コラントッテ転職の評判と年収607万円|社員104人・営業利益率26%の実像
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 年収:有報第28期の平均年間給与は606万9,000円(正社員104人ベース)
- 収益構造:社員104人で売上69.2億円・営業利益率26.2%という高収益型
- 最大のリスク:ネックレス類が売上の81.6%という製品集中を有報が自ら開示
- 向く人:薬機法の制約下で企画・マーケ・品質保証を横断したい人
「コラントッテ」と検索すると、そのほとんどが磁気ネックレスの口コミ・サイズ・販売店・留め具の直し方といった製品を買う人の情報です。本記事はそれらとは目的が異なります。本記事は製品の購入・効果に関する案内ではなく、株式会社コラントッテ(証券コード7792・東証グロース)への転職を検討する人に向けた企業分析記事です。製品の有効性や「効くのか」といった議論には一切立ち入らず、有価証券報告書・決算短信・公式サイト・口コミサイトの情報だけを使い、年収・事業構造・リスク・働き方を整理します。読み終えたときに、社員104人で売上69.2億円・営業利益18.1億円という数字が何を意味するのか、そしてその会社に自分が向いているかどうかを判断できる状態を目指します。
株式会社コラントッテはどんな会社?製品名がそのまま社名の健康機器メーカー
結論から言えば、コラントッテは「自社ブランド1本を、製造を外部に委ねながら企画・マーケティング・販売の力で伸ばしてきた会社」です。読者にとっての意味は明快で、入社後に担うのは「ものを作る仕事」ではなく「売れる仕組みを作る仕事」が中心になる、ということです。
公式情報として、第28期有価証券報告書および公式会社概要によると、同社は1997年10月13日に大阪市中央区で設立されました。設立時の商号は「株式会社アーク・クエスト」で、2015年7月に現在の「株式会社コラントッテ」へ商号変更しています。つまり社名がブランド名に合わせて後から変わった会社であり、ここに同社の一本足の性格がよく表れています。2021年7月8日に東証マザーズへ上場し、市場区分再編によって現在は東証グロース市場(業種区分「その他製品」)に所属します。本社は大阪府大阪市中央区南船場2丁目10番26号の自社ビル「コラントッテビル」です。
事業内容は、磁気健康ギア「Colantotte」の企画・製造委託・販売です。主力製品である家庭用永久磁石磁気治療器は、薬機法上の管理医療機器(クラスII)に該当し、第三者認証機関の認証を取得したうえで製造・販売されています。会社公式の説明は「永久磁石のN極S極交互配列により磁力を面で作用させ、血行を改善しコリの緩和をサポートする管理医療機器」というもので、訴求できる効能は認証範囲内の表現に限定されます。本記事ではこの会社公式および認証範囲の表現をそのまま用い、これを超える効果の言及は行いません。
製品ラインは磁気ネックレス、腕用ループ、腰・膝・肘用サポーターに加え、リカバリーウェア「Colantotte RESNO」、女性向けライン「Lierrey」まで多層化しています。また、本業とは毛色の異なる第二の柱として、会員が携帯する緊急時連絡カードをもとに24時間365日で最大5件の緊急連絡先へ連絡するCSS事業(緊急時連絡サービス)を併営し、2025年1月からは明治安田生命保険の加入者向けサービスも開始しています。ただし会計上は「コラントッテ事業」の単一セグメントで、決算は連結ではなく単体(非連結)開示です。
転職検討者にとって重要なのは、この「単体開示」という点です。持株会社の有報にありがちな「本社エリート層だけの平均年収が載っている」という構造ではなく、有報に載る平均年間給与がそのまま事業会社の現場の数字に近いと考えられます。後述する年収パートの信頼度が高いのは、この会計上の理由によります。
コラントッテの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。すべて公式情報であり、出典は第28期有価証券報告書(2024年10月1日〜2025年9月30日/2025年12月22日EDINET提出)と2025年9月期決算短信(2025年11月7日開示)です。最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社コラントッテ(証券コード7792・東証グロース/業種区分「その他製品」) |
| 本社 | 大阪府大阪市中央区南船場2丁目10番26号 コラントッテビル |
| 設立 | 1997年10月13日(設立時の商号は株式会社アーク・クエスト、2015年7月に現商号へ変更) |
| 代表者 | 代表取締役社長 小松克已 |
| 平均年間給与 | 606万9,000円(6,069千円)/第28期・提出会社(単体) |
| 平均年齢 | 44.1歳(2025年9月30日現在) |
| 平均勤続年数 | 7.1年(2025年9月30日現在) |
