企業

株式会社UEX(9888)の年収694万円と評判|ステンレス商社の営業益ピーク比7割減

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 会社の同定:株式会社UEX(9888・東証スタンダード・東京都品川区天王洲)はステンレス専門商社
  • 年収:第72期の平均年間給与は約694.8万円。前期721.2万円から約3.7%減
  • 業績:連結営業利益12億9,800万円。2023年3月期のピーク比で約7割減
  • 働き方:平均勤続16.8年の長期定着型。本社と支店の差が口コミで語られる

株式会社UEX(証券コード9888・東京証券取引所スタンダード市場・本社は東京都品川区東品川=天王洲セントラルタワー)は、ステンレス鋼とチタンを中核素材とする独立系の金属専門商社です。社名が英字3文字であるため検索結果が他社と混線しやすく、「株式会社植田板金店」「株式会社植田建設」「株式会社植田商店」「株式会社植田製作所」「株式会社植田電機」「株式会社ウエックス」などはいずれも別法人です。この記事では、第72期(2026年3月期)有価証券報告書の実額と公式IR情報を軸に、平均年間給与694万8千円と、営業利益がピーク比約7割減という2つの事実を中心に、転職先として見たときの判断材料を整理します。

株式会社UEX(9888)とは|同名・類似社名の別法人と混同されやすいステンレス専門商社

最初に会社の正体を確定させます。転職検討者が最も損をするのは、口コミサイトや求人情報で別の会社の情報を読んでしまうことです。株式会社UEXは英字3文字の社名であるうえ、読み方が近い「植田」「ウエックス」を冠する法人が多数存在するため、検索時の取り違えが起こりやすい会社です。

証券コード9888と本社所在地で特定する

公式情報として、株式会社UEX(英文表記 UEX, LTD.)は証券コード9888、東京証券取引所スタンダード市場の上場企業で、本社は〒140-8630 東京都品川区東品川二丁目2番24号(天王洲セントラルタワー)にあります。東証の業種分類は卸売業です。求人サイトや口コミサイトを確認するときは、証券コード9888と「東京都品川区・ステンレス鋼」という2点で照合してください。なお海外にはカナダのウラン探鉱会社など同じ英字3文字を使う法人も存在するため、検索では「UEX ステンレス」「UEX 9888」のように語を足して絞り込むのが確実です。

次の法人はいずれも株式会社UEXとは資本関係のない別法人です。検索サジェストに並ぶため、記事や口コミを読む前に除外しておくと混乱を避けられます。

  • 株式会社植田板金店/株式会社植田/株式会社植田建設/株式会社植田商店
  • 株式会社植田製作所/株式会社植田電機/株式会社ウエックス

創業1872年・設立1955年という二重の起点

公式情報として、会社のルーツは1872年(明治5年)創業の「上野半兵衛商店」で、法人としての設立は1955年(昭和30年)1月14日の「株式会社雄司商店」です。その後1962年に上野金属産業株式会社、1989年に株式会社上野メタレックス、1998年に現社名の株式会社UEXへと商号を変更しています。社名の「UEX」は旧社名 Ueno Metallex の英語略に由来します。有価証券報告書の期数が第72期(2026年3月期)である点は、1955年設立を起点とする数え方と整合します。一部の企業情報サイトが設立年を1950年と表示していますが、公式の会社概要および日経電子版の会社情報はいずれも1955年1月としています。

上場の経緯も古く、1990年10月に店頭公開(当時の業界では先行組)、2004年にJASDAQ、2022年4月の市場再編を経て現在のスタンダード市場に所属しています。つまり創業から150年超・上場から35年超という長い歴史を持つ老舗であり、この「古さ」が後述する平均勤続16.8年という定着構造や、口コミに表れる社内文化にもつながっています。

株式会社UEXの公式データ一覧(第72期・2026年3月期の有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数は、いずれも有価証券報告書「従業員の状況」に記載された実額です。

項目内容
商号株式会社UEX(UEX, LTD.)
証券コード/市場9888/東京証券取引所スタンダード市場
本社東京都品川区東品川二丁目2番24号(天王洲セントラルタワー)
設立/創業1955年1月14日設立(創業は1872年の上野半兵衛商店)
代表者代表取締役社長 秀髙 雅紀
事業内容ステンレス鋼・チタン等の金属材料販売、金属加工製品の製造販売、機械装置の製造販売・エンジニアリング
平均年間給与6,947,960円(約694.8万円)/第72期・2026年3月期・提出会社単体
平均年齢44.2歳(前期43.7歳)/提出会社単体
平均勤続年数16.8年(前期16.4年)/提出会社単体
従業員数連結518名/提出会社単体296名(2026年3月31日現在)
売上高497億2,500万円(2026年3月期・連結、前期比1.1%減)
営業利益12億9,800万円(2026年3月期・連結、前期比26.7%減)
経常利益/当期純利益経常利益12億5,900万円(26.5%減)/親会社株主帰属当期純利益6億6,700万円
収益性・財務指標営業利益率2.61%/ROE3.65%/自己資本比率36.38%/EPS60.49円
資本金・株式資本金15億1,215万円/発行済株式数11,280,000株/時価総額約145億円(2026年9月7日時点・株価1,289円)
株主還元2026年3月期配当22円(中間15円・期末7円)、配当性向36.4%。方針はDOE1.0%以上かつ連結配当性向35〜40%目安。株主優待はなし
拠点国内8拠点(東北=宮城、北陸=新潟、大阪、九州=福岡ほか)+三島スチールサービスセンター(静岡)・伊勢原スチールサービスセンター(神奈川)
初任給・年間休日・離職率・女性管理職比率有価証券報告書および公式サイトの公開範囲では確認できなかった項目
出典第72期(2026年3月期)有価証券報告書「従業員の状況」/公式IR・公式会社概要/決算データ(IRBANK・日経電子版会社情報・キタイシホン)

