企業

森組の年収757万円と評判|現場の4週8閉所率77%と施工管理の採用

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

森組の平均年間給与は、2026年3月期の有価証券報告書で757万110円です。一方、転職後の暮らしを判断するには、給与とともに現場の休日実績を見る必要があります。同じ有報で公表された建設現場の4週8閉所実績は77.0%。会社が目指す100%との間には差があり、「完全週休2日制」という募集表記だけで全作業所の働き方を判断することはできません。

この記事の結論

  • 年収:単体平均757.0万円。平均年齢44.5歳、勤続18.9年。
  • 休日:現場の4週8閉所実績77.0%。配属先の運用確認が重要。
  • 採用:公式施工募集は土木経験2年以上、建築3年以上が目安。
  • 勤務地:土木は全国、建築は近畿・関東と近郊が募集範囲。

ここで扱うのは、大阪市中央区道修町に本社を置く東証スタンダード上場の株式会社森組(証券コード1853)です。富山県南砺市の同名会社や、塗装・不動産を営む別法人の評判は含めません。公式資料、現在掲載されている募集、職種と時期を確認できる社員の口コミを分けて、応募する職種ごとの判断材料を整理します。

森組の平均年収757万円は、どの社員の給与なのか

森組の給与水準をつかむ出発点は、提出会社単体の平均です。持株会社の少人数の給与でも、旭化成グループ全体の平均でもありません。施工管理など建設事業の従業員が大半を占める会社ですが、管理部門も含まれており、応募職種の初年度提示とは区別して読む必要があります。

項目公式データ
平均年間給与7,570,110円(約757.0万円)、前事業年度比4.8%増
平均年齢44.5歳
平均勤続年数18.9年
従業員数単体311人。子会社がなく、連結財務諸表は作成していない
売上高280億4,000万円
営業利益13億3,500万円
対象と出典第93期・2026年3月期有価証券報告書、同決算短信。人数・年齢等は2026年3月31日現在

従業員数は就業人員で、森組から社外への出向者を除き、社外から森組への出向者を含みます。給与には賞与と基準外賃金が含まれるため、757万円を12で割った額が毎月の基本給になるわけではありません。2026年10月12日の確認時点では、この2026年3月期が平均年間給与を確認できる最新の通期有報です。

平均年齢44.5歳・勤続18.9年と一緒に読む

平均給与を支えているのは、一定の経験を積んだ社員を含む集団です。20代で施工管理の経験が2〜3年ある人と、工事全体を任されるベテランが同じ金額で採用されるという意味ではありません。また、勤続18.9年は在籍者の平均であり、中途入社者が何年残るか、新入社員がどれだけ辞めるかを直接示す指標でもありません。

311人の内訳は、建設事業257人、不動産事業4人、砕石事業2人、全社共通48人です。共通部門は管理部門の従業員と注記されています。建設事業が約83%を占める計算ですが、その257人全員が同じ施工職・等級であるとは示されていません。管理部門へ応募する場合にも、全社平均をそのまま経理や人事の相場に置き換えないようにします。

なお、この内訳は3月末の組織です。後述する2027年3月期第1四半期には砕石事業の譲渡に伴う区分廃止が公表されました。給与を算定した時点と、これから入社する時点の事業構成が完全に同じとは限らない点にも注意が必要です。

給与の口コミでは、住宅・家族手当と賞与の受け止めが分かれる

エン カイシャの評判にある2025年8月18日の投稿では、中途入社の施工管理、回答時に在籍3年未満の正社員が、住宅や家族に関する手当を評価する一方、賞与には不満を述べています。手当の充実感と年間報酬の満足度が一致するとは限らないことを示す個人の経験です。

2023年7月20日の建築事業本部・施工管理の投稿では、現場の上司による評価の影響に触れられています。こちらは新卒入社者による当時の経験であり、現在の全員に共通する評価結果とは扱えません。有報の平均4.8%増も全従業員の一律昇給率ではなく、投稿者の給与が同率で増えたという意味にはなりません。

