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株式会社大水(7538)の評判と年収668万円|始業午前3時・ニッスイ系水産卸

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※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 会社の正体:大阪市中央卸売市場の水産物荷受、ニッスイの持分法適用会社(証券コード7538)
  • 働き方:営業部門の所定勤務は午前3時〜11時。管理部門は8時〜16時
  • 年収:有報の平均年間給与668万8,810円。深夜・早朝手当を含む金額
  • 収益構造:売上1,057億円に対し営業利益8.99億円、営業利益率0.85%の薄利型

「大水」というキーワードで検索すると、同じ読みや同じ表記の全く別の対象が数多く並びます。この記事が扱うのは、そのどれでもなく、大阪市中央卸売市場(本場)を本拠とする水産物卸売会社「株式会社大水」(だいすい・東京証券取引所スタンダード市場・証券コード7538)です。転職・就職の候補としてこの会社を調べている方に向けて、第91期(2026年3月期)有価証券報告書の実額、新卒募集要項に明記された勤務時間、口コミサイトの投稿傾向を分けて整理し、「この会社で働く生活がどうなるか」を具体的に判断できるようにまとめました。特にこの会社を検討するうえで避けて通れないのが、営業部門の始業が午前3時であるという、一般企業とは全く異なる生活リズムです。

「大水」で検索した人がまず確認したい|株式会社大水(7538)はどんな会社か

結論から言うと、株式会社大水は大阪市中央卸売市場本場の中にある、水産物の「荷受(にうけ)」会社です。読み方は「だいすい」。1939年に設立され、卸売市場法にもとづく水産物卸売業を営んでいます。転職検討者がまず押さえるべきは、この会社が「魚を売る小売業」でも「魚を獲る水産会社」でもなく、産地から集まる水産物を市場で仲卸業者や量販店・加工メーカーに卸す中間流通の当事者だという点です。ここを取り違えたまま面接に進むと、志望動機が根本からずれてしまいます。

社名が一般語と衝突するため、まず会社を特定することが最優先

「大水」という2文字は、水害を指す一般語や、同じ表記を含む個人名・地名・全く別の商品名・別法人の名称と重なります。検索サジェストに並ぶ候補の大半は、この上場企業とは無関係の対象です。したがって、この会社の情報を正確に集めたい場合は、「株式会社大水」あるいは「大水 7538」と証券コードまで含めて検索するのが確実です。求人票や口コミサイトを見るときも、同じ理由で「株式会社大水(大阪市福島区)」であることを確認してから読み進めてください。所在地は大阪市福島区野田一丁目1番86号(大阪市中央卸売市場内)で、連絡場所として同区野田二丁目の大水野田ビルが置かれています。

荷受会社としてのビジネスモデルと事業セグメント

公式情報として、第91期有価証券報告書によると、報告セグメントは「水産物販売事業」と「冷蔵倉庫等事業」の2つです。売上の99.8%を水産物販売事業が占め、鮮魚・冷凍魚・塩干加工品を仲卸業者、量販店、加工メーカーなどに販売しています。営業の形は大きく2種類あります。

  • 市場内営業:セリ(競売)と相対(あいたい)取引で、市場に集荷した水産物をその日のうちに売り切る。始業が午前3時なのはこの業務のためです。
  • 市場外営業:サバなどの冷凍魚の輸出、国内加工メーカー向けのスリミ(すり身)販売など、市場のセリを経由しない取引。近年の成長ドライバーと位置づけられています。

拠点は大阪本場に加え、大阪東部・大阪府北部(茨木)・京都・神戸の各中央卸売市場に支社があります。さらに子会社として京都興産・丸魚食品・大分水産・別府魚市があり、大分・別府にも事業が広がっています。冷蔵倉庫等事業は子会社の大阪東部冷蔵が担い、外部売上高は2億29百万円と、規模としては水産物販売事業の補助的な位置づけです。

ニッスイの持分法適用会社という立ち位置

もう一つの重要な同定ポイントが資本関係です。公式情報として、有価証券報告書によると、日本水産(ニッスイ)は大水の「その他の関係会社」であり、大水はニッスイの持分法適用会社です。2009年にニッスイの資本参加について基本合意が結ばれた経緯があり、2026年3月期のニッスイからの仕入高は35億9千万円にのぼります。労働組合「大水労働組合」もニッスイグループ労働組合連合会に加盟しています。求職者から見ると「独立系の市場会社」ではなく「大手水産グループの流通機能を担う上場子会社的なポジション」と理解するのが実態に近いと考えられます(推定情報)。なお、この資本関係は2026年5月に数字の上で動いており、詳細は後述します。

