粧美堂の年収は622万円と433万円どちらが実態?評判とファブレス型の中身
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 公式年収:有価証券報告書ベースで約622万円(41.6歳・勤続13.2年)
- 口コミ年収:394〜433万円。回答者が31〜35歳と若く、同じ社内の別の層
- 4年の変化:平均年収は495.7万円→621.9万円へ、業績回復と同時に上昇
- 正体:自社工場を持たないファブレス型。研究開発ではなく企画の会社
粧美堂(しょうびどう)株式会社の商品やお取り扱い店舗をお探しの方は、公式オンラインストアや公式サイトの店舗情報をご覧ください。本記事は転職・就職を検討している方向けに、粧美堂を「勤め先」として評価するための記事です。同社を検索する人の大半はブラシ・ビューラー・カラーコンタクト・キャラクターコラボ雑貨といった商品目的ですが、その裏で「粧美堂の年収は実際いくらなのか」「口コミサイトに出ている400万円台と、企業情報サイトに出ている600万円台のどちらが本当なのか」という疑問を抱えて調べている求職者も確実に存在します。この記事は、その疑問にまっすぐ答えることを目的に構成しました。結論から言えば、622万円も433万円もどちらも「本当」であり、見ている社員層が違うだけです。以下でその構造を分解します。
粧美堂の公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
まず、本記事で扱う公式情報を一覧で確認してください。以下はすべて第77期(2025年9月期)の開示数値です。口コミサイトの推計値ではなく、開示資料に紐づく数値だけをここに置いています。最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 粧美堂株式会社(SHOBIDO Corporation) |
| 証券コード・市場 | 7819/東京証券取引所スタンダード市場(その他製品) |
| 平均年間給与 | 6,219,646円(約622万円) |
| 平均年齢 | 41.6歳 |
| 平均勤続年数 | 13.2年 |
| 従業員数 | 連結約260名/提出会社(単体)約206名 |
| 売上高 | 221億2,218万円(前期比5.7%増・5期連続増収) |
| 営業利益 | 14億6,948万円(前期比45.5%増) |
| 経常利益/当期純利益 | 14億7,807万円/9億7,790万円(純利益は26.4%増) |
| 売上総利益率 | 31.9%(前期比5.6ポイント改善) |
| 設立・創業 | 1948年10月創業(大阪市東区博労町)/1949年12月1日設立 |
| 資本金 | 5億4,550万円 |
| 代表者 | 代表取締役社長 寺田 正秀 |
| 本社 | 東京本社:東京都港区港南二丁目15番1号 品川インターシティA棟23階/大阪本社:大阪市北区西天満六丁目4番18号 |
| 2026年9月期 会社予想 | 売上高230億円(4.0%増)/営業利益16億円(8.9%増) |
| 出典 | 第77期(2024年10月1日〜2025年9月30日)有価証券報告書「従業員の状況」/2025年9月期決算短信・決算説明会資料/公式サイト会社概要 |
1点だけ、数値の扱いについて誠実に断っておきます。平均年間給与6,219,646円・平均年齢41.6歳・平均勤続13.2年・単体従業員206名は、いずれも有価証券報告書(第77期・2025年9月期)「従業員の状況」に記載された数値ですが、本記事の作成にあたってEDINETに掲載された報告書原本のPDFから直接テキストを取り出すことができませんでした。そのため、有報を一次データとする日本経済新聞の企業情報ページ(6,219,646円)とYahoo!ファイナンスの企業情報(621万円・41.6歳)の両方で表示値が一致することを確認したうえで採用しています。また連結従業員数は会社公式の会社概要で260名、Yahoo!ファイナンスで259名と1名の差があるため、本記事では「連結約260名」と幅を持たせています。正確を期す方は、EDINETで第77期有価証券報告書(EDINETコードE23465)の原本をご確認ください。
粧美堂の平均年収622万円と口コミ433万円|なぜ200万円以上も違うのか
結論は「どちらの数字も嘘ではなく、母集団が違う」です。口コミの400万円台だけを見て応募を見送るのも、622万円だけを見て内定条件を期待しすぎるのも、どちらも判断を誤ります。公式数値→口コミ数値→差の理由の順で分解します。

企業情報サイトでは622万円って書いてあるのに、口コミサイトだと400万円ちょっと。どっちを信じればいいんですか?
