アルーの平均年間給与704万円|経常利益は5期で大きく波打つ
※本記事にはプロモーションを含みます。
アルーの平均年間給与は、第23期(2025年12月期)の有価証券報告書で7,040,000円です。対象は従業員153人、平均年齢39.2歳、平均勤続年数5.8年の集団です。
この記事のもう1つの論点は、利益の波の大きさです。経常利益は5期の途中で289,312千円から57,745千円まで下がったあと、第22期は経常損失107,978千円と赤字に転じ、第23期は349,907千円まで急回復しています。「年収704万円」という数字の裏に、この波があることを踏まえて読んでください。
結論|平均年間給与704万円は153人の実額。利益は5期で大きく波打つ
| 確認項目 | 結果 | 根拠 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 7,040,000円 | 第23期有価証券報告書「従業員の状況」(提出会社) |
| 対象の従業員数 | 153人 | 同上 |
| 平均勤続年数 | 5.8年 | 同上 |
| 経常利益の5期の動き | 289,312千円→57,745千円(第21期)→経常損失107,978千円(第22期)→349,907千円(第23期)。単調ではなく、1期は赤字 | 「主要な経営指標等の推移」(編集部の算出) |
| 自己資本比率の5期の動き | 52%→73.30%(第21期)→61.80%。直近2期は低下 | 同上(単調な改善ではない) |
| 従業員数の5期の動き | 114人→153人(+39人・+34.2%) | 同上(編集部の算出) |
向いている人:企業研修・グローバル人材育成という専門性の高い分野で、業績の波を織り込める人。
慎重に考えたい人:「年収704万円」という数字だけを見て、利益が5期で大きく波打っている事実や、自己資本比率が直近で低下していることを確認せずに応募を決めようとしている人。
この記事の調査条件
- 主軸:第23期(2025年1月1日〜2025年12月31日)有価証券報告書。書類管理番号 S100XT2J、2026年3月24日提出
- 抽出箇所:同報告書8ページ目「第5 従業員の状況」の提出会社の状況と、「主要な経営指標等の推移」の提出会社(単体)5期分
- 有価証券報告書の数値は、編集部が2026年9月21日にEDINETから取得した原本(PDF)の該当ページから抽出しました
- 決算期は12月です。有価証券報告書の提出は毎年3月下旬
口コミサイトの推定年収は、この記事の根拠に入れていません。集計の方法が公表されておらず、検算できないためです。当サイトの数字は有報の実額1つです。
この記事は、会社を投資の対象としては評価しません。当サイトは転職メディアであり、その分野の専門性も登録も持っていないためです。
利益が波打つ会社をどう読むかという当サイトの基本的な考え方は、利益が波打つ会社の年収をどう確認するかにまとめています。

704万円は誰の数字か|153人の提出会社の平均
有価証券報告書の「従業員の状況」から、提出会社の欄をそのまま出します。
| 項目 | 第23期(2025年12月期) |
|---|---|
| 従業員数 | 153人 |
| 平均年齢 | 39.2歳 |
| 平均勤続年数 | 5.8年 |
| 平均年間給与 | 7,040,000円 |
アルーは持株会社ではなく、企業研修・グローバル人材育成・Eラーニングプラットフォーム「etudes」等の提供を自社で行う事業会社です(証券コード7043、東証グロース市場に上場)。
有価証券報告書の「従業員の状況」は提出会社(単体)の欄です。グループ会社があるかどうか、あるとして何人が働いているかは、本記事が用いた抽出範囲には含まれていません。グループ会社の従業員数・年収は、本記事では確認していません。
平均年間給与は賞与・基準外賃金を含む数字です(有報の注記)。手取り額ではありません。
経常利益は5期の途中で急落、その後急回復
提出会社(単体)の5期分です。有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から取りました。
| 期 | 第19期 | 第20期 | 第21期 | 第22期 | 第23期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 決算年月 | 2021年12月 | 2022年12月 | 2023年12月 | 2024年12月 | 2025年12月 |
| 売上高(千円) | 2,294,773 | 2,640,890 | 2,864,044 | 2,703,757 | 3,083,105 |
| 経常利益又は経常損失(△)(千円) | 289,312 | 211,463 | 57,745 | △107,978 | 349,907 |
