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ニッカトーの平均年間給与574.6万円|従業員は5期で295人から279人へ減少

ニッカトーの平均年間給与の実額を示したアイキャッチ画像
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※本記事にはプロモーションを含みます。

ニッカトーの平均年間給与は、第156期(2026年3月期)の有価証券報告書で5,746,000円です。対象は従業員279人、平均年齢41.0歳、平均勤続年数18.8年の集団です。

検索で出てくる「推定平均年収550万円〜578万円」という数字は、外部サイトの集計値です。当サイトが使うのは、有価証券報告書に載っている実額だけです。574.6万円という数字は、この集計値の範囲の中には収まっていますが、根拠が違います。

この記事では、この実額に加えて、5期の推移で目立つ1点を正面から扱います。売上・利益・自己資本比率がいずれも伸びている一方、従業員数だけが295人から279人へ減っているという形です。

結論|セラミックス事業7割・エンジニアリング事業3割。従業員は5期で16人減

確認項目 結果 根拠
平均年間給与 5,746,000円 第156期有価証券報告書「従業員の状況」(提出会社)
対象の従業員数 279人 同上
平均勤続年数 18.8年 同上
事業構成(2026年3月期) セラミックス72%・エンジニアリング28% 会社公表情報
売上高の5期の動き +13.6%(9,978,775→11,340,906千円) 「主要な経営指標等の推移」(編集部の算出)
経常利益の5期の動き +11.5%(1,027,914→1,145,829千円) 同上(編集部の算出)
自己資本比率の5期の動き 71.30%→75%。ただし途中76.60%まで上昇後に低下 同上(単調な改善ではない)
従業員数の5期の動き 295人→279人(△16人・△5.4%) 同上(編集部の算出)

向いている人:工業用セラミックスという素材分野で、財務が安定した会社を条件に入れている人。

慎重に考えたい人:従業員数が5期で減少していることを知らずに、業績の伸びだけを見て応募を決めようとしている人。この2つは、同じ会社の中で同時に起きている事実です。

この記事の調査条件

  • 主軸:第156期(2025年4月1日〜2026年3月31日)有価証券報告書。書類管理番号 S100Y9NY、2026年6月15日提出
  • 抽出箇所:同報告書47ページ目「第5 従業員の状況」の提出会社の状況と、「主要な経営指標等の推移」の提出会社(単体)5期分
  • 有価証券報告書の数値は、編集部が2026年9月21日にEDINETから取得した原本(PDF)の該当ページから抽出しました
  • 決算期は3月です。有価証券報告書の提出は毎年6月下旬

口コミサイト・求人サイトの推定年収は、この記事の根拠に入れていません。集計の方法が公表されておらず、検算できないためです。

この記事は、会社を投資の対象としては評価しません。当サイトは転職メディアであり、その分野の専門性も登録も持っていないためです。この記事で言う「将来性」は、働く場所として続くかどうかの意味に限ります。

有報の数字をどう読むかという当サイトの基本的な考え方は、中堅セラミックスメーカーの財務を有報だけで読む方法にまとめています。

ニッカトーの平均年間給与の実額を示したアイキャッチ画像

574.6万円は誰の数字か|279人の提出会社の平均

有価証券報告書の「従業員の状況」から、提出会社の欄をそのまま出します。

項目 第156期(2026年3月期)
従業員数 279人
平均年齢 41.0歳
平均勤続年数 18.8年
平均年間給与 5,746,000円

ニッカトーは持株会社ではなく、工業用セラミックス(耐摩耗・耐熱)の製造とエンジニアリング事業を自社で行う事業会社です(証券コード5367、東京証券取引所スタンダード市場に上場)。そのため279人という数字は、事業そのものに従事する人数に近い集団です。

ただし、有価証券報告書の「従業員の状況」は提出会社(単体)の欄です。グループ会社があるかどうか、あるとして何人が働いているかは、本記事が用いた抽出範囲には含まれていません。グループ会社の従業員数・年収は、本記事では確認していません。