公式の平均年間給与は6,219,646円(第77期・提出会社単体)
公式情報として断言できるのは、有価証券報告書によると第77期(2025年9月期)の平均年間給与が6,219,646円だという事実です。ここで重要なのは、この数字が何の平均なのかという定義です。有報の「従業員の状況」に載る平均年間給与は、提出会社(=粧美堂株式会社の単体)に在籍する従業員の平均であり、賞与および基準外賃金(残業代など)を含みます。対象は206名で、その平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は13.2年です。
ここで多くの上場企業記事に共通する落とし穴を1つ潰しておきます。持株会社(ホールディングス)形態の会社では、有報に載る単体の平均年収が「本社の管理職と経営企画部門だけの平均」になり、現場社員の実態とかけ離れることが珍しくありません。しかし粧美堂は持株会社ではなく、企画・営業・デザイン・品質管理を自社で行う事業会社そのものです。したがって206名という母集団には現場の企画職・営業職・デザイナーが含まれ、この622万円は「実務を担う社員を含んだ平均」と読んで差し支えありません。
ただし注意点もあります。連結の従業員数は約260名で、単体206名との差である約50名は子会社所属です。粧美堂の連結子会社は株式会社ピコモンテ・ジャパン、SHO-BI Labo株式会社、粧美堂日用品(上海)有限公司の3社で、これら子会社に所属する社員の給与は有報の平均年間給与には含まれていません。求人票の募集主体がどの法人かによって、この622万円という基準がそのまま当てはまるとは限らない、という点は面接時に確認すべきポイントです。
口コミサイト上の年収は394万〜433万円
一方、口コミ傾向として集計されている数字は次のとおりです。エン カイシャの評判では口コミ上の平均年収が433万円(回答者の平均年齢35歳)、転職会議では394万円(同31.1歳)と表示されています。両サイトとも投稿件数はエンが236件、転職会議が160件と、従業員200名規模の企業としてはかなり厚く蓄積されています。件数が少なすぎて偶然のブレで説明できる、という水準ではありません。
つまり「口コミの数字が少数の不満投稿に引っ張られているだけ」という説明では片付きません。むしろ、これだけの件数で一貫して400万円前後が出てくるということは、その水準を実際に受け取っている社員層が確かに存在すると考えるのが自然です。
差の正体は「回答者の年齢が10歳前後若い」こと
ここまでの数字を並べると、答えは見えてきます。以下の表を見てください。
| 出典 | 年収 | 対象者の平均年齢 | 母集団の性質 |
|---|---|---|---|
| 有価証券報告書(第77期) | 約622万円 | 41.6歳 | 単体在籍者206名の全数平均(公式情報) |
| エン カイシャの評判 | 433万円 | 35歳 | 正社員30名の任意回答(口コミ傾向) |
| 転職会議 | 394万円 | 31.1歳 | 投稿者の任意回答(口コミ傾向) |
有報の対象者は平均41.6歳・勤続13.2年。対して口コミの回答者は31〜35歳です。年齢差はおよそ7〜10歳、勤続年数に置き換えればさらに大きな差になります。日本の一般的な給与カーブでは、30代前半と40代前半の間に150万〜200万円の差が生じることは珍しくありません。622万円と394万円の差である約228万円は、この年齢差でかなりの部分が説明できると考えられます(推定情報。粧美堂が職種別・年齢別の賃金テーブルを開示しているわけではないため、断定はできません)。
加えて、口コミサイトの回答者は在職者だけでなく退職者も含みます。退職者の回答は退職時点の年収であり、後述する近年の待遇改善が反映される前の水準である可能性があります。この2つの要因を重ねると、口コミの400万円前後は「若手〜中堅の、しかもやや過去寄りの水準」として読むのが妥当です。
転職検討者にとっての実務的な結論はこうです。30代前半で中途入社する場合、初年度の提示は622万円ではなく400万円台が現実的な出発点になる可能性が高い(推定情報)。一方で、勤続を重ねた層が実際に600万円台の平均を形成しているという事実は、この会社に長期在籍したときの到達点として意味を持ちます。次章で見るとおり、その到達点は近年明確に上振れしています。
粧美堂の年収は4年で約126万円上がった|業績と連動した待遇改善の実像
この記事で最もお伝えしたいのは、粧美堂の待遇を語るとき、古い口コミと現在の数字を混ぜてはいけないということです。同社の平均年間給与は直近数年で明確に切り上がっており、実態として「今の粧美堂」と「5年前の粧美堂」は待遇面で別の会社に近い状態になっています。
平均年収は495.7万円から621.9万円へ
有価証券報告書に記載された平均年間給与を並べると、2021年9月期が495.7万円、2025年9月期(第77期)が621.9万円です。4年間で約126万円、率にして約25%の上昇という計算になります。同時に平均年齢は38.9歳から41.6歳へ2.7歳上がり、平均勤続年数は9.9年から13.2年へ3.3年伸びています。
| 決算期 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 2021年9月期 | 約495.7万円 | 38.9歳 | 9.9年 |
| 2025年9月期(第77期) | 約621.9万円 | 41.6歳 | 13.2年 |
| 差分 | 約126万円増 | 2.7歳上昇 | 3.3年伸長 |
