いよぎんホールディングスの年収|伊予銀行との差と統合予定を読み解く
※本記事にはプロモーションを含みます。
この記事の結論
- 年収:HD平均987.3万円、伊予銀行平均752.6万円。集計対象が異なります。
- 採用先:グループ各社で募集。銀行の待遇をHD全体の条件にはできません。
- 中途採用:専門職中心。入社時6か月契約と転勤条件の確認が必要です。
- 統合予定:愛媛銀行との基本合意は2027年4月を目処。実施前の計画です。
いよぎんホールディングスの年収を調べると、約987万円という数字が目に入ります。ただ、伊予銀行への転職を考えている人が、そのまま自分の想定年収に使うことはできません。最新の有価証券報告書には、持株会社と伊予銀行それぞれの平均給与が載っており、対象者や平均年齢にも違いがあります。
本記事では、この二つの給与を出発点に、採用される会社、専門職の仕事内容、転勤や学習支援、愛媛銀行との経営統合予定まで確認します。公式情報を事実の根拠とし、口コミ情報と編集部の分析・推定を区別しています。情報の確認日は2026年9月27日です。
年収987.3万円は持株会社の平均。伊予銀行は752.6万円
公式情報では、いよぎんホールディングスの平均年間給与は987.3万円です。一方、中核子会社である伊予銀行は752.6万円。同じ第4期有価証券報告書の「従業員の状況」に、2026年3月期の数値として両社が掲載されています。伊予銀行の求人を検討するなら、まず銀行側の平均を参照し、応募職種の提示条件と比較するのが適切です。
| 公式データ | いよぎんHD・提出会社 | 伊予銀行・最大人員会社 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 987.3万円(9,873千円) | 752.6万円(7,526千円) |
| 平均年齢 | 41.5歳 | 37.7歳 |
| 平均勤続年数 | 18.5年 | 15.0年 |
| 従業員数 | 246人 | 2,642人 |
| 臨時従業員の年間平均人数 | 17人(外書き) | 887人(外書き) |
| 給与の前年増減率 | 2.9%増 | 6.0%増 |
| 集計上の注意 | 伊予銀行との兼務者を含む | いよぎんHDとの兼務者を含む |
| 出典 | 第4期・2026年3月期有価証券報告書、冊子92ページ。平均給与は賞与・基準外賃金を含む | |
両社の平均給与の差は234.7万円です。ただし、これは同じ仕事をした場合の会社間の賃金差ではありません。年齢、勤続年数、担当業務、役職の構成が異なる集団の平均で、兼務者も含まれます。「HDへ応募すれば銀行より一律に約235万円高くなる」とは読めません。
人員数も独立した二つの集団として足せません。連結従業員数は3,098人で、臨時従業員の年間平均1,136人が外書きされています。持株会社の246人と銀行の2,642人は、それぞれの集計に兼務者を含んでいるためです。給与だけでなく、会社規模を比べるときも有報の注記が役立ちます。
口コミ情報については、転職会議のいよぎんHD名義のページで確認できた投稿は面接に関する2件でした。うち1件には持株会社が設立される前の2017年の経験が記されています。この少数の面接投稿から、現在のHDの給与、残業、社風の傾向を判断することはできません。本記事では、これらを年収の裏付けに採用していません。
職種・役職別の推定年収レンジも、公開平均から一律には作れません。例えばシステム経験者と法人コンサルティング経験者では、評価される専門性が異なります。中途採用の公式要項は同年次の行員に準じた待遇を示し、詳細は面接で説明するとしています。年齢が同じでも、職位認定や賞与の初年度算定まで同じとは限りません。
転職時には、基本給、固定的な手当、賞与の算定、時間外勤務手当を分けた提示を求めると比較しやすくなります。特に現在の年収に多額の残業代や住宅補助が含まれる人は、銀行の平均給与との大小だけで決めず、今回の条件で確定している部分と変動する部分を確認することが重要です。
「いよぎんHDへ応募する」とき、雇用される会社を先に確かめる
いよぎんHDは金融グループを統括する持株会社です。公式採用ページはグループ各社の募集への入口になっているため、グループ名で企業研究をしていても、実際の応募先は伊予銀行や別の事業会社となることがあります。採用企業の商号を確認すれば、どの給与・勤務制度を読むべきかが明確になります。
