ユニソルホールディングスの評判・年収706万円の読み方|旧フルサト・マルカHDの正体
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 正体:旧フルサト・マルカHDが2026年1月1日に改名した、機械工具×建設資材商社の純粋持株会社
- 年収706万円:有報値は出向者51名(管理部門)の数値。事業会社の口コミ年収は400〜500万円台
- 業績:2025年12月期は売上1,590億円・営業利益33.8億円で2期連続減益、純利益は▲58.7%
- 判断軸:応募先が持株会社か事業会社(ユニソル・フルサト工業)かで待遇・仕事が大きく変わる
ユニソルホールディングス(東証プライム・7128)は、2026年1月1日に「フルサト・マルカホールディングス」から社名を変えたばかりの会社です。そのため、「ユニソルってどこの会社?」「マルカやジーネットとの関係は?」「有価証券報告書の平均年収706万円は本当に現場の給与なのか」という疑問を持って検索している人が多いはずです。本記事では、新旧社名の対応関係を表で整理したうえで、公式情報(第5期有価証券報告書・決算資料)、口コミ傾向(OpenWork・エン カイシャの評判・就活会議など)、推定情報(編集部の分析)を分けて、転職・就職判断に必要な材料をまとめます。特に「持株会社単体の平均年収」が事業会社の実態とどれだけずれるかは、同じバッチで取り上げたヤマエグループHDと対比しながら丁寧に解説します。
ユニソルホールディングスとは|旧フルサト・マルカHDからの社名変更と新旧社名の対応表
結論から言うと、ユニソルホールディングスは「新しくできた会社」ではなく、建設資材商社のフルサト工業と機械・工具商社のマルカが2021年10月1日に共同株式移転で設立した持株会社が、グループ再編を経て2026年1月1日に商号を変えたものです(公式情報)。設立時は東証一部に上場し、2022年4月の市場再編でプライム市場へ移行しています。証券コード7128、EDINETコードE36707は社名変更の前後で変わっていません。
転職検討者が混乱しやすいのは、持株会社だけでなく事業会社の名前も同時に変わった点です。2026年1月には中核事業会社のマルカとジーネットが合併して「ユニソル株式会社」が発足し、旧マルカの建設機械部門は新しい「株式会社マルカ」として分社されました。口コミサイトや転職サイトでは旧社名のページが残っているため、どの会社の情報を見ているのかを対応表で確認してください。
| 区分 | 旧社名(〜2025年) | 現社名(2026年1月〜) | 主な事業 |
|---|---|---|---|
| 持株会社(上場会社) | フルサト・マルカホールディングス | ユニソルホールディングス(7128) | グループ経営管理のみ(従業員51名は全員出向者) |
| 中核事業会社 | マルカ(機械・工具・海外)+ジーネット(機械・工具の国内卸) | ユニソル株式会社(両社合併) | 工作機械・切削工具・FA/ロボット・海外拠点 |
| 建設資材 | フルサト工業 | フルサト工業(存続) | 鉄骨ブレース「フルブレース」・アンカーボルト等の製造・販売 |
| 建設機械 | マルカ建機部門 | 株式会社マルカ(2025年1月に分社) | 建設機械の販売・レンタル・輸出 |
| 管理部門 | 各社の総務・経理等 | UNISOLビジネスパートナーズ(2025年1月に統合) | グループ共通のバックオフィス |
| IoTソリューション | セキュリティデザイン等 | 変更なし | 防犯監視カメラ等のセキュリティ |
この対応表から分かる実務上のポイントは3つです。第一に、「ユニソルホールディングス 年収」で出てくる数値は持株会社本体のもので、実際に大半の社員が所属する事業会社の給与ではありません(次章で詳述)。第二に、口コミは「マルカ」「ジーネット」「フルサト工業」に分散しており、「ユニソル株式会社」名義の口コミはまだ数件しかありません。第三に、合併直後の会社では人事制度・拠点・システムの統合が進行中で、旧マルカ出身か旧ジーネット出身かで評価ルールや拠点配置が異なる可能性があります(推定情報)。面接では「入社後の所属会社」「適用される給与テーブルはどちらの旧制度か」を確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。