ここは冷静に読む必要があります。平均年齢が2.7歳、勤続年数が3.3年伸びているということは、上昇分のうち一定割合は「同じ人が4年分歳を取り、定期昇給を受けた」ことによる自然増です(推定情報)。新規採用が抑制されて若手の入社が少なければ、母集団の高齢化だけで平均年収は上がります。したがって126万円全額を「会社が待遇を引き上げた成果」と読むのは過大評価です。それでも4年で25%という上昇幅は自然増だけで説明するには大きく、業績改善に伴うベースアップや賞与の増額が寄与していると考えるのが合理的です。
業績は5期連続増収、営業利益は14年ぶりの過去最高
待遇の話を裏付けるのが業績です。公式情報として、売上高の推移は次のとおりです。
| 決算期 | 連結売上高 | トピック |
|---|---|---|
| 2020年9月期 | 約139億円 | 営業利益1億1,128万円・当期純利益6,086万円まで縮小 |
| 2021年9月期 | 約141億円 | 増収に転じる |
| 2022年9月期 | 約172億円 | 回復が加速 |
| 2023年9月期 | 約204億円 | 200億円台に到達 |
| 2024年9月期 | 約209億円 | 増収継続 |
| 2025年9月期(第77期) | 221億2,218万円(5.7%増) | 営業利益14億6,948万円(45.5%増)で14年ぶりに過去最高を更新 |
| 2026年9月期(会社予想) | 230億円(4.0%増) | 営業利益16億円(8.9%増)を計画 |
ここであえて隠さずに書くべき事実があります。2020年9月期、同社の営業利益は1億1,128万円、当期純利益は6,086万円まで落ち込みました。直近期の営業利益14億6,948万円と比べると、利益がおよそ10分の1近くまで縮んだ期が、わずか5年前に存在したということです。同社は化粧品・化粧雑貨・服飾雑貨をドラッグストアやバラエティストア、均一ショップ経由で販売する構造のため、来店客数の急減が業績に直撃しました。転職を検討するなら、この会社が外部環境の変動に対して弱くない業態ではない、という点は前提として押さえておくべきです。
逆に言えば、そこから5期連続増収まで戻し、営業利益を14年ぶりの高水準まで持ち上げたのが現在の経営です。2025年9月期は売上総利益率が31.9%と前期比5.6ポイント改善しており、会社側はその要因として自社企画商品の好調、販売単価の上昇、利益率の高いEC販路の拡大を挙げています。単に売上が増えたのではなく、収益性の質が変わった期でした。
この上昇が続くかどうかを見る指標
求職者として見るべきは「この改善が一時的か、構造的か」です。推定情報として、判断材料になるのは以下の3点だと考えられます。第一に売上総利益率が31.9%の水準を維持できるか。これはOEM(他社ブランドの受託生産)よりも利幅の大きい自社ブランド商品とEC比率が伸び続けるかにかかっています。第二に、2026年9月期の会社予想である売上230億円・営業利益16億円を達成できるか。第三に、次期以降の有価証券報告書で平均年間給与がさらに上振れするか、それとも621万円前後で頭打ちになるかです。内定条件を検討する段階では、最新期の有報を必ずご自身で開いて、この3点を確認することをおすすめします。
粧美堂とはどんな会社か|ファブレス×OEM約5割という業態の正体
年収の次に、転職判断を最も左右するのがこの論点です。粧美堂は「化粧品メーカー」と呼ばれることが多い会社ですが、資生堂や花王のような研究開発型のメーカーとは業態がまったく異なります。ここを誤解したまま入社すると、期待値のギャップが最大の不満要因になります。この記事で独立した章を割いて説明する理由もそこにあります。
自社工場を持たない=処方開発の会社ではない
粧美堂はファブレス型、すなわち自社工場を持たない企業です。公式サイトの説明によると、同社が自社で担うのは企画・デザイン・品質管理であり、生産は外部の協力工場に委託しています。この一点が意味するところは大きく、化粧品会社への転職でよくイメージされる「研究所で処方を組み立てる」「原料を評価して新しい機能を開発する」といった仕事は、同社の主たる職務ではありません。
では入社後に何をするのか。中心になるのは、売り場と生活者の変化を読んで商品コンセプトを立て、パッケージとデザインを設計し、協力工場と仕様を詰め、小売の担当バイヤーに提案して棚を取るという一連の流れです。求められる能力は化学や薬学の専門性よりも、企画力・トレンド感度・デザインディレクション・交渉力に寄ります。逆に言えば、理系のバックグラウンドがなくても化粧品・美容の世界で商品を作る側に回れるという点は、この会社の希少な入口です。異業種からの転職で「化粧品業界に行きたいが研究職の学歴要件で詰まる」という方にとって、ファブレス型メーカーは現実的なルートになり得ます。
売上構成と販売形態|OEMが約5割という意味
会社が公表している事業構成を整理すると次のようになります。
| 区分 | 構成(概数) | 転職検討者にとっての意味 |
|---|---|---|
| 化粧品 | 約40% | 最大カテゴリ。会社公式は「化粧品と化粧雑貨で売上の7割以上」と説明 |
| 化粧雑貨 | 約32% | ブラシ・ビューラー・パフなどメイクツール類。同社の代名詞的領域 |
| 服飾雑貨 | 約13% | バッグ・ポーチ・生活雑貨が中心 |
| コンタクトレンズ関連 | 約10% | カラーコンタクトを含む。自社ブランドPienAge等。ECが約8割を占める |
