アサックス転職の評判|社員57名・平均年収893万円と営業のきつさを検証
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 正体:証券コード8772・東証スタンダードの不動産担保ローン専業ノンバンク
- 年収:有価証券報告書の平均年間給与は893万円で5年連続上昇
- 規模:従業員57名・営業利益率約66%という少人数高収益の構造
- 適性:職種がほぼ営業一本のため、適性が極端に分かれる会社
「アサックス」で検索すると、まったく別のものが大量に混ざります。「アンブシュアサックス」「アンティグアサックス」は管楽器のサックス、「カトレアサックス 財布」は財布ブランド、「アンドレアサックス 年齢」は人名です。本記事が扱うのは、証券コード8772・東京都渋谷区広尾1-3-14(最寄りは恵比寿)に本店を置く株式会社アサックス(ASAX CO., LTD.)、不動産担保ローンを専業とするノンバンクです。さらにもう一つ整理が必要です。「アサックス 金利」「審査 厳しい」「取り立て」といった検索の大半は、お金を借りる側=不動産担保ローンの利用検討者によるものです。本記事は借入・審査・返済の案内ではなく、アサックスへの転職・就職を検討している人向けに、有価証券報告書と公式採用情報、そして口コミ傾向を分けて整理したものです。従業員わずか57名で営業利益58億円を出すこの会社が、働く場所としてどう見えるのかを数字から検証します。
アサックスの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
まず、本記事で扱う数値の土台を一覧にします。以下はすべて公式情報です。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数は、有価証券報告書「従業員の状況」に記載された提出会社(単体)の数値です。最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社アサックス(ASAX CO., LTD.) |
| 証券コード・市場 | 8772/東京証券取引所スタンダード市場 |
| 平均年間給与 | 約893万円(第57期=2026年3月期・提出会社単体) |
| 平均年齢 | 35.9歳(第57期・提出会社単体/前期35.3歳) |
| 平均勤続年数 | 12.2年(第57期・提出会社単体/前期11.75年) |
| 従業員数 | 57名(第57期・提出会社単体/前期も57名) |
| 売上高(営業収益) | 87億79百万円(第57期・連結/前期比+16.8%) |
| 営業利益 | 58億19百万円(第57期・連結/前期比+11.6%) |
| 経常利益 | 60億84百万円(第57期・連結/前期比+17.6%) |
| 当期純利益 | 39億49百万円(親会社株主帰属・第57期・連結/+16.6%) |
| 本社 | 東京都渋谷区広尾1-3-14(採用サイトでの勤務地表記は「本社=恵比寿」) |
| 設立 | 1969年7月(株式会社朝日企業として設立) |
| 代表者 | 代表取締役社長 草間 庸文 |
| 資本金 | 23億784万円 |
| 登録 | 関東財務局長(15)第00035号/日本貸金業協会会員 第000023号 |
| 出典 | 第57期 有価証券報告書「従業員の状況」/2026年3月期決算短信(連結・2026年5月13日開示)/公式サイト・公式採用サイト |
連結ベースの従業員数は、2026年3月期第1四半期からの連結決算移行が初年度であるため確認できなかった点を付記します。非連結子会社として株式会社フォーサイト、ASAX America, Inc. の2社があります。
アサックスとはどんな会社か|1969年創業・不動産担保ローン専業のノンバンク
結論から言えば、アサックスは「銀行が貸しにくい案件に、不動産の担保価値を見て貸す」ことだけを50年以上続けてきた専門会社です。転職検討者にとっての意味は明快で、扱う商品が一つに絞られている分、身につくスキルも「不動産の目利き」と「与信判断」に集中します。
