Greenの評判は?エージェントではない仕組みを公的データで確認
※本記事にはプロモーションを含みます。
Green(グリーン)は、IT・Web業界の求人を扱う転職サービスです。「Green 評判」で検索すると体験談が大量に出てきますが、この記事では口コミを1件も使いません。
先に、この記事でいちばん大事なことを書きます。Greenは転職エージェントではありません。求人メディアです。
この違いは好みの問題ではなく、公的な登録の違いです。そして、評判の調べ方そのものが変わります。
結論|Greenは「求人メディア」。エージェントと同じ物差しでは測れない
| 確認項目 | 結果 | 根拠 |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アトラエ(東証プライム市場・6194) | 有価証券報告書 |
| サービスの型 | 求人メディア(募集情報等提供) | 厚生労働省の公的登録 |
| 届出の有無 | 特定募集情報等提供事業者 届出受理番号 51-募-000635 | 厚生労働省「特定募集情報等提供事業者一覧」 |
| 届出受理年月日 | 2022年12月27日 | 同上 |
| 職業紹介の許可 | 有料職業紹介事業許可 13-ユ-300686(平成17年7月1日)も保有 | 人材サービス総合サイト |
| 職業紹介としての就職者数 | 令和2〜6年度は各年度0人と登録、令和7年度は-(未登録) | 同上 |
| 6か月以内離職率 | 算出できない(母数が0または未登録のため) | 同上 |
| 運営会社の従業員数 | 124人(2025年9月30日現在) | 有価証券報告書 |
向いている人:IT・Web業界で、自分が受けたい会社を自分で選べる人。企業と直接やりとりしたい人。
慎重に考えたい人:何から手をつければいいか分からない人。間に入って進行してくれる担当者を期待する型のサービスではありません。
この記事の調査条件
- 厚生労働省 人材サービス総合サイト……許可番号13-ユ-300686の職業紹介事業詳細(令和8年9月1日現在)。就職者数・6か月以内離職者数・離職が判明せず・取扱職種・取扱地域。列の対応はヘッダー構造を実測して確認
- 厚生労働省「特定募集情報等提供事業者一覧」(令和8年8月1日現在)……届出受理番号51-募-000635の届出受理年月日
- 株式会社アトラエ 第22期(2025年9月期)有価証券報告書(2025年12月17日提出/EDINET書類管理番号 S100XAZ6)
- 職業安定法(昭和二十二年法律第百四十一号)の条文……e-Gov法令検索
- 確認日:2026年9月17日
- 口コミサイトの体験談・評点は根拠に使っていません
事業者の見分け方はエージェントではないサービスに何を求めるかにまとめています。

Greenは、法律上どの型のサービスなのか
転職サービスは、法律上いくつかの型に分かれます。型が違えば、かかる義務も、公開されるデータも変わります。
| 型 | 法律上の位置づけ | 公開されるもの |
|---|---|---|
| 転職エージェント | 有料職業紹介(厚生労働大臣の許可制) | 就職者数・6か月以内離職者数・手数料の実績など |
| 求人サイト・スカウトサイト | 募集情報等提供。労働者になろうとする者に関する情報を収集して行う場合は特定募集情報等提供として届出制 | 届出受理番号・受理年月日・提供するサービスなど |
Greenは後者です。株式会社アトラエは特定募集情報等提供事業者として届出受理番号51-募-000635を持ち、厚生労働省が公表する「特定募集情報等提供事業者一覧」(令和8年8月1日現在)に届出受理年月日2022年12月27日で掲載されています。
届出制は職業安定法43条の2第1項に定められており、無届出で事業を行った場合には罰則があります(同法65条7号)。届出が確認できること自体が、最初の判断材料になります。
届出をした事業者には、次の義務がかかります。
- 的確表示(職業安定法5条の4第1項)……虚偽の表示・誤解を生じさせる表示の禁止
- 個人情報の取扱い(同5条の5第1項)……業務の目的を明らかにし、その目的の達成に必要な範囲内で収集・保管・使用する
- 苦情処理(同43条の7)……苦情を適切かつ迅速に処理する体制の整備
- 事業概況報告書の提出(同43条の5)
「登録した情報がどう使われるか」が気になる人にとっては、この枠がかかっているかどうかが実質的な意味を持ちます。
有料職業紹介の許可も持っている。ただし就職者は0人で登録されている
ここが、この記事でいちばん誤解されやすいところです。
株式会社アトラエは、有料職業紹介事業の許可13-ユ-300686(許可届出受理年月日 平成17年7月1日)も持っています。そのため、人材サービス総合サイトには実績表が存在します。中身はこうです。
| 情報登録年度 | 就職者(4か月以上・有期及び無期) | うち無期 | 6か月以内離職者 | 離職が判明せず |
|---|---|---|---|---|
| 令和2年度 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 |
| 令和3年度 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 |
| 令和4年度 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 |
