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H2Oリテイリングの採用と年収|本体IT3職と事業会社の違い

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

エイチ・ツー・オー リテイリング(H2Oリテイリング)の平均年間給与は、2026年3月期の有価証券報告書で1,001.2万円です。これは持株会社本体の数値で、阪急阪神百貨店の販売職や、グループの食品スーパーで働く人全員の平均ではありません。中途採用を調べる際は、まず「H2O本体の専門職に応募するのか」「事業会社で店舗の仕事をするのか」を分けると、給与の比較がしやすくなります。

この記事の結論

  • 平均年収:1,001.2万円はH2O本体の数値で、店舗の待遇とは別です。
  • 中途採用:本体IT3職では、実装・顧客接点・基盤で担当が異なります。
  • 働き方:フレックスと在宅制度があり、出向・土曜出勤の記載もあります。
  • 事業の確認:増益とIT投資に加え、10月公表の情報管理上の課題も読みます。

本記事は2026年10月26日時点の公開情報をもとに、公式給与、同月更新のIT求人3件、公開口コミ、最新の決算・開示を照合しています。求人条件は募集時のモデルであり、個人の経験や選考によって決まる条件とは区別して扱います。

有報の年収は本体1,001.2万円。事業会社の給与と分けて読む

H2Oの年収を調べるときは、会社名と対象期間をそろえることが第一歩です。持株会社はグループ全体の経営や専門機能を担うため、百貨店や食品スーパーの従業員構成とは異なります。有価証券報告書によると、本体の平均年間給与は前期比3.4%増ですが、この上昇率を個人の昇給率に置き換えることはできません。

平均46.2歳・勤続18.5年の本体給与

給与・年齢・勤続年数は2026年3月期、従業員数は同年3月31日現在です。年収の水準だけでなく、その集団がどのような年齢・勤続構成かも合わせて見ると、中途入社時の提示額との違いを理解できます。

項目公式情報と対象
平均年間給与1,001.2万円(10,012千円)。H2Oリテイリング提出会社
平均年齢46.2歳。同じく提出会社
平均勤続年数18.5年。同じく提出会社
従業員数提出会社210人、臨時従業員は外数31人。連結7,775人、臨時従業員は外数16,347人
売上高1,645億4,100万円。2027年3月期第1四半期連結、2026年4~6月
営業利益72億7,800万円。同じ第1四半期連結
出典2026年3月期有価証券報告書、2027年3月期第1四半期決算短信

本体の人数は就業人員で、社外からの出向者を含みます。連結人数は他社への出向者を除き、受入出向者と執行役員を含む定義です。臨時従業員の外数は、いずれも1日8時間換算の年間平均雇用人員であり、期末に在籍するパート全員の実人数ではありません。給与には賞与と基準外賃金が含まれます。

平均1,001.2万円は、入社時の最低保証や若手社員のモデル年収を示すものではありません。平均年齢46.2歳、勤続18.5年の集団に対する年間実績なので、転職時は自分が担う専門領域と等級に対応する提示額で判断する必要があります。

阪急阪神百貨店は677.1万円、食品会社は再編前の522.1万円

同じ有報には、従業員数が多い事業会社の給与も記載されています。次の表はすべて2026年3月31日時点の会社構成に対応しています。給与の差を、同じ仕事に対する報酬差やグループ内での転籍による増額と解釈しないことが大切です。

対象会社平均年間給与平均年齢・勤続従業員数・臨時外数
H2Oリテイリング1,001.2万円46.2歳・18.5年210人・31人
阪急阪神百貨店677.1万円46.5歳・21.7年2,596人・1,467人
イズミヤ・阪急オアシス522.1万円45.2歳・20.3年1,604人・7,793人

事業会社2社も就業人員に受入出向者を含み、給与には賞与・基準外賃金を含みます。臨時従業員は1日8時間換算の年間平均です。年齢が近くても平均給与が異なることから、年齢だけでは待遇を説明できません。職種、等級、責任範囲、働く法人をそろえて比較する必要があると読み取れます。

また、イズミヤ・阪急オアシスは翌4月に合併・改称しています。522.1万円を、その後に統合された食品会社全体の最新平均として扱うことはできません。食品スーパーへの応募を考える場合は、現在の雇用主と店舗・職種別の条件を改めて見ます。

