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エスケイジャパンの年収649万円と評判|筆頭株主ラウンドワン32%のプライズ景品卸

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 正体:家電メーカーではなく、プライズ景品の企画卸(証券コード7608)
  • 年収:平均649万円(第37期・提出会社)で5年前から約30%上昇
  • 構造:筆頭株主も最大顧客もラウンドワン(32.05%)という二重依存
  • 規模:連結145名で売上162億円・営業利益率11.5%の少数精鋭型

この記事は、株式会社エスケイジャパン(証券コード7608・東京証券取引所スタンダード市場・大阪本社/東京本社)への転職・就職を検討している方向けにまとめています。検索エンジンで「エスケイジャパン」と調べると、扇風機・冷風扇・移動式エアコンといった家電製品のレビューが大量に出てきますが、7608のエスケイジャパンは家電の会社ではありません。クレーンゲームやカプセルトイの景品(プライズ景品)と、キャラクターのぬいぐるみ・雑貨を企画して卸す会社です。この記事では第37期(2026年2月期)有価証券報告書の実額を軸に、年収・働き方・事業構造・将来性・採用の実態を、公式情報/口コミ傾向/推定情報の3つに分けて整理します。

エスケイジャパン(7608)の公式データ一覧|第37期有価証券報告書ベース

まず、転職判断の土台になる数字を一覧で示します。以下はすべて公式情報(第37期=2025年3月1日〜2026年2月28日の有価証券報告書、2026年5月27日提出、EDINETコードE02897)にもとづく実額です。決算期は毎年2月末日で、3月期決算の企業と比較する際は対象期のズレに注意してください。

項目内容
会社名株式会社エスケイジャパン(SK JAPAN CO.,LTD.)
証券コード/市場7608/東京証券取引所 スタンダード市場
平均年間給与6,494,350円(約649万円・提出会社/賞与および基準外賃金を含む)
平均年齢37.7歳(提出会社)
平均勤続年数10.4年(提出会社)
従業員数連結145名/提出会社141名(2026年2月28日現在・就業人員数)
売上高162億3,200万円(連結・前期比22.3%増)
営業利益18億5,900万円(連結・前期比51.3%増/営業利益率11.5%)
経常利益/当期純利益18億8,200万円/13億3,300万円(連結)
自己資本比率/ROE78.0%/21.8%(有利子負債ゼロ)
資本金461,997千円(第37期末・有価証券報告書)
設立1989年12月14日(創業1989年12月1日・大阪市西区)
代表者代表取締役社長 八百 博徳
本社大阪本社:大阪市中央区谷町/東京本社:東京都港区浜松町(ほか福岡営業所)
労働組合結成されていない(有価証券報告書に明記/労使関係は円満と記載)
出典第37期 有価証券報告書(2026年2月期)/公式IR資料

ポイントは、この会社が持株会社ではなく事業会社そのものだという点です。提出会社141名に対して連結145名なので、有価証券報告書の平均年間給与649万円は、ほぼそのまま現場で働く社員の実態を映していると読めます(海外子会社の少数の従業員は含まれません)。持株会社の本社数十名だけの平均年収が独り歩きする企業と違い、649万円という数字の代表性は高いと言えます。

エスケイジャパンとはどんな会社か|家電ではなく「クレーンゲームの景品」を作る企画卸

結論から言うと、エスケイジャパン(7608)はキャラクターのぬいぐるみ・雑貨・景品を企画して卸す会社です。自社工場は一切持たず、企画とデザインに人員を集中させ、生産と物流はすべて外部に委託するファブレス型の企画商社です。転職検討者にとって重要なのは、「メーカー」ではなく「企画する側・発注する側」の仕事が中心になる、という点です。

売上の約76%はプライズ景品|2つのセグメントの中身

第37期の事業セグメントは2つで、規模は大きく偏っています(公式情報)。

  • キャラクターエンタテインメント事業:売上122億6,600万円(前期比26.3%増)、営業利益15億8,200万円。クレーンゲーム機・カプセルトイ向けのプライズ景品が中心で、全社売上の約76%を占める主力
  • キャラクター・ファンシー事業:売上39億6,600万円(同11.3%増)、営業利益2億7,700万円。雑貨店・量販店向けのキャラクター雑貨・ファンシーグッズ