| 従業員数 | 104人(提出会社・単体/非連結、2025年9月30日現在)。ほかに臨時雇用者36人(年間平均人員・1日8時間換算) |
| 売上高 | 69.2億円(第28期=2025年9月期/前期比+16.4%、前期59.4億円) |
| 営業利益 | 18.1億円(同+20.6%/前期15.0億円)=営業利益率 約26.2% |
| 経常利益 | 18.3億円 |
| 当期純利益 | 13.3億円(前期比+29.7%) |
| 資本金 | 4億8,940万円(2026年6月現在・公式会社概要) |
| 女性管理職比率 | 11.8% |
| 男性育児休業取得率 | 75.0%(正規雇用労働者) |
| 労働組合 | 結成されていない |
| 販売チャネル | ホールセール(国内代理店・小売店および海外7か国)/自社EC・ECモール/直営店18店舗(2025年9月時点) |
| 出典 | 第28期 有価証券報告書(2025年12月22日提出)/2025年9月期 決算短信(2025年11月7日)/公式会社概要 |
なお平均年間給与について、Yahoo!ファイナンス企業プロフィール等の二次ソースでは6,060千円と表示されており、有報の実額と数十千円のズレがあります。本記事は有価証券報告書のXBRL由来である6,069千円(606万9,000円)を採用しています。二次アグリゲータの数値は丸めや集計時点の違いが生じるため、転職時の判断は必ず一次情報である有報を基準にしてください。
社員104人で売上69.2億円|1人あたり生産性から読む収益構造
この記事で最も重要なパートです。結論を先に言えば、コラントッテは「規模ではなく効率で稼ぐ会社」であり、その効率は事業モデルの選択によって設計されたものです。転職検討者にとってのメリットは、少人数ゆえに一人が担う守備範囲が広く、意思決定への距離が近いこと。デメリットは、その裏返しで役割分担が細分化されておらず、体系的な育成の仕組みは大企業ほど整いにくいことです。
まず数字を加工してみます。公式情報である第28期の売上高69.2億円・営業利益18.1億円を、同じく有報記載の従業員104人で割ると次のようになります。
| 指標 | 正社員104人ベース | 臨時雇用者36人を含む140人ベース |
|---|---|---|
| 1人あたり売上高 | 約6,650万円 | 約4,940万円 |
| 1人あたり営業利益 | 約1,740万円 | 約1,290万円 |
| 平均年間給与 | 606万9,000円 | 臨時雇用者を含まない数値のため算出対象外 |
一般的な国内メーカーで1人あたり営業利益が1,000万円を超える例は多くありません。1人あたり営業利益が約1,740万円という水準は、製造設備と製造要員を自社で抱えていないことの直接的な帰結だと考えられます(推定情報)。
製造を外部委託する「企画・製造委託・販売」モデル
有報の事業内容が「企画・製造委託・販売」と書かれている点が決定的です。同社は工場を持たず、製品の製造を外部の委託先に任せ、自社のリソースを商品企画・ブランド構築・広告宣伝・販売チャネル運営に集中させています。これにより、売上が伸びても人員と固定費が比例して増えない構造が生まれます。実際、売上高は2019年9月期の29.4億円から2025年9月期の69.2億円へと約2.35倍になりましたが、社員数は104人にとどまっています。
転職者の実務に翻訳すると、次のような意味になります。
- 商品企画・開発:自社工場の稼働率ではなく、市場と認証要件を起点に製品を設計する。設計・仕様と委託先の製造能力を橋渡しする調整力が問われる。
- 生産管理・物流・品質保証:自社で作らないからこそ、委託先の品質を管理する側の責任が重い。QMS(品質マネジメントシステム)の運用が職務の中心になる。
- マーケティング:広告宣伝が業績に直結する構造のため、投下額と回収を数字で語れる人材の重要度が高い。
一方でリスクも同じ構造から生まれます。有報は「事業等のリスク」で製造委託先への依存と製造物責任、在庫評価リスクを挙げています。作らない会社は、作れなくなったときに代替手段を持ちにくいという点は、転職前に理解しておくべき前提です。
ホールセール・EC・直営店18店舗+海外7か国という3チャネル
公式情報によると、販売チャネルは(1)ホールセール(国内代理店・小売店および海外7か国)、(2)自社ECおよびECモール、(3)直営店18店舗(2025年9月時点)の3本立てです。社員104人の会社としては珍しく、卸・EC・リテール・海外を1社の中で全部やっています。
これは転職者にとって明確な魅力になり得ます(推定情報)。大企業ではチャネルごとに部署が分断され、卸営業の人はECを知らず、EC担当は店頭を知らない、ということが起こりがちです。104人という規模であれば、チャネル横断で数字を見る経験を積みやすいと考えられます。D2C・小売・卸の三つの言語を話せる人材は、業界を越えた市場価値を持ちます。

社員104人で、卸もECも直営店も海外もやっているんですか?
