レオクラン(7681)の評判と年収682.8万円の内訳|狩猟型商社の実態
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 年収:有報の平均682.8万円は提出会社単体123名分の数値
- 職務:約30年に一度の病院建替えを追う自称「狩猟型」の営業モデル
- 業績:売上214.9億円・営業利益率1.3%で四半期の3/4が営業赤字
- 転機:時価総額を上回る買収で2026年9月期は売上倍増予想の局面
株式会社レオクラン(証券コード7681・東証スタンダード市場)は、大阪府摂津市に本社を置く医療機器商社です。ただし「医療機器を仕入れて病院に納める会社」という説明では、この会社の職務実態はほとんど伝わりません。同社は有価証券報告書の「事業の内容」で自らを「狩猟型」商社と表現しており、全国の病院の新築・移転・再編統合というプロジェクトそのものを取りに行く営業スタイルを取っています。この記事では、第25期(2025年9月期)有価証券報告書の実額を軸に、平均年間給与682万8千円が誰の数字なのか、四半期ごとに極端に振れる業績が働き方に何を意味するのか、そして2025年10月に実行された自社時価総額を上回る規模の買収が転職検討者にとって何を変えるのかを、公式情報・口コミ傾向・推定情報の3つに分けて整理します。
レオクラン(7681)とはどんな会社か|病院を丸ごと立ち上げる「狩猟型」商社
結論から言うと、レオクランは病院という建物とその中身を、企画段階から開院までまとめて請け負う会社です。読者にとっての意味は明確で、この会社の営業職に就くということは、カタログの商品を売る仕事ではなく、数億円から数十億円規模のプロジェクトを数年がかりで動かす仕事に就くということになります。
同社がこのモデルを取る理由は、有価証券報告書に書かれた市場特性そのものにあります。病院の建て替えは1施設あたりおよそ30年に一度しか発生しません。つまり既存顧客を定期訪問するルート営業だけでは売上が積み上がらない構造で、だからこそ同社は全国の大型移転新築案件を探して取りに行く「狩猟型」を選んでいます。公式情報として、この自己定義は同社の有価証券報告書に明記されているものです。
会社の基本情報も押さえておきます。2001年1月12日に大阪府吹田市で設立され、同年4月に摂津市へ本社を移転。2013年7月に現在の本社社屋が竣工し、2019年10月に東京証券取引所市場第二部へ上場、2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場へ移行しました。資本金は5億4,500万円、監査法人は有限責任監査法人トーマツです。企業理念には「利他利己」「INNOVATION & CREATION」「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」を掲げ、経営原則に「会社の発展と社員の幸せの一致を図る」と記載しています。
3つの事業セグメントと、売上の94%を占める主力事業
まず全体像を数字で押さえます。有価証券報告書によると、第25期(2024年10月1日〜2025年9月30日)の連結売上高21,489,527千円(約214億9,000万円)のセグメント別外部売上と従業員数は次の通りです。
| セグメント | 外部売上高(第25期) | 構成比 | セグメント利益 | 従業員数(外、臨時) |
|---|---|---|---|---|
| メディカルトータルソリューション事業 | 202億5,760万円(前期比8.8%増) | 約94.3% | 3億799万円 | 130名(19名) |
| 遠隔画像診断サービス事業 | 8億2,232万円 | 約3.8% | 6,923万円 | 15名(—) |
| 給食事業 | 4億959万円 | 約1.9% | 888万円 | 10名(49名) |
| 調整額 | — | — | △9,780万円 | — |
ここから読み取れることを3点に整理します。第一に、売上の94%が主力のメディカルトータルソリューション事業に集中しており、転職先としての「レオクラン」の実態は基本的にこの事業を指します。同事業は医療機関・健診施設・介護福祉施設を対象に、コンサルティング、企画・設計支援、IT・電子カルテなど医療情報システムの構築、医療機器・医療設備の調達販売、内装・設置工事、保守メンテナンスまでをワンストップで提供します。
第二に、売上の小さい遠隔画像診断サービス事業が利益率では突出しています。外部売上に対するセグメント利益率を単純計算すると、メディカル約1.5%に対して遠隔画像診断は約8.4%、給食は約2.2%です(推定情報/セグメント間取引を含まない外部売上に対する概算)。子会社の京都プロメド株式会社(京都市上京区・出資比率55.2%・特定子会社)が担う事業で、京都大学医学部と連携し放射線診断専門医が常駐してCT・MRI画像の読影を行っています。
第三に、給食事業は正社員10名に対して臨時雇用者が49名と、人員構成がまったく異なります。子会社の株式会社ゲイト(ブランド名「クックレオ」)が大阪府大東市のセントラルキッチンでクックチル方式の調理を行い、介護福祉施設へ供給する事業です。同じ「レオクラン」という会社名でも、応募する事業によって働き方は大きく変わります。
商社なのに一級建築士事務所登録と特定建設業許可を持つ理由
レオクランを他の医療機器商社と分ける最大の特徴が、この許認可の構成です。公式情報として同社が保有する許認可・登録は、高度管理医療機器等販売業・貸与業許可、医薬品販売業許可、医療機器修理業許可、動物用高度管理医療機器等販売・貸与業許可、毒物劇物一般販売業許可、そして一級建築士事務所登録と特定建設業許可、古物商許可に及びます。
医療機器を扱う商社が建築士事務所登録と建設業許可を持つのは珍しい構成です。理由は明快で、病院プロジェクトの企画・設計段階から関与し、内装工事や医療機器の設置工事まで自ら請け負うためです。読者にとっての意味は、この会社の営業職は「機器の知識」だけでは仕事にならないということです。医療機器、病院建築、院内IT、医療関連法規という4領域を横断して案件を組み立てる必要があり、覚える範囲は一般的な卸売営業より明らかに広くなります。
なお同社は有価証券報告書の事業等のリスクにおいて、これらの許認可について「これまで当該許可等の否認や承認の取消しを受けたことはありません」と記載しています。
