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高島屋の年収・評判と中途採用|792万円の対象、嘱託6カ月と職種別条件

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※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 年収:本体平均792万円。平均年齢49.3歳・勤続25.3年の集計です。
  • 雇用:経験者採用は原則6カ月の嘱託勤務後、選考を経て正社員へ登用します。
  • 職種:家庭外商、社内SE、財務では必要経験と求人年収が異なります。
  • 変化:金融事業の中間持株会社は2027年3月設立予定。現募集と分けて判断します。

高島屋への転職を考えるときは、百貨店の知名度や平均年収だけでなく、どの職務で、どの雇用区分から働くかを先に決めると判断しやすくなります。売場で接客する仕事に加え、顧客の自宅を訪問する外商、社内システムの企画、グループ決算や金融事業の企画など、現在の経験者採用には異なる専門性の入口があります。

特に見落としたくないのは、公式求人の「正社員」という表示に、入社後6カ月は嘱託員として働くという補足が付いている点です。家庭外商は勤務エリア・職務を限定した正社員への登用を前提としています。一方、本社のITや財務の募集は別の職務区分で、入社時の条件も一律ではありません。

この記事では2026年10月26日時点の有価証券報告書、公式募集、公開求人、社員本人の公開口コミを使い、給与・登用・仕事内容・働き方を整理します。対象は証券コード8233の株式会社高島屋です。高崎高島屋などの別法人や、百貨店内に出店するブランドの雇用条件は混ぜていません。

高島屋の年収792万円と、若手・中途の給与を分けて読む

高島屋の平均年間給与は792万円です。ただし、これは長く働いてきた本体従業員の集計であり、経験者採用の初年度年収ではありません。年齢・勤続年数、本人の給与経験、現在の職種別求人という順番で見ると、自分に近い給与の基準を探せます。

有価証券報告書の4項目は本体の就業人員が対象

第160期有価証券報告書によると、2026年2月28日現在の提出会社の状況は次のとおりです。平均年間給与は原本の7,920千円を万円に換算しています。

公式項目数値対象・注記
平均年間給与792万円株式会社高島屋本体。賞与および基準外賃金を含む
平均年齢49.3歳提出会社の従業員欄
平均勤続年数25.3年同上
本体従業員数3,463人就業人員。臨時従業員3,386人は年間平均雇用人員として外数
連結従業員数6,518人就業人員。臨時従業員7,364人は年間平均雇用人員として外数

本体の3,463人の内訳は国内百貨店業3,417人、その他46人です。平均給与を、金融会社や商業開発会社を含むグループ全員の平均として読むことはできません。また、臨時従業員の人数は年間平均という別の数え方で、原本のこの表には8時間換算という注記はありません。

平均年齢49.3歳、平均勤続25.3年という構成からは、既存社員が長期間積み重ねてきた職務・役割を含む給与だと分かります。30代で転職する人が792万円をそのまま希望額の根拠にするより、募集職種の役割と自分の経験がどこまで一致するかを見たほうが具体的です。長い勤続年数は在籍者の実績であり、入社後の昇給や定着を保証する数字でもありません。

公開口コミには450万円・500万円の本人申告がある

転職会議では、2024年頃に在籍した20代後半の男性、正社員の販促企画・営業企画担当、主任クラスが年収450万円と回答しています。2024年5月31日の投稿の公開部分では、若手時代の給与は低めと感じつつ、年次に伴う上昇や面談による評価に納得している趣旨が読めます。

別の2024年5月2日の投稿は、2024年頃の30代前半男性、正社員の法人営業で年収500万円という申告です。公開されている冒頭では、若年層の給与が上がりにくいという不満が示されています。どちらも本人の職種・時期に限られた経験であり、2026年の中途入社者の提示額や、全員に共通する評価制度を示すものではありません。

この2件と有報の平均額に差があること自体は、不自然とはいえません。年齢、役職、対象年度、集計範囲が異なるためです。転職判断では、口コミの年収を会社平均へ置き換えるのではなく、提示される等級や役割と照らし、自分が入社後どのように評価されるかを考える材料にできます。

