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アイスコ(7698)はやばい?年収442万円と固定残業代・セールスドライバーの実態

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 「やばい」の正体:固定残業代中心の給与構造と長時間労働への不満です
  • 平均年収:有価証券報告書ベースで約442万円(2026年3月期)です
  • 仕事の中身:約360名のセールスドライバーが売場づくりまで担います
  • 事業の体力:売上577億円に対し営業利益率は約1.4%の薄利構造です

「アイスコ やばい」という検索候補を見て、この記事にたどり着いた方が多いはずです。結論から言うと、株式会社アイスコ(証券コード7698)を「やばい会社」と断定できる根拠は、公開情報の範囲では見当たりませんでした。ただし口コミサイトの総合評点が転職会議で1.90/5.0と低位にとどまっていることも事実で、その不満が何に集中しているのかを分解しないと、転職判断はできません。この記事では、有価証券報告書ベースの公式数値、複数媒体の口コミ傾向、そして事業構造の分析という3つを分けて整理し、「やばい」と言われる中身を具体的に検証します。

まず整理|株式会社アイスコ(7698)と、名前が似ている別の会社・別の検索

本題に入る前に、必ず切り分けておくべき点が3つあります。ここを取り違えると、まったく別の会社の求人や、労働環境と無関係な情報を見て判断してしまうためです。

  • 本記事の対象:神奈川県横浜市泉区に本社を置く株式会社アイスコ(証券コード7698・東証スタンダード市場/公式ドメインは iceco.co.jp)です。
  • 同名の別法人:千葉県八千代市に「アイスコ株式会社」(冷凍冷蔵・EC物流、非上場、資本金3,600万円/ドメインは iceco.jp)が実在します。「株式会社」が社名の前にあるか後ろにあるかだけの違いですが、まったくの別会社です。求人サイトで社名だけを見て応募すると取り違えるおそれがあるため、所在地と証券コードで確認してください。
  • 無関係な検索の混在:「アイスコーヒー」「アイスコンビニ」「アイスコンテナ」「アイスコーン」など、社名と部分一致するだけの商品・レシピ系キーワードが大量に存在します。検索候補の見かけの多さは、そのまま同社への関心の大きさではありません。

なお、社名の英字表記は「aisco」ではなく「Iceco」です。公式サイト・IRページを探すときはこの綴りで確認すると確実です。

アイスコはどんな会社か|アイスと冷凍食品「だけ」の専門卸

公式情報として、同社の東証業種分類は「卸売業」で、事業内容はアイスクリームと冷凍食品に特化した低温食品の専門卸です。公式サイトによると、創業は1948年の「相原冷菓店」、会社設立は1952年5月28日、資本金は3億8,387万円(2026年3月31日現在)。株式上場は2021年4月8日(旧JASDAQスタンダード)で、市場区分再編を経て現在は東証スタンダード市場に上場しています。

ここに、この会社を理解する最初のポイントがあります。創業から70年超の老舗でありながら、上場企業としてはまだ5年目という二面性です。同族経営の色は濃く、有価証券報告書の大株主欄では資産管理会社とみられる株式会社KANコーポレーションが34.35%を保有し、創業家関係の持分を合わせると支配的な構成になっています。一方で取引先の江崎グリコが3.82%、アイスコ従業員持株会が3.63%を持ちます。

事業は次の2セグメントに分かれます。

  • フローズン事業(売上の約87%):アイスメーカー約10社、冷凍食品メーカー約10社の商品を仕入れ、関東〜東海エリアのドラッグストア・食品スーパー・ディスカウントストアなど約5,000顧客へ卸売します。冷凍倉庫を中心に14〜15拠点の自社物流網を持ちます。
  • スーパーマーケット事業:神奈川県内で生鮮特化型スーパー「スーパー生鮮館TAIGA」を8店舗運営。加えて冷凍食品専門店「FROZEN JOE’S」を新規展開しており、2025年9月には調布パルコ店を出しています。

つまり同社は「B2Bの低温卸」と「自社小売」の二本立てで、募集される職種の中心はルートセールスドライバー(配送兼営業)と物流・店舗スタッフです。この職種構成が、後述する年収水準と労働時間の話に直結します。

アイスコの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を先に一覧で確認できます。公式情報として提示する数値は以下のとおりで、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。

