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Bitcoin Japan(8105)の評判と年収430万円|売上99%は和装卸という実像

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 社名と実体:売上29億59百万円の約99%は和装・繊維・寝装品の卸売
  • 年収:有報第122期で平均430万円・平均年齢51.8歳・勤続14.5年
  • 業績:営業損失は8期連続、2026年3月期は4億62百万円の損失
  • 採用:公式採用ページは全職種「現在募集はありません」の状態

Bitcoin Japan株式会社(証券コード8105・東証スタンダード市場・東京都墨田区横網)は、社名から暗号資産のIT企業を連想されがちですが、売上の約99%は和装・繊維・寝装品の卸売で成り立っている企業です。2025年11月に「堀田丸正株式会社」から現在の商号へ変更したため、旧社名を知らないまま検索すると、業績も口コミも採用情報もほとんど出てこないという状態に陥ります。この記事では、第122期(2026年3月期)有価証券報告書と公式IR開示を一次情報として、事業の実体・年収水準・上場ステータス・採用状況を順に整理します。転職・就職を検討する立場から見て、判断に必要な事実だけを、公式情報・口コミ傾向・推定情報の3分類に分けてお伝えします。

Bitcoin Japan株式会社(8105)とは|社名と売上構成のギャップ

最初に押さえるべき結論は、この会社は暗号資産の取引所やブロックチェーン開発企業ではなく、創業1861年・設立1933年2月の老舗繊維卸であるということです。ここを取り違えると、求人票の職種イメージも、必要なスキルセットも、まったく違う会社を想像したまま応募することになります。まずは同定情報と事業構成を確認しておきましょう。

旧社名「堀田丸正」で調べないと情報にたどり着けない

同社は2025年11月に「堀田丸正株式会社」から「Bitcoin Japan株式会社」へ商号を変更しました(公式情報)。堀田丸正は、2007年に丸正と堀田産業の合併を経て成立した和装中心の中堅繊維商社で、業界内では長く知られた社名です。

この経緯は、転職検討者にとって次のような実務的な影響を持ちます。

  • 口コミサイト・年収サイト・過去の決算記事は、「堀田丸正」名義で蓄積されているものが多い
  • 公式サイトのドメインも現時点で hotta-marusho.co.jp のままで、旧社名がそのまま残っている
  • 新社名だけで検索すると、暗号資産そのものの一般記事に埋もれて企業情報に到達しにくい

調べるときは「堀田丸正」「8105」の2つを併用する——これがこの会社を調べる際の最も実用的なコツです。社名変更からまだ日が浅いため、二次情報の多くは旧社名時代の内容である点も割り引いて読む必要があります。

売上の約99%は和装・繊維・寝装品の卸売

第122期(2026年3月期)のセグメント別売上高は次の通りです(公式情報/有価証券報告書によると)。

セグメント売上高(2026年3月期)主な内容
ファッション事業14億40百万円婦人洋品・ホームファッションの卸、D2C/EC
マテリアル事業8億28百万円意匠撚糸の製造・卸(上海子会社を保有)
きもの事業6億43百万円留袖・訪問着・振袖、帯揚げ・帯〆・草履などの和装小物、宝飾品
ライフスタイル(ヘルスケア)事業0億36百万円マットレス等の寝装品卸
その他0億11百万円—
連結売上高 合計29億59百万円単体売上高は26億4百万円

合計すると、和装・繊維・寝装品に関わる4事業だけで連結売上のほぼ全額を占めます。つまり日々の仕事の中身は、問屋・卸売業の営業、MD(商品企画)、生産管理、EC運用、物流・在庫管理といった、繊維商社そのものの業務です。暗号資産関連の職務が社内の大半を占める会社ではありません。

2026年3月期から加わった「投資関連事業」の位置づけ

第122期から新たに「投資関連事業」が加わり、国内外のAIインフラ・データセンター・デジタル資産(ビットコイン)への投資を開始しています(公式情報)。ただし前掲のセグメント売上を見れば分かる通り、2026年3月期時点で投資関連事業が売上の柱になっている事実はありません。