数値の取得経路について1点補足します。有価証券報告書のPDF原本には今回の調査時点で直接到達できず(会社IRサイト・EDINET・企業情報サイトのいずれからも取得できなかったため)、有報の「従業員の状況」から転載した日経電子版会社情報・IRBANK・キタイシホンの3ソースが同一の実額(6,947,960円)で一致することを確認した二次経由の実額を採用しています。期(第72期=2026年3月期)と対象(提出会社単体)は明記のとおりですが、精密な確認が必要な場合はEDINETで原本を参照してください。

平均年間給与694万8千円の実像|前期比3.7%減が起きた前提を分解する

結論から言えば、株式会社UEXの公式年収水準は同規模の専門商社のなかでは高めの部類ですが、直近は下降方向に動いています。読者にとって重要なのは「694.8万円という数字が誰の平均なのか」と「なぜ前期から減ったのか」の2点です。

公式の実額と、その数字が指す範囲

第72期(2026年3月期)有価証券報告書によると、平均年間給与は6,947,960円(約694.8万円)です。前期・第71期(2025年3月期)は7,212,049円で、1年で約26万4千円・率にして約3.7%の減少となりました。この数値は提出会社(単体)296名の平均であり、連結518名の平均ではありません。株式会社UEXは持株会社ではなく事業会社本体ですが、単体が連結に占める比率は約57%にとどまります。

連結に含まれる主な子会社は、株式会社UEX管材(神奈川・伊勢原/鋼管・継手・バルブ販売)、日進ステンレス株式会社(神奈川・川崎/半導体製造装置用の高洗浄ステンレス鋼管)、令和特殊鋼株式会社(東京・中央)、株式会社ナカタニ(埼玉)、ステンレス急送株式会社(東京・江東/貨物自動車運送)、株式会社大崎製作所(福島・いわき/有圧換気扇用ウェザーカバーのOEM)、上海威克斯不銹鋼有限公司(上海/ステンレスパイプ製造)、上野エンジニアリング株式会社(東京・府中/産業用機械装置の設計製作)です。製造・加工・運送を担うこれらの会社の給与水準は694.8万円には反映されていません。応募先がどの法人かによって条件が変わり得る点は、内定時の労働条件通知書で必ず確認すべきポイントです。

平均年齢44.2歳・平均勤続16.8年との関係

同じ有価証券報告書によると、平均年齢は44.2歳(前期43.7歳)、平均勤続年数は16.8年(前期16.4年)です。ここに推定情報としての読み筋があります。平均年齢が0.5歳、平均勤続年数が0.4年それぞれ上がっているにもかかわらず、平均年間給与は約3.7%下がっています。一般に年功要素が強い組織では、年齢と勤続が伸びれば基本給側は上向きに働くはずです。したがって、減少分は基本給ではなく賞与・一時金など業績連動部分の縮小によって生じた可能性が考えられます。後述するとおり、同期の連結営業利益は前期比26.7%減です。

この構造は転職検討者にとって実務的な意味を持ちます。年功色が強く低残業の会社では、固定部分は安定しやすい一方、市況が崩れた年は賞与で調整されやすいという読み方ができます。面接や条件提示の場で確認する価値があるのは「月例給と賞与の構成比」「賞与の算定方式(会社業績連動か個人評価連動か)」「直近3期の賞与支給月数の推移」です。

口コミ上の年収傾向は有報とおおむね整合

口コミ傾向として、OpenWorkの年収投稿の平均は718万円(回答者の平均年齢42.5歳)で、有価証券報告書の694.8万円をやや上回る水準でした。口コミサイトの自己申告平均は、回答者の多くが若手である企業では有報値を大きく下回るのが通例です。株式会社UEXは回答者の平均年齢が42.5歳と有報の44.2歳に近いため、珍しく公式値と口コミ値が近接しているケースと言えます。ただし、これは母数が極端に小さいことの裏返しでもあります。OpenWorkの回答者は8名、エン カイシャの評判は正社員9名回答(口コミ総数40件)、転職会議32件、就活会議37件で、いずれも統計的な代表性を主張できる規模ではありません。

職種別・役職別の年収については、推定情報としても細分化できるだけの公開データがありません。有価証券報告書に職種別の給与開示はなく、口コミの母数も上記のとおり小さいためです。読者が参照できる確度の高い目安は「44歳前後の社員の平均で約695万円」という1点であり、20代・30代の水準はここから年功カーブを差し引いて考える必要があると理解しておくのが安全です。

転職時に確認すべき5つのポイントとして、公式情報と口コミ傾向を踏まえた条件面の論点を整理します。

  • 採用法人の特定:株式会社UEX本体か、UEX管材・日進ステンレス等の子会社か
  • 勤務地と配属:天王洲の本社か、大阪・宮城・新潟・福岡などの支店か、三島・伊勢原のサービスセンターか
  • 賞与の構成:業績連動部分の比率と直近の支給実績の傾向
  • 等級・評価制度:昇給が年功で決まる範囲と、中途入社者の等級決定ルール
  • 年間休日・所定外労働の実績値:会社公表の数値は今回の調査では確認できなかったため、選考過程での確認が必要