つまり会社の主戦場はアミューズメント施設の景品です。ゲームセンターやラウンドワンのクレーンゲームで見かけるぬいぐるみ・フィギュア・生活雑貨のうち、一定の割合をこの会社が企画しています。従業員の配置もセグメント別でエンタテインメント事業91名、ファンシー事業54名と、主力事業に人が寄っています。

「エスケイジャパン 家電 評判」で検索している人が見ているのは別の会社

検索需要の面で見ると、「エスケイジャパン」に関連するキーワードの多くは扇風機・冷風扇・スポットクーラー・移動式エアコン・加湿器といった家電製品のレビューです。ただし7608のエスケイジャパンは、有価証券報告書の沿革によれば2008年2月に子会社を通じた家電製品販売から撤退しており、現在の事業に家電は含まれていません。同じ「エスケイジャパン(SKJ)」というブランド名の家電が流通していますが、運営法人の詳細は本記事の調査時点で特定できておらず、7608とは別の会社と見られます(推定情報)。口コミサイト上でも両者は別の企業ページとして登録が分かれています。応募先を調べる際は、必ず証券コード7608・EDINETコードE02897で同定してください。

求職者
求職者

ずっと家電メーカーだと思って調べていました。全然違う会社なんですね。

ファブレスだからこそ、仕事の中身は「版権交渉」と「企画」

自社で生産設備を持たないということは、仕事の付加価値がどのキャラクターの版権を取れるかとどんな商品に落とし込むかに集約されるということです。有価証券報告書でも、カテゴリー別のライセンス契約であるため同じキャラクターを競合他社も別カテゴリーで使えるという制約が示されています。人気IPを押さえても独占できるわけではなく、企画の質とスピードで差がつく構造です。業界的にも、企画特化・生産外注のモデルは設備投資が軽く新規IPへ機動的に動ける一方、海外生産に依存するため為替・現地人件費・関税・海上輸送コストの変動が原価に直結します。この点は転職後に「良い時期と悪い時期の振れ幅」として実感しやすい部分です。

筆頭株主も最大顧客もラウンドワン|資本32.05%+販路約23%の二重構造

この会社を転職先として見るときに、年収よりも先に理解しておくべきなのがこの章です。エスケイジャパンは、資本と販売の両面で株式会社ラウンドワン(4680)に依存しています。

資本:ラウンドワンが32.05%を保有する筆頭株主

第37期有価証券報告書の大株主の状況(2026年2月28日現在)によると、筆頭株主は株式会社ラウンドワンで持株比率32.05%(会社側から見た被所有割合は32.18%)です。2021年11月に創業家側の個人株主による株式譲渡が行われ、これに伴ってラウンドワンが主要株主かつ筆頭株主となり、会計上は「その他の関係会社」に位置づけられています。親会社ではありませんが、上位10名で議決権の59.30%を占める株主構成のなかで、単独3割超は実質的に大きな影響力を持つ水準です(推定情報)。なお、ラウンドワンによる株式公開買付け(TOB)や完全子会社化・非公開化の動きは、第37期有価証券報告書および直近の適時開示では確認できていません。将来の可能性について断定はできない、というのが正確な整理です。

販売:主要販売先の上位3社で売上の3分の1超

第37期の主要な販売先は次の通りです(公式情報・連結売上高に対する割合)。

販売先金額売上比率
ラウンドワンジャパン株式会社20億8,700万円12.9%
株式会社ドン・キホーテ17億9,200万円11.0%
Round One Entertainment Inc.(米国)16億2,900万円10.0%

ラウンドワン系の2社を合計すると売上の約23%。つまり「アミューズメント施設の景品を作る会社の筆頭株主が、その施設を運営する会社であり、同時に最大の顧客でもある」という構造です。これは業界内でもかなり特徴的で、転職判断に直結する事実です。

  • プラス面:安定した大口の納入先を持ち、米国事業の成長を取り込める。実際、Round One Entertainment Inc.向けが10%の主要販売先に入っており、海外の伸びが業績を押し上げている
  • マイナス面:ラウンドワンの出店計画・景品仕入方針の変更が、そのまま受注量に影響し得る。株主構成の変化も含め、自社だけでコントロールできない要素が大きい(推定情報)

ただし第37期には、インバウンド需要を背景にドン・キホーテが初めて売上10%超の主要販売先に浮上しています。アミューズメント一本足からの販路多角化が進み始めた、と読むこともできます。営業職として入る場合は、少数の大口顧客と深く付き合う「ルート+提案型」の営業が中心になる点も、新規開拓型の営業職との大きな違いです。