項目内容
会社名株式会社アイスコ(Iceco Inc.)
証券コード/市場7698/東京証券取引所スタンダード市場(2021年4月8日上場)
本社所在地神奈川県横浜市泉区新橋町1212
設立/創業1952年5月28日設立(創業1948年「相原冷菓店」)
資本金3億8,387万円(2026年3月31日現在)
平均年間給与4,421,000円(約442万円)/2026年3月期・提出会社
平均年齢39.1歳/2026年3月期・提出会社
平均勤続年数5.8年/2026年3月期・提出会社
従業員数868名(有価証券報告書「従業員の状況」・臨時雇用者を除く就業人員/2026年3月期)
従業員数(公式サイト)893名(会社概要)/パート・アルバイトを含め1,473名(会社情報・2026年3月31日現在)
売上高577億1,600万円(2026年3月期・前期比+5.5%)
営業利益7億8,200万円(同+24.6%/営業利益率 約1.4%)
経常利益7億9,100万円(同+14.4%)
当期純利益3億7,400万円(同▲22.1%/減損損失2億1,700万円等を計上)
翌期会社予想2027年3月期 売上625億円(+8.3%)・営業利益7億2,400万円・純利益4億8,800万円
決算期3月期(2020年12月期までは12月決算。2021年3月期に変更)/決算発表2026年5月13日
出典2026年3月期 有価証券報告書「従業員の状況」由来の集計値、決算短信・公式IR「会社概要」

出典についての注記です。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数の4項目は、有価証券報告書「従業員の状況」に由来する数値を、IRBANK(EDINETコードE36435のXBRL集計)と日経会社情報DIGITALの2媒体で照合し、両者が完全に一致することを確認したうえで掲載しています。有価証券報告書のPDF原本そのものを開いての確認には至っていないため、本記事では「有価証券報告書ベース」と表記しています。

アイスコは「やばい」のか?検索需要の中身を3つに分解する

結論を先に書きます。「アイスコ やばい」という検索が発生している理由は、大きく3つの不満に整理できます。①固定残業代が給与の中心を占めるという給与構造、②月45〜50時間前後という残業時間と年間休日、③評価基準と経営層に対する納得感の低さ、です。いずれも口コミ傾向にもとづく情報であり、会社の公式開示ではない点を最初にお断りしておきます。

まず、口コミの「量」と「評点」の実際を押さえてください。

媒体口コミ件数総合評点掲載されている平均年収
転職会議271件1.90/5.0371万円(回答者平均29.9歳)
エン カイシャの評判430件2.7点(正社員70名回答)388万円(回答者平均32歳)
OpenWork16人集計おおむね2.25〜3.05405万円
就活会議退職理由・離職率で29件——
Yahoo!しごとカタログ113件——

従業員868名規模の会社としては口コミの絶対量が多く、しかも下位評価に偏っています。転職会議では5段階中「1」が32%、「2」が30%と、下位評価が6割を超えています。「やばい」という検索が発生するだけの母数が、実際にネット上に存在しているということです。

① 固定残業代中心の給与構造という不満

最も繰り返し指摘されているのがこの点です。口コミ傾向としては、転職会議に「給料の半分以上が固定残業代と手当で占められ、基本給が上がらない」という趣旨の投稿が見られます。さらに踏み込んだ記述として「固定残業が80〜90時間分」という投稿も確認できますが、これは個人の投稿であって会社の公式開示ではありません。実際の固定残業時間数・組み入れ額は、必ず求人票の「固定残業代に関する記載」と、内定時の労働条件通知書で確認してください。

この構造がイメージしやすい具体例が、OpenWorkに投稿されている年収内訳です。フローズン事業部のルート配送職で、基本給300万円+残業代96万円+賞与10万円=年収420万円という記載があります。これが実態を代表する保証はありませんが、年収420万円のうち残業代が96万円=約23%を占めるという構図は、「働いた時間の長さで年収が決まる」タイプの給与設計であることを示唆します(推定情報)。

裏を返すと、残業を減らすと手取りが下がるという緊張関係が生まれます。転職検討者が確認すべきなのは「提示年収の額面」ではなく、その内訳のうち何万円が固定残業代で、何時間分に相当するのかという一点です。

② 月45〜50時間前後の残業と、年間休日への不安

労働時間についても、複数媒体の集計値がほぼ同じ水準に収れんしています。口コミ傾向として、転職会議の集計では月平均残業47.1時間、営業職に限ると51.9時間/月。エン カイシャの評判の集計では月間残業46時間で、勤務時間に対する納得度は53%と半数強にとどまります。

