ナ・デックスの評判・年収627万円・不祥事の事実|溶接制御に強い商社兼メーカーの実像
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 正体:抵抗溶接制御装置に強い名古屋の商社兼メーカー。売上の約7割が日本・自動車業界向け
- 不祥事の事実:元業務委託社員の循環取引・不正流用で過年度訂正。行政処分は確認できなかった
- 年収:有報平均627万円(単体235名)。連結731名の約3分の1の値で製造・海外子会社は含まず
- 判断軸:溶接制御の専門性と北米成長は魅力。口コミ総合2.5前後と営業の休日出勤傾向は要確認
ナ・デックス(東証スタンダード・7435)は、名古屋に本社を置く溶接・FA機器の商社兼メーカーです。「ナ・デックス 不祥事」「ナ・デックス 年収」「ナ・デックス 評判」といった検索が並ぶように、転職検討者が知りたいのは「何をしている会社なのか」「2024〜25年に何があったのか」「給与と働き方は実際どうか」の3点に集約されます。この記事では、第76期(2026年4月期)有価証券報告書・決算短信・特別調査委員会の公表内容を公式情報として整理し、OpenWorkや転職会議などの口コミ傾向、そこから導かれる推定情報を明確に分けて、転職先として判断できる材料をそろえます。
ナ・デックスの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。すべて公式情報で、第76期(2025年5月1日〜2026年4月30日=2026年4月期)の有価証券報告書(2026年7月27日提出)と2026年4月期決算短信を出典としています。ナ・デックスは4月末決算という珍しい決算期で、3月決算の他社と年度を比べる際は期のずれに注意してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ナ・デックス(NADEX CO., LTD.) |
| 上場区分・証券コード | 東証スタンダード・7435(東証33業種分類は卸売業) |
| 本社 | 愛知県名古屋市中区古渡町9番27号 |
| 設立 | 1950年(株式会社名古屋電元社として設立、1992年に現商号へ変更) |
| 主要事業 | 抵抗溶接制御装置・接合機器・FAシステムの製造販売、産業機器・電子部品の商社事業、北米でのスマートエナジー事業 |
| 平均年間給与 | 約627万円(提出会社単体・第76期。前期594万円) |
| 平均年齢 | 41.3歳(単体・第76期。前期42.4歳) |
| 平均勤続年数 | 10.9年(単体・第76期。前期11.7年) |
| 従業員数 | 単体235名/連結731名(ほか臨時従業員85名、2026年4月30日現在) |
| 売上高 | 連結368億38百万円(2026年4月期、前期比▲0.1%) |
| 営業利益 | 連結11億19百万円(2026年4月期、前期比+46.8%、営業利益率約3.0%) |
| 当期純利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益6億59百万円(前期比+162.6%) |
| 主要拠点 | 名古屋本社、北名古屋技術センター、横浜・大阪営業所、米国・中国・タイ・インドネシア・メキシコの海外拠点 |
| 出典 | 第76期有価証券報告書(2026年7月27日提出)/2026年4月期決算短信/公式サイト会社概要 |
平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数は提出会社単体235名の数値です。連結731名のうち、製造子会社ナ・デックスプロダクツや海外子会社の従業員は含まれていません。この「単体と連結の乖離」はナ・デックスの数字を読むうえで最初に押さえるべき点で、年収パートで詳しく扱います。
ナ・デックスとはどんな会社か|溶接制御のニッチ企業×自動車向け商社の二刀流
結論から言うと、ナ・デックスは「抵抗溶接制御装置というニッチ領域のメーカー機能と、自動車業界向けの産業機器商社機能を一社で持つ会社」です。「ナ・デックス なんの会社」と検索されるのは、商社なのかメーカーなのかが外から分かりにくいためで、この構造を理解しておくと年収・働き方・将来性の読み方が変わります。
商社機能とメーカー機能をどう分担しているか
公式情報として、ナ・デックスは1950年に「株式会社名古屋電元社」として設立され、1992年に現商号に変更しました。公式サイトでは、抵抗溶接制御装置(スポット溶接のタイマー・制御盤)で国内自動車業界トップシェアとされ、世界50カ国以上に納入実績があると説明されています(シェアの数値は公式に開示された裏付けがないため、本記事では「トップシェア級」として扱います)。事業領域はスポット溶接のほか、レーザ加工、FA・ロボットのシステムインテグレーション、品質検査の自動化、IT・物流ソリューションと、自動車の車体組立ラインを起点に周辺へ広がっています。
