エータイへの転職|平均年収679万円・寺院100ヵ寺と組む永代供養ビジネスの評判
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 正体:石材店でも葬儀社でもなく、寺院と利用者をつなぐ販売代行会社
- 年収:有報第21期の平均年間給与は約679万円(55人ベース)
- 収益力:売上29.3億円で営業利益率約24.4%という高収益体質
- 注意点:正社員55人の小規模組織で、口コミの母数も極端に少ない
この記事は、株式会社エータイ(証券コード369A・東証グロース市場)への転職・就職を検討している方に向けたものです。「エータイ」で検索すると永代供養墓や樹木葬を探している利用者向けのページが大半を占めますが、本記事はお墓選びの情報ではなく、働く場所としてのエータイを有価証券報告書・決算短信という一次情報と、OpenWork・エン カイシャの評判などの口コミ傾向から整理したものです。2025年6月に上場したばかりで正社員55人という規模のため、調べても情報が出てこない——そう感じた方に必要な材料をここで揃えます。
株式会社エータイの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
まず、転職判断の土台になる数字を先に確認します。以下はすべて公式情報で、平均給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数は第21期(2025年8月期)有価証券報告書「従業員の状況」に記載された実額です。エータイは連結子会社を持たない単体開示企業であり、持株会社でもないため、この平均給与は現場で働く社員の実態に比較的近い数字だと読めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社エータイ(A-tie Co.,Ltd.) |
| 証券コード/市場 | 369A/東京証券取引所グロース市場(2025年6月26日上場) |
| 本社 | 東京都千代田区神田錦町3丁目21 クレスト竹橋ビル3F |
| 設立 | 2004年10月7日(設立時の商号は株式会社日本クレーベスト) |
| 代表者 | 代表取締役社長 樺山 玄基 |
| 平均年間給与 | 6,797,834円(約679万円)/賞与・基準外賃金を含む |
| 平均年齢 | 41.4歳 |
| 平均勤続年数 | 4.9年 |
| 従業員数 | 55人(就業人員)。ほかに臨時雇用者78人 |
| 売上高 | 29億2,921万円(2025年8月期/前期比+23.3%) |
| 営業利益 | 7億1,325万円(2025年8月期/前期比+40.9%・営業利益率約24.4%) |
| 事業セグメント | 寺院コンサルティング事業の単一セグメント |
| 出典 | 第21期(2024年9月1日〜2025年8月31日)有価証券報告書(2025年11月28日提出)/2025年8月期決算短信 |
なお、離職率・3年定着率・職種別の年収レンジ・新卒初任給については、有価証券報告書でも公式採用サイトでも開示されていません。女性管理職比率などの多様性指標も、公表義務の対象外として有報では記載が省略されています。これらは選考の場で直接確認すべき項目です。
エータイとは何の会社か——石材店でも葬儀社でもない「寺院コンサルティング」の正体
転職検討者が最初に押さえるべきは、エータイはお墓を「彫る会社」でも、葬儀を「執り行う会社」でもないという点です。公式サイトによると同社の事業は寺院コンサルティング事業の単一セグメントで、提携寺院の境内に永代供養墓・樹木葬の区画を企画・デザインし、利用者募集から契約までを代行する仲介・販売代行業です。この立ち位置を理解しないまま「お墓業界=石材店・葬儀社」というイメージで応募すると、仕事内容の想像が大きくズレます。
建立費をエータイが負担する——寺院にとってノーリスクな仕組み
エータイのモデルの核心は、永代供養墓・樹木葬区画の建立費を寺院ではなくエータイ側が負担する点にあります。寺院は資金を一切出さずに新しい供養設備を境内に持てて、新規の檀信徒(利用者)を獲得できます。一方エータイは、区画の設計・施工の手配、パンフレットやWeb広告による利用者募集、見学案内、契約手続き、その後の管理体制づくりまで、「供養そのもの以外のすべて」をワンストップで引き受けます。
