エム・エイチ・グループの評判|年収516万は誰の数字?mod’s hair運営の実像
この記事の結論
- 有価証券報告書の平均年収516万円は「提出会社(単体)=持株会社HQ14名」の数字で、現場の美容師や連結228名全体の平均ではありません。ここを混同すると年収イメージを大きく誤ります。
- 口コミ傾向や二次集計を見ると、現場美容師の年収は約330万円前後、全体平均でも約400万円という声が中心で、有報の516万円とは別物として扱うのが安全です(推定情報)。
- 同社はフランス発ヘアサロン「mod’s hair(モッズ・ヘア)」を中核とする美容の事業持株会社で、直営サロン・海外ブランドシェアサロン・ヘアメイク・人材まで含む美容バリューチェーンが強みです。
- 直近は2025年6月期・2026年6月期3Qともに営業赤字基調で、将来性はブランド力や海外展開の機会と、サロン市況・歩合制の構造変化の両面で慎重に見極める必要があります。
「エム・エイチ・グループに転職を考えているが、年収516万円という数字は本当に自分にも当てはまるのか」——そう感じてこのページにたどり着いた方は、すでに大事な勘所をつかんでいます。結論から言えば、この516万円は現場の美容師の給料ではありません。有価証券報告書に載る平均年収は「提出会社(単体)」つまり持株会社の本部スタッフ14名だけを母数にした数字で、連結228名の大半を占める現場の美容師とは別の世界の数値です。この記事では、この「連単差(連結と単体の差)」を正面から切り分けながら、エム・エイチ・グループ(mod’s hair運営)のリアルな評判・年収・働き方・将来性を、公式情報・口コミ傾向・推定情報の3分類で整理します。
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エム・エイチ・グループとはどんな会社か(企業概要・沿革)
転職を検討するうえで最初に押さえたいのは「この会社が何で食べているのか」です。株式会社エム・エイチ・グループ(M・H・GROUP/証券コード9439/東証スタンダード上場/EDINETコードE05055/6月決算)は、フランス発のヘアサロンブランド「mod’s hair(モッズ・ヘア)」を中核とする美容の事業持株会社です。本社は東京都渋谷区千駄ヶ谷1-11-1のMHビルに置かれています。代表は朱峰玲子氏。公式サイトによると、美容を軸に直営サロン運営から海外展開、ヘアメイク、人材まで幅広く手がける、美容業界では数少ない上場サロン企業です。
意外に思われるかもしれませんが、同社の出自は美容ではありません。設立は1990年で、当時の社名は「ビーアイジーグループ」、島根県松江市を拠点とした移動体通信(携帯電話関連)の会社でした。その後、美容事業へと大きく舵を切り、現在のmod’s hairを中核とする事業構成へと変貌を遂げています。この沿革を知っておくと、「老舗の美容専業ではなく、事業ポートフォリオを組み替えてきた持株会社」という同社の性格が腑に落ちます。
mod’s hairブランドそのものの歴史は古く、日本では1978年にラフォーレ原宿へ日本1号店が出店されました。パリ発のブランド力を武器に、本部対加盟店という従来型のフランチャイズではなく、“ブランドをシェアする”独自のBSサロン(ブランドシェアサロン)モデルで低資本のまま店舗網を広げてきたのが特徴です。転職を考える立場からは、「ブランド名が強く、海外を含めた広がりがある一方、運営は持株会社+子会社という多層構造になっている」という点を頭に入れておくと、後述する年収の連単差や事業再編の意味が理解しやすくなります。
5つの事業セグメントの中身
同社の事業は大きく5つのセグメントに分かれます。転職後にどの事業に関わるかで働き方が大きく変わるため、ここは具体的に把握しておく価値があります。
- 直営サロン運営(売上の約50%):mod’s hairの直営店を運営する中核事業。現場の美容師・スタイリストが活躍する領域です。
- BSサロン=ブランドシェアサロン運営(約9%):海外200店超を韓国・台湾・中国で展開。本部対加盟店ではなくブランドをシェアする独自モデルが核です。
- ヘアメイク事業(約20%):東京コレクションなど4大コレクションへの参加、CMや雑誌のヘアメイクを担う高付加価値領域。パリ発のプロのヘアメイクチームが強みです。
