クリエイト(3024)は大阪の管工機材商社|年収540.9万円と全国45拠点の実像
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 正体:証券コード3024は大阪市西区阿波座の管工機材専門商社(cr-net.co.jp)
- 年収:有報の平均年間給与は540.9万円(提出会社430名・第78期)
- 勤務地:全国28都道府県45拠点+東名阪の配送センター3カ所
- 構造:営業利益率2.2%、最大顧客1社で売上の16.5%を占める
証券コード3024のクリエイト株式会社は、大阪市西区阿波座に本店を置く管工機材(配管資材・住宅設備機器)の専門商社です。パイプ・継手・バルブ・水栓といった管材、給排水給湯設備、住宅設備機器、空調機器を建設現場向けに卸す、1916年(大正5年)創業の老舗卸売企業で、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。ところが「クリエイト」という社名はドラッグストア・外食・人材派遣・運送業などに同名企業が数多く存在するため、社名だけで検索しても同社の情報にたどり着きにくいのが実情です。この記事では、まずどの「クリエイト」の話なのかを本社住所・公式URL・証券コードで確定させたうえで、第78期(2026年3月期)有価証券報告書の実額をもとに、年収・勤務地・事業構造・口コミ傾向を転職判断に必要な順で整理します。
クリエイト株式会社(3024)の公式データ一覧
まず転職判断のベースになる数値を一覧で押さえます。以下はすべて第78期(2025年4月1日〜2026年3月31日)有価証券報告書および2026年3月期決算短信に記載された公式情報です。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数は、提出会社(クリエイト単体)と連結で対象が異なる点に注意してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | クリエイト株式会社(CREATE CORPORATION) |
| 証券コード/市場 | 3024/東京証券取引所スタンダード市場 |
| 本店所在地 | 大阪市西区阿波座一丁目13番15号 |
| 公式サイト | cr-net.co.jp |
| 創業/設立 | 1916年(大正5年)創業/1948年3月設立 |
| 代表者 | 代表取締役社長 五十嵐 昭彦(2026年4月就任) |
| 平均年間給与 | 約540.9万円(5,409千円・前事業年度比+6.73%) |
| 平均年齢 | 42.6歳 |
| 平均勤続年数 | 16.3年 |
| 従業員数 | 連結591名[外、平均臨時雇用者数30名]/提出会社430名[外10名] |
| 売上高 | 373億23百万円(連結・前期比+2.1%) |
| 営業利益 | 8億23百万円(連結・前期比+8.5%/売上高営業利益率2.2%) |
| 経常利益/当期純利益 | 7億86百万円(+5.5%)/3億64百万円(△25.0%) |
| 自己資本比率 | 30.4%(純資産55億69百万円・総資産183億11百万円) |
| 拠点数 | 全国28都道府県・45拠点(営業所42+配送センター等3) |
| 出典 | 第78期 有価証券報告書(2026年6月18日近畿財務局長宛提出)/2026年3月期決算短信 |
平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数(提出会社)は、いずれも有価証券報告書「従業員の状況」に記載された実額です。なお離職率・職種別年収・初任給の内訳は、有価証券報告書では開示されていません。
証券コード3024のクリエイトはどんな会社か|大阪発・管工機材の専門商社
結論から言うと、クリエイト(3024)は建設現場に配管まわりの資材を届ける「管工機材の専門商社」です。東証の業種分類では卸売業に属し、メーカーではなく流通が本業です。読者が転職先として評価するうえで最初に理解すべきは、「何を、誰に、どうやって届けているのか」という商流の形です。