そのとおりです。だからこそ「1つの領域を深く極めたい人」よりも「複数の領域をまたいで全体を回したい人」に向く職場だと考えられます。逆に言えば、専門分化した環境で腰を据えたい人にはミスマッチが起こりやすい構造でもあります。
コラントッテの年収は平均606万9,000円|有報実額から読む待遇
年収に関する結論は、「東証グロース上場の中小型メーカーとしては相応に高い水準だが、営業利益の大きさから見ると分配は控えめに見える」です。以下、公式数値から順に整理します。
第28期有価証券報告書「従業員の状況」によると、公式情報として平均年間給与は606万9,000円(6,069千円)です。これは提出会社(単体・非連結)の数値であり、持株会社バイアスがかからないため、現場の実態に比較的近いと考えられます。ただし重要な注意点として、この平均給与は年間平均36人の臨時雇用者を含まない、正社員104人ベースの数値です。パート・アルバイトを含めた全就業者の平均ではありません。
平均年齢44.1歳・平均勤続7.1年が示す人員構成
同じ有報によると、平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は7.1年です。この2つを組み合わせると、同社の採用構造が見えてきます。
- 平均年齢44.1歳に対して勤続7.1年ということは、新卒で入って定年まで、という構成ではなく、30代後半〜40代の中途入社が層として厚いと推定されます。
- 1997年設立で2021年上場という沿革を踏まえると、上場前後の事業拡大局面に中途採用で人を増やしてきた経緯が読み取れます(推定情報)。
- 参考として、OpenWork掲載の会社公表値では平均勤続が男性6.8年・女性8.1年と、女性のほうが長い傾向が示されています(口コミ傾向に含まれる公表データ)。
中途入社が多い環境は、転職者にとっては「後から入っても浮かない」というメリットになります。一方で、勤続7.1年という水準は、長期の年功的な積み上げによって年収が伸びるタイプの会社ではないことも示唆します。
口コミ上の年収傾向と職種別の目安
職種別・役職別の年収は、有価証券報告書では開示されていません。したがって以下はあくまで推定情報であり、内定時の労働条件通知書で必ず確認してください。
OpenWorkの年収・給与に関する回答はわずか5件で、統計的に傾向を語れる母数ではありません。この点は口コミ傾向として扱うことすら慎重であるべき水準です。公式の平均606万9,000円と、平均年齢44.1歳という前提から逆算すると、次のような分布が想定されます(いずれも推定情報)。
- 20代〜30代前半の中途入社:平均を下回る帯からのスタートになる可能性が高い。
- 30代後半〜40代の専門職(マーケティング・商品企画・薬事品質保証):平均前後がひとつの目安と考えられる。
- 管理職層:平均を押し上げているのはこの層と推定され、平均を上回る水準が想定される。
- 直営店の店頭スタッフ:臨時雇用者36人の存在から、店舗運営の一部は正社員以外が担っていると考えられ、正社員平均とは別の水準になる可能性がある。
なお公式採用サイトには初任給や給与レンジの具体的な記載がなく、募集要項ベースの金額は今回の調査範囲では特定できませんでした。給与レンジは求人票・面談で個別に確認する必要があります。
転職時に確認すべき待遇のポイント
高収益企業だからといって、その利益が給与に自動的に反映されるとは限りません。同社の場合、1人あたり営業利益が約1,740万円である一方、平均年間給与は606万9,000円です。この差は「利益が出ている=給与が高い」という単純な図式が成り立たないことを示しています。面接・オファー面談では次の点を確認しておくと判断がぶれません。
- 賞与の算定方式(会社業績連動の比率と、個人評価の反映度)
- 昇給・昇格の基準と、直近の実績(勤続7.1年の会社で何年目にどこまで上がるか)
- 営業・EC・店舗のインセンティブ制度の有無と上限
- 残業代の支払い方式(固定残業代の有無と時間数)
- 直営店勤務・本社勤務の別と、転居を伴う異動の可能性
業績推移と2026年9月期の会社計画|6年で2.35倍の成長をどう読むか
転職先としての将来性を評価するとき、単年の数字より推移が重要です。結論として、コラントッテは「成長が続いており、かつ会社自身がさらなる加速を計画している局面」にあります。ただしその計画は実績ではありません。
公式情報として、決算短信および有価証券報告書によると売上高の推移は次のとおりです。
