トラスコ中山はやばい?平均年収752万円と「615万円の谷」を有報で検証
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 年収:有報の平均年間給与は約752.6万円(第63期・単体)で過去最高水準
- 「やばい」の正体:2021年に615万円まで下げた業績連動の実績が根拠
- 「逮捕」検索:元従業員個人の事件で、会社は告訴した側と開示されている
- 注意点:翌期は営業利益▲4.8%の減益予想で投資の先行負担フェーズ
トラスコ中山株式会社(証券コード9830・東証プライム市場/機械工具・MRO=間接資材の専門商社)を転職先として調べていくと、検索候補に「やばい」「逮捕」「就職難易度」といった穏やかでない言葉が並びます。この記事は、その一つひとつが何を指しているのかを一次情報で分解し、転職して後悔しないかを判断できる状態にすることを目的にしています。結論から言えば、同社は売上高3,200億円・平均勤続14.7年という安定した会社ですが、平均年収が4年で135万円下がった時期が実際にあるという、無視できない振れ幅も同時に持っています。公式情報(有価証券報告書・IR・会社発表)と口コミ傾向、そして編集部の推定情報を厳密に分けて整理します。
トラスコ中山の公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
まず判断の土台になる数字を一覧にします。以下はすべて公式情報で、平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数は第63期(2025年12月期)有価証券報告書の「従業員の状況」に記載された提出会社(単体)の実額です。最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | トラスコ中山株式会社(TRUSCO NAKAYAMA CORPORATION) |
| 証券コード/市場 | 9830/東証プライム市場(業種:卸売業) |
| 本社 | 東京本社:東京都港区新橋4丁目28番1号/大阪本社:大阪府大阪市中央区本町4丁目2-5(2本社体制) |
| 代表者 | 代表取締役社長 中山哲也 |
| 創業/会社設立 | 1959年5月15日創業(中山機工商会)/1964年3月2日設立。1994年に現商号へ変更 |
| 資本金 | 50億2,237万円 |
| 決算期 | 12月期(第63期=2025年1月1日〜2025年12月31日/有報は2026年3月18日提出) |
| 平均年間給与 | 7,526,000円(約752.6万円)※第63期・提出会社単体 |
| 平均年齢 | 39.3歳(第63期・提出会社単体) |
| 平均勤続年数 | 14.7年(第63期・提出会社単体) |
| 従業員数 | 提出会社(単体)1,756名(前期1,661名)/連結3,258名(連結数は採用媒体掲載=二次ソース値) |
| 売上高 | 連結3,200億43百万円(第63期・前期比+8.5%) |
| 営業利益 | 連結228億円(前期比+14.2%)/経常利益225億円/当期純利益159億円(前期比▲1.3%) |
| 翌期の会社予想 | 売上高3,410億円(+6.5%)/営業利益217億2,000万円(▲4.8%)=増収減益予想 |
| 国内拠点 | 99か所(本社2・営業拠点60・物流拠点30)※二次ソース掲載の会社概要 |
| 離職率 | 有価証券報告書では開示されていない |
| 出典 | 第63期(2025年12月期)有価証券報告書「従業員の状況」/公式IRライブラリー掲載の決算説明資料 |
この表で最初に押さえておきたいのは、平均年間給与752.6万円は「提出会社(単体)1,756名」の平均だという点です。同社は持株会社ではなく事業会社本体が上場しているため、この数字は他社に比べれば現場実態に近いのですが、連結従業員3,258名との差である約1,500名分(グループ会社所属者や臨時雇用を含む)はこの平均に入っていません。物流センターの現業職やグループ会社の社員がそのまま752.6万円という水準になるわけではない点は、求人を見る前に理解しておくべき前提です(推定情報を含みます)。
トラスコ中山とはどんな会社か|「在庫を極限まで持つ」逆張りのMRO商社
不安系のキーワードを検証する前に、この会社が何で稼いでいるのかを押さえます。ここが分からないまま口コミだけ読んでも、評価の良し悪しが自分に当てはまるかを判断できないからです。結論として、トラスコ中山は「在庫は悪」という流通の常識に逆張りし、在庫を持つことそのものを競争力にした専門商社です。
公式情報として、同社は機械工具(プロツール)・MRO(間接資材)の専門商社=卸売業です。工場・建設現場・自動車整備などモノづくりの現場で使う工具、作業用品、物流機器、環境安全用品などをメーカーから仕入れ、機械工具商社・金物店・ネット通販事業者といった「販売店」に卸します。エンドユーザーへ直販するのではなく、販売店を通じて供給する一次卸/二次卸のポジションが基本です。取扱アイテムは数百万点規模に及びます。
オレンジブックとプラネット|検索需要が集中する2つの資産