| 当期純利益又は当期純損失(△)(千円) | 187,906 | 153,762 | 35,886 | △98,522 | 283,115 |
| 純資産額(千円) | 1,037,241 | 1,177,552 | 1,199,912 | 1,088,276 | 1,360,847 |
| 総資産額(千円) | 1,993,347 | 1,810,156 | 1,638,050 | 1,672,500 | 2,194,778 |
| 自己資本比率(%) | 52 | 65.10 | 73.30 | 65.10 | 61.80 |
| 従業員数(名) | 114 | 149 | 158 | 152 | 153 |
※提出会社(単体)の数字です。
まず経常利益です。第19期の289,312千円から、第20期211,463千円、第21期は57,745千円まで下がっています。有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の該当欄は「経常利益又は経常損失(△)」という表題で、第22期には△(マイナス)の符号が付いています。第22期は経常損失107,978千円と赤字に転じ、その翌期(第23期)には349,907千円まで急回復し、5期で最も高い水準になっています。3期連続で悪化したあと、1期で一気に好転するという、振れ幅の大きい動きです。
当期純利益も同じ形です。187,906千円から第21期35,886千円まで落ち込んだあと、第22期は当期純損失98,522千円と赤字になり、第23期は283,115千円まで戻っています。この急落・急回復の要因(特定の研修案件の有無、費用構造の変化等)は、本記事が用いた抽出範囲からは確認していません。推測で理由を書くことはしません。
自己資本比率も単調ではありません。52%から第21期に73.30%まで上がったあと、第22期65.10%、第23期61.80%と、直近2期は低下しています。「改善している」とまとめてしまうと、直近の低下という事実が消えてしまいます。
総資産額も第19期の1,993,347千円から第21期の1,638,050千円まで一度下がり、第23期には2,194,778千円まで回復しています。
従業員数は114人から153人へ、5期で+39人・+34.2%です(編集部の算出)。利益が谷にあった第21期でも158人と、5期で最も多い水準を記録しています。利益と人員は必ずしも同じ方向には動いていません。
従業員1人あたりの数字でも確認しておきます。売上高を従業員数で割ると(編集部の算出)、第19期は114人で約2,013万円、第23期は153人で約2,015万円、5期でほぼ横ばいです。売上高そのものは5期で+34.4%伸びていますが、従業員数もほぼ同じペース(+34.2%)で増えているため、1人あたりの売上規模は変わっていません。1人あたり経常利益で見ても、第19期の約254万円から第23期は約229万円へ、△9.9%です(同)。「経常利益が5期で最高水準になった」という結論(→まとめ)の裏で、1人あたりの稼ぎはわずかに減っていることになります。増員のペースが利益の伸びをやや上回っている形です。
年収704万円の中身を、5期の波から読む
この会社の年収を読むうえで欠かせないのが、利益の波の大きさです。
1つ目。第22期(2024年12月期)は経常損失107,978千円・当期純損失98,522千円と、5期で唯一の赤字でした。その期の従業員数は152人で、前期(158人)からわずかに減ったものの、大きな人員削減ではありません。利益が赤字になった期でも、目に見える人員削減は起きていません。
2つ目。直近の第23期は利益が5期で最も高い水準まで回復していますが、自己資本比率はピーク(第21期73.30%)から低下したままです。利益の回復と財務指標の回復が、同じタイミングで起きているわけではありません。
3つ目。平均勤続年数5.8年という数字は、比較的入れ替わりの多い組織であることを示唆しています。この5期の間の離職率・退職者数そのものは開示されていません。
研修・人材育成の分野で、別の会社の5期を確認した記事もあわせて見ると、比較の軸が増えます。フォーラムエンジニアリングの評判を有報で確認した記事、ヒューマンクリエイションホールディングスの将来性を確認した記事もあります。

経常利益急落の要因からグループ会社の年収まで|有報にない9項目
答えられないものを、はっきり書きます。次の項目は、本記事が確認した資料のどこにも記載がありませんでした。
- 経常利益の急落・急回復の具体的な要因
- グループ会社の従業員数・平均年収
- 離職率(3年以内離職率を含む)
- 月平均の残業時間
- 年次有給休暇の取得率
- 年齢別・職種別・役職別の年収
- 初任給の実額
- 賞与だけの金額と、その算定方法
- 退職金の支給額と算定式
