日特建設の年収850.3万円と転職条件|特殊土木の仕事・転勤区分を読む
※本記事にはプロモーションを含みます。
日特建設の平均年収は850.3万円です。法面の保護や地盤改良など、普段は目に見えにくい場所の安全を支える会社ですが、転職では専門技術への関心と、現場での暮らし方を一緒に考える必要があります。支店間の転勤がない働き方を選べても、工事現場への移動や宿泊までなくなるとは限りません。
この記事の結論
- 年収:850.3万円は2026年3月期の提出会社平均
- 仕事:特殊土木の技術と、原価・安全・品質の管理を担う
- 勤務地:転勤区分A・Bと現場の移動範囲を分けて確認する
- 応募:常設募集と未経験歓迎求人で資格条件に差がある
本記事は日特建設株式会社、証券コード1929の転職条件を整理したものです。最新の有価証券報告書、2026年10月12日に確認した公式採用情報と掲載中求人、時期と属性が分かる社員口コミを基に解説します。高い平均給与だけで判断せず、特殊土木で何を身に付け、どんな生活になるかまで具体的に見ていきます。
平均年収850.3万円と年齢・勤続年数を合わせて読む
公式情報:日特建設の第79期有価証券報告書によると、2026年3月期の平均年間給与は8,502,918円、約850.3万円です。賞与と基準外賃金を含む提出会社の実績であり、中途採用で全員に提示される年俸ではありません。対象者の構成も確認しておきましょう。
| 項目 | 数値 | 対象・補足 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 8,502,918円(約850.3万円) | 2026年3月期、賞与・基準外賃金を含む |
| 平均年齢 | 46.0歳 | 2026年3月31日現在、提出会社 |
| 平均勤続年数 | 18.5年 | 提出会社 |
| 単体従業員数 | 1,023人 | 就業人員 |
| 連結従業員数 | 1,206人 | グループ全体、給与平均と母集団が異なる |
単体の臨時従業員178人は年間平均雇用人員の外数です。給与平均を説明するときに、連結人数や臨時従業員を含めた別の人数へ置き換えることはできません。麻生フオームクリートなどのグループ会社に応募する場合も、日特建設本体の850.3万円をその会社の平均給与とは扱わないでください。
平均年齢46.0歳、勤続18.5年という数字からは、長く経験を積んだ社員を含む構成が分かります。若手の転職者とこの平均を直接比較すると、職位や担当範囲の違いを見落とします。経験者であっても、一般的な土木施工管理の経験と、同社の特殊工法を任せられる経験が同じ評価になるとは限りません。
平均給与は前期比6.3%増ですが、これは社員全員の基本給が一律に6.3%上がったことを意味しません。有報では資格等級制度を基礎に、能力や期待する役割、勤務成績、会社の業績などを踏まえて昇給・賞与を決めると説明しています。入社条件を考える際には、どの等級で何を任せる予定かまで確認する必要があります。
給与の口コミは、金額より評価の伝わり方に注目する
口コミ傾向:転職会議では、2025年頃に在籍した30代前半・女性・正社員の投稿者が年収500万円を申告しています。2025年8月29日の投稿で、本人に評価内容が十分伝わらないという不満を述べています。公開プロフィールに職種の記載はなく、施工管理職の給与例として扱うことはできません。
この投稿には、部署によって上司の影響を受けると聞いたという伝聞も含まれます。したがって、全社の評価が不透明だと断定する材料にはなりません。一方で、有報が説明する資格等級や職責の評価が、本人へのフィードバックにどうつながるかを面接で確かめるきっかけになります。
具体的には、技術資格、担当工事の収益、安全や品質、後輩の指導などを、昇格の際にどのように評価するのかを聞きたいところです。工事の規模や難易度が違う社員同士で、成果をどう比較するのかも重要です。提示額が高くても、次の等級へ進むための条件が分からなければ、入社後の目標を立てにくくなります。