同社名で検索されるキーワードのうち、転職以外で圧倒的に多いのが「オレンジブック」と「プラネット」です。これは偶然ではなく、この2つがそのまま同社の事業インフラだからです。
- トラスコ オレンジブック:総合カタログ。EC基盤「トラスコ オレンジブック.Com」と対になっており、2025年2月には新基盤「トラスコ オレンジブック.Com クロス」が稼働したと公表されています。
- プラネット:全国に展開する自社物流センターの名称。プラネット愛知・大阪・九州・埼玉・東北・東関東・東海・南関東などが各地にあり、国内物流拠点は30か所に及びます。
- 在庫アイテム数約60万超:これを自社在庫として抱え、注文即日出荷・翌日納品を武器にします。在庫回転率よりも「在庫ヒット率=欲しいものが即座に出せる確率」を重視する設計です。
- MROストッカー:顧客の工場内にトラスコの資産として在庫を置く「置き工具」サービス。2021年に本格展開し、設置は約400か所とされています。納期そのものをゼロにしにいく発想です。
さらに自社ブランド「TRUSCO」商品の企画開発も行っており、卸でありながらメーカー機能も併せ持つのが特徴です。近年はAI需要予測にもとづく「先回り納品」構想も進めています。転職者の視点で言えば、これは「営業=御用聞き」という商社のイメージが当てはまりにくい会社だということを意味します。在庫・物流・商品データという武器を前提に提案する仕事であり、逆に言えば個人の営業力よりも仕組みで勝つ会社である、という理解が必要です(推定情報)。
プラネット愛知(総投資約300億円)が意味するもの
検索数が特に多い「プラネット愛知」は、愛知県北名古屋市に建設された同社最大の物流センターです。報道ベース(推定情報を含む二次ソース)では総投資約300億円、延床面積89,162㎡(約26,971坪)、2026年5月18日稼働、年間出荷可能額は最大1,000億円規模、在庫は約62万アイテムからスタートし2030年には100万アイテム超を計画、とされています。
これは同社の成長シナリオの中核であると同時に、後述する翌期の減益予想と直結する要素でもあります。300億円規模の設備は稼働と同時に減価償却費と運営コストを生むため、売上が伸びても利益が一時的に圧迫される局面が来ます。「今が入り時なのか、コストを絞るフェーズなのか」という転職タイミングの判断材料として、この拠点の存在は外せません。
トラスコ中山は「やばい」のか|「ホワイト企業」との両方が検索される理由
結論から書きます。トラスコ中山を「やばい会社」と断定できる根拠は、公開情報の範囲では確認できなかったというのが答えです。売上高は5期連続で増収、営業利益は前期比+14.2%、平均勤続年数は14.7年です。一方で、同じ会社名に対して「やばい」と「ホワイト企業」の両方が検索されているという事実には、きちんとした理由があります。ここではその不安を3つに分解します。
不安1:年収が下がりうる会社なのか(答え:実際に下がった期がある)
これが「やばい」という検索の最も実体のある部分です。公式情報である有価証券報告書の平均年間給与を時系列で並べると、次の事実が浮かびます。
- 2017年12月期:約750万円
- 2021年12月期:615万円(4年で約135万円の下落)
- 2024年12月期(第62期):720万円
- 2025年12月期(第63期):752.6万円(前期比+約32万円/過去最高水準へ回復)
つまり同社の年収は、4期かけて下がり、そこから4期かけて戻したという「V字の谷」を実際に経験しています。有報の実額でここまで振れる企業は多くありません。理由は事業構造から説明できます。顧客基盤が製造業・建設・自動車整備といった「モノづくり現場」であるため、業績は国内の設備投資動向と工場の稼働率に連動します。工具や作業用品は消耗・補充需要が中心なので需要が消えることはありませんが、現場の稼働が落ちれば発注は確実に細ります。
そのうえで賞与のウェイトが大きい報酬設計であれば(口コミには「賞与が年5ヶ月」という報告があります=口コミ傾向)、業績の振れがそのまま年収に反映されます。「業績が良ければ高いが、悪くなれば下がる」という構造を、この会社は隠さず数字で示していると読むのが正確です。安定=年収が固定という意味ではない、というのが「やばい」への核心的な回答になります。
不安2:「ホワイト企業」という評価はどこまで本当か
同時に「ホワイト企業」でも検索されています。こちらにも根拠があります。口コミ傾向として、OpenWorkの掲載スコア(総合3.37/掲載口コミ881件・回答者194人)を項目別に見ると、評価が高い項目と低い項目がはっきり分かれています。
- 高い項目:法令順守意識4.3/待遇面の満足度3.7/社員の相互尊重3.6/風通しの良さ3.4
- 低い項目:社員の士気2.9/人事評価の適正感2.7/人材の長期育成2.7/20代成長環境2.6
- 労働時間関連:平均残業22.0時間/月、有給消化率57.6%
エン カイシャの評判でも総合3.5(正社員88名・口コミ466件)で、事業の優位性や独自性4.1・成長性や将来性3.7が高く、実力主義3.0・経営陣の手腕3.1が低いという同じ形をしています。年収納得度70%、勤務時間納得度71%、休日休暇納得度78%、職場の人間関係満足度77%、月間残業24時間という数字も掲載されています。転職会議には口コミが全427件あります。