- 美容室支援(約6%):決済手数料の低減、物件紹介、保険、美容器具販売など、美容室経営をサポートするBtoB領域。
- キャリアデザイン(約15%):子会社オンリー・ワンによる人材派遣・紹介。美容業界の人材を扱います。
なお2024年1月には、BSサロンとヘアメイクの両事業を子会社のエム・エイチ・プリュスへ吸収分割しており、グループ内での事業再編も進んでいます。公式情報として、こうしたセグメント構成は有価証券報告書や決算資料に基づくものです。
よくある事実誤認:fufuや「エイチ・エム・グループ」とは別物
転職先を調べる際にやりがちな取り違えを、先に潰しておきます。これは応募前に必ず知っておくべきポイントです。
まず、ヘアカラー専門店の「fufu」はこの会社の事業ではありません。fufuは株式会社Fast Beautyが運営する別チェーンであり、エム・エイチ・グループの中核ブランドはあくまで mod’s hair です。求人情報サイトや口コミの集計でfufuが混在しているケースを見かけることがありますが、別会社の情報として切り分けてください。
もう一つ、社名が似た「エイチ・エム・グループ」は全くの別会社です。「エム・エイチ」と「エイチ・エム」は順序が逆なだけで紛らわしいのですが、まったく関係のない法人ですので混同しないよう注意しましょう。求人票や口コミを照合するときは、証券コード9439・本社が渋谷区千駄ヶ谷・mod’s hair運営、という3点で本物かどうかを見分けると安全です。
エム・エイチ・グループの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)
本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。以下はいずれも有価証券報告書(第36期・2025年6月期)の「従業員の状況」および連結業績に基づく公式情報です。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数は「提出会社(単体)=持株会社HQ14名」ベースであり、連結228名の平均ではない点を必ず念頭に置いてください。最新の正確な数値は公式IRページで再確認をおすすめします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,158,000円(約516万円)※提出会社(単体)=持株会社HQ14名ベース |
| 平均年齢 | 44.2歳(単体) |
| 平均勤続年数 | 8.0年(単体) |
| 従業員数 | 提出会社(単体)14名(臨時0名)/連結228名(臨時30名) |
| 売上高 | 18.44億円(1,844百万円・連結・前期比約-1.8%) |
| 営業利益 | 営業損失 約▲970万円(▲9百万円・連結/経常▲7百万円・純損失▲17百万円) |
| 出典 | 有価証券報告書 第36期(2025年6月期)「従業員の状況」・連結業績/EDINET E05055 |
エム・エイチ・グループの年収を正しく読む:516万円は誰の数字か
転職検討者が最も知りたいのは「自分が入ったらいくらもらえるのか」でしょう。ここを誤解したまま応募すると、入社後の年収ギャップで後悔しかねません。だからこそ、この記事の核心であるこのセクションを丁寧に読んでください。結論を先に言うと、公表の平均年収516万円は、現場の美容師が手にする年収ではありません。
公式平均年収516万円の正体(提出会社=本部14名)
有価証券報告書によると、第36期(2025年6月期)の平均年間給与は5,158,000円、すなわち約516万円です。これは一見すると「美容業界にしては高め」に見えますが、この数字の母数は「提出会社(単体)」=持株会社であるエム・エイチ・グループ本体に在籍する14名です。臨時従業員は0名。つまり、経営管理・本部機能を担うごく少人数の平均であり、サロンの現場で施術を行う美容師の給料水準を表したものではありません。