読者にとっての意味はシンプルです。エータイで働くということは、お寺という法人顧客を開拓する仕事と、お墓を探している個人の見学対応・契約支援をする仕事の2種類が中心になる、ということです。前者は法人営業に近く、後者はBtoCの相談型営業・接客に近い性質を持ちます。
成約額の約8割が手数料——営業利益率24.4%を生む構造
エータイは、利用者との成約額のうちおよそ8割を手数料として受け取る仕組みで収益を得ています。建立費という先行投資を負担する代わりに、集客・販売という最も手間のかかる部分を引き受けて対価を得る形です。この構造が、2025年8月期の営業利益率約24.4%という数字に直結しています。
比較のために業界の相場を見ると、葬祭サービス業界の上場企業は一般に一桁台から十数%の営業利益率で推移することが多く、24%超は供養関連ビジネスとしてかなり高い水準です(推定情報を含む比較です)。「お墓の販売」という素朴なイメージと、実際の収益構造の間には相応のギャップがあります。転職検討者の視点では、高い利益率=販売単価と成約率が業績を強く左右するビジネスであり、営業職の成果責任が重くなりやすい構造だと読み取っておくのが現実的です。
元は汚泥処理プラントの会社だった——2007年からの業態転換
意外に知られていませんが、エータイは供養業界の生まれではありません。2004年10月に株式会社日本クレーベストとして設立された当初の目的事業は、浄水処理場向けの汚泥処理プラントの委託・販売でした。2007年11月に永代供養墓事業へ参入し、2009年3月にプラント事業から完全撤退。2018年10月に商号を「株式会社エータイ」へ変更しています。
この沿革は、面接や志望動機を考える上でも実利があります。創業から一貫して供養をやってきた老舗ではなく、社会構造の変化を読んで事業を丸ごと入れ替えた会社という点は、社風を推し量る材料になります。2017年に永代供養墓普及会・永代供養墓友の会を100%子会社化し、2019年8月に吸収合併して現在は子会社を持たない単体経営という点も、組織がシンプルであることの裏返しです。

お墓の知識がないと入れない会社ですか?
公式採用サイトでは案内所スタッフについて「業界未経験可」と明記されています。会社自体が異業種から転じてきた経緯を持つため、供養業界の専門知識よりも、寺院や遺族と向き合う姿勢・営業経験のほうが問われやすいと考えられます(推定情報)。
エータイの平均年収679万円は高い?有報の実額と数字の読み方
結論から言えば、従業員55人・平均年齢41.4歳の企業として、平均年間給与679万円は高めの水準です。ただしこの数字には読み解くべき前提が3つあります。順に整理します。
1. 有価証券報告書の実額——679万円・41.4歳・勤続4.9年
第21期有価証券報告書によると、2025年8月31日現在の平均年間給与は6,797,834円(約679万円)、平均年齢41.4歳、平均勤続年数4.9年です。この給与額には賞与および基準外賃金が含まれます。
注目に値するのは伸び幅です。上場申請時(Ⅰの部・2025年4月末時点)の記載は620万円・勤続4.4年でしたから、1年ほどで平均年収が約60万円上昇している計算になります。業績が前期比+23.3%の増収、営業利益+40.9%の増益だった期と重なるため、成果が賞与・インセンティブとして分配された結果である可能性が考えられます(推定情報)。逆に言えば、業績が振るわない期には同じ水準が維持されるとは限らない、という読み方も同時に必要です。
2. 臨時雇用78人は平均年収の母数に入っていない
ここが最も見落とされやすい点です。有価証券報告書に記載された従業員数は就業人員55人で、これとは別に臨時雇用者が78人います。つまり正社員より非正規のほうが多い人員構成であり、679万円という平均給与は55人分の平均にすぎません。
臨時雇用者の多くは、各地の案内所(霊園見学の受付・案内を行う拠点)で働くパート・アルバイトのスタッフと推定されます。エータイは提携寺院ごとに見学対応の現場を持つ労働集約的な運営を行っており、正社員は営業・寺院開拓・本部機能、現場運営はパート中心という二層構造になっていると読めます(推定情報)。
