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コパ・コーポレーションの年収494万円と評判|実演販売士19名・4期連続赤字の現在地

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 年収:有報の平均年間給与は494万円(2026年2月期・単体)
  • 正体:実演販売士を社員に抱える従業員37名の卸・販促会社
  • 現在地:4期連続の営業赤字と上場維持基準の適合計画が進行中
  • 判断軸:職種の希少性を取るか、財務の安定を取るかで評価が割れる

テレビショッピングで手際よく商品を実演し、思わず買いたくなる話術で売り切っていく「実演販売士」。株式会社コパ・コーポレーション(証券コード7689・東証グロース)は、その実演販売士を自社の社員として抱え、さらに自社で企画した日用品を他社の売場へ卸すという、日本でもきわめて珍しい業態の上場企業です。一方で、直近の姿はコロナ禍の絶頂期とは大きく異なります。売上高はピークから約4分の1に縮み、営業赤字は4期連続。2026年5月には東証グロースの上場維持基準に関する適合計画書も開示されました。この記事では、「実演販売士という職種の実像」と「会社の現在地」を、有価証券報告書とIR開示の数字だけを土台に切り分けて整理します。転職先として検討する際に、どこを見て判断すればよいのかが分かる構成にしました。

株式会社コパ・コーポレーション(7689)の公式データ一覧

まず判断の土台になる数字を先に置きます。以下はすべて公式情報(有価証券報告書「従業員の状況」および開示済み決算数値)に基づく実額です。決算期は2月末で、最新期は第28期(2025年3月1日〜2026年2月28日)にあたります。3月期と誤りやすい点に注意してください。

項目内容
商号株式会社コパ・コーポレーション(Copa Corporation Inc.)
証券コード/上場市場7689/東証グロース市場(2020年6月24日に東証マザーズへ新規上場、市場区分再編によりグロースへ移行)
本社東京都渋谷区恵比寿南2-23-7 エビスパークヒルズ6階
設立1998年10月21日に有限会社として設立(公式会社概要)/2006年12月に株式会社へ改組(日経会社情報DIGITAL等)。出典により表記が異なるため両方を併記
代表者代表取締役社長 吉村泰助
平均年間給与約494万円(4,940千円)
平均年齢40.3歳
平均勤続年数5.16年(約5年2ヶ月)
従業員数37名(うちアルバイト等の臨時雇用者3名)。連結子会社を持たないため連結・単体の区別なし
売上高17億7,952万円(前期比13.3%減)
営業損益営業損失2億7,113万円(経常損失2億7,134万円/当期純損失2億7,212万円)
セグメント実演販売関連事業の単一セグメント
時価総額約13億円(PBR約1.83倍)
出典第28期(2026年2月期)有価証券報告書「従業員の状況」、開示済み決算数値、公式サイト会社概要

数値の取得経路についても明示しておきます。従業員数・平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与は、EDINETに提出された有価証券報告書のXBRLデータを再掲する注記ページ(IRBANK)から取得し、日経会社情報DIGITALの掲載値(従業員37人・平均年齢40.3歳・平均年収494万円・平均勤続5.2年)と一致することを確認しています。有報PDFそのものを直接取得したわけではないため、最終確認はEDINETの原本で行ってください。なお資本金については、4億100万円とする記載(IRBANK・日経会社情報DIGITAL)と、決算説明で言及された財務柔軟性確保のための無償減資(資本金1億円へ)という情報が併存しています。減資の効力発生時期を特定できなかったため、本記事では単一の数字を断定せず併記にとどめます。

コパ・コーポレーションはどんな会社か|「売る技術」ごと商品を供給する黒子型企業

結論から言うと、コパ・コーポレーションはテレビ通販会社ではなく、実演販売という販売手法そのものを商品化した卸・販促会社です。ここを取り違えると、求人票を読んでも仕事のイメージが立ちません。有価証券報告書によると、同社は実演販売関連事業の単一セグメントで、自社で日用品・生活雑貨のプライベートブランド(PB)商品を企画開発し、自社所属の実演販売士がテレビショッピング番組に出演して実演しながら販売し、あわせて商品を卸すというモデルを取っています。「ゴムポンつるつる」「パルスイクロス」といった、テレビや量販店の売場で見た記憶のある商品群がその成果物です。

