日揮ホールディングスの年収を3社で比較|国内・海外EPCと転職先
※本記事にはプロモーションを含みます。
日揮ホールディングスの平均年収は、2026年3月期の有価証券報告書では約975.0万円です。ただし、この数字は持株会社の従業員を対象としています。海外プラントを手がける日揮グローバル、国内のプラント・施設を手がける日揮、管理業務を担う日揮コーポレートソリューションズは別法人です。転職先として比較するなら、最初に自分が応募する会社を特定する必要があります。
この記事の結論
- 年収:HD平均約975万円。有報には国内・海外EPC会社の給与もあります。
- 応募先:採用は法人・職種別。国内外EPC会社間の異動は原則ありません。
- 勤務:海外現場1~2年の想定がある職種と、駐在なしの職種があります。
- 将来性:大型案件の受注に加え、採算管理と為替の影響を確認します。
本記事は2026年10月12日時点で確認した公式有報、現行募集、社員の個別投稿を基にしています。公式情報、口コミ傾向、推定情報を分け、給与から職務・勤務地までを採用法人に結び付けて考えます。
日揮ホールディングスの年収と、事業会社2社の公式給与
公式情報:第130期有価証券報告書によると、日揮ホールディングスの平均年間給与は9,749,814円、平均年齢44.6歳、平均勤続年数12.8年です。同じ「従業員の状況」には、日揮グローバルと日揮の給与も開示されています。3社を並べると、持株会社の数字だけでは捉えられないグループの構造が見えてきます。
| 会社・対象 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 就業人員 |
|---|---|---|---|---|
| 日揮ホールディングス | 9,749,814円・約975.0万円 | 44.6歳 | 12.8年 | 245人 |
| 日揮グローバル | 10,494,848円・約1,049.5万円 | 41.9歳 | 15.1年 | 1,334人 |
| 日揮 | 10,059,547円・約1,006.0万円 | 43.5歳 | 14.0年 | 1,226人 |
| グループ連結 | 上記3社とは別の集計範囲 | ― | ― | 8,154人 |
いずれも2026年3月31日時点の人員に関する開示で、給与には賞与と基準外賃金が含まれます。就業人員は関係会社などへの出向者を除いており、除外人数はHDが33人、グローバルが197人、日揮が15人です。平均臨時雇用者数も外数で記載されており、上表の人数に足して同じ給与平均の対象と考えることはできません。
HDの245人には、取締役を兼ねる者などを除いた執行役員12人が含まれます。グローバル、日揮にも、同様に有報の注記に従って含めた執行役員がいます。会社ごとに年齢や職位、働く場所の構成が違うため、平均が高い会社ほど同じ仕事の基本給が必ず高い、という比較にはなりません。
HDの平均給与は前年度比4.8%増、グローバルは4.7%増、日揮は8.9%増です。待遇の変化を知る材料にはなりますが、全社員に同じ率の基本給増額があったことを示す数値ではありません。賞与や時間外手当、人員構成も含む平均の変化として読む必要があります。
持株会社の平均を、グループの中途提示額に置き換えない
日揮ホールディングスはグループ戦略や事業会社の統括などを担い、日揮グローバルは海外EPC、日揮は国内EPC・保全事業を担います。EPCとは、設計・調達・建設を一体で進める事業です。人事、財務、コーポレートIT、法務・契約などの機能は、日揮コーポレートソリューションズの募集にも現れています。
例えば、日揮グループの財務求人に応募する場合、採用会社がコーポレートソリューションズであれば、HD平均975万円をそのまま自分の会社の平均として扱うことはできません。また、海外EPCの募集に対してHDの勤続12.8年を示しても、応募先の社員像とは一致しません。給与を見る際は、会社名、仕事、勤務場所の順で対象をそろえると比較が具体的になります。
給与口コミは、駐在の有無と評価の受け止め方を読む
