レダックス(7602)はカーチスの持株会社|年収418万円と471.7万円の読み分け
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 正体:中古車買取直販「カーチス」を束ねる純粋持株会社(証券コード7602)
- 年収:有報の418.0万円は本社19名の値。現場はカーチス471.7万円
- 業績:2期連続の営業赤字。純利益113百万円は不動産売却益による黒字
- 上場:監理銘柄指定は2026年4月15日に解除済み。時価総額は約40億円
「レダックス」という社名で検索しても、事業内容がすぐに掴めない——そう感じた方は多いはずです。それもそのはずで、株式会社レダックス(証券コード7602・東証スタンダード市場・本社は東京都千代田区紀尾井町)は2024年9月に「株式会社カーチスホールディングス」から商号を変更したばかりの会社であり、実際に車を売り買いしている現場は子会社の株式会社カーチスだからです。この記事では、第39期(2026年3月期)有価証券報告書などの一次情報をもとに、「レダックスとは何をしている会社なのか」「転職先として見たときに何を確認すべきか」を、公式情報・口コミ傾向・推定情報の3つに分けて整理します。
株式会社レダックス(7602)の公式データ一覧
まず、転職判断の土台になる数値を一覧で押さえます。以下はすべて公式情報で、中核データは第39期(2025年4月1日〜2026年3月31日)有価証券報告書「従業員の状況」ほかの実額です。最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社レダックス(Ledax Co.,Ltd./2024年9月に株式会社カーチスホールディングスから商号変更) |
| 証券コード・上場市場 | 7602/東証スタンダード市場(1999年11月に東証二部上場、2022年4月に市場区分移行) |
| 本社所在地 | 東京都千代田区紀尾井町4番1号 新紀尾井町ビル2F |
| 設立 | 1987年12月10日(株式会社エイジーエイとして東京都葛飾区で創業) |
| 代表者 | 取締役兼代表執行役社長 長倉 統己(指名委員会等設置会社) |
| 平均年間給与 | 提出会社(持株会社レダックス単体)418.0万円(前事業年度比+10.6%)/グループ最大人員会社の株式会社カーチス471.7万円(同+2.9%) |
| 平均年齢 | 提出会社47.1歳/株式会社カーチス43.5歳 |
| 平均勤続年数 | 提出会社9.7年/株式会社カーチス12.9年 |
| 従業員数 | 連結198名(臨時雇用者104名は外数)。うち提出会社19名、株式会社カーチス160名 |
| 売上高 | 連結198億4,600万円(前期比▲0.9%) |
| 営業利益 | 連結営業損失121百万円(前期は営業損失199百万円) |
| 経常利益 | 連結経常損失114百万円(前期は経常損失143百万円) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 113百万円(前期は187百万円の純損失) |
| 自己資本比率 | 67.1%(現金及び現金同等物2,149百万円) |
| 資本金・発行済株式総数 | 2,820,732千円/24,106,009株 |
| 親会社 | 株式会社レダグループホールディングス(議決権ベース54.50%を保有) |
| 出典 | 第39期(2026年3月期)有価証券報告書(2026年6月25日提出、EDINETコードE02895)/2026年3月期決算短信/公式IR |
レダックスはなんの会社か|中古車買取直販「カーチス」を束ねる持株会社
結論から言えば、レダックスは自分では車を売っていません。事業を営むのは子会社であり、レダックス本体はグループ全体の経営管理を担う純粋持株会社です。転職検討者にとってこれは決定的に重要で、応募先が「レダックス本体」なのか「株式会社カーチス」なのかで、仕事内容も年収も勤務地もまったく別物になります。
有価証券報告書によると、グループは連結子会社4社と関連会社2社で構成され、報告セグメントは「自動車流通事業」と「リースバック関連事業」の2つです。第39期の連結売上高198億4,600万円のうち197億1,500万円(約99.3%)が自動車流通事業で、実態としては単一事業に近い構造だと言えます。
自動車流通事業|ユーザーから直接買い取って自社展示場で売る