組織面では、提出会社(単体235名)が商社・本社部門中心で、製造は連結子会社の株式会社ナ・デックスプロダクツ(岐阜県可児市に拠点)やイシコテック、フジックス、タマリ工業などが担っています。検索で「ナ・デックスプロダクツ」が多いのはこの製造子会社が独立した採用・拠点を持っているためで、同じグループでも「本体の商社・営業・企画職」と「子会社の製造・技術職」では所属会社も処遇体系も異なる可能性がある点は、応募時に必ず確認したいポイントです。
地域別セグメントの明暗|日本▲10.6%・北米+81.5%
報告セグメントは製品別ではなく地域別(日本・北米・東南アジア・中国)です。決算短信によると、2026年4月期の内訳は次のとおりです。
- 日本:売上261億円(前期比▲10.6%)、セグメント営業利益8.2億円
- 北米:売上68億円(+81.5%)、営業利益1.5億円。EV充電インフラなどのスマートエナジー事業が牽引
- 東南アジア:売上26.2億円(+12.3%)、営業利益1.8億円
- 中国:売上12.9億円(▲18.3%)、営業利益▲0.58億円(前期▲1.35億円、2期連続赤字)
売上の約7割が日本セグメントで、その日本が2桁減収という構図です。一方で北米は前期比8割増と急伸し、全社売上をほぼ横ばい(▲0.1%)に保ちました。推定情報として、国内は主要顧客である自動車業界の設備投資の波に左右されやすく、海外・新規事業がそれを補う形になっていると考えられます。転職者にとっては「どの事業・どの地域に配属されるか」で仕事の勢いが大きく違う会社だと理解しておくとよいでしょう。
2026年5月のRobofull子会社化と新規領域
公式IRによると、ナ・デックスは2026年5月に物流自動化ロボットのシステムインテグレーターであるRobofull(取得額4.5億円)の子会社化を決定しました。自動車の溶接ラインで培ったロボットSI・制御の知見を、物流自動化や半導体・生成AI関連工程、インドなどの新規市場に横展開する方針を打ち出しています。溶接制御という「深いが狭い」領域から、FA全般へ幅を広げようとしている段階にある会社、というのが現在地です。
ナ・デックスの不祥事の事実関係|元業務委託社員の循環取引と過年度訂正
「ナ・デックス 不祥事」で検索する人が最も知りたいのは、「何が起きて、会社としてどこまで責任を問われ、今は終わっているのか」でしょう。先に結論を示すと、事案の性格は「社外の元業務委託社員による不正と、それに伴う過年度決算の訂正」であり、金融庁の課徴金や東証の特別注意銘柄指定などの行政処分は本記事の調査範囲では確認できなかった、というものです。以下、公表資料にもとづき公式情報として時系列を整理します。
時系列で見る経緯(2024年11月〜2025年2月)
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年11月 | 取引先からの問い合わせを契機に、社外の元業務委託社員による架空商品を対象とした循環取引の疑いが判明 |
| 2024年12月9日 | 2025年4月期中間決算(2024年5〜10月期、当初12月13日発表予定)の発表延期を公表。外部弁護士等で構成する特別調査委員会を設置 |
| 2025年2月14日 | 特別調査委員会の調査報告書を受領・公表。同日に過年度決算の訂正、役員報酬の減額、再発防止策を公表 |
何が起きたのか|調査報告書の認定内容
調査委員会は、元業務委託社員が他社から仕入れたパソコン・工具等を換金して私的に流用し、その隠蔽のために架空商品の循環取引を行っていたと認定しました。2020年4月期以降の不正取得額は約1億4,000万円超とされています。これを受けて会社は、2022年4月期以降の有価証券報告書等と、2023年5月〜2024年7月の決算短信等を訂正し(売上高・棚卸資産等を修正)、2024年5〜10月期に調査費用等を特別損失として計上しました。その結果、同中間期は純損失3億91百万円となっています。元業務委託社員の氏名は開示されておらず、本記事でも扱いません。
ここで区別しておきたいのは、この事案の法的性格です。
- 該当するもの:委託先(社外)の人物による不正、過年度の有価証券報告書・決算短信の訂正、役員報酬の減額(減額率・対象者の詳細は本記事の調査範囲では確認できなかった)、再発防止策の公表
- 確認できなかったもの:東証の特別注意銘柄指定・改善報告書の徴求、金融庁の課徴金納付命令などの行政処分
「確認できなかった」は「存在しない」と同義ではありませんが、少なくとも公開情報のうえで「行政処分を受けた会社」と表現するのは正確ではありません。会社側の落ち度としては、推定情報ながら「業務委託者に仕入・販売の実務を任せる過程で、架空取引を検知する内部統制が機能しなかった」点にあると考えられ、再発防止策の実効性が問われる局面です。
転職者はこの事案をどう見るべきか
編集部の見解として、転職判断への影響は「事案そのもの」より「その後の会社の対応と数字」で見るのが現実的です。判断材料は次の3点です。