編集部の見解として、森組の待遇を比較する際には、基本給だけでなく、自分の扶養条件・住居・配属先で適用される手当を含めて考えるのが実態に近いでしょう。独身者と家族を伴う転職者、現場への赴任を伴う人では、同じ等級でも受け取る総額と生活費が変わり得るためです。

掲載中の給与モデルと営業求人は、全社平均と別の数字

公式キャリア採用ページは、施工管理の月給を20万円以上とし、35歳の土木技術者で妻子がいる場合に、手当込み月給36万円という例を掲載しています。ただし、このモデルの算定年度は記載されていません。現在閲覧できる参考例であり、2026年度の新しい賃金表を基にした確約額とは扱えません。

建築施工管理の欄にも同じ「土木技術者」の例が掲載されています。これを建築職の35歳モデルへ読み替えたり、36万円に根拠のない賞与月数を掛けて年収を作ったりするのは避けるべきです。経験・年齢を考慮して会社規程で決定するとの説明に沿って、個別提示を受け取る必要があります。

一方、2026年8月20日から11月11日を掲載予定期間とするdodaの日本橋・土木営業と大阪・建築営業は、いずれも予定年収400万〜500万円を示しています。これは特定の営業募集の範囲です。平均年齢44.5歳の全社平均757万円と対象が異なり、施工管理経験者の上限を表すものではありません。

両営業求人は固定残業10時間分を含み、超過分は追加支給としています。賞与の前年実績は「賞与基準額」に対して示されているため、手当込み月給全額を基準に独自計算するとずれます。面接後に提示を受けた段階で、基本給、固定残業分、その他手当、賞与の算定基礎をそれぞれ確認すると、現職との比較がしやすくなります。

評判を判断する核心は、4週8閉所77%と技術職の残業26.1時間

働き方の評価では、制度名より、森組が公表している達成実績に具体性があります。2026年3月期有報では、技術職の時間外労働は目標内に収まる一方、建設現場の4週8閉所は目標に届いていません。改善策があることと、全現場で同じ休み方が実現していることを分けて見られる資料です。

2026年3月期の指標目標実績と読み方
建設現場の4週8閉所100%77.0%。全作業所での達成を意味しない
技術職の時間外労働月平均30時間以内月平均26.1時間。個人別・繁忙月別の最大値ではない
重大な労働災害0件0件。日々の安全管理が不要という意味ではない

「閉所」と自分の休日は同じ質問ではない

4週8閉所は現場を閉める運用に関する指標です。読者個人が土日に休める確率77%、社員の77%が毎週土日休み、といった数字ではありません。有報の表だけでは、個別現場の閉所曜日、検査・引き渡し前の対応、休日に別の作業を行った場合の扱いまでわかりません。

そのため施工管理として応募する人は、配属候補の工事について「直近の4週間で実際に閉所した日はいつか」を聞くと、会社制度との接続が見えやすくなります。月末にまとめて休日を取る運用なのか、毎週の生活リズムを保ちやすいのかでは、家族との予定や通院、資格勉強への影響が違います。

平均残業26.1時間も、作業所の規模や担当工程によるばらつきを消す数字ではありません。工程管理が中心の時期と、完成書類・検査対応が重なる時期を分け、過去の担当者がどのように休みを調整したかまで確かめると、自分が置かれる状況を想像しやすくなります。

PC管理と勤務間インターバルは、仕事量の配分まで見て評価する

有報では、勤怠管理に基づくPCの利用管理や、2025年に導入した勤務間インターバル制度などが説明されています。仕事を終える時刻や次の勤務までの休息を意識した仕組みがあることは、公式に確認できる材料です。

ただし、PCを一定時刻で使えなくする仕組みだけで、現場の業務量まで自動的に減るわけではありません。写真整理、施工計画書、協力会社との調整をどの時間帯に行うのか、現場に事務支援があるのか、締め切りが重なったとき誰が分担を変えるのかが運用の中身になります。