平均年間給与は賞与・基準外賃金を含む数字です(有報の注記)。手取り額ではありません。

売上・利益は伸びているが、従業員数は5期で16人減

提出会社(単体)の5期分です。有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から取りました。

期 第152期 第153期 第154期 第155期 第156期
決算年月 2022年3月 2023年3月 2024年3月 2025年3月 2026年3月
売上高(千円) 9,978,775 10,733,137 10,239,400 10,076,578 11,340,906
経常利益(千円) 1,027,914 1,177,302 992,217 719,756 1,145,829
当期純利益(千円) 671,884 835,360 701,907 503,567 775,702
純資産額(千円) 11,786,460 12,393,613 13,072,807 13,113,360 14,136,950
総資産額(千円) 16,533,730 16,894,948 17,190,716 17,124,855 18,853,231
自己資本比率(%) 71.30 73.40 76 76.60 75
従業員数(名) 295 288 286 288 279

※提出会社(単体)の数字です。

まず業績です。売上高は9,978,775千円から11,340,906千円へ、5期で+13.6%です(編集部の算出)。ただし単調に伸びているわけではありません。第153期の10,733,137千円から第155期の10,076,578千円まで一度下がり、直近の第156期で反発しています。原データの形をそのまま書くと、伸びているのは「直近1年」であって「5期を通じて」ではありません。

経常利益も同じ形です。1,027,914千円から1,145,829千円へ5期で+11.5%ですが(同)、第154期・第155期は992,217千円・719,756千円まで落ち込んでおり、直近の第156期でようやく5期前を上回ったという動き方です。

自己資本比率は71.30%から75%へ動いていますが、途中の第155期に76.60%まで上がったあと第156期で75%へ下がっています。「上がり続けている」とは書けません。直近1年だけを見れば低下方向です。

そして、この表の中で最も目立つのが従業員数です。295人から279人へ、5期で△16人・△5.4%です(編集部の算出)。業績が上下しながらも純資産・総資産が伸びている一方で、人数だけは一貫して減少方向にあります。第152期から第156期まで、増えた期は1度もありません。

従業員1人あたりの数字で見ると、この会社の姿はさらにはっきりします。売上高を従業員数で割ると(編集部の算出)、第152期は295人で約3,383万円、第156期は279人で約4,065万円、5期で+20.2%です。従業員数が減っているのに1人あたりの売上高が2割増えているということは、少ない人数でより多くの売上をこなす形に変わっていることになります。1人あたり経常利益で見ても、約349万円から約411万円へ+17.8%です(同)。ただし、これが業務の効率化によるものか、単価の高い案件への集中によるものかは、本記事が用いた抽出範囲からは特定できません。

業績は反発、人数は5期で16人減|将来性をどう読むか

当サイトが見るのは、働く場所として続くかどうかだけです。その判断を、開示されている材料だけで組み立てます。

材料1:事業が何か。工業用の耐摩耗・耐熱セラミックスが中心で、電子部品・自動車・医療・環境・研究など複数の分野に販売しています。事業構成は2026年3月期でセラミックスが72%、エンジニアリングが28%です(会社公表情報)。特定の1業界に依存する形ではありません。

材料2:財務の厚み。自己資本比率は直近で75%と高い水準です。5期を通じて71〜77%の範囲で推移しており、大きく崩れた期はありません。

材料3:規模。証券コードは5367、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。単体売上高は直近で11,340,906千円です。

材料4:人の増減。ここが弱点です。従業員数は5期で295人から279人へ、一貫して減少しています。業績が伸びている期であっても人数は増えていません。財務の数字だけを見ると心配は小さく見えますが、雇用の場としての規模はむしろ縮んでいるという、方向の異なる2つの事実が同時に存在しています。

そのうえでの編集部の読みです。財務の厚みと事業の分散という点では、短期に消える形ではありません。ただし、従業員数が5期連続で減っているという事実は、応募を検討するうえで軽視できません。この減少が退職者の補充を絞った結果なのか、業務の効率化によるものなのかは、本記事が用いた資料からは特定できません。面談で確認することをおすすめします。

素材・部材の分野で、別の会社の5期を確認した記事もあわせて見ると、業界の中での位置がつかみやすくなります。東洋炭素の平均年間給与と5期の推移を確認した記事、美濃窯業の従業員数の変化を確認した記事もあります。

ニッカトーの売上高と従業員数の5期の推移を示したグラフ

初任給の推定値は使わない|有報にない8項目

答えられないものを、はっきり書きます。次の項目は、本記事が確認した資料のどこにも記載がありませんでした。

  • グループ会社の従業員数・平均年収
  • 離職率(3年以内離職率を含む)
  • 月平均の残業時間
  • 年次有給休暇の取得率
  • 年齢別・職種別・役職別の年収
  • 初任給の実額
  • 賞与だけの金額と、その算定方法
  • 退職金の支給額と算定式