- 業績面:訂正後の2026年4月期は営業利益11億19百万円(+46.8%)、純利益6億59百万円(+162.6%)と、特別損失を計上した前期から回復しています
- ガバナンス面:特別調査委員会の設置から報告書公表まで約2カ月と比較的速く、開示は継続的に行われています。ただし内部統制の再構築が現場の業務負荷(承認手続きの増加など)として表れる可能性は推定情報として想定しておくべきです
- 職種面:営業・購買・経理など取引に関わる職種では、面接で再発防止策の運用状況を質問し、回答の具体性を見ることをおすすめします
なお、検索サジェストには「逮捕」「不正会計」といった語も並びますが、本記事の調査範囲でナ・デックスの役職員が刑事責任を問われた事実は確認できず、匿名掲示板由来の情報は出典として扱っていません。
ナ・デックスの年収627万円の中身|単体235名の値をどう読むか
「ナ・デックス 年収」で知りたいのは平均額そのものより「自分が入ったらいくらか」でしょう。結論は、有報の平均627万円は商社・本社部門中心の単体235名の値で、製造子会社や海外子会社を含む連結全体の実態とは乖離しうる、というものです。順に読み解きます。
有価証券報告書の推移と平均年齢・勤続年数
有価証券報告書によると、第76期(2026年4月期)の提出会社平均年間給与は約627万円で、前期594万円から+33万円と大きく上昇しました。同時に平均年齢は42.4歳→41.3歳、平均勤続年数は11.7年→10.9年へと、いずれも若返り・短縮の方向です。
| 項目 | 第75期(2025年4月期) | 第76期(2026年4月期) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 平均年間給与(単体) | 594万円 | 627万円 | +33万円(+5.6%) |
| 平均年齢(単体) | 42.4歳 | 41.3歳 | ▲1.1歳 |
| 平均勤続年数(単体) | 11.7年 | 10.9年 | ▲0.8年 |
| 連結営業利益 | 約7.6億円(+46.8%から逆算) | 11.19億円 | +46.8% |
平均年齢が下がりながら平均給与が上がるのは、通常なら逆方向に働く要素です。推定情報として、ベースアップや賞与の増加(営業利益+46.8%との連動)が年齢構成の若返りを上回った、あるいは相対的に給与の高い層の入社・若年層の退職が重なった、といった要因が考えられます。2期分しか比較できないため断定はできませんが、「給与水準は改善傾向にある一方、勤続年数の短縮は定着面の課題を示唆する」と読むのが妥当でしょう。
口コミ上の年収傾向|有報より100万円以上低い回答
口コミ傾向としては、有報の平均より低い水準の回答が目立ちます。
- OpenWork:回答者平均年収494万円(レンジ280〜750万円、回答29〜30名)
- キャリコネ:平均年収388万円(20代466万円・30代518万円)。サンプルが少なく、平均が年代別の値を下回る不整合があるため参考程度
- エン カイシャの評判:年収納得度59%(正社員22名回答)
有報627万円との差は、①口コミ回答者が若手・営業職に偏りやすいこと、②有報は管理職を含む単体全員の平均であること、③製造子会社・海外子会社の社員が口コミに含まれうること、の3つで説明できると推定されます。転職会議には「持株会が有利」という声もあり、社員持株会(大株主として2.85%を保有)と確定給付企業年金+確定拠出年金の組み合わせは、額面年収に表れない待遇として評価されています。
職種・年代別の目安と確認すべきポイント
推定情報として、有報平均627万円と口コミ494万円の間を軸にすると、職種・年代別の目安は次のようになります。
- 20代営業・技術職:400〜500万円前後(キャリコネ20代466万円が目安)
- 30代中堅:500〜600万円前後(同30代518万円、有報平均年齢41.3歳で627万円から逆算)
- 40代管理職層:650〜750万円前後(OpenWorkレンジ上限750万円)
転職時に確認すべきポイントは3つです。第一に所属会社(本体か、ナ・デックスプロダクツ等の子会社か)。第二に賞与の業績連動度。営業利益が前期比+46.8%と大きく振れる会社なので、賞与が何カ月分を基準に、どの指標で変動するかを聞くべきです。第三に営業職の休日出勤の扱い(後述の口コミで繰り返し出るテーマ)で、代休取得・手当の運用を労働条件通知書と面接の両方で確認してください。
ナ・デックスの評判・口コミ傾向|総合2.5前後の内訳と繰り返し出る退職理由
「ナ・デックス 評判」の答えを一言で言えば、事業基盤と待遇制度は評価される一方、営業の休日出勤・評価制度・社風への不満が退職理由として繰り返し出ている、です。各サイトの回答数はいずれも数十名規模と少なく、個々の投稿は口コミ傾向として読む必要があります。

OpenWorkの総合評価が2.5前後というのは、かなり低い方なのでは?