3事業でまったく違う働き方|配属先を確認せずに応募しないこと
転職検討者が最初に確認すべきなのは、どの法人・どの事業への配属なのかです。同じグループ内でも職場環境が大きく異なるためです。
- 本体(メディカルトータルソリューション事業):大阪本社または東京支店を拠点に、全国の病院プロジェクトを企画から開院まで追う営業・セールスエンジニア・技術職。募集の中心はここです。
- 京都プロメド(遠隔画像診断サービス事業):京都市上京区の読影センター。放射線診断専門医が常駐する医療専門職中心の職場で、営業会社とは組織文化がまったく異なります。
- ゲイト(給食事業):大阪府大東市のセントラルキッチンでのクックチル調理。臨時雇用者49名を含む現場オペレーション型の職場です。
グループ構成は、連結子会社4社(株式会社医療開発研究所、株式会社L&Gシステム、京都プロメド株式会社、株式会社ゲイト)と持分法適用関連会社1社(株式会社TUホームケア)です。2024年10月には連結子会社の株式会社レオクラン東海を吸収合併しています。
レオクランの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。なお同社の決算期は9月で、最新の有価証券報告書の基準日は2025年9月30日です。3月期決算の同業他社と比べると基準日が半年古い点に注意してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社レオクラン(LEOCLAN Co.,Ltd./証券コード7681) |
| 上場区分 | 東京証券取引所スタンダード市場(2019年10月に東証市場第二部へ上場、2022年4月の市場区分見直しで移行) |
| 本社 | 大阪府摂津市千里丘二丁目4番26号(東京事務所:東京都港区港南2-5-3 オリックス品川ビル3階) |
| 設立 | 2001年1月12日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 竹内 興次(2024年10月1日就任) |
| 資本金 | 5億4,500万円 |
| 決算期 | 9月(第25期=2024年10月1日〜2025年9月30日) |
| 平均年間給与 | 682万8千円(6,828千円/提出会社単体・2025年9月30日現在。賞与および基準外賃金を含む) |
| 平均年齢 | 39.2歳(提出会社単体) |
| 平均勤続年数 | 8.9年(提出会社単体) |
| 従業員数 | 連結155名(外、平均臨時雇用者68名)/提出会社単体123名(外、臨時16名) |
| 売上高 | 連結214億8,952万円(第25期・前期比8.5%増) |
| 営業利益 | 連結2億8,829万円(同61.9%増/売上高営業利益率約1.3%) |
| 経常利益・純利益 | 経常3億884万円(同70.5%増)/親会社株主に帰属する当期純利益1億5,277万円(同12.3%増) |
| 財務指標 | 自己資本比率51.8%/ROE 2.7%/1株当たり純資産951.55円(第25期) |
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 21.1%(提出会社) |
| 労働組合 | 結成されていない(有価証券報告書に記載) |
| 離職率 | 有価証券報告書では開示されていない |
| 大卒初任給 | 23万1,000円(営業職・事務総合職/公式採用情報) |
| 出典 | 第25期 有価証券報告書(2025年12月17日 近畿財務局へ提出/EDINETコード E34455)、公式IR資料、公式採用情報 |
レオクランの年収682.8万円は誰の数字か|有報と口コミの乖離を分解する
先に結論をお伝えします。有価証券報告書の平均年間給与682万8千円は、グループ全体ではなく提出会社単体123名の数値です。この前提を外すと、年収の期待値を大きく読み違えます。以下、公式数値→年齢構成→口コミ→職種別の目安→確認ポイントの順に整理します。
有価証券報告書の平均年間給与682万8千円(提出会社単体123名)
公式情報です。有価証券報告書によると、第25期(2025年9月30日現在)の提出会社の平均年間給与は682万8千円(6,828千円)で、賞与および基準外賃金を含みます。あわせて平均年齢39.2歳、平均勤続年数8.9年が開示されています。
ここで必ず押さえておきたいのが、この682.8万円がカバーしている範囲です。有価証券報告書の「従業員の状況」における提出会社の欄は、あくまで株式会社レオクラン単体に在籍する123名(外、臨時16名)が対象です。つまり、次の人たちの給与はこの数字に一切含まれていません。
- 給食事業を担う株式会社ゲイトの社員(正社員10名・臨時雇用者49名)
- 遠隔画像診断サービス事業を担う京都プロメド株式会社の社員(15名)
- その他の連結子会社に在籍する社員
連結従業員数155名に対して提出会社単体は123名ですから、グループの約2割にあたる人員の給与水準は、この平均値の外側にあります。特に給食事業は臨時雇用者49名を抱えるセントラルキッチンのオペレーションであり、本体のコンサルティング営業とは給与構造がまったく異なると考えられます(推定情報)。子会社の平均給与は有価証券報告書では開示されていないため、応募先が本体か子会社かによって参照すべき数字が変わる点を、面接段階で必ず確認してください。なお転職系の二次情報サイトにある694万円・715万円といった数字は2020年〜2022年頃の過去の期の数値であり、最新期のものではありません。
口コミの423万〜478万円との差は「回答者の年齢差」で説明できる
口コミ傾向として、口コミサイトに掲載されている平均年収は有報の数値よりかなり低く出ています。事実関係を整理します。
| 情報源 | 平均年収 | 回答者の平均年齢・母数 | 分類 |
|---|---|---|---|
| 第25期 有価証券報告書 | 682万8千円 | 平均39.2歳/提出会社単体123名 | 公式情報 |
| OpenWork | 478万円(300万〜600万円レンジ) | 平均29歳/正社員16名の回答 | 口コミ傾向 |
| 転職会議 | 423万円 | 平均26.3歳/口コミ31件 | 口コミ傾向 |
