ブシロードはやばい?年収506万円と口コミ461件・長期育成1.6が示す二極化
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 「やばい」の正体:待遇面2.0・人材の長期育成1.6という評価の偏りです
- 年収:有報第19期の平均年間給与506万3,497円・平均年齢31.9歳(単体259名)
- 強み:20代成長環境4.3。若手に裁量が渡る設計で成長実感は高い傾向
- 注意:2026年6月に新日本プロレスが連結除外。有報の事業構成は現在と異なる
「ブシロード やばい」で検索する人が知りたいのは、噂の真偽ではなく「入社して後悔しないかどうか」だと思います。本記事はカードやグッズの購入案内・IP情報ではなく、株式会社ブシロード(証券コード7803・東証グロース)への転職を検討する人に向けて、有価証券報告書の実額と口コミ傾向を分けて整理したものです。読み進めると、同社の評判が割れる理由が「良い会社か悪い会社か」ではなく評価項目ごとの落差にあることが分かります。なお検索でよく並ぶ「ブシロードクリエイティブ」はグッズ事業を担う連結子会社であり、本記事の対象である株式会社ブシロード本体とは別法人です。口コミサイトの評価も別々に存在するため、両者を混同しないようご注意ください。
株式会社ブシロードの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
まず判断の土台になる公式情報を一覧にします。給与・年齢・勤続年数・従業員数はすべて有価証券報告書「従業員の状況」の実額で、求人サイトや年収推定サービスの数値ではありません。ここで最も重要なのは、平均年間給与506万3,497円は「提出会社=株式会社ブシロード単体259名」の数字であり、連結873名全体の平均ではないという点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ブシロード(Bushiroad Inc.) |
| 証券コード・市場 | 7803/東京証券取引所グロース市場(2019年7月マザーズ上場、2022年4月にグロースへ移行) |
| 本社 | 東京都中野区中央1丁目38-1 住友中野坂上ビル2F |
| 設立 | 2007年5月18日(資本金57億8,180万円/2025年6月末) |
| 平均年間給与 | 5,063,497円(第19期・2025年6月30日現在/提出会社ベース・賞与および基準外賃金を含む) |
| 平均年齢 | 31.9歳(同上・提出会社ベース) |
| 平均勤続年数 | 4.5年(同上・提出会社ベース) |
| 従業員数 | 連結873名(臨時88名)/提出会社単体259名(臨時35名)。2025年6月30日現在 |
| 売上高 | 578億2,354万円(2026年6月期・連結/前期比2.9%増) |
| 営業利益 | 47億5,440万円(2026年6月期・連結/前期比2.3%減)。経常利益59億3,096万円、親会社株主に帰属する当期純利益45億6,574万円 |
| 労働組合 | 結成されていない(有価証券報告書に明記) |
| 子会社の給与水準 | 有価証券報告書では開示されていない(提出会社分のみ開示) |
| 出典 | 第19期 有価証券報告書(2025年9月24日提出)/2026年6月期 決算短信(2026年8月13日開示)/公式IR |
期ズレについても先に明示しておきます。給与・従業員数は第19期(2025年6月期)のもので、最新の2026年6月期は決算短信のみが開示され、有価証券報告書は2026年9月28日提出予定のため未提出です。したがって2026年6月期の平均年収・従業員数は本記事の時点では確認できなかった点を、あらかじめお断りします。業績数値のみ2026年6月期の決算短信ベースを使っています。
ブシロードは「やばい」と言われる?評価の二極化が生む誤解
結論から言うと、ブシロードを「やばい会社」と断定できる材料はありません。業績は2026年6月期に売上高578億円・営業利益47億円を確保し、自己資本比率46.5%、ROE17.4%と財務は健全な部類です。それでも「やばい」という語が付いて回るのは、評価項目のスコアが極端に割れているからです。ここを分解すると、読者ご自身が「自分にとってやばいのか」を判断できます。