なお、この一人の申告額と有報の平均850.3万円は、職種や役職、年間給与の対象期間がそろった比較ではありません。差額をそのまま「会社公表と現場実態の違い」と表すのは不適切です。会社全体の実績、本人の経験、採用時の提示は、それぞれ別の情報として読む必要があります。
公式モデルは家族・地域・資格を前提にしている
公式キャリア採用ページの年収モデルは、30歳680万円、40歳770万円で、どちらも賞与を含みます。ただし、全国総合職、既婚で子ども1人、首都圏の賃貸住宅に居住、一級土木施工管理技士取得者という前提があります。単身者や地域限定の区分に、そのまま保証される金額ではありません。
掲載中のdoda求人では、土木施工管理経験者の月給26万円に対し、月収例37万5000円、一級土木施工管理技士保有者は月給26万5000円に対し月収例39万3000円、未経験者は月給24万円に対し月収例35万1000円としています。月収例には月25時間の時間外手当を含んでいるため、月給と月収を混同しないことが大切です。
| 給与を見る場面 | 公表内容 | 比較前にそろえる条件 |
|---|---|---|
| 有報の平均 | 850.3万円 | 単体全体の年齢・勤続・役職構成 |
| 公式キャリアの30歳モデル | 680万円、賞与込み | 全国総合職、家族、賃貸、首都圏、一級資格 |
| 掲載中求人の想定年収 | 472万~799万円以上 | 経験・手当・賞与・月25時間の時間外勤務想定 |
| 個別内定条件 | 経験・能力などに応じて決定 | 採用区分、配属、等級、初年度の賞与算定 |
同求人は残業代を全額支給するとし、現場勤務手当を月4万3000~4万9000円と掲載しています。時間外手当25時間分はモデルの前提であり、固定残業代と決めつけたり、その時間の残業が毎月必ずあると考えたりするものではありません。現場配属中と現場の切り替え時期で、支給される手当がどう変わるかを聞いておくと収入を見通しやすくなります。
推定情報:現在の仕事より年収が増えるかを比べるなら、基本給の差、資格・住宅・家族手当の差、残業時間の差を分けると実態に近づきます。日特建設のモデルは条件が具体的なので、自分が同じ条件に該当する項目と該当しない項目を書き出すだけでも、確認すべき点が明確になります。
特殊土木の施工管理で、実際に担う仕事
日特建設の主な領域は、法面工事、基礎・地盤改良工事、リニューアル工事です。建物や道路が完成してからは見えにくい工事も多く、施工時に品質を記録し、条件の変化へ対応する力が重要になります。一般的な「現場管理」という言葉だけでなく、どんな判断を担う仕事かを理解しましょう。
法面では、自然条件と安全な作業計画をつなげる
法面工事は、道路沿いの斜面や災害で傷んだ斜面などに対応する分野です。求人には、地すべり対策、復旧・補強、緑化、落石対策などの実績が紹介されています。防災に貢献する実感を持ちやすい一方、天候や地質、資材の搬入経路によって、予定通りに進めることが難しい場面もあります。
公式募集の施工管理には、計画や申請書類の作成、資機材・作業員・業者の手配、元請けとの打ち合わせ、原価・工程・安全・品質管理が含まれます。作業員として斜面で施工することと、それを安全かつ適切な品質で進めるために全体を管理することは、重なる部分があっても同じ職務ではありません。
過去に災害復旧や道路工事を担当した人は、自然条件で工程が変わったときに、誰と相談し、何を優先して調整したかを説明すると経験が伝わります。作業を急がせた経験よりも、施工条件と危険を把握し、元請けや協力会社と合意して進めた経験が、同社の仕事内容へつながります。
基礎・地盤改良では、見えない部分を記録で説明する
基礎・地盤改良は、構造物を支える地盤の性能を確保する仕事です。中期経営計画では成長領域と位置付け、大型プロジェクトや機械化・自動化、施工機械と整備施設への投資を進める方針を示しています。工事が終わると地中に隠れる部分が多いため、施工中の写真や出来形、品質の記録が重要になります。