加えて、投稿の中には「年間休日が100日を切る」「有給を申請する前に辞める人が多い」という記述も見られます。一方で同じ媒体には「有給が取りやすくなってきた」という改善方向の声も併存しており、時期・部署・拠点によって体感が大きく分かれている可能性があります(推定情報)。年間休日数は求人票に必ず記載される項目ですので、応募先の職種・拠点ごとの数字を直接確認するのが確実です。

なぜ長時間労働になりやすいのかは、事業構造から説明がつきます。アイスの需要は夏に極端に集中する季節性の強い商材であり、かつ配送先は約5,000顧客の小売店舗です。夏場のピークと、後述する「売場づくりまで行う」業務範囲の広さが重なると、繁忙期の負荷が跳ね上がりやすい構造にあります。

③ 評価基準と経営層への納得感の低さ

エン カイシャの評判の項目別スコアは、この会社の内側をよく表しています。会社の成長性・将来性は3.2、事業の優位性・独自性は3.0と平均以上である一方、イノベーションへの挑戦は2.3、経営陣のリーダーシップは2.1と最も低くなっています。つまり「事業そのものは強いと思うが、経営の進め方には納得しきれていない」という評価構造です。

転職会議側でも「評価基準が曖昧」「できる人に仕事が集中する」といった投稿が見られます。他方、職場の人間関係の満足度は73%と高く、人間関係のストレスよりも、制度・評価・時間の問題として不満が出ていると読めます。

ただし、ネガティブな声だけを見て判断すると実像を外します。同じ口コミ群の中で繰り返し評価されている点は以下のとおりです(いずれも口コミ傾向)。

  • 賞与の安定:「ボーナスが毎年必ず出る」という趣旨の投稿が複数あります。営業利益が3期連続で増えている業績とも整合します。
  • 住居関連の福利厚生:「住宅手当がある」「引っ越し費用や家賃が会社負担」という投稿が見られます。額面年収に表れない実質的な可処分所得の差になり得る部分です。
  • 有給の取得環境の改善:「有給が取りやすくなってきた」という時系列の変化に触れた投稿があります。
  • 人間関係:前述のとおり満足度73%。

求職者
求職者

口コミが低評価ばかりで不安です。結局この会社は避けたほうがいいのでしょうか?

避けるべきかどうかは、あなたが「額面の安定と福利厚生」を重視するのか、「労働時間の短さと基本給の伸び」を重視するのかで答えが変わります。不満が人間関係ではなく給与構造と時間に集中しているという事実は、条件面を入社前に詰め切れれば回避可能な論点が多いことも意味します。次章で、その条件面の中核である年収を分解します。

年収442万円の中身|有報と口コミ371〜405万円がずれる2つの理由

結論から言うと、公式の442万円と口コミの371〜405万円のどちらも間違いではありません。母集団が違うだけです。この差の理由を理解しておくと、提示年収を見たときの判断精度が上がります。

公式の平均年間給与と、その6期推移

有価証券報告書によると、2026年3月期・提出会社の平均年間給与は4,421,000円(約442万円)です。6期の推移は次のとおりで、緩やかな右肩上がりが続いています。

決算期平均年間給与平均年齢平均勤続年数従業員数
2021年3月期約425万円—5.6年645名
2022年3月期約431万円36.7歳5.7年679名
2023年3月期約429万円37.3歳5.9年693名
2024年3月期約432万円37.6歳5.0年752名
2025年3月期約434万円38.5歳5.7年850名
2026年3月期約442万円39.1歳5.8年868名

この表からは、口コミだけを読んでいては見えない事実が3つ読み取れます。

  • 5年で従業員が約35%増えている(645名→868名)。縮小ではなく明確な拡大局面です。
  • 平均年齢が2.4歳上がっている(36.7歳→39.1歳)。人員を増やしながら平均年齢が上がるのは、中途採用の比重が高いか、定着層の高齢化が進んでいるかのいずれかと考えられます(推定情報)。
  • 2024年3月期に勤続年数が5.9年→5.0年へ急落している。同期は従業員が693名→752名と59名増えており、大量採用による希薄化が起きたとみられます(推定情報。会社側の説明は確認できなかったため断定はできません)。翌期以降は5.7年→5.8年へ戻っています。

年収の伸び幅は6年で約17万円(+4.0%)です。近年の食品業界の賃上げ潮流と比べると穏やかで、短期間で年収を大きく引き上げたい人には物足りない可能性があります(推定情報)。

