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イチケンの年収858万円|商業施設の新築・改修で変わる仕事と評判

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 年収:単体平均858.3万円。東京作業所の主任モデルは790万円です。
  • 仕事内容:商業施設が主軸で、新築と改修では工期・勤務時間が違います。
  • 採用:2025年度の正規採用者に占める中途比率は46%です。
  • 確認点:給与内訳と配属工事、休日出勤後の休み方を照合しましょう。

イチケンへの転職では、商業施設の新築を担当するのか、営業中の施設などを改修するのかが、働き方を考える重要な分かれ目になります。会社の知名度や平均年収だけでなく、配属する工事の種類まで確認したい建設会社です。

2026年3月期の平均年間給与は858万2,880円。公式採用ページには、東京の作業所勤務で32歳主任790万円、40歳課長890万円というモデルもあります。一方、施工管理の社員口コミには、残業代の比重や休日の取り方に負担を感じたという声があります。収入と働き方を別々に評価せず、同じ勤務条件で比較する必要があります。

本記事では、最新有価証券報告書、統合報告書2026の確定版、現行キャリア採用、2027年3月期第1四半期決算を基に、商業建築の仕事と転職条件を整理します。口コミは職種と経験時期を限定し、会社の目標と実績も分けて解説します。

イチケンは商業施設の新築・内装・リニューアルを軸にする会社

イチケンの特徴は、建物を完成させて終わるだけでなく、店舗の内装変更やリニューアルまで継続的に担えることです。建築施工管理の経験を、店舗やホテルなど利用者のいる空間づくりへ広げたい人にとって、検討する価値のある事業構成です。

統合報告書2026によると、2025年度の単体売上構成は商業が61%で、商業施設の完成工事高のうち内装・リニューアルは34%でした。会社は商業施設を売上構成の65%、商業施設内の内装・リニューアルを約3割とする方向を示していますが、これは将来の構成に関する方針で、実績とは区別する必要があります。

キャリア採用ページが挙げる建物も、複合商業施設、スーパーマーケット、娯楽・遊技施設だけでなく、マンション、ホテル、オフィスビルに及びます。商業建築に強いことと、すべての社員が店舗工事だけを担当することは同じではありません。

工事の種類会社資料の一般的な工期イメージ会社資料の作業時間イメージ経験を活かす場面
商業施設の新築1年以内原則昼間開業へ向けた全体工程と複数業者の調整
内装・リニューアル数か月昼間・夜間・休日の作業あり限られた作業時間と既存設備への対応
マンション1年超原則昼間躯体から住戸の仕上げまでの継続管理

この比較は中期経営計画に会社が載せた一般的なイメージで、個別現場の工期や勤務を保証するものではありません。それでも、同じ施工管理の求人の中に、異なる働き方があることを理解する助けになります。

例えば、短期間に改修案件を仕上げる経験を積みたい人には、既存建物の制約を読み、搬入や切替えの順序を組む仕事が合う可能性があります。反対に、一つの建物を着工から竣工まで長く管理することを重視するなら、担当予定案件に新築やマンションがどれくらい含まれるかを聞きたいところです。

会社の収益性が高い工事が、そのまま個人にとって負担の少ない工事とは限りません。統合報告書は内装・リニューアルについて、短工期で施工効率がよく、利益率が高い一方、1件当たりの工事高が小さいと説明しています。短い周期で案件を動かす環境を望むか、長い工程を落ち着いて管理したいかで、魅力の感じ方は変わります。

平均年収858.3万円と、東京作業所の給与モデルを読む

公式平均は800万円台後半ですが、転職時に同額が提示されるという意味ではありません。経験年数や職位、勤務地、作業所の手当を含めた条件を揃えると、会社が示すモデルと自分の提示額を比べやすくなります。

公式データ2026年3月期集計条件
平均年間給与8,582,880円、約858.3万円イチケン単体。賞与と基準外賃金を含む
平均年齢43.6歳提出会社単体
平均勤続年数16.2年提出会社単体
従業員数680人就業人員。臨時従業員を含まない
参考:連結従業員数722人子会社を含む人数。給与平均の対象とは異なる

第100期有価証券報告書によると、人数の時点は2026年3月31日です。単体680人の内訳は建設事業619人、不動産事業6人、全社共通55人で、建設事業の従業員が中心です。ただし、現場の施工管理だけを取り出した平均ではなく、役職や職種の構成が含まれています。

平均年齢43.6歳、勤続16.2年という数字を踏まえると、若手の中途入社初年度と平均年収の間に差があっても、それだけで待遇の良し悪しは判断できません。有報は平均年間給与が前事業年度比6.6%増えたことも開示していますが、これは集計値の変化で、全社員が一律に6.6%昇給したという情報ではありません。