なぜこうなるのか。同社は事業持株会社であり、実際の直営サロン運営やヘアメイクの実務は子会社側に多く置かれています。連結ベースの従業員は228名(臨時30名)に上りますが、有価証券報告書の「平均年間給与」欄に載るのは原則として提出会社(単体)の数字です。結果として、現場の美容師を多数抱える連結228名の実態と、本部14名の平均516万円とのあいだに大きな「連単差」が生じます。ここを切り分けて読むことが、エム・エイチ・グループの年収を誤解しないための最大のコツです。
平均年齢44.2歳・平均勤続8.0年が示すもの
同じく有価証券報告書によると、提出会社(単体)の平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は8.0年です。これも本部14名の数値です。平均年齢が44歳台とやや高めなのは、本部が経営管理・管理系の中堅以上で構成されていることをうかがわせます。勤続8.0年という数字からは、本部スタッフが比較的長く定着している様子が読み取れますが、これを「現場美容師の定着率が高い」と読み替えるのは誤りです。あくまで本部少人数の平均である点を忘れないでください。
言い換えると、516万円・44.2歳・8.0年という3点セットは「本部HQの中堅管理層の姿」を描いた数字であり、転職で現場の美容師職として入る人のロールモデルにはなりにくい、ということです。求人サイトの多くは、有報のこの516万円をそのまま「平均年収」として転載してしまいがちですが、母数が14名という前提が抜け落ちると、読者は現場の給料と取り違えてしまいます。数字そのものは正しくても、文脈を欠くと誤解を生むという典型例で、転職検討者がまず警戒すべきポイントだと言えます。
口コミ傾向で見る現場の年収感(330万〜400万円台)
では現場のリアルはどうか。口コミ傾向としては、OpenWorkや転職会議といった口コミサイトや二次集計を見ると、現場の美容師の年収は約330万円前後、全体平均でも約400万円程度という声が中心です。これは有報の516万円とはまったく別の数字であり、混同してはいけません。投稿傾向では「歩合中心で固定給が薄い」「指名や売上が伸びるまでは収入が安定しにくい」といった指摘も見られます。
ただし注意したいのは、これらの口コミ・二次集計はサンプル数が限られている点です(OpenWorkで約6件、エンで1件程度と母数が少なく確度は限定的)。あくまで口コミ傾向として参考にし、断定的な数字としては受け取らない姿勢が安全です。それでも「本部14名の516万円」と「現場の330万〜400万円台」という二層構造があること自体は、転職判断の前提として知っておく価値が大いにあります。
職種・役職別の推定年収レンジ
ここからは推定情報です。求人ベースの初任給や口コミの傾向から、職種・役職別のおおよそのレンジを目安として整理します。実額は店舗・指名・歩合・役職で大きく変わるため、あくまで目安として捉えてください。
- アシスタント(美容師見習い):月給20万円前後(求人ベース・推定)。年収換算で約260万〜300万円程度が一つの目安と考えられます。
- スタイリスト:月給27万円前後(求人ベース・推定)から。指名・歩合が乗ると上振れする可能性があります。全体平均約400万円という口コミ集計とおおむね整合します。
- 店長・トップスタイリスト:歩合や役職手当が加わり、現場としては上位レンジに入る可能性があります(推定情報)。
- 本部・管理系(持株会社HQ):有報の516万円が示すゾーン。ただし採用枠は小さく、相対的に狭き門です。
このように、同じ「エム・エイチ・グループの年収」でも、どのポジションに就くかで景色がまったく異なるのが実態です。「平均516万円だから自分も516万円」という単純計算は成り立ちません。さらに美容師の収入は、店舗の立地や客単価、自身の指名数によっても大きく振れます。同じスタイリストでも、都心の高単価店で指名を多く抱える人と、駆け出しで指名がまだ少ない人とでは、年収が数十万円〜100万円単位で変わることも珍しくありません(推定情報)。だからこそ、平均値を見るときは「どの層の平均か」と「自分がどの層に入るか」をセットで考える必要があります。
年収推移:本部少人数ゆえの上昇基調