公式値と口コミ値がずれる2つの理由

理由①:有報の442万円は「管理職を含む全社平均」だから。口コミサイトの回答者の平均年齢は転職会議で29.9歳、エン カイシャの評判で32歳です。一方、有価証券報告書ベースの平均年齢は39.1歳。口コミは20代後半〜30代前半の層に、有報は管理職を含む全年齢層に基づく数字であり、7〜9歳分の年齢差がそのまま金額差に表れていると考えるのが自然です。推定情報としての読み方はこうなります。20代後半で入社した場合の現実的な着地は口コミ側の370〜400万円台のレンジに近い可能性があり、442万円は「勤続を重ねて役職が付いた層まで含めた平均」と捉えるべきです。

理由②:有報の868名には約600名の非正規層が含まれていないから。有価証券報告書「従業員の状況」の従業員数は868名ですが、公式サイトの会社概要は893名、会社情報ページはパート・アルバイトを含めて1,473名と記載しています。つまり差分にあたる約600名の店舗・物流の非正規層の待遇は、442万円という数字には反映されていません。スーパー生鮮館TAIGA 8店舗の店舗スタッフや物流センターの庫内作業などがここに含まれると考えられます(推定情報)。「従業員1,473名の会社の平均年収が442万円」という誤読は避けてください。

職種別に見た年収の目安と、転職時に必ず確認すべき5項目

職種別・役職別の年収は有価証券報告書では開示されていません。そのうえで、公式平均442万円と口コミの実額・投稿内訳から逆算した目安を推定情報として整理します。実際の提示額は経験・拠点・職種で変動します。

職種・階層年収の目安(推定)根拠・注記
セールスドライバー(20代・未経験入社)350万〜400万円前後口コミ実額371万〜405万円の下限側。固定残業代を含む前提
セールスドライバー(30代・中堅)400万〜450万円前後OpenWork掲載のルート配送420万円の事例が該当レンジ
営業所・拠点の管理職層500万円以上の可能性全社平均442万円が成立するには上位層が必要という逆算
店舗・物流の非正規雇用有報の平均年収には非反映従業員868名(有報)と1,473名(公式)の差分約600名

この会社に限っては、内定時に確認すべき論点がかなりはっきりしています。以下を労働条件通知書で必ず突き合わせてください。

  • 固定残業代の金額と、それが何時間分に相当するか(口コミの「80〜90時間分」の真偽はここで確定します)
  • 固定残業時間を超過した分の割増賃金が別途支払われるか
  • 年間休日数(口コミの「100日を切る」という記述との突き合わせ)
  • 住宅手当・引っ越し費用・家賃補助の適用条件(実質的な年収差になります)
  • 賞与の支給実績と算定方法

「アイスコ 事故」と検索される理由|公開情報で確認できたこと・できなかったこと

この語で検索してこの記事に来た方のために、正面から書きます。行政処分、製品リコール、労働基準監督署による是正勧告、係争中の訴訟について、本記事の作成にあたって検索した範囲では、該当する報道・開示は確認できなかったというのが結論です。同社に関する具体的な「事故」に該当する事案も、公開情報の範囲では確認できなかったのが実際のところです。

ここで重要なのは、「確認できなかった」ことと「存在しない」ことは同じではないという点です。本記事はこれを断定せず、確認できた範囲の事実として記載します。事案の有無を気にされる場合は、公式IRの適時開示一覧を直接ご確認ください。そのうえで、この検索が発生する背景として説明できる要素は次の2点にとどまります。

  • 職種の性質による一般的な関心:同社の中核職種は配送を伴うセールスドライバーです。車両を日常的に運転する職種一般について、応募検討者が交通事故のリスクや事故時の補償・車両保険の扱いを気にするのは自然なことです。これは職種一般に対する関心であって、同社で事故が起きたという意味ではありません。
  • 部分一致による無関係な検索の混入:前述のとおり「アイスコーヒー」「アイスコンビニ」など、社名と文字列が部分一致するだけの検索が大量に存在し、検索データ上これらが同社関連として集計される例が多く含まれます。

面接時に確認するなら、「事故が起きたか」ではなく「車両事故時の自己負担ルール」「安全教育の頻度」「デジタコ等による運行管理の仕組み」といった、制度そのものを聞くほうが実務的です。