現在の求人は職務によって年収帯が分かれている

2026年10月26日に公開内容を確認したリクルートエージェントの求人では、次のような差があります。いずれも採用企業は株式会社高島屋ですが、給与帯を他職種へ広げることはできません。

募集枠掲載給与給与を読むうえでの注意
家庭外商・日本橋店想定年収400万~600万円、月給27万~40万円基本給26万円以上を含む。外販営業報奨金は賞与と別に営業成績に応じて支給
社内SE・メンバー層想定年収400万~550万円、月給27万円以上基本給26万円以上を含む。経験1年以上の募集枠
連結決算業務担当想定年収700万~900万円、月給40万円以上基本給40万円以上。上場会社の決算経験3年以上を求める枠

3求人とも残業手当は残業時間に応じて別途支給する記載です。外商とSEの月給下限27万円と基本給下限26万円の差額について、公開欄には名称の説明がありません。この1万円を固定残業代や住宅手当と決めつけることはできません。固定残業の時間数・金額の枠も掲載されていないため、給与明細の構成を内定条件で確かめる部分です。

昇給は年1回、賞与は年2回という案内がありますが、掲載年収がどの賞与査定や残業量を前提としているかまで一律には示されていません。外商では報奨金の制度があっても、誰もが同額を受け取るわけではありません。固定的な月給、変動する賞与、営業成果に連動する報奨金を分けて比較すると、前職との収入差を考えやすくなります。

連結決算の700万~900万円は、現在の専門経験を用いて決算を担う募集です。公式の「財務・金融事業担当」という広い募集には資金調達や金融戦略も含まれますが、その全員に同じ年収が適用されるとは書かれていません。金融企画を希望する場合は、その配属・役割に対応する個別条件が必要です。

正社員登用前の6カ月と、限定正社員の範囲を理解する

公式採用サイトでは、情報システム、財務・金融事業、家庭外商の募集が掲載されています。雇用形態の見出しだけで判断すると、入社直後の契約や登用条件を見落とします。入社から半年後までの流れと、登用後に変わり得る仕事・勤務地を分けて読むことが大切です。

6カ月勤務すれば無条件に切り替わるわけではない

情報システムと財務・金融事業の公式募集は、入社6カ月間を嘱託員として雇用し、その後の正社員登用を前提とする内容です。登用については、嘱託期間を満了した人の勤務成績・態度、能力、健康状態を踏まえ、所定の選考と手続きを経るという補足があります。嘱託期間は正社員の勤続年数に加算されます。

家庭外商も最初は6カ月の嘱託員ですが、その後は勤務エリア・職務限定の正社員への登用を前提としています。一般的な正社員という言葉だけで、希望する仕事やエリアがどう扱われるかを判断しないことが重要です。限定される範囲を含めて、雇用契約の内容を確認する必要があります。

上で紹介した3件の紹介求人は「期間の定めあり」の契約社員と記載し、試用期間は「なし」としています。入社後半年の契約期間を、単純に「正社員の試用期間6カ月」と言い換えるのは正確ではありません。正社員登用を前提とした採用でも、入社時点の契約区分は別に理解しておきましょう。

紹介求人には、2024年度に採用した14人が14人とも半年後に正社員へ切り替わったという実績も記載されています。ただし、これは掲載された特定年度の実績です。2026年度の採用者全員の結果や、希望職種単独の登用率を保証する数字ではありません。実績があることと、選考・双方の合意が必要であることは両立します。

転勤なしと、最初の配属店が確約されることは別

日本橋店の外商求人は転勤なしと表示する一方、最初の配属先は本人の希望を踏まえつつ、自宅から通勤可能な新宿・玉川・柏など別店舗になる可能性も記載しています。「日本橋店の求人だから、必ず日本橋へ入社できる」とは言い切れません。通勤時間や顧客を訪問する地域が生活に直結する人ほど、初期配属の決まり方が重要です。

本社のSEと連結決算求人も、転勤なしの表示と、登用後は会社の定める勤務地・業務へ変更する場合があるという補足が併記されています。補足はテレワーク規則に従う場所を含め、通勤可能な範囲としています。転居を伴う転勤の有無だけでなく、同じ通勤圏内で仕事や拠点が変わる可能性まで読んでおくと、条件の食い違いを避けやすくなります。