ユニソルホールディングスの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、第5期(2025年12月期)有価証券報告書(2026年3月26日提出)と2025年12月期決算説明資料にもとづきます。決算期は12月期で、3月期決算の同業他社と比較する際は年度の違いに注意してください。また、過年度に訂正報告書が提出される可能性があるため、数値を引用する際は訂正後の値かをEDINETで確認することをおすすめします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | ユニソルホールディングス株式会社(旧フルサト・マルカホールディングス株式会社、2026年1月1日商号変更) |
| 上場区分・証券コード | 東証プライム・7128(東証33業種:卸売業) |
| 本社 | 大阪府大阪市中央区南新町一丁目2番10号(東京都大田区に東京本社機能) |
| 設立 | 2021年10月1日(フルサト工業とマルカの共同株式移転により設立) |
| 平均年間給与 | 7,060,935円(提出会社単体・2025年12月31日現在。賞与・基準外賃金を含む)※対象51名は全員が子会社からの出向者 |
| 平均年齢 | 40.6歳(提出会社単体。前期43.1歳) |
| 平均勤続年数 | 10.4年(提出会社単体。出向元会社の勤続年数を通算。前期12.4年) |
| 従業員数 | 連結1,966名(外、臨時233名)/提出会社単体51名(外10名)※2025年12月31日現在 |
| 売上高 | 連結1,590億36百万円(2025年12月期、前期比▲1.7%) |
| 営業利益 | 連結33億80百万円(2025年12月期、前期比▲12.4%、営業利益率2.1%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 19億06百万円(2025年12月期、前期比▲58.7%) |
| 2026年12月期会社予想 | 売上高1,650億円・営業利益34億円・当期純利益21億円 |
| 拠点 | 国内124拠点・海外28拠点(公式サイト・決算資料) |
| 労働組合 | ジーネット労働組合(組合員277名、上部団体なし) |
| 出典 | 第5期(2025年12月期)有価証券報告書「従業員の状況」「主要な経営指標等の推移」「関係会社の状況」「大株主の状況」/2025年12月期決算説明資料/公式サイト |
なお、有価証券報告書には子会社別(いわゆる「最大人員会社」)の平均年間給与・平均年齢は開示されていません。ヤマエグループHDのように事業会社の給与を有報で開示している持株会社もあるなかで、ユニソルHDは持株会社単体の数値しか公式には確認できない会社です。この点が、次章の「年収706万円は本当か」という論点の出発点になります。
年収706万円は本当か|持株会社バイアスの読み解き方
先に答えを示すと、「706万円」は有価証券報告書に記載された正しい数値ですが、それはユニソルホールディングス本体に出向している51名の平均であって、グループ1,966名の給与水準を表す数値ではありません。転職サイトの「平均年収706万円」という表記だけを見て応募すると、事業会社の給与テーブルとの差に驚く可能性があります。ここでは有報の記載と口コミの回答値を突き合わせて、この数字をどう読むべきかを整理します。
51名全員が子会社からの出向者という構造
有価証券報告書(第5期)によると、提出会社(ユニソルHD単体)の従業員51名は、フルサト工業・マルカ・ジーネットから出向している管理部門の社員です(公式情報)。連結従業員1,966名に対して単体は51名で、約39倍の乖離があります。つまり有報の「平均年間給与706万0,935円」は、経営企画・財務・人事・IRといったグループ本社機能を担うベテラン層の平均であり、営業所で工具や建材を売る現場社員の給与は一切含まれていません。
さらに注意したいのが、2025年12月期に単体従業員の算出方法が変更された点です。前期は108名だった提出会社の従業員が、グループ兼務者を除外したことで51名に減っています。平均年齢も43.1歳から40.6歳へ、平均勤続年数も12.4年から10.4年へ下がっており、母集団自体が入れ替わっているため、前期との単純比較には向きません(公式情報にもとづく推定情報)。