2026年に入ってからは、AIインフラ投資ファンドへの出資、海外子会社3社(BTCJPN US LLC/BTC JPN Ltd./BTCJPN JP INVESTMENT IN ENTERPRISES & MANAGEMENT – FZCO)の設立が開示され、さらに2026年9月には「レアアース鉱山プロジェクトの法務デューデリジェンス開始」が公表されています。暗号資産 → AIインフラ → レアアースと、投資テーマが短期間で移っているのが実情です。

なお同社の暗号資産(ビットコイン)保有は自己勘定の投資と位置づけられており、暗号資産交換業に該当するものとは見られません。ただし金融庁の暗号資産交換業者登録一覧の原本を取得できていないため、登録状況や処分歴について本記事では断定しません(推定情報を含みます)。

Bitcoin Japan株式会社の公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。

項目内容
商号Bitcoin Japan株式会社(旧社名:堀田丸正株式会社/2025年11月商号変更)
証券コード・市場8105/東証スタンダード市場(東証33業種は「卸売業」)
本社所在地東京都墨田区横網1-10-5 国技館フロントビル3F(2024年に両国へ移転)
創業・設立創業1861年/設立1933年2月(1974年4月に東証二部上場)
代表者代表取締役社長CEO フィリップ・ロード(Phillip Lord)
平均年間給与約430万円(第122期・2026年3月期/提出会社ベース)
平均年齢51.8歳(第122期・2026年3月期/提出会社ベース)
平均勤続年数14.5年(第122期・2026年3月期/提出会社ベース)
従業員数連結80名(ほかに臨時雇用者40名)/提出会社単体72名(ほかに臨時雇用者40名)
売上高29億59百万円(2026年3月期・連結)/単体26億4百万円
営業利益営業損失4億62百万円(2026年3月期・連結)
経常利益経常損失4億82百万円(2026年3月期・連結)
当期純利益親会社株主に帰属する当期純損失5億37百万円(2026年3月期)
自己資本比率86.2%(2026年3月期)
離職率・職種別年収有価証券報告書では開示されていない
出典第122期(2026年3月期)有価証券報告書(2026年6月29日提出・EDINETコードE02627)/公式IR開示

※平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数は、有価証券報告書「従業員の状況」の提出会社ベースの数値です。有報XBRLから抽出された値を参照しており、会社四季報系データベース(Yahoo!ファイナンス企業情報)の平均年収430万円とも一致しています。

業績の実像|売上は10年で約6割減、営業損失は8期連続

転職判断で最も重い材料は業績です。結論から言えば、売上は長期の縮小トレンドにあり、営業段階の赤字が8期続いているのが現状です。良い面も悪い面も、数字のまま確認していきます。

売上高の推移|10年で74.9億円から29.6億円へ

有価証券報告書および決算開示によると、連結売上高の長期推移は次の通りです(公式情報)。

決算期連結売上高10年前比
2017年3月期約74.9億円基準
2020年3月期約55.5億円約26%減
2024年3月期約36.9億円約51%減
2026年3月期29億59百万円約60%減

特徴的なのは、一時的な落ち込みではなく10年をかけて連続的に縮小してきた点です。和装・呉服市場そのものが長期縮小してきた業界構造と重なっており、同社固有の問題だけでは説明できません。ただし、市場縮小の中で売上規模を維持できていないという事実は、転職後に配属される事業部の予算規模・人員規模の見通しに直結します。

営業損益とセグメント別損益

営業損益は2019年3月期(4億37百万円の損失)以降、8期連続で営業損失となっています(公式情報)。直近5期の推移は次の通りです。

決算期営業損益
2022年3月期1億74百万円の損失
2023年3月期1億16百万円の損失
2024年3月期1億91百万円の損失
2025年3月期3億55百万円の損失
2026年3月期4億62百万円の損失