転職会議では、2026年4月5日投稿、2025年頃に働いた派遣の施工管理経験者が、PC管理や業務量、休日運用への不満を述べています。派遣社員による一つの現場経験なので、森組の直接雇用社員全体の待遇や現在の全作業所を代表するものではありません。それでも、制度の有無に加えて運用を質問する理由にはなります。

休日に関する社員の声は、公式実績と矛盾するとは限らない

転職会議の2024年8月22日の投稿には、2024年頃に在籍した20代の正社員・施工管理から、休日出勤があるとの声が見られます。また、資格取得を支援する仕組みはあっても勉強時間の確保が課題になるという経験も述べられています。

一部の休日出勤の声と、全体で77%という閉所実績は、必ずしもどちらかが誤りという関係ではありません。時期と現場の違いがあり、会社自身も閉所100%の達成とは公表していないからです。反対に、個別の不満があることだけを根拠に、改善策をすべて無意味と決めることもできません。

森組の働き方を評価するなら、面接時に、希望する作業所の人員構成と直近の閉所実績を会社平均の横に置いて説明してもらうのが有効です。平均より忙しい理由が大型案件の特定工程なのか、恒常的に担当人数が不足しているためなのかで、入社後の見通しは変わります。

公式の中途採用は、土木と建築で経験年数・勤務地が違う

施工管理として森組を検討する場合、公式募集の違いを先に押さえると、応募先を絞りやすくなります。いずれも高卒以上を対象としていますが、土木は施工管理経験2年以上、建築は3年以上。勤務地の範囲にも違いがあり、「大阪本社の会社だから近畿勤務」とは限りません。

公式キャリア採用土木施工管理建築施工管理
学歴高卒以上高卒以上
経験施工管理業務2年以上施工管理業務3年以上
資格の説明1級土木施工管理技士保有、または取得能力があると認められる人1級建築施工管理技士保有、または取得能力があると認められる人
勤務地大阪・東京を中心に全国各地の作業所大阪中心の近畿と近郊、東京中心の関東と近郊の作業所
所定時間8時30分〜17時30分。作業所は変更あり
選考履歴書・職務経歴書を提出し、書類選考、適性検査、面接

上記は2026年10月12日に掲載を確認した公式募集です。1級資格に関する文言は、保有者に加えて取得能力があると認められる人を含みます。「1級資格をまだ持っていないから必ず応募できない」と読み切る必要はありませんが、実務経験の条件までなくなるわけではありません。

土木は全国募集と事業エリア集約の方針を両方確認する

2026年3月期決算短信では、土木事業のエリアを関東・関西・中部地域に集約する方針が示されています。しかし、公式採用は引き続き全国各地の作業所を勤務地として掲載しています。経営方針に主要エリアが書かれているからといって、雇用条件上の全国勤務を狭く解釈することはできません。

家族の拠点を動かせない人は、希望地域が通るかだけでなく、担当工事の終了後にどこへ移る可能性があるかを確認する必要があります。最初の現場が希望地域でも、次の工事で住居や通勤条件が変わるなら、入社時の一回の配属だけでは生活設計が完結しないためです。

土木の経験を説明するときも、年数だけを並べるより、元請としてどの範囲を管理したかを整理するほうが、森組の工事との接点が伝わります。発注者との協議、工程変更、協力会社の調整、安全・品質・原価のうち、自分が責任を持った範囲を具体化すると、任せられる役割の判断につながります。

建築は近畿・関東の範囲でも、自宅から通えるとは限らない

建築募集は大阪と東京を中心とした地域を示しており、土木より地域の説明が具体的です。ただし、近畿や関東の「近郊」も含み、通勤時間や転居を伴う配属の有無は示されていません。地域限定職という雇用区分の募集とも、公式ページだけでは断定できません。