給与の口コミは、法人営業と施工管理で見え方が違う

転職会議には、2024年頃の法人営業、30代前半・男性正社員・主任クラスの投稿があり、2024年9月18日時点で年収600万円と申告し、給与に満足していると述べています。これは一人の自己申告で、営業職の平均や保証年収として扱うことはできません。

一方、2025年頃の施工管理、20代前半・男性正社員による2026年3月16日の投稿では、年収500万円という申告とともに、残業代によって年収が増える点への複雑な受け止めが見られます。会社の平均や役職者モデルに対して、若手がどのような時間の使い方で年収を得ていたのかを考える材料です。

この2件を比較して営業と施工管理のどちらが高待遇かを決めることはできません。年齢も役職も時期も違います。給与を見るときは金額だけでなく、基本給・残業・作業所手当・賞与のどれが収入を構成しているかに注目すると、自分が望む働き方との相性を判断できます。

会社が掲載する790万円・890万円は作業所勤務の例

現行キャリア採用ページによると、給与は月額27万円以上で、最低支給額と明記されています。経験・能力に応じて社内規定で決定する方式です。掲載されたモデルは次の2つで、勤務地と職位が付いています。

公式モデル年収掲載条件
32歳・主任職790万円経験9年、東京、作業所勤務
40歳・課長職890万円経験17年、東京、作業所勤務

モデルは年齢だけの給与表ではありません。32歳で入社すれば790万円になるわけではなく、経験と職位、作業所勤務という条件が重なった例です。設計、積算、営業、社内SE、経理のオフィス勤務へ、そのまま当てはめることもできません。

採用ページは賞与年2回、7月と12月、昇給は年1回の4月と説明していますが、モデル年収に含まれる残業時間や手当の詳細までは示していません。入社初年度の賞与算定や、現場へ配属される前の研修期間中の手当を含めて、提示額の根拠を聞くことが大切です。

資格手当・現場手当を、働く場所に合わせて確かめる

公式募集には、役職、住宅、家族、技術職、現場職職務、時間外勤務、寒冷地、深夜割増、出張、単身赴任などの手当が並びます。技術職手当の例は、一級建築士が月2万円、1級建築施工管理技士や宅地建物取引士が月1万円です。保有資格による加算は、金額だけでなく併給の条件まで確認したい項目です。

現場勤務で年収が上がる場合は、出張や夜間の仕事がどれだけ含まれるかもセットで考えましょう。単身赴任手当や社宅制度があっても、家族と離れて暮らす期間を受け入れられるかは別の問題です。逆に、作業所から積算や品質管理へ移りたい人は、現場関連手当がどう変わるかを先に確かめると、役割変更に伴う収入差を把握できます。

現場の評判は、休日制度と実際の工事の進め方を照合する

イチケンの働き方は、求人票にある休日制度だけでも、一件の厳しい口コミだけでも判断できません。公式の労働指標には改善した項目と目標に届かなかった項目があり、社員口コミでも職種によって受け止めが分かれています。

キャリア採用は完全週休2日制、土日祝、夏期・冬期休暇などを案内しています。勤務時間は、施工管理などの作業所勤務が8時~17時、設計・技術・営業・管理などのオフィス勤務が9時~18時です。一方、会社の工事説明では内装・リニューアルに夜間・休日の作業があるとされているため、配属による勤務調整が重要になります。

有休取得率61%と、残業45時間超の比率2%の意味

統合報告書2026のESG実績表には、2025年の有給休暇取得率61%、時間外労働が月45時間を年平均で超える従業員の比率2%と掲載されています。有休の目標は70%、後者の目標は0%なので、いずれも目標と実績に差があります。

2025年の会社開示指標実績資料に示された目標読み方
有給休暇取得率61%70%取得日数そのものではない
時間外労働が月45時間を年平均で超える従業員比率2%0%全社員の平均残業時間ではない
入社3年内の従業員の離職率16%15%以下全社員の年間離職率ではない

残業に関する2%という数字から、「残り98%は毎月必ず45時間以下」とは言えません。年平均で判定する指標なので、繁忙月に時間外労働が増え、別の月に減ることも含まれます。また、施工管理、設計、事務を分けた数値ではないため、配属現場の負荷は別途確認が必要です。

入社3年内の従業員の離職率は、会社表では2023年20%、2024年19%、2025年16%と改善しています。ただし、採用された全員が何年後まで残るかを保証する数字ではなく、中途入社者だけの定着率とも記載されていません。対象範囲を保ったまま、早期定着に取り組む会社の変化として読むのが適切です。