数値で見る各サイトの評価
- OpenWork:総合2.50〜2.51(回答29〜30名)。月間残業20.7〜20.8時間、有給消化率64.5〜66.8%。項目別では「20代成長環境」3.1が最高、「人材の長期育成」2.0〜2.1、「人事評価の適正感」2.1、「社員の士気」2.3が低い
- エン カイシャの評判:総合3.2(正社員22名・口コミ87件)。残業31時間/月、休日休暇納得度80%、人間関係77%、年収納得度59%、経営陣の手腕2.9、事業の優位性3.6
- 転職会議:総合3.2(口コミ45〜51件)。残業15.8時間、有給62.5%。評価が5点13%・1点13%と二極化
OpenWorkの2.5前後は、同サイトの一般的な分布からすると低めの水準です。ただし同じ会社でもエンと転職会議は3.2で、残業時間の回答も15.8〜31時間と幅があります。推定情報として、部署(営業か本社か技術か)と時期(不祥事前後)で回答者の体験が大きく異なることが、サイト間のばらつきに表れていると考えられます。
ネガティブ傾向|営業の休日出勤・評価・社風
口コミ傾向として繰り返し出るテーマは次の4つです。
- 営業の休日出勤:「ほぼ毎週土日どちらか出勤で代休が取れない」(転職会議)。自動車工場のライン停止中に設備の立ち上げ・保守を行う業界特性が背景と推定される
- 人事評価:OpenWorkで「人事評価の適正感」2.1。経営方針への不納得、本社帰任辞令を退職検討理由に挙げる投稿
- 社風:「男性社会的風潮」「古い社風」、女性の働きにくさを指摘する声。一方でエンの人間関係77%は高い
- 入社前後のギャップ:「入社前説明と実態が異なる」という投稿
転職会議には管理職・役員によるハラスメント発言や、産休育休に関する不適切な発言を指摘する投稿もあります。ただしこれらは匿名の口コミであり、事実確認はできていません。会社の公式見解や第三者の裏付けが取れていない情報として、あくまで「そうした投稿がある」という範囲で受け止めてください。
ポジティブ傾向と公式の働き方制度
好意的な投稿では「自動車業界の安定基盤」「持株会が有利」「事業の優位性」が挙がります。公式採用サイトによると、制度面は年間休日122日、フレックスタイム制、確定給付企業年金+確定拠出年金、社員持株会がそろっており、エンの休日休暇納得度80%と整合します。つまりナ・デックスの評判は「制度はあるが、営業現場では休日出勤で制度を使い切れない」という構図で読むのが実態に近いと推定されます。営業職と本社・技術職で体験が分かれる会社と言えます。
ナ・デックスの業績と将来性|自動車依存の日本と急成長の北米、強気な2027年4月期予想
将来性を評価するうえでの結論は、「国内自動車向けの落ち込みを北米スマートエナジーとM&Aで埋めにいく過渡期で、2027年4月期予想の達成可否がその試金石になる」です。
2026年4月期の実績|増益の中身
決算短信によると、2026年4月期は売上高368億38百万円(▲0.1%)と横ばいながら、営業利益は11億19百万円(+46.8%)、純利益は6億59百万円(+162.6%)と大幅増益でした。純利益の伸び率が大きいのは、前期に不祥事関連の調査費用等を特別損失として計上した反動が含まれるためで、営業利益ベースの+46.8%が実力の改善幅と見るのが適切です。営業利益率は約3.0%で、卸売業に分類される同業と比べると平均的な水準です。
2027年4月期予想の達成ハードル
会社は2027年4月期の予想として売上高480億円(+30.3%)・営業利益22億円(+96.6%)を掲げています。中期経営計画の最終年度目標(売上443億円・営業利益22億円・ROE8%)に対応する数字で、売上は中計目標を上回る計画です。推定情報として、Robofullの連結化と北米事業の継続成長が織り込まれていると考えられますが、前期の売上が横ばいだった会社が1年で3割増収・営業利益倍増を実現するには、日本セグメントの減収(▲10.6%)が止まることが前提になります。転職者としては、この予想を「達成すれば賞与に反映されうる上振れ要因」であると同時に「未達なら期中の計画修正や投資抑制につながりうるリスク」として、両面で見ておくべきです。
