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ケイティケイの評判と年収460万円の中身|駒ヶ根工場と全国23拠点の人員内訳

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 正体:名古屋発・自社工場を持つオフィスサプライ商社(東証スタンダード3035)
  • 年収:有報の平均460.2万円は単体172名のみが対象
  • 勤務地:全国23拠点を単体172名で回す薄い配置。駒ヶ根工場は臨時46名
  • 働き方:残業19.3時間・勤続13.1年。給与納得度は低めという口コミ傾向

ケイティケイ株式会社(証券コード3035)を調べていると、社名以外でよく検索されているのが「駒ヶ根工場」と「評判」です。つまりこの会社に関心を持つ人の多くは、漠然としたイメージではなく「どこで働くのか」「実際の待遇はどうなのか」という具体的な条件を知りたがっています。この記事は、第54期(2025年8月期)有価証券報告書の実額と、公表されている口コミデータを分けて整理し、勤務地・年収・働き方・将来性という4つの判断材料を、その会社でしか成立しない数字で示すことを目的にしています。とくに有報「主要な設備の状況」に載っている事業所別の人員内訳は、求人票からは読み取れない配属の実像を教えてくれます。

ケイティケイ株式会社の公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。なお同社の決算期末は8月20日で、一般的な8月31日ではない点に注意が必要です。

項目内容
商号・証券コードケイティケイ株式会社(3035)
上場市場東京証券取引所スタンダード市場/名古屋証券取引所メイン市場
本店所在地愛知県名古屋市東区泉二丁目3番3号
設立1971年6月(旧商号:カトー特殊計紙株式会社/2002年9月に現社名へ変更)
代表者代表取締役社長 青山 英生
平均年間給与4,602,466円(約460万円)※提出会社172名ベース
平均年齢41.8歳(提出会社)
平均勤続年数13.1年(提出会社)
従業員数連結309名〔外、臨時従業員の年間平均雇用人員159名〕/提出会社172名〔外、臨時65名〕
売上高連結189億27百万円(前期比+4.5%・過去最高)
営業利益連結4億26百万円(前期比+11.3%/営業利益率約2.3%)
経常利益連結5億15百万円(前期比+5.4%・過去最高)
当期純利益親会社株主に帰属する当期純利益3億32百万円(前期比△3.8%)
純資産・自己資本比率44億7,775万円/約44.5%
報告セグメントサプライ事業/ITソリューション事業の2区分
出典第54期(2024年8月21日〜2025年8月20日)有価証券報告書(2025年11月11日提出)/2026年8月期第3四半期決算短信

ケイティケイとはどんな会社か|「工場を持つオフィス商社」という珍しい業態

結論から言うと、ケイティケイはオフィス用品の卸売業でありながら自社工場を持つ、業態としては少数派の会社です。転職先として見るとき、この「商社なのにメーカー機能がある」構造が、勤務地の選択肢と職種の幅を決めています。

有価証券報告書によると、同社は1971年6月に資本金100万円の「カトー特殊計紙株式会社」として名古屋市北区で設立され、1979年8月に現在の名古屋市東区泉二丁目へ移転、2002年9月に社名を「ケイティケイ株式会社」へ変更しました。2006年4月にジャスダック証券取引所へ上場し、2022年4月の東証市場区分見直しで東証スタンダード市場へ移行すると同時に名証メイン市場へ上場しています(公式情報)。資本金は2億9,467万円、発行済株式総数は5,725千株(2025年8月20日現在)です。

事業は2つの報告セグメントに分かれています。読者が応募先を判断するうえで最も効くのは、この売上構成比です。

  • サプライ事業:売上145億53百万円(前期比+1.3%・全体の約77%)。リユーストナー「リパックトナー」、インクリボン等のプリンター消耗品、文具事務用品、オフィス家具。会員制ECサイト「YORIDORI」やWeb受注システム「ケイティケイはっするネット」経由の販売も含む
  • ITソリューション事業:売上43億73百万円(前期比+16.9%・全体の約23%)。PC・ソフトウェア、複合機・電子文書管理・OCR、WEB会議、通信回線・UTM・ネットワークカメラ、HP制作といったDX支援

中核商材のリパックトナーは、使用済みトナーカートリッジを回収して再生した自社リユース製品です。1977年にカセットリボンの巻替え再利用方法を開発し、1992年からリパックトナーを本格販売という半世紀のリサイクル史を持ちます。長野県の駒ヶ根工場と愛知県の春日井工場で自社生産しており、駒ヶ根工場はISO14001・ISO9001に加え、再生トナーの世界標準規格であるSTMC認証(2009年)と、日本カートリッジリサイクル工業会のE&Qマーク認証(2011年12月)を取得しています。グループビジョンは「Change the office mirai」です。