| 令和5年度 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 |
| 令和6年度 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 |
| 令和7年度 | -(未登録) | -(未登録) | -(未登録) | -(未登録) |
この「0人」を読み違えないでください。
- 「Green経由で誰も転職していない」という意味ではありません。この表が数えるのは、職業紹介として成立した就職だけです
- Greenでの採用は、職業紹介ではなく求人メディアの枠組みで起きます。企業と求職者が直接やりとりして決まるため、この表には最初から載りません
- 令和7年度の「-」は未登録であって、0人ではありません
つまり、この0人は「実績がない」ことではなく「事業の型が違う」ことを示しています。
そして、ここから導かれる結論が1つあります。求人メディア型のサービスには、就職者数や離職率を公表する義務がありません。エージェントを比べるときに使える「年間何人を就職させ、うち何人が6か月以内に辞めたか」という物差しが、Greenには存在しません。隠しているのではなく、制度上そもそも対象外です。
Greenをエージェントと同じ表に並べて「実績が少ない」と評価するのは、単純に間違いです。比べるなら、同じ求人メディア型の中で比べてください。
仕組みから逆算すると、向き不向きははっきりする
アトラエの有価証券報告書は、Greenを次のように説明しています。
当社の主力サービスである「Green」は、ビッグデータ解析等のテクノロジーを駆使することによって、求職者と求人企業の最適なマッチングを実現するプラットフォームです。
「プラットフォーム」であって、「紹介」ではありません。これは上場企業が投資家向けに提出する書類の記載なので、マーケティング上のキャッチコピーより強い意味を持ちます。
仕組みから言えることを整理します。
① 間に人が入りません
応募先を選ぶのも、選考の日程を調整するのも、条件を確認するのも、原則として自分です。エージェントの担当者がやってくれる部分を、自分でやります。これは手間ですが、自分のペースで進められるという利点でもあります。
② 企業の担当者と直接やりとりできます
間に紹介会社が入らないぶん、現場の人と早い段階で話せる可能性があります。
③ 求人票の読み方は、自分で持つ必要があります
募集時の労働条件の明示義務は、募集を行う企業側にかかります(職業安定法5条の3第1項)。明示すべき事項は同条4項の委任を受けた施行規則4条の2第3項に定められており、業務の内容とその変更の範囲・就業の場所とその変更の範囲などが含まれます。エージェントが解説してくれる前提がないので、自分で確認することになります。
運営会社は東証プライム上場
サービスの評判とは別に、誰が運営しているかも確認しておく価値があります。株式会社アトラエは東京証券取引所プライム市場に上場(証券コード6194)しており、有価証券報告書を毎年提出しています。
第22期(2024年10月1日〜2025年9月30日)の有価証券報告書から、この会社自身の姿を抜き出します。
| 項目 | 2025年9月30日現在 |
|---|---|
| 従業員数(提出会社) | 124人 |
| 平均年齢 | 33.0歳 |
| 平均勤続年数 | 4.6年 |
| 平均年間給与 | 7,143千円(714万3,000円) |
※これらはアトラエ社員の数字であり、Green利用者の転職後の年収ではありません。混同しないでください。
利用者にとっての意味は2つです。
- 決算を毎年公開している会社です。サービスが予告なく消える種類の事業者ではありません
- 従業員124人で運営されています。「大量の担当者が一人ひとりに付く」型の体制ではないことが、数字からも読み取れます。求人メディアという型と整合しています
会社そのものを転職先として見る場合の判定は、転職先そのものを決算の数字で見る手順の読み方に沿って見てください。
公的データでわからないこと
- 求人の実数と質……サイトが掲示する求人件数は事業者が自ら数えた数字で、公表義務データではありません
- スカウトが来るかどうか……プロフィールの内容次第で、公的データには現れません
- 転職後の定着……求人メディア型には公表義務がないため、公的データで確認する方法がありません
- 「気になる」等の機能の使い勝手……体験でしか分かりません
口コミが無意味という話ではありません。数字で分かることと、体験でしか分からないことを分ける、という話です。
使わなくていい人
- IT・Web業界以外を目指している人……扱う領域が合いません
- 自分で応募先を選ぶ余力がない人……エージェント型と併用したほうが現実的です
- 現職に不満がなく、情報収集だけしたい人……登録すると企業からの接触が発生します
- 現在の勤務先に転職活動を絶対に知られたくない人……企業に閲覧される前提の仕組みである点は理解しておいてください
併用を止める理由はありません。求人メディアで自分の市場を見ながら、エージェントにも登録して求人を出してもらう、という使い分けは合理的です。
よくある質問
Greenは転職エージェントですか
違います。求人メディア(募集情報等提供)です。株式会社アトラエは特定募集情報等提供事業者として届出受理番号51-募-000635を持ち、届出受理年月日は2022年12月27日です。担当のキャリアアドバイザーが求人を紹介してくれる型のサービスとは、法律上の位置づけから違います。