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2019年9月期 | 29.4億円 | 有報・短信の本記事調査範囲では未取得 | — |
| 2024年9月期(第27期) | 59.4億円 | 15.0億円 | 約25.3% |
| 2025年9月期(第28期・実績) | 69.2億円(+16.4%) | 18.1億円(+20.6%) | 約26.2% |
| 2026年9月期(会社計画) | 90億円(+30.1%) | 21億円 | 約23.3% |
この表から読み取れることは3つあります。
- 6年で約2.35倍:2019年9月期の29.4億円から2025年9月期の69.2億円まで、年平均に換算すると15%前後の成長ペースです。赤字期は直近では確認されていません。
- 利益の伸びが売上を上回った:第28期は売上+16.4%に対し営業利益+20.6%で、営業利益率は約25.3%から約26.2%へ改善しました。固定費が売上ほど増えない事業モデルが機能していると考えられます(推定情報)。
- 計画上は利益率が下がる前提:2026年9月期の会社計画は売上90億円・営業利益21億円で、逆算した営業利益率は約23.3%と、第28期実績の26.2%より低くなります。これは広告宣伝や人員などへの先行投資を織り込んだ計画である可能性が高いと考えられます(推定情報)。
ここで必ず押さえるべきは、2026年9月期の売上90億円・営業利益21億円は会社予想であり、実績ではないという点です。前期比+30.1%という計画は同社の過去の伸び率(+16.4%)を大きく上回っており、達成のハードルは相応に高いと見るのが妥当です。求人票や面接で「売上90億円を目指している成長企業です」という説明を受けた場合、それが計画値である前提で、どの製品・どのチャネルで積み上げる想定なのかまで踏み込んで確認すると、入社後の期待値のズレを防げます。
転職者にとってのポジティブな読み方は、採用が動くタイミングであるということです。+30.1%の成長計画を持つ会社は、マーケティング・EC・海外・店舗開発の各領域で人を必要とします。逆にネガティブな読み方は、計画未達だった場合に投資が絞られ、入社後の予算や体制が想定より縮む可能性がある、ということです。両面を理解したうえで臨むのが安全です。
有報が自ら挙げるリスク|製品集中81.6%・広告依存・規制・オーナー依存
ここは転職判断で最も冷静に読むべきパートです。以下はすべて公式情報であり、第28期有価証券報告書の「事業等のリスク」で同社自身が開示している内容です。噂や外部の憶測ではありません。
製品集中リスク|ネックレス類が売上の81.6%、主力単一商品が51.6%
同社は有報で、ネックレス類が売上の81.6%、主力単一商品が51.6%を占めることを自ら開示しています。第28期の売上69.2億円に当てはめると、ネックレス類だけで約56.5億円、主力単一商品で約35.7億円という規模感になります(本記事による計算値)。
これが意味するのは、一つのカテゴリのトレンド変化が、そのまま全社業績に直撃するということです。同社はリカバリーウェア「Colantotte RESNO」や女性向けライン「Lierrey」でポートフォリオの多層化を進めていますが、現時点の収益は依然としてネックレス類に集中しています。転職検討者の視点では、これは裏を返せば「新カテゴリを育てる仕事に構造的な必要性があり、任される余地が大きい」ということでもあります。商品企画・新規事業寄りの志望であれば、この依存度の高さは自分の担当領域の重要性を意味します。
広告宣伝依存とマーケティングの巧拙
有報は「広告宣伝の効果が想定を下回るリスク」を明記しています。契約スポーツ選手を多数起用するアスリートマーケティングは同社の看板であり、認知獲得の中核です。つまりマーケティングの巧拙が業績に直結する構造を、会社自身が認めているということです。
この点は職務内容の理解に直結します。同社でマーケティングに携わるということは、単なる販促の実行ではなく、業績を左右する変数を握る仕事になると考えられます(推定情報)。責任は重い一方、成果が数字で見えやすく、社内での存在感を確保しやすいポジションとも言えます。
規制リスク・特定人物への依存・オーナー持株69%
3つ目は規制リスクです。同社は管理医療機器メーカーとして第二類医療機器製造販売業許可(2028年5月7日まで有効)と大阪府の医療機器製造業登録を保有し、ISO13485・ISO9001、欧州CEマークも取得しています。有報は法改正による追加コストや許認可に関するリスクを開示しています。健康関連商材ゆえの顧客トラブル・風評被害リスクも同様に明示されています。