創業110年の沿革と1993年の商号変更
有価証券報告書の沿革によると、同社は1916年(大正5年)にバルブ・継手商「福井清一商店」として大阪で創業し、1948年3月に鉄管継手を中心とする管工機材販売を目的として「株式会社福井一夫商店」を設立しました。その後1964年に福井管材株式会社、1983年にフクイ株式会社となり、1993年4月に現商号のクリエイト株式会社へ改称しています。上場は2006年3月のジャスダック証券取引所、2013年7月に東証JASDAQ、2022年4月の市場区分再編で東証スタンダード市場へ移行しました。つまり「クリエイト」という現代的な社名は1993年からのもので、実体は創業110年の老舗管材卸です。第78期有報では創業110周年を「110年目の新創業」と位置づけています。資本金は6億4,649万円、発行済株式総数は3,969,000株です。
何を売っているのか|商品群別の内訳で見る事業の中身
売上の内訳を見ると、事業の重心がはっきりします。公式情報として、第78期の管工機材セグメント売上369億33百万円(前期比+2.3%)の商品群別内訳は以下の通りです。
- 化成商品(塩ビ管など樹脂系):115億33百万円(+5.1%)
- その他(住宅設備機器・プレハブ加工管・副資材等):95億27百万円(+7.8%)
- 給湯・給水関連:87億31百万円(△3.1%)
- 排水・汚水関連:71億40百万円(△1.7%)
4つの商品群がおおむね70億〜115億円のレンジに収まっており、特定商品への一極集中はありません。伸びているのは化成商品と住宅設備機器・副資材で、給湯給水と排水汚水は前期割れという構図です。営業職として入社した場合、扱う商材はこの4群が中心になり、建設現場の工程に合わせて数量・納期を組み立てる仕事が主戦場になると考えられます(推定情報)。
グループ4社と「製販一体」モデル
クリエイトは卸売専業ではありません。連結子会社4社を抱え、そのうちダイドレ株式会社(大阪市西区・奈良工場に従業員67名)が「トーロー印」の排水継手・排水器具を自社製造しています。ほかに樹脂加工のダイポリシステム株式会社(栃木県佐野市の佐野工場・従業員59名)、建設業のクリテック株式会社(2026年4月20日に吸収合併を公表)、2022年12月に株式100%を取得した運送会社・株式会社ハネイシが連結対象です。公式情報として、連結591名の内訳はセグメント別に管工機材533名[外30名]・施工関連3名・物流関連55名で、提出会社(単体)は430名です。つまり連結従業員のうち161名は子会社側に所属しており、後述する平均年収540.9万円の対象には含まれません。中国子会社3社は2020〜2022年にすべて清算結了済みで、現在の海外との接点はダイドレの調達(中国・タイ・ベトナム)が中心です。
検索でよく混同される「クリエイト」各社との違い
この記事で最も重要な確認事項です。「クリエイト」で検索して出てくる情報の多くは、証券コード3024の同社とは別会社のものです。口コミ・年収・行政処分などの情報を読むときは、必ず「本社=大阪市西区阿波座一丁目13番15号」「公式URL=cr-net.co.jp」「証券コード3024」の3点で同定してください。実際、同社に関する実測の検索キーワードは「クリエイト3024」「クリエイト 3024」「クリエイト株価 3024」のように証券コードを付けた検索がほぼすべてで、社名単独では同社に到達できない状態にあります。
上場している別の「クリエイト」と非上場の同名企業
まず上場企業だけでも、以下はまったくの別会社です。
- クリエイトSDホールディングス(3148):ドラッグストアチェーン。神奈川県横浜市が本拠
- クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387):外食チェーンの持株会社
- クリエイト株式会社(3024):本記事の対象。大阪市西区阿波座の管工機材商社
