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cotta(3359)の年収587万円と評判|大分発・製菓資材ECの3事業化

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 正体:大分県津久見市発の製菓・製パン資材EC。旧社名は株式会社タイセイ
  • 年収:有報の約587.5万円は提出会社の正社員35名のみの平均
  • 業績:連結売上136.8億円。前期比+52.8%はM&Aによる非連続な増加
  • 働き方:営業利益の72.3%が上半期に集中する季節偏重型

株式会社cotta(読み:コッタ/証券コード3359/東証グロース市場・福証Q-Boardに二重上場)は、お菓子作り・パン作りの材料と包装資材をネット通販する専門EC企業です。検索すると通販サイトの商品レビューが大量に出てくるため、「働く場所としてのcotta」の情報にたどり着きにくいのが実情です。この記事では、第27期(2025年9月期)有価証券報告書の実額を軸に、年収の中身・業績の推移・2024年の連続M&Aによる事業構造の変化・勤務地・季節偏重の働き方を、公式情報と口コミ傾向・推定情報に分けて整理します。

株式会社cotta(3359)とは|読み方・旧社名・事業の全体像

結論として、cottaは「製菓・製パン資材の通販サイトを運営していた会社が、サイト名をそのまま社名にした上場企業」です。転職検討者がまず押さえるべきなのは、読み方・旧社名・決算期の3点です。ここを取り違えると、求人票や決算資料を読み間違えます。

読みは「コッタ」、旧社名は「株式会社タイセイ」

公式情報として、有価証券報告書によると同社の設立は1998年12月で、設立時の商号は「株式会社タイセイ」でした。大分県津久見市で鮮度保持剤の通信販売から事業を始め、2006年に自社通販サイト「cotta(コッタ)」を開設。そして2020年3月に、育ったサイト名をそのまま社名に据える形で現商号「株式会社cotta」へ変更しています。社名表記は全角小文字の「cotta」です。

この経緯は、求人・口コミを調べるうえで実務的に重要です。転職会議の企業ページが「cotta(旧: タイセイ)」という表記になっているように、口コミサイトによっては旧社名の時代の投稿と現在の投稿が同じページに混在します。在籍年数の長い投稿者のコメントは、社名変更前・EC専業時代の話である可能性がある、という前提で読む必要があります(推定情報)。

何を売っている会社か|小ロット・短納期・低価格の資材EC

主力事業は、製菓・製パン向けの包装資材と食材を「小ロット・短納期・低価格」で通信販売することです。顧客は大きく2種類に分かれます。

  • BtoB:個人経営の和洋菓子店・パン店・弁当店など、少量ずつ仕入れたい小規模事業者
  • BtoC:お菓子作り・パン作りを趣味として楽しむ一般消費者

従来の食品・資材卸は一定ロット単位の取引が中心で、個人店は「必要な分だけ買いにくい」状態が続いてきました。そこへ1点単位・翌日出荷といった条件で入り込んだのがこの業態です。経済産業省の令和6年度電子商取引に関する市場調査(2025年8月公表)では2024年のBtoB-EC市場は約514兆円・EC化率43.1%、BtoC物販系は約15.2兆円・EC化率9.78%とされ、業務用の仕入れそのもののオンライン移行が進んでいます。業務用の仕入れと個人の趣味需要を同じ在庫・同じ物流で回せる点が、この会社のコスト構造上の特徴です。転職先としては「卸売業」という東証33業種の括りよりも、実態はEC事業会社に近いと理解しておくのが正確です(推定情報)。

決算期は3月期ではなく「9月期」

意外な落とし穴が決算期です。公式情報として、cottaの第27期は2024年10月1日から2025年9月30日まで。有価証券報告書の提出日は2025年12月22日です。3月期企業と同じ感覚で「直近の有報=今年3月まで」と考えると、参照する期がずれます。四半期開示のタイミングも一般的な企業と半年ずれるため、選考時に業績の話をする場合は「第何期=何年9月期」という言い方で確認するのが確実です。

cottaの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。数値はすべて第27期(2025年9月期)有価証券報告書によるものです。

