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ミロク(7983)の評判と年収|9928とは別会社、473万円は持株会社20名の数値

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • まず会社の切り分け:「ミロク」は高知の猟銃メーカー(7983)と会計ソフトのミロク情報サービス(9928)の別会社2社
  • 年収473万円の正体:有報の数値は純粋持株会社の従業員20名分で、連結627名の現場給与ではない
  • 業績:2期連続の営業赤字・最終赤字。ただし継続企業の前提に関する注記はなし
  • 最大のリスク:売上の約82%が米ブローニング2社向け。海外比率は約76%

「ミロク 年収」「ミロク 評判」と検索して、出てくる情報がどうも噛み合わない——そう感じてこのページにたどり着いた方は、原因を正しく突き止められていない可能性があります。日本の上場企業には「ミロク」と名の付く、資本関係のまったくない会社が2社あり、検索結果ではこの2社の年収・口コミ・採用情報が高い頻度で混ざります。この記事は、証券コード7983の株式会社ミロク(高知県南国市・猟銃メーカー・東証スタンダード)について、有価証券報告書と決算短信という一次情報をもとに、転職検討者が知るべき年収の実態・業績・事業リスク・働き方を整理したものです。まず「あなたが調べたいのはどちらの会社か」を確定させるところから始めます。

「ミロク」は上場企業が2社ある|あなたが探しているのはどちらか

この記事で最初にお伝えしたい結論は、情報収集の前提そのものに関わります。「ミロク」という社名の上場企業は2社あり、業種も勤務地も規模も年収水準も、まったく異なります。この切り分けをしないまま口コミサイトや年収まとめサイトを読むと、志望していない会社の情報で転職判断をしてしまうことになります。

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「ミロク 年収」で調べたら681万円と473万円が出てきました。どっちが本当ですか?

結論から言えばどちらも本当で、別々の会社の数値です。両社の違いを、公式情報として確認できる範囲で整理します。

比較項目株式会社ミロク(本記事の対象)ミロク情報サービス(別会社)
証券コード79839928
上場市場東証スタンダード(その他製品)東証プライム
本社高知県南国市篠原537番地1東京
主な事業猟銃(散弾銃・ライフル銃)製造、工作機械会計・税務システム(ソフトウェア)
従業員数連結627名(うち臨時雇用者186名)1,794名
平均年間給与473万円(提出会社20名ベース)681万円
平均年齢/平均勤続年数41.3歳/7.2年(提出会社20名ベース)38.2歳/11.3年

検索結果でなぜここまで混ざるのか

Google検索で「ミロク 評判」と調べると、上位に並ぶのはほぼすべてミロク情報サービス(9928)のページです。エン カイシャの評判、OpenWork、就活会議、キャリコネ、Yahoo!しごとカタログ、doda——いずれも会計ソフト会社のクチコミページが上位を占めます。理由は単純で、社員数が約3倍、しかも全国に営業拠点を持つ東証プライム企業のため、クチコミの投稿母数が桁違いに多いからです。

一方、7983の株式会社ミロクに関するクチコミページは、OpenWorkの「ミロク(機械・高知県)」がわずか12件、転職会議の「ミロク製作所」が3件という状態です。情報量で圧倒されている側の会社を調べているため、意図せず別会社の情報を読んでしまう——これが「ミロク」検索の構造的な落とし穴です。

7983を調べるときの実務的なチェック方法

クチコミや年収データを見つけたとき、以下のいずれかで7983グループのものか照合することをおすすめします。

  • 所在地:高知県南国市篠原537番地1 なら7983グループ。東京都内なら9928
  • 業種表記:「機械」「金属製品」「その他製品」なら7983、「情報・通信業」なら9928
  • 従業員数:数百名規模なら7983、1,700名超なら9928
  • 検索語を変える:中核事業会社の名前である「ミロク製作所」、または「ミロク 猟銃」「ミロク 南国市」で調べると7983グループに絞り込めます。求人もミロク製作所名義で出るため、応募先探しはこちらが確実です

株式会社ミロク(7983)の公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として掲載していますが、平均給与などの従業員データには後述する重要な注意点があるため、表だけを見て判断しないようご注意ください。最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。