2023年3月期にいったん損失幅が縮小した後、直近3期は損失が拡大方向に転じているのが読み取れます。2026年3月期は経常損失4億82百万円、親会社株主に帰属する当期純損失5億37百万円でした。

セグメント利益(損失)で見ると、黒字はファッション事業の2.6百万円と「その他」の8.4百万円のみで、きもの事業は1億20百万円の損失、マテリアル事業は23百万円の損失、ライフスタイル事業は9.6百万円の損失です。売上規模が最も大きいファッション事業でも利益はほぼ均衡点にあり、主力事業が全社の損失を吸収できる構造になっていません。

自己資本比率86.2%の中身をどう読むか

ここで判断が分かれやすいのが自己資本比率です。2026年3月期の自己資本比率は86.2%で、これだけを見れば財務は堅牢に見えます。しかし内訳を踏まえると評価は変わります。

  • 8期連続の営業損失が続いており、自己資本は事業の稼ぎで積み上がったものではない
  • 行使価額修正条項付新株予約権(いわゆるMSワラント)や転換価額修正条項付CBによる資本調達が自己資本を支えている面が大きい
  • したがって自己資本比率の高さは「無借金経営で安定」という意味合いとは性格が異なる(推定情報を含む解釈)

会社側は有価証券報告書の「事業等のリスク」において、8期連続の営業損失・経常損失を挙げ、継続企業の前提に重大な懸念を認識している旨を記載したうえで、新規事業と新株予約権の行使による調達で当面の運転資金・投資資金は確保していると説明しています。なお、監査報告書における正式な「継続企業の前提に関する注記」の有無については、原本PDFを確認していないため本記事では断定しません。

上場維持をめぐる経緯|2026年3月の監理銘柄指定と4月の解除

この会社を検討するうえで、避けて通れない事実があります。2026年3月31日に東京証券取引所から「監理銘柄(確認中)」に指定され、2026年4月15日に上場維持基準への適合が確認されて指定が解除されたという経緯です(公式情報)。

時系列を正確に押さえる

時期できごと
2025年8月米Bakkt Opco Holdings, LLCが筆頭株主に
2025年11月「堀田丸正株式会社」から「Bitcoin Japan株式会社」へ商号変更/RIZAPグループとの資本業務提携を解消
2026年3月31日東証が「監理銘柄(確認中)」に指定
2026年4月15日上場維持基準への適合が確認され、監理銘柄の指定を解除
2026年4月23日会計監査人の異動を開示

重要なのは、2026年9月時点で同社は監理銘柄ではないという点です。指定は約2週間で解除されています。ネット上の情報は指定当時のものが残りやすく、「現在も監理銘柄」という誤解が生じやすいので、時系列を正確に読み分けてください。

それでも重い事実として残るもの

解除されたとはいえ、上場廃止リスクが現実の事象として一度顕在化したことは記録として残ります。転職検討者の観点では、次の3点が実務的な含意です。

  • 上場企業であることを前提とした信用・与信・採用ブランドは、この履歴の影響を受ける可能性がある(推定情報)
  • 上場維持基準への適合状況は今後も継続的な確認対象であり、入社後もIR開示を自分で追う必要がある
  • 会計監査人の異動が直後に開示されている点は、事実として認識しておくべき情報である

なお、同社に対する行政処分・不祥事・訴訟に関する情報は、公開情報の範囲では確認できませんでした。これは「存在しない」と断定するものではなく、確認の範囲を示すものです。

資本構成の変遷|ヤマノ、RIZAP、そしてBakktへ

同社は親会社・筆頭株主が二転三転してきた歴史を持ちます。会社の方向性が数年単位で変わってきた背景を理解するうえで欠かせない情報です。

筆頭株主の変遷

時期資本関係
2000年〜ヤマノグループ傘下
2017年6月〜RIZAPグループの子会社
2025年8月〜米Bakkt Opco Holdings, LLCが筆頭株主(2026年3月期末で24.07%)

