新日本空調の年収1,094.3万円と評判|賞与・職務型評価と仕事の実情
※本記事にはプロモーションを含みます。
新日本空調の2026年3月期の平均年収は、1,094.3万円です。最新の有価証券報告書では前年から11.0%増えています。ただし、これは賞与と基準外賃金を含む単体社員の平均であり、入社初年度から同じ金額が提示されるという意味ではありません。
同社はオフィスや商業施設の空調に加え、工場の生産環境、既存設備のリニューアル、原子力関連施設などを扱います。収入を検討するときにも、どの領域で何を担当するのかが重要です。2026年10月12日時点で確認できた有報、統合報告書、公式キャリア採用、社員の投稿をもとに、給与の仕組みと転職後の仕事を読み解きます。
この記事の結論
- 平均年収:1,094.3万円、平均43.3歳・勤続15.9年の単体実績
- 給与の見方:賞与は業績連動、モデル年収には月30時間の残業を含む
- キャリア採用:技術系・管理系を募集、雇用形態は正社員と契約社員
- 勤務の判断:全社平均と、工場・改修現場の対応負担を分けて確認
新日本空調の年収1,094.3万円は、賞与を含む単体社員の平均
第57期有価証券報告書によると、2026年3月期の平均年間給与は10,943千円です。対象となる社員の年齢や勤続年数、グループ全体との違いを合わせると、転職時に使える比較材料になります。
| 項目 | 最新有報の数値 | 対象・読み方 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 10,943千円、1,094.3万円 | 提出会社単体。賞与・基準外賃金を含む |
| 前年からの増減 | 11.0%増 | 平均給与の増加率。全社員の昇給率ではない |
| 平均年齢 | 43.3歳 | 2026年3月31日時点 |
| 平均勤続年数 | 15.9年 | 同日時点の単体社員 |
| 単体従業員数 | 1,256人 | 提出会社の就業人員 |
| 連結従業員数 | 1,698人 | 子会社を含む人数。平均給与の母集団ではない |
平均43.3歳、勤続15.9年の組織ですから、経験を重ねた技術者や管理者などの処遇も含まれています。若手の中途採用や、隣接分野から設備業界へ移る際の提示額を、この平均だけで予測することはできません。また、残業などの基準外賃金を含むため、年収を12で割って月給約91万円と考えるのも不適切です。
前年比11.0%増という数値についても、個人の基本給が一律11.0%上がったことを意味しません。賞与、勤務状況、社員構成などが平均に影響します。給与水準の上昇は確認できますが、その内訳を公開資料だけで社員一人ひとりへ分解することはできないため、個別提示の基本給と変動部分を確認する必要があります。
検索時には、メンテナンスなどを担うグループ会社の新日空サービスの情報が混在することがあります。新日本空調本体の平均年収をグループ会社の待遇に当てはめることはできません。応募する法人名と雇用契約の相手を最初に確認し、本体の数字と別法人の募集条件を混ぜずに比較してください。
施工管理の年収900万円という声と、一般社員の350万円という声
エン カイシャの評判では、2025年11月9日に投稿した男性の施工管理経験者が、年収900万円、賞与225万円と回答しています。新卒入社で在籍11~15年、主任、2025年に退職済みという属性です。所属部門による違いを前提に、職務型の仕組みのもとで実績に応じた昇給機会があり、直近は業績を受けて賞与が高い傾向だったと述べています。
一方、2025年4月22日に投稿した女性の一般社員は、年収350万円、賞与87万円と回答しています。新卒入社で在籍3~5年、投稿時に現職の正社員です。基本給や住宅面には物足りなさを感じる一方、賞与が収入を支えているという趣旨の声でした。
どちらも本人が申告した一例で、会社の標準給与表ではありません。担当業務、等級、時間外勤務などの条件が揃っていないため、二人の差を性別や年次だけで説明することもできません。ここから分かるのは、公式平均が高くても、職務と雇用条件を確認しなければ自分の年収は見積もれないという点です。
3年目678万円、10年目803万円の公式モデルは条件付きで読む
公式採用サイトの「全職種の想定(モデル)年収」には、3年目678万円、10年目803万円という例が掲載されています。図には賞与と月30時間の残業を含むと明記されています。基本給だけの年収でも、残業がなくても支払われる保証額でもありません。