代表取締役社長の青山英生氏は1964年生まれで、1988年に株式会社東海銀行(現・三菱UFJ銀行)へ入行後、1993年にグループの株式会社青雲クラウンへ入社、同社社長を経て2012年11月に当社代表取締役社長へ就任しています(公式情報)。筆頭株主は青雲堂株式会社18.54%で、以下 名古屋中小企業投資育成7.31%、いずも産業4.34%と続き、上位10名で48.14%を占めます。社長個人も2.85%を保有しており、推定情報として、資本面では創業家の影響力が強い同族色のある構成と読めます。

「ケイティケイソリューションズ」はケイティケイ本体とは別法人

検索候補に「ケイティケイソリューションズ」が出てくるため、本体と同じ会社だと考えて応募してしまうケースが起こり得ます。ここは事実関係を正確に押さえておいてください。

第54期有価証券報告書の沿革によると、同社は2016年3月にソリューション事業部を「株式会社ケイティケイソリューションズ」として新設分割し、当該株式の一部を譲渡しています(公式情報)。そして同じ有報に連結子会社として名前が挙がっているのは、株式会社青雲クラウン、SBMソリューション株式会社、株式会社キタブツ中部、株式会社エス・アンド・エス、株式会社イコリス、株式会社東海桜井、株式会社じぶんスペースの7社であり、ケイティケイソリューションズは含まれていません。

つまりケイティケイソリューションズは、かつて同社の事業部だった経緯を持つものの、現在の連結範囲には入っていない別法人です。求人サイトやIT製品レビューサイトで同社名を見かけた場合、雇用主・待遇・勤務地はケイティケイ本体とは別物になります(推定情報を含みます)。応募前に求人票の法人名を必ず確認しましょう。

勤務地の実像|駒ヶ根工場・春日井工場・全国23拠点の人員内訳

この記事で最も伝えたい独自情報がここです。ケイティケイ関連で最も検索されている求職系キーワードは「駒ヶ根工場」であり、それは「どこに配属されるのか」「工場はどんな職場なのか」という関心の表れだと考えられます。求人票では分からないこの部分を、有価証券報告書「主要な設備の状況」に記載された事業所別の従業員数から復元します。

まず前提として、有価証券報告書は従業員数について「セグメント情報に関連付けた記載が困難なため一括して記載」としており、サプライ事業・ITソリューション事業それぞれの人数は開示されていません(公式情報)。したがって「サプライに何人、ITに何人」という切り口は一次情報からは作れません。代わりに使えるのが、設備の状況に付随して開示されている拠点別の人員です。

事業所(提出会社)所在地従業員数〔臨時従業員〕
本社愛知県名古屋市東区67名〔7名〕
駒ヶ根工場及び物流センター長野県駒ヶ根市26名〔46名〕
春日井工場愛知県春日井市5名〔5名〕
富山営業所富山県5名〔1名〕
岐阜営業所岐阜県5名〔1名〕
青雲クラウン(連結子会社)—61名〔7名〕
SBMソリューション(連結子会社)—34名〔3名〕
東海桜井(連結子会社)—8名〔8名〕
キタブツ中部(連結子会社)—5名〔48名〕
エス・アンド・エス(連結子会社)—5名〔1名〕
イコリス(連結子会社)—5名
じぶんスペース(連結子会社)—5名〔14名〕

駒ヶ根工場は「臨時46名が正社員26名を上回る」構成

駒ヶ根工場及び物流センターで最も特徴的なのは、従業員26名に対して臨時従業員が46名と、臨時のほうが多い点です(公式情報/第54期有報)。リユーストナーの回収・分解・再生・充填・検査といった工程は工数依存の作業が中心になるため、繁閑に応じて人員をフレキシブルに配置する構成になっている、と推定情報として読めます。

ここから転職検討者が読み取るべき示唆は2つあります。第一に、正社員としてこの拠点に配属される場合、自分が手を動かすプレイヤーであると同時に、多数の臨時従業員を含む現場をまとめる立場になる可能性があること。第二に、駒ヶ根には工場と物流センターが併設されているため、製造だけでなく在庫・出荷・物流のオペレーションも守備範囲に入り得ることです。長野県駒ヶ根市という立地は名古屋本社から離れており、生活拠点そのものを移す判断が必要になります。