さらに非上場でも、人材派遣・通信サービス・仙台の運送業(createltd.net)など「株式会社クリエイト」を名乗る企業が全国に多数存在します。転職口コミサイトにもこれらの企業ページが別々に存在するため、口コミ傾向を読む際に社名だけで判断すると、まったく別の業種・別の労働環境の投稿を同社のものと誤読することになります。同社を指すページかどうかは、口コミサイト上の所在地表記が「大阪市西区」であるか、業種が「卸売・商社(住宅設備)」であるかで判別できます。
検索上位に出る行政処分事例はいずれも別法人
ここは正確に押さえてください。「クリエイト 行政処分」「クリエイト 措置命令」といった検索で上位に出る事例は、調べた限りすべて同名の別法人に対するものでした。
- クリエイトジャパン株式会社への関東財務局処分(2020年11月・FX業)
- クリエイト株式会社への消費者庁措置命令(光回線に関する景品表示法違反)
- 株式会社クリエイト礼文(山形県・建築基準法不適合)
これらはいずれも証券コード3024のクリエイト株式会社とは無関係です。同名他社の行政処分事例が検索結果に混在していますが、証券コード3024の同社に対する行政処分・課徴金・重大訴訟は、有価証券報告書の「事業等のリスク」「重要な後発事象」「偶発債務」およびWeb検索のいずれからも確認できませんでした。あわせて、2026年3月期決算短信の「継続企業の前提に関する注記」は「該当事項はありません」と明記されており、重要事象等の記載もありません。純資産55億69百万円で債務超過ではなく、上場維持基準不適合に関する開示も確認できませんでした。希望退職・早期退職の募集や事業所閉鎖に伴う整理解雇の開示も確認できていません。
平均年収540.9万円は誰の数字か|5期推移と2026年度6.07%賃上げ計画
年収は転職判断で最も重視される項目なので、数字の「対象範囲」から確認します。結論として、公表されている平均年収は提出会社430名の平均であり、連結591名の平均ではありません。この違いを理解すると、口コミサイトの数字とのギャップも説明がつきます。
有報の540.9万円は提出会社430名・平均年齢42.6歳の数字
公式情報として、第78期有価証券報告書「従業員の状況」に記載された平均年間給与は5,409千円(約540.9万円)で、前事業年度比+6.73%です。賞与および基準外賃金を含みます。対象は提出会社(クリエイト単体)の就業人員430名で、連結子会社ダイドレ・ダイポリシステム・クリテック・ハネイシの従業員161名は含まれません。同じ有報の記載では、平均年齢42.6歳(前期42.9歳から低下)、平均勤続年数16.3年(前期15.3年から1.0年伸長)です。
勤続16.3年という数字は、卸売業としてはかなり長い部類に入ります。平均年齢42.6歳との組み合わせから、推定情報として「20代半ばで入社し、そのまま定着している社員が組織の中核を占める」構造が読み取れます。裏を返せば新陳代謝は速くなく、中途入社者は年功色の強い既存組織に加わることになる可能性があります。
5期推移と、有報に明記された賃上げの実額
平均年収の推移は、IRBANK集計(有価証券報告書からの転記値・二次ソース)によると次の通りです。
- 2022年3月期:507万円
- 2023年3月期:538万円
- 2024年3月期:518万円
- 2025年3月期:506万円
- 2026年3月期:540万円
4期は506万〜538万円のレンジで上下しており、直近の540.9万円は5期のなかで最高水準です。注目すべきは、この上昇が偶然ではなく施策として有報に明記されている点です。公式情報として、同社は2025年度に資格給を一律6,000円引き上げ、平均3.70%の賃上げを実施し、2026年度は6.07%の賃上げを計画していると記載しています。「入社後に給与が上がる会社か」という問いに、一次情報で答えられる数少ないケースです。ただし2027年3月期の連結業績予想・配当予想はいずれも「未定」(中東情勢を背景とした原油価格急騰と資材の受注制限で合理的な算定が困難)とされており、賃上げ計画が業績とどう連動するかまでは開示されていません。
口コミの418万円と有報540.9万円の差は年功カーブで説明できる

口コミサイトだと400万円台なのに、有報は540万円。どっちが本当?