株式会社大水の公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。数値はいずれも第91期(2025年4月1日〜2026年3月31日)有価証券報告書および決算資料にもとづきます。

項目内容
商号株式会社大水(DAISUI CO.,LTD.)
証券コード/市場7538/東京証券取引所スタンダード市場
本社所在地大阪市福島区野田一丁目1番86号 大阪市中央卸売市場内
設立1939年
事業内容水産物販売事業(売上構成比99.8%)、冷蔵倉庫等事業
平均年間給与668万8,810円(提出会社単体・2026年3月31日現在/基準外賃金・賞与を含む/対前期+0.3%)
平均年齢46.4歳(提出会社単体)
平均勤続年数20.1年(提出会社単体)
従業員数単体325名(外、臨時雇用者年間平均101名)/連結438名(外、臨時128名)
売上高連結1,057億70百万円(2026年3月期・前期比+6.5%)
営業利益連結8億99百万円(前期比+32.1%・営業利益率0.85%)
経常利益/純利益経常10億54百万円(+27.8%)/親会社株主に帰属する当期純利益7億30百万円(▲38.6%)
労働組合大水労働組合(組合員198名・ニッスイグループ労働組合連合会加盟)
新卒初任給大卒226,000円/短大・専門卒206,000円(深夜勤務手当は別途)
離職率有価証券報告書では開示されていない
出典第91期(2026年3月期)有価証券報告書(2026年6月29日 近畿財務局提出)/同社IR資料・公式採用サイト

この表で最も目を引くのは、平均年齢46.4歳・平均勤続20.1年という組み合わせです。20年以上働き続ける人が平均像であるという事実は、定着率という面ではポジティブに読めますが、同時に若年層が薄い組織であることも示しています。実際、有価証券報告書の事業等のリスクには「社員構成は中高年者の割合が高く」若年層の採用が困難である旨と、基幹的な業務ノウハウの空洞化リスクが明記されています。

営業部門の始業は午前3時|部門で3通りに分かれる勤務時間と休日

この会社を検討するうえで、年収より先に確認すべきなのが勤務時間です。公式情報として、公式採用サイトの新卒募集要項によると、営業部門の所定勤務時間は午前3時〜11時と明記されています。一方で管理部門は8時〜16時。さらにパート・現場業務では22時または23時から翌6時・7時までという深夜帯のシフトが存在します。つまり同じ会社の中に、生活リズムが全く異なる働き方が3通り併存しています。

区分所定勤務時間生活面での実際
営業部門(市場内)午前3時〜11時深夜に起床・出勤。昼過ぎに帰宅でき、午後の時間は自由になりやすい
管理部門8時〜16時一般的な会社より1時間ほど早い定時。夕方が長く使える
パート・現場業務22時/23時〜6時/7時完全な深夜勤務。荷受け・仕分けなど市場の開場準備に対応

午前3時始業が意味すること|メリットとデメリットの両面

この勤務時間は、一般的な「早出」の範囲を超えています。午前3時に始業するということは、通勤時間を含めれば午前1時台〜2時台の起床が前提になります。推定情報として、この生活リズムは以下のような影響をもたらすと考えられます。

  • プラス面:11時に終業するため、午後の時間がまるごと空く。銀行・役所・病院の用事を平日に済ませられ、子どもの帰宅時間に在宅できる可能性がある。通勤ラッシュとは完全に無縁。
  • マイナス面:夜の予定(会食・習い事・友人との約束)はほぼ組めない。家族と生活時間帯がずれる。就寝時刻を19〜20時台に前倒しできるかどうかが、続けられるかの分岐点になる。
  • 健康面:深夜・早朝勤務は体質との相性が大きいため、短期の慣れではなく数年単位で維持できるかを事前に考える必要があります。
求職者
求職者

早起きは得意なほうですが、午前3時始業は想像がつきません。実際どう考えればいいですか?