業界構造から見た追い風と逆風
溶接・FA機器の商社兼メーカーという立場で、推定情報として整理すると次のようになります。
- 追い風:自動車の電動化・軽量化に伴う接合技術の変化(高張力鋼板・アルミ・レーザ溶接)は、溶接制御と検査自動化に強い会社にとって更新需要になりうる。人手不足によるロボットSI需要、北米のEV充電インフラ整備も成長要因
- 逆風:売上の約7割を占める日本セグメントが自動車業界の設備投資サイクルに連動し、2026年4月期は2桁減収。中国セグメントは2期連続営業赤字で、現地メーカーとの競争が続く。北米EV関連は政策・補助金の変動に影響されやすい
- 中間的要因:Robofull買収による物流自動化、半導体・生成AI工程、インドなどの新規領域は、成功すれば自動車依存の緩和につながるが、現時点では規模が小さく成果は未確定
キャリア面では、抵抗溶接制御という専門領域の営業・技術経験は業界内で希少性があり、溶接機メーカー、ロボットSIer、自動車部品メーカーの生産技術など横展開しやすいと考えられます。ナ・デックス一社に将来を預けるというより、「FA・溶接領域の専門性を積む場」として評価するのが現実的です。
東証「卸売業」10社比較|同時期に上場する商社のなかでの立ち位置
ナ・デックスは東証33業種で「卸売業」に分類されています。同じ分類で証券コードが近い10社を並べると、同じ卸売業でもメーカー機能を持つ商社と純粋な中間流通で収益構造がまったく異なることが分かります。数値は各社の最新有価証券報告書・決算短信にもとづく公式情報ですが、決算期が6種類あるため年度を必ず確認してください。
| 企業(コード) | 対象期 | 売上高(前期比) | 営業利益(利益率) | 従業員(連結/単体) | 有報平均年収 | 注記 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ナ・デックス(7435) | 2026年4月期 | 連結368.38億円(▲0.1%) | 11.19億円(+46.8%・3.0%) | 731名/235名 | 627万円 | 2024〜25年に元業務委託社員の循環取引・不正流用で過年度訂正。単体は連結の約3分の1 |
| 東邦レマック(7422) | 2025年12月期(12月20日決算) | 45.47億円(▲10.9%) | ▲1.20億円(赤字) | 74名(10社中最小) | 500.8万円 | 7期連続営業赤字歴。有報に継続企業の前提に関する重要事象等の記載あり。平均勤続21.6年 |
| 初穂商事(7425) | 2025年12月期 | 連結354.44億円(+1.8%) | 12.16億円(▲5.6%・3.4%) | 485名/298名 | 544万円 | 純利益▲14.7%。2026年中間は営業利益▲19.6% |
| 山大(7426) | 2026年3月期 | 連結41.02億円(▲0.9%) | ▲2.87億円(3期連続赤字) | 102名/92名 | 374万円(10社中最低) | 2026年9月28日上場廃止予定(整理銘柄・ナイスによる子会社化) |
| エコートレーディング(7427) | 2026年2月期 | 連結1,058.11億円(▲0.5%) | 11.10億円(▲18.4%・1.0%) | 300名/263名 | 558.5万円 | 2027年2月期1Qは営業利益800万円・純損失。連結従業員5期連続減 |
| 伯東(7433) | 2026年3月期 | 連結1,811.78億円(▲1.1%・10社中最大) | 60.80億円(▲23.2%・3.4%) | 1,504名/727名 | 967万円(10社中最高) | 2027年3月期予想は売上+25.6% |
| オータケ(7434) | 2025年5月期(第73期) | 連結329.93億円(+5.5%) | 9.78億円(3.0%) | 300名/283名 | 565.2万円 | 2026年5月期の決算短信は未開示。有報提出期限を10月30日まで延長中のため、表は前期の数値 |