中核を担う株式会社カーチスは、中古車買取・販売チェーン「カーチス(Carchs)」を全国およそ28〜30拠点で展開しています。ビジネスモデルの柱は買取直販——オークションを介さずユーザーから直接買い取り、自社の大型展示場で個人ユーザーに販売する方式です。車検・整備工場を併設する店舗もあり、販売後の入庫収益も取り込んでいます。中古車流通業界では、この買取直販モデルは仕入原価を抑えられる分だけ粗利率が高い一方、一括査定サイトやWeb広告といった集客コストが重く、在庫回転が鈍ると採算が急速に悪化しやすいという表裏の関係があります。
従業員の配置もこの構造を反映しています。第39期有報の従業員内訳は、自動車流通事業176名(臨時95名)、リースバック関連事業3名、全社共通19名(臨時9名)。連結198名のうち9割近くが自動車流通の現場にいる計算で、募集職種の大半も店舗・買取・整備まわりに集中すると考えるのが自然です(推定情報)。
海外輸出とリースバック|規模は小さいが色の違う事業
子会社の株式会社アガスタは、アジア・オセアニア・アフリカ向けに中古車を輸出しています。ウガンダにオフィス、パキスタンにコールセンターという布陣は、この規模の中古車企業としてはかなり珍しいものです。中古車流通業界全体でも輸出は伸長分野で、輸出抹消登録台数は2026年1〜7月累計で前年同期比106.1%と増加傾向にあります。国内で値の付きにくい過走行車が海外へ流れる構造が鮮明になっており、貿易実務や英語力を持つ人にとっては、店舗中心のキャリアから抜け出す数少ない差別化ルートになり得ます。
もう一方のリースバック関連事業は、商用車のリースバックと物流プラットフォームを手がける領域です。ただし第39期の売上高は1億3,100万円(前期比▲22.5%)とグループ全体の1%未満にとどまり、セグメント損失5百万円(前期はセグメント利益28百万円)と赤字に転じています。2023年10月設立の株式会社カーチスロジテックは、2026年1月の第三者割当増資により持分法適用関連会社となり、事業運営はラインロジスティクス株式会社へ委譲されました。この領域を志望動機に据えるなら、直近の位置づけの変化まで理解しておく必要があります。
社名が9回変わった会社|エイジーエイからレダックスまでの変遷
「調べても情報がまとまらない」という感覚には、明確な理由があります。この会社は設立以来、商号を9回も変えているからです。有価証券報告書の沿革をたどると、商号は次のように移り変わってきました(公式情報)。
- 株式会社エイジーエイ(1987年12月10日設立・東京都葛飾区、中古車仕入・販売業を開始)
- 株式会社オートガーデンアソシエーション
- 株式会社ジャック → 株式会社ジャック・ホールディングス
- 株式会社ライブドアオート(2005年に株式会社ライブドアが株式の51.0%を取得し親会社化)
- 株式会社カーチス → 株式会社ソリッドグループホールディングス → 株式会社カーチス
- 株式会社カーチスホールディングス(2009年には日本振興銀行が議決権50.13%を握る親会社となった時期がある)
- 株式会社レダックス(2024年9月に商号変更)
上場の履歴も長く、1999年2月に日本証券業協会へ店頭登録、同年11月に東京証券取引所第二部へ上場、2022年4月に東証スタンダード市場へ移行しています。約40年の間に親会社が複数回入れ替わってきた会社という事実は、転職判断に直結します。中古車流通業界の共通課題として、持株会社化・商号変更・資本構成の変更が続く企業では事業ポートフォリオと雇用の安定性が読みにくいという懸念が挙げられますが、レダックスはまさにその典型例に当てはまります。
求人・口コミが「カーチス」「カーチスHD」「レダックス」の3表記に分散している
実務上いちばん困るのがこれです。求人票・企業クチコミ・ニュース記事が、事業ブランドの「カーチス」、旧商号の「カーチスホールディングス」、現商号の「レダックス」の3つに分かれて存在しているため、社名で一度検索しただけでは情報が半分も集まりません。中途採用の募集も、公式サイトからen-gageのカーチス採用ページへ導線が張られており、応募窓口は事実上「カーチス」名義です。
この記事を読んでいる時点で対策は簡単です。「カーチス 買取 求人」「カーチスホールディングス 評判」「レダックス 決算」の3方向から調べる——これだけで拾える情報量が大きく変わります。なお、企業の評判を確認する際は、投稿者や運営主体が特定できる媒体に限って参照することをおすすめします。
レダックスの年収|有報の418万円と471.7万円をどう読み分けるか
この会社の年収を語るうえで、絶対に外せない論点があります。有価証券報告書に載っている「平均年間給与418.0万円」を、そのまま現場の年収だと受け取ってはいけないということです。理由は単純で、この数字の対象は本社管理部門のわずか19名だからです。
