企業

たけびしはやばい?三菱電機系FA商社の年収790万円と就職難易度の実態

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 「やばい」の中身:不祥事・行政処分にあたる公表情報は本記事の調査範囲では見当たらず
  • 年収:有価証券報告書 第137期の平均年間給与は790.9万円、平均年齢39.7歳
  • 働き方:会社公表は月平均残業12.09時間・年間休日128日、口コミ集計は月22.2時間
  • 論点:営業利益率3.7%の薄利構造と、人事評価への口コミ低評価が判断の分かれ目

株式会社たけびし(東証プライム・証券コード7510)は、京都市右京区に本社を置く創業100年のFA(工場自動化)・電子デバイス系技術商社です。京都では陸上競技場「たけびしスタジアム京都」の命名権を持つ企業として名前が知られており、検索候補にも競技場関連の語が数多く並びます。一方で、転職・就職を検討する人が実際に調べているのは「たけびし やばい」「たけびし 年収」「たけびし 就職難易度」といった、働く場所としての実像です。この記事は競技場ではなく会社としてのたけびしを、有価証券報告書と会社公表の人的資本データ、そして口コミ集計値の3つを明確に分けて検証します。結論から言えば、「やばい」という語で想定されがちな不祥事・行政処分の類は本記事の調査では見当たりませんでした。ただし「誰にとっても良い会社」と言い切れるほど単純でもなく、評価が割れるポイントははっきりしています。

たけびしの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

まず判断の土台となる数値を一覧にします。以下はいずれも公式情報で、平均年間給与・平均年齢・従業員数は有価証券報告書 第137期(2026年3月期)「従業員の状況」の記載にもとづきます。なお本記事は、日経会社情報DIGITALおよびYahoo!ファイナンスに転載された有価証券報告書の数値で確認しており、EDINET原本の直接閲覧は実施していません。数値の最終確認は公式IRページで行ってください。

項目内容
商号株式会社たけびし(TAKEBISHI CORPORATION)
証券コード・市場7510/東証プライム(1996年上場、2014年東証一部、2022年プライム移行)
本社京都府京都市右京区西京極豆田町29番地
設立・創業1926年4月24日創業(2026年で創業100年)
代表者代表取締役社長 岡垣浩志
平均年間給与約790.9万円(提出会社単体・第137期=2026年3月期)
平均年齢39.7歳(提出会社単体・第137期。前期は39.8歳)
平均勤続年数16.7年(2025年3月期=2024年度の会社サステナビリティ開示。第137期の有価証券報告書実額は本記事では未取得)
従業員数連結858人/提出会社単体449人(2026年3月期末。前期は連結824人/単体425人)
売上高連結1,098億62百万円(2026年3月期・前期比+8.8%)
営業利益連結40.8億円(2026年3月期・前期比+19%/営業利益率3.7%)
経常利益・純利益経常44.5億円/親会社株主に帰属する当期純利益29.6億円
セグメント別売上FA・デバイス776億円(70.7%)/社会・情報通信322億円(29.3%)
翌期会社予想2027年3月期 売上1,187億円・営業利益48.5億円
自己資本比率・ROE68.1%/6.96%
年間休日・残業年間休日128日/月平均所定外労働12.09時間(2024年度・会社公表)
出典第137期 有価証券報告書(2026年6月23日提出)/会社概要・サステナビリティ人的資本ページ/新卒募集要項

「たけびし やばい」は何を指すのか|検索の中身を3つの論点に分解する

結論を先に書きます。「やばい」という検索語に対応する不祥事・行政処分・重大な労務問題の公表情報は、本記事の調査範囲では見当たりませんでした。ただしこれは「存在しない」ことの証明ではなく、あくまで公開情報を探した範囲での結果です。そのうえで、この会社について評価が割れる論点を整理すると、次の3つに集約できます。読者にとっての実利は、「やばいかどうか」という曖昧な問いを、確認可能な3つの論点に置き換えられることです。

求職者
求職者

年収も休日も悪くなさそうなのに、なぜ「やばい」で検索されているんですか?