求人でも、施工写真の管理や出来形・品質管理を明記しています。図面の通りに作業を進めたという説明だけでなく、施工条件と出来形がどう対応しているかを、発注者や元請けへ説明できることが求められます。測量や現場作業の経験を持つ人は、その記録を管理や報告につなげた経験を整理するとよいでしょう。
中計が機械化を進めているからといって、現場の判断が不要になるわけではありません。機械の能力に合う施工計画、資材の供給、異常時の対応、記録の確認を行う人が必要です。新しい工法への関心と、基本的な安全・品質確認を省かない姿勢の両方が、この分野では大切になります。
リニューアル工事では、既存技術の使い方が広がる
中期経営計画2026では、従来の補修補強だけでなく、社会インフラの更新・改修需要を含むリニューアル工事を事業の柱として整えています。下水道や斜面インフラなどへ、推進、空洞充填、吹付などの技術を応用し、麻生フオームクリートとの連携も進める方針です。
新設工事では自由に決められる条件でも、既存構造物では供用や周辺環境の制約を受けます。限られた施工空間、施設の利用を続ける時間帯、既存図面と現地の差などを整理できる経験は、応募時の説明材料になります。ただし、具体的な工法や担当案件は配属によって異なり、入社すれば希望する補修分野を必ず担当できるとは限りません。
この分野へ進みたい人は、求人名が施工管理であることだけで選ばず、応募する支店がどの工種を多く手掛け、誰から工法を学べるのかを確認してください。幅広い会社の事業内容と、自分が最初に受け持つ現場を結び付けることが、入社後のギャップを小さくします。
転勤区分A・Bと、現場ごとの移動・宿泊は別に考える
公式情報:キャリア採用ページは、技術系総合職を区分Aと区分Bに分けています。いずれも支店配属で、Aは転勤の可能性があり、Bは転勤の可能性がないと案内しています。ただし勤務地は各支店が管轄する現場作業所です。支店の住所で毎日働く職種だと考えると、実際の働き方とのずれが生じます。
掲載中求人でも、地域限定の範囲を会社の支店エリアとしています。自宅から通える市内だけ、という意味とは限りません。入社前には、管轄エリアの具体的な範囲、最近の現場の所在地、通勤が難しい場合の宿泊、現場が終わった後の次の配属を確認しましょう。
doda求人は、1現場を通常1~2人、多い場合は10人程度で担当し、工期は3カ月~1年程度としています。施工期間中は現場内事務所、現場の切り替え時期などは営業所で勤務するという説明です。自分が望む生活と比較するには、「転勤するか」だけでなく、何カ月程度その場所で勤務するのかも重要になります。
口コミ傾向:2022年頃に在籍した20代前半・男性・正社員の施工管理担当者は、2024年11月14日の投稿で、平日は現場近くのホテルで暮らし、週末に寮へ戻る長距離移動が負担だったと述べています。現在の全現場が同じ運用だと示すものではありませんが、支店異動がなくても生活上の移動負担が生じ得ることを考える材料になります。
公式募集は、現場施工管理者に会社の車を貸与し、現場移動の経費を全額会社負担とすると説明しています。費用が支給されることと、移動時間や身体的な負担が小さいことは別です。週末の帰宅方法、運転の分担、移動日の扱い、休暇の取り方を確認しておくと、金銭以外の条件も判断できます。
全国勤務を選ぶ人にとっては、異なる地盤や災害条件に触れることが経験の幅につながる場合があります。一方で、家族と暮らす場所を優先したい人には、区分Bの範囲と宿泊の実態が大切です。どちらが優れているかではなく、今の生活と今後の専門性に合う区分を選ぶことが必要です。
「きつい」と感じる要因を、数字と現場体制に分けて確かめる
特殊土木の仕事を検討する人は、残業や休み、現場を一人で抱えることへの不安を持ちやすいでしょう。日特建設の場合は、会社が公表する働き方指標、制度としての休日、個人の経験、現場を支える計画を分けて読むと、面接で確認する点を絞れます。