差の主因は回答者の年齢構成にあると考えられます。有報の対象は平均39.2歳・平均勤続8.9年の在籍者全体であるのに対し、OpenWorkの回答者は平均29歳、転職会議は平均26.3歳です。およそ10歳から13歳の年齢差があり、この差が金額差の大部分を説明します。
粗い目安として、有報の39.2歳・682.8万円とOpenWorkの29歳・478万円を直線で結ぶと、10.2歳の差に対して204.8万円、1歳あたり約20万円のペースになります(推定情報/2点を結んだ単純計算であり、実際の昇給カーブを示すものではありません)。20代のうちは400万円台、30代後半で600万円台後半という水準感を、ひとつの参考値として持っておくとよいでしょう。
職種別の内訳は有価証券報告書では開示されていません。ただし同社の募集職種は営業職、セールスエンジニア職、技術職(レイアウト・設備プロット作成)に分かれており、大型案件の受注を担う営業職と、設計支援・図面作成を担う技術職では評価軸が異なると考えられます(推定情報)。
初任給・賞与・休日と、内定前に必ず確認したい3点
公式採用情報で公表されている条件は次の通りです(公式情報)。
- 大卒初任給:23万1,000円(営業職・事務総合職)
- 昇給・賞与:昇給年1回、賞与年2回
- 手当:通勤手当、時間外手当、外勤手当
- 休日:週休2日制(土日)。ただし年2日の土曜出勤あり。祝日・夏季・年末年始・有給・育児休業・介護休業
- 制度:退職金制度、健康診断、ベネフィット・ワン、従業員持株会、医療費用保障制度
- 勤務地:大阪本社または東京支店
賞与について、転職会議には「業績不振時でも年2回の賞与が支給された」という趣旨の投稿が見られます(口コミ傾向)。ただし後述の通り同社の業績は年度によって大きく振れるため、賞与額の変動幅は事前に確認しておきたいところです。
内定前に確認すべき点を3つに絞ります。
- 配属法人と事業セグメント:本体(提出会社)か、京都プロメドかゲイトかで、参照すべき年収水準が変わります。
- 賞与の算定根拠:営業利益率1.3%という薄利構造で、四半期赤字が常態化している業績特性を踏まえ、賞与の固定部分と業績連動部分の比率を確認してください。
- 外勤手当と出張の実態:全国の大型案件を追うビジネスモデル上、出張・広域担当の頻度は待遇と直結します。
業績で読むレオクラン|売上214.9億円・営業利益率1.3%と四半期の極端な振れ
この章の結論は、レオクランの業績は「大型案件があるかないか」で年度単位でも四半期単位でも大きく振れるということです。転職検討者にとっては、賞与の変動要因と、繁忙期・閑散期の落差を理解する材料になります。
5期の推移|297.7億円から198.0億円へ落ちてから反転した
有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から、連結ベースの5期分を整理します(公式情報)。
| 決算期 | 連結売上高 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | 前期比(売上) |
|---|---|---|---|---|
| 第21期(2021年9月期) | 263億5,000万円 | 5億9,600万円 | 3億9,100万円 | — |
| 第22期(2022年9月期) | 297億7,000万円 | 7億1,000万円 | 4億3,700万円 | 約13.0%増 |
| 第23期(2023年9月期) | 266億3,000万円 | 4億3,200万円 | 2億7,100万円 | 約10.5%減 |
| 第24期(2024年9月期) | 198億円 | 1億8,100万円 | 1億3,600万円 | 約25.6%減 |
| 第25期(2025年9月期) | 214億8,952万円 | 3億884万円 | 1億5,277万円 | 8.5%増 |
数字を加工すると構造が見えます。ピークの第22期297.7億円から第24期198.0億円まで、2期で約33%の減収。同期間に経常利益は7.10億円から1.81億円へ約74%減少しています。売上の落ち込み以上に利益が削られており、固定費を抱えた状態で案件が薄い年度に入ると利益がまとまって消える構造であることが読み取れます。
第25期はそこからの反転局面で、売上8.5%増・営業利益61.9%増・経常利益70.5%増と回復しました。ただし売上高営業利益率は約1.3%にとどまります(前期第24期は営業利益1億7,811万円で約0.9%)。医療機器卸・商社は一般に営業利益率1〜2%程度の薄利構造とされる業界で、レオクランもその範囲内にあります。売上規模が214億円あっても営業段階で残るのは3億円弱、という感覚を持っておくと、待遇や投資余力の話が理解しやすくなります。
第25期は4四半期のうち3四半期が営業赤字だった
この節が本記事でもっとも実務に直結する部分です。公式情報として、第25期の四半期別営業損益は次の通りでした。
| 四半期 | 対象期間 | 営業損益 |
|---|---|---|
| 第1四半期 | 2024年10月〜12月 | 営業損失 2億3,516万円 |
| 第2四半期 | 2025年1月〜3月 | 営業利益 7億3,204万円 |
| 第3四半期 | 2025年4月〜6月 | 営業損失 2,201万円 |
| 第4四半期 | 2025年7月〜9月 | 営業損失 1億8,656万円 |
| 通期合計 | 2024年10月〜2025年9月 | 営業利益 2億8,829万円 |
つまり4四半期のうち3四半期が営業赤字で、第2四半期の7億3,204万円が通期の利益をすべて作っているという形です。同社自身も有価証券報告書の事業等のリスクにおいて「四半期の業績は通期の業績に必ずしも連動しない」という趣旨を記載しています。
背景は収益認識のタイミングにあります。医療機関の会計年度の関係で、病院の開院・引き渡しは3月と9月に集中します。プロジェクト型の売上は引き渡し時点でまとめて計上されるため、期のなかで売上が特定四半期に偏るわけです。
これを職務実態に翻訳すると、次のように考えられます(推定情報)。
- 案件の引き渡し前後、とりわけ年明けから3月にかけての時期は業務が集中しやすい
- 逆に案件と案件のあいだの期間は、次の案件の開拓・企画フェーズが中心になる
- 数字が出るタイミングが年に数回に偏るため、短期の成果で評価されにくい