- 正社員として営業・寺院開拓職で入社する場合 → 679万円は参考になる水準
- 案内所スタッフとして応募する場合 → 有報の平均給与とは別枠の待遇と考えるべき
求人票の給与欄と有報の平均年収を素朴に並べて比較しない、というのがこの会社を見るときの実務的なコツです。
3. 給与体系は基本月給+インセンティブ
求人情報では、給与について基本月給+インセンティブという構成で、インセンティブが4万円を超えた実績例があると記載されています。募集職種としては、公式採用サイトに案内所スタッフ(永代供養墓・樹木葬の受付案内・管理業務、勤務地:東京都、業界未経験可)が掲載されているほか、求人サイト上では法人営業・個人営業・内勤営業・人材関連職の募集も確認できます。
ただし職種別・役職別の具体的な年収レンジは、有価証券報告書でも公式採用サイトでも開示されていません。口コミ傾向としても給与に関する投稿は数が少なく、「給与体系の透明性が低い」という指摘がエン カイシャの評判に見られる程度です。したがって、内定時の労働条件通知書でインセンティブの算定基準(成約件数か金額か、支給タイミング、上限の有無)を必ず文書で確認することが、この会社では特に重要になります。
業績・財務から読むエータイ——増収増益から中間期減益への転換点
転職先として上場企業を見るとき、直近1期の好調さだけを見るのは危険です。エータイは通期では力強い成長を示す一方、直近の中間期で営業減益に転じているという、判断の分かれる局面にあります。
2025年8月期は増収増益——売上29.3億円・営業利益7.1億円
2025年8月期決算短信によると、売上高は29億2,921万円(前期比+23.3%)、営業利益は7億1,325万円(同+40.9%)、経常利益7億577万円、当期純利益4億5,735万円(+53.8%)でした。売上の伸びを上回るペースで利益が伸びており、固定費をあまり増やさずに成約数を積み上げられたことがうかがえます。
事業規模の指標としては、提携(開苑)寺院が100ヵ寺以上、累計成約は3万組以上。2024年8月時点では開苑寺院80施設・1寺院あたり平均売上高2,970万円という数字が上場会見時に示されています。寺院1件あたりの売上が約3,000万円という単位が分かると、営業職の目標設計や、新規寺院開拓1件の重みが具体的に想像できるはずです。
2026年8月期は中間期で営業▲6.3%——上場後の投資フェーズ
一方、2026年8月期の会社予想は売上高34億1,500万円(+16.6%)・営業利益8億5,900万円(+20.5%)と強気ですが、2026年8月期第2四半期(中間期)の実績は売上16億5,200万円(前年同期比+18.0%)に対し、営業利益3億8,600万円で前年同期比▲6.3%の減益でした。増収なのに営業減益、という組み合わせです。
赤字ではなく、売上自体は二桁成長を続けている点は押さえておくべきです。減益の背景としては、上場後の人員採用や広告宣伝といった先行投資が費用としてかさんだ可能性が考えられます(推定情報)。通期予想(営業利益+20.5%)を達成するには下期偏重の利益積み上げが必要な計算になり、下期に向けて現場の目標が引き上げられる局面である可能性も想定しておくのが現実的です。
株式市場の評価も参考になります。2025年6月26日の上場時、公開価格1,510円に対し初値は2,547円(+68.6%)と人気を集めましたが、2026年8月21日終値は2,524円・時価総額約107億円で、初値近辺での足踏みが続いています。配当は2026年8月期予想で年54円(前期46円から増配)です。「人気IPOだったが、上場後の成長を市場が見極めている段階」という位置づけになります。
口コミから見えるエータイの働き方——営業と案内所で評価が割れる
先に注意点を述べます。エータイの口コミは母数が極端に少なく、一般化には慎重さが必要です。OpenWorkの総合評価は3.03(5点満点)ですが回答者はわずか4名、エン カイシャの評判は3.4で24件。数十件規模の投稿から会社全体を断定することはできません。この「情報の少なさ」自体が、転職検討者にとっての最大の不安要素だと言えます。