また、会社は既存顧客との関係を基盤にしつつ、非住宅分野の工事へ注力する方針を説明しています。マンションの施工だけを想定して応募すると、将来的に携わる建物用途の期待がずれることがあります。自分が住宅、施設、工場などのどの領域を伸ばしたいのかを伝え、現在の配属候補と照合することが大切です。

編集部の見解として、建築経験3年程度の人には、次に主担当として持つ工程と、その際の上司・先輩の支援範囲が重要になります。単に大型物件に参加することと、見積・原価・工程の判断を自分で担えるようになることは別で、経験の中身が今後の職務経歴を変えるためです。

営業職は「業界未経験」の印象で応募条件を読み違えない

現在の営業求人では、建設・不動産業界の営業経験が応募条件です。土木営業の仕事内容には教育体制を説明する表現がありますが、それだけを切り取り、営業経験も業界経験も不要と解釈することはできません。施工管理とは異なる入口として、顧客との接点や案件形成の経験が問われています。

日本橋の土木営業は、既存顧客との工事受注が中心

日本橋の土木営業求人では、官公庁や民間企業に向けた土木工事の受注活動が示され、既存顧客が中心と説明されています。募集上は短大卒以上、建設・不動産業界の営業経験が必要です。施工管理の公式募集が高卒以上であることとは、応募職種と募集経路が異なります。

この仕事への転職では、個人への住宅販売の実績だけでなく、法人や発注者の要求をどう案件に結び付けたかが説明材料になります。関係を継続する中で工事の条件をつかみ、社内の見積・施工側へどう伝えたかを整理すると、扱う商材が違っても経験の接続を検討しやすくなります。

大阪の建築営業は、受注から完成までの関係調整を見る

大阪の建築営業求人は、マンション・ビルなどを対象に、既存顧客への提案、見積、打ち合わせ、現場視察などを挙げています。建設・不動産の営業経験が必須で、デベロッパーでの経験や建物の新築・改修に関わった経験が歓迎されています。

営業実績を示す際は、契約額だけでは仕事の適合性を判断しにくい職務です。土地・建物の条件、顧客の予算、設計や施工側の制約が衝突したとき、どのように調整して着地させたかを示すほうが、工事受注を扱う営業への再現性が伝わるでしょう。これは求人業務を踏まえた編集部の整理であり、会社が公表した採点基準ではありません。

営業の「当面転勤なし」「残業20時間」は施工に広げない

確認した2つの営業求人は、正社員、試用期間6カ月、年間休日120日、月平均残業20時間、転勤は当面なしとしています。どれも対象求人に記載された条件であり、全国作業所を対象にする土木施工管理へ横展開してよい数字ではありません。「当面なし」も将来の転勤が契約上ないことと同義ではありません。

有報の技術職平均26.1時間と営業求人の20時間は、集計対象・記載目的が異なります。求人の低い数字だけを採って会社全体の残業時間としたり、2つを平均して新たな数値を作ったりすると、応募者が判断したい職種の情報が失われます。

給与、休日、転勤の条件を一枚にまとめるときは、自分が応募する求人の欄を主にし、会社全体のデータを補足に置くのが適切です。森組の場合、公式の施工募集と媒体掲載の営業募集で、働く場所も経験の使い方も違うため、この分け方が特に重要になります。

旭化成との関係と、土木・建築を持つ事業構成をどう見るか

森組の事業基盤を理解するには、特定グループの名前だけを見るより、受注の中身を見るほうが有用です。2026年3月期は土木と建築の受注がほぼ半々で、官公庁と民間の双方を顧客にしています。応募する職種によって、どの側の仕事を担うかが変わります。

旭化成グループの表示は、同じ給与制度の意味ではない

有報では、旭化成ホームズが議決権30.27%を持つその他の関係会社として記載され、旭化成はその間接保有関係で示されています。両社の比率を足して60.54%と読むものではなく、森組が旭化成ホームズの100%子会社という説明にもなりません。