当サイトは、この9項目について推定値を書きません。口コミサイトに出ている「体感年収」の集計値も、集計方法が公表されておらず検算できないため根拠に使っていません。平均年間給与704万円という実額だけでは業績の波が待遇にどう跳ね返るかまでは分からないため、残業時間・離職率・有給取得率・賞与単独額・退職金の5つは、面接で個別に確認する項目として持っておくとよいでしょう。
- 「直近の賞与は、基本給の何か月分でしたか」
- 「月平均の残業時間はどのくらいですか」
- 「有給休暇はどの程度取得できていますか」
- 「退職金制度はありますか。算定方法も教えてください」
- 「第22期(2024年12月期)は赤字だったと有価証券報告書で確認しましたが、その期の賞与や評価はどうなっていましたか」
- 「第22期から第23期にかけて業績が大きく回復した要因を教えてください」
なお、「継続企業の前提に関する注記」の有無については、本記事の抽出範囲に含まれておらず、編集部は確認していません。確認していないことと、存在しないことは別です。
利益が最低だった期でも人員は5期最多だった|採用側だった私が見ること
私は転職を10回経験し、採用する側として面接を担当してきた立場でもあります。利益が波打つ会社を受けるときは、「赤字だった期に、社内で何が変わったか」を聞くようにしています。人員削減や事業の縮小が起きていたのか、それとも投資を続けながら耐えていたのかで、組織の性質が大きく違うからです。アルーの場合、5期で唯一の赤字だった第22期でも従業員数は152人(前期比△6人)にとどまり、大きな人員削減は起きていません。この点はポジティブに読める材料です。
もう1つ、私なら「売上は伸びているのに1人あたりの経常利益はわずかに減っているようですが、増員のペースについてどう考えていますか」とも聞きます。会社全体の利益が過去最高でも、増員が先行すると1人あたりの取り分は伸びにくくなります。この質問は、有価証券報告書の数字を自分で計算した人にしかできません。
従業員+34.2%、自己資本比率は直近2期で低下|先に確かめておきたいこと
すすめられる人
- 企業研修・グローバル人材育成という専門性の高い分野で働きたい人。Eラーニングプラットフォーム「etudes」等を展開しています
- 赤字の期でも人員削減が起きていない会社を選びたい人。5期で唯一の赤字だった第22期でも従業員数は152人にとどまりました
- 直近の利益回復を評価する人。第23期の経常利益は5期で最も高い水準です
先に確認が要る人
- 業績が安定して右肩上がりの会社を選びたい人。経常利益は5期の途中で大きく落ち込んでいます
- 自己資本比率が改善し続けている会社を選びたい人。ピーク(73.30%)から直近2期は低下しています
- グループ会社での年収水準を確かめてから応募したい人。開示がありません
編集部の結論です。この会社について確認できた事実は、平均年間給与7,040,000円が従業員153人の実額であること、そして経常利益が5期の途中で大きく落ち込み、直近で回復していることの2つです。業績の波を踏まえたうえで、応募のタイミングと自分のリスク許容度を照らし合わせてください。
その前に、まず自分の市場価値を測っておくことをおすすめします。提示された額が高いのか低いのかは、相場を知らないと判断できません。
よくある質問
アルーの平均年収はいくらですか
第23期(2025年12月期)の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は7,040,000円です。対象は従業員153人、平均年齢39.2歳、平均勤続年数5.8年の集団です。
アルーはどんな会社ですか
企業研修・グローバル人材育成・Eラーニングプラットフォーム「etudes」等を提供する会社です(会社公表情報)。証券コードは7043で、東証グロース市場に上場しています。2003年設立です。
アルーの業績は伸びていますか
単調ではありません。経常利益は第19期(2021年12月期)の289,312千円から第21期(2023年12月期)には57,745千円まで下がり、第22期(2024年12月期)は経常損失107,978千円と赤字に転じ、第23期(2025年12月期)には349,907千円まで急回復しています。3期連続の悪化のあと、1期で赤字から大幅な黒字へ転じる、振れ幅の大きい動きです。
アルーの従業員数は増えていますか
はい。5期の推移で見ると、114人(第19期)→149人→158人→152人→153人(第23期)と、5期で+39人・+34.2%です(編集部の算出)。利益が最も低かった第21期でも従業員数は5期で最多でした。
アルーの将来性はどうですか
「働く場所として続くか」で見ると、5期で唯一の赤字だった第22期でも人員削減が起きていない点は、雇用の場としての継続性を示す材料です。ただし、自己資本比率がピーク(73.30%)から直近2期で低下していることと、直近5期のうち1期が赤字であることは、確認しておく必要があります。投資の対象としての評価は、当サイトでは行いません。