| その他 | 約5% | ― |
販売形態で見ると、OEM(他社ブランドの受託企画・供給)が約5割、自社ブランド(NB)が約3割、卸売が約2割です。OEMが半分を占めるという事実は、仕事の性格を決定づけます。OEM案件では商品に自社名が出ないことが多く、企画の意思決定に取引先の意向が強く働きます。「自分の名前で世に出す作品を作りたい」という動機で入る人にとっては、ここが最初の落差になり得ます。一方で、大手小売のプライベートブランドを含む多様な案件が回るため、短期間で扱う商品の種類と数が非常に多くなるという利点があります。企画職としての打席数は多い会社だと言えます。
販路の面も併せて押さえておきましょう。販売先として公式に挙げられているのは、イオングループ、イトーヨーカ堂、西友といったGMS、ウエルシア薬局・スギ薬局などのドラッグストア、ロフト・ハンズなどのバラエティストア、ドン・キホーテ、セリアなどの均一ショップ、そしてアマゾンジャパン・楽天のECです。国内の主要な小売チャネルをほぼ網羅しており、これは営業職にとって取引の安定性が高いことを意味します。同時に、後述するとおり大手小売の棚政策の変更が業績に直結するという裏返しのリスクも抱えています。
ディズニー・サンリオ・東映アニメーションとのライセンス
粧美堂を語るうえで外せないのがキャラクターIPライセンスです。公式サイトによると、同社はディズニー、サンリオ、東映アニメーションなどとライセンス契約を結び、キャラクターを使った化粧雑貨・服飾雑貨を展開しています。カバヤ食品の玩具菓子「セボンスター」の世界観を雑貨・コスメに展開するようなレトロIPコラボの実績もあり、社名は知らなくても商品は見たことがある、という読者は多いはずです。
キャラクターIPを正規ライセンスで扱いながら商品企画ができる上場企業は、国内では決して多くありません。IPを扱う企業への転職に関心がある方は、フィギュア・プラモデルでライセンスビジネスを展開する壽屋(コトブキヤ)の評判・年収も併せて確認すると、同じ「IPで商品を作る会社」でも玩具・ホビー側と化粧雑貨側でキャリアの中身がどう違うかが見えてきます。ライセンスビジネスは、ライセンサー(IP保有者)の監修プロセスが入るぶん自由度に制約がかかる一方、ゼロからブランドを立ち上げるより初速の集客力が段違いに高いという特徴があります。この制約と恩恵のバランスを面白いと思えるかどうかが、適性を分けます。
粧美堂の評判・口コミ|三媒体のスコアを並べて分かること
ここからは口コミ傾向の話です。粧美堂は従業員200名台の企業でありながら、エン カイシャの評判で236件、転職会議で160件、OpenWorkで118件、就活会議で22件と、主要な口コミ媒体に合計500件を超える投稿が蓄積されています。この規模があれば、単発の不満投稿ではなく傾向として読むことができます。まず三媒体のスコアを並べます。
| 媒体 | 総合スコア | 件数・回答者 | 残業 | 有給消化 | 口コミ上の平均年収 |
|---|---|---|---|---|---|
| OpenWork | 2.92/5.0 | 回答者25人・118件 | 月9.1時間 | 54.5% | ― |
| エン カイシャの評判 | 3.1 | 正社員30名回答・236件 | 月19時間 | ― | 433万円(平均35歳) |
| 転職会議 | 3.42 | 160件 | 月16時間 | 55% | 394万円(平均31.1歳) |
総合スコアは媒体によって2.92〜3.42と割れており、単純な平均で語れる会社ではありません。参考までに、OpenWorkでは資生堂が3.34、花王が3.43と表示されており、大手化粧品メーカーと比べると粧美堂の2.92は低めの水準です。ただしOpenWorkの回答者はわずか25人であり、少数の評価が全体スコアを大きく動かす規模である点は割り引いて読む必要があります。
三媒体で一貫して評価が高い点
媒体をまたいで共通して評価されているのは時間の使い方です。具体的には次のとおりです。
- 残業が少ない:OpenWorkで月9.1時間、転職会議で月16時間、エンで月19時間。媒体差はあるものの、いずれも月20時間を下回る
- 休みが取りやすい:エン カイシャの評判では休日休暇の納得度が89%。有給消化率は転職会議55%、OpenWork54.5%
- 人間関係が穏やか:エンでは職場の人間関係の評価が70%
- コンプライアンス意識:OpenWorkの項目別で法令順守意識が4.0と、全項目中で最も高いスコア
- 通勤環境:東京本社が品川駅に近く、雨に濡れずに通勤できる立地が繰り返し挙げられている
公式の労働条件と照らしても矛盾はありません。公式採用サイトによると、正社員の所定労働時間は8時50分から17時30分(実働7時間40分)、週休2日制(土日祝休み)、年間休日122日(2025年実績)です。所定実働が7時間40分と8時間を下回っている点は、地味ですが年間ベースでは無視できない差になります。
三媒体で一貫して評価が低い点
逆に、媒体をまたいで共通する不満は育成と評価に集中しています。
- 人材の長期育成:OpenWorkの項目別で2.0と、全項目中で最低スコア
- 20代の成長環境:同2.5
- 社員の相互尊重:同2.5
- 実力主義・経営陣の手腕:エン カイシャの評判でいずれも2.6
- 給与への納得度:エンで57%。休日休暇の89%と比べて明確に低い
- 評価制度:転職会議では「営業主体の評価制度で、クリエイティブ職の評価が的外れになる」という趣旨の指摘が見られる