第39期有報の「従業員の状況」には、提出会社と、グループで最も従業員数の多い会社の2つが並記されています(いずれも2026年3月31日現在の実額・基準外賃金を含む/公式情報)。
| 項目 | 提出会社(株式会社レダックス/持株会社) | 株式会社カーチス(グループ最大人員会社) |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 418.0万円(前事業年度比+10.6%) | 471.7万円(前事業年度比+2.9%) |
| 従業員数 | 19名(臨時9名) | 160名(臨時90名) |
| 平均年齢 | 47.1歳 | 43.5歳 |
| 平均勤続年数 | 9.7年 | 12.9年 |
| 職務の性質 | 経営管理・IR・財務など本社機能に限定 | 買取・販売・車検整備など事業運営の実務 |
転職検討者が見るべきは、ほぼ間違いなく後者のカーチス471.7万円です。持株会社側の19名は経営管理の専門職であり、そもそも中途採用の母数として想定しにくい枠だからです。求人サイトの「平均年収418万円」という表示を見て候補から外した人がいるとすれば、それは読み違いの可能性があります(推定情報)。
平均年齢・平均勤続年数から見えること
数字の中でとくに注目すべきは、カーチスの平均勤続年数12.9年です。平均年齢43.5歳から逆算すると、30歳前後で入社した人が長く残っている像が浮かびます。中古車流通業界は個人目標とインセンティブの比重が高く、人の出入りが多いというイメージで語られがちですが、少なくとも公式数値の上では、この会社について定着が悪いと断定できる材料は見当たりません。むしろ業界水準としては長い部類に入ります。
一方で、平均勤続年数が長いことは別の読み方もできます。従業員160名・全国約28〜30拠点という規模では、店長・エリアマネージャーといった上位ポストの数が限られます。在籍者が長く残るほど、若手が管理職に上がるまでの待ち時間が長くなる可能性があります(推定情報)。面接では、直近3年で店長に昇格した人の年次や、拠点統廃合に伴う異動の実績を具体的に聞いておくと実態が掴めます。
中途採用で提示されている実額レンジ
公式採用サイト(en-gage掲載のカーチス採用ページ)によると、買取スタッフなどの募集で月給261,000円〜406,500円のレンジが提示されています。年額換算では約313万円〜約488万円となり、賞与・インセンティブの有無で着地は変わります。有報のカーチス平均471.7万円は基準外賃金を含む実額なので、提示レンジの上限に近い水準が平均値の付近にあるという関係になります。
この業界では、固定給と歩合の配分がそのまま生活の安定度を左右します。転職時に必ず確認したいのは次の点です。
- 月給レンジのどこに位置づけられるか(前職給与考慮か、等級テーブルか)
- インセンティブの算定基礎(買取台数か、粗利額か、販売台数か)と支給頻度
- 未達時に固定給がどこまで下がるか(月給の下限が保証されているか)
- 店舗の営業時間(8:00〜21:00の枠がある店舗ビジネスであること)とシフト・休日の運用
- 賞与実績の直近3期分(2期連続営業赤字の期間を含めて確認する)
業績の実態|2期連続の営業赤字と、不動産売却益による純利益の黒字
ここが、この会社を転職先として見るときの最重要パートです。結論を先に言えば、第39期は「純利益は黒字だが、本業は赤字」という状態でした。株価情報サイトの損益ハイライトだけを見て「黒字だから安心」と判断すると、実態を取り違えます。
有価証券報告書によると、第39期(2026年3月期)の連結業績は以下の通りです(公式情報)。
| 項目 | 2026年3月期(第39期) | 2025年3月期(第38期) |
|---|---|---|
| 連結売上高 | 198億4,600万円(▲0.9%) | 200億3,400万円 |
| 営業損益 | 営業損失121百万円 | 営業損失199百万円 |
| 経常損益 | 経常損失114百万円 | 経常損失143百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純損益 | 純利益113百万円 | 純損失187百万円 |
| 自動車流通事業 | 売上197億1,500万円/セグメント損失116百万円 | セグメント損失228百万円 |
| リースバック関連事業 | 売上1億3,100万円/セグメント損失5百万円 | セグメント利益28百万円 |
| 営業キャッシュ・フロー | ▲241百万円 | ▲861百万円 |