4つ目が、転職判断上とりわけ重要な特定人物への依存です。有報の「事業等のリスク」には、代表取締役社長 小松克已氏への依存がリスクとして明記されています。これは同社が実質的なオーナー経営企業であることの反映です。
資本構成もこれを裏づけます。2025年9月30日現在の大株主は、株式会社アーク・クエスト39.59%、小松克已氏17.59%、特定有価証券信託受託者である株式会社SMBC信託銀行8.79%、小松由美子氏2.96%などで、上位5者合計で70.54%。有報にも「代表取締役社長ら関係者が発行済株式の69.0%を保有」と記載されています。なお筆頭株主のアーク・クエストは小松氏の資産管理会社で、これは同社の設立時の旧商号と同じ名前です。
転職者にとってのこの構造の意味は両面あります(推定情報)。ポジティブには、意思決定が速く、四半期業績のために方針が短期でぶれにくいこと。ネガティブには、経営方針がオーナーの意向に左右されやすく、少数株主や従業員から見たガバナンスのチェック機能が働きにくい構造であること。オーナー企業への転職一般に言えることですが、「誰が決めるのか」が明確な組織で働けるかが適性の分かれ目になります。
なお不祥事関連について、第28期有価証券報告書には「当事業年度末現在において、当社に重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりません」と明記されています。許認可についても取消・継続支障事由は発生していないとされています。消費者庁の景品表示法措置命令や薬機法関連の行政処分については、今回の調査範囲(有報記載・公式サイト・Web検索)では該当する事実を確認できていません。存在しないと断定するものではなく、あくまで確認できなかったという事実の記載です。
管理医療機器メーカーで働くということ|薬機法規制下の職種と仕事内容
「健康機器メーカーへの転職」と一括りにされがちですが、コラントッテのように管理医療機器を扱う会社は、雑貨メーカーとは仕事の性質が根本的に異なります。結論として、同社で働く価値の中核は「規制のある領域でブランドを伸ばす経験が積めること」にあると考えられます。
薬機法・景品表示法という二重の規制が仕事の前提になる
同社の主力製品は薬機法上の管理医療機器(クラスII)であり、訴求できる効能は認証範囲内の表現に限定されます。加えて広告表現は景品表示法の規制も受けます。つまり広告・EC・店頭・SNSのすべての表現が、二重の規制の下で作られるということです。
業界文脈として、2024年以降は健康食品・健康機器の分野で機能性表示や広告表現に対する行政のチェックが強まっている状況にあります。この環境変化は、企業にとってはコスト要因ですが、人材にとっては専門性の価値が上がる要因です。「規制の中で売れる表現を設計できる人」は、健康機器・化粧品・食品・医薬部外品といった隣接業界にそのまま持ち出せるスキルを持つことになります。
品質保証(QMS)・薬事人材の重要度が上がっている
同社は品質保証部を独立した部門として設置しています。自社工場を持たず製造を外部委託するモデルであればこそ、委託先の品質を管理し、認証要件と製品仕様の整合を担保する機能が社内に必要になります。ISO13485・ISO9001の認証取得、CEマーク取得という沿革も、この体制の裏づけです。
キャリアの観点では、薬事・品質保証(QMS)は業界を越えて通用しやすい職務経歴になります。医療機器の分野では、認証・届出・製造販売業許可の実務経験を持つ人材が慢性的に不足している状況が続いており、社員104人規模の会社でこの領域を一気通貫で経験できることは、大手の一部門を担当するのとは別種の価値があると考えられます(推定情報)。
公式採用サイトで募集されている職種
公式採用サイトによると、募集職種は次の領域に整理されています。
- マーケティング:広告宣伝・ブランド戦略・アスリートマーケティング。業績への影響度が最も高い領域。
- 商品企画・開発:磁気ネックレスからリカバリーウェア、女性向けラインまでの企画。認証要件との整合が前提。
- 生産管理・物流・品質保証:委託先管理、在庫・SCM、QMS運用。ファブレス型ゆえに責任範囲が広い。
- 営業:国内代理店・小売店向けホールセール、直営店18店舗のリテール運営、海外7か国への展開。
- バックオフィス:上場企業としての管理部門。単体開示・9月期決算という特徴がある。