23.1時間は、対象者と労働時間の定義が決まっている
2026年3月期の有報では、フルタイム労働者1人当たりの法定時間外労働と法定休日労働の合計を、月平均23.1時間としています。対象期間は2025年4月1日~2026年3月31日で、管理職と短時間勤務者を除いた指標です。すべての社員の「残業時間」や、施工管理職だけの平均へ言い換えないことが重要です。
目標は26.8時間以下で、直近5年平均27.1時間から1%削減する設定でした。実績はこの目標を下回っていますが、平均値だけでは繁忙現場や移動負担は分かりません。自分が配属される部門の月ごとのばらつき、年度末や災害復旧時の体制、代わりに休む仕組みを確認する必要があります。
公式キャリアページは土曜・日曜・祝祭日を休日として案内し、掲載中求人は年間休日121日、週休二日制、代休・振替の取得が可能としています。「完全週休二日制」と読み替えることはせず、担当する工事のカレンダーと会社の休日がどう調整されるかを聞くのが確実です。
現場支援の仕組みは、どこまで使えるかを見る
中期経営計画2026では、工事長を中心とする現場体制と、バックオフィスによる支援を充実させる方針を示しています。支援課の役割として、工事長制度やバックオフィス制度の整備を挙げ、DXによって現場の事務作業を軽くする考え方です。特殊土木の現場を、担当者個人の努力だけで回さないための方向性といえます。
ただし、計画の記載はすべての支店で同じ支援が完成した証拠ではありません。写真整理、申請書類、資材発注、原価集計のどれを現場が担い、どれを支援側へ依頼できるかによって、日々の負担は変わります。1~2人の現場へ配属される場合には、不在時の代行や技術的な相談先まで確認したいところです。
2025年頃の30代前半・女性・正社員による別の投稿では、内業が一部の人へ集中しているという懸念が示されています。職種が公開されておらず、この経験を施工管理の全現場へ広げることはできません。ただ、仕事の分担や支援制度が実際に機能しているかを聞く視点としては役立ちます。
勤続年数や退職の声から、離職率を推計しない
平均勤続18.5年は、在籍している人の勤続年数の平均です。新しく入った人がどの割合で辞めたかは分からず、これだけで離職率が低いとは断定できません。反対に、口コミに退職者への言及があるからといって、現在の全社の退職状況を数量で評価することもできません。
同社自身は中計の振り返りで、若手の定着や離職者の低減、技術者・管理職人材の確保を課題に挙げています。応募時には、支店の中途入社者が定着するためのフォロー、入社後の面談時期、最初の現場をどう選ぶかを確認するとよいでしょう。根拠のない離職率の数字より、自分が困ったときの支援経路が分かることのほうが実用的です。
福利厚生ページには、人事や上司による定期面談と、社外専門カウンセラーによる相談窓口が掲載されています。窓口があるという説明に加え、現場から利用しやすい時間帯や相談後の対応、上司以外へ相談する方法を理解しておくと、働き続けるうえでの安心材料になります。
未経験者の入口と、特殊工法を学ぶ道筋
日特建設の採用を読む際には、公式の常設ページと、期間を定めた求人広告の条件を区別する必要があります。2026年10月12日の確認では、どちらも施工管理を募集していますが、資格や経験の表記が一致していません。同じ公式ページ内でも募集要項とFAQの資格説明に差があり、応募する枠の条件を確認する必要があります。
常設募集は土木経験や同等スキルを求めている
公式キャリアページは高卒以上、普通自動車免許を前提に、土木施工管理経験者や、現場作業員・測量など土木工事の業務経験者を挙げています。資格欄には1級または2級土木施工管理技士、あるいは同等以上の資格やスキルの保有者と記載しています。一方、同じページのFAQでは、必須資格は普通自動車免許のみで、土木施工管理技士などは優遇と説明しています。このため、資格免許欄だけを根拠に無資格者を一律に対象外とは判断できず、経験や募集枠との関係を採用担当者へ確認する必要があります。
