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横浜フィナンシャルグループの年収995万円|横浜銀行との違いと採用先

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 平均年収:持株会社は995.2万円。横浜銀行の860.6万円とは対象が異なります。
  • 前年比:給与の集計対象を変更。比較には再集計した前年値を使います。
  • 応募先:採用はグループ各社が実施。銀行採用でもグループの専門業務に関われます。
  • 職場選び:報酬・仕事の負荷は社内調査の改善課題。希望部署の評価と体制を確認します。

横浜フィナンシャルグループの平均年収995.2万円を見て、横浜銀行に入れば同程度の給与になると考えると、応募時の判断を誤りかねません。上場する持株会社と、実際に営業や専門業務を担う銀行では、給与を集計する人の構成が違います。さらに2026年3月期の有価証券報告書では、その持株会社の集計範囲自体が変更されています。

この記事では、有報の給与・年齢・勤続年数を起点に、横浜銀行と東日本銀行の募集条件まで確認します。2025年10月の社名変更、グループの成長方針、会社が公表した従業員意識調査も踏まえ、「どの会社の、どの仕事に、どの条件で応募するか」を整理します。

年収995.2万円の対象は、銀行から兼務出向する持株会社の従業員

公式情報として最初に押さえたいのは、995.2万円が横浜フィナンシャルグループという持株会社の平均年間給与である点です。第10期有価証券報告書の「従業員の状況」は、持株会社に加えて、グループ内で最も従業員が多い横浜銀行の情報も掲載しています。

項目横浜フィナンシャルグループ横浜銀行
対象期・対象範囲2026年3月期・提出会社2026年3月期・最大人員の連結子会社
平均年間給与9,952千円=995.2万円8,606千円=860.6万円
平均年齢44.6歳39.9歳
平均勤続年数18.8年15.2年
従業員数701人、別記の臨時従業員年平均44人4,053人、別記の臨時従業員年平均2,570人
給与の注記賞与・基準外賃金を含む。持株会社の勤続年数は出向元での勤続を通算
出典第10期有価証券報告書、2026年3月31日現在の従業員の状況

持株会社の701人は、横浜銀行から565人、東日本銀行から136人の兼務出向者です。横浜銀行の4,053人には、この持株会社への兼務出向者565人と、取締役を兼ねない執行役員9人も含まれます。両社の人数を足せば実際の就業人数が分かる、という関係ではありません。

給与の差は134.6万円ですが、平均年齢にも4.7歳、勤続年数にも3.6年の差があります。持株会社はグループの経営管理を担う人員で構成されるため、採用直後の行員や営業店勤務の人と同じ分布にはなりません。この差額を、持株会社へ出向した際に一律に増える手当や、転職時の昇給額として扱うことはできません。

過去の高い年収から急落したように見える理由

今回の有報では、グループ運営体制の見直しに伴い、従来は人数に含めていなかった「主として出向元の業務に従事する兼務出向者」も含める方法へ変更しています。古い記事や給与ランキングに載る前年値を、995.2万円にそのままつなぐと、異なる集計対象を比較することになります。

同じ集計方法での比較2025年3月期・再集計値2026年3月期
持株会社の従業員数430人701人
平均年齢44.3歳44.6歳
平均勤続年数18.7年18.8年
平均年間給与1,005.9万円995.2万円

会社が比較用に示した前年給与は1,005.9万円で、2026年3月期は前年から10.7万円減、有報記載の増減率はマイナス1.0%です。それでも対象者は271人増えているため、同じ人たちが全員1.0%減給されたことを意味しません。人員構成の変化を含む平均値です。

一方、同じ有報に掲載された横浜銀行の平均年間給与は前年比6.2%増です。持株会社の平均給与の減少を、そのまま銀行全体の待遇悪化に読み替えないことが大切です。転職時には、過去のランキング順位より、応募する銀行の現行制度と採用等級が判断材料になります。

口コミの給与と、職種別の推定レンジをどう扱うか

口コミ傾向については、今回確認できた公開情報から、持株会社の職種・役職別年収を比較できるだけの投稿は確保できませんでした。旧社名の口コミ、横浜銀行の口コミ、グループ会社の求人を混ぜて「横浜フィナンシャルグループの相場」とすることは避けます。投稿の所属会社と在籍時期が分からない数字は、公式平均の補正には使えません。