営業利益はピーク比で約7割減|7期の数字で見る「稼ぐ力」の変化

株式会社UEXを転職先として評価するうえで、最も重要な事実がここにあります。公式情報として、2026年3月期(第72期)の連結営業利益は12億9,800万円で前期比26.7%減、経常利益は12億5,900万円で同26.5%減、親会社株主に帰属する当期純利益は6億6,700万円でした。そして営業利益は2023年3月期の42億7,300万円をピークに3期連続で減少し、ピーク時と比べて約7割減の水準にあります。「創業150年の安定した老舗商社」という説明だけでは、この会社の現在地を正確に捉えられません。

売上は横ばい圏なのに利益だけが縮んでいる

連結売上高の推移を並べると、収益構造の変化がはっきりします。公式の決算データによると次の通りです。

決算期連結売上高補足
2020年3月期564.3億円直近7期で最大
2021年3月期493.8億円需要減で大幅減収
2022年3月期455.2億円直近7期の底
2023年3月期538.3億円営業利益42億7,300万円でピーク
2024年3月期521.1億円減収に転じる
2025年3月期502.8億円平均年間給与721.2万円
2026年3月期497.2億円営業利益12億9,800万円/平均年間給与694.8万円

2022年3月期の455.2億円から2026年3月期の497.2億円まで、売上高は450億〜560億円のレンジで推移しており、売上規模そのものは大きく崩れていません。にもかかわらず営業利益は42.7億円から13.0億円へ落ちています。これは売上が減ったから利益が減ったのではなく、1単位の売上から得られる利幅(スプレッド)が圧縮されたことを示しています。営業利益率で見ると、2023年3月期は42.73億円÷538.3億円で約7.9%でしたが、2026年3月期は2.61%です(いずれも公式情報の実額から編集部が算出)。

ステンレス・金属流通の業界文脈に照らすと、この現象は説明がつきます。2025年度はニッケル系・クロム系ともに素材メーカーの販価改定が続いた一方で、流通実勢価格への転嫁は遅れ気味に推移し、仕入れ値と販売値の乖離が流通各社の採算を左右しました。2023年3月期は素材価格上昇局面で在庫評価益と値差が同時に乗りやすく、利益が膨らみやすかった期と考えられます(推定情報)。つまり42.7億円は市況の追い風を含んだ期の数字であり、平常時の収益力をそのまま示す水準とは限りません。一方で13.0億円という水準が「底」かどうかも、現時点の公開情報だけでは断定できません。

2027年3月期の回復予想をどう読むか

公式情報として、会社は2027年3月期の経常利益を20億円(前期比58.9%増)と予想しています。これは会社予想であり実績ではありません。注意したいのは、20億円という水準でも2023年3月期の利益水準には届かないことです。株主還元方針はDOE(株主資本配当率)1.0%以上かつ連結配当性向35〜40%を目安とし、2026年3月期の配当は年22円(中間15円・期末7円)、配当性向36.4%でした。中間15円・期末7円という内訳からは、期の後半に業績の下押しが生じた可能性が読み取れます(推定情報)。

財務面は公式情報として自己資本比率36.38%、ROE3.65%です。自己資本比率は卸売業として極端に薄い水準ではありませんが、ROEは3%台で資本効率は高いとは言えません。転職検討者の視点では、「赤字ではないが稼ぐ力が下降している局面の会社」という理解が妥当です。賞与や昇給の原資に影響しうる一方、事業継続性を直ちに疑う段階の数字ではありません。

なお、中期経営計画の具体的な数値目標や人的資本に関する施策の内容は、今回の調査範囲では本文を取得できなかったため、本記事では扱っていません。公式IRページで最新の開示を確認してください。

事業構造|売上の約95%が金属材料販売という商社色の濃さ

株式会社UEXの事業は3つのセグメントで構成されています。公式情報として、(1)ステンレス鋼その他金属材料の販売、(2)ステンレス鋼その他金属加工製品の製造・販売、(3)機械装置の製造・販売およびエンジニアリングの3区分で、売上の約95%を(1)の金属材料販売が占めます。セグメント別の売上・利益の具体額は今回の調査では確認できなかったため、比率の記載にとどめます。

扱う素材は汎用材から水素・半導体向けの高機能材まで

取扱品目は、ステンレス鋼板・鋼帯、ステンレス鋼管、条鋼・建材といった基盤品目に加え、二相ステンレス鋼、水素ステーション用ステンレス鋼、チタンなどの高機能材まで広がります。子会社の日進ステンレスは半導体製造装置向けの高洗浄ステンレス鋼管を扱います。

業界文脈としては、汎用グレードのステンレスが輸入材を含む価格競争にさらされる一方、半導体製造装置向けの高清浄鋼管、水素ステーション用材料、二相ステンレス鋼、航空機・化学向けチタンといった高付加価値領域は需要が相対的に堅いとされます。日本のステンレス鋼需要は年140万トン規模の成熟市場で、国内の熱延ステンレス鋼材生産も2025年度は約207万トンと2年連続の微増にとどまります。市場全体が急拡大する業界ではないため、成長の源泉は品目構成の高付加価値化と、加工・在庫機能による差別化に寄ります。

