大林組の年収を役職別に読む|現場主任830万円からと全国型・拠点型の差
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 全社平均:2026年3月期の単体平均年収は約1,239.4万円。個別提示額とは異なります。
- 現場の提示例:全国型の主任は830万〜920万円。残業代を除く公式の例です。
- 勤務地:拠点型は給与に地域係数が適用され、管轄地域内の転勤はあります。
- 採用条件:施工管理とBIM等で必要経験が異なり、試用中の契約区分も確認が必要です。
大林組の平均年収は、第122期有価証券報告書によると約1,239.4万円です。平均年齢42.0歳、平均勤続15.9年の提出会社の実績であり、自分が転職した場合の金額は役職と勤務区分に分けて考える必要があります。公式の経験者採用サイトは、全国型の現場勤務と内勤について役職別の年収提示例を公開しています。現場主任なら830万〜920万円、工事係長なら1,050万〜1,130万円という例があり、現場監督としてどの責任を担うかが金額を読む手がかりになります。
ただし、この提示例は残業代を含まず、現場勤務の主任・職員には月5万円の現場インセンティブがすでに加算されています。さらに拠点型には地域係数があります。本記事では、2026年10月12日時点の有価証券報告書、公式採用条件、公開求人、社員口コミを照合し、額面の高さと働き方を一緒に判断できるよう整理します。対象は大林組本体であり、グループ会社の待遇を同じものとして扱いません。
平均年収1,239万円と、2026年4月の賃上げを分ける
会社全体の給与水準を確認する資料は、有価証券報告書です。第122期、2026年3月期の提出会社の平均年間給与は12,393,648円、約1,239.4万円でした。前年からの増加率は8.7%です。現場監督だけを集計した値でも、全国型だけを抽出した値でもありません。
| 項目 | 公式情報 |
|---|---|
| 企業・上場区分 | 株式会社大林組/証券コード1802/東証プライム |
| 平均年間給与 | 12,393,648円(約1,239.4万円・提出会社) |
| 平均年齢 | 42.0歳(提出会社) |
| 平均勤続年数 | 15.9年(提出会社) |
| 従業員数 | 単体9,472人/連結18,031人 |
| 臨時従業員の年間平均 | 単体1,133人/連結3,598人。上記人数とは別に外数で開示 |
| 売上高 | 2兆5,862億5,800万円(連結) |
| 営業利益 | 1,946億7,800万円(連結) |
| 対象期間・出典 | 2026年3月期・第122期有価証券報告書。従業員・給与表はPDF100ページ |
有報によると、給与平均には賞与と基準外賃金が含まれます。また、従業員数には執行役員、フェロー、副会長、顧問、社友を含めないと注記されています。連結人数には国内外のグループ会社も入りますが、平均給与は大林組の提出会社単体です。海外子会社や大林道路などの採用条件へ、この平均値を転用することはできません。
約7.5%の賃上げを、前年の平均へ機械的に足さない
同じ有報では、2026年4月の賃金改定で、基本給を従業員平均で月約3万5,000円引き上げ、定期昇給と合わせて約7.5%の賃上げを実施したと説明されています。2022年度以降、ベースアップを5年連続で実施したという会社の方針も確認できます。
ただし、2026年3月期の平均年収は、この4月改定前までの一年間の実績です。「1,239万円に7.5%を加えれば今年の年収」といった計算では、基本給と賞与・時間外手当の違い、職員構成の変化が抜け落ちます。2027年3月期の平均給与は、まだ確定した通期実績として開示されていません。
入社希望者には、賃上げの実績があることと、自分の提示額がどの給与体系・役職で算定されたかの両方が重要です。採用ページの提示例に改定分を独自に足して期待額を作るのではなく、実際に提示される条件を確認してください。会社が処遇改善を続けている事実は評価材料ですが、個人の上昇幅を決める資料とは区別します。
ボーナスは支給回数と個人の金額を分けて見る
確認した公式の建築・土木施工管理求人には、昇給年1回、賞与年2回と記載されています。一方、すべての社員に共通する賞与月数や、中途入社初年度に必ず支払われる額までは、その求人票だけでは確定できません。有報の平均年収が高いことから、独自の賞与月数を逆算するのは適切ではありません。