純利益113百万円の中身が肝心です。これは仙台に保有していた不動産を親会社の株式会社レダグループホールディングスへ譲渡したことによる固定資産売却益244百万円と、投資有価証券売却益によって計上されたものです。つまり資産を売って生まれた利益であり、本業が黒字化した結果ではありません。営業キャッシュ・フローが2期連続でマイナスであることも、この読み方を裏づけます。
改善の兆しはある|第4四半期単独では営業黒字
一方で、ネガティブ一色というわけでもありません。営業損失は前期の199百万円から121百万円へと縮小しており、第4四半期(2026年1〜3月)単独では営業利益68百万円と黒字に転じています。自動車流通事業のセグメント損失も228百万円から116百万円へほぼ半減しました。会社は2027年3月期の連結業績予想として、売上高20,000百万円・営業利益250百万円・当期純利益175百万円という黒字転換の計画を示しています。
ただし会社予想はあくまで計画値です。第39期の実績が計画から離れれば見通しも変わり得るため、四半期ごとの営業損益の推移を自分で追うのが現実的な確認方法になります。なお、2026年5月13日公表の決算短信では営業損失117百万円・経常損失97百万円・当期純利益170百万円でしたが、本記事は有価証券報告書の確定値を採用しています。
売上200億円は、ピーク時の約6割の水準
もう一段深く見ると、この会社の課題は「赤字」よりも「縮小した規模のまま横ばいであること」にあります。連結売上高の推移は、2024年3月期190億7,200万円 → 2025年3月期200億3,400万円 → 2026年3月期198億4,600万円と、200億円前後で足踏みしています。ピークだった2012年3月期の約345億円と比べると、現在の規模はおよそ6割弱です。
財務そのものは弱くありません。自己資本比率67.1%、純資産5,044百万円、現金及び現金同等物2,149百万円と、この売上規模の中古車企業としては手元流動性を確保しています。「すぐに資金が尽きる財務状態ではないが、本業で稼ぐ形をまだ作り切れていない」——これが第39期時点の姿だと整理できます。継続企業の前提に関する注記(GC注記)は、第39期有価証券報告書を確認した限り付されていません。
上場維持基準と監理銘柄指定の経緯|時系列を正確に押さえる
「レダックス 上場廃止」といった不安を持って調べている方のために、事実関係を時系列で整理します。誤解が起きやすいポイントなので、指定と解除の両方をセットで理解してください(公式情報)。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2025年6月18日 | 「上場維持基準の適合に向けた計画」を開示し、改善期間に入る |
| 2026年3月31日 | 東京証券取引所から「監理銘柄(確認中)」に指定される |
| 2026年4月15日 | 上場維持基準への適合が確認され、監理銘柄の指定が解除される |
つまり、現在は監理銘柄ではありません。ただし「解決済みだから気にしなくてよい」とも言い切れないのが実情です。時価総額は2026年9月7日時点でおよそ40.5億円(株価168円前後)で、東証スタンダード市場の小型株としても余裕の大きい水準ではありません。時価総額は株価に連動するため、業績や市況の変化で基準への距離が再び縮まる可能性はあります(推定情報)。
転職検討者にとってこれは、抽象的な株式市場の話ではなく「入社後にIRや管理部門が上場維持の対応に人員を割く局面がありうる」という実務的な話です。逆に言えば、経営企画・IR・財務のポジションで入る場合、上場維持基準への対応や資本政策の実務に近い距離で関われるということでもあります。キャリアの観点では、これは小型株ならではの経験になります。
親会社レダグループホールディングス54.50%|子会社上場という前提
レダックスは独立した会社ではありません。株式会社レダグループホールディングス(本社は同じ紀尾井町)が11,297千株・54.50%を保有する親会社であり、レダックスはその連結子会社でありながら上場しているという構造です。2023年6月のTOBによって親会社化されました(公式情報)。
この構造が転職判断に効いてくるのは、次の3点です。
- 経営の方向性を親会社が実質的に決められる:議決権の過半を握られているため、事業ポートフォリオの組み替えや資本政策は親会社の意向に大きく左右されます。
- 親会社との取引が反復している:第39期の純利益を生んだ仙台不動産の譲渡先は親会社です。代表執行役会長および代表執行役社長が親会社の役員を兼任しているため、この譲渡の取締役会決議には両名が参加していません(利益相反への配慮)。手続き上の配慮は取られていますが、支配株主との取引が繰り返されている点は認識しておくべきです。