| 会社・グループの基本情報 | 公式情報の内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社いよぎんホールディングス |
| 設立 | 2022年10月3日 |
| 本社 | 愛媛県松山市南堀端町1番地 |
| 代表者 | 代表取締役社長 三好賢治 |
| 上場・証券コード | 東京証券取引所プライム市場・5830 |
| 主な事業 | 伊予銀行を中心とする銀行業、リース業、その他の金融・関連事業 |
| 2026年3月期・連結経常収益 | 2,661億1,800万円 |
| 2026年3月期・連結経常利益 | 992億600万円 |
| 2026年3月期・親会社株主に帰属する当期純利益 | 742億5,300万円 |
| 出典 | 第4期有価証券報告書、2026年3月期決算短信。銀行業のため経常収益・経常利益で表示 |
例えば、銀行の採用ページに載る証券、リース、システムなどの募集には、グループ会社での採用になる可能性が記載されています。金融グループ内の仕事でも、雇用契約を結ぶ会社と、日々連携する銀行とは一致しないことがあります。銀行の顧客基盤を使う仕事だからといって、雇用主も必ず伊予銀行だとは限りません。
編集部の見解として、この確認は待遇だけでなく、専門性の育て方にも影響します。銀行の本部に所属して営業店を支援する仕事と、証券・リースなどの事業会社で自社サービスを提供する仕事では、評価対象となる成果や、次に異動できる部署の範囲が違う可能性があります。採用担当者には、募集部門と雇用主を一緒に確認するのが有効です。
応募先の確認では、次の三つを区別すると混乱を避けられます。
- 雇用契約を結ぶ法人名:給与規程や退職金制度を確認する単位。
- 初期配属の部署・勤務先:担当業務と日々の働き方を確認する単位。
- 出向・兼務・異動の可能性:入社後に役割が変わる範囲を確認する単位。
持株会社が設立された2022年より前の情報にも注意が必要です。長い歴史を持つ伊予銀行の経験談と、設立後のいよぎんHDの勤務経験は、社名が似ていても同じ資料ではありません。古い投稿の評判を読む場合は、勤務時期と所属会社が現在の応募先に対応しているかを先に確かめてください。
キャリア採用は専門性が入口。6か月契約と異動の条件を読む
伊予銀行のキャリア採用では、銀行業務の経験だけでなく、法務、IT、特定業界の知識などを求めています。異業種出身者にも接点がありますが、募集は専門分野ごとの経験を前提としています。「銀行未経験でもよい」という説明を、すべての職種で実務経験が不要という意味に広げないことが大切です。
| 公式募集の分野 | 経験を活かす仕事 | 主な応募要件・確認点 |
|---|---|---|
| 法務 | 銀行業務に関する法務対応やコンプライアンス | 法務部門の業務経験。金融業界以外の経験も対象になり得る |
| システム | インフラ、ソフトウェア、アプリ、運用など | システムエンジニア経験、普通自動車免許。経験に応じた担当、グループ会社採用の可能性 |
| 特定業界コンサルティング | 企業の事業課題に対する専門的な支援 | 商社の海外取引・事業開発や専門性の高い業界経験等。工場運営、水産・農業、観光等の経験も歓迎条件に記載 |
| 調査研究 | 愛媛県の経済・産業等の調査、分析 | 金融機関やシンクタンク等でのリサーチ経験、普通自動車免許。グループ会社採用の可能性 |
特定業界コンサルティングでは、実際の融資を銀行の担当者が担い、専門人材が企業支援に関わる形が説明されています。製造業出身者なら、生産現場の課題を理解していることが強みになる可能性があります。一方、以前の会社で持っていた決裁権や現場への直接指示権が、そのまま銀行の支援業務に持ち込まれるわけではありません。
職務経歴書では、自分が詳しい業界を挙げるだけでなく、相手企業の状況を聞き取り、関係者に伝え、改善策を実行につなげた経験を説明すると、こうした仕事との接点が見えます。これは公開された職務内容からの編集部の分析であり、銀行が公表する選考基準や合格条件ではありません。