| コンドーテック(7438) | 2026年3月期 | 連結839.49億円(+6.0%) | 46.44億円(+4.0%・5.5%=10社中最高) | 1,531名/829名 | 600.8万円 | 5年連続増配。M&A9社超 |
| 中山福(7442) | 2026年3月期 | 連結430.52億円(+5.1%) | 5.31億円(3.4倍・1.2%) | 428名/330名 | 555万円 | 2024年3月期は営業損失▲4.70億円。2027年3月期は減収予想 |
| 横浜魚類(7443) | 2026年3月期 | 209.78億円(+3.8%) | 2.11億円(+34.7%・1.0%) | 76名(非連結) | 609万円 | 2022年3月期は営業損失▲0.48億円。営業職は4:00始業。年収は4年で+110万円 |
比較表から読めるナ・デックスの位置づけは次のとおりです。
- 年収:627万円は10社中、伯東(967万円)に次ぐ上位グループ。ただし単体235名と連結731名の乖離が3.1倍と10社中最大で、初穂商事(1.6倍)やコンドーテック(1.8倍)以上に「子会社の給与が含まれない」影響が大きい
- 収益性:営業利益率3.0%は、コンドーテック5.5%には及ばないが、純粋な中間流通であるエコートレーディングや横浜魚類の1.0%の3倍。メーカー機能を持つことが利益率に表れている
- 健全性:赤字歴のある4社(東邦レマック・山大・中山福・横浜魚類)と異なり直近期は黒字。ただし不祥事による過年度訂正という別種の注意点を持つのは、10社中でナ・デックスとオータケ(進行中の特別調査)の2社
- 持株会社:10社とも事業会社で持株会社はない。年収の比較は単体ベースである点は各社共通
ナ・デックスへの転職判断|採用状況・勤務地・向いている人
ここまでの材料をもとに、実際に応募を検討する段階で押さえるべき点を整理します。
中途採用の現状と勤務地
公式採用サイトによると、中途採用は2026年6月更新時点で「現在募集中の職種なし」となっています。したがって、転職を検討するなら公式サイトの更新を待つか、転職エージェント経由の非公開求人・子会社(ナ・デックスプロダクツ等)の募集を含めて情報を取る必要があります。勤務地は名古屋本社(名古屋市中区)を中心に、北名古屋技術センター、横浜・大阪営業所で、海外拠点(米国・中国・タイ・インドネシア・メキシコ)への駐在可能性は職種によって異なると推定されます。口コミにある「本社帰任辞令」への不満は、拠点間異動が実際にあることの裏返しでもあります。

営業と技術、どちらの職種ならナ・デックスの強みを活かしやすいですか?
向いている人・向いていない人
編集部の見解として、公式情報と口コミ傾向を総合すると次のように整理できます(推定情報を含みます)。
- 向いている人:自動車の生産技術・溶接・ロボットSIといった特定領域で専門性を深めたい人/商社の営業とメーカーの技術の両方に関われる環境を望む人/確定給付企業年金・持株会など長期的な待遇制度を重視する人/北米・東南アジアの成長事業に関心がある人
- 向いていない人:土日の完全な休みを最優先したい営業志望者(口コミの休日出勤傾向を確認すべき)/評価制度の透明性を強く求める人(OpenWork「人事評価の適正感」2.1)/不祥事後のガバナンス強化に伴う管理業務の増加に抵抗がある人/短期での大幅な昇給を期待する人
面接で確認したい質問例
- 配属予定は本体(提出会社)か、グループ会社か。給与テーブルと賞与の基準はどちらのものか
- 営業職の場合、休日出勤の頻度と代休・手当の実際の運用はどうか
- 2025年2月に公表した再発防止策のうち、応募職種に関わる業務手順で変わった点は何か
- 2027年4月期の売上480億円・営業利益22億円の予想に対し、応募部門はどの部分を担うのか
ナ・デックスに関するよくある質問(FAQ)
検索サジェストに実際に現れる質問を中心に、公式情報と口コミ傾向を分けて回答します。
ナ・デックスは何の会社ですか?商社ですか、メーカーですか?