どちらも「本当」ですが、母集団が違います。口コミ傾向として、OpenWorkに掲載されている同社の自己申告平均年収は418万円ですが、これは正社員10人の申告・平均年齢32歳という小さな母集団の数字です。一方の有報540.9万円は430名・平均年齢42.6歳の全社平均です。
つまり「30代前半で約420万円、40代前半の全社平均で約540万円」という年功カーブを想定すると、両者は矛盾なく説明できます(推定情報)。勤続16.3年という定着型の組織構造とも整合します。転職検討者にとっての実務的な意味は次の通りです。
- 20代〜30代前半で入社する場合、初期の提示年収は全社平均を下回る可能性が高い
- 長く勤めるほど平均に近づく設計で、短期で大きく稼ぐタイプの報酬制度ではないと考えられる
- ただし直近2年は制度としての賃上げが実施・計画されており、カーブ自体が上方に動いている
なお、有報が開示する客観指標として男女の賃金差異は全労働者68.1%(正規67.9%/非正規53.1%)です。オファー面談では、資格給の等級・賞与の算定方法・昇給の実績幅を労働条件通知書で必ず確認することをおすすめします。
どこで働くことになるのか|全国45拠点と東名阪3配送センター
本店は大阪ですが、実際の勤務地は全国に散らばります。公式情報として、同社は東京本社・営業本部を東京都中央区に賃借で構え、全国28都道府県に営業所を展開(公式サイト掲載の拠点は営業所42・その他3の計45箇所)しています。応募前に「どの拠点の求人か」を確認することが、この会社では特に重要です。
支店・営業所の分布と、東名阪だけにある配送センター
支店は東北(仙台市若林区)、北関東・信越(さいたま市)、東関東(千葉県船橋市)、東京(中央区)、神奈川(横浜市)、東海(静岡市)、中四国(岡山市)、九州(福岡県糟屋郡宇美町)などに置かれ、その下に営業所がぶら下がる構成です。加えて、東名阪の3大都市圏には営業所とは別立てで配送センターを保有しています。
- 東京配送センター:東京都江東区
- 関西配送センター:大阪市大正区
- 東海配送センター:名古屋市港区(2024年9月稼働・約2,500坪)
中期経営計画「Vision 110」でも物流戦略が重点に置かれ、東海配送センターの新設に加え、郡山営業所(2025年5月)と多摩営業所(旧八王子営業所・2025年11月)の移転が実施されました。全国45拠点と東名阪の配送センターを結ぶ「即日・翌日配送」の物流網が同社の最大の差別化要素であり、中計では業界No.1物流を掲げています。推定情報ですが、拠点数が多く支店・営業所単位で採算管理されているため、転勤の可能性や配属拠点による働き方の違いは事前に確認しておくべき論点です。
営業所は倉庫併設|「営業=デスクワーク」ではない点に注意
転職者が最も誤解しやすいのがここです。同社の営業所には商品を保管する倉庫が併設されており、新人にはフォークリフト技能免許・クレーン/玉掛免許が必須資格として設定されています。管材は塩ビ管・継手・バルブ・住宅設備機器といった重量物・長尺物が中心で、建設現場の工程に合わせた出荷対応が発生します。推定情報として、実際の仕事は「提案営業+在庫・納期管理+現場対応」の複合であり、机上の商談だけで完結する職種ではないと考えられます。
一方で、この現場密着型の物流こそが同社の競争力です。公式情報として、同社は2025年2月に19業種の建設業許可を取得し、商品販売に施工を組み合わせた「材工受注体制」への転換を進めています。1級・2級管工事施工管理技士の取得支援も明示されており、施工管理の資格を持つ人材にとってはキャリアの接続点があります。
業績と収益構造|売上373億円・営業利益率2.2%の薄利多売モデル
結論として、同社は売上は着実に伸びているが、利益率は薄いという卸売業らしい構造です。転職判断では「安定はしているが、原資に余裕が大きいわけではない」という前提で待遇を見る必要があります。
5期の売上・利益推移と、純利益が減った理由
公式情報として、連結売上高は第74期315億円→第75期348億円→第76期358億円→第77期365億円→第78期373億23百万円と、5期連続で増収基調です。第78期の連結営業利益は8億23百万円(前期比+8.5%)、経常利益7億86百万円(+5.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益3億64百万円(△25.0%)でした。