有価証券報告書によると、提出会社(単体)の平均年間給与は、2020年6月期の385万円から、2023年490万円、2024年508万円、2025年516万円と上昇基調にあります。一見すると「給与水準が右肩上がりで改善している」ように読めますが、ここでも母数が本部の少人数(14名)であることを踏まえる必要があります。少人数の平均は、構成メンバーの入れ替わりや昇給で大きく動きやすく、現場美容師全体の処遇改善を直接示すものではありません。年収推移は「本部の数字の動き」として読むのが正確です。
転職時に必ず確認すべきポイント
年収面で後悔しないために、内定前後に確認しておきたい点を挙げます。これは現場美容師職で入る方ほど重要です。
- 固定給と歩合の割合:固定給がいくらで、歩合がどの売上ラインから発生するのか。歩合中心だと、繁忙・閑散で収入が振れる可能性があります。
- 指名料・売上の取り分:自分の指名や売上がどう給与に反映されるのか、計算ルールを具体的に確認しましょう。
- 昇格条件と昇給幅:アシスタントからスタイリストへの昇格条件(後述の試験制度)と、そのときの給与アップ幅。
- 残業代の扱い:みなし残業の有無や、超過分の支給ルール。口コミでは残業代に関する指摘も見られます。
- 労働条件通知書での最終確認:求人票や口コミの数字ではなく、内定時の労働条件通知書で実額を確かめることが最も確実です。
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働き方・残業・休日・福利厚生の実態
年収と並んで気になるのが「どんな働き方になるのか」でしょう。サロン業態は長時間労働のイメージを持たれがちですが、口コミ傾向を見るとやや異なる側面も見えてきます。ここでは残業・有給・休日・福利厚生を順に整理します。
残業・有給休暇の傾向
口コミ傾向としては、OpenWork等の投稿で残業は月約28時間、有給消化率は約69%という数字が見られ、サロン業態としては突出して長時間というわけではない傾向がうかがえます。美容業界は一般に拘束時間が長くなりやすい業種ですが、その中では相対的に過酷さが目立つわけではない、という投稿傾向です。
ただし前述の通り口コミの母数は少なく、店舗や時期によって実態は振れます。あくまで口コミ傾向として捉え、応募時には配属予定店舗の実際の勤務時間を確認するのが安全です。一方で投稿には「給与水準や残業代」に関する不満も見られ、働きやすさと処遇満足度は別軸で評価されている様子です。
休日・福利厚生の整理
休日について、年間休日数の公式に統一された開示は有価証券報告書では開示されていません。サロン業態では週休制や曜日固定休、シフト制など店舗により運用が分かれるため、応募店舗ごとに確認する必要があります。
福利厚生は、公式採用サイトによると社会保険完備に加え、技術手当・商品手当などの各種手当、研修制度が整備されています。美容師にとっては技術手当や研修の充実度がキャリア形成に直結するため、ここは確認しておきたいポイントです。推定情報として、福利厚生の細部(住宅手当・交通費上限など)は求人票や面接で個別に確認することをおすすめします。
社風・評価制度・キャリアパス
長く働けるかどうかは、社風や評価・昇格の仕組みに大きく左右されます。エム・エイチ・グループは教育体制に定評がある一方、下積みの長さも指摘される——この両面を理解しておきましょう。
段階的な技術習得と昇格試験
口コミ傾向としては、教育・段階的な技術習得の仕組みが体系化されているという評価が見られます。具体的にはアシスタントとしてスタートし、東京本部での月次試験を経てスタイリストへ昇格するという段階的なキャリアパスが整っているとされます。技術を基礎から積み上げたい人にとっては、評価基準が明確で成長しやすい環境と受け止められているようです。
一方で投稿傾向では「下積み期間が長い」という指摘もあります。美容師は一般に一人前になるまで時間がかかる職種ですが、昇格試験を通過するまでの期間をどう過ごすか、その間の処遇をどう捉えるかは、人によって評価が分かれるところです。
キャリア機会:海外・コレクションという独自の魅力
同社ならではの魅力として、口コミ傾向でも評価されているのがmod’s hairブランド・海外展開・コレクション参加といったキャリア機会です。パリ発のブランドの下で、東京コレクションをはじめとする4大コレクションのヘアメイクに関わったり、韓国・台湾・中国の海外サロン網に触れたりできる可能性があるのは、国内専業サロンにはない独自の魅力と考えられます(推定情報を含む)。教育体制・人間関係・有給の取りやすさといった点も、良い点として挙げられています。