判断材料になるのは「今の生活を前倒しできるか」という視点です。単に朝が強いかどうかではなく、夜の予定を原則入れない生活を選べるかが本質です。逆に言えば、この生活を選べる人にとっては、午後がまるごと自由になるという他社では得にくい時間の使い方が手に入ります。

休日は「市場カレンダー」で決まる|土曜出勤があるのが標準

公式情報として、休日は「日曜・祝日・年末年始4日・市場休日」と定められています。市場休日は水曜の休市が中心で、市場のカレンダーに連動して決まるため、土曜は出勤日になるのが基本です。口コミ傾向としても、鮮魚部門では早朝出勤に加えて隔週土曜勤務があるという投稿が見られます。完全週休2日・土日休みを前提にキャリアを考えている人にとっては、ここが最も大きなギャップになります。

転勤範囲・住居関連の制度

拠点が大阪本場・大阪東部・大阪府北部(茨木)・京都・神戸の5市場と、子会社を通じた大分・別府に限られるため、転勤は関西圏(+大分)の範囲にとどまります。全国転勤型の企業と比べると、生活基盤を関西に置いたままキャリアを積める点は明確なメリットです。制度面では借り上げ社宅制度と家賃手当があり、定年後は65歳までの再雇用制度、いったん退職した人を対象とするカムバック採用制度も設けられています。口コミ傾向としては、家賃手当は月4.5万円程度で、昇給に伴って減額され結婚を機に廃止されるという記述も見られます。金額や適用条件は制度改定で変わり得るため、内定時の労働条件通知書で必ず確認してください。

平均年間給与668万8,810円の中身|深夜・早朝手当を含む数字をどう読むか

公式情報として、第91期有価証券報告書によると、株式会社大水の平均年間給与は668万8,810円(提出会社単体・2026年3月31日現在)です。基準外賃金および賞与を含み、対前期増減率は+0.3%。あわせて平均年齢46.4歳、平均勤続年数20.1年、従業員数は単体325名(外、臨時雇用者年間平均101名)と開示されています。売上1,000億円規模の卸売会社としては、決して低い水準ではありません。ただし、この数字はそのまま「入社後に想定できる年収」ではない点に注意が必要です。

年収668万円が「そのまま自分の年収」にならない2つの理由

理由は2つあります。第一に、この平均は深夜・早朝勤務手当を含んだ金額だということです。営業部門は午前3時始業ですから、深夜割増の対象時間帯が所定勤務に組み込まれています。基本給ではなく手当の積み上げが年収を押し上げる構造になっており、口コミ傾向としても「基本給の水準は控えめで、深夜手当が見た目の年収を支えている」という趣旨の投稿が見られます。第二に、平均年齢46.4歳・平均勤続20.1年という母集団の年収であることです。20代・30代で中途入社した場合の実額は、当然この平均より下に位置すると考えるのが自然です(推定情報)。

口コミサイトの平均年収との乖離をどう解釈するか

口コミ傾向として、エン カイシャの評判や求人ボックスなどの自己申告ベースの平均年収は、有価証券報告書の数字より低い水準で示されています(おおむね500万円前後〜650万円前後のレンジ)。この乖離は「どちらかが誤り」ではなく、母集団と算定方法の違いとして理解するのが妥当です。有報は在籍者全員(平均勤続20年)の実額平均であるのに対し、口コミサイトは若手・中堅の回答が中心になりやすく、また回答時点の年収であるためです。さらに、口コミ傾向では「管理部門(8時〜16時)は深夜手当がつかないぶん、営業部門より手取りが抑えられる」という指摘も見られます。つまり同じ会社の中でも、部門によって年収の作られ方が異なる可能性があります(推定情報)。

初任給・昇給・処遇の全体像

公式情報として、公式採用サイトによると新卒初任給は大卒226,000円、短大・専門卒206,000円で、いずれも深夜勤務手当は別途支給とされています。新卒採用はおよそ10名規模で、入社後は概ね10年間の計画的なジョブローテーション制度が設けられています。また有価証券報告書では、女性役職者比率9.6%(2027年度に10%とする目標を掲げています)、男性の育児休業取得率16.6%、年次有給休暇取得日数8.4日/人、男女の賃金の差異(全労働者)56.4%が開示されています。年次有給休暇の取得日数は決して多い水準ではなく、口コミ傾向でも有給消化率については媒体によって40%台〜70%台とばらつきがあり、部門差が大きいことがうかがえます。以上をふまえると、転職時に必ず確認しておきたい年収の内訳は次の5点に整理できます。

  • 提示年収のうち、基本給と深夜・早朝勤務手当がそれぞれいくらか(手当は勤務シフトが変わると変動します)
  • 配属予定が営業部門か管理部門か。部門によって手当の前提が変わるためです
  • 賞与の実績月数と、業績連動の度合い(後述のとおり利益率が薄い業態です)
  • 家賃手当・借り上げ社宅の適用条件と、昇給・家族構成の変化による扱い
  • 時間外労働の実績時間と、その時間帯(深夜帯か日中か)