5つの販売チャネルが収益の入口になっている

同社の売上は、次の5つのチャネルから生まれます。転職後にどの部署に配属されるかは、このチャネル構造の理解が前提になります。

  • TV通販:最大チャネル。テレビショッピング番組へ実演販売士が出演し、番組枠の中で商品を売る
  • ベンダー販売:家電量販店・ホームセンター等の実店舗への卸と、店頭での実演販売
  • インターネット通販:自社EC「わくたんマーケット」(旧「デモカウ」)を通じた直販
  • セールスプロモーション:実演販売士の派遣、イベント出演、販促動画の制作受託
  • 実演販売スクール運営・人材派遣:実演販売士を育てる仕組み自体を事業化

2026年2月期のチャネル別売上は、TV通販8億1,000万円(前期比3.9%減)、インターネット通販5億4,500万円(同23.3%減)、ベンダー販売3億3,100万円(同6.2%減)、セールスプロモーション3,300万円(同54.6%減)でした。TV通販が売上の約45%を占める一方、減少率はネット通販とセールスプロモーションのほうが大きいという構造です。近年はスキンケアブランド「atDAISY」も展開しており、2026年9月25日には新ライン「ELEXIA」の発売が予定されています。

ジャパネットたかた型の通販会社とは何が違うのか

読者が最も混同しやすいのがこの点です。テレビ通販の大手は、自社で番組枠を持ち、自社で受注・配送・カスタマーサポートまで完結させる垂直統合型のモデルを取ります。対してコパ・コーポレーションは、他社の番組枠・他社の売場に、自社の商品と自社の実演販売士を送り込むという供給側の会社です。つまり「売場を持つ会社」ではなく「売場に呼ばれる会社」であり、本質は卸売業と販促サービス業のハイブリッドにあります。

この違いは働き方にも直結します(推定情報)。自社完結型の通販会社にはコールセンターや物流、Web広告運用といった大規模な職種群がありますが、従業員37名の同社にそれらを内製する余地は限られます。商品企画から売り方の設計、演者としての出演までを少人数で担うため、一人あたりの担当範囲は広くなりやすいと考えられます。

実演販売士という職種の実像|演者であり、営業であり、商品開発者でもある

この記事を読んでいる方の関心が「会社」ではなく「実演販売士という仕事」にある場合、ここが本題になります。結論として、実演販売士はタレント業ではなく、売上責任を負う販売職の一形態です。人前で話す能力は必要条件であって十分条件ではありません。

会社が「実演販売士のリソース不足」を課題として明示している

同社の実演販売士は、2026年2月期の決算説明時点で19名体制です。公式サイトの実演販売士紹介ページには業務委託等を含めて25名が掲載されています。一方、有価証券報告書上の従業員数は37名(うち臨時雇用者3名)で、この37名がすべて実演販売士というわけではありません。管理・商品企画・物流・EC運営などの本社スタッフを含んだ数字であり、実演販売士の一部は業務委託である可能性があります。

注目すべきは、会社自身が決算説明の中で「実演販売士のリソース不足」を課題として明示している点です。公式情報として会社が人手不足を認めているということは、裏を返せば実演販売士としての採用ニーズは継続していると読めます。ただし同時に、限られた人数で複数チャネルの売上を支える体制であるため、一人あたりの稼働負荷は小さくないと考えられます(推定情報)。

採用の入口が一般的な中途採用と大きく異なる

実演販売士の募集は、通常の求人応募ではなく無料説明会経由が中心です。加えて「バイフルエンサーオーディション」「劇団ゲキコパ」といった、オーディション型・劇団型の採用育成施策が公表されています。この時点で、一般的な営業職転職とは選考体験がまったく違うことが分かります。実演の適性を見るには、書類と面接だけでは判断できないためです。

一方、商品企画・管理部門など本社スタッフ職の中途採用は、Green、doda、AMBI、engage等の一般的な転職媒体に掲載実績があります。つまり同じ会社でも、実演販売士職と本社スタッフ職では応募ルートも評価軸もまったく別物です。応募前に、自分がどちらのルートを狙っているのかを明確にしておくべきです。

求職者
求職者

未経験でも実演販売士になれるんでしょうか?