実際、エン カイシャの評判には「基本は土日祝休みで、病院の建替え支援がメインのため平日と休日のメリハリはつけやすい」という趣旨の投稿がある一方、業界共通の懸念としても「案件が企画段階から開院まで数年がかりで、成果が数字に表れるまで時間がかかる」点が挙げられます(口コミ傾向)。繁閑差をどう受け止めるかは、この会社への適性を分ける論点です。
大型案件の受注状況|1件の有無で総額が倍近く動く
有価証券報告書はメディカルトータルソリューション事業の大型案件受注状況を開示しています。ここを加工すると、業績が振れる理由が数字で確認できます(公式情報および編集部による単純計算)。
| 年度 | 件数 | 受注総額 | 1件あたり平均(単純計算) |
|---|---|---|---|
| 2024年9月期(第24期) | 11件 | 53億9,200万円 | 約4.9億円 |
| 2025年9月期(第25期) | 12件 | 81億2,000万円 | 約6.8億円 |
| 2026年9月期(予想) | 13件 | 45億5,200万円 | 約3.5億円 |
注目すべきは第25期の内訳です。81億2,000万円のうち、20億円以上の案件1件が37億6,800万円、10億〜20億円の案件1件が13億200万円を占めます。この2件を除くと残り10件で約30億5,000万円、1件あたり約3.05億円という計算になります。
つまり超大型案件1件の有無で、受注総額が倍近く動くということです。2026年9月期予想は件数こそ13件と最多ですが、総額は45億5,200万円と第25期の約56%にとどまります。件数が増えても金額が伴わない年度があり得ることを、業績・賞与の見通しを立てる際の前提にしておくべきでしょう。
この構造は、営業職の評価にも直結します。年に十数件しかない大型案件を全国から探し出して取りに行く「狩猟型」である以上、1人の営業が担当する案件数は多くありません。1件あたりの重みが極端に大きい仕事だと理解しておく必要があります(推定情報)。
働き方と社風の実態|口コミ傾向と有報のリスク記載を突き合わせる
この章では、口コミサイトの数値と、会社自身が有価証券報告書に書いた記述を並べます。結論を先に言うと、「若手に裁量はあるが、育成の仕組みは弱く、社風は伝統的」という評価が複数媒体で一貫しています。
口コミ3媒体の傾向|評価が分かれる項目がはっきりしている
口コミ傾向として、主要3媒体の掲載内容を整理します。ただし総従業員155名規模の企業であるため回答者の母数は多くなく、統計的な代表性には限界がある点を前提にお読みください。
| 媒体 | 総合評価 | 主な数値 | 特徴的な項目 |
|---|---|---|---|
| OpenWork | 2.86(回答23名) | 月間平均残業33時間/有給消化率45.1% | 待遇面3.0、社員士気3.2、風通しの良さ2.8、法令順守意識2.5、人材の長期育成2.3(最低) |
| 転職会議 | 3.12(口コミ31件) | 残業月28.3時間/有給消化率57.5% | 「若手でもやる気次第で前に出られる」「仕事の幅が広く質の高い仕事ができる」との評価 |
| エン カイシャの評判 | 3.2(正社員9名の回答) | — | 「かなり昭和な社風」「数字至上主義」という声と「平日と休日のメリハリはつけやすい」という声が併存 |
ネガティブ側で挙がっているのは、OpenWorkの「人材の長期育成」2.3という最低スコア、「個人プレイが多く仕事のやり方がバラバラ」という指摘(転職会議)、「上層部は生え抜きで固まっている」「経営陣の年齢層がかなり高い」という声(エン カイシャの評判)です。ポジティブ側では「若手でもやる気次第で前に出られる」「仕事の幅が広く質の高い仕事ができる」「業績不振時でも年2回賞与」(転職会議)、「基本は土日祝休み」「組織単位が小さく部署内のコミュニケーションは取りやすい」(エン カイシャの評判)といった投稿が確認できます。
両者を並べると、評価軸は一貫しています。教育の仕組みに頼らず自走できる人にとっては裁量が大きく、体系的な研修とマニュアルを求める人にとっては物足りない——というのが、複数媒体から読み取れる共通の像です(推定情報)。営業職の女性は少ないとの記述もエン カイシャの評判にあります。
会社自身が有報リスクに書いた「専任人員の配置に限界がある」
口コミよりも説得力のある一次データがあります。公式情報として、同社は有価証券報告書の事業等のリスクに、次の趣旨の記載をしています。
- コンサルティング等に関する人員の確保や育成が事業運営上の課題であること
- 大型案件のスケジュールが重なるタイミングでは専任人員の配置に限界があり、事業拡大の制約要因となり得ること
これは、少人数で大型案件を回している構造上の負荷を、会社自身が公式文書で認識・開示しているということです。前述の通り、メディカルトータルソリューション事業の従業員数は130名(外、臨時19名)。この人数で年間12件前後、総額50億〜80億円規模の大型案件と、それ以外の通常案件を並行して回しています。
読者にとっての実務的な意味は2つあります。第一に、案件が重なる時期の業務負荷は構造的に高くなりやすいこと。第二に、裏を返せば1人が任される範囲が広く、若手でも案件の中核に関与しやすい環境である可能性が高いことです。転職会議の「若手でもやる気次第で前に出られる」という投稿傾向とも整合します。
残業・有給・女性活躍の数字を並べて見る
働き方に関する数値を、出典を分けて整理します。
- 公式情報:管理職に占める女性労働者の割合21.1%(提出会社/有価証券報告書)。労働組合は結成されていない。週休2日制(土日)で年2日の土曜出勤あり。
- 口コミ傾向:月間平均残業はOpenWork 33時間、転職会議 28.3時間。有給消化率はOpenWork 45.1%、転職会議 57.5%。男性平均勤続7.6年・女性平均勤続10.2年、女性管理職比率19%、女性育休取得率100%(OpenWork)。
残業時間は月28〜33時間という投稿傾向で、突出した水準ではありません。一方、有給消化率は媒体によって45.1%と57.5%に分かれており、案件の繁忙状況によって取得しやすさが変わる可能性が考えられます(推定情報)。離職率は有価証券報告書では開示されていません。有報開示の平均勤続年数8.9年という数字は、同規模の新興企業と比べれば短くはなく、定着している層が一定数いることを示しています。なお女性管理職比率は有報21.1%(提出会社)とOpenWork 19%の2つの数字がありますが、集計対象と時点が異なるため公式数値としては有報の21.1%を参照してください。