項目内容
会社名株式会社cotta(読み:コッタ)/旧商号 株式会社タイセイ
証券コード・市場3359/東証グロース市場・福証Q-Board(二重上場)
決算期9月期(第27期=2024年10月1日〜2025年9月30日)
平均年間給与5,875,320円(約587.5万円)※提出会社・賞与および基準外賃金を含む
平均年齢42.4歳(提出会社)
平均勤続年数10.7年(提出会社)
従業員数提出会社35名〔外、平均臨時雇用者62名〕/連結163名〔外、平均臨時雇用者166名〕(2025年9月30日現在)
売上高連結136億75百万円(前年度比+52.8%)/提出会社単体66億51百万円
営業利益連結7億72百万円(前年度比+61.6%)
経常利益/当期純利益経常7億71百万円(+44.4%)/親会社株主に帰属する当期純利益4億37百万円(+28.1%)
報告セグメント菓子・パン資材及び雑貨等の販売事業/人材ソリューション事業/美容関連用品等の販売事業(第27期から3区分)
本社所在地大分県津久見市大字上青江4478番地8(本社兼商品センター)
管理職に占める女性労働者の割合40.0%(提出会社)
労働組合結成されていない
離職率・初任給・職種別給与テーブル・新卒採用人数有価証券報告書では開示されていない
男性育休取得率・男女賃金差異公表義務対象外のため有価証券報告書では記載が省略されている
出典第27期 有価証券報告書(2025年12月22日提出)/公式IR資料

cottaの平均年収587.5万円をどう読むか|母数35名のカラクリ

結論を先に言うと、有価証券報告書の587.5万円は「グループ全体の平均年収」ではありません。この数字の母数を理解しないまま応募すると、内定時の条件提示とのギャップが生まれる可能性があります。年収パートは、公式数値 → 母数の解剖 → 口コミ傾向 → 確認すべき点の順で見ていきます。

公式数値|587.5万円・42.4歳・勤続10.7年

公式情報として、第27期有価証券報告書「従業員の状況」によると、提出会社の平均年間給与は5,875,320円(約587.5万円)、平均年齢42.4歳、平均勤続年数10.7年です。この給与額には賞与および基準外賃金が含まれます。参考として日経会社情報も588万円と近似値を掲載しており、二次情報とも大きな乖離はありません。

平均年齢42.4歳・勤続10.7年という組み合わせは、中堅・ベテラン層が中心で定着している組織像を示します。推定情報ですが、20代の若手が大量に在籍して平均を押し下げている構造ではないため、中途入社者が同じ水準を最初から得られるとは限りません。年齢と勤続年数を踏まえると、587.5万円は「勤続10年前後・40代前半」のゾーンを含んだ平均値と読むのが自然です。

587.5万円は「連結163名」の年収ではない

ここが本記事で最も強調したい点です。同じ有価証券報告書の「従業員の状況」を並べると、次のようになります。

  • 提出会社(株式会社cotta単体):35名〔外、平均臨時雇用者62名〕
  • 連結:163名〔外、平均臨時雇用者166名〕

つまり587.5万円は、連結163名でも、臨時雇用者166名でもなく、提出会社の正社員35名だけを母数にした平均です。臨時雇用者(パート・アルバイト・派遣)は平均年間給与の計算に含まれていないと有報に明記されています。物流センター(大分県津久見市・大分市、新潟県見附市・長岡市)のピッキング業務はパート・アルバイトが中心と考えられ(推定情報)、この587.5万円が物流現場の待遇を示す数字ではないことは押さえておくべきです。

さらに、単体売上66億51百万円に対し連結売上は136億75百万円で、単体の比率は5割を切っています。cottaは純粋持株会社ではありませんが、第27期に連結子会社が9社まで増えた結果、単体開示だけではグループの実態を捉えにくい構造になりました。応募先が提出会社なのか子会社なのかで、参照すべき数字が変わるということです。

口コミに見る給与の受け止めと、確認すべきポイント

口コミ傾向としては、エン カイシャの評判に投稿された年収・給与カテゴリの内容や、OpenWorkの待遇面の満足度3.1(5点満点)から、給与・勤務条件への納得度がとくに高いわけではないという傾向が読み取れます。パート職からは「繁忙期に休みを返上する必要がある」という趣旨の声も見られます。ただし後述の通り投稿件数がごく少ないため、これを会社全体の傾向と断定することはできません。

求職者
求職者

結局、自分が受けるポジションの年収はどう確認すればいい?

