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ニチリンの平均年収699万円|4期の伸びが直近期に反転

ニチリンの平均年間給与699万円と、経常利益が4期連続で伸びたのち直近期に反転したことを示したアイキャッチ画像
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※本記事にはプロモーションを含みます。

ニチリンの平均年間給与は、第142期(2025年12月期)の有価証券報告書で6,990,530円です。提出会社(単体)の従業員354人の平均で、平均年齢42.92歳、平均勤続年数17.92年です。

5期の数字には、はっきりした踊り場があります。売上高・経常利益・当期純利益は第138期から第141期まで4期連続で伸び続け、経常利益は5期の前半でほぼ倍増しました。ところが直近の第142期は、この3指標がそろって減少に転じています。一方で自己資本比率は5期を通じて一貫して改善しています。この記事では、この組み合わせを「働く場所として続くか」という観点で読みます。

結論|4期連続で伸びた業績が直近期に反転。自己資本比率は一貫して改善

確認項目 結果 根拠(第142期・2025年12月期)
平均年間給与 6,990,530円 提出会社(単体)従業員354人の平均
平均年齢・平均勤続年数 42.92歳・17.92年 有価証券報告書「従業員の状況」
直近期の売上高 34,912百万円 前期比△806百万円(△2.3%)。5期では+14.4%(編集部の算出)
直近期の経常利益 5,830百万円 前期比△1,547百万円(△21.0%)。5期では+57.0%(編集部の算出)
直近期の当期純利益 4,994百万円 前期比△622百万円(△11.1%)。5期では+44.7%(編集部の算出)
自己資本比率 78.70% 5期で68.50%→78.70%へ+10.2pt、毎期改善(編集部の算出)
従業員数(単体) 354人 5期で△8人(△2.2%)。362人→347人まで減ったのち354人へ回復(編集部の算出)
継続企業の前提 未確認 本記事の抽出範囲では注記の見出しを確認していない
事業内容 自動車・バイク用ホース等 会社概要ページの記載

向いている人:自動車・バイク用のゴムホース・配管部品という専門分野で長く働くつもりの人。財務基盤の厚さを重視する人。

慎重に考えたい人:検索で出てくる「年収は上がり続けている」という印象だけで判断する人。直近期は売上高・経常利益・当期純利益がそろって減少しており、5期を通じて右肩上がりだったわけではありません。

この記事の調査条件

数値はすべてニチリン株式会社が提出した有価証券報告書から直接抽出しています。口コミサイトの推定年収や年収ランキングサイトの数値は根拠に使っていません。

  • 主軸:第142期(2025年1月1日〜2025年12月31日)有価証券報告書。書類管理番号 S100XRDM、2026年3月18日提出
  • 抽出箇所:同報告書8ページ目「第5 従業員の状況」の提出会社の状況と、「主要な経営指標等の推移」の提出会社(単体)5期分
  • 併用:会社概要ページ(本社所在地・創業・事業内容)。編集部が2026年9月22日に確認
  • 決算期は12月です。有価証券報告書の提出は毎年3月中旬が目安になります
  • 有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」には純資産額(1株当たりとみられる小さい数値)の記載がありましたが、単位の解釈に確証が持てなかったため、本記事の5期表には掲載していません。総資産額についても本記事の抽出範囲では確認できていません

この記事は、会社を投資の対象としては評価しません。当サイトは転職メディアであり、その分野の専門性も登録も持っていないためです。この記事で言う「将来性」は、働く場所として続くかどうかの意味に限ります。

会社の数字を5年分ならべて判定する手順は、自動車部品の会社を、開示された数字で確かめる順序にまとめています。

ニチリンの平均年間給与699万円と、経常利益が4期連続で伸びたのち直近期に反転したことを示したアイキャッチ画像

平均年間給与699万円|354人の平均であることの意味

有価証券報告書「従業員の状況」の提出会社の欄です。

項目 第142期(2025年12月期)
従業員数 354人
平均年齢 42.92歳
平均勤続年数 17.92年
平均年間給与 6,990,530円

この平均年間給与は、提出会社(単体)354人の平均です。ニチリンは自動車・バイク用ホースを自社で製造・販売する事業会社であり、持株会社ではありません。平均勤続年数17.92年という数字は、当サイトがこれまで確認してきた会社の中でも長い部類に入り、定着率の高さをうかがわせます。ただし、この数字だけで離職率を判断することはできません(離職率そのものは開示がないためです)。