なお、もう一つの生産拠点である春日井工場は従業員5名〔臨時5名〕とごく小規模で、リユーストナーの製造機能の中心は駒ヶ根側にあると考えられます(推定情報)。駒ヶ根工場がSTMC認証・E&Qマーク認証の取得拠点である点も、この読み方を補強します。

全国23拠点を単体172名で回す「薄い配置」と車のルート営業

公式サイトの事業所一覧によると、拠点は本社1・営業拠点18(東京/名古屋/関西の3支店+札幌・青森・仙台・千葉・埼玉・横浜・静岡・浜松・松本・富山・岐阜・三重・松山・広島・福岡の15営業所)・生産2・物流2の計23拠点です。一方、提出会社の従業員数は172名。単純計算で1拠点あたり7〜8名という薄さで、実際に富山営業所・岐阜営業所はいずれも5名です。

この人員配置が示すのは、1人あたりの担当エリアと担当商材が広くなりやすい働き方です。裏付けとして、有報の主要な設備には営業用車両69台のリース契約(6年契約・年間リース料12,181千円)が記載され、賃借営業所の年間賃借料は43,504千円と開示されています(公式情報)。単体172名に対して車両69台という比率は、法人顧客を訪問して回るルート営業が主要な営業スタイルであることを裏付けます。

また拠点が北海道から九州・四国まで広がっているため、推定情報として全国転勤の可能性は前提に置いておくべきです。名古屋本社勤務を希望する場合でも、営業所の欠員補充で異動対象になる可能性は否定できません。応募時には募集職種の勤務地限定の有無を確認しておくことをおすすめします。

連結309名と単体172名の137名差が意味すること

従業員数は連結309名〔臨時159名〕・提出会社172名〔臨時65名〕で、その差は137名(連結の約44%)に達します。この137名は、青雲クラウン61名、SBMソリューション34名、東海桜井8名、キタブツ中部5名などのグループ各社に在籍しています(公式情報)。

グループのなかには、ITに特化した就労継続支援A型事業所を運営する株式会社じぶんスペース(ECサイト運営・HP作成・動画編集・SNS運用・Webライティング・イラスト作成)も含まれます。オフィス卸売業としては珍しい社会的事業をポートフォリオに持っており、有報の「事業等のリスク」では障害者総合支援法の報酬改定リスクも明記されています。

この137名差は、次章の年収の読み方に直結します。「ケイティケイの平均年収460万円」という数字が誰を対象にしたものなのかを、必ず確認してください。

ケイティケイの年収460万円は誰の数字か|対象は単体172名のみ

結論を先に書きます。第54期有価証券報告書によると、平均年間給与は4,602,466円(約460万円)です(2025年8月20日現在・公式情報)。ただしこの数値の対象は提出会社ケイティケイ単体の就業人員172名のみであり、連結従業員309名の約56%しかカバーしていません。

あわせて開示されている属性データは以下の通りです。

  • 平均年齢:41.8歳(提出会社)
  • 平均勤続年数:13.1年(提出会社)
  • 対象人員:提出会社172名〔外、臨時従業員65名〕

平均勤続13.1年は、従業員300名規模の中小型上場企業としては長い部類です。推定情報として、新卒・若手が短期間で入れ替わるタイプの組織ではなく、長く在籍する社員が平均値を押し上げている構造だと考えられます。平均年齢41.8歳という数字とも整合します。

一方で見落としてはいけないのが、青雲クラウン(61名)、SBMソリューション(34名)、東海桜井(8名)をはじめとする連結子会社7社・計137名の給与は、この460万円には含まれていないという点です。同社は持株会社ではなく事業会社なので、「単体の給与が現場の実態を示さない」という典型的な持株会社パターンには該当しません。それでもグループ従業員の半数弱が対象外である以上、グループ会社の求人に応募する場合、この460万円をそのまま自分の期待値にするのは適切ではありません。

口コミの自己申告平均355万円と有報460万円の差をどう読むか

二次情報の口コミサイトを見ると、有報の数値とは100万円前後の開きがあります。口コミ傾向として整理すると次の通りです。

  • エン ライトハウス(エン カイシャの評判):自己申告の平均年収355万円・平均年齢36歳
  • 転職会議:自己申告の平均353万円(年収回答21名・平均35.2歳・レンジ240万〜600万円)

この差については、推定情報として次の2つの要因が考えられます。第一に、回答者の平均年齢が35〜36歳と、有報の41.8歳より5〜6歳若いこと。年功的な要素が残る給与テーブルであれば、この年齢差だけで数十万円規模の差が生じ得ます。第二に、口コミの回答者は在籍者・退職者が任意で申告した値であり、回答時点も過去にさかのぼるため、直近期の水準を反映していない可能性があることです。