実務的には、次の4点を面接・オファー面談で確認するのが確実です。

  • 雇用主体:株式会社cotta(提出会社)か、連結子会社か
  • 勤務地:大分県津久見市の本社・商品センターか、東京オフィスか、物流拠点か
  • 賞与の設計:587.5万円には賞与が含まれるため、月額と賞与の内訳・変動幅
  • 繁忙期の時間外:上半期偏重の業績構造に対応した残業・休日出勤の実態

7期の業績推移で見るcotta|コロナ特需の山と、3期続いた反動減

cottaの業績は「きれいな右肩上がり」ではありません。公式情報および有価証券報告書・IR開示をもとに連結売上高の推移をたどると、コロナ禍の巣ごもり需要による山と、その後の反動減、そして直近のM&Aによる非連続な増加という3つの局面が明確に分かれます。転職判断では、この形を理解しているかどうかで見え方が変わります。

売上高の7期推移|2021年9月期がピークだった

決算期連結売上高局面
2019年9月期約63.9億円コロナ前の水準
2020年9月期約78.6億円巣ごもり需要で急伸
2021年9月期約92.6億円ピーク
2022年9月期約88.4億円反動減(1期目)
2023年9月期約86.2億円反動減(2期目)
2024年9月期約89.5億円横ばい圏
2025年9月期(第27期)約136.8億円M&Aによる連結化を含む急増

2020年から2021年にかけて、自宅でお菓子作りをする人が急増した追い風を同社は直接受けました。しかし2021年9月期の92.6億円をピークに、2022〜2023年9月期は3期にわたって特需の反動が続きました。2024年9月期の89.5億円もピークを超えていません。第27期の+52.8%という数字だけを見て「急成長企業」と受け取るのは正確ではなく、増加分の相当部分は後述する買収企業の連結化によるものです。既存事業の内部成長と、M&Aによる外部成長を切り分けて読む必要があります。

営業利益の推移と、2024年9月期の約4割減

営業利益(連結)の推移は、売上以上に振れ幅があります。2019年9月期3.17億円 → 2020年9月期2.89億円 → 2021年9月期4.53億円 → 2022年9月期5.52億円 → 2023年9月期7.98億円(当時のピーク)→ 2024年9月期4.78億円(前期比約4割減) → 2025年9月期7.72億円、という流れです。

興味深いのは、売上ピークの2021年9月期より、売上が減った2023年9月期のほうが営業利益は大きいという点です(推定情報として解釈すれば、特需期は販促・物流コストが膨らみ、その後の粗利改善や経費最適化が効いた可能性があります)。一方で2024年9月期は利益が約4割減っており、収益が安定的に積み上がるタイプの事業ではないことが数字に表れています。なお、調査した2019年9月期以降の期間で営業赤字の期は確認できませんでした。

単体では「利益を超える配当」だった期もある

連結だけを見ると安定して見えますが、提出会社単体の数字はより厳しい局面を経験しています。公式情報として、単体では第23期(2021年9月期)の経常利益が42,219千円、当期純利益が25,276千円まで落ち込み、同期の配当性向は172.4%、すなわちその期の利益を超える額を配当した状態となっていました。株主還元の姿勢とも読めますし、単体の収益がそれだけ縮んだ期があったとも読めます。売上が最高だった期に単体利益が細っていたという事実は、EC事業のコスト構造の重さを示す材料として押さえておきたいところです。

2024年の連続M&Aで3セグメントへ|製菓資材ECがSESと美容卸を持つ意味

転職検討者にとって、直近で最も影響が大きい変化がこれです。公式情報として、cottaは2024年10〜11月にSES(システムエンジニアリングサービス)事業のTERAZを66.7%、理美容サロン向け卸のワークス・グループ(持株会社GCJG30=現COWA)を100%取得しました。これにより第27期から報告セグメントが従来の1本から3区分に変更されています。製菓資材のEC企業が、IT人材派遣と理美容商材卸を同時に抱えるという、やや異色の多角化です。