口コミ傾向:転職会議のHD・旧日揮のページにある2026年3月20日の投稿では、2026年頃在籍、30代前半の男性、正社員の施工管理という回答者が年収950万円と申告しています。この人は本社勤務と海外駐在で受け取る金額が違うと感じていることを記載しています。
別の2024年2月2日投稿では、2024年頃在籍、30代前半の男性、正社員の設計という回答者が年収900万円と申告し、賞与や海外駐在手当を評価する一方、同じグレード内の評価と年次の関係に疑問を示しています。
これらは個人の経験です。投稿ページの名称だけでは回答者の雇用法人を厳密に区別できないため、HDの245人を対象とする給与平均の標本とは扱いません。また、過去の自己申告額を2026年の中途採用相場として並べることもできません。参考になるのは、駐在中の手当と通常勤務時の給与を分ける必要があること、任用グレードと評価基準を確認する価値があることです。
公式求人の給与は応相談。基本給・駐在・退職給付を分ける
公式情報:今回確認したHDの新規事業開発、グローバルのプロジェクトエンジニア、日揮の医薬品系プロジェクト職、コーポレートソリューションズの財務・経理職は、いずれも給与を「応相談」としています。前職の経験、能力、年齢、給与を考慮して決定する説明です。公式の各求人に数値の年収幅がないため、平均給与から独自の採用レンジを作ることはしません。
4職種とも正社員で、定年は65歳、試用期間は6カ月、試用中の就業条件に差はないと記載されています。昇給は年1回、賞与は年2回で、会社と個人の業績に連動します。会社の平均給与が高くても、採用時にどの役割・グレードになるかによって個別提示は変わります。
推定情報:海外勤務を希望する人は、横浜などで働く平常時の給与と、現場駐在時に加わる手当を分けて確認すると、帰任後の生活も含めて見通せます。駐在中に増える金額を前提に住宅費や生活費を固定すると、勤務地が変わったときの差が大きくなります。応募段階では最初の案件が決まっていない場合もあるため、給与の固定部分と配属によって動く部分を明確にすることが大切です。
公開求人では退職金について、在職中に積み立てて退職後に受け取るポイント制と、在職中に受け取る前払制の選択が説明されています。選択制確定拠出年金も別に導入されています。提示年収に何が含まれ、どの選択で受け取り時期が変わるかを確認すると、現職の年収と退職給付をそろえて比較できます。
住宅補助や独身寮も掲載されていますが、利用には条件があります。口コミにある特定の補助額を全応募者に当てはめず、年齢、家族構成、入社後の勤務地による適用を確認したいところです。日揮では国内・海外の現場駐在を含む職種があるため、横浜の住居を維持する費用や、留守家族の支援まで見た方が、給与の実用的な比較になります。
海外EPCを選ぶなら、技術経験と長期駐在の両方を照合する
公式情報:日揮グローバルのプロジェクトエンジニア募集は、ガス処理、LNG、石油精製、石油化学・化学などの海外プラントを対象にしています。設計・調達・建設の遂行だけでなく、応札見積りや基本設計段階の計画・管理にも関わる仕事です。
必須条件は、国内外を問わずプラントEPC、応札見積り、基本設計などの実務経験5年以上に加え、海外の顧客、子会社、設備メーカー、工事業者などとの英語での調整経験です。日常業務に十分な英語会話能力も求めています。技術を理解できることと、関係者を動かせることの両方が入口になります。
プロジェクト全体の工程・費用・変更を管理する
仕事内容には、顧客や協力先との交渉、社内・海外子会社の設計部門との調整、工程、コスト、変更への対応、リスクの管理が含まれます。一つの機器を設計する専門職とは異なり、複数の専門部門をつないでプロジェクトの完成と利益に責任を持つ方向の仕事です。
推定情報:応募書類では、プラントの規模や名称だけでなく、自分が扱った課題を具体化すると役割との適合が伝わります。例えば、納期が変わった設備を他工程とどう調整したか、顧客からの追加要望について費用と工期をどう整理したか、海外チームとの認識違いをどう解消したかです。募集が求める交渉・調整の経験は、こうした実務で説明できます。