会社が実演販売スクールの運営そのものを事業として持ち、無料説明会を入口にしていることから、未経験者を育成する前提の仕組みは整っていると考えられます(推定情報)。ただし育成の仕組みがあることと、定着・活躍できることは別問題です。売上に直結する職種である以上、実演の完成度と数字の両方で評価されると見るのが自然でしょう。

「実演×AI」で口上づくりが8時間から約5分へ

転職検討者にとって最も重大な論点がこれです。同社は2027年2月期の方針として「実演×AI」を掲げ、実演トークスクリプトの自動生成システムによって、口上作成にかかる時間を8時間から約5分へ短縮したと説明しています。

この事実は二通りに読めます(推定情報)。ポジティブに読めば、実演販売士が最も時間を取られる準備工程が圧縮され、出演本数や商品数を増やす余地が生まれるということです。ネガティブに読めば、「口上を組み立てる技術」という職人的スキルの一部が、AIによって置き換え可能な領域に入り始めたということでもあります。転職を検討するなら、面接の場で「AI導入後、実演販売士に残る付加価値をどこに置いているのか」を確認しておく価値は高いと考えられます。ここへの回答が具体的かどうかで、その会社が職種の未来をどこまで設計できているかが見えます。

コパ・コーポレーションの年収494万円を分解する

結論から言うと、有価証券報告書によると、2026年2月期(第28期)の平均年間給与は494万円です。これが唯一の公式な実額であり、口コミサイトに出てくる別の数字はいずれも二次的な集計値です。以下、公式値から順に整理します。

平均年齢40.3歳・平均勤続5.16年が示すもの

同じく公式情報として、平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は5.16年です。この2つを時系列で見ると、会社の状態がかなり鮮明に浮かび上がります。

項目2021年3月期(ピーク期)2026年2月期(第28期)変化
平均年間給与約596.9万円(二次ソース)494万円(有報実額)約100万円の低下
平均年齢38.8歳40.3歳1.5歳の上昇
平均勤続年数4.1年(二次ソース)5.16年約1年の伸長
従業員数33名37名(臨時3名含む)ほぼ横ばい
売上高67億5,024万円17億7,952万円約74%減

ピーク期の596.9万円は二次ソースによる数値である点に留意が必要ですが、傾向としては明確です。売上が約4分の1になる過程で、平均年収は約100万円下がり、平均年齢と平均勤続年数だけが上がった——これは新規採用が絞られ、在籍者の年次が積み上がっていく組織で典型的に起きる形です(推定情報)。逆に言えば、いま入社する人は「平均より若く、平均より勤続が短い層」として入ることになり、既存社員との年次ギャップが生じやすい構造にあります。

口コミサイトの年収データと有報実額のずれ

口コミ傾向として、転職会議には平均年収486万円(平均年齢32.7歳)という掲載があります。有報の494万円(平均年齢40.3歳)と金額は近いものの、前提となる平均年齢が約8歳も違う点に注意してください。口コミサイトの数値は投稿者の属性に強く引きずられるため、有報のような全社員の実額平均とは性質が異なります。求人ボックスやその他アグリゲータの数値も同様で、年収の主値として使うべきは有報の494万円です。

営業利益が赤字である期間が続いていることを踏まえると、賞与の変動幅については慎重に見ておく必要があります(推定情報)。ただし平均給与が494万円という水準で維持されていること自体は、人件費を極端に削る形の対応が取られていないことを示唆します。

内定前・内定時に必ず確認したい5点

この会社に限らずですが、業績が変動局面にある企業ではオファー条件の内訳確認が特に重要になります。

  • 固定給と業績連動部分の比率:実演販売士職で売上連動の要素がどこまで入るか
  • 賞与の算定根拠:直近3期の実支給水準(会社業績連動か個人評価連動か)
  • みなし残業の有無と時間数:494万円の中に何時間分が含まれているか
  • 出張・地方巡業の頻度と手当:ベンダー販売やイベント出演を担当する場合の実態
  • 雇用区分:正社員か業務委託か(実演販売士は業務委託の可能性がある)