公式一覧には株式会社高崎高島屋の募集も並んでいますが、高島屋本体とは別法人です。また、店内ブランドやグループ会社による求人も検索結果には現れます。勤務する建物や店舗名が高島屋であっても、雇用主まで同じとは限りません。今回の給与表と登用条件を適用する前に、応募先の法人名を確かめてください。

選考は、過去の肩書より担当範囲を伝える準備が役立つ

公式の3職種は書類選考と複数回の面接を案内しています。紹介求人では面接3回程度、筆記試験なしという掲載がありますが、応募経路や募集枠で案内が異なるため、紹介求人の回数を全採用に共通する確定事項として扱うことはできません。

書類では、例えば「営業経験あり」だけより、顧客の属性、扱った商品・サービス、継続的な関係をどう築いたかを伝えると、外商の要件に対応します。SEなら開発・保守のどの工程を担い、社内利用部門や委託先と何を調整したか、財務なら単体・連結の担当範囲や決算の責任を示すことが、今回の求人内容に合った準備です。

内定時は、半年間の給与と賞与の扱い、登用時の等級、限定正社員における職務・エリアの範囲を一続きで確認するとよいでしょう。入社前の説明が、半年後の働き方までつながっているかが、この会社の経験者採用で特に大切な判断点です。

外商・IT・財務では、高島屋で使う経験が異なる

百貨店の仕事という共通点があっても、顧客に提案する外商と、業務の仕組みを支えるIT、グループを管理する財務では、成果の出し方が違います。知名度に引かれて応募する前に、自分が蓄積してきた専門性をどの課題へ使うかを具体化すると、職種選びの精度が上がります。

家庭外商は、商品販売と顧客との長い関係づくりを担う

公式の家庭外商募集では、自宅への訪問、商品・サービスの提案販売、催事案内に加え、来店時の店内案内や新しい顧客の獲得が業務です。既存顧客を先輩から引き継ぐだけで終わる仕事ではありません。時計、宝飾、美術品、ファッション、家具など、百貨店で扱う広い範囲の商品へ対応します。

公式は富裕層向け個人営業の経験などを求め、日本橋の紹介求人では個人向け営業経験を必須とし、高級車、住宅、不動産、証券などを例示しています。業界未経験歓迎という表示は、営業そのものが未経験でも要件を満たすという意味ではありません。普通自動車運転免許も公式の応募条件に含まれます。

商品知識の勉強会があるため、すべての品目を入社時から知り尽くしている必要があるとは書かれていません。一方、顧客の希望を把握し、売場や専門担当者の力を組み合わせて提案する力は欠かせないと考えられます。特定商品の販売実績だけでなく、買い替え・贈答・生活の変化などに合わせて提案を続けてきた経験を整理すると、仕事との接点が見つかります。

外販営業報奨金があることは成果の反映を考える材料ですが、報奨金のためにどの指標を追うのかは公開欄だけでは細部まで示されていません。担当顧客の引き継ぎ、新規獲得、売場との連携をどのように評価するのかを理解できれば、自分の得意な営業方法と合うかを判断しやすくなります。

社内SEは、店舗や金融を支えるシステム全体へ関わる

情報システムの公式募集は、企画開発・運用の全般とセキュリティ対策の立案を業務としています。紹介求人のメンバー層では、基盤の開発・保守運用経験1年以上と、上流から下流までを理解し管理する知識・経験が必須です。プログラミング未経験者向けの育成採用と同じ入口ではありません。

実運用は外部ベンダーへ依頼し、社内SEが工程全体を管理するという説明があります。そのため、今後も自分でコードを書く時間を中心に働きたい人と、利用部門の課題を整理して企画・委託先管理へ広げたい人では、同じ求人を見ても適合度が変わります。コーディングや環境設計の経験は歓迎されていますが、それだけが仕事内容ではありません。

店舗とデジタルの融合、金融事業を支えるシステムなどが求人で挙げられています。百貨店の会計、顧客接点、グループの事業展開を理解しながら、既存の仕組みと新しい施策をつなぐ仕事と読むことができます。セキュリティやクラウドの知見を、単独の技術導入ではなく業務全体の改善へ生かしたい人にとって、検討する価値のある領域です。