海外で働きたいという希望だけでは、この職種の条件を満たしません。一方、海外の工事現場に駐在した経験は歓迎条件とされており、すべての必須経験が海外現場に限られているわけでもありません。国内案件であっても英語で海外の設備メーカーや顧客と調整してきた場合は、経験を具体的に整理して応募条件と照合する価値があります。
建設期間は1~2年の海外現場駐在を想定
この募集では建設期間中に1~2年の海外現場駐在を想定し、頻度や期間は担当業務、会社・個人の状況によると説明しています。海外の設計グループ会社への駐在も想定されています。設計期間には年2回程度、1週間程度の海外出張を見込む記載があります。
勤務地欄に横浜本社とあっても、仕事の全期間を横浜で過ごすという意味ではありません。応募時に聞きたいのは、最初に担当する案件がどの段階か、駐在までにどの程度の準備期間があるか、帰任後にどの役割へ移るかです。家族との生活を考える場合は、帯同の可否や帰国のサイクルを具体的な想定国・案件に沿って確認する必要があります。
公式のキャリア採用FAQでは、海外事業職種についてTOEIC730点程度が望ましいとしています。ただし、この募集が直接求めるのは実務上の英会話と調整経験です。点数だけで仕事への準備が十分かは分からず、逆に他職種まで一律に同じ点数を必須とする読み方も適切ではありません。
国内EPCの日揮では、医薬品工場の経験をどう生かせるか
公式情報:日揮株式会社の医薬品・ファインケミカルのプロジェクトエンジニア/プロジェクトマネージャーは、医薬品プラントや研究所の建設に関わります。設計・調達・建設に加え、要求された品質や性能を確認するバリデーションの担当部門も含めて、プロジェクトを進める仕事です。
対象には原薬、飲み薬、注射剤、再生医療、バイオ医薬品などの工場が挙げられています。設備を完成させるだけでなく、顧客の製造目的や品質要求を受け止め、専門部門をまとめて引き渡しまで進める役割になります。
建設側・設備メーカー側・製造現場側の経験が入口になる
必須要件では、医薬系のエンジニアリング会社、ゼネコン、建築設備会社、設計事務所、医薬品製造装置メーカーなどでの実務3年以上、または製薬・化学・化粧品・食品メーカーなどの工務部門での実務3年以上を挙げています。別の入口として、工場建設の計画・施工管理経験と、一級の建築または管工事施工管理技士資格を持つことも記載されています。
このため、同業エンジニアリング会社からの転職だけに限られた募集ではありません。メーカーの工務経験者なら、操業や保全に近い立場から、複数の顧客の工場を計画・建設する側へ仕事を広げる選択肢になります。設備メーカーの経験者なら、自社機器の納入範囲を超えた全体工程や他設備との接続が、新たな学習領域になります。
推定情報:工務部門から応募する場合は、工場を日々運営する経験のうち、新設・増設・改修をどう計画したかを取り出すと、この職種との接点が見つけやすくなります。製造部門の要求を仕様に落とした経験や、停止期間を短くするため施工側と調整した経験は、顧客の事情を理解した提案・遂行につなげられます。
国内事業でも、数カ月の現場勤務や海外出張はあり得る
現行募集には、国内駐在が3~4年に1回程度、半年~1年程度発生する可能性があると記載されています。国内出張は月2回程度、海外装置メーカーを採用する場合は年1~2回の海外出張の可能性もあります。国内EPCであれば常に横浜から通える仕事、とは限りません。
TOEIC600点以上は歓迎要件です。海外装置メーカーとのやり取りを理由としており、海外EPCとは英語を使う範囲や必要性が異なります。転職を考える際は、英語の点数だけで会社を選ぶより、顧客・設備メーカー・海外拠点の誰と何を調整するのかを確認すると、必要な準備が見えます。
また、デジタル化に関してPower BIなどのツールへの習熟や、開拓する意欲も歓迎されています。設計や工程の知識と、関係者が同じ情報を見て判断できる仕組みを作る力は、別々の強みとして説明できます。経験した業界名だけで自己評価せず、工場建設のどの局面で貢献できるかを示したいところです。
持株会社の事業開発と、管理部門の採用法人は別に選ぶ
日揮という名前から海外プラントの建設を連想しやすい一方、持株会社には新しい事業や技術を形にする募集があります。管理系の職種も、すべてが持株会社採用というわけではありません。ここでは現在募集されている2つの入口を見ます。