両方です。公式情報として、東証の業種分類は卸売業(商社)ですが、抵抗溶接制御装置を中心とする接合機器・FAシステムの製造販売も行い、製造は子会社のナ・デックスプロダクツなどが担っています。提出会社(単体235名)は商社・本社部門中心で、連結731名にはグループの製造・海外拠点が含まれます。
ナ・デックスの不祥事で、会社は行政処分を受けましたか?
本記事の調査範囲では、金融庁の課徴金や東証の特別注意銘柄指定などの行政処分は確認できませんでした。公式情報として確認できるのは、社外の元業務委託社員による循環取引・不正流用(2020年4月期以降で約1億4,000万円超)を特別調査委員会が認定し、会社が2022年4月期以降の有価証券報告書等を訂正し、役員報酬の減額と再発防止策を公表したことです。
ナ・デックスの離職率は公開されていますか?
離職率は有価証券報告書では開示されていません。参考になる公式情報は、平均勤続年数が11.7年から10.9年へ短縮したこと(単体)です。口コミ傾向では、営業の休日出勤や評価制度を退職検討理由に挙げる投稿が複数あり、OpenWorkの「人材の長期育成」2.0〜2.1という低評価と合わせて、定着面は面接で確認すべきテーマと言えます。
ナ・デックスの賞与や初任給はどのくらいですか?
賞与額・初任給の具体額は有価証券報告書では開示されていません。推定情報として、有報平均627万円(平均年齢41.3歳)と口コミの20代466万円(キャリコネ)から逆算すると、若手の年収は400万円台が目安と考えられます。営業利益が前期比+46.8%と大きく変動する会社なので、賞与の業績連動の仕組みを内定時に確認することを勧めます。
ナ・デックスは今後も成長しますか?
断定はできません。公式情報として会社は2027年4月期に売上480億円(+30.3%)・営業利益22億円(+96.6%)を予想し、Robofullの子会社化や北米スマートエナジー事業の拡大を進めています。一方で売上の約7割を占める日本セグメントは2026年4月期に▲10.6%、中国は2期連続営業赤字です。推定情報として、成長は「北米・新規事業が国内の減速をどこまで補えるか」に依存します。
ナ・デックスへの転職判断まとめ
ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 事業の独自性 | 抵抗溶接制御でトップシェア級(公式サイト)。商社×メーカーの二刀流は業界内でも希少(公式情報) |
| 不祥事の影響 | 元業務委託社員の不正と過年度訂正。行政処分は確認できず、直近期は増益で回復(公式情報) |
| 年収 | 有報627万円(単体235名)は10社比較で上位。ただし口コミ494万円との差と子会社除外に注意(公式情報・口コミ傾向) |
| 働き方 | 年間休日122日・フレックス・DB+DC年金の制度は充実。営業の休日出勤傾向が口コミで繰り返し出る(公式情報・口コミ傾向) |
| 将来性 | 北米+81.5%・M&Aによる領域拡大は前向き材料。日本▲10.6%・中国赤字・強気予想の達成可否がリスク(推定情報) |
| 採用の入りやすさ | 2026年6月時点で中途の公式募集なし。子会社・非公開求人を含めた情報収集が前提(公式情報) |
編集部の見解として総合すると、ナ・デックスは「溶接制御・FAという専門領域でキャリアを積みたい人にはおすすめできるが、営業職で土日の休みを最優先する人や評価の透明性を強く求める人は慎重に」という会社です。不祥事は転職を止める理由になるほどの性格ではないものの、再発防止策の運用状況を自分の目で確かめる姿勢は持っておくべきでしょう。
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本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。
公式情報源
- ナ・デックス 公式サイト
- ナ・デックス IRページ
- ナ・デックス 採用情報
- EDINET(金融庁・有価証券報告書検索)
- 第76期有価証券報告書(2026年4月期・2026年7月27日提出)、2026年4月期決算短信(2026年6月11日)、特別調査委員会の調査報告書受領に関する開示(2025年2月14日)、Robofull子会社化に関する開示(2026年5月12日)
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事の編集方針・情報の確認について
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。不祥事に関する記述は会社の適時開示と特別調査委員会の公表内容にもとづき、匿名掲示板の情報は使用していません。記載内容は最終更新時点(2026年9月)の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。