論点①:会社公表「月12.09時間」と口コミ集計「月22.2時間」の残業ギャップ

たけびしは人的資本情報として月平均所定外労働12.09時間(2024年度)、有給休暇取得率65.1%を公表しています(公式情報)。これはFA・電子デバイス商社としてはかなり抑えられた水準です。一方、OpenWorkに集計されている残業時間は月22.2時間、有給消化率は44.9%で、会社公表値より厳しめの数字になっています(口コミ傾向)。

この差をどう読むかが最初の論点です。一般に、会社公表値は全社平均(一般職・管理部門を含む)であるのに対し、口コミサイトへの投稿は繁忙部署や不満を持つ層に偏りやすいという性質があります。したがって実態は両者の間にある可能性が高いと考えられます(推定情報)。仮に口コミ側の月22.2時間が正しかったとしても、商社の営業職としては突出して長い水準ではありません。面接時には「所属予定部署の直近1年の平均残業時間」を部署単位で確認するのが最も確実です。

論点②:人事評価の適正感2.4という口コミスコアの低さ

OpenWorkの項目別スコアを見ると、風通しの良さ4.3・待遇面の満足度3.8と高い評価が並ぶ一方、人事評価の適正感2.4・社員のモチベーション2.7が明確に低い、という特徴的な形をしています(口コミ傾向/総合3.33・口コミ149件・全80,153社中上位6%)。同一企業でこれだけスコアが割れるのは珍しく、「居心地は良いが、頑張りが評価に反映されにくいと感じる人がいる」という構図が読み取れます(推定情報)。

創業100年・平均勤続16.7年・自己都合離職率3.3%という定着の良い組織では、年功的な運用が残りやすく、成果を短期で処遇に反映してほしい層との相性が悪くなりがちです。これは「やばい」ではなくミスマッチの問題と整理するのが妥当でしょう。なお口コミ本文自体はアクセス制限により本記事では閲覧できておらず、上記はスコアと項目名から読み取れる範囲の解釈です。

論点③:「三菱電機の代理店」という立ち位置への葛藤

たけびしは1944年に三菱電機と特約店契約を結んで以降、三菱電機系の有力代理店として成長してきました。そのため「メーカーの下請け的な立場ではないか」という見方が生まれやすい構造にあります。ただし後述の通り、三菱電機以外からの仕入が6割超とされ、実態は「三菱系だが独立系寄り」です。仕入先メーカーと顧客の板挟みになる調整業務が多いのは技術商社共通の性質であり、たけびし固有の問題とは言えません(推定情報)。

不祥事・行政処分・資本異動はあるのか|事実ベースの確認

読者が最も知りたいのは「隠れたリスクがないか」でしょう。本記事で確認できた事実だけを列挙します。

  • 行政処分・重大な法令違反:日本経済新聞の企業ニュース一覧および会社公式ニュースを参照した範囲では、該当する見出しは見当たりませんでした。本記事の調査範囲では該当有無を断定できないため、「問題がない」と結論づけるものではありません。
  • TOB・非公開化の動き:株式公開買付や非公開化に関する開示は見当たりませんでした。同社は持株会社ではなく、事業会社そのものが有価証券報告書の提出会社です(公式情報)。
  • 配当予想の修正:2026年2月26日付で配当の異動に関する開示が行われています。増配・減配のいずれかを含む内容の詳細は本記事では未取得のため、判断材料にする場合は公式IRの適時開示を直接ご確認ください。
  • 財務の健全性:自己資本比率68.1%、現預金88.5億円、ROE6.96%(公式情報)。財務基盤は同規模の商社として厚い部類に入ります。

つまり、「やばい」という語に見合うだけの重大な公表事実は、本記事では確認に至っていません。検索候補に「やばい」が出ること自体は、社名の知名度と口コミサイトの存在が生む一般的な現象と考えられます(推定情報)。