数字上は穏当——残業12.1時間・有給消化65.7%
口コミ傾向としてOpenWorkに集計されている労働時間関連の指標は、月間残業12.1時間・有給消化率65.7%と、決して重くはない数値です。項目別スコアは待遇満足度2.9、社員士気3.0、風通しの良さ3.1、社員の相互尊重3.1、20代成長環境2.9、人材の長期育成2.8、法令順守意識3.2、人事評価の適正感3.1と、全体に「平均やや下」で分布しており、とりわけ人材育成の項目が低いのが特徴です。
評価されている点——社会貢献性・裁量・休みやすさ
ポジティブ側の投稿として繰り返し出てくるのは次のような内容です。
- 社会貢献性の高さ:継承者のいない人にお墓の選択肢を提供する事業そのものに意義を感じる、という声
- 裁量の大きさ・自由度:細かく管理されず自分の判断で進められる
- 残業がほぼなく休みが取りやすい:特に事務・内勤職
- ベンチャーらしいスピード感:意思決定が早い
少子高齢化・墓の後継者不在・墓じまいという社会課題に直接応える事業であるため、入社理由・定着理由として「社会貢献性」を語る投稿が目立つのは、この業界の特徴でもあります。志望動機を組み立てやすい業界だとも言えます。
指摘されている点——教育体制と営業職の移動負荷
一方、ネガティブ側として挙がっているのは以下です。いずれも口コミ傾向であり、事実認定ではありません。
- 教育・研修がほぼ丸投げで、支援がないまま結果を求められるという指摘
- 上司によって対応が異なる(いわゆる上司ガチャ)という声
- 古い組織体制・給与体系の透明性が低いという指摘
- バックオフィス退職者からの男性優位な組織文化という指摘
- 営業職について1日150km以上の運転があり身体的な負担が大きいという声
注目したいのは、これらが職種によってはっきり分かれていることです。事務職は残業がほぼゼロで働きやすいという評価がある一方、営業職は広域の寺院・霊園を車で回るため移動負荷が大きい。同じ会社でも職種によって働き方の実態が二極化している可能性が高く、「エータイの評判」を一括りに判断するのは適切ではありません。応募する職種を特定したうえで、担当エリアの広さ・社用車の有無・直行直帰の可否を面接で確認するのが実用的です。
なお、不祥事・行政処分・訴訟については、公開情報を調べた範囲では該当する事案は見当たりませんでした。第21期の内部統制報告書(2025年11月28日提出)でも「財務報告に係る内部統制は有効」と評価されています。労働組合は組成されていませんが、有価証券報告書には「労使関係は円満に推移」と記載されています。
供養市場の構造変化とエータイの将来性
エータイの将来性を語るには、お墓そのものの需要構造が10年で入れ替わったという前提を押さえる必要があります。単なる「高齢化だから安泰」という一般論ではなく、市場のどこが伸びてどこが縮んでいるかを具体的に見ていきます。
樹木葬が主流になった——購入割合48.5%という転換
お墓の購入者調査によると、樹木葬の購入割合は2025年に48.5%、2026年も47.4%と、ほぼ2人に1人が選ぶ主流の選択肢になりました。さらに合祀墓16.4%、納骨堂15.5%と続き、これらがいずれも従来型の一般墓(15.2%)を上回っています。購入時に重視される点の最上位は「継承者不要」で38.8%。お墓は「家が代々守るもの」から「自分の代で完結するもの」へ移行しているわけです。
エータイが手がける永代供養墓・樹木葬は、この変化の中心にある商品です。同社は「全国永代供養墓 販売数4年連続No.1」を公式に発表しており、お墓ポータル「いいお墓」でも4年連続売上1位の実績を持つとしています(公式情報)。市場のメインストリームに事業が乗っている、という点は転職先評価としてプラス材料です。
単価下落という逆風もある
ただし両面を見る必要があります。平均購入額は一般墓152.0万円に対し、樹木葬は71.7万円と半分以下です。つまり件数が伸びても1件あたりの単価は下がる方向にあります。これは葬祭業界全体で起きている現象と同じで、葬儀の平均価格も2015年の約184万円から2024年には約118万円台まで低下しました。年間死亡数は2025年に約160万人を超え2040年前後まで増加が続くと推計される一方、単価下落が相殺して市場全体は横ばい〜微増で推移するという見方が示されています。