一方、2026年8月6日更新、11月4日まで掲載予定のdoda求人は、普通免許のみで土木業界未経験者も歓迎するとし、未経験者の月給も示しています。資格を持たない人にとっては具体的な募集枠になりますが、この条件がすべての応募経路や支店に共通するとは限りません。応募する枠を明確にしたうえで、自分の資格・経験で選考対象になるかを確認してください。
現場作業や測量から施工管理へ移る場合には、現場を知っている強みと、これから学ぶ管理業務を分けて話すと伝わりやすくなります。作業手順や地形の理解を持ちつつ、申請、原価、工程、元請けとの調整の経験がどこまであるかを整理すれば、最初に必要な支援も具体化します。
中途向けの研修と、新卒の長期研修を混同しない
公式の働く環境ページには、新卒社員が一緒に受ける集合研修、支店研修、現場研修などの段階が説明されています。法面実習や測量、ドローン、CADなどは会社の教育内容を知る材料ですが、中途採用者全員が新卒と同じ期間・順番で受けられるとは書かれていません。
掲載中の求人は、キャリア採用者もWEB研修を併用して研修を受けられるとし、階層別研修、工種・工法別研修、資格試験の講習や取得費用の補助などを挙げています。経験者なら未経験工法の研修、職種を変える人なら管理業務の基礎とOJTというように、自分が必要とする学びを明確にして確認するとよいでしょう。
資格取得奨励金と月ごとの資格手当は別の制度です。入社前に取得済みの資格がどう扱われるか、新たに取得する場合の受験費用や講習、勤務との調整がどうなるかを聞くことで、支援の価値を判断できます。資格を取ればただちに特定の役職や年収になると考えず、任される現場と等級の関係も合わせて確認してください。
また、求人では最初はチームで現場へ配属する考え方を紹介しています。未経験者は、同行期間、単独で行う業務を増やす判断基準、相談する先輩の担当現場を確認すると安心です。経験者でも会社独自の工法や管理方法には学習が必要なので、前職のやり方をそのまま当てはめるのではなく、違いを理解する期間を取れるかが重要になります。
防災需要の強さと、収益を安定させるための課題
公式情報:2026年3月期の連結売上高は837億9700万円、営業利益58億2700万円、経常利益60億3500万円、親会社株主に帰属する当期純利益41億6500万円でした。前年比は売上24.7%増、営業利益58.4%増です。災害復旧や防災関連、大型工事の進捗に加え、採算・原価・工程管理などが増益に寄与したと説明しています。
最新四半期は、法面と地盤改良で受注の動きが違う
2027年3月期第1四半期、2026年4~6月の売上高は185億2900万円、営業利益7億6500万円で、それぞれ前年同期比7.1%増、52.2%増でした。経常利益は8億3700万円、四半期純利益は4億6600万円です。手持ち工事の進捗に加え、受注時から原価を管理した効果を挙げています。
受注高は219億4400万円、前年同期比0.6%増です。その内訳では、法面工事が118億8900万円で27.5%増となり、能登半島地震の災害復旧などの大型工事が寄与しました。一方、基礎・地盤改良は70億700万円、13.1%減で、前年の大型工事受注の反動を説明しています。
この違いは、同じ会社でも工種によって忙しさや必要人材が変わることを考える材料になります。法面の受注増を、全支店・全工種で同じ採用需要があるという意味に広げることはできません。逆に、地盤改良の単四半期の減少だけで、会社がその領域から後退すると判断するのも早計です。中期計画では同領域を強化する方針を維持しています。
通期予想は売上805億円、営業利益55億円、経常利益55億円、純利益37億円で、第1四半期発表時は据え置きでした。前期の高い実績に対して減収減益の計画です。直近四半期の増益率をそのまま年間の成長率や社員の賞与増へ置き換えず、工事が進む時期と採算を見ていく必要があります。