雇用条件で見落とせないのが入社時の契約です。確認した募集では、雇用形態を契約期間6か月の契約社員とし、基本的には正社員登用を前提に、労働条件は正社員と変更がないと説明しています。正社員登用を前提とする説明と、入社日から期間の定めのない雇用であることは別です。
現職を退職する前に、登用の判断時期、判断に使う項目、契約更新の扱い、賞与・退職給付での勤続期間の数え方を確認してください。公式要項の前提は参考になりますが、個別の登用を保証するものとして年収や生活費を組み立てるのは避けたいところです。
異動についても二つの記載があります。専門職のため基本的にジョブローテーションはないという説明がある一方、転勤の欄は「有」です。専門分野を保ちながら勤務地が変わる可能性と、別分野の仕事に定期的に移ることは異なります。松山へのUターンを希望する人は、職種だけでなく勤務場所の変更範囲を確認する必要があります。
システム職なら、アプリ開発、基盤運用、企画・調整のどこを主に担うかも重要です。銀行内で開発する範囲、外部の開発会社に依頼する範囲、障害時の対応分担によって、同じSE経験でも活かし方が変わります。職種名の一致だけで選ぶより、自分が担当する工程まで確認したほうが、入社後の認識の差を小さくできます。
新卒の初任給はコースで異なり、中途の提示年収とは別に考える
伊予銀行の新卒募集では、転居を伴う転勤への対応範囲や、専門分野によってコースを選びます。大卒初任給は総合職エリアFとデジタルテクノロジーコースが月28万円です。ただし、これは新卒の月額条件であり、平均年収752.6万円への到達時期や、中途入社者の下限額を示したものではありません。
| 新卒コース | 大卒初任給 | 勤務地・仕事の特徴 |
|---|---|---|
| 総合職・エリアF | 28万円 | エリアを問わず転勤可能。複数の銀行業務を経験 |
| 総合職・エリアL | 25万2,600円 | 転居を伴う勤務地変更が難しい人向け |
| デジタルテクノロジー | 28万円 | 入行時は原則本部。将来的な営業店配属の可能性も記載 |
| オフィス | 23万1,000円 | 営業店・本部の一般業務。転居を伴う勤務地変更なし |
上の金額は公式募集要項掲載値で、ライフプラン支援金を含みます。総合職には一定範囲で転勤するエリアWもありますが、確認した給与表には対応する金額の掲載がないため、FとLの間などと推定していません。希望するエリア区分で直接確認する必要があります。
FとLの大卒月額の差は2万7,400円です。単純に12倍した差は32万8,800円ですが、これは賞与を含めた年収差ではありません。転居の可能性、住宅負担、家族との生活を含めて比較する際の一つの材料です。給与の高い区分を選ぶ前に、どこまでの異動を受け入れられるかを考えると選択の理由が明確になります。
新卒のFAQでは、通常2~5年に1回の転勤があり、転居を伴うかはエリアやコースで異なると説明しています。この頻度は新卒向けの説明です。専門職キャリア採用にそのまま適用し、必ず同じ周期で異動すると判断しないでください。
また、新卒募集は期間の定めのない雇用で、当初6か月を試用期間としています。キャリア募集にある6か月の契約社員とは記載が違います。同じ「6か月」という期間だけを見て、雇用の仕組みまで同じと読むと誤解につながります。
デジタルテクノロジーコースも、採用後ずっと開発部門に固定されるという説明ではありません。銀行の顧客接点を知る経験を積みたい人には検討材料になりますが、特定技術の開発だけを長期に担当したい人は、配属と将来の役割について具体的に聞く価値があります。
船舶金融とデジタル化に、伊予銀行で働く特徴がある
いよぎんグループの仕事を理解するうえでは、愛媛に本拠地を置く点に加え、海事産業との関係が重要です。統合報告書2026によると、2025年度末の海事産業向け貸出金残高は1兆6,936億円でした。地元に根差した金融でも、船舶や貿易を通じて国外の市場とつながる仕事があります。
船舶金融は、銀行が船を製造する仕事ではありません。船舶を保有・運航する事業者などの資金需要を理解し、融資や関連する金融支援につなげる仕事です。今治、東京、シンガポールなどの拠点・機能を活かす体制が、統合報告書で説明されています。