処遇満足度・懸念点(口コミベース)
一方で懸念点も率直に押さえておきます。口コミ傾向としては、給与水準や残業代、長い下積み、待遇満足度の低さ(OpenWork総合評価2.9前後)、歩合中心で固定給が薄い点などが指摘されています。総合評価が3点を下回る水準にあるのは、処遇面での物足りなさが投稿に表れている可能性があります。ただし母数が少ないため、これらは断定ではなく傾向として受け止め、面接で自分の関心事を直接確認するのが賢明です。
▼ 「教育体制は魅力だが下積みが不安」——その迷いを言語化しませんか
当社はユーザーから一切収益を得ない中立ポジションで、元転職エージェントが客観的にアドバイスします。「下積み期間の処遇をどう確認すべきか」「海外・コレクションの機会は本当に得られるのか」など、口コミだけでは判断しきれない点を無料で壁打ちできます。
採用・選考フローと面接対策
「自分は受かるのか」「どんな選考なのか」を知っておくと、応募の心構えが大きく変わります。エム・エイチ・グループの採用は、職種によって難易度が大きく分かれるのが特徴です。
美容師職と本部・管理系で異なる難易度
公式採用サイトによると、美容師職は美容師免許の保有者に対して比較的門戸が広い一方、本部・管理系の採用枠は小さく、相対的に狭き門です。これは前述の通り、提出会社(単体)の従業員が14名という少人数体制であることと整合します。本部ポジションは欠員補充が中心になりやすく、タイミングと専門性のマッチが重要になると考えられます(推定情報)。
つまり、美容師として現場でキャリアを積みたい人にとっては比較的チャンスが多く、一方で「いずれ本部・管理系で」と考える場合は、まず現場で実績を出してから内部異動を狙うか、相応の専門性を持って中途で入るか、という戦略になりやすいと推定されます。
初任給・選考の目安
推定情報として、初任給はスタイリストで月27万円前後、アシスタントで月20万円前後(いずれも求人ベース・推定)が一つの目安です。選考の一般的な流れは、書類選考→面接(必要に応じて実技・技術確認)→内定、という美容業界で標準的なフローが想定されます。
面接対策としては、次の点を意識すると差がつきやすいでしょう。
- mod’s hairブランドへの理解を示す:1978年ラフォーレ原宿出店やパリ発という背景を踏まえ、なぜこのブランドで働きたいのかを言語化する。
- 独自のBSサロンモデルや海外・コレクションへの関心を伝える:他サロンとの違いを理解していると意欲が伝わります。
- 下積みと昇格試験への向き合い方を準備する:段階的な技術習得をどう乗り越えるか、自分なりの姿勢を示す。
- 歩合・固定給など処遇の質問は失礼にならない範囲で具体的に:入社後のミスマッチを防ぐためにも、確認する姿勢は前向きに評価されることが多いです。
エム・エイチ・グループと同業他社の比較表
転職判断では、一社だけを見るより同業と並べると相場感がつかめます。ここではサロン・美容関連の上場企業と、年収・働きやすさ・将来性・転職難易度・向いている人の5観点で比較します。平均年収はいずれも推定情報・口コミ集計を含む目安であり、最新の正確な数値は各社の公式IRで再確認してください。なお、エム・エイチ・グループの「平均年収」欄は連単差を踏まえ現場感に近い水準で表記しています。
| 企業名 | 平均年収(推定) | 働きやすさ | 将来性 | 転職難易度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| エム・エイチ・グループ(mod’s hair) | 本部516万円/現場約330〜400万円 | 中(残業約28h・有給約69%) | 中(赤字基調・海外/ブランドに機会) | 美容師は広め/本部は狭き門 | ブランド・海外・コレクションに惹かれる美容師 |
| 田谷(TAYA・4679) | 約350〜450万円(推定) | 中 | 中 | 中 | 都市部サロンで安定的に働きたい人 |