年収交渉では、通年在籍した場合の想定額と、入社月を踏まえた初年度見込みを分けることができます。大林組の経験者採用は毎月1日入社を基本としていますが、賞与算定上どの期間を評価対象にするかによって初年度の受取額は変わり得ます。現職の賞与支給日だけで退職日を決めず、入社先の算定条件も揃えて比較すると誤解を減らせます。
現場監督の年収は、公式の役職別提示例から読む
大林組が公表する入社時の提示例は、転職時の役割を考えるうえで具体的な資料です。年齢別の想定モデルではなく、全国型職員の役職と、工事事務所・常設部門という勤務先の区分で示されています。経験やスキルにより処遇が決まるため、以下の金額を応募者全員への保証として読むことはできません。
| 役職の段階 | 工事事務所勤務・現場 | 常設部門勤務・内勤 |
|---|---|---|
| 職員 | 690万〜760万円 | 630万〜700万円 |
| 主任 | 830万〜920万円 | 770万〜860万円 |
| 係長 | 工事係長:1,050万〜1,130万円 | 係長:990万〜1,070万円 |
| 課長 | 工事課長:1,180万〜1,300万円 | 課長:1,150万〜1,210万円 |
出典は公式「大林組の経験者採用」です。すべて全国型の例で、残業代は除外されています。現場の主任と職員の欄には月5万円の現場インセンティブが含まれているので、表の金額にもう一度年60万円を上乗せすると二重計上になります。
「現場監督なら年収いくら」だけでは、役割の差が消える
現場監督という言葉には、担当工区の管理を行う人から、複数の担当者を取りまとめる人まで含まれます。大林組の公式表が職員、主任、工事係長、工事課長と分かれていることは、この責任の段階を給与と一緒に見てほしいという材料になります。現職の肩書が同じであっても、大林組で同じ役職になるとは限りません。
転職者が示したいのは、施工管理経験の年数だけではありません。どの用途・規模の建物で、品質、工程、安全、原価のうち何を判断し、発注者や設計者、協力会社との調整をどこまで担ったかが重要です。小規模な工事を一人で広く管理してきた人と、大規模現場の一工区を専門的に管理してきた人では、同社で活用できる経験の形が異なります。
編集部の見解では、提示年収を比較する際に、採用予定の役職と担当範囲を同時に聞くと判断しやすくなります。年収が上がっても、期待される責任が大きく変わるなら、支援体制や引き継ぎの期間まで確認したいところです。一方、大きな現場で専門性を深めたい人には、組織の中でどの役割を任されるかが、給与以外の入社理由にもなります。
残業を含む現職年収と、残業を除く提示例を揃える
手元の源泉徴収票には時間外手当が含まれていることが一般的です。一方、上の公式例は残業代を除いています。今の年収と表の数字が同程度でも、同じ勤務時間や同じ内訳とは限りません。現職の基本給、賞与、固定的な手当、時間外手当を分け、同社の提示条件でも対応する項目を確認すると、比較の意味が明確になります。
役職が上がるときの時間外手当の扱いや、現場から内勤へ異動した際の現場インセンティブの扱いは、個人の条件として確かめる必要があります。公開表は役職別の例を示したものであり、どの人にも同じ残業時間が発生する、異動後も同額が続くという説明ではありません。高い給与を目標にする場合でも、時間外勤務の増加だけを前提に家計を組まないほうが比較しやすいでしょう。
全国型と拠点型は、勤務地だけでなく給与にも違いがある
大林組では、エントリーシート提出時に全国型か拠点型かを選びます。どちらも基幹業務を担当しますが、勤務地の範囲と給与条件が異なります。高い全国型の提示例を見ながら、勤務地は自宅周辺だけと想定してしまうと、希望条件の組み合わせが実際の制度と合わなくなる可能性があります。
拠点型の給与には80〜90%の地域係数
公式の勤務区分の説明では、全国型は国内外の勤務地を限定しない区分、拠点型は本支店の管轄地域内に限定する区分です。拠点型の給与は、全国型の80〜90%に設定される地域係数があると示されています。地域の生計費などを考慮して拠点ごとに決まるため、一律に90%と決めることはできません。