持株会社単体の平均年収5期推移
フルサト・マルカHD時代からの提出会社平均年収の推移は次の通りです。2021年12月期〜2024年12月期の数値は、有報を出典とする二次ソース(転職回廊の集計)にもとづくもので、2025年12月期の706万円のみ有報原本で直接確認した値です。
| 決算期 | 提出会社 平均年間給与 | 備考 |
|---|---|---|
| 2021年12月期(第1期) | 約760万円 | 設立初年度(二次ソース値) |
| 2022年12月期(第2期) | 約785万円 | プライム移行の年(二次ソース値) |
| 2023年12月期(第3期) | 約787万円 | 連結営業利益57億円のピーク期(二次ソース値) |
| 2024年12月期(第4期) | 約740万円 | 単体108名(二次ソース値) |
| 2025年12月期(第5期) | 706万0,935円 | 単体51名に算出方法変更(有報原本) |
4期で約80万円下がっていますが、これを「給与カットが進んでいる」と読むのは早計です。母集団が108名から51名に変わったこと、平均年齢が下がったことの影響が大きいと考えられます(推定情報)。一方で、2023年12月期から連結営業利益が57億円→38.6億円→33.8億円と減益が続いており、賞与部分が業績に連動して圧縮された可能性も否定できません。持株会社の管理職クラスを狙う人にとっても、「700万円台後半が続く」と期待して応募するのは慎重にすべき局面といえます。
事業会社の口コミ年収との200万円以上の乖離、ヤマエHDとの対比
現場に近い数値として参考になるのが、口コミサイトの回答者平均です。口コミ傾向として、OpenWorkのユニソル(旧マルカ)ページでは回答者平均が約497万円(55人、平均30歳)、エン カイシャの評判のフルサト工業ページでは約426万円(34人、平均31歳)となっています。いずれも二次ソースの自己申告値で、回答者が30歳前後の若手に偏っている点は割り引く必要がありますが、有報の706万円との差は200万円以上あります。
この乖離を理解するうえで参考になるのが、同じ卸売業の持株会社であるヤマエグループHD(7130)です。同社も提出会社123名に対し連結6,414名と乖離約52倍の構造ですが、有報に「最大人員会社」としてヤマエ久野(689.9万円)と高千穂倉庫運輸(383.9万円)の平均年間給与を開示しています。読者は「配属先で待遇が300万円以上違う」ことを公式数値で確認できます。これに対してユニソルHDは子会社別の開示がなく、事業会社の水準は口コミから推定するしかありません。第85バッチのコメダHD(乖離138倍・開示なし)、第86バッチのINEST(乖離11.9倍・開示あり)と並べると、ユニソルHDは「乖離が大きいのに開示がない」ため、有報値の使い方に最も注意が必要なタイプと整理できます(推定情報)。
編集部の見解として、転職時に確認すべきポイントは次の3点です。
- 求人票の「想定年収」は、どの会社(ユニソル株式会社/フルサト工業/株式会社マルカ/ユニソルHD)の給与テーブルにもとづくかを確認する
- 賞与の算定基準がグループ連結業績か所属会社の業績かを確認する(2期連続減益局面のため)
- 旧マルカ・旧ジーネットの制度統合の進み具合(等級制度・手当・退職金)を面接で質問する

転職サイトで見た「平均年収706万円」を期待して応募しても大丈夫?

その数字は持株会社に出向している51名の平均です。事業会社の営業職なら、口コミ上の400〜500万円台を起点に、求人票の想定年収を確認するほうが実態に近いと考えられます。
事業構造|4セグメントと主要子会社、メーカー機能を持つ商社
ユニソルグループは東証の業種分類では「卸売業」ですが、自社製の鉄骨ブレース「フルブレース」を製造・販売するメーカー機能を持つ点で、純粋な卸ではありません(公式情報:公式サイトでは業界シェアNo.1とされています)。転職先として見る場合、営業職だけでなく製造・品質管理・設計提案といった職域があることを知っておくと、キャリアの選択肢が広がります。
| セグメント | 2025年12月期売上高 | 構成比 | セグメント営業利益(前期比) | 連結従業員数 | 主な内容 |
|---|---|---|---|---|---|