この図にはモデルの算定年度が明示されていません。また、転職者が入社3年目になった場合に必ず同じ給与になると約束する説明でもありません。最新有報の平均年収と、採用広報に掲載された年次モデルは別の情報として使います。図の金額を現在の平均年収の伸び率で補正して、新しいモデルを作ることはできません。
現在の公式キャリア募集の給与欄は「年齢・経験による」という案内です。具体的な金額は選考で確認する必要があります。希望年収を伝える際は、現職の基本給、年間賞与、時間外手当、転勤・住宅関係の支援を分けて示すと、提示される金額と比較しやすくなります。
ボーナスと職務型評価を、入社後の役割につなげて考える
給与水準の高さを支える仕組みを理解するには、賞与と評価制度を読む必要があります。有報では、給与などを職務・役割・成果に基づく公正な評価を基本として決め、賞与は業績指標と連動する設計だと説明しています。
賞与の大きさと、毎年の固定収入は同じではない
公式キャリア募集の賞与は6月と12月の年2回です。一方、現行の共通募集要項は、中途採用者全員に保証する賞与月数を示していません。社員の投稿で高い賞与が報告されていても、その人の在籍年・役割・評価に依存する情報であり、将来の固定収入として扱うことはできません。
とくに転職初年度は、支給対象となる在籍期間や評価期間によって通常年度との差が出る可能性があります。年収の提示が年間換算なのか、入社予定日から実際に受け取る初年度額なのかを分けて聞くことが大切です。年間の額面だけでなく、毎月の生活費を支えられる基本給と、業績によって動く賞与を別に把握してください。
会社全体が増収増益だった年度の給与を基準にすると、今後の案件構成や人材投資による収益変動を見落としやすくなります。後で確認する直近四半期では、本業の営業利益と最終利益が異なる動きをしています。賞与を評価する際にも、過去の高い実績を永久に続く前提にはしない方が、無理のない生活設計につながります。
育成段階と職務型の段階を、中途採用に一律適用しない
採用サイトでは、入社後7~8年を職能型制度による育成ステージ、その後を職務型制度による成果創出ステージとする考え方が紹介されています。将来の進路として、組織を率いるマネジメント職だけでなく、専門性を磨くエキスパート職も示されています。
ただし、この年次の説明を、すでに専門経験があるキャリア採用者も入社後ゼロから7~8年かけて進むと読んではいけません。中途採用で確認したいのは、入社時にどの職務・役割を任され、経験がどの等級へ反映されるのかです。施工管理なら現場の責任範囲、設計なら計画・積算・詳細設計の範囲、管理系なら担当実務と組織運営の範囲を具体化する必要があります。
社員の評価制度に対する受け止めにも幅があります。前述の施工管理経験者は実績による機会に触れていますが、他の投稿には年次の影響を感じる声もあります。制度が職務型であることと、すべての部門で運用の納得感が同じであることは別です。担当する仕事の成果を何で判断し、どのタイミングで役割を見直すのかを、配属候補の部門に確かめると判断しやすくなります。
現在のキャリア採用は技術系と管理系。雇用形態と経験要件を先に確認
2026年10月12日に確認した公式採用サイトでは、技術系と管理系のキャリア募集を受け付けています。新卒向けの採用大学や初任給よりも、中途の募集欄に書かれた経験、契約条件、勤務地を優先して読んでください。
| 項目 | 公式キャリア募集の内容 | 応募時の確認点 |
|---|---|---|
| 技術系 | 施工管理、設計、研究開発 | 担当した工程・設備・技術がどの業務につながるか |
| 管理系 | 経営企画、IT、管理、総務、人事、経理 | 希望部門と、募集される役割の範囲 |
| 雇用形態 | 正社員・契約社員 | 自分への提示区分、契約の場合の期間・更新条件 |
| 試用期間 | 6カ月 | 期間中の待遇と本採用後の条件 |
| 勤務予定地 | 国内各事業所と海外 | 最初の配属先と、将来の異動・出張の範囲 |
| 給与 | 年齢・経験による | 等級、基本給、賞与、諸手当の内訳 |
技術系の必須条件は、施工管理・設計・研究開発に関連する業務経験と、Word・Excelなどの基本操作です。例示される経験には、施工計画、進捗・品質・安全管理、設計・積算だけでなく、制御・監視・エネルギー関連システムの企画・開発・導入、気流解析、画像解析なども含まれています。
歓迎資格には、管工事施工管理技士、電気工事施工管理技士、計装士、電気主任技術者、空気調和・衛生工学会設備士、消防設備士などが挙がっています。すべての資格を同時に持つことが条件ではありません。資格と実務の対応を示し、自分が担える仕事を説明する方が、保有資格の数だけを強調するより募集内容に合っています。