この構造下では、件数を積み上げる営業力と、1件あたりの運営コストを抑える効率が同時に問われます。エータイが提携寺院を100ヵ寺以上へ広げ、関東ドミナントから佐賀(2022年11月〜)、静岡、福岡、愛知、大阪、熊本(〜2025年7月)へと地方展開を進めているのは、まさに件数の拡大戦略と読めます。転職者にとっては地方拠点の立ち上げ人材ニーズが入り口になりやすい、という実務的な意味があります。
リスク要因——提携寺院依存と単一セグメント
将来性の評価では、次の2点をリスクとして併記しておくべきです。
- 提携寺院という外部パートナーへの依存:収益は寺院の境内という他者の資産の上に成り立っており、寺院側の方針変更や契約解消は業績に影響しうる構造です
- 単一セグメント・単一事業:寺院コンサルティング事業一本のため、事業ポートフォリオによる分散が効きません
加えて、葬祭・供養業界では2024年の葬儀業の休廃業・解散66件と倒産8件(合計74件)が2013年以降で最多となるなど、中小事業者の退出と大手による再編が進んでいます。エータイのように上場によって資金調達手段を得た企業は再編の受け手側に立ちやすい一方、ネット集客型プレイヤーとの価格競争は継続的な課題になると考えられます(推定情報)。
同業・関連上場企業との比較——転職先としてどう位置づくか
エータイと同じ「お墓・供養」領域で、転職検討者が実際に比較しやすい上場企業を並べます。年収は各社の公表水準や一般的なレンジをもとにした推定情報を含むため、最新の正確な数値は各社公式IRで再確認してください。
| 企業名 | 立ち位置 | 平均年収の目安 | 職種の中心 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| エータイ(369A・東証グロース) | 寺院と提携し永代供養墓・樹木葬を企画・販売代行 | 約679万円(有報第21期・55人ベース) | 寺院開拓の法人営業/個人向け見学案内・契約 | 少人数で裁量を持ち、開拓型の営業をしたい人 |
| 鎌倉新書(6184・東証プライム) | お墓・葬儀のポータル「いいお墓」「いい葬儀」運営 | 業界平均〜やや上(推定) | メディア営業/Webマーケティング/開発 | 供養業界を情報プラットフォーム側から支えたい人 |
| はせがわ(8230・東証スタンダード) | 仏壇・仏具・墓石の大手小売 | 業界平均前後(推定) | 店舗接客・提案営業/寺院・霊園渉外 | 店舗を拠点に腰を据えて提案営業をしたい人 |
| ニチリョク(7578・東証スタンダード) | 霊園・墓石・葬祭のメモリアル事業 | 業界平均前後(推定) | 霊園販売・墓石営業/葬祭施行 | お墓の販売実務に直接携わりたい人 |
| 燦ホールディングス(9628・東証プライム) | 公益社などを擁する葬祭大手 | 業界平均〜やや上(推定) | 葬祭ディレクター/会館運営/管理職 | 大手グループで教育制度を受けながら働きたい人 |
この表から読み取れるエータイの特徴は3つあります。
- 規模が最も小さい:正社員55人。組織の一員というより「事業の当事者」に近い働き方になりやすい
- 平均給与は一次情報で確認できる数少ない例:有報の実額679万円が単体・現場に近い母集団で開示されている
- 職務が仲介・販売代行に特化:施行(葬儀の執行)や製造(墓石加工)を自社で持たないため、営業とマーケティングの比重が高い
参考までに、葬儀スタッフの平均年収は380万円前後とされており、業界全体としては全産業平均を大きく上回る水準ではありません。その中でエータイの有報平均679万円は目立つ数字ですが、55人という少人数の平均であること、賞与・インセンティブを含むことを必ず併せて理解してください。
創業家が議決権の5割超——オーナー企業への転職で確認したいこと