| キュービーネットHD(QBハウス・6571) | 約350〜450万円(推定) | 中(短時間カット特化) | 中〜高(効率特化で拡大) | 中 | カット技術と回転効率を磨きたい人 |
| AB&Company(Agu.・9251) | 約350〜450万円(推定) | 中 | 中〜高(FC急拡大) | 中 | 成長中チェーンで早期に昇格を狙う人 |
| ヤマノHD(7571) | 約350〜450万円(推定) | 中 | 中 | 中 | 美容・和装など多角的な美容領域に関心がある人 |
こうして並べると、各社とも現場美容師の年収相場は350万〜450万円程度のレンジに収まりやすいことが見えてきます(推定情報)。エム・エイチ・グループの「516万円」だけが突出して見えるのは、それが本部14名の数字だからであり、現場で比較すれば同業と大きく変わらない水準と考えられます。差別化要因は年収の高さよりも、mod’s hairというブランド力・海外・コレクションといった「経験の質」にあると見るのが妥当でしょう。
業界文脈と将来性をどう見るか
「この会社、これから伸びるのか」は転職の重要な判断軸です。ここは断定を避け、機会とリスクの両面で整理します。将来性を一言で決めつけることはできませんが、材料を揃えれば自分なりの判断はしやすくなります。
足元の業績:赤字基調という事実
有価証券報告書によると、2025年6月期は売上高18.44億円(前期比約-1.8%)、営業損失約▲970万円、経常▲7百万円、純損失▲17百万円と、減収かつ営業赤字でした。さらに決算短信によると、2026年6月期も3Q累計で減収・営業損失(約▲2,600万円)となり、通期も下方修正されるなど、足元は赤字基調が続いています。これは事実として正面から受け止める必要があります。
ただし、これをもって将来の成長余地が乏しいと決めつけるのは適切ではありません。サロン業態は固定費構造の影響を受けやすく、コロナ後の市況やコスト環境で業績が振れやすい面があります。赤字は注視すべきリスクである一方、構造的に回復不能と決めつける材料でもない、という両面の見方が必要です。
機会:ブランド・海外・多角化
ポジティブな材料としては、mod’s hairというパリ発のブランド力、韓台中で200店超という海外展開、ヘアメイク・人材まで含む美容バリューチェーンの多角化が挙げられます。独自のBSサロンモデルは低資本で店舗網を広げられる強みがあり、海外を含めたブランド展開の余地は機会と考えられます(推定情報)。美容業界で数少ない上場サロン企業という立ち位置も、資本市場へのアクセスという点で一定の強みです。加えて、直営サロンに依存しすぎず、美容室支援(決済・物件・保険・器具販売)やキャリアデザイン(人材派遣・紹介)といったBtoB・人材領域を併せ持つことは、サロン単体の景気変動に左右されにくいポートフォリオを志向していることの表れとも読めます。美容師の独立・フリーランス化が進む時代に、「サロンを運営する」だけでなく「美容業界全体を支える」方向へ事業を広げている点は、長期の生存戦略として注目に値します(推定情報を含む)。
リスク:サロン市況と歩合・フリーランス化
一方のリスクとして、サロン市況の停滞に加え、歩合制やフリーランス美容師の増加という構造変化があります。優秀な美容師ほど独立・業務委託に流れやすく、固定給が薄い歩合中心のモデルは人材定着の面で課題を抱える可能性があります。転職検討者としては、「このブランドで何を得たいのか(経験・技術・海外)」を明確にし、年収だけでなくキャリアの中身で判断するのが現実的です。
リスク・懸念点の整理(口コミベース・ヘッジ)
ここまでの内容を、転職判断で見落としやすい懸念点として改めて集約します。いずれも口コミ傾向や事実に基づく中立的な整理であり、断定ではありません。
- 年収の見え方に注意:公表の516万円は本部14名の数字。現場美容師は約330万〜400万円台という口コミ傾向があり、混同しないことが重要です。
- 歩合中心で固定給が薄いとの声:収入が売上・指名に左右されやすい可能性があります(口コミ傾向)。
- 下積みが長いとの指摘:昇格試験を通過するまでの期間と処遇を事前に確認したいところです。
- 処遇満足度はやや低め:OpenWork総合2.9前後という投稿傾向。ただし母数は限定的です。