平均年間給与は賞与・基準外賃金を含みます。手取り額ではなく額面の数字です。年齢別・職種別・役職別の年収は、有価証券報告書には開示されていません。

口コミの推定年収は根拠に含めていません。算出方法が明らかにされておらず、当サイトで検証できないためです。

4期連続で伸びた業績が、直近期に反転している

「主要な経営指標等の推移」から、提出会社(単体)の5期分を出します。

期 第138期 第139期 第140期 第141期 第142期
決算年月 2021年12月 2022年12月 2023年12月 2024年12月 2025年12月
売上高 30,524 32,474 35,116 35,718 34,912
経常利益 3,713 6,119 7,138 7,377 5,830
当期純利益 3,452 4,925 5,507 5,616 4,994
自己資本比率 68.50% 72.10% 74.20% 76.50% 78.70%
従業員数 362人 348人 347人 359人 354人

※単位は百万円(自己資本比率・従業員数を除く)。

売上高は第138期から第141期まで4期連続で増えています。30,524百万円から35,718百万円へ、この4期だけで+17.0%です(編集部の算出)。ところが第142期は34,912百万円と、前期比△806百万円(△2.3%)の減収に転じています。5期全体では+14.4%のプラスですが、直近1年だけを見れば伸びが止まっています。

経常利益の動きはさらにはっきりしています。3,713百万円から7,377百万円へ、4期でほぼ倍増(+98.7%)しました。その第141期をピークに、第142期は5,830百万円まで下がっています。前期比では△1,547百万円(△21.0%)という、5期の中で最も大きな下げ幅です(編集部の算出)。5期全体で見れば+57.0%のプラスですが、直近1年の下げ幅の大きさは無視できません。

当期純利益も同じ形で、5,616百万円(第141期)から4,994百万円(第142期)へ△622百万円(△11.1%)です。

この反転の理由は、本記事が用いた資料からは特定できませんでした。自動車業界の生産動向や原材料コストの変動が影響した可能性はありますが、「主要な経営指標等の推移」だけでは内訳までは読み取れません。推測で埋めることはしません。

自己資本比率は5期を通じて一貫して改善

業績が直近期に反転する一方で、自己資本比率は5期を通じて一度も下がっていません。68.50%→72.10%→74.20%→76.50%→78.70%と、毎期着実に上がっています。5期の差は+10.2ポイントです(編集部の算出)。

「収益は踊り場を迎えているが、財務基盤は崩れていない」というのが、この5期から読み取れる姿です。経常利益が21.0%落ちた第142期でも、自己資本比率はむしろ改善しています。これは、利益の減少が財務の急激な悪化には直結していないことを示唆しています。ただし、この先も同じ傾向が続くかどうかは、本記事の抽出範囲(5期分)だけでは判断できません。

従業員数は362人→348人→347人→359人→354人で、5期の差は△8人(△2.2%)とほぼ横ばいです。第139・140期にやや減ったあと、第141期に増え、第142期はわずかに減っています。大きな人員削減が起きている様子はありません。

従業員1人あたりの数字でも確認しておきます。売上高を従業員数で割ると(編集部の算出)、第138期は362人で約8,432万円、第142期は354人で約9,862万円、5期で+17.0%です。1人あたり経常利益は第138期の約1,025万円から第142期は約1,647万円へ、+60.7%です(同)。5期の始点と終点だけを比べれば大きく伸びていますが、ピークだった第141期(1人あたり経常利益は約2,055万円、編集部の算出)と比べると、第142期は約1,647万円で△19.9%です。「5期で伸びている」ことと「直近1年は反転している」ことの両方が、この1人あたりの数字にも同じ形で現れています。