HDの工場ユーティリティ事業は、実証からサービスを作る段階
公式情報:HDの製造業向け新規事業開発メンバーは、電力、蒸気、水、空調など工場のユーティリティ設備の管理を支援する事業を担当します。現在は概念実証の段階と説明されており、顧客を見つけ、課題を聞き、実証を計画・評価し、協業先とサービス化を進める仕事内容です。
必要な経験には、工場設備または工場向けシステムの導入・運用・保全と、顧客や社内関係者との調整・推進が挙げられています。英文資料の読解やメールでやり取りできる英語も求めています。生成AIなどを用いた改善経験は歓迎事項ですが、最初から特定技術を売るというより、現場の課題に合う解決方法を検証する募集です。
海外駐在はなし、国内出張は月数回程度、海外出張はほぼなしという説明です。海外EPCの駐在条件とは大きく異なります。工場の設備や運用を知り、その知識を複数企業に役立つサービスへ広げたい人にとっては、具体的な候補になります。
公式の中途社員紹介では、2021年にHDへ入社した事業開発の社員が、食品・製紙分野での研究経験からバイオものづくりに関わった例を紹介しています。試験室で成立した技術を大規模な生産へ広げ、社会で使える形にする点を語っています。これは会社が紹介した一例であり、現在の工場ユーティリティ求人と同じ仕事ではありませんが、専門知識を事業化へつなぐという持株会社の仕事の一面が分かります。
財務・経理の募集はコーポレートソリューションズ
公式情報:財務・経理のオープンポジションは、日揮コーポレートソリューションズの募集です。経理、資金、財務企画、プロジェクト財務の4グループを挙げ、選考を通じて希望と適性を確認する仕組みになっています。上場会社の財務・経理実務、または金融機関の実務のいずれかを必須としています。
公認会計士、税理士、TOEIC730点以上、簿記2級、SAPの利用経験は歓迎要件です。これらをすべて持っていないと応募できない、という条件ではありません。一方、財務・経理未経験者向けの募集でもないため、金融機関での経験をどの機能に移せるかを具体的に整理する必要があります。
このオープンポジションでは、当面の出張の可能性はなく、駐在は希望により将来可能性があるという説明です。日揮グループのコーポレート職だから必ず海外に行く、あるいは絶対に行かないと決め付けず、選考で具体的な配属先が決まった段階で再確認することが大切です。
推定情報:応募前に財務と経理を一つの仕事と捉えると、入社後の期待がずれる可能性があります。資金繰り、会計、グループ方針、個別プロジェクトの財務では、関わる人も必要な判断も違います。オープンポジションでは選択の余地がある分、自分が伸ばしたい機能と現在の実務経験を明確にしておくと、面談で配属をすり合わせやすくなります。
本社と現場の働き方を分け、駐在中の生活まで考える
公式情報:確認した各求人では、横浜本社は標準9時~18時、コアタイム10時~15時のフレックスタイム制、在宅勤務制度ありという条件です。一方で、現場・地区事務所は別途規程があり、休日も現場カレンダーに従うと記載されています。本社の柔軟性を、そのまま海外や国内の建設現場へ当てはめることはできません。
口コミ傾向:2026年3月20日の施工管理の回答者は、別の働き方投稿で、本社勤務では有給休暇や出社時刻を調整しやすいと感じていることを書いています。この声は本社の運用を考える参考になりますが、本人が「本社勤務の場合」としている点が重要です。長期の現場駐在でも同じ働き方ができる証拠にはなりません。
公式キャリアサイトの「数字で見る働く環境」には平均有給取得15日などの情報もありますが、2023年度または2024年3月時点という注記があります。現在の全社実績に更新して扱うことは避け、制度と配属先の運用を分けて確認します。特に、プロジェクトの開始時期・引渡し時期によって忙しさが動く仕事では、年平均だけでなく年間の繁閑が重要です。
一時帰国・単身駐在の支援を、実際の案件に合わせて確認する