この分布が示すのは、「働きやすさ」は高評価だが「成長・評価・刺激」は低評価という一貫した構造です。残業時間や法令順守の観点では「ホワイト企業」と呼ばれる条件を満たす投稿傾向がある一方、若手が成長実感を得にくいという声が同じ会社に対して並んでいる。どちらか一方だけを見ると評価を誤ります(推定情報)。
不安3:離職率は高いのか(答え:公表値は開示されていない)
「トラスコ中山 離職率」も検索されていますが、離職率の公表値は有価証券報告書では開示されていません。したがって数値で断定することはできません。ただし手掛かりはあります。
ひとつは公式情報の平均勤続年数14.7年です。平均年齢39.3歳に対して勤続14.7年は、卸売業としてはかなり長い部類で、定着している人が多いことを示します。もうひとつは口コミ傾向で、「やりがいを求めて早期転職する人が多い」「若手が成長実感を得にくい」という20代からの声が一定数あることです。この2つは矛盾しません。長く残る層と、数年で見切る層に分かれやすいという二面性として理解するのが妥当です(推定情報)。
もう一点、口コミで繰り返し出てくるのが「配属部署・拠点で労働環境の差が大きい」という指摘です。地方の営業支店は落ち着いているという報告がある一方、物流センター勤務については総合スコアが低めの投稿も見られます。物流部門では月30時間超の残業で始末書という管理運用の報告もあります。全国99拠点に分散した会社である以上、平均値だけで自分の職場環境を予測するのは危険で、応募時に配属拠点と職種を具体的に確認することが最大のリスク対策になります。
「トラスコ中山 逮捕」で検索される件は何を指すのか|開示された事実の整理
「逮捕」という検索候補を見て手が止まった方のために、公表資料にもとづいて事実関係を整理します。結論として、これは同社が処分を受けた事案ではなく、同社が被害を受け、告訴した側の事案です。
公式情報として、2025年10月20日、同社は「当社元従業員が背任容疑で逮捕された」ことを自社のプレスリリースで公表しました。開示によれば、架空発注により商品を第三者へ転売し、会社に約2,430万円の損害を与えたとされています。会社は刑事告訴および民事上の損害賠償請求を進め、仕入先・取引先への影響および業績への影響はないと説明しています。
ここで法的な性格を厳密に区別しておきます。転職判断で最も誤解しやすいポイントです。
- これは元従業員個人に対する刑事事件であり、会社に対する行政処分ではありません。
- 会社は被害を受けた側であり、かつ刑事告訴を行った側です。「トラスコ中山が逮捕された」「トラスコ中山が不祥事を起こした」という理解は事実と異なります。
- 逮捕は有罪が確定したことを意味しません。本記事は「背任容疑で逮捕された」という開示どおりの表現にとどめ、それ以上の断定はしません。当該個人の属性についても記載しません。
もう1件、開示されている事実があります。2026年7月22日、同社は「取締役の辞任及び人事異動に関するお知らせ」を公表しました。当該取締役に「一部不適切な行為・言動」が確認されたことによる辞任で、具体的な行為内容および氏名は非公表とされています。会社は「自浄作用を大切にしており、役職や職責に関わらず不適切な行為・言動には適切に対処する」とコメントしています。辞任が本人の申し出によるものか会社の勧告によるものかは、公表資料からは判別できませんでした。代表取締役社長本人ではありません。
そのうえで、行政処分、独占禁止法・下請法にもとづく課徴金、有価証券報告書の訂正を伴う会計不正、大規模リコール、係争中の重大訴訟については、今回の調査範囲では確認できなかったことを付記します。確認できなかったことは、存在しないことの証明ではありません。
編集部の見解として付け加えるなら、2件とも会社が自ら公表しているという事実自体が、ガバナンスの評価材料になります。従業員による不正は規模の大小を問わずどの企業でも起こりえますが、それを開示して告訴まで進めるか、社内で処理するかは組織の性格が出る部分です。OpenWorkの法令順守意識スコアが4.3と高いことと、この開示姿勢は整合的だと考えられます(推定情報)。
トラスコ中山の平均年収752.6万円|有報の実額と口コミの乖離を分けて読む
年収は「トラスコ中山 年収」「平均年収」で最も検索されるテーマです。ここでは公式の実額を先に置き、そのうえで口コミ側の数字との差がなぜ生まれるかを説明します。
公式の平均年収と、平均年齢・平均勤続年数
公式情報として、第63期(2025年12月期)有価証券報告書「従業員の状況」によると、提出会社(単体)の平均年間給与は7,526,000円(約752.6万円)、平均年齢39.3歳、平均勤続年数14.7年、従業員数1,756名です。前期(第62期・2024年12月期)の720万円から約32万円の増加で、これは前述の「谷」からの4期連続回復の到達点にあたります。
この水準は決して低い部類ではありません。後述する本バッチ10社の比較表でも上位に位置します。ただし読み方には条件が付きます。平均年齢39.3歳・平均勤続14.7年の集団の平均である以上、この752.6万円は「入社してすぐ得られる年収」ではありません。新卒初任給は月24.5万円(採用媒体掲載=推定情報を含む二次ソース)とされており、そこから十数年かけて到達する平均だと理解するのが正確です。