- 福利厚生:エンでは在宅勤務手当が廃止され、福利厚生が手薄だという指摘が挙がっている
やりがいの側では、転職会議に「商談が決まったときのやりがい」「開発から販売まで一貫して関われる」「産休・育休の取得率が高く女性が働きやすい」といった声が見られます。一貫して関われるという評価は、200名規模のファブレス企業ならではの構造的な強みで、大手のように工程が細分化されていないぶん、企画から売り場までを自分の目で追える環境だと考えられます(推定情報)。
検索候補と公開情報から見た「不祥事リスク」の現状
企業名で検索すると不安を煽る候補語が並ぶ会社もありますが、粧美堂の検索候補は「ブラシ」「ちいかわ」「ビューラー」「オンラインストア」「サンリオ」「キッズコスメ」「取り扱い店舗」といった商品購入目的の語が圧倒的多数を占めます。労務トラブルや不祥事に由来する候補語が上位に見当たらないという事実自体が、1つの情報です。
また本記事の調査時点(2026年8月)で公開されている情報からは、同社に対する行政処分、医薬品医療機器等法(薬機法)違反による回収命令、重大な訴訟、不適切会計といった事案は見つかりませんでした。ただしこれは「調査範囲で見つからなかった」という意味であり、存在しないことの証明ではありません。応募前には必ずご自身でも最新のニュースおよび適時開示をご確認ください。
勤続13.2年なのに「人材の長期育成2.0」|辞めないが育たない構造
ここが本記事で最も重要な分析です。粧美堂の数字には、一見すると矛盾する2つの事実が同居しています。
- 公式情報:有価証券報告書によると平均勤続年数13.2年。従業員200名台の企業としては相当に長く、定着率は高い部類
- 口コミ傾向:OpenWorkの「人材の長期育成」は2.0で全項目中の最低スコア。「20代成長環境」も2.5
普通に考えれば、育成が機能していない会社からは人が離れます。しかし粧美堂では人が離れていない。この組み合わせをどう読むかで、この会社の評価は大きく変わります。
仮説1:働きやすさが定着を支えている
推定情報として最も説明力があるのは、定着の理由が「成長できるから」ではなく「働きやすいから」であるという読み方です。前章で挙げた労働時間・休日・産育休の実績・通勤環境は、いずれも生活を組み立てるうえで強い引き止め要因になります。特に子育て期の社員にとって、この条件を捨てて転職する合理性は乏しくなります。結果として、育成や評価に不満を抱えたまま在籍を続ける層が厚くなる――これが13.2年と2.0が両立する最も自然な説明です。
仮説2:教育制度が仕組み化されていない
もう1つの読み方は、単純に教育の仕組みが手薄だという可能性です。転職会議には「キャリアアップの機会や教育制度が不足している」という趣旨の指摘があり、エン カイシャの評判でも同様の傾向が見られます。公式採用サイトで確認できる能力開発関連の制度は資格取得補助(上限3万円)が中心で、体系的な階層別研修プログラムなどは公表されていません。従業員200名台という規模を考えれば、大手のような研修体系がないこと自体は珍しくありませんが、入社後の成長を会社の仕組みに期待できる会社ではないという前提は持っておくべきです。
転職検討者にとっての実務的な意味
この構造を理解すると、粧美堂への転職判断は次のように整理できます。
- すでに一定のスキルがあり、それを活かして安定した環境で長く働きたい人には、この構造はむしろ有利に働きます。手厚い研修は不要で、必要なのは打席と時間です。粧美堂には案件数(打席)と生活時間の両方があります
- 会社に育ててもらいながら20代でスキルを引き上げたい人には、期待とのズレが生じやすい構造です。OpenWorkの20代成長環境2.5という数字は、この層の実感を反映していると考えられます
- いずれの場合も、面接では「入社後3年でどんな案件を担当することになるか」「教育・OJTは誰が担うのか」を具体的に確認する価値があります
職種で評価が割れる|商品企画・デザイナー・営業それぞれの見え方
粧美堂の口コミを読むうえで見落とせないのが、職種によって満足度がはっきり分かれている点です。エン カイシャの評判の職種別スコアでは、企画・事務・管理系が3.6で最高、クリエイティブ系が2.9で最低と、0.7ポイントの開きがあります。同じ会社の話とは思えないほどの差です。
デザイナー・クリエイティブ職
口コミ傾向として、クリエイティブ職の不満の中心は評価制度にあります。転職会議には「営業主体の評価制度のため、クリエイティブ職への評価が的外れになる」という趣旨の指摘が見られます。商品企画・デザインの成果は売上という形で数字に出るまでに時間差があり、しかも売上は営業の商談力や棚の確保にも左右されます。成果の帰属が曖昧になりやすい職種で、営業指標を軸にした評価制度を適用すると納得感が下がる、という構造は想像に難くありません(推定情報)。
一方で、デザイナーとして粧美堂に入る意味も明確にあります。ディズニー・サンリオ・東映アニメーションといったライセンスIPのデザインを、正規の監修フローを通して手掛けられる機会は限られています。ポートフォリオに載る仕事の知名度という点では、規模の割に極めて強い会社です。
営業職
営業職は、イオン・イトーヨーカ堂・ウエルシア・ロフト・ドン・キホーテ・セリアといった大手小売のバイヤーに対する提案が主戦場になります。転職会議には「商談が決まるとやりがいがある」という声があり、評価制度が営業指標中心であることは、営業職にとってはむしろ成果が評価に直結しやすいという利点になります。勤務地は東京本社または大阪本社のいずれかで、担当エリアによって配属が決まります。