求人に「旭化成グループ」と表示されていても、森組への応募で適用されるのは、森組の雇用条件です。旭化成本体や旭化成ホームズの年収、住宅制度、転勤範囲をそのまま期待する根拠にはなりません。今回の757万円も、あくまで森組自身の有報に記載された給与です。

関係会社の存在は取引や連携を理解する要素にはなりますが、希望する顧客の案件へ必ず配属される保証ではありません。グループの知名度を志望理由の中心に置くより、森組でどの工種・顧客に関わりたいかを説明するほうが、募集職務との一致を確認しやすくなります。

受注は土木46.8%・建築53.2%、官公庁56.7%・民間43.3%

2026年3月期の工事受注高は294億8,800万円で、工種別には土木46.8%、建築53.2%でした。発注者別には官公庁56.7%、民間43.3%です。これらは受注高の構成であり、その年度の売上比率や従業員の配属比率とは異なります。

会社全体では複数の仕事を持つものの、入社後の個人が両方を均等に経験するとは限りません。公共土木の積算・協議を伸ばしたい人と、民間建築の顧客調整を伸ばしたい人では、志望部門を明確にしたうえで担当案件を聞く必要があります。

この構成から読み取れるのは、森組を「マンションだけの会社」「公共土木だけの会社」と単純化できないことです。営業から施工への連携を経験したい人にとっても、どの事業本部・工種で連携するかまで具体化して初めて、会社の事業幅が自分のキャリアにどう効くかを判断できます。

直近決算は減収増益、砕石事業の譲渡で会社の見方も更新

転職先としての継続性を見ると、直近の通期は売上減少と利益増加が同時に起きています。2027年3月期第1四半期も減収増益ですが、会社は通期の減収減益予想を据え置いています。売上だけ、あるいは受注の伸び率だけで、採用後の仕事量や賞与を決めつけない読み方が必要です。

非連結業績売上高営業利益位置づけ
2025年3月期294億5,400万円10億8,100万円前期実績
2026年3月期280億4,000万円13億3,500万円売上4.8%減、営業利益23.5%増
2027年3月期第1四半期53億4,000万円4億200万円2026年4〜6月。前年同期比20.7%減収、37.1%増益
2027年3月期通期予想272億円11億6,000万円第1四半期時点で据え置き。実績ではない

通期決算では、選別受注や原価管理の強化を進めたと説明しています。売上高営業利益率は2025年3月期3.7%から2026年3月期4.8%へ上がりました。受注量を増やすだけでなく、採算を意識して工事を管理する方向性が読み取れます。

施工管理の経験者には、工程を完了させた実績に加え、変更工事の把握、外注費の管理、顧客との条件調整などの経験が接続しやすいと考えられます。ただし、決算上の利益改善が個々の現場の余裕や全員の賞与増額を意味するわけではありません。利益と処遇のつながりは、人事評価や賞与算定の説明で補う必要があります。

第1四半期の工事受注高は144億5,700万円で、前年同期比314.6%増でした。伸び率は大きいものの、工事の受注計上時期が影響する四半期の数字です。この増加率が一年間続くという前提で将来性を語ることはできません。採用候補者にとっては、増えた受注のうち自分の担当部門にどの案件があり、いつ人員が必要になるかのほうが直接的な情報になります。

もう一つの更新点は砕石事業です。第1四半期短信では、事業譲渡に伴い砕石事業の報告セグメントを廃止したとされています。過去の会社概要や求人の事業一覧に砕石が残っていても、それを今後の主要な配属先として扱うのは適切ではありません。建設事業が中心という現状を踏まえて、採用部門の役割を確認しましょう。

2026年3月末の自己資本比率は61.5%です。一定の財務基盤を見る一つの数値にはなりますが、工事の採算や人員配置まで保証するものではありません。社員として見たいのは、受注・収益・配置の関係が自分の部署でどう説明されるかです。会社の規模だけを比較するより、担当工事を継続して経験できるかという視点につながります。