口コミサイトの平均年収564万円との約190万円の差は何か
口コミ傾向として、OpenWork掲載の平均年収は564万円、エン カイシャの評判掲載の平均年収は521万円です。有報の実額752.6万円との差は約190万〜230万円あり、初見では戸惑う数字です。
この差の主因は、回答者の年齢構成の違いにあります。口コミサイトの投稿者は転職を検討している20代後半〜30代前半が中心で、平均年齢は30〜32歳程度とされます。一方、有報は平均年齢39.3歳の全社員平均です。つまり両者は「若手の実感年収」と「全社平均」という別のものを測っています。どちらかが嘘というわけではありません。
転職検討時の実務的な読み方はこうなります(推定情報)。
- 20代〜30代前半で入社した直後の年収は、口コミ側の500万円台が実感に近い可能性があります。
- 30代後半〜40代の中堅・管理職層になると、有報の752.6万円という平均に近づく、あるいは超える層が出てくると考えられます。
- ただし前述のとおり賞与の業績連動性が高いため、入社年の景気次第で初年度年収は上下します。
面接・内定時に必ず確認すべき年収の3項目
数字を鵜呑みにせず、次の3点を選考プロセスで確認することを推奨します。
- 賞与の算定方式と実績:「年5ヶ月」という口コミ傾向がありますが、これは業績が良い期の水準である可能性があります。過去5年の支給実績レンジを聞くのが有効です。
- 提示条件が単体所属か、グループ会社所属か:有報の752.6万円は単体1,756名の数字です。連結3,258名との差分に含まれる会社への配属であれば、この平均は適用されません。
- 職種・拠点による差:営業/物流センター/本社機能で給与レンジが異なる可能性がありますが、部門別の給与レンジは有価証券報告書では開示されていません。労働条件通知書で確認してください。
トラスコ中山の就職難易度・転職難易度|新卒と中途で見られる観点は違う
「就職難易度」「採用大学」「選考フロー」「中途採用 面接」「倍率」といった検索が非常に多いのが同社の特徴です。ここは需要が大きいので、分かっていることと分かっていないことを明確に分けて書きます。
まず前提として、採用倍率・ES通過率・学歴フィルターの有無といった数値は、同社の公式資料では公表されていません。就活情報サイトなどに具体的な倍率が流通していますが、いずれも二次ソースの推定値であるため、本記事では断定的に引用しません。
新卒採用:規模から読める難易度の目安
手掛かりになる公式情報寄りの数字はあります。採用媒体掲載の会社概要(二次ソース)によれば、2025年の新卒採用は大卒・院卒97名(女性44名・男性53名)とされています。単体従業員1,756名に対して年間約97名という採用規模は、母集団に対して決して小さくありません。
また有報ベースで、単体従業員数は前期1,661名から1,756名へ+95名と増員基調にあります。人を減らしている会社ではなく、増やしている会社だという点は、難易度を考えるうえで重要な事実です(推定情報)。一般に、拠点を増やし物流投資を続けている局面では採用意欲は維持されやすいと考えられます。
ただし2026年12月期が増収減益予想であることを踏まえると、コスト管理が強まる局面で採用計画が見直される可能性は否定できません。応募時期によって難易度が変動しうる、という理解が現実的です。
中途採用:どの職種の入口があるか
中途採用で狙える入口は、事業構造から逆算すると整理しやすくなります。同社は「販売店に卸す営業」だけの会社ではありません。
- 営業(販売店担当):機械工具商社・金物店・ネット通販事業者を担当。個人向け営業とは異なり、在庫・納期・商品データを武器にした提案が中心になります。業界未経験でも入口はありますが、数百万点規模の商品知識へのキャッチアップは負荷になりえます。
- 物流・SCM系:物流センター運営、在庫最適化、需要予測。プラネット愛知をはじめとする30拠点の運営を担う領域で、業界全体としても人材需要が高い分野です。
- EC・商品データ・情報システム系:オレンジブック.Com の運営や商品データベース整備。従来の商社にはなかった職種であり、社外でも通用するスキルが積みやすい領域と考えられます(推定情報)。
選考で見られる観点についても、公式に公表されたものではありませんが、同社のビジネスモデルから推測は可能です。在庫を持ってでも即納するという方針は、短期の効率より顧客の現場を止めないことを優先する価値判断です。したがって面接では、「自分の成果」よりも「顧客現場に対する当事者意識」や「仕組みで問題を解く発想」が評価されやすいと考えられます(推定情報)。人事制度として、管理職への自主立候補制(ボスチャレンジ)、役員を含む全社員参加の360度評価(オープンジャッジシステム)、本人の意思のみで応募できる社内公募異動(オープンポジションチャレンジ、2020年開始)が公表されており、2022年度の「career award」で厚生労働大臣表彰(大賞)を受賞しています。手を挙げる文化に馴染めるかは、志望動機を組み立てるうえでの軸になります。
トラスコ中山の働き方と社風|口コミ881件が示す「働きやすいが成長実感が薄い」構造