- 足元は赤字基調:2025年6月期・2026年6月期3Qともに営業損失。将来性は機会とリスクの両面で見る必要があります。
逆に言えば、これらを理解したうえで「ブランド・海外・教育体制に価値を感じる」のであれば、納得感を持って選べる会社とも言えます。ネガティブ情報は、知らずに入って後悔するより、知ったうえで選ぶための材料です。特に年収については、「平均516万円」という見栄えのする数字に引っ張られず、自分が就くポジションの実勢レンジ(現場美容師なら約330万〜400万円台という口コミ傾向)を基準に判断することで、入社後のギャップを最小化できます。歩合・下積み・赤字基調という3つの懸念は、いずれも面接や労働条件通知書で具体的に確認できる項目です。漠然とした不安のまま応募を迷うより、確認すべき質問リストに変換してしまうほうが建設的だと編集部は考えます。
編集部の見解・おすすめ度
ここからは編集部独自の見解です。公式数値と口コミを突き合わせたうえで、転職検討者がどう判断すべきかを率直にお伝えします。
編集部の総評として、エム・エイチ・グループは「年収の数字に惑わされず、得られる経験で選ぶべき会社」だと考えます。最大のポイントは、何度も繰り返してきた通り、公表の平均年収516万円が本部HQ14名の数字に過ぎないことです。この一点を理解せずに「平均516万円なら美容業界では好待遇」と判断すると、現場で約330万〜400万円台という口コミ傾向との落差に直面しかねません。逆にこの構造を理解していれば、過剰な期待も過剰な失望もせずに済みます。これは、表面的な平均値だけを並べる記事では得られない、本質的な判断材料だと自負しています。
そのうえで編集部が評価するのは、mod’s hairのブランド力と、海外200店超・コレクション参加という「現場美容師が経験を積む場としての独自性」です。年収相場が同業と大きく変わらないのであれば、差別化は経験の質に求めるのが合理的で、その点で同社は国内専業サロンにない魅力を持っています。教育体制が体系化され、段階的に技術を習得できる環境も、基礎をしっかり固めたい人には適しています。一方で、足元の赤字基調と歩合中心の処遇は率直に懸念材料であり、「安定した固定給で長く」という志向の人にはミスマッチが起きやすいと見ます。おすすめ度は、ブランド・海外・技術習得を重視する美容師には高め、年収の安定や固定給重視の人には慎重に、という二段構えが編集部の結論です。
向いている人
以下に当てはまる方は、納得感を持って選びやすいでしょう。
- mod’s hairというパリ発ブランドに惹かれ、ブランド価値の下で働くことに意義を感じる人
- 海外サロン網やコレクション参加など、国内専業にない経験を積みたい美容師
- 段階的な技術習得・昇格試験という体系化された教育を前向きに捉えられる人
- 年収の数字を「本部か現場か」で正しく切り分けて理解できる、情報リテラシーの高い人
- 歩合で売上を伸ばすことに前向きで、固定給より成果連動を望む人
向かない人
逆に、次のような志向の方は慎重な検討をおすすめします。
- 固定給の安定を最優先し、収入の変動を避けたい人
- 下積み期間をできるだけ短くし、早期に高収入を得たい人
- 足元の赤字基調や業績の不安定さに強い懸念を持つ人
- 「平均年収516万円」をそのまま自分の見込み年収として期待してしまう人(この記事の前提が腑に落ちない人)
- 本部・管理系での採用を主目的とする人(枠が小さく狭き門のため)
エム・エイチ・グループに関するよくある質問(FAQ)
最後に、転職検討者から特に多い疑問にQ&A形式で答えます。いずれも本文の要点を、判断に直結する形で整理したものです。
エム・エイチ・グループの平均年収516万円は美容師の給料ですか?
いいえ、違います。有価証券報告書によると、平均年間給与516万円(5,158,000円)は「提出会社(単体)=持株会社HQ14名」の平均であり、現場の美容師や連結228名全体の平均ではありません。現場美容師の年収は口コミ傾向・二次集計で約330万〜400万円台が中心です。516万円という数字は本部の少人数平均だと理解し、現場の年収とは別物として扱うのが、この会社を正しく評価する最重要ポイントです。
fufu(ヘアカラー専門店)はエム・エイチ・グループの事業ですか?