資格と評価制度を使い、どの役割へ進めるかを確かめる

森組では、資格取得支援と年2回の評価面談が公式に説明されています。制度の存在だけでなく、入社時の役割から次の役割へ進む条件を確認すると、平均勤続18.9年という長期在籍者を含む組織で、自分がどのように経験を積めるかが見えやすくなります。

90種類の資格一時金は、毎月の手当と分ける

2026年3月期有報では、90種類の資格に対して技能資格一時金を支給するとしています。取得時の一時金と、資格を持つ間ずっと支払われる月額手当は別の仕組みです。取得済み資格が入社後の一時金対象になるか、これから取得する場合の条件は何かを区別して確認する必要があります。

また、同じ有報の資格取得率60.0%は、当事業年度に受験資格を満たした対象者のうち資格を取得した人の比率です。全社員の60%が資格保有者という意味でも、全試験の合格率という意味でもありません。資格支援があることと、自分が利用できる条件・時間が確保されることを別々に考える材料になります。

1級施工管理技士の取得を目指して応募する人は、受験に必要な経験の整理、講習への参加、繁忙期の勉強時間を具体的に聞くとよいでしょう。資格取得能力がある人も公式募集の対象に含む森組では、保有前の状態をどう評価し、取得後に何を任せるかが重要な接点になります。

面談では「評価される成果」と「任される仕事」をそろえる

有報では、目標管理と能力評価を組み合わせ、上期・下期の年2回、上長が評価面談を行うと説明しています。結果は昇給・昇格・賞与に反映され、役割や能力、成果、行動などを評価する方針です。年齢・勤続だけで自動的に処遇が決まる制度として紹介するのは適切ではありません。

中途入社者にとっては、前職の経験が新しい等級や担当範囲にどこまで反映されるかが焦点です。補佐として入り現場に慣れる期間と、工程・原価を主担当で持つ期間で、求める成果が同じでは困ります。入社時の期待役割を具体化しておくと、評価面談で何を説明すべきかも明確になります。

会社は必修の教育と、本人のキャリア形成に応じた選択型の教育を説明しています。また、希望する職種・部署を申告する仕組みも有報に記載されています。ただし、希望を出せることと異動できることは別です。施工から営業、別の事業領域へ広げたい場合は、制度名だけでなく、自分に近い経歴の人がどのような過程で移ったかを聞くと判断しやすくなります。

編集部の見解として、森組への転職は、会社名や全社平均だけに期待するより、施工分野・地域・次の担当役割を具体化できる経験者と相性を検討しやすい案件です。一方、全国作業所への異動を受け入れられない土木経験者や、すべての土日を固定して休むことが必須の人は、現在の募集・実績と自分の条件の間を埋める説明が必要になります。

まとめ:森組の評判は、応募職種と配属候補の現場まで落として判断

森組の公式平均年収は757.0万円、平均年齢44.5歳、平均勤続18.9年です。土木・建築の双方を持ち、官公庁と民間から受注する事業構成が確認できます。直近は減収増益で、採算管理を強める方向性が示されています。

転職判断で特に重みがあるのは、建設現場の4週8閉所実績77.0%と、土木・建築で異なる勤務地の範囲です。制度の表記や個別口コミの良し悪しだけで結論を出さず、希望職種の給与内訳、配属候補の閉所実績、工事終了後の異動範囲を確認すると、自分にとっての条件を整理できます。

施工経験を次の役割につなげたい人は、担当工種、取得資格、原価や工程を管理した範囲を具体的に伝えてください。営業志望者は現在の業界経験要件との一致を確かめ、施工職の条件と混ぜずに比較することが、入社後の期待のずれを小さくする進め方です。

どのサービスを使えばいいか決められないとき

このサイトはアフィリエイトで収益を得ています。読者がサービスに登録すると当サイトに報酬が発生します。

自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。

登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。

※当サイトは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介・あっせんは行わず、転職サービスのご案内までを行います。

参考・出典

数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。

執筆:コロ助。最終更新:2026年10月12日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

著者紹介
コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
著者紹介
記事URLをコピーしました