特に最後の雇用区分は重要です。有報の37名と公式サイト掲載の実演販売士25名という数字の差は、業務委託契約が一定数存在する可能性を示しています。有報の平均年間給与494万円は「提出会社の従業員」に対する数字であり、業務委託者の報酬は含まれません。自分がどちらの立場で契約するのかを、必ず労働条件通知書または業務委託契約書で確認してください。

会社の現在地|4期連続の営業赤字と上場維持基準への対応

ここは事実だけを、時系列で正確に置きます。評価や予想は挟みません。公式情報として開示されている数字は次の通りです。

営業損益の推移|9.3億円の黒字から4期連続の赤字へ

決算期営業損益備考
2021年3月期+9億3,442万円売上高67億5,024万円のピーク期
2022年2月期+1億3,523万円この期から決算期を3月期→2月期へ変更
2023年2月期△1億1,666万円営業赤字に転落(1期目)
2024年2月期△3億7,124万円当期純損失は△12億8,185万円(2期目)
2025年2月期△2億8,183万円当期純損失△4億3,777万円(3期目)
2026年2月期△2億7,113万円経常損失2億7,134万円・当期純損失2億7,212万円(4期目)

2023年2月期から2026年2月期まで、4期連続の営業赤字です。売上高はピークの2021年3月期67億5,024万円から2026年2月期17億7,952万円へ、5年で約74%減少しました。コロナ禍の巣ごもり需要で家事・掃除関連の日用品が爆発的に売れた時期の反動が、そのまま数字に出ている形です。

2024年2月期の純損失12.8億円が示すPB卸モデルの弱点

この推移で最も分析価値が高いのが2024年2月期です。営業損失は3億7,124万円でしたが、当期純損失はその3倍超となる12億8,185万円に膨らみました。差の主因は棚卸資産評価損等の特別損失計上です。

ここから読み取れる構造的リスクは明確です(推定情報)。同社は自社でPB商品を企画し、製造委託し、在庫を持って卸すモデルを取っています。商品が売れている局面では在庫は資産ですが、需要が落ちた局面では評価損として一気に損益へ跳ね返ります。販売力が強いことと、在庫リスクを抱えないことは別であり、実演販売という「売る力」を武器にしていても、需要の潮目が変わったときの財務的な打撃は避けられなかったということです。転職検討者にとっては、この会社が単なるサービス業ではなく在庫を持つ商売であるという点を理解しておくことが重要です。

上場維持基準への適合計画と、継続企業の前提に関する記載

まず上場維持基準について。2026年2月28日時点で、東証グロース市場の上場維持基準(流通株式時価総額)に不適合となっています。これを受けて同社は2026年5月19日に「上場維持基準の適合に向けた計画書」を開示し、改善期間に入っています。時価総額は約13億円規模です。

この点について、本記事は結果を予想しません。適合計画書を開示して改善期間に入るというのは制度上定められた手続きであり、改善期間中の企業が最終的にどうなるかは、期間内の株式流通状況や業績次第で変わります。「上場廃止になる」と断定する情報に接した場合は、その根拠が公式開示にあるかを必ず確認してください。転職判断としては、上場維持そのものが論点になっている企業であるという事実を認識したうえで、自分がその不確実性を受け入れられるかを考える、というのが妥当な向き合い方です。

もう一点、継続企業の前提に関する記載があります。2025年2月期の開示において、営業損失281,839千円・経常損失278,838千円・当期純損失437,770千円の継続計上により「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況」が存在すると記載されました。同時に会社は、現預金658,733千円および追加借入余力、改善施策を理由として「重要な不確実性は認められない」と結論づけています。

重要な補足として、2026年2月期の有価証券報告書における同注記の有無は、本記事の調査範囲では確認できなかった点を明記します。したがって本記事は「2025年2月期の開示ではこう記載された」と期を限定して記述しており、現在も同じ状況が継続しているとは述べていません。最新の状況は必ずEDINETの原本または同社IRページで直接ご確認ください。