ここでは口コミを「良い・悪い」ではなくテーマ別に分類し、どういう人にとって快適で、どういう人にとって物足りないのかを可視化します。以下はすべて口コミ傾向であり、断定ではありません。
評価されている点
- ポジションの安定:「機械工具商社の最大手というポジションの安定」という評価が繰り返し挙がります。
- 事業の強さへの納得感:「圧倒的な在庫量とWEB受注という事業の強み」。エン カイシャの評判でも事業の優位性や独自性が4.1と最も高い項目です。
- 労働時間の管理:平均残業22.0時間/月(OpenWork)、月間残業24時間(エン)。物流部門では月30時間超で始末書という運用の報告もあり、時間管理が仕組みとして機能している側面がうかがえます。
- 福利厚生・ライフイベント対応:休日休暇納得度78%、職場の人間関係満足度77%(エン)。
不満として挙がっている点
- 評価制度:「年功的で実力主義ではない」。OpenWorkの人事評価の適正感2.7、エンの実力主義3.0という数字と一致します。
- 成長実感:「若手が成長実感を得にくく、やりがいを求めて早期転職する人が多い」。20代成長環境2.6、人材の長期育成2.7という低スコアに表れています。
- 仕事の性質:「仕事量が多くイレギュラー対応で潰れる日がある」「仕事内容自体に面白みがない」という相反する声が同居します。
- 配属差:「配属部署・拠点で労働環境の差が大きい」。地方営業支店と物流センターで体感がかなり異なるという投稿があります。
- システム整備:「システム整備の遅れ」を指摘する声。EC・物流に強い会社であっても社内業務システムは別、という趣旨の投稿です。

働きやすいのに評価が低いって、結局どういう会社なんですか?
編集部の見解として整理すると、これは「個人の成果で差をつけない代わりに、環境を安定させている会社」の典型的な口コミの形です。仕組みで勝つビジネスモデルと、年功的で振れ幅の小さい評価制度は、実は整合しています。平均勤続14.7年という数字は、その設計がうまく機能してきた結果とも読めます。したがって「評価が低い=問題がある会社」ではなく、成果に対する即時の報酬を求める人と、この会社の設計が合っていないと理解するほうが判断に役立ちます(推定情報)。
トラスコ中山の将来性|増収でも翌期は営業減益予想、その理由を分解する
「将来性」も検索されるキーワードです。結論から言うと、事業の伸びと利益の伸びが、いま一時的にズレる局面に入っています。ここを理解しないまま「増収だから安泰」とも「減益だから危ない」とも判断すべきではありません。
売上は5期連続の増収、EC経由が伸びている
公式情報として、連結売上高の推移は次のとおりです。
- 2021年12月期:2,268億円
- 2022年12月期:2,465億円
- 2023年12月期:2,682億円
- 2024年12月期:2,950億円
- 2025年12月期(第63期):3,200億43百万円(前期比+8.5%)
4年で約932億円、率にして約41%の増収です。中身も重要で、公式IR資料によると主力のファクトリールート(機械工具商社向け)が前期比+8.8%、eビジネスルート(ネット通販事業者向け)が+13.7%と伸び、eビジネスルートの構成比は23.8%(前期末比+0.7pt)まで上昇しました。売上の約4分の1がEC事業者経由という構造になっています。
これは業界全体の潮流と一致します。BtoB-EC市場は拡大が続いており、MRO領域ではネット通販事業者の存在感が年々増しています。同社はその流れに対抗するのではなく、EC事業者に卸す側として取り込んだ形です。
2026年12月期は営業利益▲4.8%の減益予想
一方で、公式情報として2026年12月期(第64期)の会社予想は、売上高3,410億円(+6.5%)に対し営業利益217億2,000万円(前期比▲4.8%)です。過去最高益の翌期に減益予想という構図になります。
第63期の実績は営業利益228億円(+14.2%)、経常利益225億円、当期純利益159億円(前期比▲1.3%)でした。営業利益は大きく伸びたのに純利益だけが微減しているのも見落とせない点です。
減益予想の背景として、プラネット愛知(総投資約300億円)の稼働に伴う減価償却費と運営コストの先行負担が主因とみられます。ただし会社が減益理由をこの1点に特定して説明したかまでは確認できなかったため、因果関係を断定はしません(推定情報)。いずれにせよ、大型投資の回収は数年単位で進むため、しばらくは「売上は伸びるが利益率は重い」フェーズが続く可能性があります。転職者にとっては、賞与原資が業績連動である以上、無関係な話ではありません。
構造的な論点|最大級の顧客が競合にもなりうる
将来性を評価するうえで、一般論ではなく同社固有の論点として押さえるべきなのが「中抜きリスク」です。eビジネスルートの取引先であるネット通販事業者は、同社の重要な販売先であると同時に、MRO領域で直接エンドユーザーに販売するプレイヤーでもあります。最大級の顧客が自社物流や直接調達を強化した場合、卸としての存在価値が問われるという構造的な論点は残ります。