キャリアの観点では、材料知識に加えて用途産業(半導体・エネルギー・化学・食品機械・建材)の理解を持つ人材の希少性が高くなります(推定情報)。株式会社UEXで水素・半導体向けの品目を担当できれば、素材メーカーの販売部門や需要家側の調達・資材部門へ展開する余地も生まれます。

全国8拠点と三島・伊勢原のサービスセンターが持つ意味

商社が単なる仲介から脱する差別化軸は、在庫網と加工機能です。公式情報として、株式会社UEXは東北(宮城)・北陸(新潟)・大阪・九州(福岡)など国内8拠点の物流網と、三島スチールサービスセンター(静岡)・伊勢原スチールサービスセンター(神奈川)による切断・加工機能を持ちます。メーカーとユーザーの需給ギャップを在庫と小口対応で埋める機能が、同社の収益の土台です。

一方、物流2024年問題以降のドライバー不足と輸送コスト上昇は解消しておらず、需要面の緩さで表面化が先送りされている面があります。在庫最適化や受発注のデジタル化は業界共通の継続課題であり、営業以外にも在庫管理・生産管理・物流企画・システム導入といった内勤側でキャリアを築く余地があります。グループ内に運送会社(ステンレス急送)を持つ点も、この機能重視の姿勢を示しています。

「独立系」と大株主のねじれ|住友商事・日本製鉄が並ぶ資本構成

株式会社UEXは「独立系」を掲げる金属商社ですが、資本構成を見ると単純な独立ではない構図が見えます。公式情報(IRBANK掲載の第72期有報ベース)として、主要株主には住友商事6.53%、日本製鉄6.32%、三井物産スチール3.34%が並びます。主要仕入先には大同特殊鋼、日本製鉄が挙げられています。親会社は存在せず、議決権の過半を握る支配株主もいないため、資本的な独立は維持されています。

つまり「系列に属さないが、大手商社と高炉メーカーが株主として並ぶ」という構造です。これは専門商社に広く見られる形で、仕入先や取引先が株主に入ることで取引関係の安定が図られます。転職検討者にとっての含意は2つあります。第一に、特定系列に縛られず複数メーカーから材料を引ける調達自由度は、仕入れ交渉力という個人スキルが効く環境を生みます。第二に、主要株主が仕入先と重なるため、調達条件の交渉は純粋な価格交渉だけで完結しない可能性があります(推定情報)。

この構図を象徴するのが2019年の買収です。公式情報として、株式会社UEXは住友商事グローバルメタルズから住商特殊鋼の全株式を約28億2,900万円で取得して完全子会社化し、社名を「令和特殊鋼株式会社」に変更しました。大株主である住友商事グループから事業を買い取った形であり、独立系商社が大手商社の周辺事業を引き受けるという専門商社らしい動きです。

国内ステンレスは高炉系への集約が進み、2025年4月には日鉄ステンレスが日本製鉄に吸収合併され、ステンレス事業本部へ機能が統合されました。素材メーカー側の集約が進むほど、流通側は仕入れ先の選択肢が絞られます。この環境下で「複数メーカーから引ける独立系」という立ち位置がどこまで価値を保てるかは、同社の中長期の論点です(推定情報)。

口コミ傾向から見える働き方|低残業・年功と「本社と支店の空気の差」

結論として、株式会社UEXの口コミは「安定・低残業・年功」と「刺激・スピード感の乏しさ」が対になる、老舗商社型の典型構造を示しています。そして転職者にとって最も実用的な情報は、本社と支店で職場の雰囲気が大きく異なると語られている点です。

まず母数の小ささという前提を共有する

口コミ傾向を読む前提として、件数の少なさを押さえてください。OpenWorkは総合2.80/5.0(回答者8名、最新の口コミは2024年3月で更新が止まっている状態)、エン カイシャの評判は総合3.3/5.0(正社員9名回答・口コミ総数40件)、転職会議は32件で総合3.5、就活会議は37件です。単体296名・連結518名の会社としては投稿が少なく、1人の投稿がスコアを大きく動かす規模です。スコアの絶対値を会社の実態と同一視せず、複数サイトで繰り返し現れるテーマだけを傾向として扱うのが適切です。

なお本記事では、匿名掲示板の書き込みは出典として扱っていません。発信者の所属や在籍時期を照合できないため、転職判断の材料としての信頼性が担保できないと考えています。

評価されている点と、不満として挙がる点

口コミ傾向として繰り返し現れるテーマを整理します。

評価されている傾向不満として挙がる傾向
月平均残業8.0時間・有給消化率73%(OpenWork)と労働時間の負荷が軽いとされる人事評価の適正感2.5・風通しの良さ2.6(OpenWork)と、評価と情報共有への納得感が低い
勤続を重ねれば待遇が安定するという年功的な安心感。待遇満足度3.0変化・革新が遅いという指摘。エン カイシャの評判では革新性への取り組み2.9が最低項目
企業成長性3.5・事業の優位性3.4(エン カイシャの評判)と事業基盤への評価は相対的に高い20代成長環境3.1で、若手が短期間で裁量を得る環境とは評価されていない
従業員持株制度への言及があり、資産形成の仕組みが整っている本社と支店で雰囲気が大きく異なるという配属依存の不満

この並びから読み取れるのは、労働時間の軽さと待遇の安定が評価の中心で、評価制度の透明性とスピード感が課題という構図です。「成長のために負荷をかけたい」という志向の人と「生活設計を安定させたい」という志向の人で、同じ会社の評価が正反対になり得ます。

本社と支店の差=転職者にとって最大の配属先リスク

口コミ傾向として一貫して現れるのが、「本社(天王洲)と支店で雰囲気が大きく違い、支店は昔ながらの鉄鋼問屋の空気がある」という指摘です。本社については「鉄鋼商社にしてはきれいなオフィス」という声も見られます。本社は天王洲セントラルタワーにあり、支店は東北(宮城)・北陸(新潟)・大阪・九州(福岡)など各地に、加工拠点は三島・伊勢原にあります。

この情報は、転職検討者にとってスコアや平均年収より実務的な価値があると考えられます。なぜなら、入社後の満足度を決めるのは全社平均ではなく配属先の実態だからです。

転職検討者
転職検討者

オフィスの雰囲気は面接で見た本社の印象で判断していいのでしょうか?