たけびしの年収790.9万円は高いのか|平均年齢39.7歳から読み解く

先に結論を述べます。平均年齢39.7歳で平均年間給与790.9万円という組み合わせは、従業員449人規模の地方本社商社としては高めの水準です(公式情報/有価証券報告書 第137期)。年齢が40歳に届かない段階でこの水準に達している点が、この会社の年収評価の中心にあります。

有報の実額790.9万円と口コミ回答平均698万円のギャップ

OpenWorkの年収投稿29件(回答者平均年齢36歳)の平均は698万円、レンジは300〜1,000万円でした(口コミ傾向)。有報の790.9万円との差は約93万円ですが、これは矛盾ではありません。理由は次の通りです。

  • 口コミ回答者の平均年齢36歳に対し、有報の母集団は平均39.7歳。3〜4歳分の年功差が乗る。
  • 有報の平均年間給与は賞与・基準外賃金を含む総額ベース。口コミは手取り感覚や基本給ベースで回答されることがある。
  • 口コミは回答29件と少数で、管理職層の投稿比率によって平均が動きやすい。

したがって、30代半ばで650〜750万円前後、40代で800万円台に乗るというのが両データを整合的に説明できるレンジと考えられます(推定情報/確定値ではありません)。

初任給・賞与・職種区分から見る「年収の入り口」

2026年4月入社の初任給は、大卒総合職26万円・大学院卒28.4万円・一般職22.6万円、賞与は年2回です(公式情報/新卒募集要項)。ここで転職検討者が押さえるべきは、総合職と一般職で職種区分が明確に分かれている点です。初任給段階で月3.4万円の差があり、この区分は昇給カーブにも影響する構造と考えられます(推定情報)。中途で応募する際は、募集職種がどちらの区分に紐づくのか、また職種区分の変更(コース転換)制度があるのかを必ず確認してください。

福利厚生面では独身寮・確定拠出年金・社内貸付制度が整備されています(公式情報)。京都本社勤務で独身寮が使える場合、可処分所得ベースでの体感は額面以上になりやすいと考えられます(推定情報)。

単体449人と連結858人の差=子会社の給与水準は別物

見落とされがちな重要点です。790.9万円は提出会社(単体)449人の平均であり、連結858人のうち約4割強を占める子会社(国内関係会社・海外現地法人など)の従業員はこの平均に含まれていません(公式情報)。子会社の給与水準は有価証券報告書では個別に開示されていないため、応募先が本体採用なのかグループ会社採用なのかで、参照すべき数値が変わります。求人票の雇用主名を確認してください。

働きやすさを数字で見る|残業・有給・年間休日・定着率

たけびしの数値が最も強いのはこの領域です。会社公表の人的資本データ(2024年度)を並べます(すべて公式情報)。

  • 月平均所定外労働:12.09時間
  • 年間休日:128日
  • 有給休暇取得率:65.1%
  • 男性育児休業取得率:52.9%/育休復帰率94%
  • 自己都合離職率:3.3%
  • 新卒3年定着率:98%
  • 平均勤続年数:16.7年(2024年度)

新卒3年定着率98%・自己都合離職率3.3%という数字は、日本企業全体の平均的な水準(新卒3年離職率がおおむね3割前後とされる)と比べて明確に低い離職水準です。男性育休52.9%も、中堅規模の商社としては高い部類にあたります。「ホワイト企業か」という問いに対しては、公表数値だけを見る限り肯定的な材料が揃っていると言えます。

ただし注意点も2つあります。第一に、これらは全社平均であり、FA・デバイス部門の繁忙期(顧客の設備投資が集中する期末)に個別の負荷が偏る可能性は数字から読み取れません。第二に、OpenWork回答者ベースでの女性比率は6%とされ(口コミ傾向)、総合職での女性採用の実績は限定的である可能性があります。会社公表の2024年度新卒採用は18名(男性11名・女性7名)で、新卒段階では女性比率が高まっている点は補足しておきます(公式情報)。