また、全国型の年収表全体に任意の係数を掛ければ、そのまま自分の拠点型年収になるとも限りません。手当の適用や役職、個人の経験が関わるため、公式求人でも拠点型の場合は各拠点係数がかかるという案内に留めています。実際の提示では、どの拠点のどの係数が、どの給与項目に適用されるかを確認する必要があります。
編集部の見解では、転居の自由度を給与と交換する制度として比較すると、優先順位を決めやすくなります。全国・海外での経験を望む人には全国型が合う可能性があります。家庭の事情や生活圏を重視する人には拠点型が候補になりますが、給与差だけでなく、その地域で任される仕事や移動範囲まで見たいところです。
拠点型でも、管轄地域の中で転勤はある
拠点型は、特定の市や勤務先に固定される制度ではありません。公式サイトは本支店内で転勤があることを明示しています。たとえば東京本店の管轄には首都圏だけでなく群馬、栃木、茨城、山梨、静岡県伊豆地方なども含まれ、九州支店は沖縄県を含む複数県を管轄しています。
長野県は地域によって管轄が分かれます。南信地方を除く長野県は北陸支店、南信地方は名古屋支店の管轄です。県名だけを見て勤務地の選択肢を判断するより、希望する生活拠点がどの管轄に入り、そこからどの地域への異動があり得るのかを確認すると具体的です。
建設会社では、所属する本支店が同じでも工事現場が変わります。拠点型を選んだ後も、自宅から毎日通える現場だけに配属されるとは限りません。転勤、現場間の移動、単身赴任の可能性はそれぞれ生活への影響が異なるため、採用面接で自分が受け入れられる範囲を伝えることが必要です。
住まいと別居支援を、給与に重ねて比較する
公式福利厚生ページには住宅手当、家賃補助、単身寮のほか、転勤等で家族と別居した場合の月5万円の別居手当、月4回までの帰省・家族呼び寄せの交通費相当額支給が案内されています。現場や勤務地の変更が起こり得る会社だからこそ、住まいの支援が処遇の比較に影響します。
ただし、対象になる家族構成や勤務区分などの条件があり、一部制度は勤務区分によって対象外とされています。全国型の給与に各種手当をすべて足して最大額を作る方法は、自分の条件を表しません。家賃補助も会社が一定割合を負担する制度であり、家賃が全額免除される意味ではありません。
転勤への対応が難しい人は、手当が充実していることだけで制約が解決するとは限りません。反対に、現場経験を広げたい人には、住居準備や帰省費の支援が異動の負担を抑える材料になります。給与と生活の評価を同時に進めることで、全国型・拠点型の選択が単なる年収の大小に偏らずに済みます。
公式求人で確認できる施工管理・BIM・設備の採用条件
2026年10月12日時点で、公式採用サイトからつながる求人一覧に、建築施工管理、土木施工管理、BIM企画・推進、建物デジタルデータ活用などの募集を確認しました。ここではそれぞれの原文を読み、経験をどう生かせるかを比較します。求人票の年収幅と、先ほどの残業代を除く役職別提示例は別の資料なので、内訳が同じと独断で扱いません。
| 募集職種 | 主な必須経験・資格 | 求人票の年収幅 |
|---|---|---|
| 建築施工管理 | 高卒以上、施工管理5年以上。経験・実績により3年以上も認める。一級建築士または1級建築施工管理技士、技士補は要相談 | 690万〜1,300万円 |
| 土木施工管理 | 高卒以上、実務4年以上、1級土木施工管理技士 | 690万〜1,300万円 |
| BIM企画・推進マネージャー候補 | 高卒以上、施工管理・生産設計・設計事務所等で概ね5年以上、所定の1級資格等 | 660万〜1,200万円 |
| デジタルツイン等の企画提案 | 高卒以上、設備設計・生産設計・施工管理の経験、所定資格。いずれか一分野の場合は関連実務合計3年以上 | 690万〜1,100万円 |
金額は経験・年齢を考慮して個別に決まり、拠点型には拠点係数が適用されます。また、確認した求人は正社員採用の募集ですが、6か月の試用期間中は契約社員、退職金の支給対象外と明記されています。「正社員募集」という表示だけで、入社初日からすべての雇用条件が同じと考えず、この期間の契約と本採用への移行条件を確認してください。
建築と土木では経験年数・資格の指定が違う