OpenWork461件が示す「20代成長環境4.3」と「人材の長期育成1.6」
口コミ傾向として、OpenWork(2026年8月時点)では株式会社ブシロード単体の総合評価が2.80/5.0、社員クチコミは461件投稿されています。まず注目すべきは件数のほうです。提出会社の従業員は259名ですから、在籍者数の1.8倍近い口コミが集まっていることになります。退職者の蓄積を考慮しても多く、それだけ「気になって調べる人・語りたい人」が多い会社だと言えます(推定情報)。
そのうえでスコアの内訳を見ると、落差がはっきりしています。
- 20代成長環境:4.3(突出して高い)
- 人材の長期育成:1.6(突出して低い)
- 待遇面の満足度:2.0(低い)
- 月平均残業時間:27.6時間/有給休暇消化率:68.4%
同じ会社の評価で4.3と1.6が同居するのは珍しい構図です。ここから読み取れる推定情報としての解釈は、「入社直後から仕事を任され、短期間で経験値は積める。ただし10年単位で育て上げる仕組みや処遇の積み上げは弱い」というものです。実際、有価証券報告書によると平均年齢31.9歳・平均勤続年数4.5年で、公式情報の側からも「若く、長く在籍する設計にはなっていない」ことが裏づけられます。数字と口コミが同じ方向を指している、という点が重要です。
なお残業27.6時間・有給消化68.4%という水準は、エンタメ業界の投稿としては突出して重いとは言えません。「やばい」という語感から想像される長時間労働一色のイメージとは、口コミ上の数値はやや異なります。ただしライブ・興行・カードゲームイベントは土日祝に稼働が集中する業態のため、繁忙期の偏りや振替休日の運用は外から見えにくい点は、面接で確認する価値があります。
回答者ベース440万円と有報506万円のズレをどう読むか
OpenWorkの回答者ベース平均年収は約440万円(61名回答)で、有価証券報告書の506万3,497円より低く出ています。この差をそのまま「実態は440万円」と受け取るのは早計です。推定情報として、次の3つの要因が考えられます。
- 回答者の年次偏り:口コミ投稿は若手・退職者に偏りやすく、管理職層の回答が少ないと平均が下がる
- 職種偏り:営業・制作・アシスタント職の回答比率が高いと、全社平均より低く出やすい
- 子会社在籍者の混在:グッズ・音楽・出版・興行を担う子会社在籍者が本体の口コミ欄に投稿している可能性
3つ目は特に無視できません。後述するとおり、ブシロードは連結873名のうち単体は259名にすぎず、残りの大半は子会社所属です。口コミサイトの企業ページは在籍実感で選ばれるため、グループ横断で混ざりやすい構造にあります。公式情報である506万円と、口コミ傾向である440万円は、そもそも母集団が違う可能性が高いと理解しておくのが安全です。
グループ会社の口コミはほぼ存在しない――評価できないという事実
転職先を検討するとき、応募先が本体なのか子会社なのかで見るべき情報は変わります。しかし口コミ傾向の面では、グループ会社の情報量が極端に少ないのが実情です。
- 株式会社ブシロードムーブ(広告代理店・声優事務所「響」):6件/3.13
- 株式会社ブシロードクリエイティブ(グッズ):5件/2.93
- ブシロードミュージック、ブシロードワークス、スターダム、ウェルビー:0件で評価不能
本体461件に対し、子会社は一桁台かゼロです。つまり子会社に応募する場合、口コミから実態を推し量ることはほぼできません。この場合は面接での質問と、労働条件通知書の内容で判断するしかありません。なお本記事の執筆時点で、エン ライトハウス・転職会議についてはブシロード本体の該当ページURLを特定できず、掲載件数を確認できなかった点も明記しておきます。
総括すると、口コミ傾向から見えるブシロード像は「好きなIPに関われて若手でも裁量は大きいが、給与と長期育成・評価の納得感が弱い」という、エンタメ系ベンチャーに典型的なものです。これを「やばい」と呼ぶかどうかは、読者が何を優先するかで変わります。