推定情報として年齢別・役職別の一律レンジを作る根拠も不足しています。代わりに、実際の募集で公表されている給与と、金額を公表していない募集を分けて比較できます。横浜銀行の確認した専門職・法人渉外職は給与応相談で、銀行規定により決定する方式です。995.2万円や860.6万円を、そのまま提示予定額と見ることはできません。

対して、東日本銀行が掲載する法人営業職の求人は、初年度年収500万~750万円、月給28万~45万円に賞与年2回・諸手当と案内しています。これは2026年7月21日更新、同年10月19日掲載終了予定の個別募集条件です。全行員の給与分布でも、横浜銀行の同名職種の給与でもありません。

同求人の初年度年収は、基本給に諸手当と標準的な査定の賞与を加えた見込みとして説明されています。実際の提示額は経験・職位等で変わります。比較する際は、前年年収のどの部分を考慮するか、初年度の賞与を満額で見込めるか、残業代を含む見込みか、住宅関連制度が適用されるかまで確認すると、数字の差を具体的に説明できます。

初任給の引上げと、中途採用の給与は別に確認する

統合報告書2026は、横浜銀行が2026年4月以降の総合職大卒初任給を28万円へ引き上げたことを記載しています。増額幅は2万円です。若手層への処遇改善を示す事実ですが、中途採用の最低月給が一律28万円になった、という公表ではありません。

同報告書は、横浜銀行で2026年度から賞与の業績連動の仕組みを導入したことも説明しています。これにより、年収を見る際は毎月の固定給と変動する賞与の区分がより重要になります。直近の好業績を前提にした見込額と、賞与が変化した場合の固定収入を分けて考えると、転職後の生活費を見積もりやすくなります。

横浜銀行・東日本銀行との関係と、実際の採用窓口

応募先を選ぶには、会社名の変更と、雇用する法人を分けて理解する必要があります。横浜フィナンシャルグループは、旧コンコルディア・フィナンシャルグループが2025年10月1日に商号を変更した会社です。社名変更によって、横浜銀行と東日本銀行が一つの雇用主になったわけではありません。

会社の基本情報内容
商号株式会社横浜フィナンシャルグループ
設立2016年4月1日
本店所在地東京都中央区日本橋2丁目7番1号
代表者代表取締役社長 片岡達也
上場区分・証券コード東証プライム・7186
グループの主な業務銀行、証券、リース、情報サービス・調査、ベンチャーキャピタル等
連結従業員数6,313人。臨時従業員の年間平均3,227人は別記
出典公式会社概要、第10期有価証券報告書

公式採用サイトは、新卒・中途採用をグループ各社が実施すると説明し、横浜銀行、東日本銀行、神奈川銀行、L&Fアセットファイナンスへの入口を設けています。グループ名を見て、一括採用後に自動的に各社へ配属される仕組みだと決めつけないようにしましょう。

横浜銀行と東日本銀行では、同じ法人営業でも顧客層、担当業務、応募条件、給与の示し方が異なります。さらに、銀行名で採用されながら持株会社の仕事を担当する専門職もあります。雇用する会社、給与規定が適用される会社、実際に担当するグループ業務の三つを、募集ごとに見るのが分かりやすい方法です。

たとえば横浜銀行のIR専門人財は、横浜銀行が雇用する求人ですが、業務にはグループの投資家対応や統合報告書の作成が含まれます。システムリスク管理の募集も、横浜銀行と横浜フィナンシャルグループの業務を対象にしています。グループの経営や統制に関わりたい人にとって、銀行の採用ページが具体的な入口になります。

応募時に持株会社の仕事を希望する場合は、「グループの仕事もできるか」という広い質問より、所属部署、兼務・出向の予定、上司や評価者、入行直後の担当範囲を尋ねる方が役に立ちます。担当する業務がグループ全体に及んでも、最初から持株会社の平均給与が適用されるとは限らないためです。

横浜銀行の中途採用は、法人営業と本部専門職で必要経験が違う

転職の可能性を見極めるには、銀行経験の有無だけでなく、募集職種の必須経験に対応できるかを確認します。横浜銀行の公式キャリア採用ページから案内されるHRMOSでは、営業に加え、IR、データ分析、システムリスクなどの募集が公開されています。