公式の制度紹介には、海外駐在者が一定のサイクルで一時帰国する休暇制度があります。国内現場へ単身駐在する人には、月2回までの帰省交通費補助や、月1回の帰省のための特別休暇を紹介しています。長期駐在を伴う会社として、生活を支える制度を設けていることは確認できます。
ただし、休暇の存在だけでは、いつ帰れるか、家族が同行できるか、どの費用が支援されるかは決まりません。希望職種の想定案件で、帰国・帰省の間隔と現場工程をどのように調整するのかを確認したいところです。海外案件の場合は、現地での生活環境や安全面の支援体制についても、配属候補に即した説明が必要です。
育児・介護については、ファミリーケア制度や、配偶者の転勤・駐在に伴って退職・休職した人の復帰を支える制度が紹介されています。後者は勤続満3年以上などの条件があるため、入社直後から無条件で利用できる制度ではありません。制度名を並べて充実度を判断するより、自分の生活上の予定に適用されるかを確認する方が役立ちます。
キャリア採用者向けの導入研修と、配属後の学習
公式FAQによると、キャリア採用者には独自のeラーニングを使った導入研修を実施し、希望者の社外研修受講も可能としています。これは新卒社員向けの研修期間をそのまま中途へ保証する情報とは違い、キャリア入社者について直接説明した制度です。
専門経験があっても、日揮でのプロジェクトの進め方や、各部門の責任範囲を学ぶ必要があります。海外EPCであれば設計・調達・建設の調整、国内医薬系であれば顧客の品質要求と引渡し手順、事業開発であれば実証を事業へ進める判断基準が重要です。初期の担当案件、相談する上司・専門部門、任される範囲を確認すると、導入研修の後の立ち上がりも見通せます。
将来性は、大型受注と利益を確保する力を一緒に見る
公式情報:日揮ホールディングスの2026年3月期連結売上高は7,452.80億円、営業利益は353.99億円、親会社株主に帰属する純利益は418.42億円でした。前期の営業損失114.74億円から黒字に転じています。売上高は前期比13.1%減であり、売上の伸びだけで利益回復を説明できる決算ではありません。
| 連結実績 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | 7,452.80億円 | 353.99億円 | 418.42億円 |
| 2027年3月期第1四半期 | 1,592.99億円 | 123.55億円 | 116.17億円 |
2026年8月7日発表の第1四半期は、売上高が前年同期比16.1%減、営業利益が56.4%増でした。説明資料では、海外大型案件の完工や終盤入りが減収の背景とされています。利益にはプロジェクトの採算改善や円安の影響があり、苦戦する案件の遂行体制を強めていることも説明されています。
受注残1兆円超でも、案件の採算と進捗は別に管理される
総合エンジニアリング事業の第1四半期受注高は約1,145億円、6月末の受注残高は約1兆1,412億円です。受注残の内訳は海外約1兆1億円、国内約1,411億円で、海外の比重が大きい構造です。モザンビークの洋上LNGプラントが主要な新規受注として挙げられています。
一方、通期の同事業受注予想は1兆7,400億円で、資料では今期中に期待する複数の大型LNG案件にも触れています。受注を期待している段階の案件と、契約済みで受注残となっている案件は区別する必要があります。大型案件が多いことは仕事の機会につながりますが、受注の時期や収益の出方には変動があります。
推定情報:この事業構造は、プロジェクトエンジニアの募集が工程、コスト、変更、リスクの管理を重視することとつながります。大きな契約を受けても、調達や工事が予定どおり進まなければ利益が変わります。転職者には、技術を理解するだけでなく、計画と実績の差を早く見つけ、関係者を調整できる経験が価値を持つと考えられます。
為替や売却益を、仕事そのものの成長と分ける
第1四半期の経常利益は213.78億円で、為替差益なども増益に寄与しています。通期予想は売上高6,700億円、営業利益400億円、純利益460億円で据え置きですが、説明資料には為替の前提や、水ing株式売却に伴う第2四半期の特別利益計上予定も含まれています。これらをすべて本業の工事採算の改善として読むことはできません。