沿革は次の通りです。1969年7月に株式会社朝日企業として設立され、1983年1月に株式会社朝日不動産ローンへ商号変更、1995年10月に現社名の株式会社アサックスとなりました。2005年3月に本社を広尾へ移転し、2007年2月に東証2部へ上場、2008年3月に東証1部へ指定替え、2022年4月の市場区分再編でスタンダード市場へ移行しています。50年以上の社歴を持ちながら、上場は比較的最近という経緯です。なお、TOB・MBO・非公開化の公表は確認できなかった点も付記します。
事業の内訳は、事業者向け不動産担保ローン、個人向け不動産担保ローン、不動産売却つなぎ融資、不動産購入・建築資金融資、不動産業者向けローンが中心です。加えて2012年からは、提携する金融機関のローンに保証を付ける信用保証事業にも進出しています。会計上は「不動産担保ローン事業」の単一セグメントであり、そのためセグメント別の内訳は開示されていません。ほかに不動産賃貸事業・不動産販売事業も手掛けています。
営業エリアは東京・神奈川・埼玉を中心とした首都圏で、拠点は本店(渋谷区広尾)のほか日本橋・新宿・池袋・横浜の各支店です。Wikipedia等では大宮支店を含む6拠点体制との記載も見られますが、公式採用サイトに掲載されている勤務地は本社+4支店となっています。全国転勤がなく、勤務地が首都圏に限定される点は、転居を伴う異動を避けたい転職者にとって実利的な訴求ポイントです(公式情報:公式採用サイトによると勤務地は本社・日本橋・新宿・池袋・横浜)。
資本構成にも特徴があります。2026年3月期時点の大株主は、フレキシブル11,394千株(34.55%)、草間庸文9,399千株(28.5%)、光通信2,477千株(7.51%)、UH Partners 2が1,992千株(6.04%)などで、創業家系の資産管理会社と社長個人で6割超を占めるオーナー色の強い株主構成です。同時に光通信グループが合計13.5%程度を保有している点も事実として押さえておきたいところです。オーナー支配型企業は意思決定が速い一方、経営方針が経営者個人の判断に左右されやすいという一般的な特性があります(推定情報:一般的傾向としての整理であり、同社について断定するものではありません)。
従業員57名で営業利益率66%|アサックスの収益構造を分解する
この記事で最も見てほしい数字がここです。従業員57名で営業収益87億79百万円、営業利益58億19百万円。単純計算で1人あたり営業収益は約1.5億円、1人あたり営業利益は約1億円に達します。一般的な事業会社の感覚では説明がつかない水準ですが、これは「優秀だから」という精神論ではなく、貸金業という業態の損益構造から説明できます。
1人あたり営業収益1.5億円が生まれる仕組み
製造業や小売業では、売上を作るために原材料費・仕入原価・物流費が必要です。一方、貸金業の営業収益は貸付金からの受取利息が中心で、対応する営業費用は資金調達にかかる金融費用と、人件費を中心とした販売管理費が主体になります。つまり売上が伸びても比例して増える変動費が小さく、貸付残高が積み上がるほど利益率が上がりやすい構造です。
ここに少人数運営が重なります。営業貸付金残高は1,000億円超の規模とされており(2026年3月期末の正確な残高は確認できなかったため、規模感としての記載にとどめます)、これを57名で回していることになります。1件あたりの融資額が大きい不動産担保ローンは、件数が少なくても残高が積み上がるため、少人数でも大きな残高を管理できます。営業利益率約66%は「1人が扱う金額が桁違いに大きいビジネスを、極端に少ない人数で運営している」結果だと整理できます(推定情報:構造の解釈は編集部によるものです)。
貸倒率ほぼ0%という与信ポリシー
高収益のもう一つの柱が、貸し倒れの少なさです。同社については2024年3月期の貸倒率0.00%と報じられています。金融機関にとって貸倒損失は最大のコスト要因であり、これがほぼ発生しないということは、営業収益がそのまま利益に落ちやすいことを意味します。