管理系では管理・事務関連の業務経験と基本的なPC操作が必須です。建設業経理士、日商簿記、第一種衛生管理者、建築設備業界での管理経験などを歓迎しています。経理から応募する人とITから応募する人では役割が違うため、「管理系であればどこでもよい」とせず、希望職種と経験を結びつけて伝えることが重要です。
正社員と契約社員の両方を掲げている点も見落とせません。選考中に雇用区分、契約社員の場合の更新や登用の扱い、賞与・退職給付・福利厚生の適用を確認してください。契約社員の投稿を正社員の処遇へ、正社員の平均年収を契約社員の条件へ、そのまま移すことはできません。
国内の勤務予定地は札幌、仙台、長野、千葉、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡などです。勤務地の選択肢が多いことと、希望地域への固定勤務が保証されることは別です。現場ごとの出張・駐在と、所属拠点の転勤を分け、家族の生活に影響する範囲を入社前に確かめる必要があります。
新築・リニューアル・原子力で異なる、空調技術者としての経験
新日本空調の仕事を、エアコンを設置する作業だけで捉えると実態から離れます。建物の利用目的に合わせて温度、湿度、清浄度、気流などを管理する設備を計画し、建設し、更新する仕事です。統合報告書2026に示された領域ごとの特徴から、転職後に伸ばせる専門性を考えます。
新築の保健空調と産業空調では、設備に期待される性能が違う
同社がいう保健領域は、病院だけを指す言葉ではありません。オフィス、商業施設、医療・文化施設など、人が過ごす空間の健康と快適性を支える領域です。利用者の快適性に加えて、省エネルギー、建築側との整合、工事中の安全や工程調整などが仕事の論点になります。
採用サイトの東京ミッドタウン日比谷の事例では、特徴的な外装に対する熱負荷の計算や、複数社が関わる図面の表記統一、設計変更に伴う積算の見直しが紹介されています。これは会社が編集した過去のプロジェクト紹介ですが、設備設計が計算だけで完結せず、図面・費用・施工方法を関係者と揃える仕事であることが分かります。
一方、産業領域ではデータセンターや半導体などを重点分野に挙げています。製品や設備の要求条件を満たす環境管理が重要になるため、温湿度や清浄度の制御、性能の検証、電気・ユーティリティなど周辺設備との接続が専門性になります。同じ空調経験でも、執務空間の設計と生産環境の設計では、重視する条件や検証の方法が異なります。
設備の運転データを扱ってきた人や、生産設備側の制御を経験した人は、その経験が産業空調のどこに使えるかを示せます。反対に、成長分野の名称だけに惹かれて応募すると、求められる設計精度や顧客との技術協議の負担を見落とします。募集先が施工中心なのか、設計・性能検証まで担うのかを区別してください。
リニューアルは、設備を止められる時間と利用者への影響を調整する仕事
統合報告書では、既存施設の改修にはテナントの営業日、建物内の動線、入館できる時間、設備を停止できる時期など、多くの制約があると説明しています。新築時のように工事専用の空間として使えない場合があるため、既存設備を調査し、施設運営への影響を抑えながら施工計画を作る力が重要です。
同社は竣工後20年前後の施設を中心に、環境に配慮した更新提案を進めています。単に古い機器を同じものへ交換するだけでなく、エネルギー性能や運用コストも含めて提案する仕事です。保守・点検経験がある人は、不具合の履歴や設備の運用状況を読み取る経験を、改修計画へどう生かせるかが接点になります。
一方で、顧客が休業する休日や夜間に工事を行う可能性も考慮しなければなりません。現場経験者にとっては、設備の技術だけでなく、停止時間の合意、工事後の復旧確認、利用者への説明などをどこまで担うかが働き方を左右します。短い工事だから負担が軽いとは限らず、同時担当件数や突発対応の分担も重要です。
原子力空調は品質と検証の蓄積が価値。全社が原子力の仕事ではない
新日本空調は、原子力関連施設での空調設計・施工の実績を持っています。統合報告書では、原子力特有の品質要求への対応、耐震評価、止水・耐火・耐震ダンパーや非常時に機能を保つ機器などを強みとして挙げています。プロセスと検証を重視する分野であり、一般建築の設備を扱う経験をそのまま移せるとは限りません。
事業の特徴として、計画から設計・施工までの期間が長く、審査や事業者の投資判断によって案件量が変動しやすいことも会社自身が説明しています。興味を持つ場合は、施工現場での役割、設計・評価の担当範囲、必要な教育、勤務地や滞在形態を具体的に確認する必要があります。