本社で面接を受けても、配属が支店や加工拠点になる可能性はあります。確認したいのは次の3点です。第一に、募集ポジションの配属先と転勤の可能性。全国8拠点と2つのサービスセンターを持つ会社であり、転勤が前提かどうかで生活設計が変わります。第二に、配属予定先の人員構成と平均年齢。支店単位の組織規模は小さくなるため、上司との相性が働き方を大きく左右します。第三に、本社機能と支店の役割分担。仕入れ・商品企画が本社集約なら、支店営業の裁量範囲はその分狭まります。いずれも面接で質問できる範囲の論点です。

平均勤続16.8年をどう評価するか|定着の裏にある新陳代謝の論点

第72期有価証券報告書によると、平均勤続年数は16.8年(前期16.4年)、平均年齢は44.2歳(前期43.7歳)です。専門商社としてはかなりの長期定着型で、辞める人が少ない会社であることは数字から明確に読み取れます。月平均残業8.0時間・有給消化率73%という口コミ傾向とも整合的です。

ただし長期勤続は両面を持ちます。推定情報として、勤続16.8年・平均年齢44.2歳という組織では次の論点が生じやすいと考えられます。

  • ポストの詰まり:在籍の長い層が管理職ポストを占め、中途入社者が役職に就くまでの時間が長くなる可能性
  • 新陳代謝の乏しさ:外部の知見が入る頻度が低く、「変化・革新が遅い」という口コミの背景になり得る
  • 暗黙知の多さ:長期在籍者の間で共有される前提が明文化されておらず、中途入社者のキャッチアップ負荷が高くなる可能性
  • 若手の相対的な少なさ:平均年齢44.2歳は、20代・30代前半が層として薄いことを示唆する

なお口コミ傾向として、OpenWorkでは勤続年数に「男性約19年・女性約12年」という男女差があるとされています。これは口コミベースの値であり会社の公表値ではありませんが、女性のキャリア継続環境を重視する読者は、育児期以降の在籍実態やロールモデルの有無を選考過程で確認する価値があります。女性管理職比率・男女別賃金差異・離職率の会社公表値は、今回の調査範囲では確認できなかった項目です。

逆の見方をすれば、16.8年という勤続は「長く働ける設計になっている」ことの証拠でもあります。低残業・有給取得のしやすさ・年功的な待遇の安定という3点が揃っているためです。腰を据えて専門性を積みたい人にとっては、この数字は強いプラス材料です。

同業・同規模上場企業との位置関係を数字で見る

株式会社UEXの立ち位置を、2つの角度から比較します。1つは同業のステンレス・鉄鋼商社、もう1つは同じ時期に同じ基準で公式データを確認できる同規模上場企業群です。

同業のステンレス・鉄鋼商社との違いは「系列」と「規模」

転職先として比較対象になりやすい鉄鋼・金属商社を、資本的な性格と位置づけで整理します。各社の平均年間給与は本記事では比較対象にしていません(比較するには各社の有価証券報告書を同一基準で確認する必要があるため)。下表は公式情報にもとづく性格の整理であり、優劣の評価ではありません。

企業名(証券コード)資本的な性格株式会社UEXとの主な違い
株式会社UEX(9888)独立系。親会社なし。住友商事・日本製鉄・三井物産スチールが株主に並ぶステンレス・チタンに特化。単体296名/連結518名の中堅規模
阪和興業(8078・東証プライム)独立系鉄鋼商社の最大手。ステンレス・特殊鋼も主力取扱品目と売上規模が大きく、海外network も広い。組織規模が桁違い
神鋼商事(8075・東証プライム)神戸製鋼系。メーカー系列の商社系列メーカーの製品販売が基盤。UEXの「複数メーカーから引ける」調達自由度とは性格が異なる
佐藤商事(8065・東証プライム)独立系の鉄鋼・非鉄専門商社鉄鋼に加え非鉄・機械まで扱う品目構成。UEXはステンレス・チタンへの集中度が高い
岡谷鋼機(7485・名証プレミア)独立系の老舗鉄鋼・産業資材商社鉄鋼以外の産業資材・情報通信まで広く扱う。事業の多角度が異なる

この整理から見えるのは、株式会社UEXが「独立系だが品目特化型」という中間的なポジションにあることです(推定情報)。大手総合鉄鋼商社と比べれば年収水準・海外機会・組織の厚みで見劣りする可能性がありますが、ステンレス・チタンという領域で専門性を深める環境としては選択肢になります。業界内転職でも、メタルワン、伊藤忠丸紅鉄鋼、JFE商事、阪和興業といった大手鉄鋼・金属商社、素材メーカーの販売部門、非鉄・特殊鋼の専門商社へ、材料知識と顧客ネットワークを持って横移動する道が考えられます。