建築施工管理は、オフィスビル、マンション、工場などの建築工事を対象としています。原則5年以上の施工管理経験ですが、経験・実績によって3年以上も認める記載があるため、年数だけで判断せず担当工事を具体的に伝える余地があります。ただし、誰でも3年あれば条件を満たすという説明ではありません。
土木施工管理では、実務4年以上と1級土木施工管理技士が必須条件です。現場の施工管理に加え、対外関係者との折衝を業務として挙げています。技術士、コンクリート関係資格、鉄道関係資格などは優遇条件で、建築求人と同じ資格要件ではありません。
大林組の採用大学を調べて、中途採用でも特定の大学卒でなければ応募できないと考える人がいるかもしれません。しかし、今回確認した経験者求人は高卒以上を学歴条件にしており、経験と資格を具体的に指定しています。新卒の採用実績校の一覧は、中途採用の応募資格や合否を決める一覧ではありません。
施工管理経験者の場合、大規模案件への憧れだけでなく、今までの現場の管理方法を同社の組織・基準にどう合わせるかを考えると選考準備が具体的になります。自分が意思決定した範囲と、上司の判断を受けて実行した範囲を分けて説明できれば、採用後の役職や担当範囲の相談もしやすくなります。
BIM職は、モデル作成だけでなく現場での実践を含む
BIM企画・推進マネージャー候補は、施工管理の支援、4D・XR・データ連携・点群活用、普及教育などを扱います。新しいソリューションを探して試すだけでなく、実プロジェクトで生産性向上策を実践する現場施工管理も業務に含まれています。BIM専任なら常に内勤で模型を作る仕事だと考えると、募集内容との違いが出ます。
Revitでモデリングできる程度の技術は歓迎条件ですが、必須条件の中心には建築施工管理、生産設計図の作成、設計事務所等での経験と資格があります。現場を理解したうえでデータを使い、施工管理者や協力会社へ広げることが期待される役割です。
この求人を検討する人は、モデルの精度だけでなく、干渉の発見、工程確認、情報共有などにどう活用し、誰の仕事が変わったかを整理すると経験を伝えやすくなります。施工管理からデジタル領域へ軸を移す選択肢にはなり得ますが、現場との接点をなくしたいという希望と一致するかは別に考える必要があります。
設備デジタル職は、建物の使われ方まで提案する仕事
建物デジタルデータの高度利活用を担当する求人では、高度デジタルソリューションセンターで、設備技術を基にBIMやデジタルツイン等を使った企画・提案を行うとしています。顧客の潜在的なニーズを見つけ、建設事業が提供する価値を高めることも業務に含まれます。
設備設計、設備生産設計、施工管理の3分野の経験がある人が望ましいとされますが、いずれか一分野の場合でも関連実務経験の合計3年以上を対象とする条件です。資格は1級の国家資格、建築設備士、電験3種以上、技術士などの指定があります。単にデータ分析やソフトウェアに詳しいだけで条件を満たすとは限りません。
設備の施工や設計から、運用データや顧客提案へ仕事を広げたい人には接点があります。一方、具体的にどのデータを扱うか、顧客折衝と技術検討の割合、現場への関与は求人名だけでは分かりません。自分の設備知識がどの提案に使えるかを確認することで、施工管理求人とは違うキャリアの比較ができます。
社員の評判は、現場・内勤・設計で分けると判断しやすい
大林組に対して「やばい」「きつい」といった検索をしても、過去の出来事や異なる部署の経験が一緒に出てきます。転職判断に使うなら、公式制度と実際の社員口コミを分け、そのうえで自分の希望職種に近い投稿を読む必要があります。ここではエンに公開された社員の投稿を、職種と投稿時期を付けて整理します。
土木現場では、休日の形も繁忙度も案件次第という声
エンの2026年5月23日投稿は、男性の土木職、新卒入社、在籍3〜5年、当時現職という属性でした。休日の取り方は配属先によって変わり、内勤と現場で違うこと、現場では繁忙期の残業が多いことが述べられています。長い休暇を取れる現場もあるという内容で、忙しさだけを一方向に評価した投稿ではありません。
これは、公式FAQがプロジェクトの進捗により残業・休日出勤が発生する場合があると説明していることと、論点が重なります。会社は所属部門だけでなく全社で労働時間を管理するとしていますが、制度があることと、すべての工事の繁忙度が同じになることは別です。
