マーキュリアホールディングスの年収|PE投資とファンド管理の転職条件
※本記事にはプロモーションを含みます。
マーキュリアホールディングスの平均年間給与は、2025年12月期の有価証券報告書で2,008.3万円です。平均年齢46歳、平均勤続6.4年という対象者の構成も含めて読む必要があります。これは持株会社の数字であり、グループの採用サイトで募集するマーキュリアインベストメントのフロント職・ミドルバック職に、そのまま当てはまる採用年収ではありません。
転職先として検討するなら、高い平均額に加えて、自分が投資のどの工程を担えるかが判断の軸になります。投資先の発掘から経営支援まで関わりたい人と、会計・規制・資金管理を通じてファンドを動かしたい人では、評価される経験が違うためです。本記事では、2026年10月28日時点の公式情報と公開された社員の声を分け、この2職種の仕事内容・条件・事業の動きを整理します。
この記事の結論
- 年収:平均2,008.3万円は持株会社の値。事業会社の提示額とは別です。
- 採用:公式募集は事業会社のフロント職とミドルバック職の2つです。
- 勤務:固定残業40時間分と、週2日までの在宅勤務制度を別々に確認。
- 仕事:投資実行後の支援、海外規制や資金管理まで担う専門性が軸です。
平均年収2,008.3万円は誰の数字か。持株会社27人の対象を読む
公式平均から分かるのは、持株会社に在籍する対象者の給与水準です。転職時の報酬を考える際には、年齢・勤続年数・人数と、採用される法人を一緒に確認しましょう。グループ全体の人数を分母にした平均ではありません。
| 項目 | 2025年12月期の公式情報 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 20,083千円=2,008.3万円。提出会社のマーキュリアホールディングス |
| 平均年齢 | 46歳 |
| 平均勤続年数 | 6.4年 |
| 持株会社の従業員数 | 27人。臨時雇用者の年間平均は外数0人 |
| 連結従業員数 | 119人。臨時雇用者の年間平均は外数2人 |
| 連結営業収益 | 72億1,572万6,000円 |
| 連結営業利益 | 25億1,520万2,000円 |
| 出典・基準日 | 第5期有価証券報告書。給与は2025年12月期、人数等は2025年12月31日現在 |
有価証券報告書によると、平均年間給与には賞与と基準外賃金が含まれています。基本給だけの金額ではないため、2,008.3万円を12で割った額を月給の目安にするのは適切ではありません。賞与と月例給の内訳、職位別の分布は、この表からは分かりません。
提出会社の人数は就業人員で、社外への出向者を除き、社外からの出向者を含みます。使用人兼務役員も含まれる集計です。連結人数の注記は、グループ外からの受け入れ出向者と使用人兼務役員を含むものです。また、臨時雇用者には人材会社からの派遣社員を含み、年間平均を外数で示しています。給与表の注記にない時間換算を、他社の表から補うことはできません。
46歳・勤続6.4年は、未経験入社時の条件を表していない
平均46歳という構成は、若手採用者だけの集計とは大きく異なります。勤続6.4年も、各人が仕事を始めてからの経験年数を示したものではありません。金融機関やコンサルティングなどで専門経験を積んでから入社した人がいる会社では、在籍年数だけで専門性の蓄積を測れないためです。
同社の有報は、能力や実績を重視した中途採用を軸に、経験・技能・キャリアが異なる人材を採用する方針を説明しています。給与表を読む際にも、年齢別・役職別の推定を細かく作るより、現在の自分の経験がどの職務として評価されるかを確かめるほうが実用的です。持株会社の給与水準だけを理由に、全職種で同額を期待することは避けたいところです。
公開された給与口コミだけでは、個人の年収幅まで判断できない
口コミ傾向については、対象法人と公開範囲に限界があります。確認時のエン カイシャの評判では、マーキュリアインベストメントの給与カテゴリは0件でした。OpenWorkには同社の給与投稿の件数が表示されていますが、今回読めた公開情報から、各投稿者の年収額と内訳を確定するには至っていません。
OpenMoneyにも、2025年1月31日回答の32歳男性・アソシエイト・在籍1年目という個票があります。ただし本人の年収は伏せ字であり、ここから金額を補完して紹介することはしません。別の集計平均をその人の額に置き換えることもできません。公開情報が少ないことは、給与への満足・不満のどちらも証明しません。