同規模上場企業10社の公式データ比較

同じ調査期間に有価証券報告書ベースで公式データを確認した10社を並べます。いずれも卸売・小売・専門商社系の中堅上場企業で、株式会社UEXの年収水準と収益性を相対評価するための参照群です。

会社名(証券コード)市場決算期有報の平均年間給与平均年齢/平均勤続単体/連結 従業員数売上高(連結)営業利益(連結)
日本電計(9908)東証スタンダード第81期(2026年3月期)757万円(前期692万円から64万円増)42.2歳/13.1年679名/有報で未確認1,331億48百万円(9.8%増)49億72百万円
イエローハット(9882)東証プライム第68期(2026年3月期)728万円(本部137名のみの平均)48.4歳/21.3年137名/約4,176名――(増収減益)
株式会社UEX(9888)東証スタンダード第72期(2026年3月期)694.8万円(前期721.2万円から3.7%減)44.2歳/16.8年296名/518名497億25百万円(1.1%減)12億98百万円(26.7%減・ピーク比約7割減)
藤井産業(9906)東証スタンダード第72期(2026年3月期)約690万円(有報は百万円単位表記)40.2歳/13.9年754名/932名1,058億56百万円(10.2%増)61億99百万円(15.7%増)
JKホールディングス(9896)東証スタンダード第80期(2026年3月期)681万円(持株会社169名のみ/ジャパン建材678.9万円・通商570.0万円)提出41歳7ヶ月/14年5ヶ月169名/3,438名3,988億20百万円(1.4%増)64億34百万円(12.6%減)
日伝(9902)東証プライム第75期(2026年3月期)654万円(3.2%増)38.7歳/13.5年928名/1,050名1,410億33百万円(4.6%増・過去最高)66億22百万円(3.0%減)
北恵(9872)東証スタンダード第67期(2025年11月期)628.7万円41.6歳/13.0年383名(非連結のため連結=単体)589億77百万円(3.8%減)7億13百万円(22.5%減)
シャルレ(9885)東証スタンダード第51期(2026年3月期)610.2万円(2.3%減・2期連続減)46.4歳/19.8年205名/291名129億32百万円(12.0%増/単体は3.5%減収)11億15百万円の営業損失(2期連続)
日邦産業(9913)東証スタンダード第75期(2026年3月期)570万円(5期連続増)38.1歳/11.3年334名/2,765名464億03百万円(3.4%増)20億79百万円(5.5%増)
コンセック(9895)東証スタンダード第59期(2026年3月期)492万円(0.1%増)46.3歳/18.6年198人/324人98億89百万円(3.96%減)784万円の営業損失(2期連続)

【比較表の注記】この表を読むうえで、次の5点を必ず踏まえてください。

① 決算期が2種類あり、北恵だけが約1年ずれています。北恵は第67期=2025年11月期(従業員データは2025年11月20日現在)で、それ以外の9社はいずれも2026年3月期です。また期数は第51期から第81期まで大きく異なるため、期数だけでは比較できません。必ず「第◯期(20XX年X月期)」の併記で確認してください。

② 有価証券報告書の「平均年間給与」はすべて提出会社(単体)の値で、連結全体の水準ではありません。単体従業員が連結に占める比率が低いほど、その数字の代表性は下がります。JKホールディングスは純粋持株会社で、681万円は提出会社169名(管理部門主体)の平均です。ただし同社の有報は「最大人員会社の状況」を開示しており、ジャパン建材株式会社6,789,852円(977名・40歳7ヶ月・勤続12年10ヶ月)、通商株式会社5,699,235円(228名・37歳3ヶ月・勤続9年4ヶ月)という主力会社の数値が読めます(小売978名・合板製造436名のセグメントは給与未開示で、グループ全体平均は算出できません)。イエローハットの728万円は提出会社=本部137名のみの平均で、連結は約4,176名です。雇用主が本部・地域子会社・FC加盟企業の3層に分かれ、求人媒体上でも別法人として掲載されるため、応募先の層の確認が不可欠です。藤井産業は2026年10月1日付で商号変更し持株会社体制へ移行予定(2026年6月25日の定時株主総会で承認)のため、約690万円は移行前の事業会社単体の数値です。日邦産業は提出会社334名に対し連結2,765名で、連結の大半が海外現地法人・国内製造子会社側にあります。株式会社UEXは単体296名/連結518名で単体比率約57%にとどまり、694.8万円に製造・運送子会社の水準は含まれません。北恵は非連結のため383名がそのまま全社の数字であり、有報の平均年間給与が全社平均と一致する唯一の例です。

③ 有報の実額と口コミサイトの自己申告平均は分けて見てください。乖離は主に回答者の年齢構成の差で説明できます。日伝は有報654万円に対しOpenWork回答者集計447万円、藤井産業は有報690万円に対しOpenWork500万円(回答者の平均年齢31歳・31人)、コンセックは有報492万円に対しエン ライトハウス321万円(回答11人・平均年齢36.5歳)、シャルレは有報610万円に対しOpenWork回答者ベース490万円、イエローハットは口コミ回答者ベースが有報値の半分以下です(回答者の多くが本部社員ではないため)。株式会社UEXはOpenWorkの年収投稿平均718万円と有報694.8万円が近接している点が例外的ですが、回答者8名という母数の小ささが前提です。コンセックはOpenWork回答者3人・エン ライトハウス36件、日本電計は数十人台、シャルレは正社員回答61人と、母数が極端に小さい社があります。