ただし、2025年度の完成工事高構成比で原子力は5.1%です。専門性のある事業として存在感はありますが、新日本空調への転職が原子力関連施設への配属を意味するわけではありません。一般分野や国内外の関係会社の事業もあり、求人の職種名だけで担当領域を決めつけず、配属候補を確かめてください。
研究開発・制御・画像解析の経験を、施工会社の仕事へつなげる
技術系のキャリア募集に研究開発、気流解析、画像解析が含まれているのは、同社が設備工事に必要な技術を自ら開発しているためです。施工管理経験がない人でも、関連分野での実務が接点になる可能性があります。
採用サイトで紹介される微粒子可視化システム「ViEST」は、カメラや光源などを使い、目に見えにくい粒子や気流を映像で捉える技術です。半導体・電子部品・食品などの製造環境の分析に用いられます。画像解析の経験を生かす場合でも、画像を処理するだけでなく、撮影条件、測定対象、評価結果を設備改善へどう結びつけるかが仕事の意味になります。
熱源最適制御システム「EnergyQuest Cloud」は、設備の特性を踏まえた演算により省エネルギーや運用の最適化を目指すものです。制御・監視・エネルギー関連システムの開発経験者にとっては、ソフトウェアと実際の設備運転の両方を扱う余地があります。採用サイトに掲載された省エネ効果の事例を、すべての設備で同じ効果が出る保証として理解する必要はありません。
統合報告書では、原子力分野で培ったフィルタリング技術を、医療・防災・宇宙関連などへ展開する研究も紹介しています。これは事業の技術的な広がりを示す情報ですが、研究開発で応募すれば特定の共同研究へ参加できると約束するものではありません。配属先のテーマ、研究と現場支援の比重、成果の評価方法を確認してください。
開発職への応募書類では、使った技術名に加え、どの現象を解決し、どう検証し、顧客や現場で使える形にしたかを示すと、設備会社で求められる役割に近づきます。純粋な基礎研究を続けたいのか、現場に近い課題を技術で解く仕事をしたいのかによって、同じ募集に対する適合性は変わります。
残業・休日の評判を、最新の実績と配属先の条件から確認する
給与と並んで確認したいのが、仕事に使う時間です。新日本空調には全社の平均値と、現場ごとの働き方に関する社員の声があります。対象年度や集計の違いを残したまま比較します。
| 確認項目 | 公開されている内容 | 時点・対象 |
|---|---|---|
| 採用要項の時間外労働 | 月平均30時間 | 全社平均との記載。対象年度は明示なし |
| 統合報告書の月平均時間外労働 | 1人当たり24.2時間 | 2025年度の実績紹介 |
| 年間総実労働時間 | 1人当たり2,039時間 | 2025年度、単体正社員 |
| 有給休暇取得日数 | 11日 | 2025年度、単体 |
| 男性育児休業取得率 | 96.2% | 2025年度、単体。取得期間の長さとは別 |
公式キャリア募集の30時間と、統合報告書の24.2時間は、資料や示された時点が異なります。数字の小さい方だけを全員の現在の勤務時間として紹介することはできません。応募する職種について、直近1年の通常月と繁忙月の状況を聞く必要があります。
2026年7月21日の社員投稿では、施工管理を経験した男性が、内勤では土日の出勤がなかった一方、工場の保守・改修などの外勤では顧客都合の突発対応があると述べています。新卒入社、在籍6~10年、2026年に退職済みという属性です。会社の改善努力に触れつつも、勤務が客先の事情に左右される場面を挙げています。
2026年5月6日に投稿した新卒入社・在籍3年未満の現職営業社員も、部署による違いや、管理・設計と現場・営業の柔軟な働き方の差に触れています。これらは個人が見た範囲の経験であり、正式な在宅勤務規程やすべての設計部署の状況を確定する資料ではありません。ただ、現場と内勤を分けて確認すべき理由にはなります。
採用サイトに示される施工管理の一日も参考になります。共通募集の勤務時間は9時~17時30分ですが、現場の紹介例は7時30分の出勤、8時の全体朝礼から始まり、現場終了後に図面・書類を作成する流れです。この紹介は個々の労働条件通知書ではないものの、本社の標準時間だけでは現場の生活を捉えきれないことが分かります。
会社は人的資本戦略で、2029年度末までに全従業員の法定時間外労働を各月60時間未満とする目標を掲げています。これは将来の管理目標であり、現在すべての社員がその範囲に収まっていることの証明ではありません。目標と達成状況を分けながら、繁忙現場へ人員を追加する仕組み、休日の振替、工事間の休暇確保を確認したいところです。