編集部の分析では、この分野に関心がある人は、金融知識と産業知識を一緒に磨く姿勢が合いやすいと考えられます。船価、運航収入、環境対応、国際情勢などが顧客の判断に関わるためです。単に英語を使いたいという希望だけでなく、事業の収支や契約の長い期間を理解することに関心があるかが、仕事内容との接点になります。
統合報告書には、外部での経験や英語学習、営業店との連携など、人材育成を進める取り組みも載っています。ただし、海事産業が大きな事業であることは、新規入行者が必ずその部署に配属されることを意味しません。希望者は、現在の募集の有無に加え、配属に必要な経験と、他部署から移る経路を確認するとよいでしょう。
もう一つの特徴は、金融サービスのデジタル化です。公式採用情報にはシステムの専門職があり、統合報告書には異業種から入った人がデジタル分野で経験を活かす例が掲載されています。地域銀行の仕事を窓口や融資営業だけで想像すると、この入口を見落としてしまいます。
会社が公表したキャリア採用者の紹介では、IT企業でECシステムや要件定義などを経験した人が、アプリや非対面のサービスに関わっています。一方、社内で意思決定に関わる人が多く、時間のかかり方に違いを感じたという趣旨の説明もあります。これは会社編集のインタビューであり、独立した口コミ調査ではありませんが、異業種転職で生じ得る仕事の進め方の違いを考える材料になります。
速く機能を追加する経験が強みでも、銀行では顧客の資産や取引情報を扱う仕組みとの整合が必要です。企画を通すための説明、関連部署との確認、実行後の運用まで含めて担当したい人には、経験を広げる余地があると考えられます。具体的な開発期間や承認の流れは、応募部署の事例で確認するのが確実です。
法人コンサルティングの公式紹介には、人材ビジネス出身者が企業の課題解決に関わる例もあります。前職の得意分野を持ち込みつつ、銀行の金融知識を学び、営業店と協力する形です。業界経験を単独で売る仕事なのか、銀行の複数の機能と組み合わせる仕事なのかを理解すると、自分に合う役割を選びやすくなります。
休日だけでなく、専門職が学び続けられる条件を確認する
伊予銀行のキャリア採用要項では、年間休日は約120日です。土日、祝日、年末年始の指定日が休日で、標準勤務時間は8時30分~17時30分、休憩60分、所定労働時間8時間とされています。フレックスタイム制の説明には一部対象者の制限があるため、希望部署での運用も確認が必要です。
有給休暇は、中途の雇用開始日に4~15日を付与し、その後最初の1月1日から毎年20日と記載されています。連続休暇やリフレッシュ休暇など、合計11日の計画取得制度もあります。この11日は年次有給休暇とは別に無条件で上乗せされる休日という意味ではありません。
休日数は生活を組み立てる材料になりますが、顧客対応の時期やシステムの切り替え時期の負担まで表すものではありません。営業、法務、システムでは仕事が集中する理由が違います。応募先の直近の繁忙期、休日対応がある場合の担当の決め方、代休等の扱いを、募集職種に即して確認すると実態をつかみやすくなります。
社宅、家族手当、単身赴任手当、企業年金なども募集要項に挙がっています。ただし、単身赴任手当などには対象者の制限があります。制度名があることと、入社時の自分が適用を受けられることは別です。Uターンで住居を借りる人と、転勤命令で住居を変える人で条件が同じか、具体的に確認してください。
専門職としての成長を考えるなら、福利厚生の中でも学習支援が注目点です。統合報告書2026によると、「Cubic Booster制度」は2025年4月に導入され、職員1人当たり年10万円を限度に、業務に活かす自己啓発を支援しています。2025年度にはグループ役職員1,687人、57%が利用しました。
これは一律に10万円が給与へ加算される制度ではありません。2026年度からは、人事部が指定する項目と、自ら目的を設定して申請する枠組みを設け、運用を見直しています。学びたい内容が仕事や目指す役割にどうつながるかを説明する制度として捉えると実際の利用を考えやすくなります。
例えば、製造業から法人コンサルティングに移る人は、工場の知識を活かしながら、金融や財務の理解を補う必要があります。IT出身者なら、自分の技術に加えて銀行のサービスや業務への理解が求められます。公開された学習支援は、その橋渡しを考える材料になります。