売上1,057億円・営業利益8億99百万円|営業利益率0.85%の薄利構造を読む

転職判断で年収と同じくらい重要なのが、その会社がどれだけ利益を出せる構造にあるかです。結論から言えば、株式会社大水は売上1,000億円超に対して営業利益が10億円に届かない、極めて薄利な業態です。公式情報として、2026年3月期(第91期)の連結売上高は1,057億70百万円(前期比+6.5%)、連結営業利益は8億99百万円(同+32.1%)で、営業利益率は0.85%にとどまります。経常利益は10億54百万円(+27.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億30百万円で、こちらは前期の税効果の反動により▲38.6%となりました。

5期の売上・利益推移|直近は回復局面にある

単年の数字だけでは構造は見えません。有価証券報告書および決算資料から5期分を並べると、次のようになります。

決算期連結売上高連結営業利益
2022年3月期(第87期)888億円営業損失 ▲1億90百万円
2023年3月期985億円4億32百万円
2024年3月期985億円8億30百万円
2025年3月期993億円6億80百万円
2026年3月期(第91期)1,057億70百万円8億99百万円
2027年3月期(会社予想)1,060億円8億00百万円

この推移から読み取れることは3点あります。

  • 赤字期が実在する:2021年3月期は営業損失▲81百万円、2022年3月期(第87期)は営業損失▲1億90百万円・経常損失▲1億19百万円・当期純損失▲18百万円でした。なお営業損失の金額はIRBANK等の集計値(二次ソース)にもとづく参考値であり、経常損失・当期純損失は有価証券報告書の実額です。出典の性格が異なる点にご留意ください。
  • 2023年3月期以降は明確に回復:営業利益は4億32百万円→8億30百万円→6億80百万円→8億99百万円と推移し、2023〜2025年度の中期経営計画で掲げた最終年度目標(売上1,040億円・営業利益6.9億円・経常7.9億円)を全項目で達成しました。
  • 2027年3月期は減益予想:会社予想は売上高1,060億円(+0.2%)に対し、営業利益8億円(▲11.0%)、経常利益9.5億円、当期純利益6.5億円と、増収ながら減益の計画です。なお2027年3月期第1四半期(2026年8月7日発表)の経常利益は3億97百万円でした。

営業利益率0.85%が働き手にとって持つ意味

営業利益率0.85%とは、売上が1%動くだけで利益が吹き飛びかねない構造を意味します。実際、2021年3月期・2022年3月期には営業赤字が発生しました。これは経営の巧拙というより、卸売市場を経由する水産流通そのものの収益構造に由来する部分が大きいと考えられます(推定情報)。転職検討者にとっての実務的な含意は次の通りです。

  • 賞与や昇給が業績変動の影響を受けやすい:利益の絶対額が小さいため、原資も大きく振れやすいと考えられます。
  • コスト管理の意識が強い組織になりやすい:大型投資や新規事業への資源配分は慎重になりやすく、口コミ傾向で見られる「安定志向で挑戦的な施策が少ない」という声とも整合します。
  • 倒産リスクという観点では別評価:利益率は薄い一方、上場企業であり大手水産グループの持分法適用会社という位置づけから、口コミ傾向では「経営基盤の安定性」を評価する声が目立ちます。

なお、キャッシュフロー面では営業キャッシュ・フローが2期連続でマイナスとなっており、これは前渡金の増加が主因とされています。運転資金の負担が大きい業態であることを示す数字であり、財務面を見る際の確認ポイントになります。

ニッスイとの資本関係|2026年5月の自己株式取得で何が変わったか

2026年に入って、株式会社大水の株主構成に具体的な動きがありました。転職検討者にとっては「親会社の関与が弱まるのか」という関心につながる論点なので、事実関係を時系列で整理します。

  • 2026年5月21日:取締役会で自己株式の取得を決議。取得上限は150万株(発行済株式総数の11.01%)、金額上限は5億6,850万円。
  • 2026年5月22日:東証の立会外取引(ToSTNeT-3)で1,435,000株・5億4,386万5千円(1株379円)を取得。
  • 株主構成の変化:これに伴い、筆頭株主のニッスイは4,303千株(31.59%)から3,303千株へ、極洋は1,180千株から905千株へ、農林中央金庫は694千株から534千株へ、それぞれ保有株式数を減らしました(有価証券報告書の注記)。
  • 2026年5月29日:ニッスイが変更報告書(短期大量譲渡)を提出。保有割合は23.98%と報じられています。有価証券報告書ベースの議決権比率では27.1%です。