セールスドライバーの仕事は「運ぶだけ」ではない|フルメンテナンスサービスの中身

労働時間の話をした以上、「その時間で何をしているのか」を具体的に書かないとフェアではありません。ここが同社を理解する最大のポイントです。

公式情報として、同社は約360名のセールスドライバーを擁し、単に商品を店舗に届けるのではなく、売場に陳列し、売場づくりそのものまで担う「フルメンテナンスサービス」を提供しています。これが同社の差別化点であり、取引先である小売各社が同社を使う理由でもあります。

この業務範囲は、両面の意味を持ちます。

観点プラスに働く面負荷になり得る面
業務範囲配送+提案営業+売場づくりまで一気通貫で経験できる単純な配送職より1店舗あたりの滞在時間・作業量が増える
スキル形成什器・棚割・販促の実務が身につき、小売バイヤーやメーカー営業へ展開しやすいルートが固定化すると担当先以外の経験が広がりにくい
評価売場の作り込みが売上に直結し、成果が見えやすい成果の出る人に業務が集中しやすいという口コミがある
季節性夏の繁忙期は動きが多く、成果を出しやすいアイスは需要の季節変動が大きく、繁閑差が生じやすい

推定情報として、この「売場づくりまでやる」という業務設計こそが、月47時間前後という残業時間の背景にあると考えられます。逆に言えば、「配送だけの仕事がしたい」人には業務範囲が広すぎ、「モノを売る仕事がしたい」人には運転が必須という、適性がはっきり分かれる職種です。

働く場所については、公式サイトによると冷凍倉庫を中心に14〜15拠点の自社物流網を持ち、営業エリアは関東から東海に及びます。検索候補にも横浜・厚木・立川・狭山・岩槻・名古屋・浜松・焼津といった拠点名が数多く並びます(個別拠点の所在・稼働状況は公式サイトの拠点一覧でご確認ください)。応募時は、勤務地が本社なのか各営業所・物流センターなのか、転居転勤の有無を必ず確認してください。

事業構造から見る給与水準|営業利益率1.4%と、増益なのに減益という2026年3月期

年収442万円という水準は、感情ではなく事業構造から説明できます。ここを理解すると、「この会社の給与が今後どう動きうるか」まで見通せます。

売上577億円・営業利益7.8億円という薄利構造

決算短信によると、2026年3月期の業績は売上高577億1,600万円(前期比+5.5%)、営業利益7億8,200万円(同+24.6%)、経常利益7億9,100万円(同+14.4%)です。3期の推移は次のとおりで、売上・営業利益ともに伸びています。

決算期売上高営業利益営業利益率
2024年3月期504億9,900万円4億5,200万円約0.9%
2025年3月期547億1,700万円6億2,800万円約1.1%
2026年3月期577億1,600万円7億8,200万円約1.4%
2027年3月期(会社予想)625億円7億2,400万円約1.2%

ここで注目すべきは営業利益率が約1.4%にとどまるという卸売業特有の薄利構造です。売上が577億円あっても、手元に残る営業利益は8億円弱。この構造では、人件費を大きく積み増す余地が構造的に限られます。年収442万円という水準は、経営姿勢の問題というよりビジネスモデルの利益率が規定している面が大きいと考えられます(推定情報)。

ただし2期で営業利益率が0.9%→1.4%へ改善している点は、明確なプラス材料です。中間期(2026年3月期2Q累計)は売上307億7,600万円(前年同期比+5.7%)で、アイス・冷凍食品の値上げによって販売単価が前年同期比+5.3%上昇したことが増収に寄与したと開示されています。なお2026年3月期の通期セグメント別実額は、一次資料では確認できなかったため本記事では扱いません。

営業利益は+24.6%なのに、純利益は▲22.1%というねじれ

この記事で最も注意して読んでほしい数字がここです。2026年3月期は営業利益が+24.6%と大きく伸びた一方で、当期純利益は3億7,400万円と前期比▲22.1%の減益になっています。

要因は特別損失です。収益性が低調な「スーパー生鮮館TAIGA 藤が丘店」に係る減損損失2億1,700万円と、固定資産売却損1,600万円を計上したことによります。営業利益7億8,200万円に対して減損2億1,700万円ですから、インパクトの大きさが分かります。

この事実が転職検討者に持つ意味は、強い事業と弱い事業がはっきり分かれているという点です。売上の約87%を占めるフローズン事業(卸)は堅調に伸びる一方、スーパーマーケット事業では不採算店舗の減損という形で弱さが表面化しました。卸の営業・物流職と小売店舗の職では、事業の置かれた状況が同じではありません(推定情報)。減損の対象店舗まで開示されているため、判断材料は読者側にあります。