回復の兆しはどこにあるか|2027年2月期計画と第1四半期の数字

ネガティブな数字だけを並べるのは公正ではありません。直近には改善方向の材料も出ています。結論として、会社は2027年2月期に実質的な損益トントンへの回帰を計画しており、第1四半期の一部チャネルは前年同期比で二桁の伸びを示しています。

  • 2027年2月期 会社計画:売上高18億200万円(前期比約1%増)、営業利益100万円。ほぼ損益トントンの黒字化目標
  • 第1四半期(2026年3〜5月期):売上高4億200万円(前年同期比4.1%増)。インターネット通販28.3%増、セールスプロモーション58.1%増
  • コスト構造改革:直営店「デモカウ」をEC「わくたんマーケット」へ名称変更、3倉庫の統合による物流費削減、財務柔軟性確保のための無償減資に言及
  • 新商材:スキンケアブランド「atDAISY」の新ライン「ELEXIA」を2026年9月25日に発売予定
  • 株価:2026年9月4日にストップ高381円(26.57%高)、9月7日終値461円(21.00%高)と急騰局面

ここで重要なのは、営業利益100万円という計画値の読み方です。売上18億円規模の会社にとって営業利益100万円は、利益率にすれば0.1%未満であり、実質的には「赤字を止める」ことが目標であって「儲ける」段階には至っていないことを意味します(推定情報)。前年比で改善しているチャネルがネット通販とセールスプロモーションであり、最大チャネルであるTV通販ではない点も押さえておくべきでしょう。つまり回復の芽は、テレビという従来の主戦場ではなく、ECと販促受託という別の場所から出ているということです。

転職判断としては、「立て直しのフェーズにある会社に、立て直す側として入る」という理解が実態に最も近いと考えられます。安定した基盤の上でキャリアを積みたい人には合いませんが、小さな組織で改善のインパクトを直接見たい人には、むしろ入りどきと感じられる局面かもしれません。

口コミが極端に少ない上場企業|評判をどう読むべきか

この会社の評判を調べようとすると、多くの人が同じ壁にぶつかります。口コミの絶対量が極端に少ないのです。これは記事として都合の悪い事実ですが、隠さずに書きます。

OpenWorkは社員クチコミ0件、他サイトも十数件規模

口コミ傾向として、現時点で確認できる状況は次の通りです。

  • OpenWork:企業ページは存在するものの社員クチコミ0件。残業時間・有給消化率・8項目の満足度スコアがすべて「—」表示
  • 転職会議:総合評点3.20/5.0、口コミ16〜17件。評価分布は3点が最多で約47%。内訳は退職理由3件、面接・選考3件、年収・評価制度2件など
  • エン カイシャの評判:口コミ29件・総合3.0点(正社員7人の回答)。「定時に帰れる」「残業は基本的にない」という趣旨の投稿が見られる

従業員37名という規模を考えれば、これは当然の結果でもあります。仮に在籍者全員が投稿しても数十件にしかなりません。ここで最も重要なのは、この母数では統計的な傾向を語れないという事実そのものです。転職会議の平均年収486万円、残業20時間/月、有給消化率73.3%/年といった数字も掲載されていますが、いずれも少数投稿に基づく参考値であり、会社全体の実態を代表しているとは限りません。

読み取れること/読み取れないこと

限られた投稿から、あえて傾向を拾うなら次のようになります。ただしすべて「そういう投稿がある」という水準の情報であり、断定はできません。

  • 読み取れる可能性があること:ワークライフバランスに対する否定的な投稿は目立たず、残業が少ないという趣旨の声がある。総合評点は3点台で、極端な低評価に振れてはいない
  • 読み取れないこと①:実演販売士職と本社スタッフ職の働き方の違い。両者は勤務形態も評価軸もまったく異なるはずだが、それを分離して語れるだけの投稿量が存在しない
  • 読み取れないこと②:業績悪化局面での処遇変化の実態。投稿時期が分散しているため、どの期の話なのかを特定できない
  • 読み取れないこと③:離職の実情。退職理由の投稿は数件にとどまり、傾向として語れる件数ではない