ここで重要なのは、この取引によってニッスイとの関係が切れたわけではないという点です。公式情報として、有価証券報告書によると、ニッスイは引き続き大水の「その他の関係会社」であり、大水はニッスイの持分法適用会社として位置づけられています。人的な結びつきも継続しており、取締役7名のうち3名(代表取締役を含む)がニッスイ出身、加えてニッスイの執行役員が社外取締役に就いています。取引面でも、2026年3月期のニッスイからの仕入高は35億9千万円です。

推定情報として、この一連の動きは「資本関係の完全な解消」ではなく、持株比率の調整と資本効率の改善という性格が強いと考えられます。求職者の視点では、グループの後ろ盾という安定要因は当面維持される一方、株主構成の変化は今後の経営の自由度にも関わり得るため、IRリリースの継続的な確認が有効です。

口コミ傾向から見える社風と働き方(母数が少ない点に注意)

まず前提として、株式会社大水の口コミは投稿件数が少なく、評点の解釈には注意が必要です。特にOpenWorkは回答者3名・クチコミ21件と母数が極めて小さく、この総合スコアを会社の実像として断定することはできません。以下は口コミ傾向としての整理であり、公式情報ではない点をご理解ください。

媒体件数・総合評点残業・有給に関する投稿値
OpenWork総合2.96(回答者3名・クチコミ21件/母数極小)月間残業35.5時間・有給消化率76.5%
エン カイシャの評判総合3.2(正社員21名回答・144件)月間残業40時間
転職会議総合3.33(45件)月間残業32.5時間・有給消化率40.4%
キャリコネ総合2.6(6件)営業職で月60〜80時間との記述あり

評価されている点|安定性・労務管理・関西圏で完結するキャリア

複数媒体に共通して見られるポジティブな傾向は次の通りです。大手水産グループの持分法適用会社かつ上場企業であるため経営基盤の安定を評価する声、管理部門であれば16時に退社できる働き方、新人研修が手厚いという評価、労務管理が上場企業として整備されているという声、そして転勤範囲が関西圏内にとどまる点です。エン カイシャの評判では社会貢献の項目が3.5、20代の成長環境が3.4と、他項目より高いスコアが付いています。推定情報ですが、食のインフラを支える仕事であることが、働く実感につながりやすい面はあると考えられます。

課題として挙げられている点|成長性・評価制度・部門間格差

一方、ネガティブな傾向としては次のような指摘が見られます。市場経由の水産物流通量が減少するなかで事業の成長性に不安があるという声、基本給の水準が控えめで深夜手当が年収を補っているという指摘、評価が横並びになりやすく差がつきにくいという声、安定志向で新しい挑戦が少ないという社風評、人事異動が欠員補充的に行われるという指摘、女性役員が不在であること、鮮魚部門では早朝出勤に加えて隔週土曜出勤があること、家賃手当が昇給で減額され結婚を機に廃止されるという記述などです。エン カイシャの評判では経営陣への評価が2.9、女性の働きやすさが2.7と、相対的に低いスコアとなっています。有価証券報告書が開示する女性役職者比率9.6%という数字とも整合する方向の投稿傾向と言えます。

これらはいずれも口コミ傾向であり、断定できる事実ではありません。ただし「深夜手当込みの年収構造」「土曜出勤」「中高年比率の高さ」といったテーマは、公式情報(有価証券報告書・募集要項)とも方向性が一致しているため、面接時に確認する価値の高い論点です。

有価証券報告書が挙げるリスクと、不祥事に関する公開情報の確認結果

この会社に関して「行政処分や不祥事があるのか」を気にする方に向けて、事実ベースで整理します。Web上の公開情報および第91期有価証券報告書の範囲では、株式会社大水を対象とした行政処分・訴訟・不祥事は確認できませんでした。ここで重要なのは、有価証券報告書の「事業等のリスク」に記載があるのは、卸売市場法に違反した場合の業務停止処分リスク、食品安全に関するリスク、個人情報が漏えいした場合の行政処分リスクといった一般論としてのリスク記載であり、実際に処分を受けた履歴ではないという点です。この区別を混同すると、事実と異なる理解につながります。なお「確認できなかった」ことと「存在しない」ことは同義ではないため、最新の状況は公式IRおよび適時開示で確認してください。