④ 赤字・減益の社を隠していません。シャルレは第51期に営業損失11億15百万円(前期も9億61百万円の損失)で2期連続の営業赤字、純損失35億44百万円(固定資産減損損失23億48百万円などの特別損失計上による)で、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況が存在するとの記載があります。コンセックは営業損失784万円・当期純損失1億4,135万円で2期連続の営業赤字ですが、自己資本比率64.54%と財務は厚く、経常利益は9,221万円の黒字です。JKホールディングスは営業利益12.6%減・期初計画比19.6%の未達で、合板製造・木材加工セグメントは2期連続の営業赤字です。日伝は過去最高の売上ながら営業利益3.0%減で、有報自身が営業利益率4.7%が会社目標5.0%を下回ったことを明記しています。北恵は営業利益22.5%減で営業利益率1.2%。イエローハットは増収減益かつ経常利益が会社予想に届きませんでした。株式会社UEXの営業利益26.7%減・ピーク比約7割減は、この10社のなかでも減益幅が大きい部類です。一方で藤井産業は2027年3月期に営業利益14.5%減・純利益21.7%減の予想、日本電計は2027年3月期の純利益が約4%の減益予想、日邦産業は営業利益1.4%減の予想で、減益局面は株式会社UEXに限りません。

⑤ 卸売業の利益率の薄さと、長期勤続の集中が共通しています。営業利益率は北恵1.2%、JKホールディングス1.6%、株式会社UEX2.61%が薄く、日邦産業4.5%、日伝4.7%、藤井産業5.9%が中位、コンセックは営業赤字です。仕入先・取引先が株主に入る専門商社の資本構成も共通で、日伝は取引先持株会12.61%・仕入先持株会8.11%、JKホールディングスは吉野石膏12.57%など、株式会社UEXは住友商事6.53%・日本製鉄6.32%がこれに相当します。平均勤続年数はイエローハット21.3年、シャルレ19.8年、コンセック18.6年、株式会社UEX16.8年が長く、日邦産業11.3年・日本電計13.1年・日伝13.5年は相対的に若い組織です。長期勤続は定着の良さと同時に、新陳代謝の乏しさ・ポストの詰まりという論点を伴います。

株式会社UEXへの転職が向いている人・向いていない人

これまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。いずれも優劣ではなく、志向の違いによる適合度の整理です。

向いている人向いていない人
ステンレス・チタンという素材領域で専門性を長期的に積みたい人短期間で事業領域を変えながら経験幅を広げたい人
月平均残業8.0時間水準(口コミ)の労働時間で生活設計を安定させたい人裁量と成果に応じて20代から待遇が跳ねる環境を求める人
在庫・値差・納期調整といった流通機能の面白さを理解できる人売上規模の拡大や新規事業立ち上げの手応えを求める人
年功色のある評価制度を前提として受け入れられる人評価制度の透明性と実力主義の徹底を重視する人(人事評価の適正感2.5という口コミ傾向)
全国8拠点・加工拠点を含む配属や転勤の可能性を許容できる人本社勤務・勤務地固定を条件として譲れない人
半導体・水素・チタンなど高機能材の領域で用途産業の知見を深めたい人減益局面にある会社の賞与変動リスクを取りたくない人

編集部の見解|転職判断の前に確認したい3つの論点

編集部の見解として、株式会社UEXは「働きやすさと専門性の蓄積を優先する人には合理的な選択肢だが、業績の下降局面をどう受け止めるかで評価が分かれる会社」と考えられます。断定を避けつつ、公式データから導ける論点を3つに絞ります。

第一に、年収と業績が同じ方向に動いている点です。平均年間給与は721.2万円から694.8万円へ3.7%減、営業利益は前期比26.7%減でピーク比約7割減です。平均年齢と平均勤続年数が上がる中で給与が下がっているため、変動部分での調整が働いた可能性が考えられます。2027年3月期は経常利益20億円と会社予想が出ていますが、会社予想は実績ではありません。入社判断の材料としては、直近3期の賞与推移を選考過程で確認することが最も効果的です。

第二に、694.8万円という数字の代表性です。同規模10社の比較では3位相当の水準で、44.2歳という平均年齢を踏まえれば業界内で高めの部類にあります。ただし提出会社単体296名の平均であり、連結518名のうち約4割強を占める子会社側の水準は含まれません。自分が入る法人がどれかを確定させない限り、この数字は参照値にとどまります。

第三に、配属先による体験の差です。本社と支店で雰囲気が大きく違うという口コミ傾向は、スコアの高低より実用的な情報です。面接で本社の印象が良かったとしても、配属先の実態は別に確認する必要があります。平均勤続16.8年という定着の良さも、配属先の人員構成次第で「腰を据えて働ける環境」にも「ポストが詰まった環境」にもなり得ます。

なお、行政処分・課徴金・重大訴訟・リコール等に関する情報は、今回の調査範囲では確認できなかった項目です。これは「そうした事案が存在しない」ことの証明ではなく、公表ベースで該当情報に到達しなかったという事実の記載です。

株式会社UEXに関するよくある質問

株式会社UEXを検索する人から実際に多く入力されている疑問に、公式情報ベースで回答します。

「株式会社UEX」は何をしている会社ですか。社名の由来は?