したがって、この会社については口コミではなく開示情報で判断するしかないというのが実務的な結論です。幸い、上場企業であるがゆえに有価証券報告書・決算説明・適時開示という一次情報は揃っています。本記事がここまで数字中心の構成を取っているのはそのためです。そして口コミで埋められない部分は、面接の場で直接聞くしかありません。少人数の会社であれば、面接で現場の担当者や経営層に会える確率も高くなります。

同じ卸売業でも構造が違う|上場企業5社との比較

比較の目的は優劣をつけることではなく、「37名・売上17.8億円・平均年収494万円」という数字が卸売業の中でどの位置にあるのかを掴むことです。以下は同時期に開示された公式情報ベースの実額で、決算期がそれぞれ異なる点に注意してください。

企業名(証券コード)売上高/決算期営業損益(利益率)従業員数平均年間給与(有報)
コパ・コーポレーション(7689)17.80億円/2026年2月期営業損失2.71億円(4期連続赤字)37名(臨時3名含む)494万円
ミクリード(7687)76.71億円/2026年3月期4.07億円(5.3%)34名(臨時1名)786.2万円
アイスコ(7698)577.16億円/2026年3月期7.82億円(1.4%)単体868名442.1万円
レオクラン(7681)214.90億円/2025年9月期2.88億円(1.3%)連結155名・単体123名682.8万円
BuySell Technologies(7685)1,006.14億円/2025年12月期90.44億円(9.0%)連結2,466名・単体1,254名535.3万円

この表から見えるのは3点です。

  • 従業員数がほぼ同じでも年収は1.6倍違う:ミクリード34名で786.2万円に対し、コパ・コーポレーションは37名で494万円。ただしミクリードは少人数ゆえに管理職比率が高く見かけ上高くなる構造があり、「若手が多い会社の平均」ではない点に注意が必要です
  • 同じ卸売業でも利益率の幅が極端に大きい:BuySell Technologiesの9.0%からアイスコ1.4%、レオクラン1.3%まで、そして赤字のコパ・コーポレーションまで、収益構造はまったく異なります
  • 口コミの母数も規模に比例する:連結2,466名のBuySell TechnologiesはOpenWorkに200名超の回答がある一方、37名のコパ・コーポレーションは0件。「情報が出てこない」のは会社の姿勢ではなく規模の必然です

なお、事業モデルという意味でより近い上場企業としては、カタログ通販とPB日用品卸を手掛けるIKホールディングス(2722)、カタログ・TV通販の規模比較対象となるベルーナ(9997)、PB企画とネット通販を組み合わせる北の達人コーポレーション(2930)などが挙げられます(推定情報:業態の近さに関する編集部の整理であり、各社の待遇数値は本記事では検証していません)。実演販売という切り口では非上場のTV通販大手も比較対象に浮かびますが、前述の通り自社完結型と供給型で業態が異なります。

実演販売士としてのキャリアパスと、その先の出口

結論として、実演販売士の経験は「話す仕事」ではなく「売る技術の実証」として市場価値になり得ます。ただし、その価値を活かせる転職先はある程度限定されます。

社内で想定されるキャリアの広がりは、37名という規模を前提にすると次のようになります(推定情報)。

  • 実演販売士としての専門深化:TV通販出演、店頭実演、イベント出演、販促動画出演と、露出の場を広げていく方向
  • 商品企画へのシフト:売場で何が売れるかを最も知る立場から、PB商品の企画・製造委託・原価設計へ回る方向。少人数組織ゆえにこの越境は起こりやすいと考えられます
  • スクール運営・育成:実演販売スクールや人材派遣事業の側に回り、実演販売士を育てる立場になる方向
  • EC・販促の企画:伸びているネット通販・セールスプロモーションの領域で、実演のノウハウを動画やライブコマースへ転用する方向

社外への出口としては、ライブコマースの演者・企画、通販会社やD2Cブランドの商品企画・マーケティング、量販店の売場・販促企画、イベント制作や販促動画制作といった領域が現実的でしょう(推定情報)。「初対面の商品を短時間で売り切った実績」は定量的に語りやすく、実演販売士のキャリアの強みはここにあります。