これに対する同社の答えが、まさに「在庫60万アイテム+物流拠点30か所+自社ブランド商品」という重装備です。真似するのに数百億円と数十年かかる資産を持つことで、代替されにくくする戦略だと整理できます(推定情報)。プラネット愛知への300億円投資は、その防御をさらに厚くする行為でもあります。将来性を見るときは、この「投資の重さ=参入障壁の厚さ」と「投資の重さ=利益の圧迫」という表裏を同時に見る必要があります。
同業・同時期に上場する10社との比較|数字を並べるときの注意点
転職先を1社だけで評価するのは困難なため、同時期に情報を整理した10社の公式データを一覧にします。すべて各社の有価証券報告書・決算資料にもとづく公式情報ですが、後述する注記を読まずに単純比較しないでください。
| 会社名(証券コード) | 市場 | 決算期 | 有報の平均年間給与 | 平均年齢/平均勤続 | 単体/連結 従業員数 | 売上高(連結) | 営業利益(連結) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| トラスコ中山(9830) | 東証プライム | 第63期(2025年12月期) | 752.6万円 | 39.3歳/14.7年 | 1,756名/3,258名 | 3,200億43百万円(+8.5%) | 228億円(+14.2%) |
| 加藤産業(9869) | 東証プライム | 第79期(2025年9月期) | 748万円 | 40.45歳/14.81年 | 1,152名/4,099名 | 1兆1,787億68百万円 | 181億80百万円(+7.9%) |
| 英和(9857) | 東証スタンダード | 第79期(2026年3月期) | 741.4万円 | 43.9歳/― | ― | 488億46百万円(+3.6%) | 29億75百万円(+6.8%) |
| モリト(9837) | 東証プライム | 第88期(2025年11月期) | 734万円(本社73名のみ) | 42.4歳/10.6年 | 73名/連結多数 | 568億7千万円台 | 33億33百万円(+16.2%) |
| オートバックスセブン(9832) | 東証プライム | 第79期(2026年3月期) | 723.7万円 | 45.8歳/16.3年 | 820名/5,617名 | 2,800億55百万円(+12.2%) | 137億95百万円(+13.8%) |
| 泉州電業(9824) | 東証プライム | 第76期(2025年10月期) | 706万円 | 39.3歳/15.0年 | 579名/838名 | 1,355億91百万円(▲0.4%) | 90億円台(▲13.5%) |
| ソレキア(9867) | 東証スタンダード | 第68期(2026年3月期) | 666万円 | 44.2歳/20.4年 | 単体703名 | 304億円台 | 26億2千万円台(+51.7%) |
| リリカラ(9827) | 東証スタンダード | 第85期(2025年12月期) | 569万円 | 43.0歳/16.0年 | 545名 | ― | 8億00百万円(+259.3%) |
| 大丸エナウィン(9818) | 東証スタンダード | 第76期(2026年3月期) | 529.6万円 | 47.0歳/12.6年 | 478名/676名 | 326億97百万円(▲2.2%) | 13億60百万円(+2.7%) |
| 共同紙販ホールディングス(9849) | 東証スタンダード | 第75期(2026年3月期) | 497万円 | 51.7歳/24.1年 | 124名/137名 | 164億46百万円 | ▲30百万円(2期連続営業赤字) |
【比較表の注記】この表を読むときは、次の5点を必ず踏まえてください。
- ① 決算期が5種類に割れており、単純比較はできません。12月期=トラスコ中山(第63期=2025年12月期)・リリカラ(第85期=2025年12月期)、11月期=モリト(第88期=2025年11月期)、10月期=泉州電業(第76期=2025年10月期)、9月期=加藤産業(第79期=2025年9月期)、3月期=オートバックスセブン・ソレキア・大丸エナウィン・英和・共同紙販ホールディングス。参照年度が社によって1年以上ずれます。
- ② 平均年間給与はすべて提出会社(単体)の値であり、連結全体の水準ではありません。単体従業員が連結に占める比率が低いほど代表性は下がります。モリトは2019年6月に純粋持株会社へ移行済みで、734万円は本社機能73名のみの数字です。移行前の2019年11月期(302名ベース)は585万円でした。オートバックスセブンは持株会社ではありませんがFC本部であり、723.7万円は本部単体820名の数字で、国内1,059店のうち直営は18店にとどまります。共同紙販ホールディングスは持株会社ながら事業を本体に戻した経緯があり、提出会社124人=洋紙卸売事業111人+管理13人で、497万円は現場実態をほぼ表します。トラスコ中山・加藤産業・泉州電業・大丸エナウィン・ソレキア・リリカラ・英和は事業会社本体ですが、いずれも連結>単体で子会社所属分は含まれません(加藤産業は差分が約3,000名と特に大きい)。