確認した募集主な業務経験・条件の重点
法人渉外担当者中小企業への融資、事業性評価、M&A・事業承継・DX等の提案金融機関での法人与信・提案経験を目安3年程度。普通自動車免許、証券外務員一種
IR専門人財投資家向け説明、機関投資家との対話、統合報告書等IR、または金融機関の経営本部での企画経験。Officeの活用
データサイエンティスト顧客・市場等のデータ分析、マーケティングや戦略立案への活用統計分析ツールの使用、データベースマーケティングや分析部署での経験
システムリスク管理IT資産・規程管理、リスク評価、クラウド審査、障害・BCP対応等ITの開発・運用・保守、リスク管理、セキュリティ等の経験

表は2026年9月27日時点で確認した各求人の要約です。年数の目安や歓迎条件もあるため、最終的な応募可否は個別の募集原文で確認してください。たとえばシステムリスク管理では金融経験や資格が歓迎事項として挙がりますが、金融機関出身でなければ一律に対象外とする記載ではありません。

法人営業は、融資と課題解決を一つの経験として伝える

法人渉外の募集は、融資を扱えることに加え、経営課題への提案を求めています。職務経歴書では、貸出実績だけを大きく見せるより、顧客の事業をどう理解し、資金使途や返済可能性をどう判断し、必要に応じて専門部署へつないだかを説明すると、業務との対応が明確になります。

たとえば事業承継案件なら、最初の相談から社内専門担当との連携、経営者への説明、融資との調整まで、自分が担った範囲を分けられます。M&Aの成約実績がなくても、顧客の課題を発見して適切な部署へつないだ経験は、募集される仕事との接点になります。ただし、これが採用の合格基準として公表されているわけではありません。

勤務地は神奈川・東京を中心とする営業店です。求人にはその後の管理職や本部業務への道も示されていますが、希望する支店や本部への異動が約束される記載ではありません。営業を続けたいのか、特定分野の専門性へ進みたいのかによって、応募時に聞くべきキャリアの例が変わります。

IR・データ分析は、成果物が経営判断へどう使われたかを示す

IR職は説明資料を作るだけでなく、機関投資家との対話やグループの情報発信に関わります。IR経験者は、決算数字を整理した経験に加えて、投資家からの疑問をどう把握し、社内へ伝え、説明の改善につなげたかを示せます。金融機関の企画経験者なら、経営情報を読み手に合わせて説明した実績が接点になります。

データサイエンティスト職は、SAS、SPSS、Python、Rなどの利用経験を挙げています。ツールを使えることと、銀行の意思決定に使える分析を作ることは別の論点です。分析対象、仮説、データの制約、検証方法、実際に採用された施策を一連の事例として説明できると、仕事内容との対応が伝わります。

金融分野に詳しくない人は、顧客行動やマーケティング分析の経験を、どこまで銀行業務に応用できるかが確認点になります。求人が挙げる金融マーケティングやAIの経験は歓迎条件ですが、これまでの専門性と入行後に学ぶ分野を区別して伝えることが、現実的な配属の話につながります。

システムリスクは、実装の知識を審査・統制へ使う仕事

システムリスク管理の求人には、クラウド等の利用審査、リスク評価、障害対応、業務継続、委託先管理などが含まれます。開発や運用の経験があっても、自分が直接構築する仕事を中心に求める人は、担当する役割の違いを確認した方がよい募集です。

一方、現場の技術を理解したうえで規程や審査を改善したい人には、経験を広げる接点が考えられます。たとえば障害の原因を追うだけでなく、再発防止策や委託先の管理へつなげた経験、システムの便利さと安全性を関係者に説明した経験などが、業務内容に近い材料になります。

この求人はテレワークを平均週2日と記載しています。これは当該部署の説明であり、横浜銀行の全職種が週2日在宅という意味ではありません。本部専門職同士でも、扱う情報や会議、障害発生時の対応によって勤務の組み方は異なるため、希望職種の募集単位で判断してください。

東日本銀行の法人営業求人を、横浜銀行と比較する

法人営業を希望する人には、同じグループ内でも応募条件が異なるという具体的な比較価値があります。東日本銀行の公式採用ページから案内される企業掲載求人は、普通自動車免許を必須とし、銀行・信用金庫での法人または個人営業、証券・保険・リースなどの経験を歓迎しています。