純利益だけが減っている理由も開示されています。加古川営業所での減損損失1億34百万円を特別損失に計上したことが主因です。営業段階では増益なので、本業が悪化したわけではありません。ただし有報のリスク項目には「不採算営業所の採算改善」も挙げられており、推定情報として、拠点単位で月次の予実管理が回っている=営業所ごとの数字のプレッシャーがある組織だと読み取れます。財務面は総資産183億11百万円・純資産55億69百万円・自己資本比率30.4%、営業キャッシュフローは+10億43百万円で、配当は2025年3月期の年38円から2026年3月期は年40円へ増配されています(2027年3月期は未定)。
最大顧客・渡辺パイプへの16.5%依存という構造リスク
求職者が押さえておくべき構造情報がこれです。公式情報として、有価証券報告書の「主要な顧客ごとの情報」には、渡辺パイプ株式会社向けの売上が61億60百万円(連結売上の約16.5%)と実名で記載されています。渡辺パイプは国内最大級の管材・住設商社であり、同社にとっては最大の販売先であると同時に、市場では最大級の競合でもあるという特殊な関係です。
この構造が転職判断に与える意味は2つあります。第一に、売上の6分の1が1社に依存しているため、取引条件の変化が業績に直結し得ること(有報にも取引先の与信・取引動向がリスクとして記載されています)。第二に、卸から卸への商流が一定割合を占めるため、営業の仕事が「エンドの工事店開拓」だけではなく「同業への供給」も含む点です。面接では、自分が担当するのがどちらの商流かを確認しておくと、入社後のギャップを避けやすくなります(推定情報)。
セグメント別に見ると「稼いでいるのは管工機材だけ」
セグメント利益を見ると、事業の実態がより鮮明になります。公式情報として第78期は、管工機材6億96百万円(+11.0%)、施工関連△9百万円(営業損失/前期も△12百万円で2期連続赤字)、物流関連1億36百万円(△3.7%)です。売上でも管工機材が369億33百万円と全体の99%近くを占め、施工関連1億10百万円(△7.6%)・物流関連2億78百万円(△18.2%)は規模が小さく縮小しています。
つまり実質的には管工機材の単一事業会社であり、「材工受注(商品販売+施工)」への転換はまだ立ち上がり段階です。従業員数で見ても施工関連はわずか3名で、建設子会社クリテックの吸収合併(2026年4月20日公表)は、この機能を本体に取り込む動きと考えられます(推定情報)。施工管理の経験者が応募する場合、「完成した組織に入る」のではなく「これから作る機能に入る」という理解が現実的です。
卸売業5社の比較でみるクリエイトの立ち位置
同じ「卸売業」でも、収益構造は大きく異なります。以下は東証上場の卸売業5社を、直近本決算の実額で並べたものです(公式情報:各社の有価証券報告書・決算短信ベース)。売上規模が70億円〜1,255億円と約18倍、従業員数も100名〜1,804人と約18倍の開きがあるため、規模の違いを前提に読んでください。また平均年間給与はいずれも提出会社(単体)の数字であり、連結全体の平均ではない点も共通の注意事項です。
| 企業(コード) | 連結売上高 | 営業利益(利益率) | 従業員(連結/単体) | 有報の平均年間給与 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|---|
| クリエイト(3024) | 373.23億円(+2.1%) | 8.23億円(2.2%) | 591名/430名 | 540.9万円 | 2026年3月期 |
| ラサ商事(3023) | 282.01億円(+6.1%) | 29.58億円(10.5%) | 262名/221名 | 876.4万円 | 2026年3月期 |
| 神栄(3004) | 432.67億円(+7.7%) | 16.45億円(3.8%) | 468名/160名 | 763.3万円 | 2026年3月期 |
| 横浜冷凍(2874) | 1,255.63億円(+2.7%) | 42.38億円(3.4%) | 1,804人/1,446人 | 597.4万円 | 2025年9月期 |
| 日本プリメックス(2795) | 70.44億円(△0.7%) | 4.86億円(6.9%) | 100名/60名 | 731.3万円 | 2026年3月期 |
この表から読み取れることは3つあります。