- ③ 有報の実額と口コミサイトの自己申告平均は必ず分けてください。トラスコ中山は有報752.6万円に対しOpenWork564万円/エン521万円、加藤産業は有報748万円に対しOpenWork506万円/エン470万円、オートバックスセブンは有報723.7万円に対しOpenWork527万円、英和は有報741.4万円に対しOpenWork468万円/エン465万円、ソレキアは有報666万円に対しOpenWork462万円、モリトは有報734万円に対しエン442万円、大丸エナウィンは有報529.6万円に対しエン447万円、リリカラは有報569万円に対し口コミ集計490〜509万円です。乖離は主に回答者の年齢構成の差で説明できます。入社してすぐ有報の金額が得られるという意味ではありません。
- ④ 赤字・減益の会社を隠しません。共同紙販ホールディングスは第75期に営業損失30百万円で2期連続の営業赤字です(一方で有利子負債ゼロ・自己資本比率41.7%と財務は堅い両面があります)。減益予想は、トラスコ中山が2026年12月期に営業利益217億2,000万円で▲4.8%、英和が2027年3月期に営業利益26億6,000万円で▲10.6%(新人事制度導入による先行投資)。泉州電業は2025年10月期が減収減益、大丸エナウィンは減収増益。ソレキアの+51.7%はWindows 10サポート終了に伴う更新需要という一過性要素を含み、翌期の反動減リスクがあります。リリカラの+259.3%は前期の営業利益が2億22百万円と低かったことの裏返しで、中期経営計画の営業利益20億円目標に対し有報で「10億円程度にとどまる見込み」と会社自ら未達を認めています。
- ⑤ 法令・処分の性格を混同しないでください。リリカラは2017年3月13日に壁紙の価格カルテルで公正取引委員会から排除措置命令および課徴金納付命令(課徴金1,315万円)を受けた=行政処分の対象です(刑事罰ではなく、9年前の事案)。トラスコ中山は本文のとおり元従業員個人の刑事事件で、会社は被害者かつ告訴した側であり、行政処分ではありません。オートバックスセブンの2011年10月14日の指定自動車整備事業の指定取消等はFC加盟法人への処分であり本体への処分ではありません。その他の各社について、行政処分・課徴金・重大訴訟・リコール等は今回の調査範囲では確認できなかった(存在しないことの証明ではありません)。
この10社の中でトラスコ中山を見ると、平均年間給与は最上位、かつ売上・営業利益とも二桁近い成長率という位置にあります。加えて「在庫で勝つ」というモデルは泉州電業(在庫5万アイテム・在庫スペース7万平方メートル・全国18拠点)と同型で、業界を超えて成立している戦略であることが分かります。なお、より直接の同業比較対象としては山善(8051)、ユアサ商事(8074)、ミスミグループ本社(9962)、そしてMRO通販最大手のMonotaRO(3064)が挙げられます。とくにMonotaROは競合であると同時に取引先でもあるという特殊な関係にあり、この一社との距離感が同社の将来性を左右する論点になります(推定情報)。
トラスコ中山への転職が向いている人・向いていない人
ここまでの公式情報と口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。年収や知名度ではなく、「仕組みで勝つ会社」と自分の働き方が合うかという一点が判断軸になります。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 物流・在庫・データという仕組みで顧客の課題を解くことに面白さを感じる人 | 個人の営業成果が即座に報酬に反映される環境を求める人 |
| 腰を据えて長く働き、10年単位で年収を積み上げたい人(平均勤続14.7年) | 20代のうちに急角度で裁量とポジションを得たい人(20代成長環境2.6) |
| 景気連動で賞与が上下することを織り込んだうえで、事業基盤の強さを重視する人 | 年収が下がらない安定を最優先する人(2021年12月期に615万円へ低下した実績あり) |
| SCM・EC・商品データなど、商社の枠を超えた領域に手を挙げていきたい人 | 転勤や配属拠点の変動を受け入れにくい人(国内99拠点) |
| 制度に自分から手を挙げる文化(管理職への自主立候補・社内公募異動)を活かせる人 | 実力主義の明確な評価制度を重視する人(人事評価の適正感2.7/実力主義3.0) |
特に強調したいのは3行目です。「安定した会社=年収が下がらない会社」ではありません。同社は事業としては安定していますが、報酬は業績に連動して動いた実績があります。この違いを理解して入るかどうかで、数年後の満足度は大きく変わると考えられます。
トラスコ中山に関するよくある質問(FAQ)
検索・サジェストで実際に見られる疑問に絞って回答します。
トラスコ中山の平均年収はいくらですか?
公式情報として、第63期(2025年12月期)有価証券報告書「従業員の状況」によると、提出会社(単体)の平均年間給与は7,526,000円(約752.6万円)です。平均年齢39.3歳・平均勤続14.7年・従業員1,756名の平均値であり、入社直後の年収を示すものではありません。口コミサイト掲載の平均年収(OpenWork564万円・エン カイシャの評判521万円)は回答者の平均年齢が30代前半とされるため、若手の実感年収に近い数字と考えられます(推定情報)。
「トラスコ中山 やばい」と検索されるのはなぜですか?