現行の公式募集も、賃金は経験・能力を考慮して社内規定で決める方式で、金額レンジを掲げていません。したがって比較の順序は、公式平均の対象を理解し、応募職務の役割を確認し、その後に個別の提示額を検討する流れになります。給与に関する情報が豊富な大手企業と同じ感覚で、口コミの相場だけから応募条件を決めるのは難しい会社です。
マーキュリアは何の会社か。持株会社・運用会社・投資先の3層を区別
事業を理解するうえでは、株式市場で見るマーキュリアホールディングスと、採用主体のマーキュリアインベストメント、ファンドが投資する企業を分けると整理しやすくなります。投資先の業種が幅広くても、その企業の店舗や工場の仕事をグループ採用で募集しているわけではありません。
マーキュリアホールディングスは2021年7月設立の持株会社で、東証プライム市場に上場しています。公式採用ページが現在の募集主体として掲げているのは、中核会社の株式会社マーキュリアインベストメントです。グループは、企業への投資に加え、不動産・航空機・再生可能エネルギーなどの資産を扱うオルタナティブ投資を展開しています。
| 見る対象 | 転職検討で分かること | 混同したくないこと |
|---|---|---|
| 持株会社 | グループの方針、連結業績、提出会社の給与データ | 持株会社平均を事業会社の採用保証額にしない |
| マーキュリアインベストメント | 投資実務やファンド運営の仕事、今回の公式募集2職種 | 職種紹介にある全部署が別々に募集中とは限らない |
| ファンドの投資先企業 | 投資担当者が支援する事業や課題の具体例 | 投資先への出資を、投資先社員の募集と読み替えない |
収益には、ファンド運用に伴う管理報酬や成果に応じた成功報酬、グループ自身の資金による投資収益などがあります。2025年12月期には、管理報酬が約27.2億円、成功報酬が約19.2億円でした。こうした会社の報酬収入は、社員個人に支払われる給与や賞与とは別の数字です。
この事業の特徴は、案件を見つけて投資する段階だけでは収益活動が終わらないことです。投資後に企業価値を高め、投資家への報告や資金管理を続け、最終的な回収へつなぐ工程があります。転職者にとっては「投資に関わりたい」という希望を、案件発掘、投資判断、経営支援、管理運営のどこで発揮したいかに分解することが、職種選びの出発点になります。
フロント職は、案件を選ぶ力と投資後に事業へ関わる力を問う
フロント職を検討する人は、M&Aや企業分析の経験を、投資実行後の支援まで広げたいかを考えてみてください。現行募集は事業投資部の職務で、ソーシングから投資実行、投資先管理、価値向上、売却までを掲げています。
応募資格は投資経験だけに限定されていないが、親和性の説明が必要
公式募集要項では、投資業務経験者に加え、投資銀行、FAS、戦略コンサルティングなどのプロフェッショナルファーム、またはPE業務に親和性のある経験を持つ人を対象としています。PEは未上場企業等への投資を扱うプライベートエクイティのことです。「すでにファンド勤務経験がある人だけ」と読む必要はありませんが、金融や事業に無関係な未経験者を一律に歓迎する要項でもありません。
たとえば、前職で企業の買収検討に関わったなら、財務モデルを作ったことだけでなく、その分析によってどの判断を変えたかが接点になります。経営支援の経験なら、提案資料の完成ではなく、経営者や現場と実行へ移した工程を説明できると、この職務との関係が伝わります。これは募集内容から考えられる準備の方向であり、会社が公開していない選考の採点表を推定したものではありません。
ソーシング、実行、価値向上、回収では相手も成果物も変わる
公式職種紹介では、投資機会の発掘と評価にあたり、企業や資産を調べるだけでなく、経営者・金融機関・アドバイザーとの関係を築く業務を説明しています。投資実行では財務・事業調査、企業価値評価、取引の仕組み作り、契約交渉などが続きます。投資後は経営支援や戦略の実行、回収段階では業績の把握や出口の検討が中心になります。
同じ分析力でも、最初の候補先の選別と、投資後の改善策を経営者に提案する場面では使い方が違います。数字の精度に加え、相手が意思決定できる形にまとめ、実務を前へ進める力が必要になると考えられます。分析に集中したいのか、現場とやり取りしながら改善まで関わりたいのかで、この仕事への納得感は変わるでしょう。