成長環境4.3は魅力的だけど、育成1.6って結局どういうことなんでしょうか。
言い換えると、「経験は取りに行けるが、キャリアは自分で設計しないと止まる」ということです。会社側が階段を用意してくれる大手メーカー型のキャリアを期待すると噛み合いません。逆に、20代のうちにIPを一本任される経験を取りに行き、その実績で次を選ぶという発想であれば、極めて合理的な選択肢になり得ます(推定情報)。
ブシロードの年収は506万円――ただし「単体259名」の数字である
年収については、公式情報を先に押さえ、そのあとで口コミを読む順序が重要です。ここを逆にすると判断を誤ります。
有価証券報告書の実額と、その意味するところ
有価証券報告書(第19期・2025年6月30日現在)によると、提出会社の従業員データは次のとおりです。
- 平均年間給与:5,063,497円(賞与および基準外賃金を含む)
- 平均年齢:31.9歳
- 平均勤続年数:4.5年
- 従業員数:259名(ほかに臨時従業員35名)
この506万円という水準は、上場企業の平均としては高い部類ではありません。ただし評価する際は平均年齢を必ずセットで見てください。31.9歳で506万円は、同世代の一般的な水準から極端に外れているわけではなく、「若い会社の若い平均」として読むのが正確です。裏を返すと、年齢を重ねてからの伸びしろが数字から見えにくいという弱点も同時に示しています。平均勤続4.5年は、30代後半以降の在籍者が相対的に少ないことを意味するためです(推定情報)。
ここに「エンタメ好きが好きな仕事のために処遇を我慢する」という検索文脈が重なります。実際、OpenWorkの待遇面の満足度は2.0と低い水準です。好きなIPに関われることの価値をどう見積もるかが、この会社の年収評価そのものだと言えます。
連結873名のうち614名分の給与は、この数字に含まれていない
ここが本記事で最も強調したい論点です。有価証券報告書「従業員の状況」の平均年間給与は、提出会社(株式会社ブシロード単体)の従業員259名についての実額です。連結従業員数は873名(臨時88名)ですから、差し引き600名超の給与は、506万円という数字に一切含まれていません。
その600名超がどこにいるかというと、主に以下の子会社です。
- 株式会社ブシロードクリエイティブ(グッズ/単体売上89億2,700万円)
- 株式会社ブシロードムーブ(広告代理店・声優事務所「響」)
- 株式会社ブシロードミュージック、株式会社ブシロードワークス(出版)
- 株式会社劇団飛行船、株式会社スターダム
- Bushiroad International Pte. Ltd.(シンガポール)、Gorin Technical Industry(マレーシアのTCG印刷製造・出資比率75%)
注意したいのは、ブシロードが純粋持株会社ではないことです。本体はTCGとデジタルゲームを自ら手掛ける事業会社であり、その意味で単体259名は「管理部門だけの箱」ではありません。ただしグッズ・音楽・広告・出版・興行といった現場機能を子会社に切り出しているため、単体506万円がグループ全体の処遇実態を代表するとは限らないのです。そして子会社側の平均給与は有価証券報告書では開示されておらず、本記事の調査では確認できなかったため、断定的な比較はできません。
実務的な結論はシンプルです。応募先が本体なのか、どの子会社なのかを最初に確認すること。求人票の「株式会社ブシロード」と「株式会社ブシロードクリエイティブ」は別法人であり、適用される給与テーブルも別と考えるのが自然です(推定情報)。
転職時に必ず確認すべき年収の論点
面接・オファー段階で確認しておくと判断精度が上がる項目を挙げます。
- 採用法人名:本体か子会社か。給与テーブル・評価制度・昇給運用が分かれる可能性
- 賞与の変動幅:営業利益が2024年6月期8.8億円→2025年6月期48.7億円と大きく振れているため、業績連動部分の設計を確認
- 基準外賃金の割合:有報の平均年間給与には基準外賃金が含まれるため、固定給と残業代の内訳を分けて把握