| 機械・工具 | 1,049億04百万円(+0.1%) | 約66% | 21億04百万円(+4.2%) | 1,147名 | 工作機械・切削工具・産業機械・FA/ロボット、海外28拠点 |
| 建設資材 | 420億70百万円(▲6.4%) | 約26% | 9億53百万円(▲39.5%) | 549名 | フルブレース・アンカーボルト等の製造・販売 |
| 建設機械 | 81億65百万円(▲2.9%) | 約5% | 1億47百万円(▲26.3%) | 61名 | 建設機械の販売・レンタル・輸出 |
| IoTソリューション | 38億96百万円(+8.6%) | 約2.5% | 2億46百万円(+30.8%) | 97名 | 防犯監視カメラ等のセキュリティ |
| 全社(共通) | — | — | — | 112名 | 持株会社・管理部門 |
主要子会社の売上規模は、ジーネット595億84百万円、フルサト工業390億65百万円、マルカ289億32百万円です(2025年12月期、公式情報)。2026年1月にジーネットとマルカが合併したことで、ユニソル株式会社は単純合算で約885億円、グループ売上の半分以上を占める中核会社になりました。転職市場での実質的な募集主体はこのユニソル株式会社とフルサト工業であり、持株会社本体の中途採用は経営管理職に限られると考えられます(推定情報)。
セグメント別に見ると、2025年12月期は明暗が分かれています。機械・工具は売上横ばいながら営業利益+4.2%と踏ん張り、IoTソリューションは小規模ながら増収増益です。一方、建設資材は鉄骨系建築の着工床面積が前年比▲8.8%となった影響で営業利益が▲39.5%と大きく落ち込みました。フルサト工業を志望する人は、建設投資は名目で高水準を維持しているものの、鉄骨系の着工が減れば直接業績に響く事業構造であることを理解しておく必要があります。
業界文脈として、機械工具商社の売上は国内製造業の設備投資、とりわけ工作機械受注に連動します。工作機械受注は2024〜25年に年間1.5兆円前後で横ばいが続き、内需は自動車・半導体関連の投資判断先送りで力強さに欠けました。山善・トラスコ中山・ユアサ商事・NaITOといった上場大手に地場の中堅商社が並立する多層構造のなかで、メーカー直販やECの台頭を背景に統合・提携が進んでおり、マルカとジーネットの合併もこの流れの一つと位置づけられます。単品売りからFA・ロボット・工具管理・IoT監視を組み合わせた提案型への転換が差別化軸になっており、エンジニアリングやITの知見を持つ人材の採用ニーズが高まっている点は、文系営業一色だった業界に技術系キャリアの入口が広がっている変化として押さえておきたいところです。
業績推移と株主構成|2期連続減益と大型株主還元の事実
転職先の安定性を判断するために、業績と資本の事実を時系列で整理します。ここは公式情報(有報・決算短信)の数値のみを記載し、解釈は推定情報として分けます。
| 決算期 | 連結売上高 | 連結営業利益 | 営業利益率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年12月期 | 1,729億80百万円 | 57億05百万円 | 約3.3% | 統合後のピーク |
| 2024年12月期 | 1,617億16百万円 | 38億60百万円 | 約2.4% | 投資有価証券売却益23.8億円を計上 |
| 2025年12月期 | 1,590億36百万円(▲1.7%) | 33億80百万円(▲12.4%) | 2.1% | 純利益19億06百万円(▲58.7%) |
| 2026年12月期(会社予想) | 1,650億円 | 34億円 | 約2.1% | 純利益21億円 |
売上は2期連続で減収、営業利益も2期連続で減益となっており、2023年12月期から2年で営業利益は約4割減っています。2025年12月期の純利益▲58.7%は、前期に計上した投資有価証券売却益23.8億円の反動に加えて、減損損失5.12億円(TSプレシジョンののれん4.70億円を含む)、貸倒引当金繰入2億円、固定資産撤去費用0.95億円など特別損失8.55億円を計上したことによるものです。純利益は減少していますが赤字ではありません。同じバッチの小野建(上場来初の純損失)と混同しないよう注意してください。有報には営業権(のれん)の追加減損の可能性も注記されており、M&Aで取得した子会社の収益動向は今後も注視点です(推定情報)。