企画・事務・管理系
エンの職種別スコアで最高の3.6が付いているのがこの層です。残業の少なさ、休日の取りやすさ、通勤環境といった働きやすさの恩恵を最も素直に受けられる職種であり、かつ営業のような数値プレッシャーからは相対的に距離があります。安定志向で長く勤めたい方にとって、粧美堂の管理系ポジションは選択肢として合理的だと考えられます(推定情報)。
薬機法の制約下で働くという意味|身につく専門性と業界横断性
職種を問わず、化粧品・医薬部外品・高度管理医療機器(コンタクトレンズ)を扱う会社である以上、薬機法および景品表示法の制約が日常業務に常時かかります。パッケージの一言、販促物の一行が法令上の表現規制に触れないかを確認する工程が必ず入り、企画の自由度はその範囲内に収まります。これを「面倒な制約」と感じるか「専門性が身につく領域」と捉えるかで、働きやすさの実感は変わります。同じく薬機法の制約下でヘルスケア・ビューティー商材を展開する企業として、株式会社MTGの評判・年収も比較対象になります。表現規制のある商材でマーケティングや企画の経験を積むと、そのスキルは化粧品・医薬部外品・健康食品・医療機器といった業界横断で通用する資産になります。
もう1点、事業構造として押さえておくべき事実があります。粧美堂が扱うコンタクトレンズ・カラーコンタクトは、法令上高度管理医療機器に区分される商材で、取り扱いには相応の許可と管理体制が必要です。同社はここに自社ブランドPienAgeを含む商品群を持ち、売上の約1割を占めています。推定情報になりますが、規制商材を継続して扱えているという事実は、企画・品質管理の体制がその水準を満たしていることの傍証と考えられます。転職者にとっては、単なる雑貨企画ではなく法令要件を伴う商材を扱った実績としてキャリアに書ける、という点で意味があります。なお本記事は転職情報を扱うものであり、同社製品の効果・効能について評価するものではありません。
働き方と勤務地|品川インターシティ23階と東京・大阪の二本社制
勤務地は転職判断に直結する要素です。粧美堂は東京・大阪の二本社制を採っており、応募前に確認すべき点が明確にあります。
拠点構成
| 拠点 | 所在地 | 特徴 |
|---|---|---|
| 東京本社 | 東京都港区港南二丁目15番1号 品川インターシティA棟23階 | JR品川駅から徒歩5分。駅からの動線が屋内で完結する立地が口コミで繰り返し評価されている |
| 大阪本社 | 大阪市北区西天満六丁目4番18号 | 創業の地は大阪。現在も本社機能を持つ |
| 箕面拠点 | 大阪府箕面市 | 物流・研究開発の拠点 |
「粧美堂 大阪本社」「粧美堂 東京本社」という検索が一定量あることからも、勤務地への関心の高さがうかがえます。営業職の場合、勤務地は東京本社か大阪本社のいずれかになり、担当エリアに応じて決まります。関西で働きたい方にとって、東京一極ではなく大阪にも本社機能があるという構造は実質的な選択肢の広がりを意味します。応募時には、募集職種の勤務地と将来的な異動の有無を必ず確認してください。
公式に確認できる労働条件
公式採用サイトによると、2026年8月時点で確認できる正社員の条件は以下のとおりです(公式情報)。
- 所定労働時間:8時50分〜17時30分(実働7時間40分)
- 休日:週休2日制(土日祝)、年間休日122日(2025年実績)、年末年始休暇、計画有給
- 各種保険:社会保険完備
- 手当・制度:通勤手当、資格取得補助(上限3万円)、育児休業、介護休暇、定年後再雇用制度
なお、離職率および職種別・年齢別の賃金テーブルは有価証券報告書では開示されていません。この2点を数値で知りたい場合は、面接時または内定後の労働条件通知書で直接確認する以外に方法はありません。
採用の入口は中途に偏っている
採用面で押さえておくべき重要な事実があります。公式採用サイトでは、2026年8月時点で新卒採用は「現在募集は行っておりません」と表記されています。募集されているのは中途採用(商品企画・デザイナー・営業の正社員)と、店舗ラウンダー等のアルバイトです。つまり現時点の粧美堂は、入社経路が中途に大きく偏っている状態です。
これは求職者にとって二面性があります。中途で入る側から見れば、新卒がほとんど入ってこない環境では、若手の相対的な希少性が高くなる可能性があります。一方で、新卒採用を止めているという事実は、組織の年齢構成が上がっていく方向を意味し、平均年齢41.6歳・勤続13.2年という数字とも整合します。中長期的な組織の新陳代謝という観点では、留意しておくべき論点です(推定情報)。
粧美堂の将来性|5期連続増収の中身と、事業構造上の3つのリスク
将来性を評価するときは、良い材料と悪い材料を同じ精度で見る必要があります。ここでは両面を並べます。
ポジティブ材料
- 5期連続増収と利益率の改善:2020年9月期139億円から2025年9月期221億円へ。売上総利益率は31.9%と前期比5.6ポイント改善しており、規模だけでなく質が改善している
- EC比率の上昇:コンタクトレンズ関連は自社サイト・Amazon・楽天を含むECが約8割。ECは中間マージンが小さく利益率が高い販路で、会社側も利益率改善の要因として挙げている
- IPライセンスという参入障壁:ディズニー・サンリオ・東映アニメーションとの契約は、新規参入企業が一朝一夕に得られるものではない。長年の実績と品質管理体制が前提になる
- 財務の安定:直近10期で赤字期はない。2026年9月期も売上230億円・営業利益16億円と増収増益計画