項目内容
会社名株式会社ミロク(純粋持株会社)
証券コード/市場7983/東京証券取引所 スタンダード市場
本社所在地高知県南国市篠原537番地1
創業/設立創業1893年(明治26年)/設立1946年7月5日(公式会社概要)
代表者代表取締役社長 弥勒 美彦
資本金8億6,312万円
平均年間給与473万円(第94期/提出会社=持株会社単体20名の平均)
平均年齢41.3歳(同上・提出会社20名ベース)
平均勤続年数7.2年(同上・提出会社20名ベース)
従業員数連結627名(臨時雇用者186名を含む/2025年10月末現在)、提出会社単体20名
売上高125億18百万円(連結・前期比+14.7%)
営業損益営業損失24百万円(連結・2期連続の営業赤字)
経常利益211百万円(連結)
当期純損益親会社株主に帰属する当期純損失2,525百万円(連結)
自己資本比率49.1%(前期58.9%)
継続企業の前提に関する注記該当事項なし
年間配当10円(前期12円から減配)
年間休日/勤務時間124日/8時05分〜17時00分(実働7時間50分・ミロク製作所公式採用ページ)
事業会社の平均年収・離職率・職種別年収有価証券報告書では開示されていない
出典第94期(2025年10月期)有価証券報告書「従業員の状況」/2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)/公式サイト会社概要・ミロク製作所採用ページ

なお平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数については、有価証券報告書PDFの原本ではなく有報の数値を転記している集計サービス(IRBANK等)を経由して確認した数値です。厳密には一次情報そのものではないため、応募・内定の判断段階ではEDINETで原本をご確認ください。

平均年収473万円は「持株会社20名」の数字|現場の給与は別物である

この記事で最も強くお伝えしたい注意点がここです。結論を先に書きます。株式会社ミロクの平均年間給与473万円は、純粋持株会社である株式会社ミロク単体の従業員わずか20名の平均であり、実際に猟銃を製造する現場の給与実態を示すものではありません。

ミロクは純粋持株会社であり、事業は子会社が行っています。有価証券報告書の「従業員の状況」で開示される平均年間給与は、あくまで提出会社(=持株会社)の従業員を対象とした数値です。ミロクの場合、その母集団は20名。一方、連結の従業員数は627名(臨時雇用者186名を含む)です。

連結627名に対して開示対象は20名——約31倍の開きがあります。つまり、転職サイトや年収まとめサイトが「ミロクの平均年収は473万円」と表示していても、それは連結従業員の約3%にあたる管理部門中心の20名の数値を全社の代表値として扱っていることになります。ミロク製作所・南国ミロク・ミロク工芸・ミロク機械といった事業会社の平均年収は、有価証券報告書では開示されていません。

有報ベースの平均年収推移(2019年10月期〜2025年10月期)

その前提を踏まえたうえで、開示されている20名ベースの数値の推移を確認します。持株会社のコーポレート職の待遇水準がどう変化してきたかを示す指標としては意味があります。

決算期平均年間給与(提出会社ベース)前期からの変化
2019年10月期610万円—
2023年10月期474万円4年で約136万円の低下
2024年10月期520万円+46万円
2025年10月期(第94期)473万円▲47万円

2019年の610万円から直近は470万〜520万円のレンジで推移しており、直近5年で回復基調にあるとは言いにくい形です。ただし母集団が20名しかいないため、退職・採用・役員兼務者の異動が数名あるだけで平均が数十万円単位で動きます。推定情報として、この推移を「昇給が止まっている証拠」と読むのは早計でしょう。平均勤続年数が7.2年(前期6.2年)と創業130年超の老舗としては短いのも、持株会社体制への移行時に転籍した社員が母集団を構成しているためと考えられます。事業会社側の実際の勤続年数は開示されていません。

求人票から見える実額レンジ

では現場の給与はどの水準なのか。有価証券報告書では開示されていないため、公開されている求人情報から推し量るしかありません。推定情報として、ミロク製作所の求人(Indeed・ハローワーク掲載)では、貿易事務職・製造検査職の月給レンジが17万円〜29万円程度で提示されています。

賞与月数が公開されていないため、この月給レンジからの年収換算は断定できません。ただし求人票の水準と「473万円」という数字の間には相応の距離があると考えるのが自然です。実際の給与は、必ず選考過程で職種・等級ごとの提示額と賞与実績を確認してください。