エスケイジャパンの年収は平均649万円|6年で約30%上昇した実額とその内訳

先に結論を言うと、第37期(2026年2月期)の平均年間給与は6,494,350円=約649万円で、従業員145名規模の企画卸としては高い水準です。しかも過去5〜6年で大きく上がっています。順に見ていきます。

公式の平均年収と、直近7期の推移

有価証券報告書「従業員の状況」(提出会社ベース・賞与および基準外賃金を含む)によると、平均年間給与の推移は次の通りです(公式情報)。

対象期平均年間給与前期比
2020年2月期約497万円—
2021年2月期約485万円▲約12万円
2022年2月期約497万円+約12万円
2023年2月期約508万円+約11万円
2024年2月期約530万円+約22万円
2025年2月期約580万円+約50万円
2026年2月期(第37期)約649万円+約68万円

読み取れることは3つあります。第一に、6年で約497万円→約649万円=約30%の上昇で、直近1年だけで約68万円増えています。第二に、コロナ禍にあたる2021年2月期はいったん下がっており、業績と連動して上下する給与体系であることがうかがえます(推定情報)。第三に、平均年齢37.7歳・平均勤続10.4年という属性での649万円なので、年齢構成の若さを考えると水準としては相応に高いと評価できます。

あわせて第37期は平均年齢が37.4歳→37.7歳、平均勤続年数が9.7年→10.4年へと伸びています。単体従業員数も109名(2022年2月期)→117名→125名→137名→141名(2026年2月期)と4年連続で増員しており、人を減らして一人あたり給与を上げたわけではない点は、待遇改善の質を見るうえで重要です。

なぜ上がったのか|業績との対応関係

給与の上昇は、業績の伸びとほぼ同じカーブを描いています(公式情報/連結)。

対象期連結売上高単体従業員数平均年間給与
2022年2月期約65.0億円109名約497万円
2023年2月期約97.3億円117名約508万円
2024年2月期約106.1億円125名約530万円
2025年2月期約132.7億円137名約580万円
2026年2月期約162.3億円141名約649万円

4年で売上が約2.5倍になる一方、従業員は約1.3倍にしか増えていません。一人あたり売上高は単純計算で約6,000万円から約1億1,500万円へと大きく伸びており、この生産性の向上が給与の原資になっていると考えられます(推定情報)。裏を返せば、一人あたりの担当範囲・責任範囲は重いということでもあります。少数精鋭で回す会社に入るということの意味は、面接段階で確認しておきたいポイントです。

口コミサイトの年収データと有価証券報告書の差をどう読むか

口コミ傾向として、転職会議やエン カイシャの評判に掲載されている自己申告ベースの平均年収は、有価証券報告書の649万円よりかなり低い水準に集まっています。転職会議側は回答者の平均年齢が20代後半、エン カイシャの評判側も30代前半で、いずれも400万円前後の集計値です。この差は「有報が盛っている」という話ではなく、次の3点で説明できます(推定情報)。

  • 母集団の違い:口コミの回答者は若手中心。有報は管理職を含む全社員の平均
  • 集計期間の違い:口コミは2015〜2024年ごろの投稿が積み上がった数値で、平均年収が580万円→649万円へ跳ねた直近の改善が反映されていない可能性が高い
  • 賞与の比重:業績連動部分が大きいと、投稿時期の景況で自己申告額が大きく変わる

したがって、20代・30代前半で入社した場合の実感値は口コミ側の水準に近く、勤続を重ねて管理職層に入ると有報の平均を超えていく、という見方が現実的です。「649万円がそのまま初年度の提示額になるわけではない」と理解しておくのが安全です。

中途採用の提示年収レンジ|求人媒体に掲載されている実際の数字

実際の提示額に近い参考値として、求人媒体に掲載されているレンジがあります。以下はいずれも二次情報(求人媒体の掲載値)であり、有価証券報告書の実額ではありません。掲載時期や職種によって変わる点にご注意ください。

  • doda掲載の中途求人:予定年収440〜730万円、および570〜780万円と掲載されている
  • マイナビ転職掲載のオリジナルキャラクタープロモーション・SNS/WEB運営職(東京都港区):初年度年収400〜450万円と掲載されている
  • Indeed掲載のプライズ景品キャラクター商品企画職:月給27万円以上と掲載されている
  • 日経会社情報には初任給24万円と記載(二次ソース。有価証券報告書に初任給の記載はない)