横浜銀行の確認した法人渉外求人は、金融機関での法人与信・提案経験や資格を明示しているため、両者を「同じ地銀営業」とまとめない方がよいでしょう。東日本銀行の当該募集は、金融経験が必須と明記された枠ではありませんが、歓迎経験が広いことだけを理由に採用されやすいと断定することもできません。

比較点横浜銀行・確認した法人渉外求人東日本銀行・確認した法人営業求人
経験要件の示し方金融機関での法人与信・提案経験等を明示免許が必須。金融機関等での営業経験を歓迎
給与の公表応相談、銀行規定により決定初年度500万~750万円、月給28万~45万円等
試用期間なし3か月、待遇・条件変更なし
仕事の中心中小企業への融資・事業性評価と課題解決提案首都圏の中小企業への融資、M&A、事業承継等の提案
勤務地の読み方神奈川・東京中心の営業店。変更範囲も確認当該求人に転勤なしの表示。実際の配属先は個別確認

東日本銀行の求人は、本部研修後の支店OJT、商談同行による育成、ジョブチャレンジ制度による本部やグループ会社等への機会を案内しています。ただし、求人上の将来のキャリア例は、応募者全員に同じ順番で用意される配属計画ではありません。入行直後の担当顧客、育成期間中の目標、相談を受ける先輩や本部の体制が確認点です。

勤務地には個別求人として「転勤なし」の表示がありますが、本文は支店での営業・育成も説明しています。同行の全採用区分で転勤がないと広げず、応募する枠の初任地と異動範囲を採用担当へ確認してください。銀行の所在地、求人の勤務地欄、採用窓口の所在地は別の項目として見る必要があります。

比較の結果、既存の法人与信経験を使いながら規模のある顧客網で専門性を広げたい人と、金融営業経験を中小企業向けの提案へ展開したい人では、検討する順序が変わり得ます。これは編集部の見解であり、銀行間の優劣ではありません。自分が実際に担う顧客と責任に沿って選ぶ方が、グループ平均の給与だけで決めるより納得しやすくなります。

評判を読む手掛かりは、会社自身が示す「報酬」と「負荷」の課題

働く人の評価を知る際は、匿名口コミと会社が公表する従業員意識調査を区別します。横浜フィナンシャルグループの統合報告書2026は、無記名で毎年実施する従業員意識調査を掲載し、総合的な魅力と、特に課題と認識する項目を示しています。

2025年度の社内調査公表された指数転職判断への使い方
会社の総合的魅力3.48、5段階評価グループ内調査の結果。口コミサイトの点数とは比較しない
人財育成3.17研修制度に加え、配属後の育成時間・指導者を確認
報酬2.72平均給与の高さと、個人の納得感を分けて検討
人事の公平性3.33採用等級と昇格・評価の説明を確認
仕事の負荷感2.82担当顧客数や業務量、繁忙期の支援を確認

この調査は、横浜銀行・東日本銀行・神奈川銀行・L&Fアセットファイナンスの加重平均です。2024年度までの対象は3銀行で、2025年度からL&Fアセットファイナンスが加わっています。会社は総合的魅力を前年比0.08ポイント向上と説明していますが、構成会社も変わっているため、全く同じ集団の満足度がその分上がったとは読みません。

報酬2.72という指数と持株会社の平均給与995.2万円は、同じ対象者の数値ではありません。それでも、高い平均給与の数字だけでは評価への納得感まで分からないことを示す材料にはなります。採用時に給与額を確認するだけでなく、職務・成果・能力がどのように評価へ反映されるかを聞く意味があります。

会社はこの調査を、課題の把握と施策改善に使うと説明しています。課題の公表は改善に向けた情報になりますが、既に解決したことの証明ではありません。とくに人財育成と仕事の負荷を同時に考えるなら、資格取得や研修が日常業務のどこに組み込まれるか、学習時間を確保できるかまで確認したいところです。

新しい人事制度は、入る銀行によって導入時期が異なる

統合報告書によると、人事制度の改定時期は横浜銀行が2024年7月、東日本銀行が2025年7月、神奈川銀行が2026年7月です。同じグループでも導入時期が違うため、数年前の口コミがそのまま現在の制度を説明しているとは限りません。