営業利益率2.1%という薄利構造は、卸売業としては珍しくありません。ただし社員の立場では、賞与や昇給が業績に連動する場合に、好況期と踊り場期で年収の振れ幅が生じることを織り込んでおく必要があります。2026年12月期の会社予想は増収・微増益で、業界としては2026年11月のJIMTOF2026を機に更新投資が動くかどうかが焦点とされています。
株主構成については、有価証券報告書(第5期)の大株主の状況によると、筆頭株主は創業家系の資産管理会社である有限会社エフアールテイ(13.17%)、第2位はTHE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND(12.03%)です。運用者のシンフォニー・フィナンシャル・パートナーズは大量保有報告書で17.5%の保有を報告しています。同ファンドは一般にエンゲージメント(株主提案・対話)型のファンドとして知られていますが、ユニソルHDとの具体的なやり取りの内容は公表資料では確認できず、本記事では保有比率の事実のみを記載します。親会社はなく、TOBや非公開化の動きも確認できませんでした。
株主還元は大型化しています。2026年12月期は創業80周年記念配当80円を上乗せし年間配当181円(会社予想)、新中期経営計画「UNISOL Ⅱ」(2027〜2029年)では配当性向100%・総額180億円の株主還元を掲げ、自己株式取得も進めています(公式情報)。高比率の投資ファンド保有と大型還元は表裏の関係にあると見る余地がありますが(推定情報)、社員にとっての実利は「利益の大半を株主に配分する方針の下で、人件費や成長投資にどれだけ回るか」という点にあります。従業員持株会は2.79%を保有しており、持株会制度を通じて配当を受け取れる面もあります。
コンプライアンス面では、Web検索および2025年12月期有価証券報告書全文の検索で、ユニソルHDおよび主要子会社(フルサト工業・マルカ・ジーネット・セキュリティデザイン)に関する不祥事・行政処分・係争中の訴訟は確認できませんでした。「確認できなかった」ことは「存在しない」ことの証明ではありませんが、少なくとも公開情報上で転職判断に影響する処分事案は見当たりません。
旧社名別に見る口コミ傾向|ユニソル(旧マルカ)・フルサト工業・HD本体
口コミは旧社名ごとに分散しており、持株会社本体に対する投稿はごく少数です。ここでは口コミ傾向として、母数が多いページの傾向を整理します。いずれも投稿者の主観であり、断定ではなく傾向として読んでください。
ユニソル株式会社(旧マルカ)の口コミ傾向
OpenWorkの旧マルカページは総合3.01、クチコミ426件、回答者97人と、グループ内で最も情報量があります。特徴的なのはスコアのばらつきで、風通しの良さ3.8・法令順守意識4.1と高い項目がある一方、人材の長期育成2.3・社員の士気2.5・人事評価の相互尊重2.6と低い項目が並びます。月間残業時間は25.1時間、有給休暇消化率は61.4%という回答値でした。投稿傾向としては「コンプライアンスはしっかりしていて、休みも取れる」「上司に意見は言いやすい」という声と、「教育は現場任せで体系的な育成がない」「評価基準が曖昧で頑張っても給与に反映されにくい」という声が並存しています。海外拠点28か所を持つ旧マルカの流れから、海外駐在や貿易実務の機会が得やすいという声も見られますが、赴任先の景気や政策リスクで事業縮小もあり得るため、語学と業務スキルの両面で市場価値を保つ意識が必要という業界共通の注意点も当てはまります。
フルサト工業の口コミ傾向
エン カイシャの評判ではフルサト工業の総合評価3.3(33名)・208件、就活会議には232件の投稿があります。好評な点は独身寮などの福利厚生で、休日満足度88%・人間関係72%という回答比率が示されています。不満として繰り返し出るのは「営業所が地方にあり孤立感がある」「事業の独自性が低く感じる」という声です。建設資材の営業は鉄骨ファブリケーターやゼネコンを地域ごとに担当するため、地方営業所への配属・転勤があり得る点は事前に確認したいポイントです。一方、フルブレースという自社製品を持つ製造・品質管理・設計提案の職域があることは、商社営業以外のキャリアを積める余地として評価できます(推定情報)。
持株会社本体・新社名ユニソルの口コミ