9928(ミロク情報サービス)の681万円と混ざらないために

ここでも冒頭の注意が効いてきます。「ミロク 年収」の検索結果で表示される681万円は会計ソフトのミロク情報サービス(9928)の平均年間給与であり、高知の猟銃メーカーとは無関係です。7983のほうが低く見える、という比較は成立しません。そもそも比べる対象が違います。

整理すると、7983の年収を考えるうえで確実に言えるのは次の3点です。

  • 公式情報:持株会社20名の平均は473万円(第94期)
  • 開示なし:事業会社(ミロク製作所ほか)の平均年収・職種別年収・離職率は有価証券報告書では開示されていない
  • 推定情報:求人票の月給レンジは17万〜29万円程度で、地方製造業の中堅水準に位置すると考えられる

2期連続の赤字と25億円の減損|決算短信で何が起きたかを確認する

転職判断において年収以上に重要なのが、会社の足元の業績です。ミロクの直近2期は公式情報として、率直に厳しい内容でした。ただし「危ない会社」と一言で片づけられる状況でもありません。数字を順に見ていきます。

項目第93期(2024年10月期)第94期(2025年10月期)
連結売上高—12,518百万円(+14.7%)
営業損益営業損失519百万円営業損失24百万円
経常損益経常損失263百万円経常利益211百万円
親会社株主に帰属する当期純損益純損失2,294百万円純損失2,525百万円
減損損失1,669,745千円(南国ミロク)2,512,984千円(猟銃事業)
自己資本比率58.9%49.1%

売上高は前期比14.7%増と大きく伸びています。にもかかわらず営業損益は24百万円の赤字で、2期連続の営業赤字となりました。増収でも本業が黒字化しない——ここに構造的な課題があります。売上が伸びた要因はブローニング・グループからの受注数量が堅調だったことですが、高付加価値製品の比率が想定を下回り、加えて円安による海外調達部品の値上がりと国内調達部品の高騰で製造原価が上昇。価格転嫁が追いつかなかった、というのが決算短信で説明されている構図です。

経常利益は211百万円と黒字に転じましたが、これを「本業の回復」と読むのは正確ではありません。公式情報として、経常段階での黒字は持分法による投資利益130百万円(東海理化との合弁であるミロクテクノウッド等)や受取配当金に支えられたものです。営業段階では赤字のままである点を混同しないことが重要です。

竣工直後の日章工場を含む25億円の減損

最終損益を2期連続で大きく押し下げたのが減損損失です。第94期の減損損失は2,512,984千円で、内訳は以下のとおりです。

  • 高知県南国市 建物及び機械装置等:2,350,760千円
  • 高知県香美市 機械装置等:72,300千円
  • 高知県高岡郡 建物及び機械装置等:89,923千円

ここで注目すべきは南国市分の23.5億円です。南国市には、2024年1月着工・2025年2月竣工の「ミロク日章工場」があります。南国日章産業団地の2号区画に建設された敷地面積32,405.24㎡・延床面積13,649.63㎡の新工場で、総投資額は当初公表の約45億円から工作機械等を含め約58億円に増額されていました。ブローニング・グループからの生産能力拡大要請とBCP対策が建設理由です。

総額58億円を投じて竣工したばかりの新工場を含む固定資産が、稼働初年度に減損対象となった——これは転職検討者として重く受け止めるべき事実です。前期(第93期)も南国ミロクで16.7億円の減損を計上しており、2期合計の最終赤字は約48億円に達します。

それでも「倒産寸前」ではない|財務の実像

一方で、事実として押さえるべきもう一面があります。公式情報として、第94期の決算短信における「継続企業の前提に関する注記」は「該当事項はありません」、すなわちGC注記は付いていません。財務指標も確認しておきます。

  • 総資産21,869百万円/純資産10,748百万円(前期比25.7億円減)
  • 自己資本比率49.1%(前期58.9%から低下したが、なお約5割)
  • 流動比率242.9%(前期比33.2ポイント低下)
  • 現金及び現金同等物 期末残高1,664百万円
  • 営業キャッシュ・フロー +1,237百万円(投資CF ▲2,464百万円、財務CF +1,591百万円)
  • 年間配当10円(前期12円から減配だが無配ではない)