連結従業員155名|人員が2期連続で減った事実をどう読むか
転職検討者に対して隠さずお伝えすべき事実があります。公式情報として、連結従業員数は直近3期で減少しています。
| 決算期 | 連結従業員数 | 前期からの増減 |
|---|---|---|
| 第21期(2021年9月期) | 162名 | — |
| 第22期(2022年9月期) | 175名 | 13名増 |
| 第23期(2023年9月期) | 176名 | 1名増 |
| 第24期(2024年9月期) | 170名 | 6名減 |
| 第25期(2025年9月期) | 155名 | 15名減 |
ピークの第23期176名から第25期155名まで、2期で21名・約11.9%の減少です。同じ期間の売上は266.3億円→198.0億円→214.9億円と大きく落ち込んでから反転しており、業績の谷と人員減少の時期が重なっています。
ただし、この減少の内訳や理由は有価証券報告書では明示されていません。第24期には連結子会社の株式会社レオクラン東海を吸収合併しており、組織再編に伴う集計上の変動が含まれる可能性もあります(推定情報)。「人員が減った」という事実と、「その理由」は分けて受け止めるべきです。面接では、直近の採用計画と組織体制の変化について確認しておくことをおすすめします。
一方で、2025年10月1日のファスキアホールディングス子会社化により、2026年9月期からグループ人員は大幅に増える見込みです(具体的な人数は今回の調査では確認できていません)。つまり、この記事が参照している155名という数字は、すでに過去のスナップショットになりつつあります。次章で詳しく見ます。
ファスキアHD買収と光通信の「その他の関係会社」化|2026年9月期の別会社化フェーズ
結論を先に述べます。2025年10月以降のレオクランは、事実上「別の会社」になりつつあります。転職検討者にとって、これは記事や口コミで読める情報が急速に古くなることを意味します。
自社時価総額を上回る71億4,800万円の買収
公式情報として、同社は2025年8月19日に公表し2025年10月1日に実行するかたちで、愛知県名古屋市名東区のファスキアホールディングス株式会社の株式67.7%以上を、取得価額最大71億4,800万円で取得し子会社化しました。ファスキアHDの傘下には株式会社フォーム、株式会社シンコム、中京三洋株式会社があり、東海地方で医療機器販売・補聴器販売・レンタル事業を展開しています。
この買収の規模感を数字で示します。
- 取得価額は最大71億4,800万円。これに対しレオクランの時価総額は約60億円(2026年9月時点)で、自社の時価総額を上回る規模の買収にあたります。
- 2026年9月期の通期売上予想は約445億円。第25期実績214億9,000万円の約2.07倍です。
- 2026年9月期第3四半期累計(2026年8月7日発表)の売上高は242億8,000万円で、前年同期比87.6%増。営業利益の額は今回の調査では確認できていません。
- 第25期にはすでに子会社株式取得関連費用1億165万円が計上され、これがセグメント調整額△9,780万円の主因になっています。
- 2026年9月期の通期経常利益予想は、2026年5月15日に3億8,000万円から6億1,000万円へ上方修正されています。
転職検討者にとっての論点を整理します(推定情報を含みます)。ポジティブ面では、東海エリアという営業基盤と補聴器・レンタルという新規商材を得たことで、事業ポートフォリオの幅が広がります。従来は「約30年に一度」の大型案件に依存していた収益に、より回転の速い事業が加わる意味は小さくありません。リスク面では、のれんの負担と統合作業(PMI)の難易度が相応に大きいと考えられます。買収後の組織統合、人事制度の擦り合わせ、営業エリアの再編は入社後の働き方に直接影響し得るため、中途入社なら「どちらの組織文化の側に配属されるのか」「統合の進捗はどの段階か」を面接で確認する価値があります。
資本構成の変化と、有報に明記された創業者依存のリスク
資本面でも大きな変化がありました。公式情報として、2026年4月21日の開示により、光通信グループの議決権所有比率が20.22%に上昇し、レオクランは光通信の「その他の関係会社」に該当することになりました(2026年3月31日付で光通信側の持分法適用)。
第25期末(2025年9月30日現在)の大株主構成は次の通りです。
| 株主 | 所有割合 |
|---|---|
| 株式会社A&M(滋賀県守山市) | 33.69% |
| UH Partners 2 投資事業有限責任組合 | 7.45% |
| 光通信KK投資事業有限責任組合 | 6.49% |
| 株式会社UH Partners 3 | 3.62% |
| 大阪中小企業投資育成株式会社 | 3.34% |
| レオクラン従業員持株会 | 3.14% |
| 創業者(現・代表取締役会長) | 2.82% |
| 上位10名合計 | 72.30% |
筆頭株主の株式会社A&Mは創業者の資産管理会社とみられます。TOBや非公開化に向けた具体的な動きは、現時点では確認できていません。資本構成の変化を過度に読み込むのではなく、事実として押さえておくのが適切です。
もう一点、有価証券報告書の記述として特筆すべきものがあります。同社は事業等のリスクに「特定人物への依存について」という項目を設け、創業者(現会長)への依存があることを明記し、「創業者に過度に依存しない経営体制の構築を進めております」と記載しています。上場企業がここまで踏み込んで自社の属人性を開示するのは珍しい部類に入ります。
あわせて、2024年10月1日付で創業者が代表取締役会長へ退き、現・代表取締役社長が就任しています。経営体制の移行期にある会社であることは、中長期のキャリアを考えるうえで押さえておきたい前提です。
コンプライアンス面については、今回の調査範囲では、レオクランおよびグループ会社に対する行政処分・重大な不祥事・係争中の訴訟は確認できなかった、というのが本記事の調査結果です。前述の通り、有価証券報告書にも許認可について「これまで当該許可等の否認や承認の取消しを受けたことはありません」と記載されています。ただし訴訟の網羅的な確認まで行ったものではないため、「該当事実が存在しない」と断定するものではありません。