この提示レンジは、有報の平均649万円と大きく矛盾しません。経験者採用では600万円台以上のレンジも実在する一方、若手・第二新卒層の入口は400万円台という二層構造になっていると読めます(推定情報)。新卒はマイナビ、中途はマイナビ転職・リクナビNEXTで随時募集が出ています。

働き方と社風|141名の小所帯・労働組合なし・男性育休0.0%という現在地

この章は、公式の開示データと口コミ傾向を分けて読むと輪郭がはっきりします。結論としては「人間関係と休みやすさは評価が高い一方、評価制度の透明性と長期育成には課題が指摘されている」という、中堅規模の企画会社に典型的な姿です。

有価証券報告書が開示している多様性指標

第37期有価証券報告書には、提出会社の多様性に関する実額が開示されています(公式情報)。数字のコントラストが非常に強い点が特徴です。

指標実績(第37期・提出会社)会社の目標
管理職に占める女性労働者の割合11.1%10%以上(達成)
男性労働者の育児休業取得率0.0%30%以上(未達)
男女の賃金の差異(全労働者)73.6%—
男女の賃金の差異(正規雇用)74.9%—
男女の賃金の差異(パート・有期)143.1%—
役員構成取締役8名(うち監査等委員を含む)・全員男性—

女性管理職比率は自社目標を達成している一方、男性の育児休業取得率は0.0%で、会社が掲げる30%以上という目標に対して未達です。母数が小さい年度は数値が振れやすいという事情はありますが、男性で育休取得を前提にキャリアを考えている方にとっては、面接で必ず確認すべき論点です。男女賃金差異が正規雇用で74.9%という水準も、管理職層・勤続年数の構成差を反映していると考えられます(推定情報)。パート・有期で143.1%と逆転しているのは、当該区分の人員構成による影響と見られます。

制度面で確認できること

  • 労働組合は結成されていない(有価証券報告書に明記/労使関係は円満に推移と記載)。処遇改定は会社主導で進む前提で見ておく必要があります
  • 奨励金付きの従業員持株会制度と、資産形成を支援する職場つみたてNISA制度を導入
  • 全社的な健康施策として「健康づくりチャレンジマッチ」を実施
  • 勤務地は大阪本社(大阪市中央区谷町・2024年1月移転)と東京本社(東京都港区浜松町・2024年7月移転)の2本社体制、ほかに福岡営業所。関西・関東どちらでも働ける選択肢がある点は、同規模の企画会社としては珍しい強みです

口コミ傾向から見える働き方

OpenWork・転職会議・エン カイシャの評判に投稿されている内容を整理すると、次のような傾向が見られます(いずれも口コミ傾向であり、断定できるものではありません)。

  • 評価が高い項目:社員同士の相互尊重、法令順守意識、20代の成長環境、休日・休暇の取りやすさ、職場の人間関係。残業時間についても「業界水準では重くない」という趣旨の投稿が目立ち、営業職はやや長めという傾向
  • 産休・育休:制度利用や復職に対して寛容という声が見られる(ただし男性育休取得率は前述の通り公式には0.0%)
  • 評価が低い項目:待遇面の満足度、人材の長期育成、人事評価の適正感。「評価基準が見えにくい」「昇給ペースが物足りない」という趣旨の投稿が複数見られます
  • 会社の成長性・経営陣への評価:他項目に比べて低めのスコア傾向。オフィスが人数のわりに手狭という声も

ここで重要なのはタイムラグです。これらの投稿の多くは2015〜2024年ごろの蓄積で、平均年収が580万円→649万円へ上昇し、売上が5期連続で増収となった直近の局面は反映されていない可能性が高いと考えられます(推定情報)。「待遇の納得感が低い」という投稿を額面通りに受け取るのではなく、面接で直近2〜3年の昇給実績・賞与の決まり方を具体的に聞くことをおすすめします。