したがって「本当は355万円で有報が盛られている」と読むのは正しくありません。41.8歳・勤続13.1年の平均が460万円、30代半ばの体感が350万円台という2つの数字を、年齢帯の違う情報として並べて見るのが実態に近い読み方です。転職会議のレンジが240万〜600万円と開いている点も、職種・年次による幅が大きいことを示唆します。

男女賃金差異・女性管理職比率など人的資本KPIの開示

第54期有価証券報告書には、人的資本に関する指標が数値目標つきで開示されています(公式情報)。年収の内訳を推し量る材料としても有用です。

  • 男女賃金差異(正規雇用労働者):84.1%(2030年度目標90.0%)
  • 男女賃金差異(全労働者):57.8%/非正規雇用91.9%
  • 女性管理職比率:8.3%(2030年度目標20.0%)
  • 男性育児休業取得率:100.0%(目標100%の維持)

男性育休取得率100%は、この規模の企業として際立った実績です。一方で女性管理職比率8.3%は2030年度目標20.0%との乖離が大きく、全労働者ベースの賃金差異57.8%は臨時・非正規を多く抱える構造(連結の臨時従業員159名)を反映していると推定情報として考えられます。女性が管理職としてキャリアを伸ばすルートは、これから整備が進む段階と見るのが妥当です。

転職時に必ず確認したい5つのポイント

ここまでの公式データと口コミ傾向を踏まえ、内定前に確認しておくべき項目を挙げます。

  • 雇用主が本体かグループ会社か:460万円は単体172名の数字であり、子会社は対象外
  • 賞与の変動幅:営業利益率2.3%の薄利構造では業績連動部分の振れが年収に効きやすい(推定情報)
  • みなし残業・営業手当の有無:月間残業19.3〜22時間という口コミ水準とセットで確認する
  • 勤務地限定の有無:全国23拠点体制のため転勤範囲を明確にしておく
  • 昇給の実績値:勤続13.1年という定着の長さが、昇給ペースとどう結びついているか

業績分析|売上・経常利益は過去最高、それでも純利益は減益という構造

ケイティケイの業績を一言で表すと、「縮小が指摘される市場で、着実に最高益を更新している薄利型の卸売業」です。ここを誤読すると、業績不安を過大にも過小にも見積もることになります。

第54期(2025年8月期)の連結業績は以下の通りです(公式情報)。

  • 売上高:189億27百万円(前期比+4.5%・過去最高)
  • 営業利益:4億26百万円(前期比+11.3%)
  • 経常利益:5億15百万円(前期比+5.4%・過去最高)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:3億32百万円(前期比△3.8%の減益/法人税等の増加による)

売上と経常利益は過去最高を更新しながら、最終利益だけが減っています。この減益要因は法人税等の増加であり、本業の稼ぐ力が落ちたわけではありません。「純利益が減った=業績悪化」と早合点しないでください。純資産は44億7,775万円、自己資本比率は約44.5%で、直近5期に赤字期はありません。継続企業の前提に関する注記も、重要事象等の記載も第54期有報には存在しません(公式情報)。

セグメント別に見る「第二の柱」の育ち方

転職先としての将来性を測るうえで重要なのが、2セグメントの成長率の差です。

セグメント売上高(第54期)前期比セグメント利益前期比
サプライ事業145億53百万円+1.3%8億32百万円+2.2%
ITソリューション事業43億73百万円+16.9%1億60百万円+14.4%
調整額(全社費用等)——△5億70百万円—

主力のサプライ事業が+1.3%と横ばいに近いのに対し、ITソリューション事業は売上+16.9%・利益+14.4%と二桁で伸びています。会社は中期経営計画で「事業ポートフォリオの転換」を掲げ、ITソリューションを第二の柱に育てる方針を明示しています。推定情報として、今後キャリアの伸びしろが大きいのはIT側であり、サプライ側で培った顧客基盤へのクロスセルが実務の中心になると考えられます。

5期推移と営業利益率2.3%が示す卸売業の宿命

売上高の推移(第50期→第54期)は172.85億→171.98億→176.11億→181.09億→189.27億円で、横ばいから微増の基調です。急成長企業ではありませんが、コロナ禍を含む5年間で崩れていない安定感があります。

一方、売上189億円に対して営業利益4億26百万円ということは、売上高営業利益率は約2.3%にとどまります。これは商品を仕入れて売る卸売型ビジネスの典型的な水準です。推定情報として、この構造には次の意味があります。