セグメント別の売上と利益

セグメント売上高(第27期)セグメント利益従業員数(連結)
菓子・パン資材及び雑貨等の販売事業89億31百万円6億79百万円104名〔臨時117名〕
人材ソリューション事業(SES)11億63百万円0億42百万円10名
美容関連用品等の販売事業34億01百万円0億70百万円39名〔臨時49名〕
その他1億78百万円—10名

数字が示すのは、売上は3本柱になったが、利益はいまだ本業の菓子・パン資材が圧倒的という構図です。連結営業利益7.72億円に対し、菓子・パン資材だけで6.79億円。美容関連用品は売上34.01億円を計上しながらセグメント利益は0.70億円で、利益率は本業より薄い状態です(推定情報として、卸売中心のビジネスモデルの差が出ていると考えられます)。第27期中に連結従業員が52名、臨時雇用者が57名増えていますが、これは主に2社の子会社化によるもので、自然増ではありません。2025年10月1日付では子会社の株式会社TUKURUおよび株式会社COWAを吸収合併しており、グループ再編は現在進行形です。

のれん20.3億円と、自己資本比率43.11%への低下

M&Aには財務面の代償もあります。公式情報として、2024年度の連続買収により有利子負債残高は39億74百万円、のれん増加額は20億27百万円(のれん償却額は年1億28百万円)となり、自己資本比率は65.06%から43.11%へ低下しました。65%台という保守的な財務から、43%台へ一気に動いた形です。43%は直ちに危険な水準というわけではありませんが、買収先の業績が計画に届かなければ、のれんの減損リスクが生じます。減損が発生すれば利益は大きく振れます。

転職判断としては、次のように整理できます(推定情報)。

  • 機会:事業企画・経営管理・PMI(統合プロセス)・情報システムなど、単一事業の会社では得にくい経験を積める可能性がある
  • リスク:「製菓資材の会社だと思って入社したら担当領域がSESや美容卸まで広がっていた」という配置のギャップが起こり得る
  • 確認すべき点:応募ポジションがどのセグメントに属し、グループ会社への出向可能性があるかを選考時に明確にしておく

営業利益の72.3%が上半期に集中|季節偏重が働き方に与える影響

cottaで働くことを考えるうえで、業績構造が最もダイレクトに働き方へ跳ね返るのがこの季節偏重です。公式情報として、第27期の営業利益は上半期5億58百万円(通期の72.3%)、下半期2億13百万円(27.7%)でした。有価証券報告書は季節偏重を明確にリスク項目として記載しています。

理由はシンプルで、クリスマスとバレンタインという製菓の二大需要期が、9月期決算の上半期(10月〜3月)にそのまま入るためです。つまり入社してすぐの秒読み期間がいきなり最繁忙期にあたる可能性があるということです。とくに次の職種は影響を受けやすいと考えられます(推定情報)。

  • 物流・出荷・ピッキング:受注件数が集中し、出荷体制の増強が必要になる
  • カスタマーサポート:問い合わせ・配送関連の対応が積み上がる
  • MD・商品企画・EC運営:シーズン商材の企画・特集ページ制作が前倒しで動く

口コミ傾向としても、エン カイシャの評判にはパート職から「繁忙期は休みを返上する必要がある」という趣旨の投稿が見られます。OpenWorkでは月間残業時間37.4時間、有給消化率82.4%という数値が示されていますが、これは年間の平均値であり、上半期と下半期で体感が同じとは限りません。面接では「10月〜2月の残業実態」と「閑散期との差」をセットで質問するのが現実的です。

逆にポジティブに読めば、下半期は相対的に落ち着き、改善活動や新しい取り組みに時間を割きやすい可能性があります。年間を通じて一定量の業務が流れる職場より、繁閑のメリハリがある働き方が合う人には向いた構造です。

勤務地と組織規模|大分県津久見市の本社と、中目黒オフィス

cottaの転職判断で年収と同じくらい重いのが、勤務地です。公式情報として、本社は大分県津久見市大字上青江4478番地8にあり、ここは本社兼商品センターです。東証グロース上場企業の本社が大分県の港町にあるという点は、生活設計にそのまま直結します。