いいえ、fufuはこの会社の事業ではありません。fufuは株式会社Fast Beautyが運営する別チェーンです。エム・エイチ・グループの中核ブランドはmod’s hair(モッズ・ヘア)です。求人サイトや口コミでfufuの情報が混在していることがありますが、別会社のものとして切り分けてください。また「エイチ・エム・グループ」も全くの別会社で、社名の順序が似ているだけの無関係な法人です。証券コード9439・渋谷区千駄ヶ谷本社・mod’s hair運営、の3点で本物かどうかを確認すると安全です。
残業や有給休暇の実態はどうですか?
口コミ傾向としては、残業は月約28時間、有給消化率は約69%という投稿が見られ、サロン業態としては突出して長時間というわけではない傾向です。ただしOpenWork等の口コミは母数が少なく(約6件程度)、店舗や時期によって実態は振れます。年間休日数の公式に統一された開示は有価証券報告書では開示されていませんので、応募予定店舗で具体的な勤務時間・休日を確認することをおすすめします(推定情報を含む)。
未経験・アシスタントからでも入れますか?
美容師免許を保有していれば、美容師職は比較的門戸が広いとされます。推定情報として、初任給はアシスタントで月20万円前後、スタイリストで月27万円前後(求人ベース)が目安です。アシスタントからスタートし、東京本部での月次試験を経てスタイリストへ昇格する段階的なキャリアパスが整っているとされ、基礎から技術を積みたい人に向いています。一方、本部・管理系の採用枠は小さく、相対的に狭き門です。
将来性はありますか?業績が心配です。
将来性を一言で断定することはできません。事実として、有価証券報告書・決算短信によると2025年6月期・2026年6月期3Qともに減収・営業損失で赤字基調です。これはリスクとして注視すべき点です。一方で、mod’s hairのブランド力、韓台中で200店超の海外展開、ヘアメイク・人材まで含む多角化は機会と考えられます。年収だけでなく「このブランドでどんな経験を積めるか」というキャリアの中身で判断するのが現実的です(推定情報を含む)。
歩合制と固定給のバランスはどうなっていますか?
口コミ傾向としては、歩合中心で固定給が薄いという声が見られます。これは美容師職全般に共通する傾向でもありますが、収入が指名・売上に左右されやすい可能性があります。内定前に、固定給の額・歩合が発生する売上ライン・指名料の取り分などを具体的に確認することを強くおすすめします。求人票や口コミの数字ではなく、労働条件通知書で実額を確かめるのが最も確実です。
同業他社と比べてエム・エイチ・グループを選ぶ理由は何ですか?
現場美容師の年収相場は、田谷・キュービーネットHD・AB&Company・ヤマノHDなど同業でも約350万〜450万円のレンジに収まりやすく、年収だけで大きな差はつきにくいと考えられます(推定情報)。エム・エイチ・グループを選ぶ最大の理由は年収の高さではなく、mod’s hairというパリ発ブランド、海外サロン網、コレクション参加といった経験の質にあると編集部は見ています。ブランドや海外・高付加価値のヘアメイクに価値を感じるなら、有力な選択肢になり得ます。
▼ 最後に:転職判断の壁打ちは無料で可能です
ここまでお読みいただきありがとうございました。「本部か現場かで年収がこれほど違うとは知らなかった」という方も多いはずです。記事だけでは判断しきれない「自分のケース」「他サロンとの具体的な比較」「面接対策」などは、当社の無料相談でじっくり整理できます。当社はユーザーから費用を取らず、客観的な視点で最適なエージェント・企業・キャリアパスを案内する中立サービスです。元転職エージェントが、あなたのキャリアを丁寧にサポートします。

平均年収516万円って書いてあったから期待してたけど、それが本部14名の数字だったとは……。現場の美容師だと330万〜400万円台が中心なんですね。応募前に知れて本当によかったです。
本記事の出典・参考情報
本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。数値は有価証券報告書(第36期・2025年6月期)の実額に基づく公式情報を優先し、口コミ傾向・推定情報と明確に区別しています。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。
公式情報源
口コミ・評判の参照元
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報(有価証券報告書・決算短信・公式IR)・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。特に平均年収516万円は提出会社(単体)=本部14名の数値であり、連結228名や現場美容師の平均ではない点にご留意ください。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