  • 売上が数%動くだけでは利益額が大きく変わらないため、賞与原資も急には増えにくい
  • 価格競争が起きたときの利益への影響が相対的に大きい
  • 逆に固定費が重い製造業と比べ、需要変動時の赤字転落リスクは抑えられやすい

なお監査上の主要な検討事項(KAM)は「直送取引に関する売上高の期間帰属の適切性」で、ケイティケイ単体と青雲クラウンの売上のうち直送取引が各々40%超であることが開示されています。在庫を持たずメーカーから顧客へ直接届ける商流が主流という、卸売業の実務がここから読み取れます。

進行期の第55期(2026年8月期)第3四半期累計は、決算短信によると売上高151億11百万円(前年同期比+7.3%)、営業利益4億18百万円(+29.5%)、経常利益4億88百万円(+24.9%)、四半期純利益3億61百万円(+36.1%)と大幅な増益で推移しています。通期会社予想は売上197億円(+4.1%)・営業利益5億円(+17.2%)です(公式情報)。

働き方の実態|残業19.3時間・有給54.3%・ノー残業デーという制度面

ケイティケイの働き方は、「時間の負担は軽め、ただし繁忙期の偏りはある」という整理ができます。まず制度面から見ていきます。

第54期有価証券報告書によると、同社はノー残業デー(毎週水曜+隔週金曜)、小学3年生までの子を持つ社員の短時間勤務、在宅勤務制度を導入しています。外部認証としては「名古屋市ワーク・ライフ・バランス推進企業」「あいち女性輝きカンパニー」「愛知県ファミリー・フレンドリー企業」の3つを取得しています(公式情報)。また労働組合は結成されておらず、有報には「労使関係は円満に推移」と記載されています。

実績面については、口コミサイトの集計値が参考になります(口コミ傾向)。

  • OpenWork:月間残業19.3時間、有給消化率54.3%
  • エン ライトハウス:月間残業22時間、休日・休暇の納得度90%(同社の項目内で最高)、勤務時間の納得度62%

月間残業20時間前後という水準は、法人営業職としては重い部類ではありません。休日・休暇の納得度90%が全項目中で最も高いことからも、休みが取りにくい職場という投稿傾向は見られません。一方で有給消化率54.3%は同社の指標のなかでは相対的に低く、「休日は確保できるが有給は使い切りにくい」という傾向がうかがえます。

ただし負荷が均一というわけではありません。有報の「事業等のリスク」には、連結子会社である青雲クラウンの売上が年度末から年度始め(第3四半期以降)に集中し、当該時期に人的負荷が集中する旨が明記されています(公式情報)。会社自身が繁忙期の負荷偏在を認めている点は、面接で確認しておく価値があります。

求職者
求職者

残業は少なそうだけど、繁忙期はどのくらい忙しくなるんだろう?

この問いに対する答えは、応募先が本体かグループ会社かで変わります。上記の季節変動は青雲クラウンについての記載であり、ケイティケイ本体の全部門に同じ波が来るとは限りません。推定情報として、官公庁・企業の年度切り替えに合わせたオフィス用品・IT機器の入替需要が集中する時期であることが背景にあると考えられます。

口コミ傾向の読み解き方|「回答者13人・18人」という母数の限界

最初に強く申し添えたいのは、ケイティケイの口コミデータは統計的な信頼性を主張できる規模ではないということです。連結309名・単体172名という企業規模に対し、実際の回答者数は次の通りです。

  • OpenWork:回答者13人、総合評価3.16/5.0(全80,001社中 上位16%)
  • エン ライトハウス:口コミ150件だが正社員回答は18人、総合3.1/5.0
  • 転職会議:口コミ96件、年収回答は21人

ここで注意すべきは、「150件」「96件」という件数表示は1人が複数項目に回答した合計であり、実人数とは異なるという点です。回答者が10〜20人規模である以上、1人の評価が平均値を大きく動かします。したがって以下のスコアは「そういう投稿が集まっている」という事実として読み、断定的な社風評価に使うべきではありません(口コミ傾向)。

OpenWork 評価項目スコア(5点満点)
法令順守意識4.1(最高)
風通しの良さ3.6
社員の相互尊重3.3
社員の士気/20代成長環境3.0/3.0
人事評価の適正感2.8
人材の長期育成2.6
待遇面の満足度2.3(最低)

エン ライトハウス側でも、休日・休暇の納得度90%・職場の人間関係の満足度73%が高い一方、年収・給与の納得度は50%(同社項目内で最低)、会社の成長性や将来性2.8・経営陣の手腕2.8が低めというスコアです。20代成長環境3.4・仕事を通じた社会貢献3.4は相対的に高くなっています。