RIZAPグループの持株比率は1.02%まで低下し、資本業務提携も2025年11月に解消済みです(公式情報)。Bakkt Opco Holdings, LLCについては、大量保有報告で一時29.98%とされた記録があります。

この変遷は、社風・評価制度・事業方針が親会社の交代とともに書き換えられてきた可能性を示します。口コミ傾向を読む際には、その投稿がヤマノ傘下時代のものか、RIZAP傘下時代のものか、現体制のものかを意識して切り分ける必要があります。投稿日付を確認せずに読むと、すでに存在しない体制の話を現在の姿と誤認しかねません。

MSワラント・CBによる希薄化が常態化している

資金調達手法にも特徴があります。行使価額修正条項付新株予約権と転換価額修正条項付CBを連発しており、Evo Fund・Macquarie Bankといった希薄化系のファンドが大量保有報告に並ぶ状態です。2026年9月にもCBの大量転換が開示されています。

この論点は株主向けの話に見えますが、転職検討者にも関係します。ストックオプションや持株会を通じた資産形成を前提に入社を考える場合、既存株式の希薄化が常態化している点は無視できません(推定情報を含む評価)。報酬は現金給与部分で評価するのが現実的です。

平均年収430万円をどう読むか(有価証券報告書 第122期)

結論として、Bitcoin Japan株式会社の平均年間給与は約430万円です(第122期・2026年3月期/提出会社ベース、公式情報)。この数字は単独で見るのではなく、平均年齢・勤続年数・母集団の構成と一緒に読む必要があります。

平均年齢51.8歳・平均勤続14.5年という組み合わせ

有価証券報告書「従業員の状況」によると、提出会社ベースの平均年齢は51.8歳、平均勤続年数は14.5年です。上場企業全体の平均年齢が40歳前後であることを踏まえると、かなり高齢層に寄った人員構成だと分かります。なお、Yahoo!ファイナンス掲載の四季報系データでは平均年齢51.2歳と若干の差異がありますが、これは対象期のずれによるものと考えられます。

この3つの数字の組み合わせから読み取れることを整理します。

  • 定着率は高い:勤続14.5年は、短期離職が常態化している職場では成立しない水準です
  • 新陳代謝は乏しい:平均年齢51.8歳は、若手の継続的な採用が長く行われてこなかった可能性を示します(推定情報)
  • 年齢に対して給与水準は抑えめ:50代前半が平均の集団で430万円という組み合わせは、年功で給与が伸びる設計になっていない可能性を示唆します(推定情報)

さらに注意すべきは母集団です。提出会社単体の従業員は72名(ほかに臨時雇用者40名)で、平均給与は臨時雇用者を除いた正社員ベースの数値です。母数が数十名規模のため、一部の給与水準が平均値を大きく動かします。和装卸のベテラン層に平均が引き上げられている構造である点も踏まえて読む必要があります。

口コミ上の年収傾向

OpenWorkには「Bitcoin Japan株式会社(旧:堀田丸正株式会社)」として社員クチコミが掲載されていますが、総数7件、うち年収・待遇に関する投稿は2件にとどまります。口コミ傾向としてまとまった年収レンジを語れる母数ではありません。総合評価は3.06と表示されていますが、これも回答者数が極めて少ない前提で見る必要があります。

エン ライトハウス(エン カイシャの評判)・転職会議については該当ページを特定できず、口コミの有無や件数を確認できませんでした。口コミサイトを主たる判断材料にできない会社である、というのが実態に近い表現です。

職種別の目安と、転職時に確認すべきポイント

有価証券報告書では職種別・役職別の年収は開示されていません。したがって以下はあくまで推定情報ですが、平均430万円という公式値から大きく外れない範囲で考えるのが妥当です。