さらに、2027年3月期の会社予想は売上625億円(+8.3%)と増収である一方、営業利益は7億2,400万円と減益予想です。増収でも利益が減る計画を会社自身が置いている点は、賞与や昇給を期待して入社を検討する場合に押さえておくべき前提です。

アイスコの将来性|値上げ耐性・42億円の物流投資・そして減益予想

「アイスコ 将来性」という検索に対する回答を、プラス材料とマイナス材料の両方で整理します。結論としては、事業の底堅さは高いが、利益率の低さと2027年3月期の減益予想という重しがあるというのが公開情報から読み取れる姿です。

プラス材料:ニッチ特化と、値上げが通る商材

  • 「アイスと冷凍食品だけ」という極端な特化:低温カテゴリー特化で売上577億円を積み上げている業態は珍しく、冷凍倉庫・冷凍車という資本と温度管理のオペレーションが参入障壁として機能していると考えられます(推定情報)。
  • 値上げが売上増につながっている:中間期に販売単価が前年同期比+5.3%上昇し、増収に寄与しました。原材料高・物流費高の環境下で価格転嫁が一定通っている証左といえます。
  • 冷凍食品市場の底堅さ:共働き世帯の増加や中食需要の定着が追い風です。同社は冷凍食品専門店「FROZEN JOE’S」を新規展開し、2025年9月に調布パルコ店を出店しています。
  • 拡大局面にある人員:従業員数が5年で645名→868名と約35%増えており、求職者にとって入口が広いことを意味します。

プラス材料:42億円を投じる関東マザー物流センター

同社は埼玉県に関東マザー物流センターを約42億円投じて建設中で、冷凍立体自動倉庫を導入し省人化・効率化を進める計画です。営業利益7.8億円の会社が42億円規模の投資を行うわけですから、経営としての本気度は数字が示しています。

転職判断の観点では、これは「物流現場の働き方が今後変わる可能性がある」というシグナルです(推定情報)。冷凍立体自動倉庫が稼働すれば、庫内のピッキング作業のあり方や配送の組み方が変わり得ます。一方で、大型投資は減価償却を通じて数年間の利益を圧迫する側面もあり、2027年3月期の減益予想の背景の一つになっている可能性も考えられます。

マイナス材料:利益率の低さ、小売事業、そして業界環境

  • 営業利益率約1.4%:前述のとおり、賃上げ原資を厚くしづらい構造です。
  • 小売事業の不採算:スーパー生鮮館TAIGAで減損損失が発生しており、2026年3月期の純利益減益の直接要因になりました。
  • 2027年3月期は営業減益予想:増収でも営業利益は前期を下回る計画です。
  • 物流の2024年問題:トラックドライバーの時間外労働規制強化以降、食品流通業界ではドライバー不足と物流費上昇が続いています。配送を自社で持つ同社にとってはコスト圧力であると同時に、自社物流網を持つこと自体が差別化になるという両面があります(推定情報)。
  • 食品卸業界の再編圧力:食品卸業界全体では大手による統合と物流・デジタル投資の大型化が進んでおり、中堅規模の卸は専門性で生き残る戦略を取る傾向にあります。同社の「低温特化」はまさにその戦略ですが、規模の経済では大手に劣後します(推定情報)。

総合すると、短期的に急成長して給与が跳ね上がるタイプの会社ではなく、需要が安定した領域で着実に規模を広げていくタイプと評価するのが妥当です。安定を求める人には合理的な選択肢になり得ます。

同じ東証上場の卸売企業と比べたアイスコの位置

「卸売業」とひとくくりにされる企業でも、扱う商材によって年収も利益率もまったく違います。同時期に有価証券報告書を確認した東証上場の卸売企業と並べると、アイスコの立ち位置がはっきりします。公式情報にもとづく数値ですが、決算期が企業ごとに異なる点に注意してください。