ユニソルHD(旧フルサト・マルカHD)本体については、エン カイシャの評判で総合3.00・11件(待遇2.9/人事評価の適正感3.2/月残業25時間/有休消化85%)、転職会議で5件と件数が少なく、面接について「圧迫気味に感じた」という指摘が見られる程度です。新社名「ユニソル株式会社」名義の口コミはエン カイシャの評判に3件のみでスコア非表示です。件数が少ないため、これらのスコアから持株会社の働き方を一般化することはできません。
3社の口コミを総合すると、「安定・法令順守・休みは取れる」という老舗商社らしい安心感と、「給与水準の物足りなさ・育成や評価への不満」が並存する構図が浮かびます。前章で見た有報値と口コミ年収の乖離を踏まえると、待遇面の口コミは事業会社の実感を反映していると考えるのが自然です(推定情報)。
卸売業10社比較|同じ「卸売業」でも収益構造と持株会社の開示姿勢が違う
本記事と同時に取り上げた東証33業種「卸売業」10社の主要指標を並べます。決算期が12月期・10月期・5月期・3月期と5種類あるため、年度を明記しています。また、ダイワ通信と佐鳥電機は2026年3月に上場廃止しており、比較表では「非上場」と記載しています(公式情報にもとづく整理)。
| 企業(コード) | 決算期 | 連結売上高(前期比) | 営業利益(利益率) | 従業員 連結/提出会社 | 有報 平均年間給与 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ユニソルHD(7128) | 2025年12月期 | 1,590.36億円(▲1.7%) | 33.80億円(2.1%) | 1,966名/51名(乖離約39倍) | 706万円 | 旧フルサト・マルカHD。子会社別給与の開示なし。純利益▲58.7%(黒字) |
| ヤマエグループHD(7130) | 2026年3月期 | 1兆852.19億円(+7.8%) | 180.80億円(1.7%) | 6,414名/123名(乖離約52倍) | 695.7万円 | 最大人員会社の開示あり(ヤマエ久野689.9万円/高千穂倉庫運輸383.9万円) |
| 小野建(7414) | 2026年3月期 | 2,531.15億円(▲6.9%) | 47.40億円(1.9%) | 1,235名/994名 | 514万円 | 上場来初の純損失▲22.18億円。4期連続営業減益 |
| 佐鳥電機(7420) | 2025年5月期 | 1,562.42億円(+5.5%) | 39.93億円(2.6%) | 762名/357名 | 742万円(10社中最高) | 2026年3月30日上場廃止(非上場)。MIRAINIホールディングスの完全子会社 |
| アルファパーチェス(7115) | 2025年12月期 | 589.22億円(+5.3%) | 14.68億円(2.5%) | 265名/228名 | 555万円 | アスクルが61.4%保有の親子上場 |
| 南陽(7417) | 2026年3月期 | 368.15億円(+0.8%) | 28.09億円(7.6%) | 521名/158名 | 663.5万円 | 自己資本比率65.2%。売上の6割は産業機器 |
| SHINKO(7120) | 2026年3月期 | 193.83億円(+14.7%・非連結) | 9.13億円(4.7%) | 895名(非連結) | 542万円 | 医療機器・IT保守。第1四半期は毎年赤字の季節性 |
| のむら産業(7131) | 2025年10月期 | 71.11億円(+7.5%) | 7.53億円(10.6%・10社中最高) | 112名/85名 | 608.6万円 | 米袋包装。中計を上振れで取り下げ |
| ダイワ通信(7116) | 2025年3月期 | 52.41億円(+7.3%・10社中最小) | 4.53億円(8.7%) | 116名/81名 | 414万円(10社中最低) | 2026年3月25日上場廃止(非上場)。株式併合による非公開化。純損失▲1.63億円 |
| 創健社(7413) | 2026年3月期 | 47.51億円(▲4.0%) | 0.21億円(0.4%・10社中最低) | 38名/35名 | 617.5万円 | 自然食品卸。中途採用は募集なし |
この表から読み取れるポイントを、ユニソルHDの位置づけを中心に整理します。