一方で、公開要項は全工程を列挙していても、入社直後から一人ですべてを任されるとは書いていません。担当案件の段階やチームの役割分担、既存投資先と新規案件の比重は、配属時に具体化する事項です。経験がある工程と、入社後に伸ばしたい工程を区別して伝えると、配属の話を進めやすくなります。
2024年中途入社者の事例は、M&A助言から製造業の支援へ
公式社員紹介の事業投資部アナリストS.Nさんは、2024年の中途入社です。前職のコンサルティング会社でM&Aアドバイザーを経験し、入社後は製造業を中心にソーシングとPMIに関わると紹介されています。PMIは、買収・投資後の経営や事業を整え、価値向上につなげる取り組みです。
当人の仕事には、投資先の経営層や営業部門と課題を整理し、実行を支える場面もあります。この会社が紹介する一例からは、金融取引の成立だけでなく、事業を動かす側へ踏み込む仕事の輪郭が読み取れます。新卒入社3年目で転職したという経歴も掲載されていますが、若さだけで採用されるという意味ではなく、前職のM&A経験がある点まで合わせて見るべきです。
ミドルバック職は、会計・規制・資金の流れをつなぐファンド運営
ミドルバック職は、投資担当者の補助だけを行う一般事務とは異なります。公式募集はファンド管理、法令・規制への対応、SPC管理などを掲げており、金融・会計の経験と、国内外の関係者との調整力を活かす職務です。
ファンドを作り、資金を動かし、決算や清算まで支える
公式の職種紹介によると、業務にはファンドの組成手続、口座開設、金融機関や規制当局への届け出、国内外のSPC関連事務、清算手続などがあります。SPCは取引の目的に応じて設ける特別目的会社などを指し、通常の事業会社の経理とは異なる組織や契約を扱う可能性があります。
資金の面では、投資家への出資金の払い込み要請や分配、費用支払い、投資資金の管理・送金、報告書の作成を担当します。会計・税務では、ファンド決算やデータ管理に加え、外部の会計事務所・監査法人との連携も含まれます。一つの入力処理だけを繰り返すというより、取引や契約を理解し、期限どおりに関係者の作業をつなぐ役割と捉えると近いでしょう。
ファンドの資金は、投資家から集める段階、投資先へ出す段階、回収して分配する段階で動き方が変わります。どの工程にも、金額の正しさに加えて、契約上の根拠や説明の一貫性が必要です。前職の経験を検討するときには、担当した会計科目の数だけでなく、契約・送金・決算・報告をどこまで横断していたかが比較軸になります。
海外規制と英語の実務を、語学力だけに置き換えない
募集要項は、ファンド組成・管理や金融機関関連業務の経験を挙げ、会計実務、ケイマン諸島などの海外規制への対応、外部との英語によるコミュニケーションにも言及しています。幅広い内外関係者とやり取りできることが求められており、英語試験の点数だけで要件を満たすと判断するのは早計です。
たとえば、英文の依頼内容を読んで担当者へ展開するだけなのか、自分で制度や契約の論点を整理し、外部専門家に問い合わせて回答を業務へ反映するのかで、経験の内容は変わります。公開要項にはTOEICの最低点や、資格の一律必須条件は掲げられていません。点数や資格を推測するより、何を英語で処理し、どの相手と合意形成してきたかを示す準備が有効と考えられます。
投資家対応の社員紹介から、営業部との接点も分かる
2024年中途入社の営業部J.Kさんの公式紹介には、既存投資家への対応、組合集会・四半期報告会の運営、ファンド組成時の資料作成、KYC・AML関連業務などが載っています。前職は外資系証券会社や運用会社のヘッジファンド関連業務です。
この紹介は、営業部で投資家との関係を支える仕事の例であり、今回のミドルバック募集と同一職務ではありません。ただ、ファンドの運営には、資金を管理する側と投資家へ説明する側の連携があることが分かります。管理実務の正確さが、投資家へ伝わる情報の品質にもつながる点に魅力を感じる人には、検討しやすい仕事でしょう。社員紹介の存在だけを根拠に、営業部の別枠が現在募集中とは判断していません。
共通条件は固定残業40時間分・フレックス。非掲載の契約条件も分けて確認
公式募集の2職種は、勤務地や勤務制度などの基本条件が共通です。ただし給与額や雇用期間の記載はなく、個別提示で確認すべき項目が残ります。「大手金融と同じだろう」「正社員のはず」といった補完をせず、公開内容を比較の土台にしてください。