企業名(コード)対象決算期平均年間給与売上高営業利益(利益率)従業員数
アイスコ(7698)2026年3月期442.1万円577.16億円7.82億円(約1.4%)868名(単体)
白銅(7637)2026年3月期777.6万円681億円28.72億円(約4.2%)322名(単体)
オーウエル(7670)2026年3月期685.7万円682.68億円12.61億円(約1.8%)370名(単体)
ダイコー通産(7673)2026年5月期674.0万円219.84億円12.65億円(約5.8%)140名
ミクリード(7687)2026年3月期786.2万円76.71億円4.07億円(約5.3%)34名
杉田エース(7635)2025年3月期(上場最終期)573.9万円756.61億円8.30億円(約1.1%)504名(単体)

この表を読むうえでの注記は次のとおりです。数字だけを単純比較すると誤読しますので、必ず併せて確認してください。

  • 決算期が異なります:上表でもダイコー通産のみ2026年5月期、杉田エースのみ2025年3月期です。同一時点の比較ではありません。
  • 杉田エースは2026年3月24日をもって東証スタンダード市場を上場廃止し、非公開化されています。掲載数値は上場中最後のフル開示である2025年3月期のもので、他社と基準が異なります。2026年3月期の通期実績は開示されていません。
  • ミクリードの786.2万円は「若手が多い会社の平均」ではありません:従業員34名という小規模組織で管理職比率が高いことによる、見かけ上の高さである点に注意が必要です。
  • 従業員規模の差が口コミ件数の差になります:同時期に確認した企業群では、連結2,466名規模の企業から34名規模の企業まで約73倍の開きがあり、口コミ件数もそれに比例します。アイスコの口コミが多く見えるのは、規模と歴史の長さの反映でもあります。
  • 営業利益率の幅は極めて大きい:同時期に確認した卸売企業群では、営業利益率9.0%の企業から、アイスコの約1.4%、約1.1%の企業、さらに4期連続営業赤字で東証グロースの上場維持基準に不適合となり2026年5月19日に適合計画書を開示して改善期間に入っている企業(結果は未確定)まで存在します。同じ「卸売業」でも構造がまったく違います。

読み取れる結論はシンプルです。アイスコの年収水準が同業の中で下位にあるのは、扱う商材の粗利率と営業利益率の差が主因と考えられます(推定情報)。金属材料や設備資材の商社は1件あたりの単価と粗利が大きく、食品の低温卸は単価が小さく物流コストが重い、という構造差です。年収を最重視するなら扱う商材ごと変える選択肢もあり、逆に景気変動に強い生活必需品カテゴリーを取るという選択もあります。より近い同業としては、低温物流を持つ加藤産業(9869)、ヤマエグループホールディングス(7130)、業務用食品卸の尾家産業(7481)、トーホー(8142)などの求人条件も並べて見ると、業界内での相対評価がしやすくなります。

アイスコへの転職に向いている人・慎重に検討したい人

ここまでの公式情報・口コミ傾向・事業分析をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。

向いている人慎重に検討したい人
運転が苦にならず、体を動かす仕事に納得感がある人デスクワーク中心の働き方を希望する人
配送だけでなく、売場づくり・提案まで含めて担当したい人業務範囲を明確に区切って働きたい人
景気変動を受けにくい生活必需品カテゴリーで安定して働きたい人成長業界で短期間に年収を大きく引き上げたい人
賞与の安定性と住宅関連の福利厚生を重視する人基本給そのものの上昇スピードを重視する人
関東〜東海エリアで腰を据えて働きたい人年間休日・残業時間の条件を最優先で決めたい人
拡大局面の会社で拠点や役割が増える環境を歓迎できる人制度・評価基準が整った大企業の枠組みを求める人

特に重要なのは3行目と5行目です。「安定」と「働く時間の長さ」がセットになっている会社であるため、どちらを優先するかで評価が真逆になります。口コミ評点が低いのは、後者を重視する人が投稿しているためという側面も考えられます(推定情報)。

アイスコへの転職|編集部の見解

編集部の見解として、アイスコは「事業は堅い、条件面は要確認」という典型的なタイプの企業だと考えられます。

評価できる点は明確です。売上は3期連続で増加し、営業利益率も0.9%→1.1%→1.4%と改善が続いています。従業員数は5年で約35%増え、42億円規模の物流投資も進行中で、縮小している会社ではありません。

一方で、慎重に見るべき点も同じくらい明確です。営業利益率が約1.4%である以上、人件費を大幅に増やす原資は構造的に限られます。2027年3月期は会社自身が営業減益を予想しています。そして口コミ側では、固定残業代中心の給与構造と月45〜50時間前後の残業という指摘が複数媒体で一致しています。

したがって結論は条件つきです。運転と売場づくりを含む仕事内容に納得でき、かつ内定時に固定残業代の内訳・年間休日・住宅手当の条件を書面で確認したうえで「その条件でも良い」と判断できるなら、生活必需品カテゴリーで安定して働ける選択肢として合理性があります。逆に、提示年収の内訳を確認しないまま額面だけで決めると、入社後のギャップが生じやすい会社だと考えられます。

アイスコに関するよくある質問

アイスコへの転職・就職を検討する人から実際に検索されている疑問に、公開情報の範囲で回答します。

アイスコの平均年収はいくらですか?