- 利益率の差が大きい:売上高営業利益率は2.2%(クリエイト)〜10.5%(ラサ商事)と約4.8倍の開きがあり、同じ卸売業でも収益構造はまったく違う
- 平均年収は利益率とゆるやかに連動:利益率10.5%のラサ商事876.4万円に対し、利益率2.2%のクリエイトは540.9万円。単価の高い産業機械・資源系商社と、数量で稼ぐ建設資材卸の違いが表れている(推定情報)
- 単体人数の比率で数字の意味が変わる:神栄は連結468名に対し平均給与の対象が単体160名、日本プリメックスは連結100名に対し60名。クリエイトは連結591名に対し430名と、対象カバー率は5社中でも高い部類で、540.9万円は本体の実態を比較的よく表す数字と言える
年収水準だけを見ればクリエイトは5社中で最も低い数字ですが、これは薄利多売の建設資材卸というビジネスモデルの帰結です。逆に言えば、資材需要という景気変動はあれど需要そのものは消えにくい領域であり、5期連続増収という安定性は評価軸になり得ます。
口コミ傾向|「風通し3.5」と「待遇2.4」の明確な二極パターン
ここからは口コミ傾向です。断定ではなく投稿の傾向として読んでください。なお以下の件数・スコアは、いずれも本社住所(大阪市西区)・公式URL(cr-net.co.jp)・証券コード3024で同社のページであることを照合したうえで取得しています。
- OpenWork「クリエイト(住宅設備)」:口コミ77件/回答者17人、総合2.83
- エン カイシャの評判:159件、3.1点
- 転職会議:142件、総合2.84
- 就活会議:127件、2.8点
OpenWorkの項目別スコアを見ると、評価がきれいに二極化しています。
- 相対的に高い項目:風通しの良さ3.5/社員の相互尊重3.3/法令遵守意識3.0
- 相対的に低い項目:待遇面の満足度2.4/社員の士気2.4/人材育成2.4/20代の成長環境2.6/人事評価の適正感2.7
投稿内容の傾向としては、営業所間の交流や社内行事が多く人間関係は良好という声がある一方で、給与制度にインセンティブがないという指摘、20代の成長環境や評価の納得感への不満が目立ちます。ここから立てられる読み筋は「老舗の年功序列+アットホームな社風で居心地は悪くないが、若手が短期に稼ぐ・急速に伸びる環境ではない」というものです(推定情報)。この読み筋は、有報の平均勤続16.3年(定着型)と、平均年収540.9万円(42.6歳)対OpenWork418万円(32歳)というギャップの両方と整合します。
ただし注意点があります。OpenWorkの回答者は17人と少なく、年収418万円という数値は10人の申告に基づくものです。個別の投稿を一般化して断定的に扱うことは避け、あくまで「傾向」として参照してください。また同名他社の口コミが検索で混在するため、閲覧しているページの所在地・業種表記を必ず確認することをおすすめします。
働き方と人事制度|残業21.3時間・有休42.3%とダイバーシティ指標
働き方については、公式に開示されている客観データと口コミ集計の両方を並べます。口コミ傾向として、OpenWork集計の月平均残業時間は21.3時間、有給休暇消化率は42.3%です。残業時間そのものは同規模の商社としては突出して多い水準ではない一方、有休消化率は高いとは言えない数字です。推定情報ですが、営業所ごとの少人数体制で在庫・配送・現場対応を回す業態上、担当者が休むと代替が効きにくい構造が背景にあると考えられます。
次に、有価証券報告書が開示する客観指標です(公式情報)。
- 男女の賃金の差異:全労働者68.1%(正規雇用67.9%/非正規53.1%)
- 管理職に占める女性比率:3.5%
- 男性の育児休業取得率:16.7%
会社側も有報で「管工機材の卸売・物流という業態特性上、過去の採用で男性比率が高かった」と要因を分析し、女性管理職比率10.0%(8名)を目標に掲げています。女性の求職者にとっては、現状値と目標値のギャップ、そして目標達成に向けた具体施策を面接で確認する価値のある論点です。役員は監査等委員会設置会社の形態で8名中女性1名(12.5%)です。
制度面は整備が進んでいます。社是に「和を以て尊しと為す」を掲げ、1on1ミーティングの全社100%実施、選抜研修「クリエイト塾」、30歳・40歳・50歳のキャリアデザイン研修などが有報に記載されています。1級・2級管工事施工管理技士の取得支援も明示されています。一方で口コミの人材育成スコアは2.4です。制度の整備と、現場での運用実感の間にギャップがある可能性があり、面接では「制度の有無」ではなく「直近1年で実際にどう使われたか」を聞くのが有効です(推定情報)。