拠点は九州・関東・新潟・宮崎に分散している

拠点所在地性格
本社兼商品センター大分県津久見市本社機能+物流
東京オフィス東京都目黒区東山(KDX中目黒ビル2F)都市部拠点
大分ディストリビューションセンター大分県大分市物流
物流拠点新潟県見附市/新潟県長岡市物流(東日本側)
子会社プティパ 製造工場宮崎県宮崎市食品製造
子会社ワークス 商品センター埼玉県朝霞市物流(美容関連)

多品種・小ロットを短納期で届けるモデルは1件あたりの配送効率が上がりにくく、複数拠点への在庫配置が収益性の鍵になります。2024年4月のトラックドライバー時間外労働上限規制(いわゆる物流2024年問題)以降、運賃の値上げ要請が一般化しており、送料設定・同梱率・拠点配置は業界共通の重い経営テーマです。推定情報ですが、物流・SCM・倉庫DXの経験はこの業界内で希少価値が高く、社内での発言力にも他社への転職余地にもつながりやすい領域といえます。

有報が自ら挙げる「小規模組織であることについて」

見落とされがちですが、cottaの有価証券報告書は事業等のリスクの⑪として「小規模組織であることについて」を自ら開示しています。提出会社35名・連結163名という規模は、上場企業としてはかなり小さい部類です。これは求職者にとって両面があります。

  • プラス面:意思決定が近く、担当範囲が広い。上場企業の実務を少人数で一通り経験できる可能性がある
  • マイナス面:特定の人材への依存度が高く、育成制度・研修体系が大企業ほど整備されていない可能性がある(推定情報)

あわせて、公式情報として管理職に占める女性労働者の割合は40.0%(提出会社)です。これは同じ卸売業の比較対象企業と並べても高い水準にあたります。代表取締役社長も2010年入社の生え抜きで、社内から経営層へ上がる道筋が実在していることを示しています。一方で労働組合は結成されていないと有報に記載があり、労働条件の交渉は個別対応が基本になると考えられます(推定情報)。

cottaの評判・口コミ傾向|「件数が極端に少ない」前提で読む

先に注意点を述べます。cottaの社員口コミは、統計的な結論を出せる件数に達していません。OpenWorkの回答者は3名、エン カイシャの評判は11件、転職会議は全18件、就活会議は全14件という規模です。数十件規模の大企業の口コミと同じ感覚で平均点を比較すると、判断を誤ります。以下はあくまで口コミ傾向としてお読みください。

スコアの傾向|カルチャーは高め、育成と評価は低め

OpenWorkの総合評価は3.05点で、項目別では待遇面の満足度3.1、社員の士気3.1、風通しの良さ3.2、社員の相互尊重3.2、法令順守意識3.0に対し、20代成長環境2.9、人材の長期育成2.8、人事評価の適正感2.8と、育成と評価に関わる3項目が相対的に低く出ています。一方エン カイシャの評判の総合は3.6点で、会社の成長性3.6、事業の優位性3.5、実力主義3.5、活気のある風土3.5と、事業の見通しやカルチャーに関する項目が相対的に高い傾向です。

まとめると「事業と雰囲気への評価は悪くないが、育成の仕組みと評価の納得感には課題が挙がりやすい」という構図です。小規模組織であることを有報自身が認めている点と併せて読むと、この傾向には一貫性があります(推定情報)。

良い点として挙がるテーマ・不満として挙がるテーマ

  • 良い点として挙がる内容:東京オフィスは女性比率が高く働きやすさが整備されている/福利厚生が実用的で自社サービスを活用できる/「cottaが好き」「食が好き」というメンバーが多くチーム間の壁を感じにくい
  • 不満として挙がる内容:パート職では繁忙期に休みを返上する必要がある/給与・勤務条件への納得度が高くない

もう一点、読み方の注意があります。大分県津久見市の本社(物流現場が同居)と、東京・中目黒のオフィス(EC・企画中心)では、働き方の体感が大きく異なる可能性が高いということです。投稿者の職種・所属を見ずに平均点だけを見ると、自分が配属される環境と無関係な評価を根拠にしてしまいます(推定情報)。