医療機器商社・病院トータルソリューション業界の中でのレオクランの立ち位置
個社の数字だけを見ても転職判断はできません。この章では業界構造とレオクランの位置を整理します。結論として、業界の追い風は本物だが、レオクランはその中では小規模なプレイヤーという位置づけになります。
業界構造|大型案件市場は広がるが、薄利という宿命は変わらない
医療機器商社・病院トータルソリューション業界の共通テーマを4点に整理します。
- 病院の新築移転・再編集約が生む大型案件市場:2026年度診療報酬改定と2027年4月始動の新たな地域医療構想を背景に病院の集約化・機能分化が本格化し、企画段階から入り込める大型案件の母数が増える局面にあります。レオクランの「狩猟型」モデルにとっては追い風です。
- 機器単品販売から一気通貫ソリューションへの構造転換:カタログ品の価格勝負では差別化が難しく、コンサルティング・設計支援・医療情報システム・工事・保守まで束ねる提案が業界共通のテーマです。レオクランはこの転換を創業時から前提に設計してきた会社と言えます。
- 医療DXと院内IT投資の拡大:電子カルテの標準規格対応やオンライン資格確認を起点とした医療DXが進み、病院の新築・改修時にはITが機器と一体で検討されます。医療情報技師などIT寄りの知識を持つ人材の希少性が高まっています。
- 遠隔画像診断・AI読影など医療サービス領域への進出:放射線診断専門医の地域偏在を背景に読影の外部委託が増えています。レオクランが京都プロメドを通じてこの領域を持つことは、波の大きい機器販売収益に継続課金型サービスを積む意味を持ちます。
一方で、業界共通のリスクもあります。医療機器は輸入依存が強く為替の影響を受けやすいこと、病院建築費の平米単価が近年大きく上昇し計画の延期・縮小が起きていること、そして医療機器卸・商社の営業利益率が一般に1〜2%程度と薄利であることです。レオクランの1.3%という営業利益率は、この業界構造の中で理解すべき数字です。
同業との比較で見るレオクランの規模
読者が実際に併願・比較しそうな企業を挙げます(推定情報を含みます。各社の最新数値は各社公式IRでご確認ください)。
- シップヘルスケアホールディングス(3360/東証プライム・大阪府吹田市):病院の新築・移転を丸ごと請け負う「トータルパックシステム」を持ち、事業モデルが最も近い最大の競合です。公開情報ベースで売上規模は7,000億円台とされ、レオクランの30倍超にあたります。
- メディアスホールディングス(3154):医療機器ディーラー大手。カテーテル等の消耗品流通に強く、機器販売領域で競合します。
- カワニシホールディングス(2689/東証スタンダード・岡山):中四国地盤の医療機器卸。地域密着型ディーラーとしての競合軸です。
- エア・ウォーター(4088/東証プライム):医療関連事業で病院設備・医療ガス・医療機器供給を手掛け、病院インフラ案件で接点があります。
この比較から見えるのは、レオクランが「同じことを大企業より小さい規模でやっている会社」だということです。裏返せば、少人数で案件の全工程に関与できる環境だとも言えます。大手で分業された一部工程を担当するのか、小規模で全体を見るのか——キャリア設計上の選択として、この違いは決定的です(推定情報)。
同じ「卸売業」でも構造は違う|10社データで見るレオクランの位置
業種分類上は同じ「卸売業」に属する上場企業10社を並べると、レオクランの特徴がより立体的に見えます。年収・利益率・従業員規模のいずれも、同じ業種分類の中で大きな幅があることがわかります。
| 企業(証券コード) | 売上高 | 営業利益(利益率) | 従業員数 | 有報の平均年間給与/対象期 |
|---|---|---|---|---|
| レオクラン(7681) | 214.90億円(8.5%増) | 2.88億円(1.3%) | 連結155名・単体123名 | 682.8万円/2025年9月期 |
| BuySell Technologies(7685) | 1,006.14億円(67.8%増) | 90.44億円(9.0%) | 連結2,466名・単体1,254名 | 535.3万円/2025年12月期 |
| 杉田エース(7635) | 756.61億円(2.6%増) | 8.30億円(1.1%) | 連結623名・単体504名 | 573.9万円/2025年3月期(上場最終期) |
| 白銅(7637) | 681.00億円(2.6%増) | 28.72億円(4.2%) | 連結401名・単体322名 | 777.6万円/2026年3月期 |
| オーウエル(7670) | 682.68億円(1.7%減) | 12.61億円(1.8%) | 連結618名・単体370名 | 685.7万円/2026年3月期 |
| ダイコー通産(7673) | 219.84億円(1.2%増) | 12.65億円(5.8%) | 140名 | 674.0万円/2026年5月期 |
| ヤシマキザイ(7677) | 338.65億円(16.6%増) | 7.28億円 | 連結268名・単体246名 | 636.6万円/2026年3月期 |
| ミクリード(7687) | 76.71億円(13.2%増) | 4.07億円(5.3%) | 34名 | 786.2万円/2026年3月期 |
| コパ・コーポレーション(7689) | 17.80億円(13.3%減) | 営業損失2.71億円 | 37名 | 494.0万円/2026年2月期 |
| アイスコ(7698) | 577.16億円(5.5%増) | 7.82億円(1.4%) | 単体868名 | 442.1万円/2026年3月期 |
この表を読む際の注意点を明記します。
- 決算期が5種類混在しています。3月期(杉田エース・白銅・オーウエル・ヤシマキザイ・ミクリード・アイスコ)、5月期(ダイコー通産)、9月期(レオクラン)、12月期(BuySell Technologies)、2月期(コパ・コーポレーション)。レオクランの基準日は2025年9月30日で、3月期各社より半年古い点に注意してください。
- 杉田エースは2026年3月24日に上場廃止となり非公開化されています。掲載数値は上場最終期(2025年3月期)のもので基準が異なります。コパ・コーポレーションは東証グロースの上場維持基準に不適合となり、2026年5月19日に適合に向けた計画書を開示して改善期間に入っています(結果を予想するものではありません)。