- 評価制度の運用:人事評価の納得感が口コミ上の弱点となっているため、評価者・頻度・昇給レンジを具体的に質問
- ポジションの年次イメージ:平均勤続4.5年という数字を踏まえ、3年後・5年後にどのポジションを想定しているか
新日本プロレス連結除外と単一セグメント化|有報の姿はもう現在と違う
転職検討者が最も間違えやすいのが、ここです。2026年6月30日付で、新日本プロレスリング株式会社がブシロードの連結から外れました。全株式をテレビ朝日とサイバーエージェントへ譲渡し、関係会社株式売却益13億8,476万円を計上しています。2012年の子会社化から14年、「ブシロード=プロレス」というイメージの象徴だった中核子会社が離れたことになります。
この変化が転職判断に効いてくるのは、次の3点です。
- 人員規模:有価証券報告書第19期の連結873名の内訳は、エンターテイメント事業725名・スポーツ事業105名・全社共通43名でした。スポーツ事業105名の中核が抜けたため、2026年6月期末のグループ人員規模は減少している見込みです(推定情報)。
- セグメント:2026年6月期より報告セグメントを「エンタテインメント事業」の単一セグメントに変更しています。旧区分のスポーツ事業売上63億2,416万円(2025年6月期・前期比3.9%減)という数字は、現在の会社の姿を表していません。
- 情報の鮮度:ネット上の企業解説記事や過去の求人票の多くは、旧セグメント前提のまま書かれています。古い情報をそのまま面接で話すと、現状認識が甘いと見なされるリスクがあります。
ただし「プロレス事業を全部手放した」と理解するのも誤りです。女子プロレス団体「スターダム」は2026年4月17日に新日本プロレスから買い取り、ブシロード直下に残しています。つまり興行ビジネス自体は継続しており、大型の男子プロレス興行を外し、自社IPと接続しやすい規模の興行を手元に残したという再編と読むのが実態に近いでしょう(推定情報)。
もうひとつの鮮度情報として、経営体制の交代があります。創業者の木谷高明氏が2026年9月29日付で代表取締役社長から代表取締役会長へ退き、後任の代表取締役社長には1994年2月生まれ・32歳の根本雄貴氏が就任予定と開示されています。根本氏は2016年に新卒入社し、2022年にブシロードミュージック社長、2023年に取締役へ就いた人物です。新卒入社10年で上場企業の社長に就くという事実は、「若手に任せる会社か」という問いに対する強い一次情報と言えます。個人の評価に踏み込むつもりはありませんが、20代成長環境4.3というスコアと整合する人事であることは指摘できます。
あわせて、有価証券報告書の「事業等のリスク」には特定人物への事業依存がリスクとして明記されており、その対応策としてユニット制の導入と若手の登用が挙げられています。今回の社長交代は、その延長線上にある動きと位置づけられます(推定情報)。
ブシロードの事業構造|「IPディベロッパー」が意味する仕事の中身
ブシロードは自社を「IPディベロッパー」と定義しています。転職検討者にとっては、この言葉が具体的にどんな職務範囲を指すのかが重要です。
TCGを起点に、音楽・グッズ・出版・興行まで自社グループで抱える
公式サイトによると、事業の骨格は次のように広がっています。
- 自社TCG:「ヴァイスシュヴァルツ」「カードファイト!! ヴァンガード」
- 他社IPを載せたTCG:「ラブライブ!シリーズ オフィシャルカードゲーム」「hololive OFFICIAL CARD GAME」「ゴジラ カードゲーム」
- モバイル/コンソールゲーム
- 音楽ライブ:BanG Dream!(バンドリ!)を中心としたライブエンタメ
- フィギュア・グッズ:PalVerseほか(ブシロードクリエイティブ)
- 出版:ブシロードワークス(「魔法使いの嫁」など)
- 広告代理店・声優事務所:「響」(ブシロードムーブ)
- 興行:女子プロレス「スターダム」