たけびしの就職難易度・転職難易度|採用人数から逆算する

「たけびし 就職難易度」「たけびし 採用大学」「たけびし 採用倍率」は実際に検索されている語です。ただし同社は採用大学の一覧や採用倍率を公表していません。ここでは公表されている採用人数から難易度の構造を逆算します。

新卒採用:年間18名前後という規模が意味すること

2024年度の新卒採用は18名(男性11名・女性7名)でした(公式情報)。従業員単体449人の会社が年18名を採るということは、毎年ほぼ4%ずつ新卒を入れている計算になり、定着率98%と合わせると「少数を採って長く育てる」典型的な老舗商社型の採用です。母集団の規模は公表されていないため倍率は算出できませんが、東証プライム上場・年収790万円台・年間休日128日という条件が揃う企業の関西圏での知名度を踏まえると、応募は集まりやすい部類と考えられます(推定情報)。

採用サイトでは「本音で正直に、至らぬ点も話す。それでも好きな方だけに入社を」という趣旨のメッセージが掲げられています(公式情報)。これは選考で志望度と価値観の一致を重く見る姿勢の表れと読めます。学歴フィルターの有無を推測で語ることはできませんが、少なくとも「なぜ商社か」「なぜメーカーではなく技術商社か」「なぜ京都か」に自分の言葉で答えられるかが分岐点になる可能性が高いでしょう(推定情報)。

中途採用:採用比率24〜25%という現実的な入口

中途採用比率は2023年度14%→2024年度25%→2025年度24%と推移しており、2024年度の中途採用実績は6名です(公式情報)。絶対数は多くありませんが、新卒中心だった採用構成に中途が定着してきた流れは読み取れます。年間6名前後という規模は、ポジションが空いたときにピンポイントで募集する形を意味し、求人が出た時点で応募することが実質的な条件になります(推定情報)。

求められる経験は職種によって異なりますが、業界構造から逆算すると次が想定されます(推定情報)。FA・デバイス営業ではPLC・インバータ・サーボなど制御機器や半導体・電子部品の知識、製造業向けルート営業の経験。社会・情報通信では電力・公共インフラ、空調・低温、医療、通信システムの法人営業経験。技術職ではOPCサーバー「DeviceXPlorer」やIoTゲートウェイなど自社製品に関わる制御・ネットワーク・ソフトウェアの素養です。技術商社である以上、営業職でも技術理解の深さが評価軸になりやすい点は押さえておきたいところです。

三菱電機とたけびしの関係|筆頭株主14.6%でも子会社ではない

「たけびし 三菱」は検索候補にも現れる関心事です。結論として、三菱電機はたけびしの筆頭株主(持株比率14.6%)ですが、たけびしは三菱電機の子会社でも持分法適用会社でもありません(公式情報/2026年3月末時点の株主構成)。独立した上場会社として意思決定を行う立場にあります。

株主構成でさらに特徴的なのは、大株主にサンセイテクノス6.86%・立花エレテック6.61%という同業の三菱電機系商社が並んでいる点です。加えて従業員持株会が4.66%を保有し、マスタートラスト信託4.43%、三菱UFJ銀行3.51%、京都銀行2.67%、三菱UFJ信託2.03%、滋賀銀行1.48%が続きます。同業他社と株式を持ち合いながら、社員も株主として参加するという、京都の老舗企業らしい安定株主構造です。

転職判断への翻訳は次の通りです。

  • プラス面:三菱電機製品という強い商材を持ちながら、三菱電機以外の仕入先が6割超とされ、1社依存のリスクが構造的に抑えられている。安定株主が厚く、敵対的買収や短期的な経営方針の転換が起こりにくい。
  • マイナス面:安定株主が厚いことは、裏を返せば外部からの変革圧力がかかりにくいことでもあります。人事評価の適正感に関する口コミスコアの低さと、この構造は無関係ではない可能性があります(推定情報)。
  • 確認すべき点:三菱電機の代理店政策や直販強化の方針変更は、業界共通のリスク要因です。面接では「担当予定商材の仕入先構成」を聞いておくと実態がつかめます。