事業リスクとして有価証券報告書が具体的に挙げている項目

公式情報として、有価証券報告書では以下のような事業環境リスクが具体的に指摘されています。転職検討者にとっては、これがそのまま「この仕事の難しさ」を示す一覧になります。

  • 海水温の上昇による貝類・秋鮭などの入荷不安定化
  • 漁獲量の減少による取扱数量への影響
  • 円安を背景とした輸入水産物の仕入価格上昇
  • 消費者の節約志向による単価・需要への影響

水産卸という業態は、自社の努力だけではコントロールできない自然環境・為替・消費動向の変数を、そのまま損益で受け止める構造にあります。営業利益率0.85%という薄さは、これらの変数への耐性が高くないことを示しているとも読めます(推定情報)。

人材面のリスク|「中高年比率の高さ」と「ノウハウの空洞化」を会社自身が明記

もう一つ注目すべきは、会社自身が人材構成をリスクとして開示していることです。有価証券報告書には「社員構成は中高年者の割合が高く」若年層の採用が困難である旨と、基幹的な業務ノウハウの空洞化という表現が明記されています。平均年齢46.4歳・平均勤続20.1年という数字はこの記載の裏付けです。推定情報として、これは求職者にとって両面の意味を持ちます。若手・中堅の採用ニーズが構造的に存在するという意味では入りやすさにつながる可能性がある一方、社内で同世代が少なく、ベテランから業務知識を引き継ぐ役割を早期に求められる可能性もあります。

株式会社大水の将来性|市場流通の縮小と「市場外営業」という成長ドライバー

将来性を考えるうえでの軸は明確です。中央卸売市場を経由する従来型の流通が縮小傾向にあるなかで、市場を経由しない取引をどこまで伸ばせるか——これが株式会社大水の中期的なテーマだと考えられます(推定情報)。産地と量販店・外食チェーンが直接取引を行う流れや、消費者の魚離れ・節約志向は、荷受会社の取扱数量に構造的な下押し圧力をかけます。口コミ傾向でも「市場経由の流通量減少により事業の成長性に不安がある」という声が繰り返し見られます。

成長ドライバーは市場外営業部門|輸出とスリミ

これに対する同社の答えが「市場外営業部門」です。公式情報として、有価証券報告書によると、サバなどの冷凍魚の輸出や、国内加工メーカー向けのスリミ販売がこの部門の柱として位置づけられています。市場のセリを経由しない相対取引・輸出取引は、数量ベースの薄利から一定程度距離を取れる領域です。実際、2026年3月期は売上が前期比+6.5%と5期ぶりに1,000億円台へ乗せ、営業利益も+32.1%と改善しました。中期経営計画(2023〜2025年度)の最終年度目標を全項目で達成した点も、この方向性が一定の成果を上げていることを示しています。

ただし2027年3月期は減益予想|「回復の持続性」が論点

一方で会社予想は、2027年3月期の営業利益を8億円(前期比▲11.0%)と、減益で見込んでいます。売上は1,060億円(+0.2%)とほぼ横ばいの計画です。つまり会社自身が、直近の改善が単線的に続くとは見ていないということです。推定情報として、転職検討者が将来性を評価する際は、「1,000億円の売上規模を維持できるか」より「市場外営業の比率をどこまで高め、利益率を1%台に乗せられるか」を見るほうが実態に即していると考えられます。決算短信のセグメント情報と、市場外営業に関する記述の変化を継続的に追うことが、最も実用的な確認方法です。

この会社で身につくスキルと、その汎用性

推定情報として、水産荷受会社で得られる経験は次のように整理できます。産地・漁協との仕入交渉、日々変動する相場のなかでの値決め、鮮度という時間制約のある商材の需給調整、仲卸・量販店・加工メーカーという複線的な販路の管理、そして輸出実務です。これらは水産・食品流通の内部(同業の荷受会社、水産メーカーの原料調達・営業、食品商社、量販店の水産バイヤー)では高い評価につながりやすい経験です。一方、業界外への転用を考える場合は、相場・生鮮という特殊性が強いため、汎用スキル(数値管理、与信・在庫管理、輸出入実務、マネジメント経験)を意識的に言語化しておくことが有効だと考えられます。

大水の立ち位置|同じ市場の荷受会社と、卸売業セクター内での比較

転職先として評価するには、同じ業態のなかでの位置と、卸売業という括りのなかでの位置の両方を見る必要があります。推定情報を含むため、最新の正確な数値は各社の公式IRで再確認してください。