エータイを転職先として見るとき、資本構成は避けて通れない論点です。2026年2月28日現在の大株主状況によると、筆頭株主は創業者の資産管理会社である株式会社エージーアイが1,200,000株・28.29%、第2位が創業者の樺山伸一氏で1,109,400株・26.16%。この2者だけで54.45%に達します。さらに現社長の樺山玄基氏が6.60%を保有しており、創業家サイドで議決権の過半を明確に握るオーナー企業です。上位10名の合計は72.44%でした。
社長は創業者の子息という同族承継であり、社外取締役には公認会計士の田中佑治氏・石川大祐氏、弁護士の蓑毛誠子氏が就任しています。
この構造は、良い面と留意点の両方を持ちます。
- 良い面:意思決定が速く、方針がぶれにくい。上場後もファンドや親会社の意向で経営方針が急変するリスクは相対的に小さい
- 留意点:経営陣の判断に組織全体が強く連動しやすく、少数株主や従業員の意向が反映されにくい構造になり得る。TOBやファンド主導の再編が起きにくい一方、経営陣との相性が働きやすさを大きく左右する可能性がある
実務的な対策としては、面接で必ず社長または役員クラスと接点を持ち、経営の考え方を直接聞くことです。従業員55人規模のオーナー企業では、経営者の価値観がそのまま日々の仕事の進め方になります。口コミ傾向として「上司によって対応が違う」「古い組織体制」という声が出ているのも、少人数組織で個人の裁量が大きいことの裏返しと解釈できます(推定情報)。
エータイの募集職種とキャリアパス
結論として、エータイへの入り口は営業系と案内所スタッフの2ルートが中心です。それぞれ求められるものが異なります。
- 案内所スタッフ:公式採用サイトで募集。永代供養墓・樹木葬の受付案内・管理業務で、勤務地は東京都、業界未経験可と明記。見学に来た方への説明・案内が中心で、接客・相談対応の適性が問われます
- 法人営業(寺院開拓):住職・寺院関係者に提携を提案する仕事。1寺院あたり平均売上高が約2,970万円という単位のビジネスであり、長期の関係構築力が要になります
- 個人営業・内勤営業:お墓を探している個人への提案・契約支援。基本月給+インセンティブという給与構成が適用される職種と考えられます
- 人材関連職:拠点拡大に伴う採用・組織づくりのポジションが求人サイト上で確認できます
キャリアパスについては、供養・葬祭業界の一般的な道筋を踏まえると、次のような展開が考えられます(推定情報)。
- 社内:案内所での接客・成約経験 → 個人営業 → 寺院開拓の法人営業 → 新規展開エリアの立ち上げ責任者。地方展開が続いている局面のため、拠点責任者ポストが生まれやすい環境です
- 社内:営業 → 販促・広告運用やマーケティング側。集客を自社で担うモデルであるため、Web広告・ポータル運用の知見が社内で価値を持ちます
- 業界内転職:霊園・墓石・葬祭の各社(ニチリョク、はせがわ、燦ホールディングス等)、あるいは供養ポータルを運営する鎌倉新書へ、ドメイン知識を持ち込む道
- 業界外転職:遺族・高齢者との対話で培う傾聴力と提案力を活かし、相続・保険・終活関連や、住宅・リフォームなどBtoC高単価商材の営業へ移る道
供養業界の一般的な資格としては葬祭ディレクター技能審査などがありますが、エータイの業態は施行を伴わない販売代行であるため、資格よりも成約実績とパートナー開拓力が評価軸になる可能性が高いと考えられます(推定情報)。
エータイへの転職に向いている人・向いていない人
ここまでの公式情報と口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。エータイは、職種と働き方の相性がはっきり出やすい会社です。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 教わるより自分で学んで動くのが得意な人(教育は手厚くないという口コミがある) | 体系的な研修・OJTを受けてから実務に入りたい人 |
| 少人数組織で裁量を持ち、事業の当事者として動きたい人 | 役割分担が明確な大企業の仕組みの中で働きたい人 |
| 社会課題(継承者不在・墓じまい)を解決する事業に意義を感じる人 | 商材そのものに思い入れを持てないと動けない人 |
| 成果がインセンティブに反映される給与体系を歓迎する人 | 固定給の安定と明確な給与テーブルを重視する人 |