その背景にあるのが、保守的な担保査定と小口分散です。不動産担保ローン業界では、担保価値に対してどこまで貸すか(掛け目)を強気に設定すれば残高は伸びますが、市況が反転したときに担保割れが顕在化します。逆に掛け目を抑え、1件あたりを小口にして分散すれば、伸びは緩やかでも貸倒率は低く保てます。アサックスは後者を長年徹底してきた会社だと読めます。転職者目線で重要なのは、この与信ポリシーが「回収実務に追われる仕事が相対的に少ない」ことを意味する点です。督促や任意売却・競売の実務は、この業界で働くうえで心理的負担になりやすい領域として業界共通の懸念に挙がりますが、貸倒率が低い会社ほど遭遇頻度は下がります(推定情報)。なお2026年3月期の最新の貸倒率は確認できなかったため、上記は2024年3月期時点の値として扱ってください。
2026年3月期から連結決算へ移行した意味
見落とされやすい変化として、アサックスは2026年3月期第1四半期より連結決算へ移行し、通期の決算短信も初めて「連結」で開示されました(2026年5月13日開示)。前期の75億20百万円は非連結の数値であり、今期の87億79百万円は連結の数値です。前期比+16.8%という伸びには、この開示範囲の変更が含まれている可能性がある点は、数字を読むうえで正確に押さえておく必要があります。
転職検討者にとっての含意は二つあります。一つは、非連結子会社として株式会社フォーサイトとASAX America, Inc. を持ち、米国法人を含むグループ展開の芽があること。もう一つは、連結決算移行によって開示が増え、今後は連結と単体で従業員数や人員構成の見え方が変わる可能性があることです。単一の国内ローン専業会社という現在の姿が、この先どう変わるかは注視に値します。
アサックスの年収は893万円|有報とOpenWork480万円の乖離をどう読むか
結論を先に言うと、アサックスの平均年間給与は893万円(第57期=2026年3月期)で、5年連続で上昇しています。ただしこの数字をそのまま「自分がもらえる金額」と受け取るのは危険です。理由は、母集団の構成と、給与に組み込まれた固定残業代の二つにあります。順に整理します。
平均年間給与は5年で669万円→893万円
公式情報として、有価証券報告書によると平均年間給与の推移は次の通りです。
| 決算期 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 従業員数(単体) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 約669万円 | — | — | 70名 |
| 2023年3月期 | 約728万円 | — | — | 63名 |
| 2024年3月期 | 約816万円 | — | — | 64名 |
| 2025年3月期(第56期) | 8,642,252円(約864万円) | 35.3歳 | 11.75年 | 57名 |
| 2026年3月期(第57期) | 約893万円 | 35.9歳 | 12.2年 | 57名 |
5年で約224万円、率にして約33%の上昇です。従業員数が減る局面で1人あたりの給与が上がっているという組み合わせは、業績の伸びが少人数に配分されていることを示唆します。なお第56期の8,642,252円は有価証券報告書の抜粋(EDINET書類番号S100W3LE)と一致を確認済みですが、第57期の893万円はEDINET原本ではなく有報XBRLを集計したirbank.netの表示値で取得したものである点を明記しておきます。原本での再確認を推奨します。
OpenWork480万円との差はなぜ生じるのか
口コミ傾向として、OpenWorkの回答者ベース平均年収は480万円(平均年齢27歳・正社員18人回答)と表示されており、有報の893万円と大きく乖離します。この差は誤りではなく、母集団が違うことによるものです。
- 有報の893万円は従業員57名全員の平均で、管理職・ベテラン層を含む
- OpenWorkの480万円は回答した18人の平均で、平均年齢27歳=若手中心
- 職種構成がほぼ「資金プランナー(営業職)」一本のため、成績による個人差が大きい
つまり「入社数年の実感値は480万円前後、勤続を重ねた層まで含めた全社平均が893万円」という二層構造として読むのが妥当です(推定情報)。20代で転職する人が893万円を前提に意思決定すると期待値がずれます。逆に、勤続12.2年という数字が示す通り、残った人の年収は着実に上がっている会社だとも言えます。