事業構造と業績|売上1,098億円・営業利益率3.7%をどう読むか

2026年3月期(第137期)の連結業績は売上高1,098億62百万円(前期比+8.8%)・営業利益40.8億円(同+19%)・経常利益44.5億円・純利益29.6億円でした(公式情報)。増収増益で、営業利益は前期の34.3億円から大きく伸びています。セグメント別はFA・デバイス事業776億円(構成比70.7%)、社会・情報通信事業322億円(同29.3%)です。

ここで転職検討者が読むべきポイントは3つあります。

  • 営業利益率3.7%という薄さ:卸売業の性質上、商社の営業利益率は概ね3〜5%程度にとどまります。たけびしもその範囲内で、メーカーのような高い利益率は構造的に望めません。賞与原資は売上規模と利益額の両方に左右されるため、市況が落ちる局面での変動幅は確認しておきたい点です。
  • 売上の7割がFA・デバイス:FA機器は顧客の設備投資サイクルに直結し、2023〜25年には業界全体で在庫調整が長期化しました。同社でも産業機器システム分野は在庫調整の影響を受けています。逆に2026年3月期はインドのスマートメーター・車載向け電子部品販売が伸長しました。景気連動性が高い事業ポートフォリオである点は前提として理解しておく必要があります。
  • 社会・情報通信という第2の柱:電力・公共インフラ、空調・低温、医療、通信・情報システムを扱う同セグメントは、設備投資サイクルとは異なる需要基盤を持ちます。売上構成では3割弱ですが、FA市況が冷えた局面での下支えとして機能する構造です。

また、商社でありながら自社オリジナル製品を持つ点は同社の特色です。150機種以上のPLC等に対応するOPCサーバー「DeviceXPlorer」、IoTゲートウェイ「デバイスゲートウェイ」などを自社開発しており、「トータルソリューション商社」を標榜しています(公式情報)。単純な仕入販売より粗利率の高い領域を自前で持っていることは、薄利構造への対抗策として意味を持ちます。

たけびしの将来性|中期計画T-Link1369とASEAN買収で何が変わるか

将来性を「今後も成長が期待されます」といった一般論で片づけず、公表された数値目標と具体的な打ち手で評価します。

同社は中期経営計画「T-Link1369」で、売上1,300億円・経常利益60億円・ROE9%を掲げています(公式情報)。2026年3月期実績が売上1,098億円・経常44.5億円・ROE6.96%ですから、売上で約2割、経常利益で約35%、ROEで2ポイント強の上積みが必要という位置関係です。2027年3月期の会社予想(売上1,187億円・営業利益48.5億円)は、その中間地点として整合的な数字と言えます。さらに2031年3月期にはAI・半導体関連市場で売上300億円を目指すとしています。

成長の具体策として最も大きいのが、2026年8月に発表されたASEAN電子部品商社Gennex Group(シンガポール・マレーシア・タイ・フィリピンの4カ国7社/売上規模約4,300万ドル・約69億円)の完全子会社化です(公式情報/2026年10月完了予定、買収金額は非公表)。同社の海外売上比率は21%で、香港・上海・タイ・ベトナム・シンガポール・台湾に拠点を持ちます。ここにASEANの販路が加わることで、インド・ASEANでのクロスセルを狙う構図です。

ただし、買収はPMI(買収後統合)リスクを伴います。4カ国7社という多拠点を一度に取り込む案件であり、統合の巧拙が数年単位で業績に影響する可能性があります(推定情報)。転職検討者にとっては、海外関連ポジションの機会が増える可能性がある一方、統合作業に伴う業務負荷や組織変更が起こり得るという両面で捉えるのが現実的です。