- 売上規模:ヤマエHDの1兆852億円と創健社の47.51億円で約228倍の開きがあり、ユニソルHDは小野建に次ぐ3番目の規模です。従業員数も連結1,966名で3番目に多い一方、提出会社は51名と極端に小さい持株会社構造です。
- 営業利益率:のむら産業10.6%から創健社0.4%まで約27倍の開きがあります。ユニソルHDの2.1%は10社の中でも下位グループで、メーカー機能(フルブレース)を持ちながらも全体では薄利の商社型収益構造です。同じ「卸売業」でも、専門商社・食品卸・間接材物販・保守サービスで収益構造がまったく異なることが分かります。
- 持株会社の開示姿勢:持株会社はヤマエHD(乖離約52倍・開示あり)とユニソルHD(乖離約39倍・開示なし)の2社です。有報の平均年間給与を転職判断に使えるかどうかは、この開示の有無で大きく変わります。
- 純利益の減少:ユニソルHDは純利益▲58.7%ですが黒字を維持しています。純損失を計上したダイワ通信(調査費用)・小野建(減損)とは区別が必要です。
- 上場廃止2社の経路の違い:ダイワ通信は株式併合による完全非公開化、佐鳥電機は共同株式移転で新設した持株会社MIRAINIホールディングス(546A)が上場する形(グループとしては上場維持)で、いずれも個社の株式は東証で取引されなくなりましたが、経路と今後の情報開示の度合いが異なります。
なお、比較表の有報平均年間給与は10社すべて提出会社単体の値で、佐鳥電機・小野建・南陽などは有報転記型データベース経由で確認したものが含まれます。EDINET原本での直接確認は一部にとどまるため、応募先の数値は必ず最新の有報で再確認してください。
転職先として見たときの評価ポイントとキャリアの広がり
ここまでの公式情報・口コミ傾向・業界文脈をもとに、編集部の見解として転職判断の材料を整理します。結論としては、「法令順守・休暇取得・福利厚生の安定感を重視し、機械工具や建設資材という実需の強い商材でじっくり営業経験を積みたい人」には検討に値する一方、「短期間で年収を大きく上げたい人」「合併直後の制度変更を負担に感じる人」には慎重な確認が必要な会社と考えられます(推定情報)。
プラス面として評価できるのは次の点です。
- 連結売上1,590億円・国内124拠点・海外28拠点という事業基盤と、機械工具と建設資材という景気局面の異なる2本柱を持つこと
- 口コミ上、法令順守意識(旧マルカ4.1)や休日満足度(フルサト工業88%)が高く、有休消化率も6割〜8割台と回答されていること
- フルブレースという自社製品を持ち、営業だけでなく製造・品質管理・設計提案の職域があること
- 合併・持株会社化を経て、経営企画・M&A・グループガバナンスといった本社機能のキャリアが社内に存在すること
注意すべき点は次の通りです。
- 有報の706万円は出向者51名の値で、事業会社の口コミ年収は400〜500万円台と乖離が大きいこと
- 2期連続の営業減益と純利益▲58.7%、営業利益率2.1%という薄利構造のもとで、賞与が業績連動する場合は年収が振れやすいこと
- 2026年1月の合併直後で、旧マルカ・旧ジーネットの人事制度や拠点配置の統合が進行中であること
- 口コミで「人材の長期育成2.3」「評価が曖昧」「地方営業所での孤立感」が繰り返し指摘されていること
- 配当性向100%・総額180億円の株主還元方針の下で、人件費や成長投資への配分がどうなるかは公表資料からは読み切れないこと
キャリアパスの観点では、機械工具・建設資材商社の経験は業界内外で転用しやすい特徴があります。営業から拠点責任者、事業部長、そしてユニソル本体や持株会社の経営管理部門へ進む社内キャリアのほか、FA・自動化提案の経験を積んで工作機械メーカーやロボットSIerへ、建設資材の製造・品質管理から鉄鋼系建材メーカーやゼネコンの資材調達へ、海外拠点駐在から総合商社の産業機械部門や外資系産業機器メーカーの日本法人へ、といった業界外への道筋も業界共通のパターンとして見られます。面接では「入社後に配属される会社と拠点」「転勤・海外赴任の頻度と選択可否」「賞与の算定基準」「旧制度の統合スケジュール」の4点を確認しておくと、入社後のギャップを最小化できます。
ユニソルホールディングスに関するよくある質問(FAQ)
検索サジェストに実際に出ている疑問(社名変更・なんの会社・転勤・勤務地・福利厚生)に絞って回答します。
ユニソルホールディングスはなんの会社?フルサト・マルカとの関係は?