年休取得11日や高い育休取得率は判断材料になりますが、使いたい時期に休めるかは別の問題です。家族の予定を優先したい人は、休日工事の頻度だけでなく、突発対応を一人で受けるのか、交替要員がいるのかまで聞くと、入社後の生活を具体的に想像できます。
住宅支援と教育制度は、年齢・異動・採用区分の条件まで読む
新日本空調は借上独身寮、借上社宅、資格取得支援などを案内しています。住宅補助への評価が社員によって違うのは、利用できる制度や条件が一律でないことも関係し得ます。公開されている対象条件を確認しましょう。
借上独身寮は月5,000円の案内があるが、年齢などの制限付き
採用サイトの借上独身寮は、赴任先へ通える住居がない独身者を対象とし、入寮後8年または30歳になるまで、月5,000円の寮費と光熱費で利用できると説明しています。会社が借り上げたアパート・マンションを使う制度であり、年齢や入居の条件を満たした場合の話です。
借上社宅は、工事などに伴う転勤で自宅から通勤が難しい場合の制度です。地域ごとに金額が設定され、会社が6年間負担する案内があり、例として1人7万5,000円/月が示されています。全地域・全家族構成で一律7万5,000円を受け取れる現金手当ではありません。
30代以降での転職や、家族同居のために転居するケースでは、独身寮の説明だけを見て住居費が大きく下がると判断しない方がよいでしょう。キャリア入社時の自己都合の転居が対象になるか、現場滞在と所属拠点の転勤で扱いが違うか、制度終了後にどの負担が残るかを確認する必要があります。
新卒向け9カ月研修と、経験者に必要な教育を分ける
採用サイトは約9カ月の新入社員研修を紹介しています。座学だけでなく施工、設計、管理業務などを経験して理解を深める内容ですが、新卒向けの長期研修をキャリア採用者全員が同じように受けるという説明ではありません。
中途採用では、すでに持つ経験と、配属先で新たに必要になる知識の差を確認することが先です。管工事の現場を担当してきた人が原子力領域へ移るなら品質要求や検証手順、研究開発から現場支援へ移るなら顧客説明や施工条件など、補う内容は異なります。担当する教育者、現場での指導期間、独り立ちまでの範囲を確認してください。
資格取得支援は約200種以上の資格を対象とし、原則会社が費用を負担し、ランク別の報奨金を設けると説明されています。どの資格が担当業務に必要か、受験費用と講座費用の扱い、勤務との両立方法を確かめると、資格を増やすことと仕事の幅を広げることを結びつけられます。
統合報告書では、2025年度の1人当たり教育研修費用が単体で5万4,000円と示されています。また、社員のスキルや工事実績を可視化して配置に使い、知識を組織で共有する取り組みを進める方針です。整備中の施策も含むため、入社時点で希望する異動が確約されるとまでは考えず、自分のキャリア希望をどこで話し合えるのかを確認するのが適切です。
将来性は増収だけで判断しない。最新四半期の利益と人材投資
新日本空調の2026年3月期は、連結売上高1,548億8,400万円、営業利益151億2,800万円でした。売上高は前年比12.5%増、営業利益は33.3%増です。給与が増えた年度の背景を知るうえでも、会社の収益状況は重要です。
ただし、2026年8月7日公表の2027年3月期第1四半期、つまり2026年4~6月は異なる動きになっています。
| 2026年4~6月の連結指標 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 355億1,300万円 | 15.9%増 |
| 営業利益 | 9億5,500万円 | 51.6%減 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 27億3,900万円 | 73.4%増 |
決算説明資料は、工事の採算が一定水準を維持する一方、人的資本への投資増加により完成工事総利益、営業利益、経常利益が前年同期を下回ったと説明しています。純利益が増えたのは、政策保有株式の削減に伴う投資有価証券売却益の計上も影響しています。したがって、純利益の増加率だけを見て本業の利益が同じように増えたと説明することはできません。
会社はこの時点で通期の売上高1,600億円、営業利益160億円の予想を据え置いています。これは予想であり、達成済みの業績ではありません。短い四半期だけで会社全体の長期的な成長を否定する必要はありませんが、前年の高い給与実績が続くかを考える際には、本業の採算と人材投資の両方を追う必要があります。