投稿を参考にする場合は、所属銀行、部門、在籍年、役職まで見てください。持株会社の旧名称で見つけた評価を、現在の営業店や専門部署へそのまま当てはめると、制度と職務の両方で違いが出ます。本記事では、会社との対応が不明確な投稿や、非公開の口コミ本文から評判を作ることはしていません。

人事制度が変わった後の応募では、前職の役職名がどの等級へ置き換わるか、専門職として評価されるのか、将来の管理職登用と専門性の深掘りをどう選べるかが重要です。これらが自分の希望に合うなら、過去の評価に気になる点があっても、現在の条件で検討する余地があります。

勤務時間・有給・育児休業は、全体実績と職種条件を組み合わせて見る

働き方は、統合報告書の実績と求人の勤務条件を組み合わせると、生活への影響を具体化できます。ただし、報告書の非財務データにおける「FG」は、持株会社と横浜・東日本・神奈川の3銀行の合算を基本とし、2025年度はL&Fアセットファイナンスを含む範囲です。連結従業員6,313人すべてを同じ方法で集計した数字ではありません。

2025年度の公表実績数値定義上の注意
平均法定外労働時間(もしくは平均残業時間数)月11時間43分会社が示す項目名・集計範囲による平均
平均有給休暇取得日数14.4日全員が同じ日に休めるという意味ではない
平均有給休暇取得率75.3%付与日数や入社初年度の条件とは別
男性育児休業取得率109.0%取得開始年度と配偶者の出産年度が異なる場合を含む算式
男性育児休業平均取得日数6.9日取得率だけでは分からない期間の指標
自己都合退職者数・自己都合退職率240人・3.8%すべての退職を含む離職率ではない

男性の育児休業取得率が100%を超えるのは、当該年度に育児休業を開始した男性人数を、当該年度に配偶者が出産した男性人数で割るためです。出生と取得開始が年度をまたぐと、分子・分母は一致しません。109%を誤記と考えたり、全対象者が十分な期間休めた証拠と解釈したりしないようにしましょう。

自己都合退職率3.8%も、定年退職等まで含む全退職率と同じではありません。中途入行者だけの定着率や、特定職種の退職率もこの表からは分かりません。配属先の引継ぎ体制を知りたい場合は、募集が増員か後任補充か、経験者が入った後に誰が業務を教えるかを確認する方が直接的です。

横浜銀行で確認した4職種の求人は、勤務時間8時40分~17時10分、所定労働時間7時間30分、休憩60分を記載しています。フレックスタイムの6時~22時という範囲は、始業・終業を選べる時間帯の案内であり、毎日その時間を働くという意味ではありません。土日祝日や年末年始の休日も示されています。

一方、営業店の顧客対応、IRの決算発表、システムリスクの障害対応では、忙しくなる場面が違います。全体の月平均11時間43分だけで帰宅時間を決めつけず、職種ごとの通常期・繁忙期、時間外の連絡、休日対応の有無を確認すると、自分の家庭や通勤との両立を判断しやすくなります。

本店勤務の求人でも、将来の異動範囲を読む

IR・データ分析・システムリスクなどの確認した求人は、横浜市西区みなとみらいの本店を勤務地として示しています。ただし、業務・勤務地の変更範囲には銀行の業務や関連会社・出向先等が記載されています。応募時の本店勤務と、入行後ずっと同じ場所で働く契約は同じではありません。

住宅給付や社宅等の制度も、個別求人や銀行ごとに確認します。制度があることだけで、全員が同額の補助を受けられるとは限りません。転居して入行する人は、対象要件、自己負担、利用期間を確認してから、月給との組合せを評価するのが現実的です。

増益の中で求められるのは、営業の生産性と専門性の向上

転職後に求められる仕事の方向を知るには、利益の大きさだけでなく、その利益をどう増やす方針かを見ると役立ちます。横浜フィナンシャルグループは、営業人員を増やすとともに、1人当たりのソリューション収益を高める人財戦略を示しています。

連結業績2026年3月期通期2027年3月期第1四半期
経常収益4,907.24億円1,309.98億円
経常利益1,550.18億円454.62億円
親会社株主に帰属する純利益1,065.23億円320.28億円
対象期間2025年4月~2026年3月2026年4月~6月

銀行業では、一般事業会社の売上高・営業利益と同じ形で比較するより、上記の経常収益・経常利益を用います。最新の第1四半期短信では、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比18.4%増です。2027年3月期通期予想は経常利益1,915億円、親会社株主に帰属する当期純利益1,290億円で、同短信時点では据え置かれています。

