャパン建材株式会社は議決権比率100%の特定子会社で、合板・建材の卸売を実際に行う中核事業会社です(従業員977名、単体売上2,818億89百万円、経常利益50億68百万円、当期純利益31億10百万円、総資産1,188億77百万円)。求人や口コミはジャパン建材名義のほうが情報量が多いため、両方の社名で調べるのが確実です(公式情報)。
本社や営業所はどこにありますか?
本社は東京都江東区新木場一丁目7番22号です。1949年に東京都墨田区で設立され、平野→目白→平野を経て2007年10月に新木場へ移転しました。営業拠点はジャパン建材をはじめとする各事業会社が全国に展開しており、グループは子会社51社・関連会社8社で構成されています(公式情報)。主要子会社の所在地は、ジャパン建材が東京都江東区、通商㈱が大阪市北区です。勤務地・転勤範囲は応募する法人と職種によって異なるため、選考時に確認してください。
福利厚生や働き方はどうなっていますか?
会社公式の年間休日・有給取得率・離職率の数値は今回の調査範囲では確認できなかったため、断定は控えます。口コミ傾向としては、OpenWorkで月間残業30.8時間・有給消化率57.4%、エン カイシャの評判で月間残業45時間・休日休暇納得度76%という集計があり、パート従業員にも賞与があるという投稿も見られます。いずれも回答者数十名規模の二次情報です。一次情報として確認できるのは、男性育児休業取得率がジャパン建材35.5%・提出会社は「-」、労働組合は結成されていないという点です(公式情報)。
従業員数は何名ですか?
2026年3月31日現在、連結従業員数は3,438名(外、平均臨時雇用者数655名)です。セグメント別内訳は総合建材卸売1,583名(433名)、合板製造・木材加工436名(88名)、総合建材小売978名(66名)、その他441名(68名)。提出会社(持株会社単体)は169名(外51名)で全員が「その他」セグメントに属します。連結従業員数はM&Aで3,011名(2022/3)から増加してきましたが、直近はほぼ横ばいです(公式情報)。
中途採用はありますか?求人はどこで探せばよいですか?
グループとして中途採用(キャリア採用)を行っており、有価証券報告書ではキャリア採用比率を人的資本のモニタリング指標に設定していると記載されています(具体的な数値は未開示)。求人検索では「JKホールディングス」ではなく「ジャパン建材」で出てくるケースが多い点に注意してください。また小売事業のブルケン各社、製造のキーテックなど、グループ各社が個別に募集するパターンもあります。応募時は雇用主となる法人名を必ず確認してください(推定情報を含みます)。
社名の読み方と「JK」の由来は何ですか?
読み方は「ジェイケイホールディングス」です。「JK」はJapan Kenzai(ジャパン建材)の頭文字に由来します。1949年に㈱丸吉商店として設立され、1963年に㈱丸吉、1998年に興国ハウジング㈱との対等合併でジャパン建材㈱、2006年10月の持株会社化でJKホールディングス㈱となりました。現在の中核子会社が旧本体の社名を引き継いでいるため、検索時に社名が一致しにくいという事情があります(公式情報)。
JKホールディングスへの転職判断まとめ
ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 上場・経営の安定性 | 東証スタンダード上場(2023年10月にプライムから移行。上場廃止ではない)。親会社なしの独立系。自己資本比率29.5% |
| 年収水準 | 提出会社681万円/ジャパン建材678.9万円/通商570.0万円。配属法人で約110万円の差。20代は口コミ回答ベースで450〜490万円前後 |
| 業績 | 売上3,988億20百万円(+1.4%)の増収だが営業利益▲12.6%・期初計画比▲19.6%の未達。合板製造は2期連続営業赤字 |
| 働き方 | 公式の離職率・有給取得率は未開示。平均勤続はジャパン建材12年10ヶ月。残業は口コミで月30.8〜45時間(二次情報) |
| 待遇交渉のチャネル | 労働組合が結成されていない。制度設計と個別交渉に依存する構造 |
| キャリアの広がり | 卸売・製造・小売・工事・物流を内包。M&AとPMI、グループ会社管理の経験を積みやすい |
| 多様性・登用 | 女性管理職比率 提出会社4.3%/ジャパン建材0.5%、男女賃金差異(全労働者)63.3%/56.2%。現時点では男性中心の構成 |
| 市場環境 | 新設住宅着工は中長期で縮小方向。単価・商品構成・M&A・物流効率化で補う構造転換の途上 |
| 確認すべき最重要事項 | 雇用契約を結ぶ法人名(持株会社/ジャパン建材/通商/小売・製造子会社)と、勤務地・転勤範囲 |
どのサービスを使えばいいか決められないとき
このサイトはアフィリエイトで収益を得ています。読者がサービスに登録すると当サイトに報酬が発生します。
自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。
登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。
※当サイトは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介・あっせんは行わず、転職サービスのご案内までを行います。
本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。中核データは第80期(2026年3月期)有価証券報告書を直接取得・確認し、提出会社ベースの年収推移はirbank(EDINETコードE02732)で照合しています。
公式情報源
- JKホールディングス株式会社 公式サイト
- JKホールディングス株式会社 IRページ(有価証券報告書・半期報告書一覧)
- JKホールディングス株式会社 採用情報(JKホールディングス/ジャパン建材 新卒採用サイト)
- EDINET(金融庁・有価証券報告書検索)
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」(提出会社および最大人員会社)を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。比較表に含まれる他社のうち一部は、有価証券報告書の原本PDFを直接取得できず二次転載値(IRBANK・日経等)を採用しているため、期を明記したうえで取得経路が二次であることを本文に付記しました。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