また、会社は中東の複数プロジェクトについて安全を優先し、最新状況に応じて予算を見直すと説明しています。海外案件を選ぶ人にとっては、利益率だけでなく、環境の変化に対して人員や工程をどう運営する会社かという観点も重要です。面接では、担当予定の地域・案件の状況と、現場を支える組織を確認したいところです。
機能材製造事業では半導体製造装置関連製品の販売が好調と説明されていますが、その成長を海外EPCの募集職種の仕事量と同じものとして扱うこともできません。グループの事業が広いからこそ、希望する採用法人がどの市場・顧客・工程に関わるかまで見ることが、将来のキャリアを考えるうえで役立ちます。
採用大学より、応募する一つの職種と実務経験を決める
日揮ホールディングスの採用大学が気になる人もいるでしょう。ただ、今回確認した中途募集の判断材料は、大学名の一覧より、実務領域、経験年数、英語での業務、資格などです。海外EPCの5年以上の経験、国内医薬系の3年以上の実務や資格を伴う別要件、工場ユーティリティの運用経験では、評価される経歴が違います。
公式情報:キャリア採用FAQでは、複数職種への同時応募は控えるよう案内しています。応募から内定までは4~6週間程度、基本的に1次面接はWeb、2次面接は横浜本社です。新卒入社とキャリア入社で入社後の待遇に差はないとしていますが、これは全員が同じ職位・給与で入社するという説明ではありません。
さらに、日揮グローバルと日揮の会社間異動は原則ないと明記されています。国内の仕事で入社し、後から自動的に海外EPCへ移ることを前提にすると、期待と制度がずれる可能性があります。最初に選ぶ採用法人と職種を、自分が積みたい経験に合わせる必要があります。
推定情報:職種を選ぶ際には、現職の業界名だけでなく、関わってきた設備、工程、顧客、意思決定の範囲を整理するとよいでしょう。プラントの一部分の設計を深めたいのか、全体の遂行をまとめたいのか、工場の課題を事業化したいのかで、応募先は変わります。平均年収の高さに加え、この役割の選択を具体化できれば、選考で伝える志望理由も明確になります。
まとめ
日揮ホールディングスの平均年収約975.0万円は、持株会社の給与です。有報には日揮グローバル約1,049.5万円、日揮約1,006.0万円も開示されており、会社の役割や社員構成を分けて読むことで、年収情報を応募先に結び付けられます。
海外EPCの長期駐在、国内医薬品工場のプロジェクト、持株会社の新規事業開発、管理会社の財務・経理では、必要な経験も生活への影響も異なります。採用法人と職務を先に選び、通常勤務時の給与、駐在条件、配属後の役割まで確認することが、日揮グループへの転職を判断する土台になります。
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参考・出典
数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。
- 日揮ホールディングス 第130期有価証券報告書(2026年3月期)
- 日揮HD 製造業向け新規事業開発メンバー・公式求人
- 日揮グローバル プロジェクトエンジニア・公式求人
- 日揮 医薬品・ファインケミカルのプロジェクト職・公式求人
- 日揮コーポレートソリューションズ 財務・経理オープンポジション・公式求人
- 日揮グループ キャリア採用FAQ・選考と入社後の制度
- 日揮グループ 働く環境・駐在と生活支援制度
- 日揮HD 2021年中途入社・事業開発社員の公式インタビュー
- 転職会議 施工管理の給与に関する個別投稿(2026年3月20日)
- 転職会議 設計の給与・評価に関する個別投稿(2024年2月2日)
- 転職会議 施工管理の本社での働き方に関する投稿(2026年3月20日)
- 日揮ホールディングス 2026年3月期決算短信
- 日揮ホールディングス 2027年3月期第1四半期決算短信
- 日揮ホールディングス 2027年3月期第1四半期決算概要・説明要旨付き
執筆:コロ助。最終更新:2026年10月12日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