「通販サイトのレビュー」と「社員口コミ」は別物

cottaの評判を検索すると、Yahoo!ショッピングのストアレビュー、楽天市場のレビュー、アプリストアの評価、通販比較ブログの記事などが上位に大量に並びます。これらは商品・配送・価格に対する消費者の評価であり、職場としての評価ではありません。「配送が早い」「梱包が丁寧」といったレビューは事業の実力を示す間接的な材料にはなりますが、給与・評価制度・残業の話とは切り離して扱う必要があります。求職者として読むべきは、OpenWork・エン カイシャの評判・転職会議・就活会議など社員・元社員の投稿です。

有報のリスク開示から読むcottaの将来性

将来性は「今後も成長が期待されます」といった一般論では判断できません。ここでは有価証券報告書が自ら挙げているリスクと、直近の業績見通し、そして業界環境の3つを突き合わせます。

会社自身が「厳しい状況」と書いている経営環境

公式情報として、cottaの有価証券報告書は経営環境について「オンラインモールを含めた同業者間の販売競争及び価格競争も激しさを増しており、安定的に収益を確保することが厳しい状況」という趣旨を明記しています。上場企業が自ら競争環境の厳しさを言語化しているのは、転職検討者にとって重要な情報です。有報が挙げる主要リスクは以下の11項目です。

  • ①在庫管理(PB拡大で在庫が増加傾向)/②仕入原価・配送費・ピッキング人件費の上昇/③子会社による事業拡張の失敗
  • ④食品の品質(子会社プティパの製造)/⑤EC市場環境/⑥季節偏重/⑦システム障害・不正アクセス
  • ⑧法規制(特定商取引法・個人情報保護法・食品衛生法等)/⑨個人情報管理/⑩自然災害(物流拠点の被災)/⑪小規模組織であること

なお情報管理について、同社は第27期有報のリスク項目⑨で「現在まで、顧客情報及び個人情報の悪用又は社外流出等につきまして重大な問題は発生しておりません」と明記しており、公表済みの重大インシデントは確認できませんでした。2008年9月にプライバシーマークを取得し、サイバーリスク保険にも加入しています。公式通販サイトには「cottaからのなりすましメールにご注意ください」というフィッシング(詐称メール)への注意喚起が掲載されていますが、これは第三者が同社を名乗る手口への警告であり、同社のシステムが侵害されたという意味ではありません。この2つを混同しないことが重要です。行政処分・重大訴訟についても、今回の調査範囲では該当する事例を確認できませんでした。

直近は増収増益・3期ぶり最高益の見通し

足元の数字は明るい方向です。公式情報として、第28期(2026年9月期)第3四半期累計は売上高121億81百万円(前年同期比+17.5%)、営業利益8億55百万円(同+18.9%)。2026年6月8日には通期業績予想を上方修正し、連結経常利益を8.30億円から10.06億円へ引き上げ、3期ぶりの最高益更新見通しとなっています。すでに3四半期で前期通期の営業利益7.72億円を上回っている計算です。買収した2社の連結効果が通期で寄与していることに加え、既存事業も回復基調にあると読めます(推定情報)。

業界環境|原材料高・顧客の淘汰・物流コスト

一方で、業界側の逆風も直視しておく必要があります。カカオ豆の高騰は2024年以降も続き、小麦粉・砂糖・バター・鶏卵といった製菓の基本材料も継続的に値上がりしてきました。仕入価格の変動をいつ・どこまで販売価格に反映するかが、この業態の利益率を直接左右します。

さらに主要顧客である個人店の経営環境も厳しく、帝国データバンクによれば菓子製造小売業の倒産は2025年1〜7月で39件と過去最多ペース、2025年度の洋菓子店の倒産は65件と2年連続で最多を更新しました。顧客の廃業と新規開業が同時に進む構図であるため、新規顧客獲得やレシピ・コンテンツを通じた顧客接点づくりが競争力の源泉になります。裏を返せば、この会社で働くと「新規顧客獲得」と「コンテンツ・コミュニティ運営」の経験を積みやすい環境だといえます(推定情報)。cottaが2022年5月に不二製油と資本業務提携し、2023年5月に共同ECメディアをリリースしているのも、この文脈に沿った動きです。

卸売業5社の比較|決算期も規模もバラバラな点に注意

同じ東証33業種「卸売業」に分類される5社を並べます。ただし読み方に重要な注意が3つあります。推定情報を含むため、最新の正確な数値は各社の公式IRで再確認してください。