福利厚生としては、1時間単位の有給取得、自社商品の従業員割引、社内交際費補助、スポーツサークル活動支援などが公式採用サイトで打ち出されています。経営理念は「本気の笑顔の実現」、採用サイトのコピーは「本気で、笑おう。」です。なお初任給や給与レンジの具体的な記載は公式採用サイト上には見当たりませんでした。
コラントッテの評判・口コミ傾向|総合3.15と「順守3.3・育成2.8」の落差
先に前提を明確にします。コラントッテの口コミは母数が極めて少なく、統計的な信頼度は限定的です。OpenWorkの企業ページでは社員クチコミ24件、年収・給与回答5件、フォロー30人という水準にとどまります。社員104人という規模を考えれば当然ではありますが、この数字を「会社の実態」として読むのは危険です。以下はあくまで口コミ傾向として、傾向の方向性だけを読み取ります。
OpenWorkの総合評価は3.15で、全79,953社中の上位17%と表示されています。項目別のスコアは次のとおりです。
| 評価項目 | スコア | 読み取れる傾向 |
|---|---|---|
| 法令順守意識 | 3.3 | 8項目中で最も高い。管理医療機器メーカーとしての規制対応が社内文化に反映されている可能性 |
| 待遇面の満足度 | 3.2 | 平均年間給与606万9,000円という実額と整合的な水準 |
| 風通しの良さ | 3.2 | 104人規模で経営との距離が近いことの反映と考えられる |
| 社員の相互尊重 | 3.2 | — |
| 20代成長環境 | 3.2 | — |
| 社員の士気 | 3.0 | — |
| 人事評価の適正感 | 3.0 | — |
| 人材の長期育成 | 2.8 | 8項目中で唯一の2点台。体系的な育成の仕組みは相対的に弱いとみられる |
全体に3.0台前半でフラットですが、注目すべきは最高が「法令順守意識」3.3、最低が「人材の長期育成」2.8という並びです。この2点の対比から立つ読み筋は、「医療機器メーカーらしくコンプライアンスは効いているが、体系的に人を育てる仕組みは弱い」という姿です。少人数のオーナー企業として自然に生じやすい特徴とも言えます。
労働環境については、OpenWork掲載で月間残業18.7時間、有給消化率66.2%と表示されています。メーカーと小売を併せ持つ企業としては、残業時間は軽めの部類に入る水準です。ただしこれも回答母数が少ないため、部署・時期による差は当然あり得ます。あわせて有報記載の公式情報として、女性管理職比率11.8%、男性育児休業取得率75.0%(正規雇用労働者)という数値があります。男性育休75.0%は同規模企業として高めの水準ですが、女性管理職比率11.8%は改善余地のある水準です。
なお、エン ライトハウス(旧エン カイシャの評判)および転職会議では、今回の調査で同社の企業ページを特定できませんでした。口コミの総量は業界大手と比べて明らかに少なく、ネット上の評判で判断できる情報量は限られているのが実情です。だからこそ、有報という一次情報と、面接での直接確認の比重を高めるべき会社だと言えます。
同業・近接企業との比較|ファイテン・ピップ・MTG・ヤーマン
比較にあたって一点、正直にお断りします。各社の平均年間給与を横断的に有価証券報告書で検証する作業は本記事の調査範囲では行っていないため、金額を並べた年収比較表は掲載しません。出典の裏づけがない年収比較は読者の判断を誤らせるためです。代わりに、事業モデルと転職先としての性格の違いを整理します(企業の性格に関する評価部分は推定情報です)。
| 企業名 | 上場区分・規模 | 事業モデルの特徴 | 転職先として見たときの違い |
|---|---|---|---|
| 株式会社コラントッテ | 7792・東証グロース/社員104人(単体) | 磁気健康ギアの単一ブランド。製造委託+ホールセール・EC・直営店18店舗・海外7か国 | 少人数で卸・EC・店舗・海外を横断できる。営業利益率26.2%と収益体質は強いが製品集中度が高い |
| ピップ株式会社 | 非上場・大阪 | 「ピップエレキバン」など磁気治療器の最直接競合。ヘルスケア日用品を幅広く展開 | 製品ポートフォリオが広く事業の安定性は高いと考えられる一方、非上場のため有報ベースの待遇比較はできない |
| ファイテン株式会社 | 非上場・京都 | アクアチタン技術のスポーツアクセサリー。契約アスリート起用のマーケティング手法が近い | マーケティング手法とターゲット層が最も近い競合。ブランド・スポーツ領域の経験を活かしやすい |