同じ「中央卸売市場の水産荷受」として比較される上場企業

水産物の荷受会社は、市場ごとに上場企業が存在します。株式会社大水と業態が近く、転職検討時に比較対象になり得るのは以下の各社です。数値は各社で決算期・規模が異なるため、ここでは業態と拠点市場のみを整理します。

企業名(証券コード)主な拠点市場上場区分
株式会社大水(7538)大阪市中央卸売市場(本場ほか関西5市場)東証スタンダード
OUGホールディングス(8041)大阪市中央卸売市場東証プライム
中央魚類(8030)豊洲市場東証スタンダード
東都水産(8038)豊洲市場東証スタンダード
横浜丸魚(8045)横浜市中央卸売市場東証スタンダード

この一覧が示すのは、水産荷受という業態は「どの市場を本拠とするか」で勤務地と商圏がほぼ決まるということです。関西で生活基盤を維持したい人にとって、大阪本場を本拠とする大水は選択肢として明確な意味を持ちます。一方、首都圏で同じ業態を志向する場合は豊洲・横浜の各社が候補になり、転居を伴う可能性が高くなります。

卸売業セクターのなかで見ると、利益率の位置づけが際立つ

「卸売業」という東証の業種区分は、水産荷受から医療機器商社、玩具・映像の卸、建材卸までを含む非常に幅の広い括りです。同じ卸売業でも収益構造は大きく異なります。以下は同時期に有価証券報告書が公表された卸売業各社の実績を並べたものです(公式情報/各社の直近本決算。決算期が異なる点にご注意ください)。

企業名売上高営業利益(利益率)有報の平均年間給与対象決算期
株式会社大水1,057.70億円8.99億円(0.85%)668.9万円2026年3月期
日本ライフライン591.87億円126.06億円(21.3%)955万円2026年3月期
ハピネット4,390.52億円155.90億円(3.6%)768.9万円2026年3月期
橋本総業ホールディングス1,724.62億円25.27億円(1.5%)590万円(最大人員会社)2026年3月期
萬世電機269.92億円15.72億円(5.8%)690.2万円2026年3月期
栄電子73.30億円1.39億円(1.9%)506.7万円2026年3月期

この比較から見えるのは2点です。第一に、営業利益率は日本ライフラインの21.3%から大水の0.85%まで25倍の開きがあること。同じ卸売業でも、メーカー機能や開発機能を持つかどうかで構造が全く異なります。第二に、利益率の薄さが平均年間給与の水準にそのまま連動するわけではないという点です。大水の668.9万円は、この一覧のなかでも中位に位置します。これは深夜・早朝勤務手当という業態固有の要素が寄与していると考えられます(推定情報)。年収水準だけを見て「利益率が薄い=待遇も薄い」と短絡しないことが、この会社を正しく評価するうえでの要点です。

株式会社大水への転職が向いている人・向いていない人

これまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。最大の判断軸は年収でも規模でもなく、午前3時始業という生活リズムを選べるかどうかです。

向いている人向いていない人
午後の時間がまるごと空く生活に価値を感じ、夜の予定を原則入れない生活を選べる人夜の会食・習い事・友人との予定を大切にしたい人、家族と生活時間帯を合わせたい人
関西圏(+大分)に生活基盤を置いたままキャリアを積みたい人全国・海外を含む広い異動でキャリアの幅を広げたい人
相場・鮮度・需給といった変動要素のある商売に面白さを感じる人安定した仕様・価格のもとで計画的に業務を進めたい人
上場企業かつ大手水産グループの持分法適用会社という経営基盤の安定を重視する人高い利益率や急成長を前提とした報酬の伸びを求める人
土曜出勤や市場カレンダーに沿った休日を受け入れられる人完全週休2日・土日固定休を必須条件とする人
ベテランからノウハウを引き継ぎ、社内で長く積み上げる働き方を志向する人成果に応じて短期間で処遇差がつく評価制度を求める人

株式会社大水に関するよくある質問(FAQ)

株式会社大水への転職・就職を検討する人から実際に検索されている疑問に、公式情報と口コミ傾向を分けて回答します。

Q. 「大水」の読み方と、正式な社名は?

A. 読み方は「だいすい」、正式名称は株式会社大水(DAISUI CO.,LTD.)です。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、証券コードは7538。1997年3月に大阪証券取引所第二部へ上場し、2013年7月に東証二部、2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場となりました。同じ表記の別の対象と混同しやすいため、検索時は「株式会社大水」または証券コードを併記するのが確実です。