減損は現金の流出を伴わない会計処理であり、営業キャッシュ・フローは12億円台のプラスを維持しています。自己資本比率49.1%は製造業として過度に低い水準ではありません。したがって「倒産寸前」という表現は事実に反します。推定情報としては、「本業の収益力に課題を抱えつつ、財務の余力はまだ残している局面」と読むのが妥当でしょう。ただし有利子負債は短期借入760百万円・長期借入1,120百万円が増加しており、投資負担が財務に効き始めている点は見落とせません。

2026年10月期の最終黒字予想は「補助金」が前提

会社が公表している第95期(2026年10月期)の通期予想は次のとおりです。

項目2026年10月期 通期予想2026年10月期 中間期実績
売上高12,200百万円(▲2.5%)6,204百万円(▲1.6%)
営業損益営業損失100百万円営業利益107百万円
経常利益60百万円(▲71.6%)—
当期(中間)純利益610百万円(EPS 206.80円)205百万円(+6.7%)

ここで最も重要なのは、通期予想の当期純利益610百万円が「日章工場に関わる補助金」を想定したものであり、本業の回復を意味しないという点です。営業損益の予想は100百万円の赤字であり、実現すれば3期連続の営業赤字となります。「最終黒字予想が出ているから業績は回復している」という読み方は、この会社に関しては成立しません。

中間期実績を見ると営業利益107百万円と黒字で着地しており、通期予想の営業損失100百万円は下期の落ち込みを織り込んだ計画であることが分かります。その理由が、次に述べる顧客構造です。

売上の約82%がブローニング2社|転職前に理解すべき最大の構造

ミロクへの転職を検討するうえで、赤字や減損よりも本質的に重要なのが顧客構造です。結論から言えば、ミロクの売上は米ブローニング・グループ2社で約82%を占めています。これは、自分の給与・賞与・仕事量が一社の販売計画に強く連動することを意味します。

セグメント別・地域別・顧客別の3つの角度から見る

第94期のセグメント別売上(内部売上を含む)は次のとおりです。

報告セグメント売上高構成比前期比セグメント利益
猟銃事業10,680百万円83.8%+16.1%118百万円(前期は444百万円の損失)
工作機械事業1,994百万円15.6%+18.3%129百万円(▲17.1%)
クラウドソリューション事業19百万円0.1%+267.9%45百万円の損失(赤字継続)
その他事業48百万円0.4%▲0.9%—

猟銃事業が売上の83.8%を占める一極集中型です。次に所在地別の売上を見ると、アメリカ7,968百万円、ベルギー2,298百万円、日本2,003百万円、その他247百万円で、海外売上比率は約76%。日本の会社でありながら、実態は輸出製造業です。

そして顧客別。ブローニング・アームズ・カンパニー7,964百万円(63.6%)+ブローニング・インターナショナルS.A. 2,298百万円(18.4%)=約82%。この2社への依存度が、ミロクという会社の性格を決定づけています。

この構造が求職者にとって意味すること

単一顧客への高い依存は、必ずしもネガティブ一色ではありません。両面から整理します。

プラスに働く側面リスクとして働く側面
長期にわたるOEM関係で受注の見通しが立てやすく、営業開拓の負荷が小さい取引先の販売計画・在庫調整が、そのまま生産量・残業・賞与に波及しうる
世界的ブランドの製品を実際に製造しているという技術的な自負を持てる米国の通商政策・関税・為替が自社の努力と無関係に損益を動かす
銃刀法・武器等製造法・輸出管理といった規制が参入障壁となり、競合が生まれにくい取引先が調達方針を変えた場合の代替収益源が現時点では育っていない

実際、会社は第95期の売上高予想を12,200百万円(▲2.5%)としており、ブローニング・グループからの受注が前期比で減少に転じることを自ら織り込んでいます。決算短信でも米国の通商政策への言及があり、2025〜2026年は米国の関税が主力のボルトアクションライフル販売の逆風要因として意識されています。

推定情報として、転職者が面接で確認しておきたいのは「ブローニング以外の販路や、工作機械・クラウドソリューションといった非猟銃セグメントをどう育てる計画か」という点です。工作機械事業(ミロク機械)はセグメント利益129百万円と黒字を維持しており、深穴加工機(ガンドリルマシン)は自動車・航空宇宙・エネルギー・医療など幅広い分野で使われるため、依存度を下げる現実的な候補になり得ます。一方でクラウドソリューション事業は売上19百万円・45百万円の損失で、収益の柱と呼べる段階にはありません。