| 項目 | 公式のフロント・ミドルバック募集 | 個別に明確にしたいこと |
|---|---|---|
| 募集法人・勤務地 | マーキュリアインベストメント。東京都千代田区内幸町1-3-3 | 担当する投資領域、出張や将来の配属範囲 |
| 賃金 | 経験・能力等を考慮し、社内規定により決定。金額非掲載 | 基本給、固定残業手当、変動する部分の内訳 |
| 時間外労働 | 月40時間分の固定残業手当を含み、超過分は追加支給 | 固定残業手当の額、実際の担当部署の勤務実績 |
| 試用期間 | 3カ月あり | 試用中の給与・福利厚生等の差は要項に記載なし |
| 雇用形態・契約期間 | 確認した公式要項には明記なし | 正式な雇用区分、期間の定め、該当する場合の更新条件 |
| 就業時間 | フレックスタイム制。基本9:00~17:30、コア10:30~15:00、休憩1時間 | 精算期間、案件対応と勤務時間の調整方法 |
| 休日・休暇 | 完全週休2日制の土日、祝日、年末年始、夏季、特別休日。年間120日以上 | 繁忙時の休暇調整や担当業務の引き継ぎ方 |
| 保険・福利厚生 | 健康・雇用・労災・厚生年金、研修補助、持株会、人間ドック補助など | 補助の対象・上限、利用の申請条件 |
40時間分の固定残業手当は、実際の残業が毎月40時間という実績値ではありません。反対に、フレックス制度があることも、時間外勤務がないことを意味しません。この2つを混ぜると、報酬の内訳と働く時間の双方を読み違えてしまいます。
給与の比較では、提示された年収のうち固定残業手当を含む月例給と、業績・評価によって動く部分を分ける必要があります。同じ金額でも、確定している部分がどこまでかで、現職との比較は変わります。公開要項にない賞与月数やキャリーの支給条件を、投資業界一般の慣行から同社の制度として付け足すことはできません。
公式採用サイトによると、在宅勤務は週2日まで可能とされています。勤務地が東京であることと合わせると、東京の勤務拠点を持ちつつ在宅日を組み合わせる制度として読めます。常時遠隔勤務や国内のどこからでも働ける契約は案内されていません。担当案件の訪問や社内外の会議と、在宅勤務日をどう組み合わせるかを具体的に知ることが大切です。
また、基本の始終業時刻と休憩時間からみた時間帯だけで、フレックスの月間労働時間や精算期間は確定しません。コアタイム外の働き方や超過時間の扱いは、就業規則や個別の説明で確認する項目です。制度の名称を魅力として捉えつつ、運用の説明まで聞くことで、投資案件に関わる働き方をより現実的に比較できます。
評判は公開範囲を守って読む。研修制度と国際的な人員構成が判断材料
職場の評判については、短い公開投稿から会社全体の結論を出すより、公式制度と照らして検討するのが妥当です。口コミサイトには複数の投稿があっても、同じ回答者による別テーマの投稿が含まれます。件数を、そのまま異なる社員の人数とはみなせません。
エン カイシャの評判では、2026年6月27日投稿の女性・ヴァイスプレジデント・中途入社・在籍3~5年・正社員・回答時現職という属性の投稿を確認しました。公開冒頭には週2日の在宅勤務への言及や、通勤手当がある旨が見られます。ただし続きは会員向けであり、ここから休暇取得の容易さや業務負担の評価まで広げて紹介していません。在宅日数は、別に公式制度のページでも裏付けられる内容です。
2025年8月19日の男性・事業投資部・中途入社・在籍3~5年・正社員の投稿もありますが、公開冒頭だけでは、挑戦機会や社内コミュニケーションの詳細を十分に比較できません。少人数の専門職組織では、担当投資先や役割によって見える環境も違います。口コミの点数だけを会社全体の働きやすさの順位に変えるより、自分が配属される職務に近い情報を優先したいところです。
研修補助は、自律的に専門性を深める方針と合わせて読む
公式の環境紹介は、個人のスキルアップに必要な研修費用を補助する制度を案内しています。有報も、自律的なキャリア開発を土台に、外部リソースを活用した教育研修や戦略的な人材配置に取り組む方針を説明しています。
この方針からは、入社後に自分の課題を把握し、必要な学習を仕事へ結び付ける姿勢が重要と考えられます。投資担当なら業界理解や事業改善、管理担当なら会計・規制・英語での調整など、必要な学習は異なります。全員が同じ長期研修を順番に受ける会社と同じ育成方式だと想定せず、自分の担当に必要な支援を具体的に把握するとよいでしょう。