  • 卸売営業・MD・生産管理などの実務担当層:おおむね公式平均の前後に分布する可能性
  • EC運用・企画などの中途採用ポジション:経験・スキルにより個別に決まる可能性が高い
  • 管理職・部門責任者層:母数が小さいため一般的なレンジ推計が成立しにくい

面接・内定段階で必ず確認したいのは次の点です。

  • 提示額に賞与・基準外賃金がどこまで含まれるか(有報の平均給与はこれらを含む数値)
  • 賞与の算定根拠と、営業損失が続く局面での支給実績
  • 昇給の運用実績(年功か、評価連動か)
  • 配属予定事業の直近セグメント損益と、今後の位置づけ

社員口コミが7件しかない、という事実から分かること

「調べても実態が出てこない」——この会社を検索した多くの人が最初に感じる感想だと思います。実際、OpenWorkに掲載されている社員クチコミは7件にとどまります。これは情報が隠されているというより、構造的に口コミが溜まりにくい会社だからです。

求職者
求職者

口コミが7件しかない会社って、判断材料がなさすぎませんか?

件数が少ない理由は、次の3つで説明がつきます。

  • 母数が小さい:連結80名・単体72名という規模では、投稿母集団そのものが数十人しかいません
  • 中途採用の流入が少ない:口コミは転職活動中の人が書くケースが多く、採用が動いていない会社は投稿が発生しにくい傾向があります
  • 社名変更で投稿先が分散した:旧社名時代の投稿と新社名のページが分かれている可能性があります

したがって、この会社を評価する際は口コミではなく開示資料を軸にするのが合理的です。具体的には、有価証券報告書の「従業員の状況」「事業等のリスク」「セグメント情報」、そして適時開示(監理銘柄・資金調達・子会社設立)を読むほうが、7件の口コミより多くを語ってくれます。口コミ傾向を参照する場合も、件数と投稿時期を必ず添えて解釈してください。

なお、匿名掲示板に類する情報源については、投稿者の属性も真偽も検証できないため、本記事では判断材料として扱っていません。

採用の現況|公式採用ページは全職種「現在募集はありません」

転職検討者にとって、最も実務的に重要な事実がこれです。2026年9月時点で、公式採用ページに掲載されている営業・EC運用・企画・生産管理のいずれの職種も「現在募集はありません」の状態になっています(公式情報/公式採用サイトによると)。

つまり、中途で入社する窓口が事実上開いていない状況です。この事実は、次のように解釈できます。

  • 応募したい場合は、公式採用ページの再開を待つか、転職エージェント経由の非公開求人を探すことになります
  • 単体72名という規模では、そもそも通年で募集を出す体力・必要性がない可能性があります(推定情報)
  • 営業損失が続く局面では、人員計画そのものが抑制されている可能性があります(推定情報)

逆に言えば、募集が再開されたときには、新規事業側(投資関連事業)か、EC・D2C側の即戦力である可能性が高いと考えられます。老舗の和装卸としての商流を維持する役割と、新しい投資テーマを回す役割では、求められる経験がまったく異なる点にも注意してください。

年間休日・福利厚生・初任給・残業時間・離職率といった労働条件の詳細は、有価証券報告書では開示されていません。応募時は求人票と労働条件通知書で個別に確認する必要があります。

同じ卸売業3社と並べて見えること(有報実額比較)

数字は単体で見ても意味が取りにくいため、同じ東証33業種「卸売業」で、同じ2026年3月期の有価証券報告書が出ている3社と並べます。いずれも各社の有報実額です(公式情報)。

企業(証券コード)平均年間給与平均年齢従業員数(連結)営業損益
Bitcoin Japan(8105)430万円51.8歳80名4億62百万円の損失
川辺(8123・服飾雑貨卸)496.6万円48歳6ヶ月213名1億92百万円の利益
三栄コーポレーション(8119・生活用品専門商社)750.9万円44.0歳432名10億27百万円の利益
中央自動車工業(8117・自動車用品卸)922.4万円41.0歳348名113億76百万円の利益