事業構成・勤務地・グループ9社の職種|どんな仕事があるのか

「猟銃メーカー」と聞くと職種のイメージが湧きにくいかもしれませんが、実際のミロクグループは9社体制で、職域は思いのほか広く分かれています。公式情報として、グループ各社の役割を整理します。

グループ会社役割・扱う領域
株式会社ミロク製作所猟銃(上下二連散弾銃・ボルトアクションライフル)の製造中核。実質的な採用窓口
株式会社南国ミロク台木・部品加工
株式会社ミロク工芸金属彫刻(職人技能領域)
ミロク機械株式会社ガンドリルマシン(深穴加工機)の製造・受託加工
株式会社ミロクテクノウッド木製ステアリング。東海理化との合弁・持分法適用会社
株式会社ミロクリエIoT・AI領域
株式会社ミロク商事国内販売・修理
特殊製鋼所/株式会社ミロク興産鋳鋼/保険。ミロク興産はグループの安定株主でもある

1893年(明治26年)に高知で猟銃製造を創業して以来、130年超の歴史を持ちます。上下二連散弾銃の分野では世界的な評価が高く、米ブローニング・ブランドの銃の多くが実は高知県南国市で作られているという点は、この会社を語るうえで外せない事実です。

勤務地は高知県内に集中している

勤務地は高知県南国市(本社工場・日章工場)、高知県香美市、高知県高岡郡が中心で、全国転勤型の大手メーカーとは前提が異なります。ミロク製作所公式採用ページが示す労働条件は、年間休日124日、週休2日制、勤務時間8時05分〜17時00分(実働7時間50分)、社会保険完備、勤務地は高知県南国市篠原です。

猟銃メーカーならではの職種・キャリア

業界文脈として、猟銃製造は機械加工に加えて木部の彫刻・仕上げ、上下二連の組付け調整といった手作業技能の比重が高いのが特徴です。技能承継そのものが競争力になっており、短期で成果を出すというより、長期に技能を積み上げる働き方が評価されやすい構造です。またミロク工芸の金属彫刻のように、他社にはほとんど存在しない職種があります。

もう一つ特徴的なのが貿易事務です。海外売上比率76%という構造上、輸出管理・英文契約・海外顧客対応の実務が日常的に発生します。推定情報ですが、「地方に住みながら輸出実務と語学を業務で使うキャリア」を積める場所は多くありません。地方勤務でありながら国際的な業務に関われる点は、この会社ならではの魅力になり得ます。

働き方と社風の口コミ|12件+3件しかない「情報過疎」から読めること

結論から言うと、ミロクグループのクチコミは絶対数が極端に少なく、それ自体が転職判断の材料になります。クチコミが少ないということは、良し悪しの判断材料が乏しいということであり、面接や現場見学で自分の目で確かめる比重が高くなることを意味します。

OpenWorkと転職会議の定量データ

口コミ傾向として、OpenWork「ミロク(機械・高知県)」の集計は口コミ12件・総合評価2.97/5です。項目別スコアは次のとおりで、全項目が3点前後に収束しています。

評価項目スコア(5点満点)
待遇面の満足度3.1
風通しの良さ3.1
社員の士気3.0
法令順守意識3.0
社員の相互尊重2.9
20代の成長環境2.9
人事評価の適正感2.9
人材の長期育成2.8
月間平均残業時間15.7時間
有給休暇消化率66.5%

転職会議の「ミロク製作所」ページは口コミ3件で総合評価は算出されておらず、残業は月20時間との記載です。2サイトを突き合わせると、残業は月15〜20時間程度と地方メーカーとして少なめ、有給も6割強は取得できているという像が共通して浮かびます。年収クチコミはOpenWorkで2件のみ、しかも具体額の掲載がありません。