通期予想は達成済みの実績ではありません。また、四半期の利益を単純に4倍して、通期や賞与を推定する使い方も適切ではありません。採用を検討する人にとっては、増益の状況を背景にどんな仕事やスキルが求められているかを読む方が実用的です。

営業人員を増やしながら、1人当たり収益も高める計画

統合報告書では、横浜銀行・東日本銀行を合算した営業人員が2025年度2,475人、2027年度計画2,510人と示されています。1人当たりソリューション収益は、2025年度133百万円から2027年度153百万円を目指す計画です。人数だけでなく、スキルを高めて提供できるサービスを増やす方向が読み取れます。

この指標は会社が人財戦略を説明するための集計値で、入行者全員に課される個人ノルマを示したものではありません。ただ、法人営業の求人に事業承継・M&A・DXなどが並ぶ理由とはつながります。融資の実務に加えて、顧客の課題を見つけ、専門部門と協働する力が期待されると考えられます。

応募前には、顧客への提案をどの専門部署が支援するか、紹介と成約のどちらをどう評価するか、既存顧客への対応と新規活動をどの程度担うかを確認すると、仕事の負荷を具体化できます。会社の成長方針を知ることは、「地域貢献」という志望理由を実際の業務へ結び付ける助けにもなります。

銀行内の経験を、グループで共有する育成へ

人財育成については、OJT・Off-JTに加え、金融ビジネススクールやスキル認定などが説明されています。2026年4月には持株会社の人財部にも金融ビジネススクールを設置し、グループ内の研修連携を順次進める方針です。各銀行の採用入口を保ちながら、育成面では共通の資源を使う方向と捉えられます。

ただし、制度が広がることと、希望する全講座を業務時間内に受けられることは同じではありません。経験者採用であれば、銀行固有の業務を学ぶ研修と、自分の専門性を深める研修の両方が必要になる場合があります。入行後半年ほどの育成計画と、本業を持ちながら学習する時間の確保を聞いておくと、配属後の期待との違いを減らせます。

横浜銀行の採用情報では、2025年度の正規雇用労働者の採用に占める経験者採用比率は33%と公表されています。これは在籍行員の3分の1が中途入行者という意味ではありませんが、直近の採用において経験者が一定の役割を持つことは分かります。自分と近い専門性の入行者がどんな業務を担っているかを尋ねる材料になります。

まとめ|年収の集計対象を押さえ、銀行・職種ごとの条件で選ぶ

横浜フィナンシャルグループの平均年収995.2万円は、銀行から兼務出向する持株会社の従業員の数値です。2026年3月期は対象者の定義が変わっているため、前年との比較には有報の再集計値を使います。横浜銀行の860.6万円とも、年齢や職務の構成が異なります。

応募の入口はグループ各社です。横浜銀行では法人渉外、IR、データ分析、システムリスクなどが異なる経験を求め、東日本銀行の法人営業には独自の応募要件と給与条件があります。持株会社の仕事に関わりたい人も、銀行の専門職求人から担当業務と雇用条件を確認することができます。

判断の中心は、採用される法人、担当する仕事、適用される給与・評価制度です。会社の社内調査が挙げる報酬や仕事の負荷の課題も踏まえ、配属先の業務量、評価、育成、異動範囲まで聞いてください。首都圏の企業や個人を支える金融業務と、自分が伸ばしたい専門性が重なるかどうかで選ぶと、年収の数字だけでは見えない相性を判断できます。

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参考・出典

給与は有価証券報告書の対象範囲、働き方は各資料の定義を併記しています。募集条件は確認日現在の公開内容で、応募時には最新の募集と個別の提示条件をご確認ください。

公式情報源

第10期有報と訂正報告書、最新決算、統合報告書、各銀行の公式採用先を照合しました。

口コミ・評判の参照元

以下は口コミの確認先です。持株会社と銀行の所属が対応しない投稿や、非公開本文は会社評価の根拠に使用していません。本文の従業員意識調査は会社が公表した別の調査です。

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR)・求人情報・口コミ傾向を分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRでご確認ください。

編集・執筆:企業レビュー編集部。最終更新:2026年9月27日。

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企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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