東証33業種では「その他製品」に分類されますが、実態はカードという物理商品の企画・製造・流通と、ライブ・出版・マネジメントというサービス業が同居した複合企業です。「好きなIPに関わる仕事」という言葉の中身は、実際には権利交渉・原価管理・在庫と物流・イベント運営・海外流通といった泥臭い実務である点は、業界共通の注意点として知っておいてください。この理想と実務のギャップは、TCG・IPエンタメ業界全体で語られる代表的なミスマッチ要因です。
製造面の特徴として、マレーシアにTCG印刷工場(Gorin Technical Industry・出資比率75%)を持つ点も他のIP企業にない特色です。カードは供給量と品質が売上に直結するため、印刷を内製化していることは事業上の強みになります。同時に、為替・原材料・物流という製造業的なリスクも抱えることを意味します。
経営目標は「IPのランク制」――面接で語るべき軸がはっきりしている
公式IRによると、ブシロードは経営目標としてIPのランク制を掲げています。
- Sランク(年商100億円以上)を3本以上
- Aランク(年商40億円以上)を4本以上
- Bランク(年商10億円以上)を5本以上
経営指標は売上総利益額と売上高経常利益率です。目標が数値で切られているため、面接では「どのIPを、どのランクまで、どんな手段で引き上げたいか」という具体的な語り口が作れます。抽象的な「作品が好きです」より、この軸に沿った提案のほうが評価されやすいと考えられます(推定情報)。
ブシロードの業績と将来性|利益のブレをどう受け止めるか
将来性を判断するうえで、ブシロードの最大の特徴は利益のボラティリティ(振れ幅)が大きいことです。良い面も悪い面も、この一点に集約されます。
決算短信によると、連結業績の推移は次のとおりです。
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2024年6月期 | 462億6,295万円 | 8億8,257万円 | 営業利益が一桁億円台まで落ち込む |
| 2025年6月期 | 561億7,562万円 | 48億6,822万円 | 営業利益は前期比451.6%増 |
| 2026年6月期 | 578億2,354万円(前期比2.9%増) | 47億5,440万円(前期比2.3%減) | 経常利益59億3,096万円、純利益45億6,574万円 |
| 2027年6月期(会社予想) | 580億円(前期比0.3%増) | 53億円 | 純利益42億円=前期比8.0%減の予想 |
ポジティブに読める材料は明確です。売上高は3期連続で伸び、2026年6月期は経常利益が前期比22.4%増、純利益が同33.6%増と改善しています。自己資本比率46.5%・ROE17.4%と財務基盤も安定しており、「潰れそうな会社」という見立ては数字から支持されません。
一方でネガティブな事実も正直に書きます。営業利益は2年前に8.8億円まで落ちた実績があり、直近3期で利益水準が大きく振れています。さらに2027年6月期の会社予想は純利益42億円=前期比8.0%の減益です。会社自身も2026年6月期を「今後の展開のための準備期間」と位置づけており、成長の踊り場にあることを認めています。
この振れ幅は業界構造そのものに由来します。TCG・IPエンタメ業界では、ヒットタイトルの有無が業績を大きく左右し、担当タイトルによって評価も業務量も変わりやすいという共通課題があります。転職検討者としては、「入社時に配属されるIPが、3年後も同じ勢いを保っている保証はない」という前提で考えるのが現実的です(推定情報)。
中長期の方向性は、2025年8月14日公表の中期ビジョン2030に示されています。柱は「自社IPの活性化および新規IPの創出」「カードゲーム世界一を目指す」「海外進出を加速する」「もっと沢山体験してもらう」の4点です。特に海外については、売上高比率を約30%から中期的に50%へ引き上げる目標を掲げています。国内のトレーディングカード市場自体は近年拡大が続いており、市場環境は追い風です。ただし国内市場の拡大は競合各社にも共通の追い風であり、ブシロード固有の成長要因は海外比率と新規IP創出にあると見るべきでしょう。