ただし、費用の支援と学習時間の確保は別の問題です。受講が勤務時間内か、業務との調整はどう行うか、資格取得後に担当業務へ結び付くかで使いやすさは変わります。制度の上限額に加え、同じ職種の利用例を聞くと、自分が必要とする学びに使えるか判断できます。
統合報告書の人的資本に関する指標では、2025年度のキャリア採用は34人、2026年度の目標は40人と示されています。専門性を外部から取り込む姿勢は読み取れますが、特定職種の採用人数や応募倍率を示した数値ではありません。人数から「入りやすい」「難しい」と決めるより、募集分野と自分の経験の一致を確かめることが重要です。
愛媛銀行との統合は基本合意段階。給与の一本化は決まっていない
転職先としての今後を考えるうえで、2026年7月24日に公表された愛媛銀行との経営統合に関する基本合意は外せません。計画は、2027年4月1日を目処に、株式交換によって愛媛銀行をいよぎんHDの完全子会社とするものです。必要な承認等を前提としており、記事確認時点で統合が完了したという情報ではありません。
基本合意では、伊予銀行と愛媛銀行のブランドを保ちつつ、共通の基盤を活かす方向が説明されています。これは、直ちに二つの銀行を一つの銀行に合併し、すべての店舗や社員を同じ組織にするという発表とは異なります。
| 公表されている計画 | 応募者が区別したい点 |
|---|---|
| 2027年4月1日を目処とした経営統合 | 予定と実施済みを分ける。必要な手続きや協議が残る |
| 愛媛銀行を完全子会社とする株式交換 | 持株会社傘下に入ることと、銀行同士の合併は同じではない |
| 銀行のブランドを維持する方向 | 現在の募集主体や雇用条件を、統合後の共通条件と決めつけない |
| 持株会社の商号変更を予定 | 新商号や詳細な組織は基本合意で確定していない |
9月4日には基本合意文書の訂正も公表されていますが、確認した訂正は両社の資本関係に関する記述です。統合日程の前倒しや、従業員の給与制度の変更を発表したものではありません。再編のニュースは見出しだけで判断せず、何が変わった資料かを読む必要があります。
編集部の見解として、応募者にとって重要なのは、統合という規模の大きな話と、自分の初期配属・処遇の確定部分を分けることです。ITや企画などでは、共通基盤をつくる過程に専門性を活かす機会が生まれる可能性があります。一方、どの部署でどの仕事が増えるかは、具体的な組織計画や求人が出てから判断すべき内容です。
現時点の資料から、給与が自動的に高い側へ統一される、必ず配置転換が増える、あるいは人員削減が行われると断定する根拠はありません。統合を理由に未発表の待遇改善や悪化を織り込むと、現在の求人条件を正しく比較できなくなります。
選考の場では、統合準備に関連する採用なのか、従来業務の増員なのか、入社後の所属・業務がすでに確定しているかを確認するとよいでしょう。回答できない部分がある場合も、何が未確定で、いつ説明される予定かを分けて聞けば、受け入れられる変化の範囲を判断できます。
業績は通期と直近四半期を分けて読む。増益が給与増を保証するわけではない
経営状態は、2026年3月期の好調な通期実績だけでなく、その後の四半期も合わせて見る必要があります。2026年3月期の連結経常利益は992億600万円でしたが、2027年3月期第1四半期は前年同期比21.0%減でした。期間を分けると、足元まで一貫して同じ勢いで利益が増えているという読み違いを防げます。
| 連結・単位百万円 | 経常収益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する純利益 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月期・実績 | 231,888 | 75,027 | 53,321 |
| 2026年3月期・実績 | 266,118 | 99,206 | 74,253 |
| 2027年3月期第1四半期・実績 | 80,832 | 34,416 | 24,350 |
| 2027年3月期・通期会社予想 | 270,000 | 111,000 | 77,000 |