なお労働組合について、提出会社(クリエイト本体)には労働組合は結成されていません(有報には労使関係は良好と記載)。連結子会社ダイドレには労働組合があり、組合員数は41名です。
将来性|Vision 110・材工受注への転換と2026年4月の社長交代
将来性を評価する材料は、業界の一般論ではなく同社固有の3点に絞れます。
第一に、経営体制が刷新されたばかりです。公式情報として、2026年4月に五十嵐昭彦氏(1973年生・1996年入社の生え抜き)が代表取締役社長へ就任しました。営業企画部長→経理部長→管理副本部長→管理本部長 兼 人事部長という管理・経理・人事畑の経歴で、2026年2月19日に適時開示されています。創業110周年を「110年目の新創業」と位置づけるタイミングでの交代であり、推定情報として、拡大路線よりも収益性・組織運営の立て直しに軸足を置く布陣と読めます。人事部長経験者が社長という点は、賃上げや人材投資の施策が続くかを見るうえで一つの手がかりになります。
第二に、卸売から「材工受注」への業態転換です。2025年2月に19業種の建設業許可を取得し、商品販売に施工を組み合わせるモデルへ移行を進めています。中期経営計画「Vision 110」(2024〜2026年度)の重点戦略は①供給責任の完遂、②両利きの経営と材工受注の拡大、③自律と変革を尊ぶ企業文化の醸成の3点で、2027年4月開始の新中期経営計画を策定中です。ただし前述の通り施工関連セグメントは2期連続の営業赤字であり、転換はまだ成果が数字に表れていません。
第三に、来期見通しが「未定」である点です。公式情報として、2027年3月期の連結業績予想および配当予想はいずれも未定で、理由として中東情勢を背景とした原油価格急騰と資材の受注制限により合理的な算定が困難であることが有報・短信に明記されています。塩ビ管をはじめとする化成商品は原油価格の影響を受けやすく、建設資材の需給と価格転嫁のタイミングが業績を左右します。将来性を断定的に評価できる状態ではないため、この記事でも「成長が期待できる」といった一般論は書きません。読者としては、四半期決算と新中期経営計画の発表を確認したうえで判断するのが現実的です。
株主構成は安定的です。大株主はクリエイト取引先持株会20.07%、福井道夫氏9.91%(創業家)、クリエイト従業員持株会8.44%、福井珠樹氏7.10%などで、取引先持株会と従業員持株会だけで約28.5%を保有しています。親会社・支配株主は存在せず、TOB・非公開化の動きも確認できませんでした。時価総額は約46億円(2026年8月時点・IRBANK=二次ソース)と小型です。
クリエイト(3024)への転職が向いている人・向いていない人
ここまでの公式情報と口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。年収の絶対額よりも「働き方の型が合うか」で判断が分かれる会社です。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 建設・設備の現場に近い商流で、長く同じ領域の専門性を積みたい人 | 短期間で成果を出し、インセンティブで年収を大きく伸ばしたい人 |
| 在庫・納期・配送まで含めた「供給責任」を仕事の面白さと感じられる人 | 提案営業のみを担当し、物流・現場対応には関わりたくない人 |
| 倉庫併設の営業所勤務や、フォークリフト・玉掛の資格取得に抵抗がない人 | デスクワーク中心・重量物を扱わない職場環境を重視する人 |
| 年功的で定着率の高い組織(平均勤続16.3年)に安心感を持てる人 | 20代のうちから抜擢・早期昇格を求める人(20代成長環境2.4〜2.6の投稿傾向) |
| 管工事施工管理技士などの資格を活かし、材工受注の立ち上げに関わりたい人 | 完成された仕組みのなかで役割が明確な仕事をしたい人(施工関連は3名規模) |
| 全国転勤や地方拠点勤務を受け入れられる人(28都道府県45拠点) | 勤務地を大阪・東京に固定したい人 |
クリエイト株式会社(3024)に関するよくある質問
証券コード3024のクリエイトについて、転職・就職検討者から出やすい質問をまとめました。
ドラッグストアの「クリエイト」と同じ会社ですか?