一方でリスクも直視すべきです。口上作成という工程はすでにAIによって8時間から約5分へ圧縮されています。今後、実演販売士に残る価値は「話の設計力」よりも「その場で人を動かす実演力」と「売れる商品を見抜く目」に寄っていく可能性があります(推定情報)。演者としての力量だけでなく、商品企画・数字の読み方まで武器を広げておくのが安全です。

この会社が向いていると考えられる人この会社が向いていないと考えられる人
実演販売士という職種そのものに強い関心があり、他社では得られない経験を優先したい人安定した業績基盤の上で長期のキャリアを積みたい人
37名規模で商品企画から販売まで一気通貫に関わりたい人職種が細分化された大企業で専門性を深めたい人
立て直しのフェーズに、改善する側として関わることに手応えを感じる人年収の絶対額や昇給の見通しを最優先する人
数字(売上)で評価されることに納得感を持てる人豊富な口コミ・情報を集めてから納得して決めたい人
ECやライブコマースへ実演のノウハウを転用する構想を持てる人オーナー持株比率の高いガバナンス構造に不安を感じる人

ガバナンス構造|議決権の約68.9%をオーナー側が保有

転職判断に影響する事実として、株主構成にも触れておきます。公式情報として、代表取締役および同氏の資産管理会社であるエンパワーフィールド株式会社、株式会社チョイズの合計で、発行済株式総数(自己株式を除く)の約68.9%を保有しています。筆頭株主である社長個人分だけで38.48%です(2025年8月31日現在)。親会社・連結子会社はなく、単体決算のみの会社です。

この構造をどう評価するかは立場によって分かれます。言えるのは、意思決定が速い一方で、少数株主や従業員の意見が経営に反映されにくい構造にはなり得るということです(推定情報)。創業者が実演販売士出身で自ら事業を作ってきた会社であり、経営と現場の距離が近いという利点もあります。断定的な評価は避けますが、応募前に把握しておくべき構造です。

なお、景品表示法に基づく措置命令、消費者庁その他の行政機関による処分、係争中の重大な訴訟については、本記事の調査範囲では該当する事実を確認できなかったことを付記します。これは「存在しない」と断定するものではなく、あくまで調査範囲での結果です。

コパ・コーポレーションに関するよくある質問

検索候補やサジェストに実際に現れる疑問のうち、転職判断に関係するものに絞って回答します。

コパ・コーポレーションは何の会社ですか?

実演販売関連事業の単一セグメントを営む、東証グロース上場(証券コード7689)の卸売・販促会社です。自社で日用品・生活雑貨のPB商品を企画開発し、自社所属の実演販売士がテレビショッピング番組などで実演販売しながら、あわせて商品を量販店等へ卸します。テレビ通販の「売場を持つ側」ではなく、商品と売る技術を「供給する側」の会社という理解が正確です。

求人はどこで探せますか?実演販売士の募集はありますか?

実演販売士については、通常の求人応募ではなく無料説明会経由での募集が中心です。加えて「バイフルエンサーオーディション」「劇団ゲキコパ」といったオーディション型・劇団型の採用育成施策が公表されています。商品企画・管理部門などの本社スタッフ職については、Green、doda、AMBI、engage等の転職媒体に掲載実績があります。最新の募集状況は公式採用ページで確認してください。

資本金はいくらですか?

資本金については、4億100万円とする記載(IRBANK・日経会社情報DIGITAL)と、決算説明で言及された財務柔軟性確保のための無償減資による1億円への減少という情報が併存しています。減資の効力発生時期を特定できなかったため、本記事では単一の数字を断定せず両方を併記します。正確な現在値は同社IRの最新開示でご確認ください。

上場は維持されるのですか?

2026年2月28日時点で東証グロース市場の上場維持基準(流通株式時価総額)に不適合となり、2026年5月19日に「上場維持基準の適合に向けた計画書」を開示して改善期間に入っています。改善期間中であり、本記事は結果を予想しません。最新の状況は同社の適時開示と東証の公表資料で直接ご確認ください。

平均年収494万円は業界水準として高いですか、低いですか?

