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トーヨーアサノの年収531万円|売上5期で34%減、直近は最終赤字

トーヨーアサノの平均年収531万5千円と売上34.2%減・最終赤字・営業キャッシュフロー改善を示したアイキャッチ画像
コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

トーヨーアサノ(静岡県沼津市・証券コード5271)を転職先として調べている方へ、先に業績の話を書きます。ネット上の記事の多くは、この会社の業績にまったく触れていません。

有価証券報告書の原本を見ると、こうなっています。連結売上高は5期で34.2%減り、直近の第83期(2026年2月期)は2億2,109万円の最終赤字でした。

ただし、これだけで「危ない会社」と判断するのは早計です。**同じ期に、営業キャッシュ・フローは15億3,978万円のプラスに転じています。**前の期は15億3,197万円のマイナスでした。利益とお金の流れが逆方向に動いています。

順に見ていきます。

結論|減収が続き直近は赤字。ただし現金の流れは改善している

評価項目 判定 根拠(第83期/2026年2月期)
売上の推移 × 連結116億9,085万円。5期で-34.2%
直近の最終損益 × 親会社株主に帰属する当期純損失 2億2,109万円
経常利益 △ 2,849万円(黒字。ただし前期5億9,680万円から大幅減)
営業キャッシュ・フロー ◎ +15億3,978万円(前期は△15億3,197万円)
財務の安全性 △ 自己資本比率26.97%
年収水準 △ 提出会社の平均年間給与5,315千円
定着 ○ 平均勤続年数14.1年

向いている人:静岡・東海で長く働きたい人。会社の立て直し局面に関わることを面白いと思える人。
慎重に考えたい人:安定した成長局面に乗りたい人。この会社はいま、売上が縮んでいる途中です。

この記事の調査条件

使ったのは有価証券報告書の原本だけです。

  • 第83期(2026年2月期)有価証券報告書(2026年5月26日提出/EDINET書類管理番号 S100Y4LV、東海財務局長宛)……主要な経営指標等の推移(第79期以降の5期)、従業員の状況
  • 同一性の確定:証券コード5271 / EDINETコード E01165 / 法人番号 4080101001290 / 本店 静岡県沼津市原815番地の1
  • 確認日:2026年9月6日
  • 口コミサイトの推定年収は根拠に使っていません

**この会社の決算期は2月末です。**3月ではありません。他社と比べるときに期がずれるので注意してください。

判定の手順は業績と待遇の向きが揃わない会社の見方にまとめています。

トーヨーアサノの平均年収531万5千円と売上34.2%減・最終赤字・営業キャッシュフロー改善を示したアイキャッチ画像

5期の推移|売上は34.2%減った

連結の推移です。

決算期 売上高 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 自己資本比率
2022年2月期(第79期) 177億6,007万円 1億7,862万円 1億1,472万円 20.89%
2023年2月期(第80期) 182億5,919万円 2億642万円 △1億9,124万円 22.84%
2024年2月期(第81期) 150億6,742万円 9億1,137万円 6億355万円 26.17%
2025年2月期(第82期) 144億252万円 5億9,680万円 3億6,340万円 25.99%
2026年2月期(第83期) 116億9,085万円 2,849万円 △2億2,109万円 26.97%

**売上は第80期の182億5,919万円をピークに、3期連続で減っています。**ピークからの減少幅は36.0%、5期前との比較では34.2%減です。

利益の動きは単調ではありません。第81期に経常利益9億1,137万円・純利益6億355万円と大きく伸びたあと、2期かけて落ちています。第83期の経常利益2,849万円は、第81期の3.1%です。

自己資本利益率(ROE)は△5.47%。自己資本比率は26.97%で、5期を通じて20〜27%台です。当サイトが扱ってきた企業のなかでは低い部類に入ります(三谷セキサンは71.9%、日本興業は50.1%)。

利益とキャッシュ・フローが逆に動いている

**最終赤字だけを見て判断すると読み違えます。**同じ期のキャッシュ・フローを並べます。

決算期 営業活動によるCF 投資活動によるCF 財務活動によるCF
2024年2月期(第81期) +3億5,048万円 △1億5,668万円 △4億7,837万円
2025年2月期(第82期) △15億3,197万円 △11億4,789万円 +24億2,453万円
2026年2月期(第83期) +15億3,978万円 △4億4,554万円 △3億2,868万円

**第82期は営業CFが15億円のマイナスで、財務CFが24億円のプラスでした。**本業から現金が出ていき、資金調達で埋めた期です。

**第83期はこれが反転しています。**営業CFが15億3,978万円のプラスになり、財務CFは3億2,868万円のマイナス、つまり返済に回っています。総資産も161億4,892万円から144億778万円へ減りました。

会計上の利益は赤字ですが、現金の出入りは前の期より明確に良くなっているということです。当サイトは有報に書かれていない理由を推測しませんが、「赤字だから危ない」と一言で片づけられる状態ではないことは、この表から読み取れます。

なお、この会社と同じくコンクリートパイルを手がける三谷セキサンの記事では、同じ業界で経常利益率19.0%・自己資本比率71.9%という数字が出ています。同じ製品を扱っていても、会社によって財務の姿はまったく違います。