将来性をどう評価するか|市場は追い風、ただし1,000円規制とブーム依存という前提

結論として、現在は追い風の局面にある一方、外部環境に業績が振れやすい構造です。良い面と留意点を両方示します。

追い風:クレーンゲーム・カプセルトイ市場とインバウンド

業界全体では、クレーンゲーム市場は業界紙報道で3,918億円規模とされ、この10年で2倍超に拡大しました。カプセルトイも2025年度で約1,900〜1,960億円規模と、4年で約3倍に伸びた「第5次ブーム」の状況にあります。国内キャラクタービジネス市場も矢野経済研究所の調査で2兆6,969億円(2024年度)とされ、IPの供給源はアニメ・ゲーム・VTuberへと多様化しています。エスケイジャパンはこの波を正面から受けており、第37期の主力セグメントが前期比26.3%増という数字がそれを裏づけています。加えて、訪日客のグッズ消費と、大人が自分向けに買う「キダルト」需要も追い風です。会社予想では2027年2月期の売上高は約170億円・経常利益19.6億円が見込まれています(公式情報)。

留意点1:プライズ景品は「おおむね1,000円以下」という価格上限がある

有価証券報告書自身が業界構造として明示しているのが、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の解釈運用基準(2022年3月1日改訂)により、プライズ景品の小売価格がおおむね1,000円以下に制限されている点です。単価に上限がある以上、成長は基本的に数量とヒットIPの獲得で作るしかありません。さらに有報は「大手ゲーム機メーカーがおおむね半分のシェアを占め、残りを当社を含めて30社程度で競合している」という趣旨の記載をしています。ニッチ市場で30社が競うなかで営業利益率11.5%を出している点は評価できますが、市場そのものの器は限られているという前提は押さえておくべきです。

留意点2:過去には営業赤字の期もある

好調な現在だけを見て判断しないために、過去の実績も示します(公式情報)。同社は2009年2月期に営業損失約4億3,700万円、2014年2月期に営業損失約1億6,400万円、2015年2月期に営業損失約7,900万円を計上した期があります。つまりこの会社の業績は、市場の流行と取引先の投資姿勢によって赤字にも黒字にも振れてきた実績があるということです。現在の高収益はプライズ・カプセルトイ市場の活況とインバウンドに支えられている面が大きく、恒常的なものと断定することはできません。

有価証券報告書が挙げている事業リスクも、この構造を裏づけています。

  • 商品ライフサイクルが短く、企画が外れると滞留在庫の売却損・廃棄損につながる
  • 海外生産のため為替変動が原価に影響する
  • プライズ景品の1,000円以下規制という価格制約
  • 特定の販売先への依存度が高い

財務の耐久力|自己資本比率78.0%・有利子負債ゼロという守りの厚さ

一方で、財務の守りは相当に堅いです。自己資本比率78.0%、有利子負債ゼロ、現金及び現金同等物41億8,300万円、ROE21.8%(公式情報・第37期連結)。会社が掲げる経営目標は「営業利益率5%以上」「ROE10%以上」「自己資本比率80%以上」で、第37期は営業利益率11.5%・ROE21.8%と2つを大きく上回り、自己資本比率のみが目標にわずかに届いていません。株主還元では2026年3月1日に1株を2株に分割し、年間配当47円(中間18円+期末29円・分割前ベース)、連結配当性向33.4%としています。仮に市況が反転しても、借入返済に追われる財務体質ではないという点は、転職先の安定性を測るうえで実利のある材料です(推定情報)。

プライズ・キャラクターグッズ業界での立ち位置|比較して見えること

同じ「キャラクター商品」でも、企業ごとに立ち位置と仕事の性質はかなり異なります。転職先を並べて検討する際の整理として、代表的な上場企業との違いをまとめます。年収の推定値は各社で条件が揃わないため掲載せず、事業モデルと仕事の性質の違いで比較します(各社の位置づけは公開情報にもとづく整理であり、推定情報を含みます)。

企業名(証券コード)主な立ち位置エスケイジャパンとの違い転職で見るべき観点
エスケイジャパン(7608)プライズ景品・キャラクター雑貨の企画卸。ファブレス、連結145名—少人数で一人あたりの裁量が大きい。版権交渉と企画が仕事の中心
バンダイナムコホールディングス(7832)プライズ景品の最大手級。有報が言う「おおむね半分のシェア」側の代表格自社IPを大量に保有し、規模・組織とも桁違い大企業の分業体制。担当領域は細分化されやすい
タカラトミー(7867)玩具大手。子会社がカプセルトイ・アミューズメント景品で直接競合自社ブランド玩具の開発・製造まで手掛けるメーカー職種としての商品開発経験が積める
フリュー(6238)プライズ景品・ガールズトレンド事業の有力企業プリントシール機など複数事業を持つ多角型プライズ単体での比較対象として最も近い
ハピネット(7552)玩具・キャラクター商品の総合卸取扱カテゴリーが広く、流通機能が主体「企画」より「流通・卸」の色が濃い