ステンレス鋼・チタンを中核素材とする独立系の金属専門商社です(東証の業種分類は卸売業)。売上の約95%をステンレス鋼その他金属材料の販売が占め、ほかに金属加工製品の製造販売と機械装置のエンジニアリングを手がけています。社名の「UEX」は旧社名「上野メタレックス(Ueno Metallex)」の英語略に由来します。1872年創業の上野半兵衛商店をルーツに、1955年に法人設立、1962年に上野金属産業、1989年に上野メタレックス、1998年に現社名へ商号変更しました。

「株式会社UEX 管材」で検索されるUEX管材とは何ですか?

株式会社UEX管材は、神奈川県伊勢原市に拠点を置く連結子会社で、鋼管・継手・バルブの販売を手がけています(公式情報)。採用情報を見る際は、親会社である株式会社UEX本体の募集か、UEX管材の募集かを必ず区別してください。有価証券報告書の平均年間給与694.8万円は提出会社単体296名の数値であり、UEX管材など子会社の給与水準は含まれていません。

平均年収はいくらですか。前の期より下がったのは本当ですか?

第72期(2026年3月期)有価証券報告書によると、平均年間給与は6,947,960円(約694.8万円)です。前期・第71期(2025年3月期)は7,212,049円でしたので、約26万4千円・率にして約3.7%の減少です(いずれも提出会社単体)。同期の連結営業利益が前期比26.7%減であることから、業績連動部分での調整が影響した可能性が考えられます(推定情報)。

上場していますか。株価・時価総額の規模は?

東京証券取引所スタンダード市場に上場しています(証券コード9888)。1990年10月に店頭公開し、2004年にJASDAQ、2022年4月の市場再編でスタンダード市場へ移行しました。時価総額は約145億円(2026年9月7日時点・株価1,289円)で、発行済株式数は11,280,000株、資本金は15億1,215万円です。株主優待はなく、還元方針はDOE1.0%以上かつ連結配当性向35〜40%を目安としています。TOB・非公開化の動きは今回の調査では確認できなかった事項です。

求人はどこで探せますか。大阪支店や三島でも募集はありますか?

公式情報として、新卒採用はマイナビ2027経由、中途採用は公式採用ページ記載のアドレス(saiyo@uex-ltd.co.jp)へのメール受付という形をとっています。拠点は本社(東京・天王洲)のほか、東北(宮城)・北陸(新潟)・大阪・九州(福岡)など国内8拠点と、三島スチールサービスセンター(静岡)・伊勢原スチールサービスセンター(神奈川)です。募集が出ている拠点と職種は時期によって変わるため、公式採用ページで最新情報を確認してください。初任給・年間休日・会社公表の平均残業時間は、今回の調査範囲では確認できなかった項目です。

従業員数は何名ですか。子会社を含めるとどうなりますか?

第72期有価証券報告書によると、2026年3月31日現在で連結518名、提出会社単体296名です(前期は連結513名で規模はほぼ横ばい)。連結には、UEX管材、日進ステンレス、令和特殊鋼、ナカタニ、ステンレス急送、大崎製作所、上海威克斯不銹鋼有限公司、上野エンジニアリングなどの子会社従業員が含まれます。単体が連結の約57%であるため、有報の平均給与・平均年齢・平均勤続年数はグループ全体の実態ではなく、商社機能を担う本体の数値と理解してください。

株式会社UEXへの転職判断まとめ

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。

判断軸評価
会社の同定証券コード9888・東証スタンダード・東京都品川区天王洲・ステンレス専門商社。植田系・ウエックス系の各社は別法人
年収水準有報694.8万円(44.2歳)。同規模10社では上位。ただし前期比3.7%減で、提出会社単体296名の平均
業績・収益性売上は450億〜560億円のレンジで横ばい圏。営業利益は2023年3月期ピーク比約7割減、営業利益率2.61%。赤字ではないが下降局面
財務の安定性自己資本比率36.38%、ROE3.65%。配当は継続(2026年3月期22円・配当性向36.4%)
働き方月平均残業8.0時間・有給消化率73%という口コミ傾向。平均勤続16.8年の長期定着型
評価制度人事評価の適正感2.5・風通しの良さ2.6という口コミ傾向。年功色が指摘される
配属先リスク本社(天王洲)と支店で雰囲気が異なるという口コミ傾向。全国8拠点+加工拠点2か所
事業の将来性成熟市場だが用途は建材・厨房・化学・自動車・半導体・水処理に分散。半導体・水素・チタンの高機能材が成長余地(推定情報)
確認できなかった項目初任給、年間休日、会社公表の平均残業時間、離職率、女性管理職比率、男女別賃金差異、セグメント別の売上・利益額、中期経営計画の目標値

どのサービスを使えばいいか決められないとき

このサイトはアフィリエイトで収益を得ています。読者がサービスに登録すると当サイトに報酬が発生します。

自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。

登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。

→ 無料転職相談はこちら

※当サイトは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介・あっせんは行わず、転職サービスのご案内までを行います。

本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは第72期(2026年3月期)有価証券報告書「従業員の状況」を根拠とし、今回は有報PDF原本に直接到達できなかったため、同報告書から転載した日経電子版会社情報・IRBANK・キタイシホンの3ソースが同一実額で一致することを確認した二次経由の実額を採用しています。口コミ・推定情報とは明確に区別し、匿名掲示板の書き込みは出典として扱っていません。実在の個人に関する情報は記載していません。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

著者紹介
コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
著者紹介
記事URLをコピーしました