- グループ全体の人事・キャリアの見え方が変わる:親会社は金融・投資・不動産への展開を進めており、レダックス単体のキャリアパスとグループのキャリアパスは一致しません。
なお、追加TOBによる完全子会社化を予想する見方がネット上に見られることがありますが、そうした公表事実は今回の調査では確認できなかったため、本記事では断定も予想もしません。事実として言えるのは「議決権の54.50%を親会社が持っている」という点までです。
中古車流通業界の中での立ち位置|同業と比べて何が違うのか
年収や働き方を評価するには、業界内での位置づけを掴んでおく必要があります。国内の中古車市場は、日本自動車販売協会連合会の統計で登録車の中古車登録台数が2025年に約363万台(前年比99.2%)とほぼ横ばい。コロナ期の新車減産の影響で良質な中古車の絶対量が細り、相場が高止まりする「玉不足」が長期化しています。売る力より仕入れる力が業績を左右する局面が続いており、査定・買取の経験を持つ人材の市場価値は高い状態です。
その中で、レダックス(カーチス)は次のような立ち位置にあります。数値は各社で開示基準・決算期が異なるため、下表は推定情報を含む定性的な整理として読んでください。
| 企業名(証券コード) | 事業の軸 | レダックス(カーチス)との違い |
|---|---|---|
| 株式会社レダックス(7602) | 買取直販+車検整備、海外輸出、金融領域への進出 | 連結198名・約28〜30拠点の小規模。持株会社形態で事業領域の拡大局面にある |
| IDOM(7599) | 「ガリバー」ブランドの中古車買取・販売の最大手 | 買取直販モデルの直接競合。全国規模の在庫共有と広告投下量で圧倒的に大きい |
| ネクステージ(3186) | 大型店舗中心の中古車小売 | 大型店の出店で急拡大してきた成長型。組織拡大に伴う配置・昇格機会が多い傾向 |
| ケーユーホールディングス(9856) | 中古車販売の中堅 | 事業規模・拠点数の立ち位置がレダックスに近い比較対象 |
| アップルインターナショナル(2788) | 中古車の国内販売と海外輸出 | 輸出比重が高く、アガスタの輸出事業と重なる領域を持つ |
比較して見えてくるのは、レダックスは「規模で勝つ会社」ではないということです。IDOMやネクステージのような広告投下量・在庫量の勝負に真正面から挑む体力はなく、拠点あたりの収益性と、輸出・車検整備・金融といった周辺収益をどう積み上げるかが勝負どころになります。中古車流通業界全体でも、車両単体の粗利は薄く、ローン・保険・延長保証・車検整備・サブスクなど「売った後」の収益へ各社が軸足を移しています。この会社を志望するなら、台数を追うより単価と付帯収益を設計する仕事に関心があるかどうかが分かれ目になります(推定情報)。
将来性|デジタルバンキング合弁が示す事業ポートフォリオの変化
「中古車の会社に入ったつもりが、数年後には別の事業の会社にいた」——レダックスに応募するなら、この可能性を織り込んでおくべきです。公式IRによると、同社は次のような動きを進めています(公式情報)。
- 2025年12月19日:米NASDAQ上場の金融コングロマリット Freedom Holding Corp. とMOU(基本合意書)を締結
- 2026年1月:合弁に向けた準備会社を設立
- 2026年2月12日:SuperXグループと業務提携契約を締結
- 2026年3月31日:Freedom Holding Corp. と合弁契約を締結し、「AI×金融」領域のデジタルバンキング事業へ本格着手
Freedom Holding Corp. は世界21カ国で証券・銀行・保険を展開する企業です。連結198名・売上約198億円の会社が、この規模の相手と金融合弁を組むという事実は、会社が中古車流通だけで将来を描いていないことのはっきりした証拠だと読めます。中古車流通業界では、持株会社化して不動産・金融・海外事業へ広げる例が増えており、その典型的なパターンとも言えます。
これは求職者にとって両面があります。ポジティブに見れば、車の知識に金融・与信・アフターサービスの理解を重ねることで、店舗職から本社の企画・新規事業へキャリアが広がる余地が生まれます。小規模組織であるぶん、新規事業に関わるチャンスは大企業より近い距離にあると考えられます(推定情報)。
一方で、店舗ビジネスの現場で採用された人が、必ずしも新規事業の恩恵を受けるとは限りません。金融事業に人員と資本が振り向けられれば、既存店舗への投資が相対的に絞られる可能性もあります。面接では「自動車流通事業の今後3年の出店・投資方針」と「金融事業への人員配置の考え方」の両方を確認しておくことをおすすめします。