固定残業代30時間込みという給与設計
公式採用サイトによると、給与条件は公式情報として次の通りです。新卒(大卒)は月給360,000円で、このうち69,000円が固定残業代。通勤・住宅手当25,000円が別途つき、賞与は年2回(7月・12月)、昇給は年1回(4月)。モデル年収は入社3年目658万円、7年目899万円と会社が明示しています。中途採用は月給380,000円〜で、うち73,000円が固定残業代(30時間分)、想定年収は530〜700万円、モデル年収は2年目658万円・3年目801万円です。
ここで押さえるべきは、「月給36〜38万円」は30時間分の残業代を含んだ額面であるという点です。基本給部分に換算し直すと印象は変わります。後述する通りOpenWork集計の月間残業は40.5時間とされており、30時間を超える部分は別途支給されるのが制度上の建て付けですが、面接時には固定残業時間を超えた分の支給運用を必ず確認すべきです(推定情報を含みます。最終確認は内定時の労働条件通知書で)。
勤務時間は8:40〜17:30、完全週休2日制(土日)+祝日。選考はエントリー→書類選考・筆記(適性検査、簡単な計算)→複数回の面接→内定という流れです。
従業員84名→57名の8年間|「少数精鋭」と「定着していない」の両論
アサックスを転職先として評価するうえで、最も解釈が割れるのがこの論点です。まず事実だけを並べます。公式情報として、有価証券報告書の「従業員の状況」に記載された提出会社単体の従業員数は次のように推移しています。
| 決算期 | 従業員数(単体) | ピークからの変化 |
|---|---|---|
| 2018年3月期 | 84名 | ピーク |
| 2021年3月期 | 74名 | ▲10名 |
| 2022年3月期 | 70名 | ▲14名 |
| 2023年3月期 | 63名 | ▲21名 |
| 2024年3月期 | 64名 | ▲20名 |
| 2025年3月期 | 57名 | ▲27名 |
| 2026年3月期(第57期) | 57名 | ▲27名(約3割減) |
同じ期間に、平均年齢は2014年3月期の30.9歳から35.9歳へ、平均勤続年数は7.5年から12.2年へ上昇しました。8年で人員が約3割減り、残った人の年齢と勤続年数が上がり、1人あたり給与も上がっている——これが観測できる事実のすべてです。
この事実には、少なくとも二つの読み方が成立します。
- 読み方A(少数精鋭化):業務の効率化や与信ノウハウの蓄積により、少ない人数で同じ以上の残高を回せるようになった。だからこそ営業収益・営業利益は増え続け、原資が既存社員の給与に配分されている。
- 読み方B(若手が定着していない):新卒・若手の採用が続いていても定着せず、結果として残ったベテラン層の比率が上がった。平均勤続12.2年に対して平均年齢35.9歳という組み合わせは、新卒入社で残った層の比率が高いことを示す一方、母数そのものが減り続けている。
どちらが正しいかを断定できる一次情報は確認できなかった、というのが調査範囲での結果です。ただし読み方Aと読み方Bは排他的ではなく、両方が同時に起きている可能性もあります。実際、後述する口コミでは「20代成長環境4.3」という高評価と「人材の長期育成2.0」という低評価が併存しており、「短期間で伸びる環境だが、長く育てる仕組みは弱い」という同一現象の裏表として読むと矛盾なく説明がつきます(推定情報:編集部による解釈です)。
転職検討者への実務的な示唆は明確です。面接で確認すべきは「なぜ人が減ったのか」ではなく、「直近3年の採用人数と、その定着状況」「営業一人あたりの担当案件数と目標設定の方法」です。数字の背景は、社内の人にしか答えられません。
アサックスの評判・口コミ傾向|評価が二極化する会社
結論として、アサックスの口コミ評価はきれいに二極化しています。「実力主義で稼げる・成長できる」という評価と、「育成体制と待遇面の納得感が弱い」という評価が、同じ会社に対して同時に投稿されている状態です。