※すべて2026年3月期(各社の有価証券報告書による)。平均年間給与・平均年齢は提出会社ベース。

この4社を並べると、次の傾向がはっきり見えます。

  • 平均年齢が高いほど平均給与が低い、という逆相関が成立している:一般に年齢が上がれば給与も上がるはずですが、この4社では逆になっています
  • 従業員規模と収益力が連動している:80名規模のBitcoin Japanと348名規模の中央自動車工業では、営業損益の桁が異なります
  • 近い業態である川辺(服飾雑貨卸)と比べても、平均給与で約67万円、平均年齢で約3歳の差があります

また、繊維商社という括りで見れば、東証プライムの蝶理(8014)のような大手も存在し、規模も待遇体系も大きく異なります。かつての親会社グループであったヤマノホールディングス(7571)も和装・宝飾を手がけており、和装領域でのキャリアを考えるなら選択肢は同社1社ではありません。「社名変更×暗号資産」という切り口ではメタプラネット(3350)が先行事例として比較されることもありますが、本業の売上構成がまったく異なるため、同列に並べるのは適切ではありません(推定情報を含む評価)。

転職先としての将来性をどう評価するか

ここは断定を避けつつ、材料を整理します。結論としては、「和装卸としての将来」と「新規事業としての将来」を分けて評価する必要があるというのが本記事の立場です。

和装・繊維卸としての業界文脈

和装・呉服市場は1980年代前半の1兆円規模から長期にわたって縮小し、近年は数千億円規模で推移しているとされます。業界全体で共通する構造変化は次の通りです。

  • 成人式・卒業式の需要が「所有」から「購入からレンタル・撮影パッケージ」へ移行している
  • 訪日外国人の着物需要やインバウンド回復が、限定的ながら新しい需要を生んでいる
  • メーカー直販・SPA化・ECモール化により、問屋・卸の中間流通機能そのものが圧縮されている
  • 産地・職人の高齢化と後継者不足で、調達側のサプライチェーン維持も課題になっている
  • 円安と原材料・エネルギーコストの上昇で、卸の利益率が圧迫されやすい

これらは同社固有の問題ではなく、和装・繊維卸に共通する外部環境です。裏を返せば、EC運用・D2Cブランド構築・データ分析といった新しい流通スキルを積める職務は、業界内で相対的に市場価値が高いと考えられます(推定情報)。同社のファッション事業がD2C/ECを持っている点は、この文脈では前向きな材料です。

事業テーマの拡散をどう見るか

一方で、新規事業側には読みにくさがあります。2025年に暗号資産、2026年にAIインフラ投資ファンドと海外子会社3社、2026年9月にレアアース鉱山プロジェクトの法務デューデリジェンス開始と、投資テーマが短期間で次々に移っています。

これは「成長機会を積極的に取りにいっている」とも、「軸が定まっていない」とも読める事象です。本記事としては事業戦略の継続性は現時点で読みにくいとだけ述べ、断定を避けます(推定情報)。

加えて、経営体制も変化しています。代表取締役社長CEOは外国人が務めており、老舗和装卸のプロパー社員と、外資系のデジタル資産経営陣が同居する構図になっています。意思決定のスピード・言語環境・評価基準がどちらに寄っているかは、面接で必ず確認したい論点です。

Bitcoin Japan株式会社への転職が向いている人・向いていない人

これまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。

向いている人向いていない人
数十名規模の組織で、担当範囲を自分で広げていける人大企業の分業体制と教育制度を前提にキャリアを積みたい人
和装・繊維の商流を理解したうえで、EC・D2Cへ橋渡しできる人安定した増収基調と明確な中期計画のもとで働きたい人
変化の多い経営環境を、自分の裁量が広がる機会と捉えられる人年功に沿って給与が段階的に上がる設計を重視する人
公開情報が少ない会社でも、自分で開示資料を読んで判断できる人口コミや評判で会社を見極めてから応募したい人