| 株式会社MTG | 7806・東証グロース | SIXPAD・ReFa。D2C+直営店+契約アスリート起用という事業モデルが近い | 事業構造が近く、規模はより大きい。上場ヘルスケア機器企業としての比較対象になりやすい |
| ヤーマン株式会社 | 6630・東証プライム | 美容・健康機器のファブレスメーカー。製造委託型という点が共通 | ファブレス型で規模が大きく、東証プライム上場。組織としての体系性を重視するならこちら |
この比較から見えるコラントッテの位置づけは明確です。「事業モデルが近い会社の中では、最も規模が小さく、最も収益性が高く、最もブランドが一点集中している」という立ち位置です。転職先の選択においては、規模と体系性を取るならMTGやヤーマンのような上場企業、ブランドと個人の裁量を取るならコラントッテ、という整理になると考えられます(推定情報)。
業界共通の懸念としては、(1)健康関連商材における広告表現規制の強まり、(2)リカバリーウェア市場への新規参入増加による競争激化、(3)アスリート起用型マーケティングのコスト上昇、(4)EC販売比率の上昇に伴うプラットフォーム手数料と価格競争、といった論点が挙げられます。これらはコラントッテ固有ではなく業界全体の構造課題であり、面接で「この環境変化にどう対応するか」を逆質問すると、会社の戦略の解像度を測る材料になります。
コラントッテへの転職が向いている人・向いていない人
ここまでの公式情報と口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。判断の軸は「規模の小ささをチャンスと見るか、リスクと見るか」です。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 企画・マーケ・販売を横断して、1つのブランドを自分の手で伸ばしたい人 | 職務範囲が明確に定義された環境で、専門を深く掘りたい人 |
| 薬機法・景表法の制約を「面倒」ではなく「専門性」と捉えられる人 | 表現の自由度が高いマーケティングを志向する人 |
| オーナー経営の速い意思決定を歓迎し、経営との距離の近さを活かせる人 | 合議制・体系的な制度の下で安定して働きたい人 |
| 自分で学び、自分でキャリアを設計できる人(長期育成2.8という評価を前提にできる人) | 研修制度・キャリアパスが整備されていることを重視する人 |
| 卸・EC・直営店・海外という複数チャネルを面白がれる人 | 単一チャネル・単一業務に集中したい人 |
| 製品集中81.6%という構造を「新カテゴリを作る余地」と読み替えられる人 | 事業ポートフォリオの分散による安定性を重視する人 |
コラントッテ転職に関するよくある質問
企業名で検索する人からよく挙がる疑問を、公式情報を軸に整理しました。
コラントッテは上場企業ですか?社員は何人ですか?
公式情報です。2021年7月8日に東証マザーズへ上場し、市場区分再編により現在は東証グロース市場(証券コード7792)に所属します。従業員数は第28期有価証券報告書によると104人(提出会社・単体/非連結、2025年9月30日現在)で、ほかに臨時雇用者36人(年間平均人員)がいます。公式採用サイトも「104名」と記載しています。口コミサイト上に「30〜99人」という規模表記が残っている場合がありますが、これは古い情報です。
コラントッテの平均年収はいくらですか?
第28期有価証券報告書「従業員の状況」によると、平均年間給与は606万9,000円(6,069千円)です(公式情報)。平均年齢44.1歳、平均勤続年数7.1年。持株会社ではなく事業会社単体の数値のため、現場実態との乖離は小さいと考えられます。ただし年間平均36人の臨時雇用者は含まない正社員104人ベースの数値です。二次情報サイトでは6,060千円と表示される場合がありますが、本記事は有報の実額を採用しています。
どんな職種を募集していますか?未経験でも応募できますか?
公式採用サイトによると、マーケティング/商品企画・開発/生産管理・物流・品質保証/営業/バックオフィスの領域で新卒・中途とも採用しています。未経験可否は職種と時期によって異なるため断定できません(推定情報)。ただし社員104人という規模から考えると、多くのポジションで即戦力性が求められる可能性が高いと考えられます。特に薬事・品質保証は認証・許認可の実務知識が前提になりやすい領域です。
残業や有給休暇の実態はどうですか?