施工管理で応募するなら、年間休日の表示に加え、工事の最終段階や工程変更時にどう勤務を調整しているかを聞くと参考になります。週末に現場が止まるか、交代で休む体制か、休日中の連絡を誰が受けるかなど、担当する現場の運用まで分かれば現職と比較できます。個人の投稿に出る比率や体感を、全社の休日取得率として使うことは避けます。
事務や研究の働き方を、施工管理に当てはめない
2026年8月11日のエンの投稿では、男性の事務職、新卒入社、在籍3年未満、当時現職の人が、自分の部署では有休やリモート勤務を調整しやすいという趣旨を述べています。同時に、部署によって残業などの状況が違う点にも触れていました。
この投稿は、大林組で働く人の一つの実例ですが、現場施工管理者が同じ頻度で在宅勤務できる根拠にはなりません。今回の公式求人にはテレワークや時差出勤の制度を案内するものもありますが、実際に使える場面は業務内容に左右されます。現場の安全・品質確認が必要な仕事と、常設部門での業務では勤務場所の制約が違います。
転職の目的が勤務時間や場所の柔軟性なら、会社名だけで候補を決めず、配属職種の働き方を具体的に確認したいところです。内勤の求人でもプロジェクトの繁忙期や出張があり得るため、「内勤」という区分だけで残業が少ないと断定することはできません。
設計職の過去の苦労は、現在との変化を含めて読む
2025年6月23日の建築設計職の投稿は、男性、新卒入社、在籍11〜15年、当時現職という属性でした。入社後の若手時期には仕事と一級建築士の資格取得の両立が大変だった一方、経験を積み、テレワークなどが広がった後は調整しやすくなったという趣旨です。
投稿年が新しくても、書かれた経験のすべてがその年の出来事とは限りません。この例では、過去の若手時代を振り返る内容と、その後の働き方が同居しています。現在の中途設計者に同じ負担が必ず発生すると判断したり、改善の部分だけを取り出して制約がないと判断したりするのは行き過ぎです。
編集部の見解として、大林組の評判は、大企業だから一律という見方では整理しにくいものです。現場・設計・常設部門の違いと、本人の役職・経験が働き方を変えています。年収の役職別表と同じように、口コミも自分に近い仕事へ絞ることで、給与と負荷のバランスを考えやすくなります。
採用後の定着を考えるなら、導入研修と配属条件を確認する
大林組の経験者採用FAQでは、書類選考、SPIのWEB試験、複数回の面接、内定通知という流れを示しています。職種によって専門試験があり、応募から内定までは1〜2か月程度が目安です。募集ポジションや双方の予定で変わるため、期限を保証するものではありません。
入社後は、経験者向けの導入研修を行い、その後はOJTを中心に支援すると説明されています。有報でも、人事制度、情報セキュリティ、人権研修などを行った後、職種ごとの教育を実施するとしています。即戦力採用だから、入社直後から会社独自の手順をすべて理解している必要があるという制度説明ではありません。
一方、導入研修があることと、建築や土木の実務を初歩から学ぶ募集であることは違います。今回確認した施工管理やBIM求人には明確な経験年数と資格条件があるため、実務の土台を持った人が、大林組の基準や業務の進め方を身につける場として考えるのが自然です。自分の経験で補う部分と、入社後に教わる部分を分けて相談できます。
公式FAQでは、新卒採用者と経験者採用者で昇格スピードに違いはないと説明されています。これは採用経路によって昇格を区別しないという会社の方針を示すもので、同じ年齢なら全員が同時に昇格する意味ではありません。採用時に想定される役職、その役職で求められる仕事、次の段階で評価される成果を確認する材料です。
資格取得支援では、受験費用補助や祝い金、資格手当が案内されています。また、45歳以下の職員は年1回、配属や進路の希望を人事へ直接申告できる制度があります。ただし、希望の提出と異動の実現は別です。BIM、研究、海外などの仕事へ将来広げたい場合は、まず現在の求人で期待される業務を果たしたうえで、どのような経験が次につながるのかを尋ねると現実的です。
育児や介護と両立する人には、時間単位の年休、育児等に伴う短時間勤務、積立保存休暇などの制度があります。制度名だけを確認するより、自分が希望する現場・部署での運用や、役割を調整する仕組みを聞くと、入社後の働き方に結びつきます。勤務地・役職・家庭事情を同時に伝えておくことが、条件のすり合わせに役立ちます。