財務・金融事業の中でも、決算と事業企画を分ける

2026年9月21日更新の公式「財務・金融事業担当」は、金融戦略、資金調達・管理、決算という複数の領域を含みます。経験や志向に応じて配属を提案する募集であり、応募者全員がM&Aを担当するわけではありません。大学・大学院の学歴条件とともに、金融企画、会計・税務、上場会社決算など異なる経験が列挙されています。

そのうち連結決算の紹介求人は、上場企業での決算経験3年以上を必須とし、グループ子会社の連結決算または高島屋本体の単体決算を担当する内容です。約40人の財務部という掲載があり、他部門や子会社との連携、監査法人との折衝、財務諸表の分析などが人物像に含まれています。日次処理中心の経理から、直ちに同じ条件で移れると考えるより、現在の決算経験が募集範囲に届いているかを見極める必要があります。

金融戦略を希望する場合は、ノンバンク領域の事業企画や、M&A、関係者調整などが別の接点になります。連結決算の高い提示年収だけを見て応募するのではなく、自分が決算、資金管理、事業開発のどこで価値を出すのかを先に言語化しておくことが、配属相談にも役立ちます。

年間休日122日と両立制度を、自分の生活に合わせて確認する

3職種の公式募集はいずれも年間休日122日です。ただし、休日数が同じでも曜日や始終業時刻は同じではありません。外商のシフト、本社の勤務型、在宅勤務の適用、育児・介護の制度をそれぞれ分けて見る必要があります。

店舗ごとの時間帯と、全体の平均残業を混同しない

日本橋の外商求人は10時10分~18時40分、所定7時間30分・休憩60分です。公式では新宿、横浜、玉川、柏、関西の店舗で基本型が異なり、繁忙期の勤務パターンもあるとしています。外商は年間122日のシフト勤務なので、土日祝日に必ず休みたいという希望とは別に調整が必要です。

SEと連結決算の紹介求人は9時40分~18時15分、所定7時間35分・休憩60分を掲載しています。完全週休2日制という記載はありますが、公開欄で土日祝固定とまでは示していません。SEや財務だから自動的にカレンダーどおりと考えず、部署の運用を見ることが大切です。リモート勤務も業務内容による不定期利用という条件で、毎日自宅から働ける求人ではありません。

公式の「データで見る高島屋」は2026年2月末時点の月平均残業5.7時間を掲載しています。一方、連結決算求人は月10~20時間程度と案内しています。全体の平均が小さくても、決算などの役割に同じ数字が当てはまるとは限りません。外商、日本橋本社、決算担当という具体的な仕事まで絞ることで、生活への影響を見積もりやすくなります。

公式の福利厚生例には年2回の10日連休や5年ごとの14日連休が載っています。紹介求人の休暇欄には別の連休表記があるため、日数を足し合わせて独自の休日数を作ることはできません。年間休日、年次有給休暇、連休制度の組み合わせと、入社年度から使える範囲を確認するのが適切です。

育児・介護の選択肢と、積立休暇の条件を見る

公式の働き方ページでは、育児休職を子が3歳になるまで、2回まで分割できる制度として案内しています。育児勤務は小学校3年生修了時まで、一部パターンは6年生修了時までで、短時間勤務だけでなく始終業時刻を固定したフルタイムなど計9パターンがあります。勤務時間を減らす以外の選択肢があることは、担当業務を続けながら家庭との両立を考える材料になります。

介護は対象家族1人につき休職を通算1年まで、勤務方法の調整を通算9年までとする案内です。育児も介護も、制度名だけでは実際の担当業務や顧客対応の引き継ぎ方までは分かりません。外商なら訪問予定をどう調整するか、決算担当なら繁忙期をどう支えるかという、仕事に即した運用が重要です。

リザーブ休暇は年次有給休暇を積み立て、定められた用途に使う仕組みです。育児や介護などで年間40日までという案内がありますが、積立日数の範囲内で使用する制度であり、入社直後から別枠の40日が新たに付与されるという意味ではありません。長く働くほど使いやすくなる仕組みと、初年度から利用可能な制度は区別しておきましょう。