クチコミに現れた具体的な指摘

転職会議に投稿されている内容は、件数こそ3件ですが具体的です。口コミ傾向として、以下のような指摘が見られます。

  • 資格手当が業務内容に対して少なく、努力して資格を取得した人が不満を持つという声
  • 条件を満たす社員への家賃補助が始まったが、社宅がないため遠方通勤者は要注意という指摘
  • ニッチ事業で競争相手が見えづらいため、社員に焦りがあまり感じられないという指摘
  • 製造部は配属先によってパワハラがあるという話がある、という投稿
  • 問題ごとを表に出そうとせず、うちうちで処理される傾向があるという指摘

ただし、これらは3件の投稿にもとづく個人の見解であり、会社全体の実態を示すものとして扱うことはできません。人の定着や職場の風通しについて断定的な評価をこの件数から導くのは不適切です。推定情報として言えるのは、OpenWorkの「人材の長期育成2.8」「人事評価の適正感2.9」という低めのスコアと、転職会議の「資格手当が少ない」「焦りが感じられない」という指摘の方向性が一致しているため、昇給・評価・育成の設計に納得感を求める人ほど事前確認が必要ということです。

クチコミを探すときの注意点

繰り返しになりますが、Web検索で「ミロク製作所 評判」と調べると、ミロク情報サービス(9928)のクチコミや、まったく別の同名企業のクチコミが高頻度で混入します。エン カイシャの評判にあるミロク製作所のページは口コミ0件・評価回答者1名のみで、参考にできる情報量ではありません。クチコミを読む際は必ず所在地・従業員数・業種を照合してください。

ミロクの将来性をどう評価するか|市場は伸びるが課題は原価と依存度

将来性を評価するには、「市場が伸びるか」と「この会社が伸びるか」を分けて考える必要があります。この2つは、ミロクの場合はっきり別の答えになります。

市場側:緩やかな成長基調

業界文脈として、散弾銃・ライフル分野は2024年の約60億ドルから2029年に約74億ドルへ年率4%台の成長が予測されています。第2の柱である深穴加工機(ガンドリル)も、自動車・航空宇宙・防衛・エネルギー・医療と需要先が広く、日本工作機械工業会は2026年の工作機械受注総額を前年比1,000億円強増の1兆7,000億円と予測しており、自動化・省人化需要は追い風です。

会社側:3つの課題が明確

一方、会社固有の課題は決算数値からかなり明確に読み取れます。推定情報を含む整理として、次の3点です。

  • 原価と価格転嫁:円安による海外調達部品の値上がりと国内部品高騰を販売価格へ転嫁しきれず、増収でも営業赤字。原価低減・歩留まり改善・調達交渉が経営課題の中心にある
  • 顧客依存:ブローニング2社で約82%。会社自身が次期の受注減少を予想しており、依存度低下は中期の必須テーマ
  • 新工場の稼働効率:総投資約58億円の日章工場を減損したうえで、この設備をどう収益化するかが今後の分水嶺になる

逆に、転職者にとってプラスに読める要素もあります。銃刀法・武器等製造法・外為法にもとづく輸出管理といった規制環境にある事業は、新規参入がほぼ起こりません。国内で猟銃を量産できる民間メーカーは数えるほどで、ブローニングという世界的ブランドの製造を長年任され続けている技術的信頼は一朝一夕には代替されにくい資産です。工作機械事業が黒字を維持していること、資本構成が地銀(四国銀行4.74%・高知銀行4.44%)とグループ会社(ミロク興産8.81%)、従業員持株会(ミロク共栄会4.04%)で固められた安定型であることも、短期的な経営の混乱が起きにくい方向に働きます。

推定情報としての総合評価は、「市場の追い風はあるが、それを利益に変換する仕組み(原価・価格・顧客分散)の再構築が進むかどうかにかかっている局面」です。数年内に給与水準が大きく上がることを期待して入るより、技能とキャリアを長期で積み上げる前提で判断するのが現実的でしょう。

同業・近接企業との比較|どの軸で選ぶかで答えが変わる

ミロクは「猟銃メーカー」「高知の上場メーカー」「精密加工の輸出企業」という複数の顔を持つため、比較対象は志望動機によって変わります。推定情報を含むため、最新の正確な数値は各社の公式IRで再確認してください。