Greenの就職実績や離職率はどこで見られますか
公的データでは確認できません。求人メディア型のサービスには、就職者数や6か月以内離職者数を公表する義務がないためです。隠しているのではなく、制度上の対象外です。なお同社は有料職業紹介の許可(13-ユ-300686)も持っていますが、その実績は令和2〜6年度いずれも0人で登録されており、令和7年度は未登録です。Greenでの採用は職業紹介ではないため、この表には計上されません。
就職者0人と書いてあるのは問題ですか
問題ではありません。この0は「職業紹介として成立した就職が0件」という意味で、Greenの利用実績とは別の数字です。事業の型が違うために起きる現象です。未登録や0であることをもって法令違反と判断することもできません。
料金はかかりますか
Greenのような求人メディアは、掲載する企業側が費用を負担する仕組みが一般的です。なお同社は有料職業紹介の許可も持っているため、職業紹介として紹介を受ける場合の一般論も書いておきます。求職者から手数料を取ることは、職業安定法32条の3第2項で原則として禁止されています。例外は職業安定法施行規則20条2項に定められており、芸能家・モデルの職業に紹介する場合と、科学技術者・経営管理者・熟練技能者の職業で賃金が厚生労働大臣の定める額を超える場合に限られます。個別の求人がこの例外に当たるかまでは当サイトでは判断できないため、費用の有無は事業者の案内で確認してください。
登録した情報はどう扱われますか
特定募集情報等提供事業者には、業務の目的を明らかにしたうえで、その目的の達成に必要な範囲内で個人情報を収集・保管・使用する義務があります(職業安定法5条の5第1項)。また苦情を適切かつ迅速に処理する体制の整備も義務です(同43条の7)。具体的にどこまで使われるかは、各社のプライバシーポリシーで確認してください。
まとめ
- Green(グリーン)の運営は株式会社アトラエ。東証プライム市場・証券コード6194の上場企業
- Greenは転職エージェントではなく求人メディア。特定募集情報等提供事業者の届出受理番号51-募-000635、届出受理年月日2022年12月27日
- 届出制は職業安定法43条の2第1項。無届出には罰則がある(同65条7号)。届出済みであることは確認できる
- 同社は有料職業紹介の許可13-ユ-300686(平成17年7月1日)も保有。ただし就職者は令和2〜6年度いずれも0人で登録され、令和7年度は未登録
- この0は「実績がない」ではなく「事業の型が違う」。Greenでの採用は職業紹介として計上されない
- 求人メディア型には就職実績の公表義務がない。したがって就職者数・離職率を公的データで確認する方法がない。隠しているのではなく制度上の対象外
- エージェントと同じ表に並べて実績を比べない。比べるなら同じ型の中で
- 有価証券報告書上のアトラエは、従業員124人・平均年齢33.0歳・平均勤続年数4.6年・平均年間給与7,143千円(2025年9月30日現在)。これは社員の数字で、利用者の転職後年収ではない
- 間に人が入らない型。応募先の選定・日程調整・条件確認は自分で行う
「評判が良いか悪いか」の前に、自分がエージェント型と求人メディア型のどちらを必要としているかを決めてください。そこが合っていないと、どんなに評判の良いサービスでも合いません。
※本記事の数値は2026年9月17日時点で公開されている情報に基づきます。人材サービス総合サイトの掲載内容は令和8年9月1日現在、特定募集情報等提供事業者一覧は令和8年8月1日現在のものです。
どのサービスを使えばいいか決められないとき
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参考・出典
- 厚生労働省 人材サービス総合サイト「職業紹介事業詳細」(株式会社アトラエ/許可番号13-ユ-300686):https://jinzai.hellowork.mhlw.go.jp/JinzaiWeb/GICB102030.do?screenId=GICB102030&action=detail&detkey_Detail=13-%E3%83%A6-300686%2C0
- 厚生労働省「特定募集情報等提供事業者一覧」(令和8年8月1日現在/株式会社アトラエ 届出受理番号51-募-000635):https://www.mhlw.go.jp/content/001274725.pdf
- 株式会社アトラエ 第22期(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)有価証券報告書(2025年12月17日提出/EDINET書類管理番号 S100XAZ6):https://disclosure2dl.edinet-fsa.go.jp/searchdocument/pdf/S100XAZ6.pdf
- 職業安定法(昭和二十二年法律第百四十一号)第5条の3・第5条の4・第5条の5・第32条の3・第43条の2・第43条の5・第43条の7・第65条:https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000141
- 職業安定法施行規則(昭和二十二年労働省令第十二号)第4条の2・第20条:https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40002000012