複数の要因が重なっていると考えられます。第一に、平均年収が2017年12月期の約750万円から2021年12月期の615万円まで下落した実績があること。第二に、2026年12月期が増収ながら営業利益▲4.8%の減益予想であること。第三に、2025年10月・2026年7月に会社が自ら公表したコンプライアンス関連の開示があったことです。ただし、いずれも会社の存続や事業基盤を揺るがす事象としては確認できなかったという点も押さえておきたいところです。
「トラスコ中山 逮捕」とは何のことですか?
2025年10月20日に同社が公表したプレスリリースにもとづく検索と考えられます。公式情報として、当社元従業員が背任容疑で逮捕されたこと、架空発注により商品を第三者へ転売し会社に約2,430万円の損害を与えたとされること、会社が刑事告訴および民事上の損害賠償請求を進めていること、仕入先・取引先および業績への影響はないと説明していることが公表されています。会社が処分を受けた事案ではなく、会社は被害者かつ告訴した側です。逮捕は有罪の確定を意味しません。
トラスコ中山は「ホワイト企業」ですか?
断定はできませんが、口コミ傾向としては労働環境面の評価が高い会社です。OpenWorkでは法令順守意識4.3、平均残業22.0時間/月、エン カイシャの評判では休日休暇納得度78%・職場の人間関係満足度77%といった数値が掲載されています。一方で人事評価の適正感2.7、20代成長環境2.6と、成長・評価面の評価は低く出ています。働きやすさを重視するなら合致しやすく、成長スピードを重視するなら物足りなさを感じる可能性があります(推定情報)。
トラスコ中山の離職率はどのくらいですか?
離職率の公表値は有価証券報告書では開示されていません。数値での回答はできません。参考になるのは公式情報の平均勤続年数14.7年(平均年齢39.3歳)で、卸売業としては長い部類です。ただし口コミ傾向としては「やりがいを求めて早期転職する人が多い」という20代の声もあり、長期定着層と早期離職層に分かれやすい可能性があります。
トラスコ中山の就職難易度・採用倍率は?
採用倍率・ES通過率・学歴フィルターの有無について、同社が公表した数値は確認できなかったため、断定はできません。二次サイトに具体的な倍率が流通していますが、いずれも推定値のため本記事では引用しません。判断材料になるのは、2025年新卒採用が大卒・院卒97名(採用媒体掲載=二次ソース)であること、単体従業員数が前期1,661名から1,756名へ+95名と増員基調にあること、そして国内99拠点体制で採用職種が営業・物流・EC/システムと幅広いことです。採用規模自体は小さくないと考えられます(推定情報)。
物流センター(プラネット)勤務はどんな環境ですか?
口コミ傾向として、「配属部署・拠点で労働環境の差が大きい」という指摘が繰り返し見られ、地方営業支店に比べて物流センター勤務については総合スコアが低めの投稿も見られます。一方で「物流部門では月30時間超の残業で始末書」という管理運用の報告もあり、時間管理は行われている様子がうかがえます。全国30か所の物流拠点があるため、応募段階で配属拠点・職務内容・シフトを具体的に確認することを推奨します。
トラスコ中山への転職判断まとめ
ここまでの内容を判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票と労働条件通知書、そして自分の経験・適性を照らして行ってください。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 有報の平均年間給与752.6万円は同時期比較10社中で最上位。ただし平均年齢39.3歳の平均であり、若手の実感値は口コミベースで500万円台とされる |
| 年収の安定性 | 2017年12月期750万円→2021年12月期615万円という下落実績あり。業績連動で下がりうる構造は理解が必要 |
| 事業の安定性 | 売上高は5期連続増収で3,200億円規模。在庫60万アイテム・物流拠点30か所という模倣困難な資産を保有 |
| 将来性 | eビジネスルート構成比23.8%と成長。一方で2026年12月期は営業利益▲4.8%の減益予想で投資の先行負担フェーズ |
| 働きやすさ | 平均残業22.0時間/月、法令順守意識4.3(OpenWork)など口コミ傾向は良好。ただし配属拠点による差が大きいとの指摘 |
| 成長・評価環境 | 人事評価の適正感2.7、20代成長環境2.6と口コミ傾向は低め。年功的との声が多い |
| 定着性 | 平均勤続14.7年と長い。一方で若手の早期転職に関する声もあり二面性がある |
| コンプライアンス | 2件の事案を会社が自ら公表。うち1件は元従業員個人の刑事事件で会社は告訴した側。行政処分・課徴金・会計不正は確認できなかった |
| 選考難易度 | 公表値なし。新卒97名採用・単体+95名の増員基調から、採用規模は小さくないと推定される |
総合すると、「事業基盤の強さと働きやすさを取り、成果への即時報酬と急速な成長機会は求めない」という選択ができる人にとって、トラスコ中山は合理的な選択肢だと考えられます。逆に、年収が景気で動くこと・評価が年功的であること・配属拠点で環境が変わることの3点を許容できないのであれば、同じMRO/専門商社領域でも別の会社を検討したほうが納得感は高くなるでしょう(推定情報)。
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本記事の出典・参考情報
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