直近の利益改善は、工事採算と人材の役割を考える材料
給与の高さが今後も続くかを考えるときは、平均年収の順位より、工事の採算と最新業績を確認するほうが具体的です。2026年3月期の大林組は連結売上高2兆5,862億5,800万円、営業利益1,946億7,800万円でした。さらに2026年8月7日発表の2027年3月期第1四半期では、売上・営業利益とも前年同期を上回りました。
| 連結指標 | 2027年3月期第1四半期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 6,234億2,900万円 | 19.0%増 |
| 営業利益 | 327億円 | 107.0%増 |
| 通期の会社予想 | 売上高2兆9,450億円/営業利益1,800億円 | 第1四半期発表時点で変更なし |
会社の決算説明会では、国内建築の受注時の採算が良好である一方、数年前に今より低い採算で受注した案件も残っていると説明されています。新しく受ける仕事の条件が改善していても、すでに動いている工事が一度にすべて置き換わるわけではありません。この点は、業績が良い時期でも現場ごとの負担や難しさが違う理由を考える手がかりになります。
また、海外建設事業の拡大も会社の方針ですが、海外子会社が行う仕事と、大林組本体の職員が海外へ赴任する仕事は同じではありません。連結の海外事業が増えれば、自分も希望どおり海外へ行けるという関係ではないため、全国型の海外勤務可能性と具体的な配属計画は分けて確認する必要があります。
転職者にとっては、工事の量だけでなく、採算を守るために自分の技能をどこへ使うかが重要です。現場施工管理の原価・工程調整、BIMによる施工支援、設備データを使った顧客提案など、今回確認した求人には異なる役割があります。会社全体の好業績だけで自分の評価が決まるわけではなく、その中で必要とされる専門性を見極めたいところです。
大林組は有報で、従業員の長時間労働をリスクとして挙げています。人員や工期、取引慣行などの制約がある中で、生産性や健康への影響を抑える必要があるという認識です。公式の改善方針と社員の現場経験を併せて読み、応募予定部署でどの支援策が実際に使われているかを確認すれば、年収だけに偏らない判断ができます。
まとめ|大林組の年収は役職・勤務区分・現場条件を揃えて比較する
大林組の2026年3月期の平均年収は約1,239万円ですが、転職時の検討では公式の役職別提示例が役立ちます。全国型の現場主任は830万〜920万円という例があり、残業代は除外、所定の現場インセンティブは込みです。平均給与、求人の幅、役職別の例を混ぜず、自分への提示条件を確認してください。
全国型と拠点型では給与と移動範囲が変わり、拠点型にも管轄地域内の転勤があります。建築・土木の施工管理、BIM、設備デジタル職では必要な経験も仕事内容も異なります。試用期間中の契約区分や退職金の扱いまで確認すれば、入社前後の条件の違いを把握できます。
社員口コミでは現場と内勤の差が大きく、同じ会社でも仕事や時期によって評価が変わります。高い報酬を得ながら、どの規模・責任の仕事を続けたいのか。勤務地と生活の制約はどこまで受け入れられるのか。その二つを役職と募集職種に結びつけることが、大林組への転職を判断する中心になります。
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参考・出典
数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。
- 大林組 第122期有価証券報告書(2026年3月期・提出書類原本)
- 大林組 2027年3月期第1四半期決算短信
- 大林組 2026年8月7日決算説明会の質疑応答
- 大林組 経験者採用・役職別年収提示例
- 大林組 全国型・拠点型の勤務区分
- 大林組 経験者採用FAQ
- 大林組 経験者採用・福利厚生
- 大林組 公式経験者採用求人一覧(建築・土木施工管理、BIM企画、設備デジタル)
- エン 大林組の働き方に関する社員口コミ
執筆:コロ助。最終更新:2026年10月12日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