ネガティブ材料・構造上のリスク
一方で、次の3点は転職判断において正面から見るべきリスクです。
- リスク1:大手小売への依存。OEMが売上の約5割を占め、販路はイオン・イトーヨーカ堂・ウエルシア・ドン・キホーテ・セリアなど大手小売に集中しています。取引先の棚政策やPB戦略の変更が、そのまま業績に響く構造です
- リスク2:外部環境の変動への感応度。2020年9月期に営業利益が1億1,128万円まで落ち込んだ実績が示すとおり、来店客数や消費の変動が業績に直結します。生産を海外に委託しているため、為替と調達コストの影響も受けます
- リスク3:企業規模。時価総額は2026年8月時点で約129億円と小型株の水準にあり、2023年10月にはプライム市場からスタンダード市場へ移行しています。業績は好調に推移している一方で市場区分は下がったという、数字と外形のねじれがあります
加えて資本構成も押さえておきましょう。株主構成はTCS株式会社が28.2%、寺田一郎氏が16.2%、寺田正秀氏が10.68%、従業員持株会が2.19%(2025年9月時点の表示値)とされ、創業家系で高い比率を保有する実質的なオーナー企業です。代表取締役社長の寺田正秀氏も創業家出身です。オーナー企業は意思決定が速く長期視点の投資がしやすい一方、経営方針が特定の人物に強く依存します。エン カイシャの評判で「経営陣の手腕」が2.6と低めに出ている点は、この構造への評価と無関係ではない可能性があります(推定情報)。
近い業態の上場企業と比べた粧美堂の位置
粧美堂を単体で見ても位置づけは分かりません。推定情報を含みますが、業態が近い企業と並べることで、この会社を選ぶ意味が見えてきます。なお各社の平均年収は決算期・集計対象が異なるため単純比較には適さず、ここでは業態と職種の重なりで整理します。最新の数値は各社の公式IRで必ず再確認してください。
| 企業名 | コード・市場 | 事業の重心 | 粧美堂との重なり | 転職検討時の見どころ |
|---|---|---|---|---|
| 粧美堂 | 7819・東証スタンダード | 化粧品・化粧雑貨のファブレス企画+OEM約5割 | ― | キャラクターIP企画×企画職。単体206名の小規模組織で一貫して関われる |
| 日本色材工業研究所 | 4920・東証スタンダード | 化粧品のOEM/ODM専業 | OEM事業(売上の約5割)と最も業態が近い | OEM一本の専業。処方・生産により近い立ち位置 |
| フリュー | 6238・東証プライム | プリントシール機、キャラクター雑貨、ガールズ向けコスメ | キャラクターIPを使った雑貨企画で職種が重なる | プライム上場・事業規模が大きく、コンテンツ側の比重が高い |
| シード | 7743・東証プライム | コンタクトレンズの製造販売 | コンタクトレンズ関連事業(売上の約1割)の競合 | 自社工場を持つ製造業。医療機器としての専門性が高い |
| 井田ラボラトリーズ | 非上場 | 化粧品・化粧雑貨(キャンメイク等) | ドラッグストア・バラエティ棚での直接競合 | 非上場のため年収の公開データがなく、比較には口コミ情報に頼らざるを得ない |
この表から読み取れる粧美堂の立ち位置は明確です。「化粧品の専門性」で選ぶなら日本色材工業研究所やシード、「IPとコンテンツの規模」で選ぶならフリュー、その両方の交差点に小規模かつ上場という形で存在しているのが粧美堂です。化粧品業界でも玩具業界でもなく、その間で商品を作る仕事に価値を感じる人にとって、代替の効きにくい選択肢になります。
粧美堂への転職が向いている人・向いていない人
ここまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。数を揃えるための項目ではなく、この記事で確認した事実に対応するものだけを挙げています。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| キャラクターIPやトレンド商材の企画そのものに強い関心がある人 | 化粧品の処方開発・研究職を志望している人(ファブレスのため自社に研究開発の主軸がない) |
| すでに企画・デザイン・営業のスキルがあり、環境の安定と両立させたい人 | 体系的な研修で会社に育ててもらいたい人(人材の長期育成2.0という評価がある) |
| 残業月20時間未満・年間休日122日・土日祝休みを重視する人 | 成果に応じた大幅な昇給・抜擢を短期で求める人(実力主義2.6という評価がある) |
| 東京(品川)または大阪で腰を据えて働きたい人 | 自分の名前でブランドを立ち上げたい人(OEM約5割で取引先の意向が強く働く) |
| 200名規模で企画から売り場まで一貫して関わりたい人 | 大企業の福利厚生や制度の充実を期待する人(在宅手当の廃止など制度は手厚くないという指摘がある) |
粧美堂に関するよくある質問(FAQ)
粧美堂への転職・就職を検討する人から実際に検索されている疑問に絞って回答します。
粧美堂の読み方は?
「しょうびどう」と読みます。英文社名はSHOBIDO Corporationで、かつては「SHO-BI Corporation株式会社」「SHO-BI株式会社」という商号を使っていた時期があり、口コミサイトでは「粧美堂(旧:SHO-BI)」と表記されていることがあります。転職サイトで検索する際は旧社名も併せて確認すると情報が集まりやすくなります。
粧美堂の平均年収622万円は、誰の水準ですか?