業界全体では、リョーサン菱洋ホールディングスが2026年4月に事業会社を合併し、佐鳥電機と萩原電気ホールディングスがMIRAINIホールディングス(売上約4,100億円規模)として統合、加賀電子が新光商事に総額459億円のTOBを実施するなど、再編が急速に進んでいます。マクニカホールディングスは売上1兆2,142億円と初の1兆円超えとなりました。売上1,098億円のたけびしは中堅規模にあたり、自ら買う側としてM&Aを実行している点は、業界再編の中での立ち位置を示す材料といえます(推定情報)。

同一業種(卸売業)10社比較で見るたけびしの位置

東証33業種で同じ「卸売業」に分類される10社の直近実績を並べます。決算期が企業ごとに異なるため、各社の対象期を明記しています。数値はいずれも各社の有価証券報告書・決算短信にもとづく公式情報ですが、業種内での比較という性質上、事業内容は大きく異なる点にご留意ください。

企業名(コード)売上高営業利益(利益率)従業員数有報 平均年間給与/対象期特記事項
たけびし(7510)連結1,098.62億円(+8.8%)40.8億円(3.7%)連結858人/単体449人790.9万円/2026年3月期三菱電機14.6%だが独立系寄り、月残業12.09時間
丸文(7537)連結2,134.25億円(+1.2%)77.63億円(3.6%)連結1,193名/単体644名787.4万円/2026年3月期2期連続営業減益、経常は為替差損で▲35.5%
高速(7504)連結1,241.91億円(+7.1%)48.65億円(3.9%)連結1,147名/単体713名603.3万円/2026年3月期11期連続最高売上・22期連続増配・有利子負債ゼロ
扶桑電通(7505)単体546.84億円(+16.9%)34.28億円(6.3%)1,005名744万円/2025年9月期9月期決算、平均勤続20.7年、2026年7月に不正アクセス公表
リックス(7525)連結558.27億円35.38億円(6.3%)連結805名/単体502名772.6万円/2026年3月期減益、平均年齢37.4歳、NOK10.79%
清和中央ホールディングス(7531)連結500.26億円(▲2.8%)4.00億円(0.8%)連結218名/単体14名572.2万円/2025年12月期純粋持株会社。有報年収は本社14名分で事業会社の給与は非開示
西川計測(7500)452.20億円(+16.8%・非連結)44.33億円(9.8%)403名1,088万円/2025年6月期6月期決算。10社中最高年収。横河電機13.06%
ムサシ(7521)連結405.86億円(+8.5%)46.77億円(11.5%)連結544名/単体201名680.9万円/2026年3月期10社中最高の利益率だが2027年3月期予想は▲87.3%(選挙サイクル)
日新商事(7490)連結394.26億円(+1.0%)営業損失▲1.85億円連結366名/単体334名590.8万円/2026年3月期MBOにより2026年10月9日に上場廃止予定。純利益は売却益による一過性
ティムコ(7501)32.19億円(+0.2%)営業損失▲0.98億円71名〔臨時104名〕516.1万円/2025年11月期11月期決算。2期連続営業赤字。上場維持基準に抵触する見込みで対応が焦点

この表から読み取れることを整理します。

  • 年収では上位グループ:たけびしの790.9万円は10社中2番目です。最高は西川計測の1,088万円(2025年6月期)、最低はティムコの516.1万円(2025年11月期)で、その差は約2.1倍あります。ただし西川計測は技術系比率が高く長期勤続、ティムコは店舗販売職が臨時雇用で有報平均に含まれないなど、母集団の性質が大きく異なる点に注意が必要です。
  • 利益率では中位以下:営業利益率3.7%は、ムサシ11.5%・西川計測9.8%・扶桑電通/リックス6.3%を下回ります。「年収は高いが利益率は薄い」のがたけびしの数値上の特徴です。売上規模で利益額を稼ぐビジネスモデルであることの裏返しでもあります。
  • 本業と最終損益のねじれに注意:日新商事は営業赤字ながら純利益が大幅増(売却益という一過性要因)、丸文は営業黒字でも経常が為替差損で▲35.5%です。他社と比較する際は、営業利益と最終利益を分けて読む必要があります。
  • 持株会社の落とし穴:清和中央ホールディングスの有報年収572.2万円は本社14名分の数値であり、事業会社の給与水準を示すものではありません。たけびしは持株会社ではなく事業会社が提出会社であるため、449人分の実態値として読める点は比較上の強みです。
  • 決算期のばらつき:この10社には3月期・6月期・9月期・11月期・12月期の5種類が混在します。同じ「直近実績」でも観測している経済環境が異なるため、単純な横並び比較には限界があります。