3サイトを横断して一貫しているのは、「給与・待遇への不満」と「休日・残業・人間関係への満足」がセットで現れるという型です。営業職からは「同年代と比べて水準が高くない」「営業職の割に給与が抑えめ」という趣旨の声が複数見られます(口コミ傾向/断定ではありません)。

推定情報としての解釈はこうです。これは「働きやすいが、キャリアの伸びしろと報酬に不安がある」という中堅老舗企業の典型的なパターンであり、有報の平均勤続13.1年という数字とも矛盾しません。働きやすいから辞めない、しかし報酬の上振れは期待しにくい、という均衡が成立している可能性があります。人材の長期育成2.6・人事評価の適正感2.8という低めのスコアも、この読み方と整合します。

将来性の評価|縮小市場で最高益を出す構図と、リユース固有のリスク

将来性を判断するうえで最も重要な事実は、主力市場の縮小を会社自身が有価証券報告書で明言していることです。有報の経営環境には、在宅勤務やペーパーレス化の影響でリユーストナーをはじめとしたプリンター消耗品や文具事務用品といったサプライ用品の市場は縮小傾向にあり、大きな成長は見込めない旨が記載されています(公式情報)。

それでも第54期は売上・経常利益とも過去最高、第55期3Qは営業利益+29.5%です。この逆説を説明するのが、次の3点です(推定情報を含みます)。

  • Windows11更新需要によるPC販売がITソリューション事業を押し上げている
  • サプライ事業で築いた法人顧客基盤へIT商材をクロスセルできる構造
  • M&Aで7社をグループ化し、物流・デジタルマーケティング等の機能を内製化している

中期経営計画「Growth Plan 2027」が示す到達点

2024年10月に策定された中期経営計画「Growth Plan 2027」(2025年8月期〜2027年8月期)では、2027年8月期の目標として売上高200億円・営業利益6億円・経常利益7億円・ROE10.0%以上が掲げられています。基本方針は「顧客基盤の活用と強化」と「事業ポートフォリオの転換」の2本です(公式情報)。

第54期実績が売上189.27億円・営業利益4.27億円ですから、売上目標200億円は射程内、営業利益6億円は現状から4割強の増益が必要という位置関係になります。推定情報として、この差を埋める鍵は利益率の高いIT/DX案件の構成比を上げられるかどうかであり、転職後に評価されやすいのもその領域だと考えられます。

リユース事業者に固有の訴訟リスク(有報記載)

リユーストナーを自社製造する企業には、一般的なオフィス商社にはない構造的リスクがあります。第54期有価証券報告書には、「現時点において、知的所有権に関する侵害訴訟等、当社グループが関係する係争事件はありません」と明記されています(公式情報)。つまり現時点で係争は発生していません。

ただし同じ有報は、リユース業界全体の前例としてキヤノンとリサイクル・アシストのインクタンク特許訴訟(2007年11月8日の最高裁判決で特許権侵害が認定・確定)を挙げ、同社も同種の訴訟リスクを完全には排除できないと記載しています。純正メーカーの知的財産と、再生品ビジネスの境界に関わる論点であり、業界が構造的に抱えるリスクだと理解しておくべきです。転職検討者にとっては、事業モデルそのものに法的な不確実性が内在するという意味になります。

このほか有報が挙げる主なリスクには、リユーストナー分野への同業他社・異業種の新規参入、OA・IT商材は比較的容易にメーカーの販売代理店になれるため参入障壁が低いこと、事業所の多くが東南海・南海地震防災対策推進地域に所在すること、M&Aで取得した子会社ののれん減損、就労継続支援A型事業の制度改正などがあります。

行政処分・人員削減についての調査結果

ネガティブ情報の有無についても、事実ベースで整理します。

  • 行政処分・不祥事:消費者庁の特定商取引法・景品表示法の執行事例、都道府県の公表事案を調べた範囲では、同社および連結子会社に対する処分・措置命令は見つかりませんでした。労働基準関係法令違反の公表事案にも該当は見当たりませんでした。ただし、これは「存在しない」と断定できるものではありません
  • 人員削減:会社公表の希望退職・早期退職募集の開示は見当たりませんでした。従業員数推移は連結299→303→296→302→309名、単体182→183→175→175→172名(第50期→第54期)で、単体は5年で10名減にとどまる緩やかな逓減であり、リストラを示す不連続な減少は見られません(公式情報)
  • ただし有報の「事業等のリスク」には、不採算事業からの撤退、子会社や関連会社の再編、製造拠点や販売・物流網の再編および人員の適正化等による事業の再構築を行うことがある旨の記載があり、将来的な再編の可能性は会社自身が留保しています