営業の柔軟さと、施工管理の負担の声を混ぜない

前述の法人営業の投稿者は、2024年の働き方について、仕事の進め方次第で早く帰る調整ができると好意的に述べています。その人が複数の項目に投稿していても、複数の社員から同じ評価が集まったという意味にはなりません。

一方、2025年頃の20代前半の施工管理の投稿者は、残業や休日出勤、その後の休みの確保に負担を感じたと述べています。同じ時期の仕事のやりがいについては、現場による違いが大きいとしながら、竣工の達成感にも触れています。負担だけ、達成感だけを切り取らず、一人の経験として両面を見る必要があります。

こうした違いがあるため、「イチケンはやばい」という短い検索語に対して、会社全体を一言で評価するのは適切ではありません。施工管理なら直近の担当現場の休日出勤日数、振替休日をいつ取れたか、夜間工事の後の勤務、工事間の休暇を具体的に聞く方が判断に役立ちます。

会社も統合報告書で、長時間労働が離職の一因となる建設業の課題に触れ、現場の業務量平準化や適正工期の確保に取り組むとしています。制度の整備に加え、発注者と工期を調整する場面で、現場の意見がどのように反映されるかを聞くと、改善策の実効性を確かめられます。

中途採用は9職種。必須資格と歓迎資格の違いに注意

イチケンは施工管理だけでなく、積算、設計、品質安全、アフターメンテナンス、営業、社内SE、経理もキャリア採用の対象にしています。同じ会社の募集でも、経験と資格の組み合わせが違うため、自分の職歴に近い入口を探すことが大切です。

募集職種主な経験条件資格の記載
建築施工管理S・RC・SRC造の建築施工管理一級建築士または1級建築施工管理技士
設備施工管理ゼネコン・サブコンで電気、空調、給排水衛生設備の施工管理電気・機械設備などの資格があれば尚可
建築積算ゼネコン・積算事務所での建築積算一級建築士または建築積算士があれば尚可
意匠・構造・設備設計ゼネコン・設計事務所での実務一級建築士があれば尚可
品質安全環境ゼネコンでの施工管理施工管理技士の保有
アフターメンテナンスゼネコン施工管理、または建物の大規模修繕施工管理技士の保有
建築営業ゼネコン営業、またはデベロッパーでの土地売買宅地建物取引士があれば尚可
社内SE社内システムの改修、またはベンダーでの開発キャリア募集の当該欄に指定資格の記載なし
経理上場企業での経理キャリア募集の当該欄に指定資格の記載なし

建築施工管理では経験と一級の資格が明示される一方、設備施工管理や積算、設計などは資格が「尚可」とされています。資格取得支援があることを理由に、すべての職種が無資格・未経験で応募できるとは読めません。反対に、尚可の資格を持っていないだけで、経験が合う職種の応募可能性を消す必要もありません。

建築・設備経験者は、施設を使う人と工事を両立した事例を示す

商業施設の経験を持つ人は、工事規模だけでなく、営業への影響を抑えた工程、設備の切替え、テナント側との調整をどのように進めたかが説明材料になります。店舗の運営や開業日を理解しながら品質を守った経験は、イチケンの新築・改修の双方と接点があります。

設備施工管理では、ゼネコンとサブコンの両方の経験を募集対象にしている点が特徴です。電気や空調などの専門経験を、建築全体の工程へどうつなげたかを示せると、前職の立場が違っても貢献を説明しやすくなります。専門設備を深く管理したいのか、施設全体の調整役へ広げたいのかも、面接で共有したい事項です。

長年の現場経験を品質安全やアフターメンテナンスへ活かす入口もあります。ただし、求人の名称だけで内勤中心・出張なしと判断することはできません。担当エリア、現場巡回の頻度、不具合対応の時間帯、休日連絡の体制まで確認すると、施工管理から変わる部分を把握できます。

社内SEや経理にも、成長期の基盤づくりという役割がある

社内SEの公式要件は、社内システムの改修経験またはベンダーでの開発経験です。建設業出身だけに限定する表記ではありません。中期計画では現場のデジタル化、営業データの活用、BIM、電子請求や経費精算など、複数の業務を対象に改善方針を示しています。

編集上の分析では、単にシステムを開発した実績に加え、現場の利用者へ運用を定着させた経験を説明すると、会社の課題との接点が明確になります。ただし、採用されたSEが計画にあるすべての領域を担当するとは限りません。内製と外注の分担、担当システム、作業所へのヒアリングの有無を確かめたいところです。