有価証券報告書によると、第77期(2025年9月期)の平均年間給与6,219,646円は、提出会社(単体)の従業員206名・平均年齢41.6歳・平均勤続13.2年の平均です。30代前半で中途入社する場合の提示水準はこれより低くなる可能性が高く、口コミサイト上の394万〜433万円(回答者の平均年齢31〜35歳)がより近い目安になると考えられます(推定情報)。子会社所属となる場合、この平均には含まれない点にもご注意ください。
粧美堂に新卒で入社できますか?
公式採用サイトでは、2026年8月時点で新卒採用について「現在募集は行っておりません」と表記されています。募集の中心は中途採用(商品企画・デザイナー・営業)と店舗ラウンダー等のアルバイトです。募集状況は変わる可能性があるため、必ず公式採用ページで最新の情報をご確認ください。
粧美堂で化粧品の研究開発はできますか?
粧美堂は自社工場を持たないファブレス型の企業で、自社が担うのは企画・デザイン・品質管理、生産は外部委託という体制です。したがって、処方の研究開発を主業務とする職種は同社の中心ではありません。化粧品の研究職を志望される場合は、自社工場・自社研究所を持つメーカーやOEM専業企業を検討されることをおすすめします。
粧美堂の勤務地は東京と大阪のどちらになりますか?
東京・大阪の二本社制です。東京本社は品川インターシティA棟23階(JR品川駅徒歩5分)、大阪本社は大阪市北区西天満にあります。営業職の勤務地は担当エリアに応じて東京または大阪のいずれかになります。ほかに大阪府箕面市に物流・研究開発の拠点があります。応募職種ごとの勤務地と異動の可能性は、応募前に求人票で必ず確認してください。
粧美堂の残業時間はどのくらいですか?
口コミ傾向として、OpenWorkでは月9.1時間、転職会議では月16時間、エン カイシャの評判では月19時間と表示されています。媒体によって幅がありますが、いずれも月20時間を下回る水準です。公式の所定労働時間は8時50分〜17時30分の実働7時間40分、年間休日は122日(2025年実績)です。ただし繁忙期や職種による差はあるため、面接時に配属予定部署の実態を確認することをおすすめします。
粧美堂の商品を買いたいのですが、どこで購入できますか?
本記事は転職・就職向けの内容のため商品の購入方法は扱っていませんが、同社商品はイオン・イトーヨーカ堂などのGMS、ウエルシア薬局・スギ薬局などのドラッグストア、ロフト・ハンズなどのバラエティストア、ドン・キホーテ、セリア、およびAmazon・楽天などのECで取り扱われています。取り扱い店舗や商品の詳細は、公式サイト・公式オンラインストアでご確認ください。
粧美堂への転職判断まとめ|編集部の見解
ここまでの内容を判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票と労働条件通知書をご自身で確認したうえで行ってください。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 有報ベース約622万円(41.6歳)。ただし中途入社直後の水準は口コミの400万円台に近い可能性が高い(推定情報) |
| 年収の伸び | 4年で約126万円上昇。業績改善と連動しており、直近のトレンドは明確にプラス |
| 働き方 | 残業月9〜19時間、年間休日122日、実働7時間40分、土日祝休み。時間面の条件は良好 |
| 育成・評価 | 最大の弱点。人材の長期育成2.0、実力主義2.6という口コミ傾向がある |
| 仕事の希少性 | ディズニー・サンリオ等のIPで商品企画ができる上場企業は少なく、代替が効きにくい |
| 業績・将来性 | 5期連続増収・営業利益14年ぶり過去最高。一方で大手小売依存と外部環境への感応度がリスク |
| 入社経路 | 2026年8月時点で新卒採用は募集停止。中途(商品企画・デザイナー・営業)が中心 |
編集部の見解として、粧美堂は「何を優先するか」で評価が真っ二つに分かれる会社だと考えられます。生活の時間を確保しながら、IPを使った商品企画という希少な仕事を続けたい人にとっては、代替の効きにくい選択肢です。すでにスキルを持つ人が、それを長く使い続ける場所としては十分に合理的だと言えます。一方で、会社の仕組みで成長させてもらうことを期待する方には、率直におすすめしにくいと考えます。「辞めないが育たない」という構造は、20代のうちに市場価値を引き上げたい人にとっては時間コストになるためです。この場合は、教育制度が仕組みとして機能している企業を並行して検討し、比較したうえで決めるのが賢明です。
そして共通して言えるのは、入社前の期待値調整がこの会社では特に重要だということです。研究開発型の化粧品メーカーだと思って入ると、実際の仕事は企画と提案です。自分のブランドを作れると思って入ると、案件の半分はOEMです。この2つのギャップさえ事前に解消できていれば、粧美堂の評価は口コミサイトの総合スコアが示すよりも高くなり得ると考えられます。
どのサービスを使えばいいか決められないとき
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本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。
公式情報源
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。また本記事は転職・就職の判断材料を提供するものであり、同社製品の効果・効能について評価するものではありません。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として扱い、口コミ・推定情報とは明確に区別しました。ただし本記事作成時点でEDINET掲載の報告書原本から直接テキストを取得できなかったため、当該数値は有報を一次データとする日本経済新聞企業情報およびYahoo!ファイナンス企業情報で表示値の一致を確認したうえで採用しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