いいえ、別会社です。ドラッグストアはクリエイトSDホールディングス(証券コード3148)、外食はクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)で、本記事のクリエイト株式会社(3024・大阪市西区阿波座・cr-net.co.jp)とは資本関係のない別法人です。人材派遣・通信・運送業などにも同名の非上場企業が複数存在します。
平均年収540.9万円は全社員の平均ですか?
いいえ、提出会社(クリエイト単体)の就業人員430名の平均です(第78期有価証券報告書)。連結従業員591名のうち、子会社ダイドレ・ダイポリシステム・クリテック・ハネイシに所属する161名は含まれません。平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は16.3年です。
給与は上がっているのですか?
有価証券報告書には、2025年度に資格給を一律6,000円引き上げて平均3.70%の賃上げを実施し、2026年度は6.07%の賃上げを計画すると明記されています(公式情報)。平均年間給与も前事業年度比+6.73%です。ただし2027年3月期の業績予想は未定とされており、今後の推移まで確約されているわけではありません。
勤務地はどこになりますか?
本店は大阪市西区阿波座、東京本社・営業本部は東京都中央区で、営業所は全国28都道府県に42カ所、加えて東京(江東区)・関西(大阪市大正区)・東海(名古屋市港区)の配送センター3カ所を含めて計45拠点です。支店は仙台・さいたま・船橋・中央区・横浜・静岡・岡山・福岡県糟屋郡などに置かれています。応募時に配属拠点と転勤の可能性を確認してください。
行政処分を受けたことがある会社ですか?
証券コード3024のクリエイト株式会社に対する行政処分・課徴金・重大訴訟は、有価証券報告書の「事業等のリスク」「重要な後発事象」「偶発債務」およびWeb検索のいずれからも確認できませんでした。検索上位に表示される「クリエイトジャパン株式会社」への関東財務局処分(2020年11月・FX業)、「クリエイト株式会社」への消費者庁措置命令(光回線の景品表示法違反)、「株式会社クリエイト礼文」(建築基準法不適合)は、いずれも同名の別法人に関する事案です。
クリエイト(3024)への転職判断まとめ
ここまでの内容を判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票と労働条件通知書、そして自分の適性を含めて確認してください。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 提出会社平均540.9万円(42.6歳)。卸売業5社比較では低めだが、2年連続の賃上げが有報に明記 |
| 安定性 | 5期連続増収・自己資本比率30.4%・継続企業の前提に関する注記なし。一方で営業利益率は2.2%と薄い |
| 事業構造 | 実質的に管工機材の単一事業。最大顧客1社で売上の16.5%を占める依存構造 |
| 働き方 | 残業は月21.3時間程度の投稿傾向。有休消化率42.3%、倉庫併設営業所で現場対応あり |
| 社風 | 風通し3.5・相互尊重3.3と人間関係の評価は高め。待遇満足度・士気・人材育成は2.4 |
| キャリア | 平均勤続16.3年の定着型。材工受注への転換で施工管理資格者の活躍余地は拡大の可能性 |
| 将来性 | 2027年3月期予想は未定。新中期経営計画と社長交代後の方針を確認したうえで判断すべき段階 |
編集部の見解として、クリエイト(3024)は「建設・設備インフラを支える供給網に、腰を据えて長く関わりたい人」に適した会社だと考えられます。創業110年で5期連続増収、勤続16.3年という定着性は、キャリアの土台としての安定感があります。反面、営業利益率2.2%という構造上、短期で報酬を大きく伸ばす設計にはなっておらず、口コミでも待遇満足度と若手の成長環境に課題が示されています。「安定と定着」を取るか「速度と報酬」を取るか——この選択に自分なりの答えが出ている人にとっては、判断しやすい会社です。応募する場合は、配属拠点・担当商流(工事店向けか同業卸向けか)・資格給の等級と昇給実績の3点を必ず確認することをおすすめします。
どのサービスを使えばいいか決められないとき
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本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。数値の主値は第78期有価証券報告書(2026年6月18日提出)および2026年3月期決算短信です。
公式情報源
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは第78期有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。とくに本記事では、同名他社との混同を避けるため、口コミ件数・スコアはすべて本社住所(大阪市西区阿波座)・公式URL(cr-net.co.jp)・証券コード(3024)の3点で同定したうえで採用しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