アルーの離職率や初任給はいくらですか
有価証券報告書にも本記事が確認した資料にも開示がありません。当サイトは推定値を書きません。開示から分かるのは、提出会社153人の平均勤続年数が5.8年であることまでです。
アルーの704万円は新卒・中途どちらの数字ですか
新卒・中途の別はありません。平均年齢39.2歳・平均勤続年数5.8年という集団を含む153人全体の平均です。年齢・勤続年数・職種ごとの内訳は開示されていないため、この実額から特定の層の水準を逆算することはできません。
アルーの賞与や退職金はどうなっていますか
確認できません。7,040,000円には賞与・基準外賃金が合算されていますが、賞与の単独額、退職金の支給額と算定式は、本記事が用いた有価証券報告書のどこにも記載がありませんでした。生涯の待遇を知りたい場合は、面接で個別に尋ねてください。
アルーの従業員1人あたりの売上・利益はどう変わっていますか
売上高はほぼ横ばいです。1人あたり売上高は第19期の約2,013万円から第23期は約2,015万円で、ほとんど変わっていません(編集部の算出)。1人あたり経常利益は約254万円から約229万円へ、△9.9%です(同)。売上高・従業員数がほぼ同じペースで増えているため、1人あたりの取り分は横ばいからやや減少という形です。
まとめ
- 平均年間給与7,040,000円は、提出会社(単体)の従業員153人の実額
- 経常利益は5期の途中で289,312千円→57,745千円まで下がり、第22期は経常損失107,978千円と赤字に転じたあと、349,907千円まで急回復(編集部の算出)
- 自己資本比率は52%→73.30%(第21期)→61.80%。直近2期は低下
- 従業員数は5期で114人→153人(+39人・+34.2%)。5期で唯一の赤字だった第22期(152人)でも大きな人員削減は無かった(編集部の算出)
- 口コミの体感年収(OpenWork回答者42名)は根拠に使っていない
- 経常利益の急落・急回復の要因、グループ会社の年収、離職率、残業時間、有給取得率、賞与単独額、退職金支給額、初任給は、いずれも開示がない。当サイトは推定値を書かない
- 従業員1人あたり売上高は約2,013万円→約2,015万円でほぼ横ばい、1人あたり経常利益は約254万円→約229万円(△9.9%、編集部の算出)
- この記事は会社を投資の対象として評価していない
この会社に応募するなら、「年収704万円」という数字の裏にある、利益の波と従業員数の動きを合わせて確認してください。その前に、まず自分の市場価値を測っておいてください。
※本記事の数値は、2026年9月21日に取得した第23期有価証券報告書に基づきます。最新の情報は必ず公式のIR資料と採用情報でご確認ください。
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訂正履歴
- 2026年9月22日|第22期(2024年12月期)の経常利益・当期純利益の記述:「経常利益107,978千円・当期純利益98,522千円」としていましたが誤りでした。リサーチ元データ(有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の「経常利益又は経常損失(△)」「当期純利益又は当期純損失(△)」欄)を再確認したところ、第22期にはいずれも△(マイナス)の符号が付いており、実際には経常損失107,978千円・当期純損失98,522千円でした。「単調な減少でも単調な増加でもなく谷型の動き」としていた記述も、「3期連続の悪化のあと赤字を経て急回復する動き」に改めました。理由:リサーチファイルからの転記時に△(マイナス)の符号を読み落とし、損失を利益として記載していたため。
参考・出典
- アルー株式会社 第23期(2025年1月1日〜2025年12月31日)有価証券報告書(2026年3月24日提出/EDINET書類管理番号 S100XT2J/EDINETコード E34498)。本記事が用いたのは8ページ目「第5 従業員の状況」および「主要な経営指標等の推移」(提出会社):https://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100XT2J.pdf
- アルー株式会社「企業情報」(2026年9月22日に編集部が確認。事業内容・証券コード・上場市場の出典):https://www.alue.co.jp/corporate/
- 金融庁 EDINET(有価証券報告書等の電子開示システム):https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/