経理は上場企業での経験が条件で、営業はゼネコンでの営業やデベロッパーの土地売買経験を求めています。営業を一般的な法人営業全般と捉えたり、経理を未経験の事務職と捉えたりせず、これまで扱った取引や決算業務の範囲を整理して応募するのがよいでしょう。

中途採用46%と人材投資計画から見える、入社後の広がり

中途採用者が少数しかいない会社ではありません。公式採用ページでは、2025年度の正規雇用労働者の採用に占める中途採用比率は46%と公表されています。経験を持って入社する人が一定数いる環境として確認できる一方、採用率や昇進確率を示すものではありません。

2026年4月1日公表の比率は、2023年度33%、2024年度50%、2025年度46%です。2025年度に在籍する全社員の46%が中途という意味ではなく、その年度の正規採用者を分母にした数字です。また、応募者の何%が通過したかを表す数字でもありません。

統合報告書の2025年の人的資本データには、中途採用者の管理職比率41%という別の指標もあります。中途出身者が管理職として働く実績を見る材料にはなりますが、入社すれば一定年数で管理職になれるという保証にはなりません。提示される職位、必要な経験、現場所長への育成経路を確認したいところです。

資格取得支援は、合格時の費用補助と毎月の手当を区別する

公式の人材育成制度には、一級建築士、1級建築施工管理技士、1級電気工事施工管理技士、1級管工事施工管理技士、宅地建物取引士の通学サポートがあります。合格時に通学費用の100~60%を支給する説明で、誰でも受講開始前に全額支給される制度とは書かれていません。

資格取得時の一時金、毎月の資格関連手当、受験や通学の費用支援はそれぞれ別の仕組みです。働きながら上位資格を取るなら、対象講座、会社への申請時期、試験前の勤務調整、複数回受験した場合の扱いまで確認すると、勉強を続けられるか判断できます。

研修には主任研修、管理職研修、職種別研修などがあり、技術だけでなくチームづくりや部下育成も対象です。新入社員向けの1年目・2年目フォローも掲載されていますが、これを経験者全員が同じ順序で受けると解釈せず、中途入社時に用意される研修と配属先での引継ぎを確認しましょう。

中期計画の制度は、実施済みと検討段階を分ける

2026~2028年度の中期計画は、3年間の人材開発投資15億円、DX関連投資10億円を掲げています。また、年間25~30人のキャリア採用を想定し、2028年度末にグループを含む人員750人以上を目指しています。これらは計画であり、現時点の募集枠数や採用人数の実績ではありません。

人材施策には、スキルマップや研修体系の整備、キャリア入社者同士の交流、現場業務の支援などが並びます。フレックスタイム、在宅勤務、特別休暇、メンター制度なども挙がっていますが、資料では検討施策という位置付けです。求人へ応募する時点で当然に利用できる待遇として数えることはできません。

特に在宅勤務を希望する人は、オフィス職だから自動的に使えると思わず、対象部署と現在の運用を聞いてください。計画の方向性は改善への姿勢を知る材料ですが、生活設計は実際に提示される働き方を基に立てる必要があります。

直近は増益と業績上方修正。次の成長で仕事がどう変わるか

イチケンの足元の業績は、売上と利益の双方が伸びています。転職先としては、利益成長そのものに加えて、何を強化するための採用なのかを理解すると、求められる役割をつかみやすくなります。

期間・区分連結売上高連結営業利益前年との比較
2026年3月期通期実績1,061億76百万円90億33百万円売上7.2%増、営業利益32.2%増
2027年3月期第1四半期実績243億19百万円28億97百万円売上9.6%増、営業利益76.5%増
2027年3月期通期予想1,100億円110億円2026年8月7日修正後の会社予想

2027年3月期第1四半期短信によると、通期予想は8月7日に修正されています。5月時点の営業利益85億円という予想を、最新の見通しとして使わないよう注意が必要です。修正後の110億円も確定実績ではなく、今後の工事進捗や採算などで変わり得ます。

会社は、商業施設のノウハウを活かし、店舗の新築・内装・リニューアル、宿泊施設の受注を進める方針です。統合報告書では採算性を重視した案件選定も説明しており、売上規模を追うだけでなく、適切な利益を確保する仕事の進め方が重視されています。

現場経験に、原価・提案・デジタルの経験を重ねられるか

会社の成長方針と接点があるのは、施工を予定どおり進める力に加え、工事のリスクを早く見つけ、原価や工期へ反映する力です。過去の案件で設計変更や資材調達の問題をどう処理したか、協力会社とどのように情報を共有したかを説明できると、単なる施工件数より貢献が伝わります。