仕事の需要としては、再開発、新しい産業施設、既存建物の省エネルギー改修などが挙げられます。一方、会社は技術者不足や技能継承、人材への業務の集中を課題として認識しています。転職先として見るなら、受注の量だけでなく、現場を支える人員や仕組みが整っているかが重要です。
たとえば統合報告書では、資材の加工・集約・配送などを連携する「SNK-SOLNet」の高度化に向け、ロジスティクス管理ツール「ConstraX」の試行運用を紹介しています。こうした施策は現場の負担を減らす方向性を示しますが、全現場へ同じ水準で導入済みという意味ではありません。応募先で使われている仕組みと、施工管理者に残る調整業務を確かめると、改善の実態が見えてきます。
応募では、希望年収と「どの役割で評価されたいか」を一緒に伝える
公式サイトのキャリア応募は、希望職種を明記したうえで、履歴書と職務経歴書を人事の中途採用担当へ提出する流れです。書類選考、一次面接・適性検査、役員面接を経て内定となります。一次選考は各事業所、最終面接は東京本社という案内があります。
施工管理であれば、設備の種類と工事規模だけでなく、工程・品質・安全・原価のうちどこまで責任を持ったかを説明します。設計では、計画、熱負荷計算、設備選定、積算、顧客との調整の範囲を整理します。研究開発では、解析や制御の成果をどう検証し、実際の設備や顧客課題に使ったかを示すと、希望する役割との接点が明確になります。
管理系でも、会社全体の平均年収から希望額を決めるだけでは判断材料が不足します。たとえば経理なら月次・年次決算、工事原価、税務などの経験範囲、ITならシステム導入と現場運用の支援範囲を整理し、入社後に担う職務をすり合わせることが重要です。
条件面で優先したいのは、雇用区分、初期配属、時間外・休日対応、給与の内訳です。正社員か契約社員かによって確認項目が変わり、同じ正社員でも内勤と現場では生活の組み方が異なります。給与モデルの残業条件と、自分が受け入れられる勤務時間が合っているかも確認してください。
高い専門性を身につけたい人にとって、新日本空調は新築・産業・改修・原子力・開発と経験の選択肢がある会社です。その幅広さを生かすには、入社先の部門で何を任され、どの成果によって次の役割へ進むのかを具体的にすることが必要です。会社の平均値と、自分への期待役割の両方が見えた段階で、転職条件を比較しましょう。
まとめ|平均年収の高さを、担当領域と実際の勤務条件で確かめる
新日本空調の平均年収1,094.3万円は、2026年3月期の単体実績です。賞与を含む高い給与水準が確認できる一方、公式の年次モデルには残業条件があり、キャリア採用の金額は経験に応じた個別確認となります。
選ぶべきなのは会社名だけでなく、どの空調技術、どの施設、どの工程に関わる仕事かです。新築の設計・施工、制約の多い改修、品質要求の高い原子力、制御や画像解析を使う開発では、伸びる専門性と勤務の負担が異なります。
職務型の評価をどう受けるかを話し合い、雇用形態、初年度の給与、配属先の休日対応、住宅制度の適用を確かめてください。最新の会社実績と、職種・時期を限定した社員の声を組み合わせることで、自分の経験と生活に合う転職かを判断しやすくなります。
どのサービスを使えばいいか決められないとき
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自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。
登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。
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参考・出典
数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。
- 2026年3月期 第57期有価証券報告書(53頁)
- 新日本空調 統合報告書2026
- 2026年3月期 決算短信
- 2027年3月期 第1四半期決算短信
- 2027年3月期 第1四半期決算説明資料
- 公式採用サイト(キャリア募集・働く環境・技術・仕事紹介)
- 公式採用サイト掲載の想定モデル年収図
- エン カイシャの評判:新日本空調の年収・給与投稿
- エン カイシャの評判:新日本空調の働き方投稿
執筆:コロ助。最終更新:2026年10月12日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