人材面から見ると、この海外シフトはキャリア上の機会でもあります。グループの外国人・英語人材比率は41.7%で、2027年目標の40%を前倒しで達成済み。外国人比率36.4%、社員は11の国と地域の出身です。英語での業務遂行力や海外流通・現地イベント運営の経験は、社内で希少性の高いポジションに直結しやすいと考えられます(推定情報)。
ブシロードの転職難易度・採用の実態|学生人気に対して枠が小さい
「ブシロード 採用」「ブシロード 求人」「ブシロード インターン」といった検索が一定量あることからも分かるとおり、この会社は知名度に対して採用情報を探す人が多い企業です。転職難易度を左右する最大の要因は、スキル要件そのものより需給バランスにあります。
なぜ難易度が上がるのか|単体259名という枠の小ささ
バンドリ!、ヴァンガード、声優事務所「響」、プロレス興行といった強い接点を持つため、学生・若手からの認知は高い水準にあります。一方で、公式情報として提出会社の従業員は259名。仮に年間の採用が新卒・中途あわせて数十名規模だとすれば、応募倍率は構造的に高くなります(推定情報)。
つまり難易度の本質は「求められる能力が特殊に高い」のではなく「席が少ないところに好きな人が集中する」という点にあります。この理解は選考対策の方向性を変えます。専門性の高さを競うより、数ある応募者の中で自分だけが語れる具体的な貢献仮説を用意するほうが効きます。
採用方針と入口の分かれ方
有価証券報告書には、採用について会社自身が次のように記載しています。
- 国籍・性別・学歴を問わず「エンタテインメントが好きな人」にフォーカスして採用する方針
- 大幅に権限委譲し、若手でも責任を持った仕事を任せるという考え方
学歴フィルターを前面に出していない点は、経歴に不安がある応募者にとって前向きな材料です。ただし「好きな人」を採るという方針は、裏を返せば志望動機の解像度で差がつくということでもあります。IPへの愛着だけでは他の応募者と差がつかないため、前述のIPランク制のような経営指標と結びつけた提案が有効になります。
採用サイトの入口は、新卒/中途/デザイナー/パート・アルバイト/海外(シンガポール)/グループ会社(劇団飛行船)と細かく分かれています。入口ごとに採用法人が異なる可能性があるため、応募前に募集要項の会社名を確認してください。
職種別に見ると、業界共通で評価されやすい経験は次のとおりです(推定情報)。
- ライセンス・版権営業:権利元との交渉経験、契約実務。他社IPを載せるタイトルが多いため需要が読みやすい
- プロダクト/プロデュース:タイトルの収支責任を持った経験、ロードマップ策定
- 海外流通・国際営業:英語での商談、現地ディストリビューター管理
- イベント・ライブ制作:大規模イベントの制作進行、収支管理
- EC・物流・在庫管理:物理商品を扱うため、需給予測と在庫回転の実務経験
同業・近接企業との比較|ブシロードの立ち位置
読者が実際に併願しそうな企業と並べて整理します。年収は各社の有価証券報告書等をもとにした推定情報を含むため、最新の正確な数値は各社の公式IRで再確認してください。
| 企業名 | 規模・位置づけ | 働き方の傾向 | 転職で得やすいもの |
|---|---|---|---|
| ブシロード(7803・グロース) | 連結873名/売上578億円。TCG起点のIPディベロッパー | 若手に裁量が渡りやすい一方、長期育成の評価は低い傾向 | 20代でIPを任される経験、TCG+ライブ+興行の横断経験 |
| バンダイナムコホールディングス(7832) | プライム上場の総合エンタメ大手。規模は桁違い | 大企業型の制度・研修が整う傾向 | 大型IPの運用経験、体系化された育成 |
| コナミグループ(9766) | ゲーム・アミューズメント・スポーツの複合大手 | 事業部ごとの色が強い傾向 | デジタル基盤の強い開発・運営経験 |
| タカラトミー(7867) | 玩具大手。カード・ホビーでも競合 | メーカー型の商品開発プロセス | 玩具・ホビーの商品開発と量産管理 |
| KADOKAWA(9468) | 出版起点のメディアミックス企業 | 編集・出版文化が基盤 | 原作IPの創出、書籍・映像との連動 |