同じ卸売業の上場企業と並べると、比較表の5社の中では下位に位置します(BuySell Technologies535.3万円、ミクリード786.2万円、レオクラン682.8万円、アイスコ442.1万円)。ただし平均年齢40.3歳・従業員37名という前提が各社で異なるため、単純比較には限界があります。公式情報としての事実は「2026年2月期の平均年間給与は494万円で、ピーク期の水準から約100万円下がっている」という点であり、この推移をどう評価するかが転職判断の分かれ目になります。

未経験から実演販売士になれますか?

会社が実演販売スクールの運営自体を事業として持ち、無料説明会を採用の入口にしていることから、未経験者を育成する前提の仕組みは整っていると考えられます(推定情報)。ただし売上責任を伴う職種である以上、実演の完成度と数字の両面で評価されると見るのが自然です。応募前に、雇用区分(正社員か業務委託か)と報酬体系を必ず確認してください。

転職判断まとめ|何を重視するかで結論が変わる会社

ここまでの内容を判断軸ごとに整理します。総じて言えるのは、この会社は「平均的に良い/悪い」で語れる会社ではなく、何を優先するかで評価が180度変わる会社だということです。最終的な判断は、求人票と労働条件通知書、そして面接で得た情報を含めて行ってください。

判断軸評価と根拠
年収水準有報実額494万円(2026年2月期)。ピーク期から約100万円低下。比較した卸売業上場5社の中では下位
財務の安定性4期連続の営業赤字。2027年2月期計画も営業利益100万円と実質トントン。安定性を最優先する人には不向き
上場ステータス東証グロースの上場維持基準に不適合、適合計画書を開示し改善期間中。結果は予想できない不確実性が残る
職種としての希少性実演販売士を社員として抱える上場企業はきわめて少なく、経験の希少性は高い
仕事の裁量従業員37名・単一セグメント。商品企画から販売まで担当範囲が広くなりやすい(推定情報)
働き方「残業は基本的にない」という趣旨の投稿があるが、口コミ件数が少なく断定はできない
将来の変化要因「実演×AI」で口上作成が8時間→約5分に。職種の付加価値が再定義される局面にある
情報の入手しやすさOpenWork0件など口コミが極端に少ない。開示情報と面接での確認が判断の主軸になる
ガバナンスオーナー側で議決権の約68.9%を保有。意思決定は速いが構造として偏りがある

編集部の見解|検討する価値があるのはどんな人か

編集部の見解として、この会社は「安定を求めて入る会社」ではなく「経験の希少性を取りに行く会社」だと考えます。4期連続の営業赤字と上場維持基準への対応という事実は重く、年収の絶対額や雇用の安定性を最優先する方には、率直におすすめしにくい選択肢です。

一方で、実演販売士を社員として抱え、PB商品の企画から売場での実演までを37名で回している上場企業は、国内に他にほとんど存在しません。「売る技術」を職能として磨きたい人、あるいは小さな組織で商品企画と販売の両方に手を伸ばしたい人にとっては、代えのきかない環境になり得ます。加えて、直近の第1四半期でネット通販28.3%増・セールスプロモーション58.1%増と、テレビ以外のチャネルから改善が出始めている点は、これから入る人にとって仕事の余地がある領域を示しています。

総合すると、「この会社の数字を見たうえで、それでも実演販売士という職種/このビジネスモデルに関わりたいか」——この問いにイエスと答えられるかどうかが、唯一かつ最大の判断基準になると考えられます。判断に迷う場合は、まず無料説明会や面接で実際の現場を見てから決めても遅くありません。

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

従業員数・平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与は第28期(2026年2月期)有価証券報告書「従業員の状況」の値を、EDINET提出XBRLを再掲する注記ページおよび日経会社情報DIGITALでクロスチェックして採用しています。上場維持基準に関する記述は2026年5月19日付の適時開示、チャネル別売上・2027年2月期計画・「実演×AI」の内容は2026年2月期の決算説明に基づきます。

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ傾向・推定情報の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料・適時開示)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として扱い、口コミ・推定情報とは明確に区別しました。上場維持基準および継続企業の前提に関する記載については、開示された期を特定したうえで事実のみを記述し、将来の結果を予想する記述は行っていません。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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