Q. 平均年収はいくらですか?

A. 公式情報として、第91期(2026年3月期)有価証券報告書によると、平均年間給与は668万8,810円(提出会社単体・基準外賃金および賞与を含む)です。ただしこれは平均年齢46.4歳・平均勤続20.1年の在籍者平均であり、かつ深夜・早朝勤務手当を含む金額です。入社直後の想定年収とは異なるため、内訳の確認が重要です。

Q. 中途採用(キャリア採用)はありますか?

A. 公式情報として、公式サイトにはキャリア採用・パート採用のページが設けられており、新卒採用(年間約10名規模)とあわせて募集情報が公開されています。加えて、いったん退職した人を対象とするカムバック採用制度も設けられています。募集職種・時期は変動するため、公式採用ページと求人媒体の両方で最新情報を確認してください。

Q. 勤務地はどこで、転勤の範囲はどのくらいですか?

A. 本社は大阪市福島区野田の大阪市中央卸売市場内にあり、大阪本場・大阪東部・大阪府北部(茨木)・京都・神戸の各中央卸売市場に支社が置かれています。子会社を通じて大分・別府にも事業があります。したがって転勤の範囲は関西圏(+大分)に限定されており、全国転勤型の企業と比べて生活基盤を動かさずに働ける可能性が高いと考えられます(推定情報)。

Q. 魚や市場の知識がなくても入社できますか?

A. 公式情報として、同社は入社後およそ10年間にわたる計画的なジョブローテーション制度を設けており、新卒採用を継続しています。口コミ傾向としても新人研修が手厚いという声が見られます。一方で、有価証券報告書は中高年比率の高さと基幹業務のノウハウ空洞化をリスクとして挙げており、知識の習得スピードを求められる可能性はあります(推定情報)。未経験可否は募集職種ごとに異なるため、求人票の応募資格で確認してください。

株式会社大水への転職判断まとめ|編集部の見解

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。

判断軸評価
年収水準有報の平均年間給与668万8,810円は売上1,000億円規模の卸として中位。ただし深夜・早朝手当を含む構造のため、部門・シフトで実額が変わり得る(公式情報+推定情報)
働き方・生活リズム営業部門は午前3時〜11時、管理部門は8時〜16時。土曜出勤あり。適性の分かれ目が最も大きい項目(公式情報)
経営の安定性上場企業かつ大手水産グループの持分法適用会社。口コミ傾向でも安定性は評価が高い(公式情報+口コミ傾向)
収益構造営業利益率0.85%の薄利型。過去5期中2期は営業赤字。2027年3月期は減益予想(公式情報)
成長性市場経由流通の縮小が構造的な逆風。市場外営業(輸出・スリミ)の伸長が鍵(公式情報+推定情報)
勤務地の安定関西圏(+大分)に限定。生活基盤を動かさずに働ける(公式情報)
コンプライアンス公開情報および第91期有価証券報告書の範囲では、行政処分・訴訟・不祥事は確認されなかった(公式情報)

編集部の見解として総合すると、株式会社大水は「年収や成長性で選ぶ会社」というより、生活の時間割と勤務地を自分の希望に合わせて設計したい人に向く会社だと考えられます。午前3時始業という条件は万人向けではありませんが、それを受け入れられる人にとっては、午後がまるごと自由になり、関西圏から動かずに、上場企業かつ大手水産グループの持分法適用会社という安定した基盤のうえでキャリアを積めるという、他社では成立しにくい組み合わせが得られます。平均勤続20.1年という数字は、この組み合わせに納得した人が長く働いている結果とも読めます。

一方で、営業利益率0.85%という構造は正直に受け止める必要があります。会社自身が2027年3月期を減益で見込んでおり、報酬の大幅な伸びや急速なキャリアアップを期待する場合は、期待値の置き方を慎重にすべきです。編集部の見解としては、応募前に「午前3時起床の生活を1週間試してみる」「土曜出勤がある前提で年間の予定を組み直してみる」という2つのシミュレーションを行い、そのうえで面接に臨むことをおすすめします。ここが納得できるなら、この会社は十分に検討に値する選択肢です。

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。業績・従業員データの主値は第91期(2026年3月期)有価証券報告書(2026年6月29日 近畿財務局提出)です。2021年3月期・2022年3月期の営業損失額および2027年3月期予想の一部は、有価証券報告書の転記型データベース(IRBANK等)による二次ソースを参照しています。

公式情報源

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。二次ソースを用いた数値については本文中でその旨を明記しました。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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