比較して浮かび上がるのは、ブシロードは「規模で選ぶ会社」ではなく「関与範囲の広さと若さで選ぶ会社」だということです。大手であれば同じ職種でも担当範囲は細かく分かれますが、ブシロードは連結873名の規模でTCG・ゲーム・音楽・出版・興行を抱えているため、一人あたりの守備範囲が広くなりやすい構造です。処遇の安定と体系的な育成を求めるなら大手、短期間で幅広い経験を積みたいならブシロード、という整理になります(推定情報)。
ブシロードへの転職が向いている人・向いていない人
ここまでの公式情報と口コミ傾向をもとに、適性を整理します(推定情報を含みます)。軸は「若いうちの裁量」と「処遇・育成の安定」のトレードオフです。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 20代のうちに裁量の大きい仕事を取りに行きたい人 | 会社が用意した育成レールに沿ってキャリアを積みたい人 |
| 数年で実績を作り、その実績で次を選ぶ前提を持てる人 | 同じ会社で10年20年かけて処遇を積み上げたい人 |
| IPへの愛着を、収支や市場の言葉に翻訳して語れる人 | 好きな作品に関われること自体を目的にしている人 |
| 権利交渉・在庫・物流といった地味な実務も引き受けられる人 | 企画や創作だけに専念したい人 |
| 英語や海外流通の経験を武器にしたい人 | 国内・単一業務に集中したい人 |
| 業績と担当IPの変動を織り込んでリスクを取れる人 | 年収の安定と予測可能性を最優先したい人 |
ブシロードへの転職|編集部の見解
編集部の見解として、ブシロードは「良い会社/悪い会社」で語れる企業ではなく、目的が合致するかどうかで評価が真っ二つに分かれる企業だと考えられます。OpenWorkの20代成長環境4.3と人材の長期育成1.6という落差は、その性格を数字で示したものです。
おすすめできるのは、キャリアの前半で「IPを一本任された」という実績を作りたい人です。連結873名という規模でTCG・ゲーム・音楽・出版・興行を横断できる会社は多くありません。平均年齢31.9歳・平均勤続4.5年という数字は、若手が中枢に入りやすい環境の裏づけでもあります。新卒入社10年で社長に就く人事が実際に起きている点も、この見立てを補強します。
逆に慎重に考えたいのは、処遇の安定と長期的な育成を重視する人です。有価証券報告書の平均年間給与506万3,497円は上場企業として突出した水準ではなく、待遇面の満足度2.0という口コミ傾向とも整合します。加えて2027年6月期は純利益8.0%減の会社予想であり、短期的に処遇が大きく改善する前提を置くのは危険です。
総合すると、「数年で経験を最大化し、その先を自分で設計する」という前提を持てる人には合理的な選択肢、会社に長期のキャリアを預けたい人には噛み合いにくい——これが編集部の結論です。なお同社は労働組合が結成されておらず(有価証券報告書に明記)、労働条件は個別の合意で決まる比重が高い点も、入社前に押さえておくべき事実です。
ブシロードに関するよくある質問(FAQ)
検索されている疑問のうち、転職判断に直結するものを中心にまとめました。
ブシロードの平均年収はいくらですか?
公式情報として、有価証券報告書(第19期・2025年6月30日現在)によると平均年間給与は5,063,497円、平均年齢31.9歳、平均勤続年数4.5年です。ただしこれは提出会社(株式会社ブシロード単体259名)の数字で、連結873名の大半を占める子会社の給与は含まれません。子会社の平均給与は有価証券報告書では開示されていません。
「ブシロード やばい」と検索されるのはなぜですか?
断定できる根拠はありませんが、口コミ傾向として待遇面の満足度2.0、人材の長期育成1.6という低いスコアが目立つことが一因と考えられます(推定情報)。一方で20代成長環境は4.3と高く、評価が項目ごとに大きく割れているのが実態です。総合評価はOpenWorkで2.80、クチコミ件数は461件です。
ブシロードクリエイティブとブシロードは同じ会社ですか?