企業名平均年収(推定・二次情報含む)働きやすさ将来性転職難易度向いている人
株式会社ミロク(7983)持株会社20名で473万円。事業会社は非開示残業月15〜20時間・年間休日124日と地方メーカーとして良好市場は緩やか成長。原価と顧客依存が課題採用チャネルが限定的で情報入手の難易度が高い高知に腰を据え、世界的ブランドの製造技能を積みたい人
豊和工業(6203)約539万円(日経・二次情報)愛知県清須市。大手取引の安定感防衛関連需要と工作機械の両輪専門性重視で職種により差銃器製造+工作機械という職能を、より大きな事業規模で積みたい人
技研製作所(6289)公式IRで要確認高知市本社。県内屈指の上場メーカー独自工法での国内外展開技術職は要求水準が高め高知県内で成長企業を選びたい人
日本製鋼所(5631)公式IRで要確認大手プライム企業の制度水準防衛装備と産業機械の両輪大手のため相応に高い防衛・銃器関連の精密加工を大手のスケールで積みたい人

比較の使い分けは軸ごとに分かれます。「猟銃・銃器製造という職能そのもの」を軸にするなら豊和工業が最も直接の比較対象です。国内唯一の小銃メーカーとして自衛隊向け火器を製造しつつ民間向け猟用ライフルも手がけ、加えて工作機械も持つ事業構成がミロクとほぼ相似形だからです。「高知で働くこと」が軸なら技研製作所が現実的な比較先になります。また、ミロクテクノウッドの合弁パートナーである東海理化(6995)は自動車関連領域から一段大きい舞台へ移りたい人の、日本製鋼所は防衛・精密加工の職能を大手規模で積みたい人の選択肢です。

ミロクへの転職が向いている人・向いていない人

ここまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。読者ご自身が「どちらの列に自分が多く当てはまるか」で判断してください。

向いている人向いていない人
高知県(南国市・香美市・高岡郡)に腰を据えて働く意思がある人。Uターン・Iターン志望者全国転勤や都市部勤務でキャリアの選択肢を広げたい人
長期の技能習得を前提に、精密加工・組付け調整・彫刻などの技術を積み上げたい人数年単位で成果を出し、その分だけ早い昇給・昇格を求める人
残業月15〜20時間・年間休日124日という働き方の安定を重視する人ハードワークでも高い報酬を狙いたい人
輸出実務・英文契約・海外顧客対応を地方勤務のまま経験したい人国内BtoC市場のダイナミックな企画・マーケティングに関わりたい人
原価低減・歩留まり改善・調達交渉といったコスト側の打ち手で成果を出せる人売上を伸ばす攻めの営業でキャリアを築きたい人
赤字・減損・顧客依存というリスクを理解したうえで、それでも技術に価値を見出せる人業績の安定性・給与の上昇余地を最優先条件にしている人

ミロクに関するよくある質問(FAQ)

ミロクへの転職・就職を検討する人からよくある質問と回答をまとめました。

ミロクとミロク情報サービスは同じ会社ですか?

いいえ、資本関係のないまったくの別会社です。株式会社ミロク(7983・東証スタンダード)は高知県南国市の猟銃メーカー、ミロク情報サービス(9928・東証プライム)は東京の会計・税務システム会社です。従業員数も627名(連結)と1,794名で大きく異なります。検索結果ではこの2社の情報が頻繁に混ざるため、所在地と業種で照合してください。

ミロクの平均年収473万円は現場の給与ですか?

いいえ。473万円(第94期)は公式情報ですが、純粋持株会社である株式会社ミロク単体の従業員20名の平均です。猟銃を製造するミロク製作所・南国ミロク・ミロク工芸・ミロク機械といった事業会社の平均年収は、有価証券報告書では開示されていません。推定情報として、ミロク製作所の求人では貿易事務職・製造検査職の月給レンジが17万円〜29万円程度で提示されています。

2期連続の赤字ですが、経営は大丈夫でしょうか?

第94期決算短信の「継続企業の前提に関する注記」は「該当事項はありません」で、GC注記は付いていません。自己資本比率49.1%、現金及び現金同等物1,664百万円、営業キャッシュ・フローは+1,237百万円のプラスです。赤字の主因は現金流出を伴わない減損損失であるため、「倒産寸前」という評価は事実に反します。ただし2期合計で約48億円の最終赤字を計上し、自己資本比率も58.9%から低下しているため、賞与・昇給・設備投資への影響は推定情報として考慮しておくべきです。

ミロク製作所の求人はどこで見つかりますか?