建設資材商社のフルサト工業と機械・工具商社のマルカが2021年10月に共同株式移転で設立した持株会社「フルサト・マルカホールディングス」が、2026年1月1日に商号を変更した会社です(公式情報)。事業は機械・工具(売上構成比約66%)、建設資材(約26%)、建設機械(約5%)、IoTソリューション(約2.5%)の4セグメントで、グループ売上は約1,590億円、連結従業員1,966名です。持株会社本体はグループ経営管理のみを担い、実際の営業・製造は子会社のユニソル株式会社(旧マルカ+ジーネット)やフルサト工業が行っています。
社名変更で何が変わった?口コミや求人を探すときの注意点は?
変わったのは持株会社の商号(フルサト・マルカHD→ユニソルHD)と、中核事業会社の合併(マルカ+ジーネット→ユニソル株式会社)、旧マルカ建機部門の分社(株式会社マルカ)です。証券コード7128や上場区分(東証プライム)は変わっていません。口コミサイトでは旧社名のページに情報が蓄積されているため、「マルカ」「ジーネット」「フルサト工業」でも検索し、どの会社の投稿かを確認して読むことをおすすめします。
転勤や勤務地はどうなる?
本社は大阪府大阪市中央区南新町一丁目2番10号で、東京都大田区に東京本社機能があります。グループ全体で国内124拠点・海外28拠点を持つため、事業会社の営業職では地方営業所への配属や転勤があり得ます(公式情報にもとづく推定情報)。口コミ傾向としてフルサト工業では「営業所が地方で孤立感がある」という声が見られる一方、旧マルカ側では海外駐在の機会を評価する声もあります。転勤の頻度や海外赴任の選択可否は会社・職種で異なるため、面接で確認してください。
福利厚生や働き方の実態は?
口コミ傾向として、フルサト工業では独身寮などの福利厚生と休日満足度88%が好評で、旧マルカでは月間残業25.1時間・有給休暇消化率61.4%という回答値があります。持株会社本体では有休消化85%という回答も見られますが件数が少なく一般化はできません。従業員持株会(保有比率2.79%)があり、ジーネットには労働組合(組合員277名)も存在します(公式情報)。休みは取りやすいという声が多い一方、育成制度や評価の納得感には課題を指摘する声がある点を踏まえて判断してください。
業績が落ちているのは心配すべき?
2025年12月期は売上▲1.7%・営業利益▲12.4%・純利益▲58.7%と2期連続の減収減益でしたが、営業利益33.8億円・純利益19.06億円の黒字は維持しています(公式情報)。純利益の大幅減は前期の有価証券売却益の反動と減損など特別損失8.55億円の影響が大きく、2026年12月期の会社予想は売上1,650億円・営業利益34億円と増収・微増益です。ただし工作機械受注は横ばい圏、鉄骨系建築の着工も弱含みという業界環境のため、賞与の業績連動分が振れる可能性は織り込んでおくとよいでしょう(推定情報)。
ユニソルホールディングスへの転職判断まとめ
ユニソルホールディングスは「旧フルサト・マルカHDが改名した、機械工具×建設資材商社の持株会社」であり、転職検討時に最も気をつけたいのは有報の平均年収706万円が出向者51名の数値である点です。応募先が持株会社か事業会社かで待遇も仕事も大きく変わるため、求人票の想定年収がどの会社の給与テーブルにもとづくかを必ず確認してください。業績は2期連続減益ながら黒字で、法令順守や休暇取得の口コミは安定していますが、合併直後の制度統合と育成・評価への不満は事前に把握しておくべき材料です。安定した実需商材で長く営業・技術のキャリアを積みたい人には検討価値があり、短期の年収アップを最優先する人には慎重な比較をおすすめします。
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本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。
公式情報源
- ユニソルホールディングス 公式サイト
- ユニソルホールディングス IRページ
- ユニソルホールディングス 採用情報
- EDINET(金融庁・有価証券報告書検索):第5期(2025年12月期)有価証券報告書(2026年3月26日提出)、2025年12月期決算説明資料(2026年2月13日)
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。2021年12月期〜2024年12月期の持株会社平均年収は有報を出典とする二次ソース(転職回廊)の集計値です。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。持株会社の平均年間給与については、対象人数・出向者構成・連結との乖離を明記し、事業会社の実態を示す数値ではないことを本文で説明しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