働きがいの数値は、対象者と尺度まで読んで判断する

有価証券報告書では、2025年のグループ従業員エンゲージメント調査の結果を51.8としています。これは調査会社による偏差値で、満足した人の割合51.8%という意味ではありません。同じページのローズスタッフ満足度6.67は、取引先従業員を対象とした10段階評価であり、高島屋本体社員の平均評価とは別の指標です。

会社は調査結果を基に店休日や社員食堂・休憩室などの改善を進めると説明しています。2025年度から1月2日を店休日とした施策も有報に記載されています。制度の数だけで働きやすさを決めるより、どの課題を把握し、何を変えているかを見ると、会社の取り組みを具体的に評価できます。

なお、採用サイトの有給休暇取得率63.7%は2025年12月末時点の掲載で、有報のグループ対象指標72.6%とは範囲や基準の説明が異なります。大きいほうだけを採用して全社員の実績とすることはできません。自分の配属先での休暇計画や業務の分担について理解できるかを、最終的な生活上の判断につなげたいところです。

長期勤続の先で、専門性をどう広げられるか

平均勤続25.3年という数字を魅力に感じても、同じ仕事を続けられるか、専門性を広げられるかは別の検討事項です。高島屋には研修、資格支援、能力評価、職務へ手を挙げる制度があり、入社時の職種とその後のキャリアを接続して考えられます。

現場での育成と、勤務を調整して学ぶ仕組みがある

有価証券報告書では人材育成の根幹をOJTとし、職務別・ジャンル別の研修や社外での学習を組み合わせる方針を説明しています。一部の研修を除き、雇用形態にかかわらず受講できる環境を整えるという記載があり、入社当初の嘱託期間と教育機会の関係を確認する際の手掛かりになります。

通信教育や資格取得費用の補助に加え、資格取得のお祝い金、学習と仕事を両立する「学び勤務」も案内されています。公式のキャリア開発ページには販売技能、宝飾、食品、美術などの認定ライセンス例があり、商品を広く扱う外商にとっては、経験のない領域を深める方向性を考えやすい制度です。ただし、希望資格なら何でも無条件に費用が出るとは示されていません。

デジタル面では、国内百貨店計で2026年2月時点に326人がITパスポートを取得したと有報にあります。これは全員がIT専門職になったという数字ではなく、業務を担う人が基礎知識を身に付ける取り組みです。社内SEの立場では、技術部門だけで完結させず、現場の理解と合わせて業務改善を進める環境かどうかを見る材料になります。

能力評価と、希望する職務へ挑戦する制度を区別する

能力評価アセスメントと自己申告は年1回実施されます。職務基準書に沿って本人と上長が能力を確認し、求める職務との不足を次の育成計画へつなげる仕組みです。半期ごとの人事考課目標やフィードバック面談もあり、制度上は成果確認と能力開発を結び付ける設計になっています。

これが実際の昇給額や昇格時期へどう反映されるかは、別に確認すべき点です。先に紹介した2024年の公開投稿には、評価面談に納得する人も、若手の給与上昇に不満を感じる人もいました。制度の存在だけで納得感を断定せず、中途入社時の等級と、次の役割に求められる行動を具体的に把握できるかを重視するとよいでしょう。

希望する職務やキャリアをジョブローテーションに生かすオープンエントリー・FA制度は、2021~2025年の5年間で累計300人以上が活用したと開示されています。希望を伝える経路と利用実績がある一方、申し出れば必ず希望部署へ移れるという制度ではありません。勤務エリア・職務を限定して入る外商の場合は、現在の雇用区分と希望する異動の関係まで確認しておく必要があります。

公式採用データの正規雇用労働者に占める中途採用比率は、2025年度29%、2024年度36%、2023年度47%です。中途入社の入口が実際にあることは読み取れますが、比率の変化は採用人数の構成によっても動くため、そのまま転職難易度の上下とはいえません。長期在籍者が多い会社で、外部の専門経験をどの仕事へ取り込むのかに注目すると、応募先としての姿が見えてきます。

10月の決算と金融事業再編から、仕事の変化を読む

高島屋を転職先として評価するうえでは、百貨店の売上だけでなく、商業開発や金融を含む事業の広がりも関係します。2026年10月15日には中間決算と金融事業の組織変更計画が公表されました。現在の業績、今後の計画、採用条件への影響をそれぞれ区別して見ていきます。