働き方と評判|口コミデータの制約と、公式採用情報から読めること
先に正直にお伝えします。本記事の調査時点では、OpenWork・転職会議・エン カイシャの評判のいずれについても、レダックス(およびカーチス)の口コミ件数・総合評価スコアを確認できませんでした。したがって本記事では「口コミ評価○点」といった数値は一切記載しません。数値の裏づけがないまま評価点を書くことは、読者の判断を誤らせるためです。
その代わり、事実として言えることが2つあります。ひとつは情報が3つの社名に分散していること。2024年9月の商号変更を跨いでいるため、口コミも求人も「カーチス」「カーチスホールディングス」「レダックス」に散らばっています。もうひとつは母数そのものが小さいことです。連結198名・カーチス160名という規模では、大手チェーンのように数百件の口コミが蓄積される構造にはなりません。口コミ傾向を評価軸にしにくい会社である、という前提で臨むのが現実的です。
会社側の主張と、店舗ビジネスの実態を突き合わせる
公式採用サイトでは、「週休2日制・年間休日129日以上も可能」「未経験歓迎」「38職種で積極採用」といった訴求が打ち出されています。これは会社側の主張として引用できる公式情報です。年間休日129日は、シフト制の店舗ビジネスとしては高めの水準にあたります。
ただし、現場は約28〜30店舗、営業時間は8:00〜21:00という枠を持つ店舗ビジネスです。中古車流通業界に共通する懸念として、来店商談が土日祝に集中するシフト制であること、決算期(3月)や連休といった繁忙期に残業・休日取得がしにくくなること、全国に拠点を持つ企業では転勤や店舗異動・拠点統廃合に伴う配置転換が起こりうること、が挙げられます。「129日以上も可能」という表現の「可能」が何を指すのか——全社平均なのか、特定職種・特定店舗の実績なのかは、面接で必ず確認すべきポイントです。

年間休日129日って本当に取れるんですか?
公式採用ページの記載は「129日以上も可能」であり、全社員の実績値としては示されていません。労働条件通知書の年間所定休日数と、直近1年の有給取得日数の実績を、内定前に必ず数字で確認してください。推定情報で判断せず、書面の数字で確認することが最も確実です。
コンプライアンス面で確認できたこと
中古車流通業界は、2023〜2024年に大手で表面化した保険金不正請求問題を契機に、整備・修理の適正化や販売手続きの透明化が業界全体の課題となりました。行政・業界団体の監視も引き続き厳しい状況です。この点について、第39期有価証券報告書の「事業等のリスク」には、法令違反・行政処分・重大訴訟に関する具体的な記載は確認できませんでした。また、同社に関する行政処分・不祥事の事実も、今回の公開情報の範囲では確認できませんでした。
ここで重要なのは、「確認できなかった」ことは「存在しない」ことの証明ではないという点です。本記事は不祥事がないと断定するものではありません。面接では、表彰制度やノルマ運用だけでなく、クレーム対応の仕組み・整備の内製体制・社内監査の有無まで踏み込んで聞くと、実態が見えやすくなります。
レダックス(カーチス)への転職が向いている人・向いていない人
ここまでの公式情報と業界文脈をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 買取・査定の実務経験があり、仕入れで数字を作れる人 | 大手の潤沢な広告予算と在庫量を前提に営業したい人 |
| 会社の業績変動を自分で読み解き、納得して入社できる人 | 安定した黒字基盤と右肩上がりの業績を前提にしたい人 |
| 200名以下の組織で裁量を持ち、幅広い役割を担いたい人 | 職務範囲が明確に切られた大企業型の分業を望む人 |
| 輸出・貿易実務や海外拠点との折衝に関心がある人 | 国内店舗だけで完結する働き方を続けたい人 |
| 金融・新規事業への展開を前向きな機会と捉えられる人 | 入社時の事業内容が数年間変わらないことを重視する人 |
| 親会社主導のグループ経営という前提を許容できる人 | 独立性の高い経営環境で意思決定に関わりたい人 |
とくに2期連続の営業赤字と、純利益が資産売却によるものであるという事実を、面接前に自分の言葉で説明できるかどうかが分岐点になります。ここを理解したうえで「だから自分が仕入れで貢献できる」と語れる人にとっては、規模が小さいぶん貢献が見えやすい環境と言えます。
レダックスに関するよくある質問(FAQ)
検索されている疑問のうち、一次情報で答えられるものをまとめました。
レダックスはなんの会社ですか?