- ミクリードの786.2万円は従業員34名ゆえに管理職比率が高いことによる見かけ上の高さで、「若手が多い会社の平均」ではありません。従業員規模はBuySell Technologiesの連結2,466名からミクリードの34名まで約73倍の開きがあり、口コミ件数もそれに比例します。
この10社の中で、レオクランの平均年間給与682.8万円は上位グループに位置します。一方で営業利益率1.3%はアイスコ1.4%・杉田エース1.1%と並ぶ低位グループで、「薄利で回すが給与水準は高め」という組み合わせが同社の特徴です。ただし単体と連結の乖離が大きい会社(レオクランのほかBuySell Technologiesも単体1,254名 対 連結2,466名)を比較する際は、必ず数値の対象範囲を確認してください。
レオクランの就職難易度・採用の実態
「レオクラン 就職難易度」という検索が一定数あるため、公表情報の範囲で整理します。結論として、採用倍率・採用大学・選考通過率などの数値は、公式にも有価証券報告書にも開示されていません。推測で大学名を並べることはしません。以下は確認できる事実のみです。
公式情報として押さえられるのは次の点です。
- 募集職種:営業職/セールスエンジニア職/技術職(レイアウト・設備プロット作成)
- 勤務地:大阪本社または東京支店
- 大卒初任給:23万1,000円(営業職・事務総合職)
- 休日:週休2日制(土日)、年2日の土曜出勤あり
- 掲載媒体:新卒についてはマイナビ、ワンキャリア、就活会議に掲載があります。中途採用は公式サイトのキャリア採用ページから応募できます。
難易度を考えるうえでの現実的な判断材料は、採用人数の絶対数が少ないことです。提出会社単体の従業員数は123名で、直近3期は連結人員が減少傾向にありました。一方で全国区の知名度を持つ企業ではないため応募者数も限定的である可能性があり、難易度は「倍率」よりも要件との合致度で決まりやすいタイプの採用だと見るのが妥当でしょう(推定情報)。中途採用で評価されやすい経験としては、業界構造から次が考えられます。
- 医療機器メーカー・医療機器商社・医薬品卸のメディカル機器部門での営業経験
- 電子カルテ・医療情報システムなど医療ITの導入・提案経験(医療情報技師などの資格保有者は特に希少性が高い領域です)
- 建築・設備・内装の設計や施工管理の経験(同社が一級建築士事務所登録と特定建設業許可を持つため、親和性があります)
- 数年単位のプロジェクトを推進した経験全般
面接で確認しておきたいのは、①配属予定の法人と事業セグメント、②担当予定エリアと出張頻度、③ファスキアHD統合後の組織体制、④賞与の業績連動部分の比率、の4点です。
レオクランへの転職が向いている人・向いていない人
これまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 数年がかりのプロジェクトを、企画から引き渡しまで通しで見届けたい人 | 短いサイクルで成果と評価を積み上げたい人 |
| 研修やマニュアルに頼らず、自分で仕事の型を作れる人(OpenWorkの「人材の長期育成」2.3という評価を前提にできる人) | 体系的な教育制度と定型化された業務プロセスを重視する人 |
| 医療機器・病院建築・院内IT・法規制という4領域を横断して学ぶことに面白さを感じる人 | ひとつの製品領域を深く極めたい人 |
| 少人数組織で案件の中核に関与し、若手のうちから前に出たい人 | 大組織の分業体制と手厚いバックオフィス支援を求める人 |
| 四半期ごとの業績変動や繁閑差を、構造として受け入れられる人 | 年間を通じて平準化された業務量と安定した賞与を重視する人 |
| 買収・統合という変化の局面をチャンスと捉えられる人 | 組織や制度が固まった環境で腰を据えたい人 |
特に重視したいのが2行目です。OpenWorkの8項目中「人材の長期育成」が2.3と最低スコアである点と、有価証券報告書に「コンサルティング等に関する人員の確保や育成」が課題として記載されている点は、異なる情報源が同じ論点を指している数少ない例です。育成体制への期待値は、事前に低めに設定しておくのが現実的だと考えられます。
レオクランへの転職|編集部の見解
編集部の見解として、レオクランは「業界の追い風を受けている小規模プレイヤーで、変化の途中にある会社」と整理できます。おすすめできるかどうかは、読者が何を求めるかで明確に分かれます。

結局、いま入るのはアリなんでしょうか?
評価できる点を3つ挙げます。第一に、事業モデルが業界の構造変化と噛み合っていることです。病院の集約化・機能分化が進み、企画段階から入り込める大型案件の母数が増える局面で、同社は創業時からその形で事業を作ってきました。第二に、平均年間給与682.8万円・平均勤続8.9年という水準は、従業員155名規模の企業として低い部類ではないこと。第三に、少人数で大型案件を回す構造ゆえに、若手でも案件の中核に関与しやすいことです。これは複数の口コミ媒体と有報のリスク記載の両方から読み取れます。
一方で、慎重に見るべき点も3つあります。第一に、営業利益率1.3%という薄利構造と、四半期の3/4が営業赤字という業績の振れです。賞与や昇給の原資が年度によって大きく変動し得る前提で考える必要があります。第二に、連結従業員数が2期で21名減少している事実です。理由は開示されていませんが、成長局面の増員フェーズにあるとは言い切れません。第三に、自社時価総額を上回る規模の買収に伴うPMIの負荷です。統合が想定通りに進むかは、現時点では判断材料が揃っていません。
総合すると、「安定した環境で決められた役割を果たしたい人」には向かず、「変化の途中にある小規模組織で、大型プロジェクトの全工程を経験したい人」には強くおすすめできる会社だと考えられます。特に、医療機器メーカーや医療ITベンダーで一部工程だけを担当してきた人が、病院プロジェクトを通しで見る経験を積みたい場合、この規模の会社は貴重な選択肢になり得ます。
逆に、待遇の安定性を最重視するなら、同じ卸売業でも営業利益率の高い企業や、より規模の大きい同業(シップヘルスケアホールディングス等)と併願したうえで比較検討することをおすすめします。
レオクランに関するよくある質問(FAQ)
レオクランへの転職・就職を検討する人からよくある質問と回答をまとめました。
レオクランの平均年収はいくらですか?