当サイトは、この8項目について推定値を書きません。他サイトに出ている「ニッカトーの年収は◯◯万円」「初任給は月◯万円」という数値の多くは、口コミや求人情報の集計です。根拠が確かめられないものを、有価証券報告書の実額と同じ顔で並べることはしません。このうち残業時間・離職率・有給取得率・賞与単独額・退職金は、そのまま面接で確認する質問として使える項目です。とくにこの会社は従業員数が減る一方で1人あたりの数字が伸びている局面のため、賞与や評価制度の実態を平均値だけで判断しないことをおすすめします。

  • 「直近の賞与は、基本給の何か月分でしたか」
  • 「月平均の残業時間はどのくらいですか」
  • 「有給休暇はどの程度取得できていますか」
  • 「退職金制度はありますか。算定方法も教えてください」
  • 「セラミックス事業とエンジニアリング事業で、募集職種の採用状況に違いはありますか」

なお、「継続企業の前提に関する注記」の有無については、本記事の抽出範囲に含まれておらず、編集部は確認していません。確認していないことと、存在しないことは別です。

「なぜ人数は減ったのに1人あたり売上は伸びたのか」を私が聞く理由

私は転職を10回経験し、採用する側として面接を担当してきた立場でもあります。業績が伸びている会社ほど「人が増えているはず」と思い込みがちですが、この会社のように業績と人数が逆方向に動く例は実際にあります。面接では「直近5年で部署の人数はどう変わっているか」を具体的に聞くようにしています。会社全体の数字と、自分が配属される部署の数字は別だからです。

もう1つ、私なら「従業員数が減っているのに1人あたりの売上高が伸びているのは、どんな取り組みの結果ですか」とも聞きます。業務の効率化が進んだ結果なのか、高付加価値の案件にシフトした結果なのかで、現場で求められるスキルや働き方のイメージは変わってきます。この質問への答え方で、会社が自社の変化を言語化できているかどうかが見えてきます。

セラミックス72%・エンジニアリング28%|判断の分かれ目は、どこにあるか

すすめられる人

  • 工業用セラミックスという分散した用途を持つ分野で働きたい人。電子部品・自動車・医療・環境・研究と複数分野に販売しています
  • 財務の安定性を条件に入れている人。自己資本比率は直近で75%です
  • エンジニアリング事業(全体の28%)にも関心がある人。セラミックス単独ではない事業構成です

先に確認が要る人

  • 人員が増えている会社を選びたい人。従業員数は5期連続で減少しています(295人→279人)
  • 業績の伸びだけを見て応募を決めようとしている人。売上・利益は単調に伸びているわけではなく、直近1年で反発した形です
  • グループ会社での年収水準を確かめてから応募したい人。開示がありません

編集部の結論です。この会社について確認できた事実は、平均年間給与5,746,000円が従業員279人の実額であること、そして従業員数が5期連続で295人から279人へ減っていることの2つです。業績・財務は総じて底堅い一方、人数だけが縮んでいるという、方向の異なる事実が同時にあります。

その前に、まず自分の市場価値を測っておくことをおすすめします。提示された額が高いのか低いのかは、相場を知らないと判断できません。

よくある質問

ニッカトーの平均年収はいくらですか

第156期(2026年3月期)の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は5,746,000円です。対象は従業員279人、平均年齢41.0歳、平均勤続年数18.8年の集団です。検索で出てくる「550万円〜578万円」という数字は外部サイトの推定集計であり、当サイトはこの有報の実額を根拠にしています。

ニッカトーはどんな会社ですか

工業用の耐摩耗・耐熱セラミックスを中心に、エンジニアリング事業も併営するメーカーです。事業構成は2026年3月期でセラミックスが72%、エンジニアリングが28%です(会社公表情報)。証券コードは5367で、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。

ニッカトーの従業員数は減っていますか

はい。5期の推移で見ると、295人(第152期)→288人→286人→288人→279人(第156期)と、5期を通じて一貫して減少傾向にあります(編集部の算出で△16人・△5.4%)。業績が伸びている期であっても人数は増えていません。