まず母数を明示します。OpenWorkは174件・総合評価3.41ですが、年収回答は正社員18人、回答者は33人と少なく、OpenWork自身が「クチコミ数が足りません」と注記しています。エン カイシャの評判は91件・総合3.3(正社員16人回答)、転職会議は50件です。従業員57名の会社としては投稿量は一定ありますが、個別の口コミを断定的に一般化できる母数ではありません。以下はあくまで口コミ傾向として読んでください。
ポジティブ側の評価テーマ
高く評価されている項目には一貫性があります。OpenWorkの項目別スコアでは20代成長環境4.3、人事評価の適正感4.3、社員の士気3.9が目立って高く、コメントとしては「年収が同世代比で高い」「実力主義で、数字を出せば出すほど稼げる」といった声が繰り返し見られます。
特筆すべきは「人事評価の適正感4.3」です。この項目が高いということは、評価が成績に連動しており、政治や年功で決まりにくいと社員が感じていることを意味します(推定情報)。実際、モデル年収が3年目658万円・7年目899万円と明示されていることとも整合します。20代のうちに同世代平均を明確に上回る収入を得たい人にとって、この一致は説得力を持ちます。
ネガティブ側の評価テーマ
一方、低い項目も明確です。人材の長期育成2.0、法令順守意識2.5、社員の相互尊重2.9、待遇面の満足度3.1が低く、若手の離職率の高さを指摘する声があります。労働時間の指標は月間残業40.5時間・有給消化率59.4%とされています。
「人材の長期育成2.0」という数値は、5点満点で見ると相当に低い部類です。少人数の組織では体系的な研修プログラムを持ちにくく、教育が属人的になりやすいという業界共通の傾向があり、これはアサックスに限った話ではありません。ただし「入社後に自力でキャッチアップできる人」でないと苦しいという意味では、未経験者にとって重い前提条件になります(推定情報)。「バリバリの営業会社」という評が複数サイトで繰り返し出てくる点も、社風を測るうえで参考になります。なお各サイトの評点・件数は2026年8月時点の表示値です。
アサックスの営業はきつい?離職率・ノルマを就業側の情報だけで検証
ここは検索需要が実在する一方、情報の取り違えが起きやすいテーマです。あらためて確認すると、「アサックス 取り立て」「悪評」といった検索の多くは借り手側の関心であり、働く側の労働環境とは別の話です。この見出しでは、就業側の情報だけを使って「営業がきついのか」「離職率はどうか」を検証します。

営業一本と聞くと不安です。実際どのくらいハードなんでしょうか?
まず数値で押さえられる事実です。口コミ傾向として、OpenWork集計の月間残業は40.5時間、有給消化率は59.4%とされています。月40時間台の残業は、金融営業職としては突出して長いとまでは言えない一方、定時退社が基本の職場ではないことを示す水準です。有給消化率59.4%も、取得を積極的に推奨する会社と比べると余裕があるとは言いにくい数字です。給与に30時間分の固定残業代が組み込まれている制度設計も、この実態と整合しています。
離職率については、有価証券報告書では離職率そのものが開示されていません。したがって公表値としての離職率は存在せず、判断材料になるのは(1)従業員数が8年で84名→57名へ減少している事実、(2)口コミで若手の離職率の高さを指摘する声がある、(3)平均勤続年数が12.2年と長い、という3点の組み合わせです。(1)(2)と(3)は一見矛盾しますが、「入って数年で辞める人と、長く残る人に二極化している」と考えると整合します(推定情報:編集部による解釈であり、断定ではありません)。
ノルマ・目標については、公式資料に具体的な目標設定方法の記載はありません。ただし職種がほぼ資金プランナー(営業職)一本であり、口コミで「実力主義」「数字を出せば出すほど稼げる」という評価が繰り返される以上、個人成績が処遇に直結する仕組みである可能性が高いと考えられます。不動産担保ローンの業界共通論点として、案件の入口が「提携先(不動産会社・士業・金融機関)からの紹介中心」なのか「自ら開拓するのか」で働き方は大きく変わります。ここは面接で必ず確認すべきポイントです。