従業員の状況|年収531万5千円、平均勤続14.1年

提出会社(トーヨーアサノ単体)のデータです。

項目 2026年2月28日現在
従業員数 139名(臨時従業員27名は外数)
平均年齢 46.3歳
平均勤続年数 14.1年
平均年間給与 5,315千円

連結では179名(臨時93名は外数)です。セグメント別の内訳はこうなっています。

セグメント 連結従業員数(臨時は外数) 提出会社(臨時は外数)
基礎事業 156名(91名) 116名(25名)
不動産賃貸事業 0名(0名) 0名(0名)
全社(共通) 23名(2名) 23名(2名)
合計 179名(93名) 139名(27名)

**不動産賃貸事業の従業員は0名です。**セグメントとしては存在しますが、専従者を置いていません。実質的に基礎事業(コンクリートパイル)の単一事業会社と見るのが実態に近いはずです。

連結179名に対して臨時従業員が93名と、就業人員の半分を超える規模でいます。臨時従業員にはパートタイマー・嘱託契約の従業員・派遣社員が含まれます。「従業員179名の会社」と読むと実態を取り違えます。

平均勤続年数14.1年・平均年齢46.3歳。減収が続く局面でも、人はすぐには動いていません。なお労働組合は結成されていません(グループ全体)。

平均年間給与の増減率は開示されていない

三谷セキサンや日本興業の有報には「平均年間給与の対前事業年度増減率」という欄がありますが、**この会社の様式にはありません。**したがって前期比で上がったか下がったかは、この有報からは分かりません。当サイトは推定値を書かないため、増減には触れません。

現行の情報でよく見る数字との違い

ネット上の記事には、次のような数字が残っています。

項目 よく見る数字 最新の有報(第83期)
従業員数 190名 提出会社139名 / 連結179名
売上高 144億4,025万円 116億9,085万円
平均勤続年数 13.5年 14.1年

「144億4,025万円」は第82期(2025年2月期)の数字です。1期古いものが残っています。

なお本店所在地も2025年3月21日に「沼津市原315番地の2」から「原815番地の1」へ変更登記されています。古い住所が載っている情報源は、それ以前のものです。

転職先として見たときの判断材料

3つの数字の組み合わせ

平均勤続年数14.1年・平均年齢46.3歳・提出会社139名。判定表で使っている3つの型の判定表でいえば、動きの少ない安定型の並びです。**ただし業績は縮小局面にあります。**数字の向きと業績の向きが一致していない状態なので、推移だけでなく水準と業績を合わせて見る必要があります。

財務の余裕は大きくない

自己資本比率26.97%は、同業の三谷セキサン(71.9%)や日本興業(50.1%)と比べると低い水準です。ただし5期を通じて20.89%→26.97%と改善方向にあり、直近期は借入の返済に現金を回しています。

上場市場

東証スタンダードと名証メインの2市場に上場しています。

よくある質問

トーヨーアサノの平均年収はいくらですか

有価証券報告書の「従業員の状況」に記載された提出会社の平均年間給与は、2026年2月期で5,315千円(約531万5千円)です。賞与および基準外賃金を含みます。この数字に含まれるのはトーヨーアサノ単体の139名で、連結子会社の従業員と臨時従業員27名は含まれません。

赤字ということは危ない会社ですか

**そう単純には読めません。**第83期は親会社株主に帰属する当期純損失2億2,109万円ですが、経常利益は2,849万円の黒字で、営業キャッシュ・フローは15億3,978万円のプラスです(前期は15億3,197万円のマイナス)。同じ期に財務キャッシュ・フローは3億2,868万円のマイナス、つまり返済側に回っています。会計上の損益と現金の流れが逆方向に動いている期です。判断するなら、次期の有報で流れが続くかを見るのが妥当です。

決算はいつですか

**2月末日です。**3月ではありません。他社と業績を比べるときは、期のずれに注意してください。

残業時間や離職率はわかりますか

**有価証券報告書に残業時間・離職率の開示はありません。**当サイトでは推定値を掲載していません。わかるのは平均勤続年数が14.1年であることだけです。

従業員は何人ですか

**2026年2月28日現在で、連結179名(臨時従業員93名は外数)、提出会社139名(臨時27名は外数)です。**臨時従業員にはパートタイマー・嘱託契約の従業員・派遣社員が含まれます。「190名」という記述は、これより古い数字か数え方の違う数字です。

まとめ

  • 提出会社の平均年間給与は5,315千円。平均年齢46.3歳、平均勤続年数14.1年
  • 連結売上は5期で177億6,007万円→116億9,085万円(-34.2%)。3期連続の減収
  • 第83期は親会社株主に帰属する当期純損失2億2,109万円。経常利益は2,849万円の黒字
  • ただし営業キャッシュ・フローは+15億3,978万円(前期は△15億3,197万円)。利益と現金の流れが逆に動いている
  • 自己資本比率26.97%。同業他社と比べると低いが、5期で改善方向
  • **不動産賃貸事業の従業員は0名。**実質は基礎事業の単一事業会社
  • 連結179名に対し臨時従業員93名。「従業員179名」と読むと実態を取り違える
  • **決算期は2月末。**本店住所は2025年3月21日に変更登記されている
  • 労働組合は結成されていない

**この会社を判断するときは、最終赤字とキャッシュ・フローを必ずセットで見てください。**片方だけを見ると、実態と逆の結論になります。当サイトはどちらが正しいとも書きません。両方が有報に書いてあります。

※本記事の数値は2026年9月6日時点で公開されている有価証券報告書に基づきます。最新の情報は必ず公式のIR資料でご確認ください。

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参考・出典

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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