有価証券報告書によると、第25期(2025年9月期)の平均年間給与は682万8千円です(提出会社単体・2025年9月30日現在・賞与および基準外賃金を含む)。子会社の社員は含まれません。口コミサイトのOpenWork 478万円(平均29歳・16名回答)、転職会議 423万円(平均26.3歳)との差は、回答者の平均年齢が有報の39.2歳より10歳以上若いことが主因と考えられます(推定情報)。
レオクランは何をしている会社ですか?
医療機関・健診施設・介護福祉施設を対象に、病院の新築・移転・再編統合プロジェクトを企画段階から開院までワンストップで支援する医療機器商社です。コンサルティング、企画・設計支援、電子カルテなど医療情報システムの構築、医療機器・医療設備の調達販売、内装・設置工事、保守メンテナンスまでを手掛けます。ほかに子会社を通じた遠隔画像診断サービス事業と、介護福祉施設向けの給食事業を持つ3セグメント構成です。同社は有価証券報告書で自らを「狩猟型」商社と表現しています。
レオクランの就職難易度や採用大学は公表されていますか?
採用倍率・採用大学・選考通過率はいずれも公式には開示されていません。公表されているのは、募集職種(営業職/セールスエンジニア職/技術職)、勤務地(大阪本社または東京支店)、大卒初任給23万1,000円といった条件面です。新卒採用はマイナビ・ワンキャリア・就活会議に掲載があります。提出会社単体の従業員数が123名と少ないため採用枠は限られると考えられる一方、全国区の知名度を持つ企業ではないため応募者数も限定的である可能性があり、倍率より要件との合致度で決まりやすいタイプの採用だと推測されます(推定情報)。
レオクランの離職率は公表されていますか?
離職率は有価証券報告書では開示されていません。参考になる公式数値としては、平均勤続年数8.9年(提出会社単体)、管理職に占める女性労働者の割合21.1%(提出会社)があります。口コミサイトではOpenWorkが男性平均勤続7.6年・女性平均勤続10.2年、女性育休取得率100%と掲載しています(口コミ傾向)。なお連結従業員数は第23期176名→第24期170名→第25期155名と2期連続で減少していますが、この減少の理由は開示されておらず、2024年10月の子会社吸収合併に伴う集計上の変動が含まれる可能性もあります。
レオクランの初任給・賞与・年間休日はどうなっていますか?
公式採用情報によると、大卒初任給は23万1,000円(営業職・事務総合職)、昇給年1回、賞与年2回です。手当は通勤・時間外・外勤手当。休日は週休2日制(土日)ですが年2日の土曜出勤があり、そのほか祝日・夏季・年末年始・有給・育児休業・介護休業が設定されています。福利厚生には退職金制度、健康診断、ベネフィット・ワン、従業員持株会、医療費用保障制度があります。
ファスキアホールディングスの買収で会社はどう変わりますか?
2025年10月1日に、愛知県名古屋市のファスキアホールディングス株式会社の株式67.7%以上を取得価額最大71億4,800万円で取得し子会社化しました。東海地方の医療機器販売・補聴器販売・レンタル事業が加わり、2026年9月期の通期売上予想は約445億円と第25期実績の約2倍に拡大します。事業の幅は広がりますが、自社時価総額(約60億円)を上回る規模の買収であるため、のれん負担と統合作業の難易度は相応に大きいと考えられます(推定情報)。また2026年4月21日には光通信グループの議決権比率が20.22%に上昇し、同社は光通信の「その他の関係会社」に該当することとなりました。
レオクランへの転職判断まとめ
ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 有報の平均682.8万円(提出会社単体123名・第25期)は同規模企業として低くない。ただし子会社社員は対象外で、口コミの20代実感値は400万円台(公式情報+口コミ傾向) |
| 業績の安定性 | 売上214.9億円・営業利益率1.3%。第22期297.7億円→第24期198.0億円と2期で約33%減った実績があり、大型案件の有無で振れる |
| 四半期の繁閑 | 第25期は4四半期中3四半期が営業赤字。売上が3月・9月に集中する構造で、繁閑差は大きい |
| 業界の追い風 | 病院の集約化・機能分化と医療DXで大型案件の母数は増加局面。事業モデルは構造変化と噛み合っている |
| 職務の幅 | 医療機器・病院建築・院内IT・法規制を横断。一級建築士事務所登録と特定建設業許可を持つ商社という珍しい構成 |
| 育成体制 | OpenWork「人材の長期育成」2.3(最低スコア)。有報にも人員の確保・育成が課題と記載。自走できる人向け(口コミ傾向+公式情報) |
| 組織規模と人員動向 | 連結155名・単体123名。連結は2期で21名減。一方2026年9月期は買収でグループ人員が大幅増の見込み |
| 変化リスク | 自社時価総額超の買収に伴うPMI負荷、光通信グループの持株比率20.22%という資本構成の変化、創業者依存を有報が自ら明記 |
| コンプライアンス | 今回の調査範囲では行政処分・重大な不祥事・係争中の訴訟は確認できなかった(網羅的確認ではない) |
どのサービスを使えばいいか決められないとき
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本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。中核データ(平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数・売上高・営業利益)は、株式会社レオクラン 第25期有価証券報告書(2025年12月17日 近畿財務局へ提出/EDINETコード E34455)を一次情報として参照しています。
公式情報源
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは第25期有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。他社の数値との比較にあたっては、決算期・単体/連結の別を必ず明記しました。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