たけびしに向いている人・向いていない人

ここまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。どちらが優れているという話ではなく、価値観の一致の問題として読んでください。

向いている人向いていない人
年収と労働時間のバランスを最優先する人(790.9万円/月残業12.09時間・年間休日128日)成果を短期で処遇に反映してほしい人(人事評価の適正感2.4という口コミスコア)
関西・京都を拠点に長く働きたい人(京都本社、平均勤続16.7年)数年単位で環境を変えながらキャリアを積みたい人(定着率98%の長期勤続型組織)
制御機器・半導体・電子部品の技術知識を武器にした提案営業をしたい人自社ブランド製品そのものを企画・製造したい人(基本は商社機能が中心)
安定株主に支えられた財務基盤(自己資本比率68.1%)を重視する人高い利益率・急成長を前提とした報酬設計を求める人(営業利益率3.7%)
ASEAN・インドなど海外の販路拡大に関わりたい人(海外比率21%、Gennex買収)組織変更や統合作業に伴う不確実性を避けたい人(PMIリスク)

たけびしに関するよくある質問(FAQ)

検索候補として実際に挙がっている疑問に、公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて回答します。

たけびしの採用大学や就職偏差値は公表されていますか?

公表されていません。有価証券報告書・採用サイトのいずれにも、採用大学の一覧や採用倍率・就職偏差値にあたる数値の開示はありません(公式情報)。第三者サイトに掲載されている大学名の一覧は出典が明確でないものが多いため、本記事では推測で列挙しません。公表されているのは2024年度の新卒採用18名(男性11名・女性7名)という実績です。母集団が非開示である以上、倍率は算出できないという事実を前提に選考対策を考えるのが現実的です。

たけびしは「ホワイト企業」といえますか?

「ホワイト企業」の定義は人によって異なるため断定はできませんが、判断材料となる公表数値は次の通りです(公式情報)。月平均所定外労働12.09時間、年間休日128日、有給取得率65.1%、男性育休取得率52.9%、自己都合離職率3.3%、新卒3年定着率98%。これらは一般的な基準に照らして良好な水準にあります。一方で、OpenWorkの集計値では残業月22.2時間・有給消化44.9%と会社公表より厳しい数字が出ています(口コミ傾向)。両方を見たうえで、応募部署単位で確認するのが確実です。

たけびしは三菱電機の子会社ですか?

いいえ。三菱電機は持株比率14.6%の筆頭株主ですが、たけびしは三菱電機の連結子会社にも持分法適用会社にも該当しない独立した上場会社です(公式情報/2026年3月末時点)。1944年の特約店契約以来の関係で三菱電機製品が中核商材ではあるものの、三菱電機以外からの仕入が6割超とされています。

たけびしは中途採用を行っていますか?

行っています。中途採用比率は2023年度14%→2024年度25%→2025年度24%と推移し、2024年度の中途採用は6名でした(公式情報)。年間数名規模のため、公式採用サイトの中途採用ページで募集職種が出たタイミングでの応募が基本になります。FA・デバイス営業、社会・情報通信の法人営業、技術職などが想定されますが、募集は都度変わるため最新の求人要件をご確認ください。

勤務地や転勤の可能性はどの程度ありますか?