| 広域の移動や車での外回りを苦にしない人(営業職) | 長距離運転・移動時間の負担を避けたい人 |
| 創業家主導のスピード感ある意思決定を前向きに捉えられる人 | 合議制・ボトムアップの意思決定を重視する人 |
特に強調しておきたいのは、事務・案内所と営業で働き方の実感がかなり違いそうだという点です。残業がほぼないという声と、1日150km以上の運転という声が同じ会社の口コミに並んでいます。応募前に「自分が就く職種の1日の流れ」を具体的に確認することが、この会社ではミスマッチ回避に直結します。
エータイに関するよくある質問(FAQ)
エータイへの転職・就職を検討する人から想定される質問と、公開情報にもとづく回答をまとめました。
エータイは石材店や葬儀社とは何が違うのですか?
エータイは墓石を製造・販売する石材店でも、葬儀を施行する葬儀社でもありません。提携寺院の境内に永代供養墓・樹木葬の区画を企画・建立し、利用者の募集から契約・管理体制づくりまでを代行する寺院コンサルティング事業を単一セグメントで行っています。建立費を自社で負担し、成約額の約8割を手数料として受け取る収益モデルです。したがって仕事の中心は、施行や加工ではなく営業・マーケティング・接客になります。
エータイは未経験でも転職できますか?
公式採用サイトの案内所スタッフの募集では業界未経験可と明記されています。会社自体が汚泥処理プラント事業から供養事業へ転換した経緯を持つため、供養業界の専門知識よりも接客・営業の適性が重視される可能性が高いと考えられます(推定情報)。ただし、選考倍率や採用人数といった数値は公表されていません。
エータイの平均年収679万円は誰の数字ですか?
第21期有価証券報告書「従業員の状況」に記載された就業人員55人の平均年間給与で、賞与および基準外賃金を含みます(公式情報)。臨時雇用者78人はこの母数に含まれていないため、案内所スタッフなどの待遇を示す数字ではない点に注意してください。
上場したばかりの会社に転職するのは不安です。業績はどうですか?
2025年8月期は売上29億2,921万円(+23.3%)・営業利益7億1,325万円(+40.9%)と増収増益でした。一方、2026年8月期中間期は売上16億5,200万円(+18.0%)に対し営業利益3億8,600万円(▲6.3%)と増収ながら営業減益です。赤字ではありませんが、通期の会社予想(営業利益+20.5%)達成には下期の積み上げが必要な状況です。安定性より成長フェーズの環境と捉えるのが妥当でしょう。
離職率や3年定着率は公開されていますか?
離職率・3年定着率は、有価証券報告書でも公式採用サイトでも開示されていません。平均勤続年数4.9年(有報第21期)が、定着状況を推し量る唯一の公式な手がかりです。設立2004年・供養事業参入2007年という社歴と、直近の急拡大局面を考えると、中途入社が中心の構成である可能性が高いと考えられます(推定情報)。
どのサービスを使えばいいか決められないとき
このサイトはアフィリエイトで収益を得ています。読者がサービスに登録すると当サイトに報酬が発生します。
自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。
登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。
※当サイトは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介・あっせんは行わず、転職サービスのご案内までを行います。
本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。
公式情報源
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは第21期(2025年8月期)有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、業績数値は決算短信によるものです。口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は公式IRページでご確認ください。