公式情報として、有価証券報告書によると2026年3月期・提出会社の平均年間給与は4,421,000円(約442万円)です。平均年齢は39.1歳、平均勤続年数は5.8年。一方、口コミ傾向では転職会議371万円(回答者平均29.9歳)、エン カイシャの評判388万円(同32歳)、OpenWork405万円と、いずれも公式値を下回ります。これは口コミの回答者が若年層に偏っているためと考えられます(推定情報)。

アイスコの求人はどんな職種が中心ですか?

事業構成上、中心となるのはフローズン事業のセールスドライバー(配送兼営業)です。公式サイトによると同社は約360名のセールスドライバーを擁し、配送だけでなく売場への陳列・売場づくりまで担う「フルメンテナンスサービス」を提供しています。加えて物流センターの運営職、スーパー生鮮館TAIGAや冷凍食品専門店FROZEN JOE’Sの店舗職、本社の管理部門などがあります。募集職種・応募資格は公式採用サイトで最新情報をご確認ください。

本社や営業所はどこにありますか?転勤はありますか?

本社は神奈川県横浜市泉区新橋町1212です。公式サイトによると冷凍倉庫を中心に14〜15拠点の自社物流網を持ち、営業エリアは関東から東海に及びます。転勤の有無・範囲については有価証券報告書では開示されていないため、応募職種ごとの勤務地と転居転勤の可能性を、求人票と面接で必ず確認してください。

残業時間や年間休日はどのくらいですか?

残業時間・年間休日は有価証券報告書では開示されていません。口コミ傾向としては、転職会議の集計で月平均残業47.1時間(営業職は51.9時間/月)、エン カイシャの評判の集計で月間残業46時間という数字が掲載されています。また「年間休日が100日を切る」という個人の投稿も見られますが、これは会社の公式開示ではありません。求人票の年間休日数と固定残業時間の記載で必ず確認してください。

千葉県八千代市の「アイスコ株式会社」と同じ会社ですか?

別会社です。本記事の対象は横浜市泉区に本社を置く株式会社アイスコ(証券コード7698・東証スタンダード市場・iceco.co.jp)で、千葉県八千代市のアイスコ株式会社(冷凍冷蔵・EC物流、非上場、資本金3,600万円・iceco.jp)とは資本関係のない別法人です。求人を探す際は、所在地と証券コードで判別してください。

アイスコへの転職判断まとめ

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、記事の情報だけでなく、求人票と労働条件通知書、そして自分の適性を含めて確認してください。

判断軸評価と根拠
年収水準有価証券報告書ベースで約442万円(2026年3月期)。6期で約17万円の上昇。同時期に確認した東証上場の卸売企業と比べると下位のレンジ
給与の内訳固定残業代の比重が高いという口コミが複数媒体で一致。内定時に金額と時間数の確認が必須
労働時間口コミ集計で月46〜47時間前後(営業職51.9時間)。売場づくりまで担う業務設計が背景にあると考えられる
働きやすさ人間関係の満足度73%と良好。一方で勤務時間の納得度53%、年収納得度51%と条件面の評価は分かれる
安定性売上3期連続増、従業員5年で約35%増、値上げが通る商材。生活必需品カテゴリーで景気変動に比較的強い
収益構造営業利益率約1.4%の薄利構造。2027年3月期は増収ながら営業減益予想
事業リスクスーパーマーケット事業で減損損失2億1,700万円を計上。卸と小売で状況が異なる
キャリアの広がり売場づくり・棚割の実務経験は、小売バイヤーや食品メーカー営業への展開余地がある
コンプライアンス行政処分・リコール・是正勧告・係争中の訴訟は、公開情報の範囲では確認できなかった

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数の中核データは有価証券報告書「従業員の状況」に由来する数値をIRBANK(EDINETコードE36435)と日経会社情報DIGITALの2媒体で照合したうえで掲載し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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