この並びで見ると、エスケイジャパンの特徴は「規模は小さいが、企画に特化して高い利益率を出している」点にあります。連結145名で売上162億円・営業利益18.6億円という数字は、大手の一部門より小さい規模ですが、一人あたりの関与範囲は圧倒的に広くなります。大企業で細分化された役割を担うより、企画から版権交渉、量産の発注まで一気通貫で見たい人に向く環境と考えられます(推定情報)。

キャリアの出口という観点では、版権交渉・ライセンス管理の経験は業界内で移植性が高く、玩具メーカー、キャラクターIPホルダー、雑貨SPA・生活雑貨小売、アミューズメント施設運営、グッズEC/D2Cなどへ広げやすいスキルです。海外取引の経験を積めば、米国子会社SKJ USA,INC.や北京の現地法人が関わる海外向け企画・輸出営業でポジションを取れる可能性もあります。

エスケイジャパンの採用・選考|新卒採用と面接で見られること

採用に関する検索は「新卒採用」「新卒」「面接」といった語が中心で、就職難易度そのものを問う検索はごくわずかです。ここでは公開情報で確認できる範囲を簡潔にまとめます。募集は新卒がマイナビ、中途はマイナビ転職・リクナビNEXTで随時掲載されています(公式情報・募集媒体ベース)。

採用倍率・応募者数・採用大学は有価証券報告書でも公式サイトでも開示されていないため、就職難易度を数値で示すことはできません。ただし、判断材料になる事実はあります。

  • 提出会社の従業員数は141名で、直近4年の純増は年10名前後。大量採用型ではなく、少数を継続的に採る体制と考えられます(推定情報)
  • 掲載職種はプライズ景品・キャラクター商品の企画職、オリジナルキャラクターのプロモーション・SNS/WEB運営職などで、企画・マーケティング寄りの募集が中心
  • 平均勤続年数10.4年と定着は良好な水準。裏返せば欠員募集の頻度は高くないと見られ、求人が出たタイミングを逃さない動きが必要です

面接で確認されやすいのは、キャラクター・IPへの理解と、企画を数字に落とす力だと考えられます(推定情報)。プライズ景品は1,000円以下という原価制約のなかで魅力を作る仕事なので、「好きなキャラクターを語れる」だけでなく「制約条件下でどう売れる形にするか」を自分の言葉で説明できるかが分かれ目になります。逆に、応募者の側から確認しておきたいのは以下の3点です。

  • 直近2〜3年の昇給・賞与の実績と、評価がどう決まるか
  • 配属予定セグメント(エンタテインメント91名/ファンシー54名)と担当IPの範囲
  • 大阪本社・東京本社のどちらの勤務になるか、転勤の有無

エスケイジャパンへの転職が向いている人・向いていない人

ここまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。相性の良し悪しがはっきり分かれる会社です。

向いている人向いていない人
キャラクター・IPが好きで、版権交渉から商品企画まで一気通貫で担いたい人役割が明確に分業された大企業の環境で、専門領域を深く極めたい人
145名規模の裁量と、一人あたり売上1億円超のスピード感を楽しめる人担当範囲が広く重い状態を負担に感じる人
業績連動で待遇が上がる仕組みを前向きに捉えられる人景気や流行に左右されない、安定的な昇給カーブを最優先する人
少数の大口顧客と深く付き合うルート+提案型の営業が合う人新規開拓中心の営業でゼロから顧客を作りたい人
大阪または東京勤務を希望し、2本社体制の選択肢に魅力を感じる人全国転勤で多様な拠点を経験したい人
評価制度の運用に自ら意見を出し、制度づくりに関わることも厭わない人労働組合を通じた交渉ルートや、確立された等級制度を重視する人

エスケイジャパンに関するよくある質問

エスケイジャパン(7608)への転職・就職を検討する人から実際に検索されている疑問に絞って回答します。

エスケイジャパンは家電メーカーですか?