中計は、受注を増やすだけでなく現場を回せる体制を重視
中期経営計画2026の対象は2026~2028年度で、3カ年平均の売上高815億円、営業利益57億円などを目標としています。最終年度の2029年3月期は売上820億円、営業利益60億円という計画です。これらは実績ではなく、収益を安定させるための目標として読む必要があります。
計画では、法面のシェアを維持しつつ基礎・地盤改良を強化し、リニューアルを新たな柱として広げる方向です。そのために、施工の自動化・遠隔化、機械への投資、工事長やバックオフィスの支援を組み合わせています。技術を開発するだけでなく、現場で使えるように広げることが課題になっています。
推定情報:転職者にとっては、既存の工法を覚える人材だけでなく、現場の非効率を把握して改善できる人材として経験を示せる点が意味を持ちます。たとえば、写真や原価の管理を標準化した、追加工事を早めに整理して契約へつなげた、他の現場にも共有できる手順を作ったといった実績は、中計の方向性と接続しやすい内容です。
地研テクノの取得は、2026年11月30日の実行予定
10月7日には、地研テクノの全株式を取得する契約を9月28日に締結したと発表しました。地研テクノは東京・神奈川を中心に、住宅・低層建築向けの地盤調査、設計、地盤補強工事などを手掛けています。日特建設は、小規模案件を高い回転で施工する体制や顧客基盤を取り込むことで、基礎・地盤改良分野を広げる考え方です。
ただし、株式譲渡の実行は2026年11月30日の予定で、対象側の組織再編などの前提条件があります。2026年10月12日時点で取得完了と記すことはできません。2027年3月期業績への影響も精査中とされています。本体の給与平均に新たな会社の社員を既に含めたり、そこでの仕事を本体の中途募集として説明したりしないことが必要です。
特殊土木の大型案件と住宅向けの地盤工事は、顧客や工期、施工の回し方が異なります。会社が事業領域を広げる方向に関心を持つことはできますが、入社後にどの法人・拠点・工種へ所属するかは別に確認しましょう。成長戦略と、自分の採用条件をつなぐには、この具体的な配属の確認が欠かせません。
まとめ:特殊土木への関心を、現場条件と給与の確認へつなげる
日特建設は平均年収850.3万円の実績を持ち、防災や地盤、インフラの更新を支える特殊土木の専門性を磨ける会社です。一方で、給与には経験や資格、家族・住居、現場勤務などの条件が関わり、地域限定であっても担当現場への移動や宿泊は確認が必要です。
応募前には、募集枠の資格条件、採用区分A・B、最初に担当する工種、支店の管轄範囲、給与内訳、現場の支援担当をそろえて確認してください。技術への関心と生活の条件が両立するかを見極めることで、平均年収や評判の一部分に左右されず、自分に合う転職先かを判断しやすくなります。
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参考・出典
数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。
- 日特建設 第79期有価証券報告書(2026年3月期、13・56頁ほか)
- 日特建設 公式キャリア採用
- doda 日特建設・土木施工管理(2026年8月6日更新)
- 日特建設 教育制度・福利厚生・働く環境
- 転職会議 給与と評価の投稿(2025年8月29日)
- 転職会議 施工管理の移動負担に関する投稿(2024年11月14日、2022年の経験)
- 転職会議 業務分担に関する投稿(2025年8月29日)
- 2026年3月期決算短信
- 2027年3月期第1四半期決算短信
- 日特建設 長期ビジョン2035・中期経営計画2026
- 地研テクノの株式取得に関するお知らせ(2026年10月7日)
執筆:コロ助。最終更新:2026年10月12日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