研修補助の上限額や、どの資格が支援対象になるかは、確認した公式ページには示されていません。短い口コミの途中に数字があっても、対象や期間が分からないまま現在の全社員共通制度として取り扱うことはしません。自分が検討する研修と、補助を申請できる条件を結び付けて確認してください。
女性45%・外国人45%は、海外を含むグループ全体の数字
有報によると、2025年12月末のグループ全体では女性比率45%、外国人比率45%で、それぞれ30%の目標を上回っています。海外子会社では、地域に根付く事業のため、経営層を含め原則としてローカル人材を採用する方針です。この数字は東京オフィスだけの比率でも、管理職の比率でもありません。
また、属性によって昇進・昇格に差を付けていないという会社の考え方は説明されていますが、それを全社員の実感が一致するという証拠にはできません。制度・会社方針と、社員個人の評価を分けて読むことが重要です。応募者にとっては、国籍や経歴が多様な関係者の中で、専門性をどう伝え、共同作業を進めてきたかが関係する材料になります。
公式紹介には、2018年中途入社の台湾事業統轄I.Cさんが、タイの不動産開発を経て台湾の太陽光発電プロジェクトなどに関わった例があります。国ごとの規制や商慣習を理解し、日本と現地の企業・機関をつなぐ仕事です。国際的な案件に携わる魅力がある一方、英語が使えれば同じ経路をたどれるという話ではありません。不動産や投資の経験を持つ社員のキャリア例として読むのが適切です。
最新業績は中間期の黒字化。成功報酬と新ファンドの動きを分けて見る
将来性を勤務先として考える場合は、利益の大きさだけでなく、どの仕事から収益が出るかを読む必要があります。2026年10月28日時点で確認した最新の決算短信は、8月13日公表の2026年12月期中間期です。公式日程では第3四半期発表は11月12日の予定で、まだ結果として扱う段階ではありません。
| 連結指標 | 2025年1~6月 | 2026年1~6月 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 19億4,100万円 | 19億5,900万円 |
| 営業総利益 | 14億5,900万円 | 16億7,600万円 |
| 営業損益 | 9,100万円の赤字 | 1,800万円の黒字 |
| 経常損益 | 1億5,900万円の赤字 | 1億700万円の黒字 |
| 親会社株主に帰属する中間純損益 | 1億2,700万円の赤字 | 1億700万円の黒字 |
決算短信によると、バイアウト1号ファンドからの成功報酬と、同じファンドへ自ら出資するセイムボート投資の持分利益を計上しています。一方で、Spring REITのユニット単価下落による時価変動が営業原価に反映されました。営業収益は前年同期比1.0%増でも、営業総利益は14.9%増となっており、収益の中身や評価の変動が利益を左右しています。
2025年通期の営業利益約25.2億円と、2026年中間期の1,800万円は、期間の長さも収益の発生時点も違います。半期の額を単純に2倍して通期を予測することも、過去の成功報酬を毎年同額とみなすこともできません。中間決算時点の会社予想は、2026年通期の営業収益50億円、営業利益15億円、経常利益15億円、親会社株主に帰属する当期純利益10億円を維持しています。いずれも実績ではなく見通しです。
採用を考える側にとって、この収益構造は、短期の取引量だけではなく、既存投資先の改善や投資回収、新たなファンドの立ち上げが仕事の成果につながることを示します。ただし、会社に成功報酬が入ったときに、個人の賞与へどの程度・どの時点で反映するかは別問題です。会社業績と個人報酬の連動方法は、公開PLから推計せず、採用条件として確認する必要があります。
サプライチェーン・航空機・伝統事業へ広がる実務
中間決算では、サプライチェーン分野のファンドが最終クローズを完了し、新たな投資を行ったこと、Airborne Capitalと共同で進めるオープンエンド型航空機ファンドが初回クローズを終えたことを説明しています。髙島屋との「百年のれんプロジェクト」や、ベトナムの分譲マンション開発への参画も挙げています。