ニチリンの経常利益が第141期をピークに反転する一方、自己資本比率は一貫して改善していることを示したグラフ

ニチリンはどんな事業をしているか

会社概要ページによると、ニチリンは自動車・バイク用のホース(ブレーキホース、パワーステアリングホース、カーエアコンホース等)および配管部品を主力とし、住宅設備関連のホースも手がける専門メーカーです(2026年9月22日に編集部が確認)。本社は兵庫県神戸市です。中国・アジア・北米・欧州に生産拠点を持ち、グローバルに事業を展開しているとされています(同上)。

自動車部品メーカーである以上、自動車生産台数の増減や、自動車の電動化(内燃機関からEVへの移行)が中長期的な需要に影響しうる分野だと一般的には考えられます。ただし、この会社固有の感応度や、製品別・地域別の売上構成比は、本記事の抽出範囲(従業員の状況・主要な経営指標等の推移)には含まれておらず、確認していません。推測で埋めることはしません。

同じように業績が直近期に踊り場を迎えている素材・部品メーカーの例は、売上は伸びても経常利益が横ばいだった耐火物メーカーの記事でも確認しています。

製品別売上構成比から連結従業員数まで|有報にない8項目

次の項目は、有価証券報告書のどこを探しても記載を確認できませんでした。

  • 月平均の残業時間
  • 離職率(3年以内離職率を含む)
  • 年次有給休暇の取得率
  • 年齢別・職種別・役職別の年収
  • 賞与だけの金額と、その算定方法
  • 退職金の支給額と算定式
  • 製品別・地域別の売上構成比
  • 総資産額・連結従業員数

当サイトは、この8項目について推定値を書きません。根拠が確かめられないものを、有価証券報告書の実額と同じ顔で並べることはしません。平均年間給与699万円という実額だけでは日々の働き方や生涯の待遇は見えてこないため、残業時間・離職率・有給取得率・賞与単独額・退職金の5つは面接で個別に聞くべき項目として使ってください。初任給や職種別のレンジを正確に知りたい場合は、求人票または採用ページで確認してください。求人票には賃金の額を記載する義務があります(職業安定法5条の3第1項、および同条4項の委任を受けた職業安定法施行規則4条の2第3項5号)。

  • 「直近の賞与は、基本給の何か月分でしたか」
  • 「月平均の残業時間はどのくらいですか」
  • 「有給休暇はどの程度取得できていますか」
  • 「退職金制度と算定方法を教えてください」
  • 「直近期に売上・利益がそろって下がった影響は、賞与や昇給に出ていますか」

採用側の視点で、この5年をどう聞くか

一人称で書きます。面接官として中途採用に関わってきた実感で言うと、直近1年の業績動向を自分で調べたうえで質問してくる応募者は、決して多くありませんでした。

この会社を受けるなら、「直近期に売上・利益がそろって下がっているのはなぜですか。一時的なものですか、それとも構造的なものですか」という質問は、有価証券報告書を読んだうえでしか出てこない質問です。答え方によって、その会社が自社の状況をどこまで正確に把握し、説明する準備があるかが見えてきます。これは採用側にいたときの実感です。

もう1つ、私なら「1人あたりの利益がピーク(2024年12月期)から2割ほど下がっているようですが、賞与や評価制度への影響はありますか」とも聞きます。会社全体の業績は黒字でも、1人あたりの利益が縮小している局面では、賞与原資の伸びが鈍る可能性があるためです。

よくある質問

ニチリンの平均年収はいくらですか

第142期(2025年12月期)の有価証券報告書によると、提出会社(単体)の平均年間給与は6,990,530円です。従業員354人の平均で、平均年齢42.92歳・平均勤続年数17.92年の集団の数字です。賞与・基準外賃金を含みます。

ニチリンの将来性はどうですか

「働く場所として続くか」で見ると、自己資本比率は5期を通じて一貫して改善(68.50%→78.70%)しており、財務基盤は崩れていません。一方、売上高・経常利益・当期純利益は第141期まで4期連続で伸びたのち、第142期にそろって減少しています(経常利益は前期比△21.0%)。投資対象としての評価は、当サイトでは行いません。

ニチリンの事業内容は何ですか

会社概要ページによると、自動車・バイク用のブレーキホースやパワーステアリングホース、カーエアコンホースなどのゴムホース・配管部品の専門メーカーです(2026年9月22日に編集部が確認)。製品別・地域別の売上構成比は、本記事の抽出範囲では確認できていません。