最後に、誠実に書いておくべきことがあります。金融庁・関東財務局の行政処分公表ページおよび各種報道を調べた範囲では、アサックスに対する行政処分・業務停止命令・重大な訴訟は確認できなかった、というのが調査範囲での結果です。また、同社の融資先を扱う個人ブログ記事がネット上に存在しますが、一次ソースの裏付けが取れないため本記事では一切採用していません。「やばい」という検索語に対して、根拠のない話を根拠として扱わない——これが本記事の方針です。
不動産担保ローン業界におけるアサックスの立ち位置と将来性
転職先としての将来性を考えるうえで、まず業界の構造を押さえます。貸金業登録のノンバンクが担うのは、中小企業・自営業者・個人の「銀行では時間がかかる・条件が合わない」資金ニーズです。土地建物に抵当権を設定し、決算内容や事業年数よりも担保価値と出口(売却・借換え)を重視して与信する点が、銀行融資と根本的に異なります。2025〜2026年も、赤字決算の企業、相続・遺産分割の納税資金、不動産の買い替えつなぎといった「期日が決まっている案件」でノンバンクが選ばれる構図は続いており、最短数日での実行スピードが差別化要因になっています。一方で金融機関側のリスク意識は高まり、審査は以前より慎重になったとの指摘も出ています。
この文脈でアサックスを見ると、追い風と向かい風が両方あります。
- 追い風:首都圏の地価は高止まりしており、担保価値の上昇は1件あたり融資可能額の増加につながる。営業エリアが東京・神奈川・埼玉中心という同社の集中戦略と噛み合う
- 追い風:2012年から手掛ける信用保証事業は、自社で貸さずに審査ノウハウを収益化するモデルで、バランスシートを膨らませずに稼げる。地域金融機関側にも「不動産担保の目利きを外部に頼りたい」ニーズがある
- 向かい風:金融政策の正常化で市場金利が上がる局面では、銀行借入や社債で調達するノンバンクは調達コスト上昇に直面する。貸出金利への転嫁スピードとALM(資産負債管理)の巧拙が利ざやを左右する
- 向かい風:地価が高い局面で強気の担保評価を行うと、市況反転時に担保割れリスクが顕在化する。保守的な査定を続けられるかが長期の分かれ目
同業他社との比較を、転職検討者が実際に見比べそうな企業に絞って整理します。推定情報を含むため、最新の正確な数値は各社の公式IRで再確認してください。
| 企業名 | 資本背景・規模 | 平均年収の開示状況 | 働き方の特徴(推定) | 向いている人(推定) |
|---|---|---|---|---|
| アサックス(8772) | 東証スタンダード上場・独立系オーナー企業/従業員57名(単体) | 有価証券報告書で約893万円(第57期・単体) | 職種がほぼ営業一本。首都圏5拠点で全国転勤なし | 少人数の専門会社で、成績が処遇に直結する環境を望む人 |
| セゾンファンデックス | クレディセゾン(8253)子会社/流通系大手グループ | 非上場子会社のため単体の平均年収は開示されていない | グループの信用力と商品ラインの広さを背景にした営業 | 大手グループの安定基盤の中で不動産金融を学びたい人 |
| 三井住友トラスト・ローン&ファイナンス | 三井住友トラスト・グループ(8309)/メガ信託系 | 非上場子会社のため単体の平均年収は開示されていない | 信託銀行系の与信文化。管理・コンプライアンスの比重が高い | 組織的な教育体制と金融機関的な働き方を重視する人 |
| 日本保証(Jトラスト 8508 子会社) | Jトラストグループ/不動産担保ローン・信用保証 | 非上場子会社のため単体の平均年収は開示されていない | 保証事業との複合。グループ再編の影響を受けやすい | 事業ポートフォリオの変化を前向きに捉えられる人 |
| AGビジネスサポート(アイフル 8515 グループ) | 消費者金融大手グループの事業者向けファイナンス | 非上場子会社のため単体の平均年収は開示されていない | 事業者ローン全般を扱い、不動産担保は商品の一つ | 担保に限らず事業性融資を幅広く経験したい人 |
この表から読み取れるアサックスの立ち位置は明確です。同業の多くが大手金融グループの子会社であるのに対し、アサックスは独立系の上場専業会社という点が最大の違いです。親会社の方針転換で事業が動く心配は小さい反面、グループの信用力に頼れず、自社の与信力と資金調達力だけで勝負する構造でもあります。「大きな組織の一部品になりたくない人」には合い、「グループの後ろ盾と体系的な研修を求める人」には合いにくい——これが比較から出る実務的な結論です(推定情報)。