同じ卸売業の上場企業5社との規模・待遇比較

ケイティケイの立ち位置を客観視するため、東証の業種分類「卸売業」に属する上場企業と、有価証券報告書の実額で比較します。各社の決算期はすべて異なるため、年度をそろえた比較ではない点にご注意ください。また売上規模は最大約241倍の開きがあり、同列に並べるのではなく「規模の階層が違う会社群」として見てください(公式情報/数値は各社有報・決算短信)。

企業名(コード)対象決算期連結売上高営業利益(利益率)従業員数(連結/提出会社)有報の平均年間給与
神戸物産(3038)2025年10月期5,517.01億円398.78億円(7.2%)1,674名/610名529.8万円
アルコニックス(3036)2026年3月期2,197.20億円97.43億円(4.4%)3,098人/225人953.3万円
ケイティケイ(3035)2025年8月期189.27億円(+4.5%・過去最高)4.27億円(2.3%)309名/172名460.2万円
ビューティカダンHD(3041)2025年6月期73.02億円(△3.9%)営業損失1.66億円(2期連続赤字)221名/15名417.1万円
カワサキ(3045)2025年8月期22.91億円(+5.0%・非連結)5.16億円(22.5%)61名(臨時26名)368.6万円

この表から読み取れることを整理します(推定情報を含みます)。

  • ケイティケイの平均年間給与460.2万円は、5社のなかでは中位。上位のアルコニックス953.3万円との差は、非鉄金属という商材単価・海外事業比率・提出会社の職種構成(本社機能中心の225人)の違いが大きく効いていると考えられます
  • 営業利益率2.3%は5社中で最も低い水準ですが、これは業態の違いであり、経営の巧拙とは切り分けて見るべきです。製造機能を持つカワサキ(22.5%)や独自業態の神戸物産(7.2%)とは収益構造がそもそも異なります
  • 提出会社と連結の人数差が小さい(309名対172名)点は、持株会社化して提出会社が15名しかいないビューティカダンHDのようなケースと比べると、有報の平均給与が実態に比較的近いことを意味します

ケイティケイへの転職が向いている人・向いていない人

これまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。年収の絶対額よりも、働き方と事業内容の相性で判断が分かれやすい会社です。

向いている人向いていない人
名古屋・東海圏に生活基盤を置き、長く同じ会社で働きたい人(平均勤続13.1年)20代・30代のうちに年収を大きく引き上げたい人(平均460.2万円・待遇満足度2.3)
月間残業20時間前後・ノー残業デーなど、時間の予測が立つ働き方を優先したい人成果連動で報酬が跳ねる評価制度を求める人(人事評価の適正感2.8)
法人ルート営業で顧客との関係を積み上げるスタイルが得意な人(営業用車両69台)拠点あたり5〜7名という薄い体制で、手厚い研修・OJTを期待する人(人材の長期育成2.6)
リユース・循環型ビジネスや、就労支援など社会性のある事業に関心がある人成長市場でスケールする事業に関わりたい人(サプライ市場は縮小傾向と会社が明言)
サプライ顧客基盤へのITクロスセルという明確な成長テーマに取り組みたい人勤務地を固定したい人(全国23拠点・転勤の可能性)

ケイティケイへの転職|編集部の見解

編集部の見解として、ケイティケイは「安定と働きやすさを、報酬の伸びしろと引き換えに得る選択肢」だと整理しています。以下は事実に基づく意見であり、断定ではありません。

まず評価できる点です。5期連続黒字、自己資本比率44.5%、継続企業の前提に関する注記なしという財務基盤に加え、売上・経常利益とも過去最高を更新し、進行期3Qも営業利益+29.5%。主力市場が縮小していると会社自身が認めながら、数字を落としていないという点は率直に評価できます。加えて月間残業19.3時間、休日・休暇の納得度90%、男性育休取得率100%という働き方の指標は、この規模の企業として十分な水準です。

一方で慎重に見るべき点もあります。平均年間給与460.2万円は40代前半・勤続13年の平均であり、年収の上振れを狙う転職先としては期待値を高く置きにくいと考えられます。営業利益率2.3%という構造上、原資が急に膨らむ展開も想定しにくいでしょう。人材の長期育成2.6・人事評価の適正感2.8という口コミスコアは母数が少ないため断定できませんが、体系的な育成や評価の透明性を重視する人には物足りない可能性があります。

総合すると、「東海圏で腰を据えて働きたい」「時間の予測が立つ環境で、法人営業やIT提案の経験を積みたい」という人にはおすすめできる一方、短期間で年収を大きく上げたい人や、急成長企業でのキャリア形成を望む人には他の選択肢も併せて検討することをおすすめします。とくにITソリューション事業は二桁成長かつ中計の中核テーマであり、この領域で実績を作れれば社内での希少性は高まると考えられます。

ケイティケイに関するよくある質問(FAQ)

ケイティケイへの転職・就職を検討する人からよくある質問と回答をまとめました。公式情報と口コミ傾向・推定情報を分けて記載しています。

駒ヶ根工場ではどんな仕事をしているのですか?