本社は京都市右京区西京極で、大阪・名古屋・滋賀(栗東・彦根)などの国内拠点に加え、香港・上海・タイ・ベトナム・シンガポール・台湾に海外拠点を持ちます(公式情報)。海外売上比率は21%で、2026年10月完了予定のGennex Group買収によりASEAN拠点はさらに広がる見込みです。転勤の頻度そのものは公表されていないため、勤務地限定の可否を含め、面接段階で確認することをおすすめします(推定情報)。

「たけびしスタジアム京都」と会社は関係がありますか?

あります。京都市の陸上競技場(西京極総合運動公園内)の命名権を同社が取得しているものです。競技場のイベント日程・駐車場・アクセスに関する検索が非常に多く、社名で検索した際にスポーツ関連の情報が上位に並ぶ原因になっています。会社としての事業内容や採用とは直接の関係はありませんが、京都での知名度に寄与している要素です。

賞与や昇給の実態はどうなっていますか?

賞与は年2回支給されると新卒募集要項に記載があります(公式情報)。ただし支給月数・評価配分の詳細は開示されていません。OpenWorkでは待遇面の満足度3.8と比較的高い一方、人事評価の適正感は2.4と低いスコアになっており、金額水準への満足と評価プロセスへの納得感が分かれている可能性が読み取れます(口コミ傾向/推定情報)。内定時には労働条件通知書で賞与の算定方法と評価制度の運用を確認してください。

編集部の見解|「やばい」の正体と、転職判断の軸

編集部の見解として述べます。たけびしについて検索される「やばい」の実体は、不祥事や労務問題ではなく、「条件は良いのに評価制度への納得感が伴わない」という内部的なギャップにあると考えられます。年収790.9万円・月残業12.09時間・年間休日128日・定着率98%という数字が揃っていながら、口コミの人事評価スコアが2.4にとどまるという組み合わせは、待遇の絶対水準ではなく配分プロセスに不満が向いていることを示唆します(推定情報)。

これは裏を返せば、「処遇の絶対水準と労働時間の短さ」を最重視する人にとっては、非常に条件の良い選択肢になり得るということです。逆に「自分の成果が明確に数字と役職に反映されること」を最優先する人には、物足りなさが残る可能性があります。総合すると、安定志向と技術志向を両立したい人には勧められる一方、成果主義的な報酬設計を求める人には他の選択肢との比較が必要と考えられます。

最後に、判断軸ごとの整理を示します。評価は本記事で扱った公式情報と口コミ傾向にもとづく編集部の見方であり、確定的な評価ではありません。

判断軸評価
年収水準平均年齢39.7歳で790.9万円。同一業種10社中2番目で、水準は高めと評価できる
労働時間・休日会社公表 月12.09時間・年間休日128日。口コミ集計は月22.2時間で、両者の間が実態と推定
雇用の安定性自己資本比率68.1%、定着率98%、安定株主構造。安定性は高い部類
評価・昇進の納得感口コミの人事評価適正感2.4。成果反映のスピードを求める人には懸念材料
成長性中計T-Link1369(売上1,300億円)とASEAN買収で拡大路線。ただしPMIリスクあり
事業リスク売上の約7割がFA・デバイスで設備投資・半導体市況に連動。営業利益率3.7%の薄利構造
入社難易度新卒18名・中途6名規模(2024年度)。倍率は非開示だが求人機会は限定的

どのサービスを使えばいいか決められないとき

このサイトはアフィリエイトで収益を得ています。読者がサービスに登録すると当サイトに報酬が発生します。

自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。

登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。

→ 無料転職相談はこちら

※当サイトは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介・あっせんは行わず、転職サービスのご案内までを行います。

本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として扱い、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。なお本記事の有価証券報告書関連数値は、日経会社情報DIGITALおよびYahoo!ファイナンスに転載された内容にもとづくもので、EDINET原本の直接閲覧は実施していません。平均勤続年数16.7年は2025年3月期(2024年度)の会社サステナビリティ開示にもとづく値です。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

著者紹介
コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
著者紹介
記事URLをコピーしました