残業時間・有給取得率は有価証券報告書では開示されていません。OpenWork掲載の数値は月間残業18.7時間、有給消化率66.2%です(口コミ傾向・回答母数が少ない点に注意)。公式採用サイトでは1時間単位での有給取得が可能とされています。有報記載の公式情報としては、男性育児休業取得率75.0%(正規雇用労働者)、女性管理職比率11.8%が開示されています。
不祥事や行政処分はありますか?
第28期有価証券報告書には「当事業年度末現在において、当社に重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりません」と明記されています(公式情報)。許認可についても取消・継続支障事由は発生していないとされています。消費者庁の景品表示法措置命令や薬機法関連の行政処分については、今回の調査範囲では該当する事実を確認できていません。存在しないことの証明ではなく、確認できなかったという事実の記載です。
会社の将来性はどう見ればよいですか?
判断材料は3つあります(推定情報を含みます)。第一に、売上高が2019年9月期29.4億円から2025年9月期69.2億円へ拡大し、赤字期が直近で確認されていないこと。第二に、2026年9月期に売上90億円・営業利益21億円という会社計画を掲げていること(これは会社予想であり実績ではありません)。第三に、その一方でネックレス類が売上の81.6%という製品集中を有報が自ら開示していること。成長の実績と集中のリスクをセットで見るのが妥当です。
コラントッテへの転職判断まとめ|編集部の見解
ここまでの内容を判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票と労働条件通知書、そして面接での確認を含めて行ってください。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 平均年間給与606万9,000円(第28期有報・単体)。東証グロースの中小型メーカーとしては相応の水準。ただし1人あたり営業利益約1,740万円と比べると分配は控えめに見える |
| 収益性・安定性 | 営業利益率約26.2%と高水準。赤字期は直近で確認されず、6年で売上2.35倍。財務面の安心感は相対的に高い |
| 事業リスク | ネックレス類81.6%・主力単一商品51.6%の製品集中、広告宣伝依存、規制リスクを有報が自ら開示。分散されたポートフォリオを求める人には不向き |
| 働き方 | OpenWork基準で月間残業18.7時間・有給消化率66.2%(口コミ傾向・母数少)。男性育休75.0%は公式情報として高め |
| 育成・キャリア | OpenWorkの「人材の長期育成」2.8が唯一の2点台。自走できる人向け。一方で薬事・品質保証やチャネル横断の経験は市場価値が高い |
| ガバナンス | オーナー関係者が発行済株式の約69.0%を保有し、有報が代表取締役社長への依存をリスクに明記。意思決定は速いがオーナー意向の影響を受けやすい構造 |
| 情報の透明性 | 単体開示のため有報の数値が現場実態に近い。一方で口コミ総量が少なく、外部からの検証材料は限られる |
編集部の見解として、コラントッテは「安定した大企業でキャリアを積みたい人」には勧めにくく、「小さな組織で、規制のあるブランドビジネスを自分の裁量で回したい人」には十分に検討価値のある会社だと考えられます。社員104人で売上69.2億円・営業利益18.1億円という数字は、裏を返せば一人ひとりが担う責任と裁量が大きいということです。年収606万9,000円という水準は、その責任量に対して破格ではありませんが、東証グロースの中小型メーカーとしては説明のつく水準です。
逆に、製品集中81.6%・オーナー持株69%・長期育成2.8という3点は、入社前に納得しておく必要があります。これらはいずれも隠された情報ではなく、有価証券報告書と口コミサイトで公開されている事実です。会社側が自ら開示しているリスクを理解したうえで応募する人と、成長企業というイメージだけで応募する人とでは、入社後の満足度は大きく変わると考えられます。
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本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。
公式情報源
本記事の中核数値は、第28期有価証券報告書(2024年10月1日〜2025年9月30日/2025年12月22日EDINET提出/EDINETコードE36670)の「従業員の状況」「大株主の状況」「事業の内容」「事業等のリスク」「沿革」、および2025年9月期決算短信(2025年11月7日開示・日本基準・非連結)に基づきます。
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。また本記事は同社製品の効能・有効性を評価するものではなく、製品に関する表現は会社公式および管理医療機器としての認証範囲の記載に準拠しています。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