  • 決算期が4種類:クリヤマHD=12月期/cotta=9月期/シップヘルスケアHD・内外テック=3月期/バイク王=11月期。単純な同時点比較ではありません
  • 規模差が大きい:売上はシップヘルスケアHD 7,181.63億円とcotta 136.76億円で約52.5倍、連結従業員数も7,819名と163名で約48倍の開きがあります
  • 年収の母数が揃わない:クリヤマHDは持株会社50名、シップヘルスケアHDは持株会社21名、cottaは提出会社35名の数値であり、同じ土俵で比較できません
企業名(コード・決算期)連結売上高営業利益(利益率)従業員数有報の平均年間給与(母数)
株式会社cotta(3359・2025年9月期)136.76億円(+52.8%)7.72億円(5.6%)連結163名〔臨時166名〕/提出会社35名587.5万円(提出会社35名)
クリヤマホールディングス(3355・2025年12月期)886.85億円(+13.9%)41.02億円(4.6%)連結1,893名/提出会社50名1,074.6万円(持株会社50名のみ・事業会社は非開示)
シップヘルスケアホールディングス(3360・2026年3月期)7,181.63億円(+5.9%)244.82億円(3.4%)連結7,819名〔臨時8,113名〕/提出会社21名853.8万円(持株会社21名)/事業会社は374.6〜410.6万円を開示
内外テック(3374・2026年3月期)326.15億円(▲7.7%)14.03億円(4.3%)連結577名/提出会社178名545.6万円(提出会社178名)
バイク王&カンパニー(3377・2025年11月期)385.74億円(+13.6%)5.86億円(1.5%)連結1,029名/提出会社1,023名421.7万円(提出会社1,023名)

この表からcottaについて読み取れることを整理します。

  • 売上規模は5社中最小だが、営業利益率5.6%は5社中最高。薄利になりやすい卸売業のなかでは相対的に効率のよい収益構造
  • 増収率+52.8%も5社中最大だが、その主因はM&Aによる連結化であり、内部成長率とは別物
  • 女性管理職比率40.0%は5社中最高水準
  • 有報の年収587.5万円は5社中では中位だが、母数35名という点で内外テック(178名)やバイク王(1,023名)より現場実態からの距離が遠い

比較でとくに重要なのは最後の点です。同じ「有価証券報告書の平均年間給与」でも、提出会社に大半の従業員が所属している企業(バイク王など)の数字は現場実態に近く、持株会社や少人数の提出会社の数字は本社機能の平均に寄ります。cottaは後者に近い性格の数字である、と理解して読むのが正確です。

cottaへの転職が向いている人・向いていない人

ここまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。判断の軸は、勤務地・組織規模・季節性・事業の広がりの4つです。

向いている人向いていない人
大分県津久見市・大分市など九州での勤務や、地方拠点での生活を前向きに選べる人都市部での勤務を前提としており、勤務地の選択肢の広さを重視する人
少人数の組織で担当範囲が広くなることを、成長機会として歓迎できる人体系的な研修制度・階層別教育のもとで段階的に育ててほしい人
クリスマス・バレンタインの繁忙期に集中的に力を出し、閑散期に改善を回すリズムが合う人年間を通じて業務量が平準化された環境で働きたい人
EC運営・MD・物流・データ活用など、事業会社側で商売の数字に触れたい人製菓資材だけを扱いたく、SESや美容卸まで関わる可能性を避けたい人
M&A後のグループ経営・PMI・管理会計に関わる経験を積みたい人のれん減損リスクや自己資本比率の低下といった財務変動を不安に感じる人
お菓子作り・パン作りやものづくりの世界そのものに関心がある人企業・商品の一般知名度や、大規模組織のブランドを重視する人

cottaへの転職に関するよくある質問(FAQ)

cottaへの転職・就職を検討する人から想定される質問と回答をまとめました。公式に開示されていない事項は、その旨を明記しています。

cottaの求人はどこで確認できますか?