中古車の買取・販売・輸出および自動車部品販売を行う「自動車流通事業」を中核とする純粋持株会社です(証券コード7602・東証スタンダード市場)。実際の店舗運営は子会社の株式会社カーチスが担い、買取直販チェーン「カーチス(Carchs)」を全国約28〜30拠点で展開しています。ほかに中古車輸出の株式会社アガスタ、リースバック関連事業などを傘下に持ちます。
レダックスとカーチスの関係は?
レダックスが親会社(持株会社)で、株式会社カーチスがその子会社にあたります。2024年9月に、レダックスの旧商号である「株式会社カーチスホールディングス」から現在の商号に変更されました。事業ブランド名としては引き続き「カーチス」が使われており、中途採用の応募窓口も実質的にカーチス名義です。求人・口コミを調べる際は両方の社名で検索してください。
レダックスの平均年収はいくらですか?
第39期(2026年3月期)有価証券報告書によると、提出会社(持株会社レダックス単体)の平均年間給与は418.0万円ですが、これは本社管理部門19名のみの数字です。同じ有報に記載されているグループ最大人員会社・株式会社カーチスは471.7万円(160名・平均年齢43.5歳・平均勤続12.9年)で、転職検討者が参照すべきはこちらです。
レダックスは上場廃止になるのですか?
2026年3月31日に東京証券取引所から「監理銘柄(確認中)」に指定されましたが、2026年4月15日に上場維持基準への適合が確認され、指定は解除されています。したがって現在は監理銘柄ではなく、上場は維持されています。ただし時価総額は約40億円(2026年9月時点)の小型株であり、基準に対する余裕が大きいとは言えないため、今後もIR開示を継続的に確認することをおすすめします。
2026年3月期は黒字ですか、赤字ですか?
見る指標によって答えが変わります。営業損益は121百万円の損失、経常損益は114百万円の損失で、2期連続の営業赤字です。一方で親会社株主に帰属する当期純利益は113百万円の黒字ですが、これは仙台の保有不動産を親会社へ譲渡した固定資産売却益244百万円などによるもので、本業の黒字化ではありません。
中途採用ではどんな職種を募集していますか?
公式採用サイトでは、買取スタッフをはじめ幅広い職種で積極採用を打ち出しており、月給261,000円〜406,500円のレンジが提示されています。第39期有報の従業員内訳では自動車流通事業が176名(臨時95名)と大半を占めるため、募集の中心は店舗の買取・販売・車検整備まわりになると考えられます(推定情報)。具体的な募集職種は、応募時点の公式採用ページで確認してください。
レダックスへの転職判断まとめ
ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 事業会社カーチスで471.7万円(第39期有報)。中途は月給261,000円〜406,500円のレンジが提示されており、実額が公開されている点は判断材料として明快 |
| 定着・勤続 | カーチスの平均勤続12.9年は中古車流通業界としては長い部類。ただし上位ポストが限られる規模である点は要確認 |
| 業績の安定性 | 2期連続の営業赤字。純利益の黒字は資産売却によるもので、本業の収益力回復はこれから。第4四半期単独では営業黒字と改善の兆しあり |
| 財務の健全性 | 自己資本比率67.1%、現金及び現金同等物2,149百万円。営業CFは2期連続マイナスだが、手元流動性は確保されている |
| 上場に関するリスク | 監理銘柄指定は2026年4月15日に解除済み。時価総額約40億円の小型株で、継続的なIR確認が必要 |
| 事業ポートフォリオ | Freedom Holding Corp. との金融合弁など、中古車以外への拡張局面。入社後に事業構成が変わる可能性を許容できるかが鍵 |
| ガバナンス構造 | 親会社レダグループホールディングスが54.50%を保有する子会社上場。支配株主との取引が反復している |
| 情報の集めやすさ | 「カーチス」「カーチスホールディングス」「レダックス」の3表記に分散。口コミ件数・スコアは本記事の調査では確認できなかった |
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本記事の出典・参考情報
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この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは、第39期(2026年3月期)有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、推定情報とは明確に区別しています。口コミサイトのスコア・件数は本記事の調査では取得できなかったため、数値としては記載していません。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