特に4行目は、この会社に固有の適性です。口コミ7件・募集停止中・社名変更直後という三重のハンディがあるため、自分で一次情報を取りにいける人でないと判断そのものが難しいという現実があります。

編集部の見解|数字を分けて見れば判断はできる

編集部の見解として、この会社は「良い・悪い」で括るより、3つのレイヤーに分けて評価すべき会社だと考えます。

  • 事業レイヤー:和装・繊維卸としては縮小市場のなかで規模を落としてきており、営業損失が8期続いています。ここは楽観できる材料が少ないのが実情です
  • 財務レイヤー:自己資本比率86.2%は数字としては高いものの、資本調達に支えられている面が大きく、事業キャッシュの厚みとは分けて読む必要があります
  • キャリアレイヤー:80名規模で担当範囲が広く、EC・D2Cや新規事業に触れられる可能性があります。裁量の広さを取りにいく人には意味のある環境になり得ます

総合すると、安定志向で会社を選ぶ人には慎重な検討が必要な一方、変化の途中にある小規模組織で自分の裁量を広げたい人には検討の余地があると考えられます。ただし2026年9月時点では公式採用ページが募集停止のため、まず「入口があるかどうか」を確認するところから始めるのが現実的な順序です。

Bitcoin Japan株式会社に関するよくある質問

検索されている疑問のうち、公式情報で答えられるものだけを取り上げます。

Bitcoin Japan株式会社は暗号資産の取引所ですか?

いいえ。2026年3月期のセグメント別売上を見ると、ファッション事業14億40百万円・マテリアル事業8億28百万円・きもの事業6億43百万円・ライフスタイル事業0億36百万円で、売上の約99%は和装・繊維・寝装品の卸売です(公式情報)。暗号資産への投資は自己勘定の投資関連事業として第122期から加わったもので、売上の柱ではありません。

いまも監理銘柄なのですか?

いいえ。2026年3月31日に「監理銘柄(確認中)」へ指定されましたが、2026年4月15日に上場維持基準への適合が確認され、指定は解除されています(公式情報)。ただし、上場廃止リスクが一度現実の事象として顕在化した事実は残るため、最新の適時開示を継続的に確認することをおすすめします。

旧社名や過去の情報はどこで調べればよいですか?

旧社名は「堀田丸正株式会社」です。過去の業績・口コミ・報道はこの社名で蓄積されているため、「堀田丸正」と証券コード「8105」を併用して検索するのが確実です。公式サイトのドメインも hotta-marusho.co.jp のままです。一次情報を当たる場合は、EDINETで第122期(2026年3月期)有価証券報告書(EDINETコードE02627)を参照してください。

Bitcoin Japan株式会社への転職判断まとめ

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。

判断軸評価
事業の実体売上29億59百万円の約99%が和装・繊維・寝装品の卸売。暗号資産関連は投資であり事業の柱ではない
年収水準有報第122期で平均430万円。平均年齢51.8歳との組み合わせで読む必要がある
業績・財務営業損失8期連続、売上は10年で約6割減。自己資本比率86.2%は資本調達に支えられている面が大きい
上場ステータス2026年3月31日に監理銘柄指定、4月15日に解除。現在は監理銘柄ではない
組織規模・働き方連結80名・単体72名。勤続14.5年で定着はあるが、新陳代謝は乏しい構成
情報の得やすさOpenWorkの口コミは7件のみ。開示資料を自分で読む前提が必要
入社の入口2026年9月時点で公式採用ページは全職種「現在募集はありません」

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

中核データの出典は、第122期(2025年4月1日〜2026年3月31日)有価証券報告書(2026年6月29日提出・EDINETコードE02627・書類管理番号S100YM8W)の「従業員の状況」「業績」「事業等のリスク」「大株主の状況」です。有報記載値はXBRL抽出値を参照しています。

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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