公式情報としては、同社の公式採用ページが一次情報です。加えてOpenWorkなどの転職サイトにも求人が掲載されており、直近では「マーケティングマネージャー(コッタビジネス/toB事業担当・週3リモート/フレックス)」や「店長・副店長(初の実店舗展開)」といった職種が掲載されていました。募集内容は時期によって変わるため、必ず掲載時点と最新の公式採用ページの両方を確認してください。なお「コッタビジネス」は同社のBtoB向けサービス名であり、求職者向けの用語ではない点に注意が必要です。

平均年収587.5万円は誰の数字ですか?

第27期有価証券報告書によると、提出会社(株式会社cotta単体)の正社員35名を母数とする平均年間給与です。賞与および基準外賃金を含み、パート・アルバイト・派遣などの臨時雇用者は計算に含まれていません。連結163名や臨時雇用者166名の待遇を示す数字ではないため、物流現場や子会社の給与水準を推し量る根拠には使えません。

本社が大分県ですが、東京勤務の可能性はありますか?

公式情報として、東京都目黒区東山(KDX中目黒ビル2F)に東京オフィスがあります。ただし職種別の配置人数や、東京勤務ポジションの募集有無は有価証券報告書では開示されていません。応募時に募集要項の勤務地欄と、転勤の有無を必ず確認してください。

離職率や初任給は公表されていますか?

離職率・初任給・職種別の給与テーブル・新卒採用人数は、有価証券報告書では開示されていません。また男性育休取得率・男女賃金差異は公表義務対象外のため、有価証券報告書では記載が省略されています。定着状況を推し量る間接的な材料としては、公式情報である平均勤続年数10.7年・平均年齢42.4歳が参考になります。

M&Aで入った事業に配属される可能性はありますか?

推定情報です。第27期から報告セグメントが3区分になり連結子会社は9社体制、2025年10月1日には子会社2社を吸収合併しています。組織再編が続いている局面のため、応募ポジションの所属セグメント・雇用主体(提出会社か子会社か)・出向の可能性は、選考の早い段階で確認しておくのが安全です。

業績は安定していますか?

公式情報として、2019年9月期以降の期間で営業赤字の期は確認できませんでした。ただし営業利益は2023年9月期7.98億円から2024年9月期4.78億円へ約4割減るなど振れ幅があり、売上も2021年9月期のピーク後に3期の反動減を経験しています。直近の第28期は上方修正が発表され3期ぶり最高益の見通しですが、「安定して積み上がる」というより「振れ幅のある事業」と理解しておくのが実態に近いといえます。

cottaへの転職判断まとめ

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性、そして内定時の労働条件通知書も含めて確認しましょう。

判断軸評価と根拠
年収水準有報の587.5万円は提出会社35名の平均。同業5社中では中位だが、母数が小さく現場実態からの距離がある(公式情報+推定情報)
業績の安定性2019年9月期以降で営業赤字の期は確認できず。ただし利益の振れ幅は大きく、2024年9月期は約4割減(公式情報)
成長性第28期は3期ぶり最高益の見通し。ただし第27期の+52.8%はM&Aによる非連続な増加(公式情報)
財務健全性自己資本比率65.06%→43.11%へ低下、のれん20.27億円増。減損リスクは残る(公式情報)
働き方営業利益の72.3%が上半期に集中する季節偏重。OpenWorkでは月間残業37.4時間・有給消化率82.4%(公式情報+口コミ傾向)
勤務地本社は大分県津久見市。東京・大分市・新潟・宮崎・埼玉に拠点が分散(公式情報)
組織・カルチャー連結163名の小規模組織で有報もリスクとして開示。女性管理職比率40.0%は高水準、労働組合はなし(公式情報)
育成・評価制度OpenWorkでは長期育成2.8・人事評価の適正感2.8と相対的に低め。ただし回答者3名と母数が小さい(口コミ傾向)
キャリアの持ち出しやすさEC運営・物流SCM・PMIの経験は他のEC企業・3PL・食品卸へ接続しやすい(推定情報)

総合すると、cottaは「地方本社の小規模上場企業で、EC事業の実務を広く担いたい人」に噛み合う会社だと考えられます。一方で、体系的な育成環境・都市部勤務・年間平準化された業務量を重視する人にとっては、事前に確認すべき点が多い会社でもあります。どちらが良い・悪いではなく、勤務地・組織規模・季節性の3点を自分の条件と突き合わせられるかどうかが判断の分かれ目です。

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは、株式会社cotta 第27期有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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