持株会社である株式会社ミロク自体は採用ページを持たず、中核事業会社である株式会社ミロク製作所の公式サイトが実質的な採用窓口です。中途採用は「募集がある場合にハローワークに掲載」という地場企業らしいチャネルが中心で、転職エージェント経由では製造開発スタッフ等が散発的に出る程度です。推定情報ですが、求人の露出が少ないため、常時ウォッチするか、エージェントに希望を登録して求人発生時に知らせてもらう方法が現実的です。

日章工場とは何ですか?減損したと聞きましたが。

ミロク日章工場は高知県南国市の南国日章産業団地に建設された新工場で、2024年1月着工・2025年2月竣工です。敷地面積32,405.24㎡・延床面積13,649.63㎡、総投資額は当初公表の約45億円から工作機械等を含め約58億円に増額されました。ブローニング・グループからの生産能力拡大要請とBCP対策が建設理由です。第94期には高知県南国市の建物及び機械装置等について2,350,760千円の減損損失が計上されており、この新工場を含む固定資産が減損の対象となっています。

未経験から猟銃メーカーの製造職に転職できますか?

推定情報として、ミロク製作所の求人には製造検査職などが掲載されており、未経験からの入り口が閉ざされているわけではないと考えられます。ただし業界文脈として、猟銃製造は木部の彫刻・仕上げや上下二連の組付け調整といった手作業技能の比重が高く、評価されるのは長期の技能習得と改善提案です。短期で高い報酬を得たい人よりも、腰を据えて技術を積み上げたい人に向く環境と言えます。具体的な応募要件は必ず最新の求人票でご確認ください。

残業や休日はどのくらいですか?

ミロク製作所の公式採用ページによると、年間休日124日、週休2日制、勤務時間8時05分〜17時00分(実働7時間50分)です。口コミ傾向としては、OpenWorkの集計で月間平均残業15.7時間・有給休暇消化率66.5%、転職会議では残業月20時間との記載があります。件数はそれぞれ12件・3件と少ないため断定はできませんが、2サイトで「残業は地方メーカーとして少なめ」という方向性は一致しています。

ミロクへの転職判断まとめ

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。

判断軸評価
会社の特定7983(高知・猟銃)と9928(東京・会計ソフト)は別会社。情報収集はまず切り分けから
年収公表値473万円は持株会社20名の平均。事業会社は非開示のため、提示額を選考過程で必ず確認
業績2期連続の営業赤字・最終赤字(2期計約48億円)。ただしGC注記なし・自己資本比率49.1%を維持
事業リスクブローニング2社で売上約82%、海外比率76%。米国の通商政策が直接影響する構造
働き方残業月15〜20時間・年間休日124日・有給消化6割強。地方メーカーとして安定的
評価・育成クチコミは少数だが「長期育成2.8」「資格手当が少ない」など、納得感を求める人は要確認
キャリアの特異性世界的ブランドの猟銃製造、金属彫刻、深穴加工機、輸出実務など他社にない経験が積める
勤務地高知県南国市・香美市・高岡郡。Uターン・Iターン前提の判断が必要
情報の少なさクチコミ12件+3件と情報過疎。面接・工場見学で自分の目で確かめる比重が高い

総じて、ミロクは「業績の安定を最優先する人」には慎重な検討が必要な一方、「高知に腰を据え、他社では得られない技能と輸出実務を長期で積みたい人」には固有の価値がある会社と整理できます。編集部の見解として、この会社の判断で決定的に重要なのは年収の絶対額ではなく、「ブローニング依存という構造を理解したうえで入るかどうか」です。逆に言えば、その構造を理解し、原価改善や非猟銃セグメントの成長に貢献できる人材にとっては、提案の余地が大きい環境とも考えられます。

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本記事の出典・参考情報

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免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。売上高・営業損益・セグメント情報・減損損失・継続企業の前提に関する注記・次期予想は、2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)の記載を一次情報として確認しました。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数は有価証券報告書「従業員の状況」の数値ですが、有報PDF原本ではなく有報の数値を転記する集計サービス経由で確認したものであり、厳密には二次経由である点を明記します。地域別売上・顧客別売上・株主構成も同様に二次ソースを経由しています。口コミ・推定情報とは明確に区別しており、記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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