営業増益と最終減益は、同時に起きている

2027年2月期中間決算短信によると、2026年3~8月の連結営業収益は2,441億31百万円、前年同期比3.7%増、営業利益は275億21百万円、16.4%増でした。一方、親会社株主に帰属する中間純利益は160億14百万円、24.5%減です。会社は最終減益の主因として、前年に計上した固定資産売却益の反動を説明しています。

このため、最終利益の減少だけで店舗営業が一様に悪化したと読むのは適切ではありません。国内百貨店業の営業利益は124億58百万円、30.2%増で、国内顧客売上の堅調さとインバウンド需要が業績を支えています。その一方、低い利益率の商品群の売上構成が増える影響も説明されており、売上が増えれば同じ割合で利益が増えるわけでもありません。

決算短信の「総額営業収益」5,174億65百万円は、収益認識基準適用前の従来基準で算出する指標です。営業収益2,441億31百万円とは定義が異なり、どちらも同じ売上として比較することはできません。また、事業利益は営業利益に持分法投資利益と受取配当金を加えた独自指標です。会社の規模や成長を見るときは、同じ指標・期間で比較する必要があります。

転職者にとっては、増益そのものより、業務の重点がどこへ向いているかが実務に関係します。決算短信には外商と金融サービスの連携、デジタルによる顧客接点の強化、運営効率化などが示されています。外商なら提案の範囲、SEなら業務基盤、財務なら複数事業の管理というように、同じ施策も担当職務によって求められる貢献が異なります。

金融の中間持株会社は2027年3月に設立予定

公式IRによると、2026年10月15日に、金融事業を統括する株式会社高島屋ファイナンシャル・ホールディングスを会社分割で設立する計画が決議されました。効力発生日は2027年3月1日の予定で、高島屋の100%子会社となる計画です。2026年10月26日時点ですでに設立が完了したという話ではありません。

計画では、高島屋ファイナンシャル・パートナーズなど金融4社の株式と関連する管理等の権利義務を新会社へ承継し、戦略立案・経営管理の機能をまとめる方針です。高島屋本体の名称や事業内容を全面的に変更する発表ではなく、金融事業の体制を整える動きとして捉えるのが適切です。

中間期の金融業は営業収益109億17百万円、前年同期比8.6%増、営業利益31億45百万円、17.0%増でした。金融を次の事業の柱として強化する方針と、現行の財務・金融事業の採用には内容上の接点があります。ただし、今回の本体求人へ応募すると新会社へ転籍する、あるいは給与体系が変わるという条件は、募集情報から確定できません。

金融企画を希望する人には、事業を広げる局面に関われる可能性がある一方、どの法人・組織に所属し、何を担当するかの確認が特に重要です。一般の外商やSEを希望する人も、グループ全体の方向性は理解しつつ、組織変更の発表を自分の待遇変更と直結させず、個別の説明を基に判断してください。

まとめ:平均年収より、入社する職務と半年後の条件を軸に選ぶ

高島屋の平均年収792万円は、平均年齢49.3歳、平均勤続25.3年の本体従業員を対象とする公式データです。現在の中途求人は外商、IT、財務で給与帯と必要経験が分かれており、会社平均から自分の入社年収を推定するより、職務に対応する募集条件を比べるほうが判断に役立ちます。

顧客との関係構築を続けたい人には家庭外商、店舗や金融事業を技術面から支えたい人には社内SE、上場会社の決算経験を生かしたい人には財務という具体的な入口があります。そのうえで、入社6カ月の嘱託・有期雇用と登用選考、限定正社員の範囲、配属店や勤務時間を受け入れられるかが重要です。

年間休日122日や両立・学習制度は長く働くことを考える材料になりますが、職場ごとの運用と初年度の適用条件も合わせて見る必要があります。金融再編などの変化を追いながら、提示される仕事内容、給与内訳、登用後の働き方を確かめ、自分の経験と生活に合う募集を選びましょう。

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参考・出典

数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。

執筆:コロ助。最終更新:2026年10月26日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

著者紹介
コロ助
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企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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