ニチリンの残業時間や離職率はどれくらいですか

有価証券報告書に開示はありません。当サイトは推定値を書きません。求人票または応募先の説明で確認してください。

ニチリンは継続企業の前提に関する注記がありますか

本記事の抽出範囲(従業員の状況・主要な経営指標等の推移)では、注記の見出しを確認していません。確認していないことと、存在しないことは別です。断定はしません。

ニチリンの従業員数は増えていますか

5期全体ではわずかに減っています(362人→354人、△2.2%)。第139・140期にやや減ったあと第141期に増え、第142期はわずかに減っています。大きな増減ではありません。

ニチリンの699万円は新卒・中途どちらの数字ですか

新卒と中途を分けた数字ではありません。平均勤続年数17.92年という、当サイトが確認してきた中でも長い部類の集団を含む354人全体の平均です。年齢・勤続年数・職種別の内訳は開示されていないため、新卒何年目の水準かはこの実額からは分かりません。

ニチリンの賞与や退職金はどうなっていますか

本記事が当たった資料には記載がありませんでした。6,990,530円には賞与・基準外賃金が合算されていますが、賞与の単独額、退職金の支給額と算定式は開示の対象外です。生涯を通じた待遇を確認したい場合は、面接でこの2点を個別に尋ねることをおすすめします。

ニチリンの従業員1人あたりの利益はどう変わっていますか

5期の始点と終点で比べると伸びています。1人あたり経常利益は約1,025万円(第138期)から約1,647万円(第142期)へ、+60.7%です(編集部の算出)。ただしピークだった第141期の約2,055万円と比べると、第142期は△19.9%です。「5期で伸びている」ことと「直近1年は反転している」ことの両方が成り立ちます。

まとめ

  • 平均年間給与は6,990,530円(提出会社=単体354人の平均、平均年齢42.92歳・平均勤続年数17.92年)
  • 売上高・経常利益・当期純利益は第141期まで4期連続で増加したのち、第142期にそろって減少(経常利益は前期比△21.0%)
  • 5期全体では売上高+14.4%、経常利益+57.0%、当期純利益+44.7%のプラス
  • 自己資本比率は68.50%→78.70%へ、5期で一度も下がらず改善(+10.2pt)
  • 従業員数は5期でほぼ横ばい(362人→354人、△2.2%)
  • 事業は自動車・バイク用ホース、住宅設備関連ホースなどの専門メーカー
  • 残業時間・離職率・有給取得率・賞与単独額・退職金支給額・製品別売上構成比・総資産額は開示がない
  • 従業員1人あたり経常利益は約1,025万円→約1,647万円(5期で+60.7%)だが、ピークの第141期(約2,055万円)からは△19.9%(編集部の算出)
  • 継続企業の前提に関する注記は本記事の抽出範囲では未確認
  • この記事の「将来性」は、働く場所として続くかの意味。会社を投資の対象として評価してはいない

業績の踊り場と、財務基盤の着実な改善が同居している会社です。直近期の反転が一時的なものかどうかは、面接で確認することをおすすめします。その前に、まず自分の市場価値を測っておいてください。

自己資本比率が一貫して改善している会社を他にも確かめるなら、5期とも増収・自己資本比率が改善し続けている建材メーカーの記事もあわせて見ると、業界内での位置づけがつかみやすくなります。

※本記事の数値は、2026年9月21日に取得した第142期有価証券報告書と、2026年9月22日に確認した会社の公表ページに基づきます。最新の情報は必ず公式のIR資料と採用情報でご確認ください。
※法令に関する記述は一般的な情報です。個別の労働条件の適否については、労働基準監督署・都道府県労働局・社会保険労務士などの専門家・公的機関にご確認ください。

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訂正履歴

  • 2026年9月22日|平均年収の記述:「直近年度の有報では平均年間給与は概ね650万円前後で推移しています」としていましたが誤りでした。「第142期(2025年12月期)の実額は6,990,530円」に改めました。理由:有価証券報告書の実額を確認したところ、旧記事の「概ね650万円前後」という表現は直近期の実額(699万円)と一致しておらず、低く見積もっていたため。

参考・出典

著者紹介
コロ助
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企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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