さらに、会社の9月28日発表では、運営するサプライチェーンファンドを通じ、屋外配送ロボットに取り組むLOMBYへ出資しています。既存企業の承継だけでなく、物流の省人化に関わる新しい事業も投資対象になっているという具体例です。これはロボット開発職の採用告知ではなく、投資担当者が理解・支援する事業領域の例として位置付けられます。
投資テーマが広がれば、フロントには事業固有の収益モデルやリスクを理解する仕事が、ミドルバックには新しいファンドや取引の運営を整える仕事が生じ得ます。ただし、新規ファンドや出資のニュースだけで増員人数や配属先は確定しません。関心のあるテーマがある人は、そのテーマの説明を読んだうえで、今回の募集職務にどの工程が含まれるかを確認すると、事業への期待と実際の仕事を結び付けやすくなります。
応募時は、経験を投資工程に置き直し、報酬の未掲載部分を埋める
マーキュリアの応募準備では、一般的な志望動機を広げるより、現行2職種のどちらで専門性を使うかを先に決めることが有効と考えられます。公開要項には選考回数や採用倍率、試験の一律形式はなく、そこを想像で埋める必要はありません。
| 経験の方向 | 応募時に具体化したい実務 | 配属・条件の確認点 |
|---|---|---|
| 投資銀行・FAS・戦略コンサル等 | 投資判断に使った分析、交渉、投資後の事業改善へ関わった範囲 | 新規案件と既存投資先支援の割合、期待される担当工程 |
| ファンド管理・金融機関・会計関連 | 組成、資金移動、決算、規制対応をどこまでつないだか | 国内外の管理対象、英語で対応する相手や実務、業務分担 |
| 両職種に共通 | 経験を活かせる役割と、入社後に補う専門領域 | 雇用区分・期間、給与内訳、試用中の条件、勤務制度の適用 |
フロント希望なら、投資先のオーナーや現場とどのように関係を築いたかまで示せると、分析資料の作成能力だけでは伝わらない強みになります。ミドルバック希望なら、正確な処理に加え、規制や契約の論点を整理し、外部専門家とどう連携したかが職務との接点になります。これは公式業務から導いた編集上の見立てです。
提示条件の確認では、持株会社の平均額と交渉するというより、想定される役割に対して何が確定報酬で、何が変動報酬かを整理します。固定残業40時間分の金額と超過時の扱い、試用期間中の条件、雇用期間の有無がそろえば、現職と比較する土台ができます。報酬の高さだけでなく、担当工程と働く時間の組み合わせに納得できるかが、この会社を選ぶ判断につながるでしょう。
まとめ:高いHD平均を入口に、投資と運営のどちらで力を発揮するかを選ぶ
マーキュリアホールディングスの平均年間給与は2,008.3万円ですが、対象は持株会社の従業員です。現在の公式募集は中核事業会社のフロント職とミドルバック職で、給与額や雇用期間は個別に明確にする必要があります。
投資先の発掘・実行から価値向上まで関わりたいならフロント、会計・規制・資金管理を横断してファンドを支えたいならミドルバックが比較の軸です。固定残業手当と実際の勤務時間、在宅制度と担当案件の運用を分けて見たうえで、自分の専門性を発揮する仕事と報酬の条件が合うかを確かめてください。
どのサービスを使えばいいか決められないとき
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参考・出典
数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。
- 第5期有価証券報告書(給与9頁・人的資本13~15頁・業績分析)
- 公式会社概要
- マーキュリアインベストメント公式募集要項(フロント・ミドルバック)
- 公式職種紹介
- 公式・働く環境と制度
- 公式社員紹介・2024年中途入社の事業投資部アナリスト
- 公式社員紹介・営業部の投資家対応
- 公式社員紹介・2018年中途入社の台湾事業統轄
- エン カイシャの評判・マーキュリアインベストメント(属性と公開冒頭のみ)
- OpenWork・マーキュリアインベストメントの公開投稿状況
- OpenMoney・2025年1月31日回答の個票(本人給与は非公開)
- 2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信原本(2026年8月13日)
- 公式IRスケジュール
- 会社発表・LOMBYへの出資(2026年9月28日)
執筆:コロ助。最終更新:2026年10月28日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