アサックスへの転職が向いている人・向いていない人
これまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。判断の最大の軸は「職種がほぼ資金プランナー(営業職)一本である」ことです。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 20代のうちに同世代平均を明確に上回る年収を取りにいきたい人 | 成績によらず安定して昇給する仕組みを求める人 |
| 研修が薄くても、自分で調べ・自分で聞いて立ち上がれる人 | 体系的な育成プログラムの中で段階的に学びたい人(人材の長期育成2.0) |
| 不動産と金融の両方の知識を、実務で一気に身につけたい人 | 職種を変えながらキャリアを広げたい人(職種の選択肢が限られる) |
| 首都圏勤務に固定したい人(本社+4支店、全国転勤なし) | 全国・海外を含む多様な勤務地を経験したい人 |
| 少人数組織で経営との距離が近い環境を好む人 | 大手グループの信用力・福利厚生の厚さを重視する人 |
| 月40時間前後の残業を許容できる人 | 残業を極力抑えた働き方を最優先したい人(有給消化率59.4%) |
アサックスへの転職|編集部の見解
編集部の見解として、アサックスは「条件が合う人には非常に合理的な選択肢、合わない人には厳しい会社」という振れ幅の大きい企業だと考えられます。判断を分けるのは、次の一点に集約されます。自分は「制度に育ててもらう人」なのか、「環境を使って自分で伸びる人」なのか。
数字の裏付けは十分にあります。営業利益率約66%、貸倒率ほぼ0%(2024年3月期)、平均年間給与5年連続上昇、モデル年収7年目899万円。これらは「稼げる会社かどうか」という問いにはっきり答えています。同時に、人材の長期育成2.0、有給消化率59.4%、8年で3割減った従業員数という数字は、「守ってもらえる会社かどうか」という問いに対する答えでもあります。両方の数字が同じ会社のものであり、どちらか一方だけを見て判断すると必ず後悔するという点が、本記事で最も伝えたいことです。
おすすめできるのは、金融または不動産のいずれかで既に実務経験があり、もう一方を上乗せして市場価値を上げたい20代後半〜30代前半の人です。この業界で身につく「担保をどう評価し、どう回収するか」という複合スキルは、銀行・信託の不動産部門、サービサー、不動産ファンド、事業承継コンサルなどへ横展開が効きます。逆に、未経験かつ手厚い研修を前提にしたい人には、まず大手グループ系のノンバンクで基礎を作る選択肢のほうが合う可能性があります(推定情報)。
アサックスに関するよくある質問(FAQ)
アサックスへの転職・就職を検討する人からよくある質問と回答をまとめました。検索で混同されやすい別会社・別ジャンルの話もここで整理します。
「アサックス」で検索すると楽器や財布が出てくるのはなぜですか?
「アンブシュアサックス」「アンティグアサックス」は管楽器のサックスに関する検索語、「カトレアサックス 財布」は財布ブランド、「アンドレアサックス 年齢」は人名で、いずれも本記事の企業とは無関係です。本記事が扱うのは証券コード8772・東京都渋谷区広尾に本店を置く株式会社アサックスで、不動産担保ローンを専業とするノンバンクです。IRや採用情報を探す場合は「アサックス 8772」「株式会社アサックス 広尾」で検索すると混同を避けられます。
アサックスの平均年収は本当に893万円もらえるということですか?
いいえ、そのまま個人の受取額として読むのは適切ではありません。893万円は公式情報として有価証券報告書に記載された第57期(2026年3月期)の提出会社単体・従業員57名全員の平均です。一方、OpenWorkの回答者ベース平均年収は480万円(平均年齢27歳・正社員18人回答)で、口コミ傾向としては若手の実感値がこちらに近いと考えられます。会社が公表しているモデル年収は3年目658万円・7年目899万円です。
アサックスの離職率は公表されていますか?