第1四半期は2026年4~6月の3か月で、通期実績や通期予想と同じ期間ではありません。短信では、国内金利の上昇や貸出金残高の増加などにより資金運用収益が増えた一方、株式売却益の減少等でその他経常収益が減ったと説明しています。銀行の利益は、顧客への貸出だけでなく、有価証券取引などの影響も受けます。
8月7日には上期予想を修正し、経常利益を475億円から620億円、純利益を330億円から430億円へ引き上げました。伊予銀行での機動的な有価証券売買などを踏まえたものです。ただし、通期の経常利益1,110億円、純利益770億円という予想は据え置かれています。「上方修正」というニュースを通期予想の引き上げと読み替えないことが大切です。
転職判断では、こうした収益の規模や変化を、金融機関の仕事を理解する材料として使えます。例えば、法人営業なら貸出先の事業を継続して理解する役割があり、リスク管理や市場関連の仕事では金利や市場変化に対応する専門性が求められます。銀行全体の利益額だけから、自分の部署の評価項目まで推測することはできません。
また、会社の利益が増えても、翌年の個人給与が同じ割合で上がるわけではありません。有報の平均給与増加率も、賃金改定以外に人員構成などの影響を含む可能性があります。報酬の見通しを知りたい場合は、業績資料と並べて、応募職種の等級、昇格条件、賞与との連動の仕組みを確認することが必要です。
まとめ:年収の数字を応募先と役割につなげて判断する
いよぎんホールディングスの平均年収は987.3万円ですが、中核の伊予銀行は752.6万円で、兼務者を含む別の集計です。給与の高さを入口に興味を持った人も、応募先の法人、職種、等級まで落とし込むと、自分に関係する待遇が見えてきます。
伊予銀行のキャリア採用は、法務、IT、産業知識などを金融サービスに結び付けたい人に検討の余地があります。専門職としての仕事内容に加え、入社時の契約、転勤、学習の機会を具体的に確認してください。愛媛銀行との統合予定については、すでに決まった条件と今後の協議事項を分け、自分が引き受ける役割を理解したうえで選ぶことが大切です。
どのサービスを使えばいいか決められないとき
このサイトはアフィリエイトで収益を得ています。読者がサービスに登録すると当サイトに報酬が発生します。
自分の状況だとどのサービスが合うのか判断がつかない場合は、無料の相談を受け付けています。相談内容をうかがったうえで、条件に合いそうな転職サービスをご案内します。
登録や応募を急かすことはしません。 「いま動かないほうがいい」と考えた場合はそう伝えます。
※当サイトは職業紹介事業者ではありません。求人の紹介・あっせんは行わず、転職サービスのご案内までを行います。
参考・出典
給与と人員は有価証券報告書の対象法人と注記を確認し、業績・採用・統合予定は次の公式資料を参照しました。募集条件や計画は更新されることがあります。
公式情報源
各資料の対象期間は本文に記載しています。
- いよぎんホールディングス 公式サイト
- 第4期・2026年3月期 有価証券報告書(従業員の状況:冊子92ページ)
- 2026年3月期 決算短信
- 2027年3月期 第1四半期決算短信
- 2026年8月7日 業績予想の修正
- 統合報告書2026(船舶金融、人材育成、キャリア採用者の紹介)
- いよぎんグループ 採用情報
- 伊予銀行 キャリア採用募集要項
- 伊予銀行 新卒募集要項
- 伊予銀行 新卒採用のよくある質問
- 2026年7月24日 いよぎんHD・愛媛銀行の経営統合に関する基本合意
- 2026年9月4日 基本合意公表文の訂正
- EDINET(金融庁・有価証券報告書検索)
口コミ・評判の参照元
次のページは面接投稿の対象時期と件数を確認するために参照しました。勤務実態や平均給与の根拠には使用していません。
免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。
この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR)・求人情報・口コミ傾向を分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRでご確認ください。
編集:企業研究編集部/最終更新:2026年9月27日