いいえ。証券コード7608の株式会社エスケイジャパンは、クレーンゲーム・カプセルトイ向けのプライズ景品とキャラクター雑貨を企画・卸売する会社です。有価証券報告書の沿革によれば、2008年2月に子会社を通じた家電製品販売から撤退しており、現在の事業に家電は含まれていません。扇風機・冷風扇・移動式エアコンなどで見かける「エスケイジャパン(SKJ)」ブランドの家電は、7608とは別の会社と見られます(推定情報)。応募時は証券コード7608・EDINETコードE02897で確認してください。

エスケイジャパンの平均年収はいくらですか?

第37期(2026年2月期)有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は6,494,350円(約649万円)で、賞与および基準外賃金を含みます。平均年齢37.7歳、平均勤続年数10.4年です。口コミ傾向としては自己申告ベースで400万円前後の集計値が見られますが、これは回答者が若手中心で集計期間も2015〜2024年ごろが中心のため、直近の待遇改善が反映されていない可能性があります。中途の求人媒体では予定年収440〜730万円・570〜780万円といったレンジが掲載されています(二次情報)。

エスケイジャパンはラウンドワンの子会社ですか?

子会社ではありません。株式会社ラウンドワン(4680)は持株比率32.05%の筆頭株主で、会計上は「その他の関係会社」という位置づけです(2026年2月28日現在)。ただし販売面でもラウンドワンジャパン12.9%+Round One Entertainment Inc. 10.0%で売上の約23%を占めており、資本と販路の両面で関係が深いのは事実です。TOBや完全子会社化の動きは有価証券報告書・適時開示では確認できていません。

勤務地はどこですか?大阪と東京のどちらですか?

大阪本社(大阪市中央区谷町・2024年1月移転)と東京本社(東京都港区浜松町・2024年7月移転)の2本社体制で、ほかに福岡営業所があります。海外には米国のSKJ USA,INC.と中国・北京の現地法人(いずれも出資比率100%)を持ちます。募集職種によって勤務地が異なるため、応募前に求人票で確認してください。

離職率や有給消化率は公開されていますか?

離職率・有給休暇取得率は、有価証券報告書では開示されていません。判断材料としては、公式に開示されている平均勤続年数10.4年(第37期・前期の9.7年から伸長)と、単体従業員数が4年連続で増加している事実が参考になります。口コミ傾向では休暇の取りやすさを評価する投稿が目立ちますが、投稿者の職種・時期によって差があるため、面接や内定時の労働条件通知書で確認するのが確実です。

エスケイジャパンへの転職判断まとめ

最後に、判断軸ごとに整理します。数字の裏づけがある部分と、確認が必要な部分を分けて示しています。最終判断は求人票と労働条件通知書で確認してください。

判断軸評価と根拠
年収水準平均649万円(第37期・提出会社)。6年で約30%上昇。ただし入口の提示は職種・年齢で400万円台もあり得る
収益性・財務営業利益率11.5%、自己資本比率78.0%、有利子負債ゼロ。中堅企画卸としては高水準
事業の安定性市場は拡大局面。一方でラウンドワングループ向け約23%の依存と、過去に営業赤字の期がある点は要留意
働き方人間関係・休みやすさは口コミ傾向で好評。男性育休取得率0.0%(目標30%以上に未達)は要確認
評価・育成口コミ傾向では評価の透明性・長期育成に指摘あり。労働組合なし。昇給の決まり方は面接で確認を
キャリアの広がり版権交渉・企画の経験は玩具・IP・雑貨・グッズEC等へ移植しやすい
採用の入りやすさ倍率は非開示。従業員141名・年10名前後の純増ペースで、募集タイミングを逃さない動きが必要(推定情報)

編集部の見解として、この会社は「安定した大企業でじっくり専門性を磨きたい人」よりも、「小さな組織で企画から交渉まで自分の名前で仕事をしたい人」に向いていると考えられます。年収が6年で約30%上がった実績と、営業利益率11.5%・無借金という財務は、中堅企業としてかなり良い条件です。一方で、筆頭株主かつ最大顧客がラウンドワンであるという構造と、プライズ市場のブームに業績が連動してきた過去は、入社後10年のキャリアを考えるうえで正面から織り込んでおくべき要素です。この2点を許容できるかどうかが、判断の分かれ目になります。

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは第37期有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、求人媒体の掲載値や口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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