長野県駒ヶ根市にある駒ヶ根工場は、リユーストナー「リパックトナー」の生産拠点で、2018年2月に開設された駒ヶ根物流センターが併設されています。第54期有価証券報告書によると、この拠点の従業員は26名〔臨時従業員46名〕で、臨時従業員のほうが正社員より多い構成です(公式情報)。再生トナーの世界標準規格STMC認証やE&Qマーク認証を取得している拠点でもあります。推定情報として、製造工程の管理と物流オペレーションの双方が業務範囲に含まれると考えられます。

「ケイティケイソリューションズ」はケイティケイの一部門ですか?

いいえ、別法人です。有価証券報告書の沿革によると、2016年3月にソリューション事業部を株式会社ケイティケイソリューションズとして新設分割し、当該株式の一部を譲渡しています。第54期有報に記載された連結子会社7社(青雲クラウン、SBMソリューション、キタブツ中部、エス・アンド・エス、イコリス、東海桜井、じぶんスペース)に同社名は含まれていません(公式情報)。求人に応募する際は、雇用主となる法人名を必ず確認してください。

平均年収460万円はグループ全体の数字ですか?

いいえ。第54期有価証券報告書の平均年間給与4,602,466円は、提出会社ケイティケイ単体の就業人員172名のみを対象としています。連結従業員309名の約56%にあたり、青雲クラウン(61名)やSBMソリューション(34名)など子会社7社・計137名は含まれません(公式情報)。グループ会社の求人に応募する場合は、この数値をそのまま当てはめないでください。

転勤はありますか?

有価証券報告書および公式サイトの事業所一覧によると、本社1・営業拠点18(3支店+15営業所)・生産2・物流2の計23拠点が札幌から福岡まで広がっています。提出会社の従業員172名でこれを運営しているため、推定情報として異動・転勤の可能性は前提に置くべきです。勤務地限定の条件があるかどうかは、求人票と面接で確認してください。

残業や有給休暇の実態はどうですか?

口コミ傾向としては、OpenWorkで月間残業19.3時間・有給消化率54.3%、エン ライトハウスで月間残業22時間・休日休暇の納得度90%という集計値が公開されています。制度面では有報にノー残業デー(毎週水曜+隔週金曜)、小学3年生までの短時間勤務、在宅勤務制度が記載されています(公式情報)。ただし有報のリスク情報には、子会社の売上が第3四半期以降に集中し当該時期に人的負荷が集中する旨の記載があります。

離職率は公表されていますか?

離職率そのものは、有価証券報告書では開示されていません。判断材料になるのは平均勤続年数13.1年と従業員数推移(単体182→183→175→175→172名/第50期→第54期)で、5年で10名減という緩やかな推移です(公式情報)。推定情報として、短期間で大量に人が入れ替わる状況を示すデータは見当たりません。

ケイティケイへの転職判断まとめ

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。

判断軸評価
年収水準有報平均460.2万円(41.8歳・勤続13.1年/単体172名対象)。口コミの自己申告は350万円台だが回答者は35〜36歳と若い
勤務地本社は名古屋市東区。全国23拠点で、駒ヶ根工場・春日井工場という生産拠点もある。転勤の可能性は前提に置くべき
働き方月間残業19.3〜22時間、休日・休暇の納得度90%。ノー残業デー・在宅勤務あり。有給消化率54.3%はやや低め
財務の安定性5期連続黒字・自己資本比率44.5%・純資産44.8億円。継続企業の前提に関する注記なし
成長性主力サプライ市場は縮小傾向と会社が明言。ITソリューションは+16.9%と伸長。中計目標は2027年8月期に売上200億円
組織・育成平均勤続13.1年と定着は良好。一方で人材の長期育成2.6・人事評価の適正感2.8という口コミスコア(回答者13人)
固有リスクリユース事業に内在する知的財産関連の訴訟リスクを有報が明記(現時点で係争事件はなし)

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

公式情報源

口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ傾向・推定情報の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・従業員数などの中核データは第54期有価証券報告書「従業員の状況」および「主要な設備の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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