有価証券報告書では離職率は開示されていません。判断材料になるのは、従業員数が2018年3月期の84名から2026年3月期の57名へ約3割減っている事実、平均勤続年数が12.2年と長い事実、そして口コミで若手の離職率の高さを指摘する声がある点です。これらを合わせると、短期で辞める層と長く残る層に分かれている可能性が考えられます(推定情報)。
不動産や金融の経験がなくても応募できますか?
公式採用サイトでは新卒採用と中途採用の双方を実施しており、中途は月給380,000円〜(固定残業代73,000円=30時間分を含む)、想定年収530〜700万円と提示されています。ただし口コミ傾向として「人材の長期育成2.0」という低スコアが出ており、体系的な研修に頼りにくい環境である可能性があります。未経験から挑戦する場合は、宅地建物取引士や貸金業務取扱主任者の学習を先行させておくと立ち上がりが速くなると考えられます(推定情報)。
勤務地はどこですか?転勤はありますか?
公式採用サイトによると、勤務地は本社(恵比寿/渋谷区広尾)のほか、日本橋・新宿・池袋・横浜の各支店です。営業エリアが東京・神奈川・埼玉を中心とした首都圏に限定されているため、全国転勤を伴う異動は想定されていません。転居リスクを避けたい人にとっては実利のある条件です。なお一部の外部サイトでは大宮支店を含む6拠点との記載も見られます。
アサックスで借入や返済について相談したいのですが、この記事で分かりますか?
分かりません。本記事は転職・就職を検討する人向けにまとめたもので、金利・審査基準・返済条件・繰上返済などの融資条件は一切扱っていません。借入に関する情報は必ず公式サイトおよび公式の問い合わせ窓口でご確認ください。
アサックスに行政処分や不祥事の履歴はありますか?
金融庁・関東財務局の行政処分公表ページおよび各種報道を調べた範囲では、アサックスに対する行政処分・業務停止命令・重大な訴訟は確認できなかった、というのが調査範囲での結果です。「なかった」と断定するのではなく、「今回の調査範囲では確認できなかった」という事実として記載します。なお、同社の融資先を扱う個人ブログ記事が存在しますが、一次ソースの裏付けが取れないため本記事では採用していません。
アサックスへの転職判断まとめ
ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 年収水準 | 有報平均893万円・5年連続上昇。ただし若手実感値はOpenWork480万円と乖離し、二層構造として読む必要がある |
| 収益基盤の強さ | 営業利益率約66%、貸倒率ほぼ0%(2024年3月期)。少人数高収益の構造は業界内でも際立つ |
| 働き方 | 月間残業40.5時間・有給消化率59.4%(口コミ集計)。固定残業代30時間分が給与に内包 |
| 育成・キャリア | 人材の長期育成2.0と低評価。一方で20代成長環境4.3。自走できる人に向く環境 |
| 職種の幅 | ほぼ資金プランナー(営業職)一本。職種転換の選択肢は限られる |
| 勤務地 | 本社+日本橋・新宿・池袋・横浜。全国転勤なしで転居リスクが小さい |
| 組織の安定性 | 創業家系+社長で6割超のオーナー支配型。光通信グループが合計13.5%程度を保有 |
| 将来性 | 首都圏地価と信用保証事業が追い風。金利上昇局面の調達コストと担保評価の慎重さが論点 |
| 情報の透明性 | 単一セグメントのため事業別内訳は非開示。離職率も有報では開示されていない |
どのサービスを使えばいいか決められないとき
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本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。平均年間給与について、第56期(2025年3月期)の8,642,252円は有価証券報告書の抜粋(EDINET書類番号S100W3LE)と一致を確認済みですが、第57期(2026年3月期)の約893万円はEDINET原本ではなく、有報XBRLを集計したirbank.netの表示値で取得したものです。原本での再確認を推奨します。また営業貸付金残高および最新の貸倒率は、2026年3月期末時点の正確な数値を確認できなかったため、規模感・過年度の値として記載しています。
公式情報源
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。一次ソースの裏付けが取れない個人ブログ等の情報は採用していません。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