中期計画はBIMの活用や現場のデジタル化を進める方向で、設計・積算・施工の情報をつなぐ取り組みを掲げています。BIMに関心がある人は、採用後にモデリングを担うのか、施工段階でモデルを活用するのか、現場への導入支援なのかを確かめると、伸ばせる技能が明確になります。

一方、デジタル化が計画にあるからといって、すべての現場で書類業務が既に削減されているとは限りません。導入済みのツール、協力会社との利用範囲、現場担当者が入力する情報量まで確認すると、業務改善の途中で求められる役割も分かります。

土木・ベトナムへの広がりは、雇用先と担当範囲を分けて見る

2024年7月には片岡工業がグループ入りし、土木分野の経験や官公庁工事の実績を活かす方向が示されています。ベトナム現地法人は2022年設立、2025年にはホーチミンシティへ営業所を開設し、店舗系工事やBIM関連業務の拡大を進めています。

こうした展開は建築以外の経験に触れる機会になり得ますが、イチケン本体の求人に応募することと、子会社へ入社することは同じではありません。土木中心の仕事や海外勤務を希望する場合は、雇用法人、出向・赴任の形態、給与制度、どの段階で希望を伝えるかを確認する必要があります。

国内の商業施設を中心に経験を深めたい人にとっても、海外展開のニュースだけで将来の赴任を決めつける必要はありません。現行の募集勤務地は東京、大阪、福岡、札幌、名古屋、仙台、広島の各事業所です。どの拠点で採用され、担当工事の所在地がどこまで広がるかを具体的に聞くことが先になります。

面接では、配属工事と提示年収を一つの条件として確認する

イチケンの中途選考は、公式案内ではエントリー、書類選考、適性検査・面接、内定の順で、面接は1~2回です。採用フローが異なる場合もあるため、職種ごとの案内を確認しながら進めましょう。

転職会議には、2024年に社内SEの中途面談を経験した男性による、2026年5月28日の投稿があります。互いに質問する形で面談が進んだとの経験ですが、これを施工管理や経理の選考にも共通する形式とは判断できません。新卒の面接体験も多く混ざるので、中途採用を検討する際は募集区分を確認して参考にする必要があります。

面接で確認したい内容は、経験に応じて次のように変わります。すべてを形式的に聞くより、転職で解決したいことと関係する項目を深める方が、自分に合う職場か判断しやすくなります。

  • 商業新築を希望する人は、改修やマンションも担当する割合と、最初に入る案件の段階。
  • 改修経験者は、夜間工事の頻度、翌日の勤務調整、作業所の人数、短期間の案件が続く際の休暇。
  • 収入を改善したい人は、職位、基本給、現場・資格手当、想定残業、初年度賞与の算定。
  • 現場から技術支援職へ移りたい人は、巡回・出張の範囲、緊急対応、現場手当の変化。
  • 社内SEや経理の人は、担当業務の範囲、部門体制、入社直後に期待される改善課題。

勤務地の希望と、工事の所在地は別に確認しましょう。採用拠点が東京でも、毎日同じ事務所へ通う仕事とは限りません。出張、単身赴任、社宅、帰宅のための扱いなどを実際の担当予定と照合すると、年収増だけでは分からない生活の変化を捉えられます。

また、公式キャリアページには月額の最低水準やモデルはありますが、雇用期間、試用期間、モデルの残業時間などは当該ページだけで確定できません。内定時は個別の労働条件で確認し、公開モデルを自分の条件へ置き換える必要があります。経験に合う役割と無理なく続けられる勤務が両立するかを、最後まで同じ基準で見ることが大切です。

まとめ:商業施設の経験を伸ばすなら、工事種類まで指定して検討したい

イチケンは商業施設の新築から内装・リニューアルまでを軸とし、最新の平均年収は858.3万円です。中途採用は施工管理以外にも広がり、正規採用者に占める中途比率46%という実績があります。建築・設備の専門経験や、施設の運営を考慮して工事を進めた経験を活かしやすい接点があります。

ただし、新築と改修、現場とオフィスでは勤務の時間帯や手当が変わります。東京作業所の年収モデルを参考にしながらも、配属工事、職位、休日出勤後の休み方、給与の内訳を合わせて確認しましょう。商業建築の強みと自分の経験が合い、続けられる勤務条件が確認できたときに、転職先としての価値が見えやすくなる会社です。

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参考・出典

数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。

執筆:コロ助。最終更新:2026年10月12日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

著者紹介
コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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