別法人です。株式会社ブシロードクリエイティブはグッズ事業を担う連結子会社で、単体売上は89億2,700万円です。口コミサイトのページも本体とは別に存在し、掲載件数は5件(総合2.93)と極めて少ない状況です。応募時は募集要項に記載された会社名を必ず確認してください。
新日本プロレスはまだブシロードのグループですか?
いいえ。2026年6月30日付で新日本プロレスリング株式会社の全株式をテレビ朝日およびサイバーエージェントへ譲渡し、連結から除外されています。関係会社株式売却益13億8,476万円を計上しました。ただし女子プロレス「スターダム」は2026年4月17日に新日本プロレスから買い取り、ブシロードのグループに残っています。
ブシロードの転職難易度は高いですか?
推定情報として、難易度は高めと考えられます。理由は求められる能力が特殊だからではなく、提出会社の従業員が259名と規模が小さく、一方で保有IPの知名度から応募が集まりやすいという需給バランスにあります。有価証券報告書には国籍・性別・学歴を問わず採用する方針が明記されており、学歴要件よりも志望動機と貢献仮説の具体性が問われると見られます。
株式分割や株主総会について知りたいのですが
本記事は転職検討者向けのため投資判断の情報は扱いませんが、事実として2025年10月1日付で1株を2株とする株式分割が実施されています。株主総会・配当・株価などの情報は、公式IRページで最新の開示資料をご確認ください。
ブシロードの残業時間や有給消化率はどのくらいですか?
口コミ傾向として、OpenWorkでは月平均残業時間27.6時間、有給休暇消化率68.4%と集計されています。ただし投稿者の職種・年次に偏りがある可能性があり、実態と一致するとは限りません。カードゲームイベントやライブ興行は土日祝に稼働が集中するため、繁忙期の偏りについては面接で確認することをおすすめします。
ブシロードへの転職判断まとめ
ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票と労働条件通知書、そして自分がキャリアに何を求めるかを照らし合わせて行ってください。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 有報実額506万3,497円(平均年齢31.9歳・単体259名)。上場企業として高い部類ではないが、年齢構成を踏まえると極端に外れてはいない |
| 若手の裁量 | 20代成長環境4.3。新卒入社10年での社長就任という実例もあり、機会の面では強い |
| 長期育成・評価 | 人材の長期育成1.6、待遇面の満足度2.0。最大の弱点として認識しておくべき領域 |
| 働き方 | 月平均残業27.6時間、有給消化68.4%(口コミ傾向)。土日祝の興行稼働は要確認 |
| 業績の安定性 | 売上は3期連続増、財務は自己資本比率46.5%で健全。ただし営業利益は8.8億円→48.7億円→47.5億円と振れ幅が大きい |
| 将来性 | 中期ビジョン2030で海外比率30%→50%を目標。ただし2027年6月期は純利益8.0%減の会社予想 |
| 組織の鮮度リスク | 2026年6月に新日本プロレスが連結除外、単一セグメント化。古い情報のまま応募すると認識ズレが起きる |
| 応募前の必須確認 | 採用法人が本体か子会社か。子会社の給与は有価証券報告書では開示されていない |
どのサービスを使えばいいか決められないとき
このサイトはアフィリエイトで収益を得ています。読者がサービスに登録すると当サイトに報酬が発生します。
自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。
登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。
※当サイトは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介・あっせんは行わず、転職サービスのご案内までを行います。
本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。
公式情報源
数値の主たる出典は、第19期 有価証券報告書(2025年9月24日提出/EDINETコードE35004)の「従業員の状況」「事業の内容」「関係会社の状況」「事業等のリスク」「大株主の状況」、および2026年6月期 決算短信(2026年8月13日開示)です。
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。行政処分・重大な不祥事については、有価証券報告書に具体的な記載は見当たらず、本調査の範囲では公表された事例を把握できなかったため、「該当なし」とは断定していません。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