ニッカトーの将来性はどうですか

「働く場所として続くか」で見ると、財務の厚みと事業の分散という点では短期に消える形ではありません。自己資本比率は直近で75%です。ただし従業員数が5期連続で減少していることは、応募を検討するうえで無視できない事実です。投資の対象としての評価は、当サイトでは行いません。

ニッカトーの業績は伸びていますか

単調に伸びているわけではありません。売上高は5期で+13.6%(編集部の算出)ですが、第153期から第155期にかけて一度下がり、直近の第156期で反発しています。自己資本比率も途中76.60%まで上がったあと75%へ下がっており、上がり続けているとは言えません。

ニッカトーの離職率や初任給はいくらですか

有価証券報告書にも本記事が確認した資料にも開示がありません。当サイトは推定値を書きません。開示から分かるのは、提出会社279人の平均勤続年数が18.8年であることまでです。

ニッカトーの574.6万円は新卒・中途どちらの数字ですか

分かれていません。279人の平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は18.8年です。この集団全体をならした1本の平均であり、新卒・中途の別、年齢・職種ごとの内訳は開示されていないため、どちらの待遇が高いかはこの実額からは読み取れません。

ニッカトーの賞与や退職金はどうなっていますか

確認できません。5,746,000円には賞与・基準外賃金が含まれていますが、賞与単独の金額と退職金の支給額・算定式は、本記事が確認した有価証券報告書に記載がありませんでした。生涯を通じた待遇を比べたい場合は、面接でこの2つを個別に尋ねることをおすすめします。

ニッカトーの従業員1人あたりの売上高は伸びていますか

伸びています。売上高を従業員数で割ると(編集部の算出)、第152期は約3,383万円、第156期は約4,065万円で、5期で+20.2%です。同じ計算で1人あたり経常利益も約349万円から約411万円へ+17.8%です。従業員数が減る中で、1人あたりの数字はむしろ伸びています。この理由(効率化か案件構成の変化か)は本記事の抽出範囲では確認できていません。

まとめ

  • 平均年間給与5,746,000円は、提出会社(単体)の従業員279人の実額。外部サイトの推定値(550万円〜578万円)とは根拠が異なる
  • 事業構成はセラミックス72%・エンジニアリング28%(2026年3月期、会社公表情報)
  • 売上高は5期で+13.6%(9,978,775→11,340,906千円)だが単調な伸びではない(編集部の算出)
  • 経常利益は5期で+11.5%だが第154・155期に落ち込みがある(編集部の算出)
  • 自己資本比率は71.30%→75%。途中76.60%まで上がって直近で下がっている(単調な改善ではない)
  • 従業員数は5期で295人→279人(△16人・△5.4%)。5期を通じて一貫して減少(編集部の算出)
  • グループ会社の年収・離職率・残業時間・有給取得率・賞与単独額・退職金支給額・初任給は、いずれも開示がない。当サイトは推定値を書かない
  • 従業員1人あたり売上高は約3,383万円→約4,065万円(+20.2%)、1人あたり経常利益は約349万円→約411万円(+17.8%)へ拡大(編集部の算出)
  • この記事の「将来性」は、働く場所として続くかの意味。会社を投資の対象として評価してはいない

この会社に応募するなら、財務の底堅さと従業員数の減少傾向という、方向の異なる2つの事実の両方を確認してください。その前に、まず自分の市場価値を測っておいてください。

※本記事の数値は、2026年9月21日に取得した第156期有価証券報告書に基づきます。最新の情報は必ず公式のIR資料と採用情報でご確認ください。
※法令に関する記述は一般的な情報です。個別の労働条件の適否については、労働基準監督署・都道府県労働局・社会保険労務士などの専門家・公的機関にご確認ください。

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訂正履歴

  • 2026年9月22日|平均年間給与の記載:「推定平均年収は公開情報ベースで550万円〜578万円(日経会社情報では550万円前後、求人ボックスなどでは578万円前後)」としていましたが、これは外部サイトの推定集計値であり、当サイトの根拠として不適切でした。「第156期有価証券報告書の平均年間給与5,746,000円(従業員279人の実額)」に改めました。理由:有価証券報告書という一次情報の実額があるにもかかわらず、口コミ・求人サイトの推定集計値を根拠として用いていたため。

参考・出典

著者紹介
コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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