古い販売職の給与口コミは、本体IT職の相場にはしない

口コミでは、転職会議に掲載された2016年頃の20代前半・男性・非正社員の販売接客職による投稿で、非正社員として給与を比較的よいと受け止めていた趣旨が公開されています。投稿日は2016年5月20日です。これは当時の個人の経験で、現在の給与水準や全社の評価を示すものではありません。

この投稿から現在の雇用法人や本体専門職との対応を特定することはできず、具体的な年収額も本記事では採用していません。H2O名義の口コミページには店舗職の声もあるため、持株会社の平均給与と直接つなげると判断を誤ります。IT職を検討する人は、以下の実際の募集条件を給与比較の中心に据えるのが妥当です。

採用先を決める前に確認する、2026年4月の食品会社再編

H2Oグループの採用を検索すると、似た社名や旧社名が出てきます。特に関西フードマーケットは、過去の持株会社と現在の事業会社を区別すると、求人の雇用主や年収データを取り違えずに済みます。

第1四半期決算短信では、2026年4月1日にイズミヤ・阪急オアシスを存続会社として関西スーパーマーケットを吸収合併し、商号を株式会社関西フードマーケットへ変更したと説明しています。一方、それまで関西フードマーケットという名称だった会社は、同日付で十三フードマーケットへ改称しています。

したがって、古い「関西フードマーケットの社員数・給与」と、現在の食品スーパー運営会社の条件が同じとは限りません。会社名が一致していても、どの時点の法人・組織を指すのかを確認する必要があります。前章の522.1万円も、合併前のイズミヤ・阪急オアシスという対象を保った数字です。

一方、今回確認したIT3職の求人企業名は、いずれもエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社です。配属後に百貨店や食品事業のシステムへ関わることと、最初からその事業会社に雇用されることは別です。事業を横断する仕事を望む人は本体の専門職、店舗運営や売場の仕事を望む人は該当する事業会社の募集というように、入口を整理できます。

応募書類を送る段階では求人の企業名、面談では所属部門と担当事業、内定時には契約書の雇用主を照合します。特に本体の求人には出向の記載があるため、最初の契約先だけで配属先の制度を判断せず、出向した場合の指揮命令や処遇の扱いまで具体化しておくことが重要です。

現行IT3職は、実装・顧客接点・基盤で役割が異なる

中途採用の具体例として、JAC Recruitmentで公開されている2026年10月16日更新の3求人を確認しました。いずれもH2O本体の無期雇用ですが、求める成果は同じではありません。「社内SE」という広い括りより、どの利用者に何を届ける仕事かで選ぶと経験との接点が見つかります。

WEBアプリエンジニアは、自分で開発する内製化の担い手

WEBアプリエンジニアの募集では、百貨店・食品などの事業を支えるアプリの内製化を担当します。フロントエンドとバックエンドを自ら開発する業務に加え、主に社内利用者向けの企画・設計、ベンダーとの調整も含まれます。開発を外部へ依頼するだけの役割と考えると、入社後の仕事像がずれます。

必須条件は、5年以上のアプリ設計・開発・運用保守、アジャイル・DevOpsによる開発運用、Google Apps ScriptやJavaScriptなどを用いた開発保守という経験のいずれかです。小売業システムの設計・構築や情報処理技術者資格などは歓迎条件に置かれています。

編集部の見立てでは、業務部門の要望を聞き、実装し、使われ方を見て直した経験を説明しやすい人と接点があります。例えば、申請業務の処理時間を減らすために入力項目や承認手順から見直した経験なら、単なる開発言語の一覧よりも内製化への貢献を伝えやすいでしょう。これは求人内容からの応募準備の提案で、選考基準の断定ではありません。

フロントエンドPMは、EC・アプリと売場をつなぐ

フロントエンド系プロジェクトマネージャの中心は、百貨店事業のWEB・EC・スマートフォンアプリです。店舗とオンラインをつなぐ構想のもと、顧客が使う画面やサービスの設計、アプリ群の再構築、利用部門や外部ベンダーを交えた計画・進行管理を担います。

求人の必須経験は、5年以上のリーダー・マネジメント、EC・スマホアプリなどの導入、DX・IT導入のPMやリーダー、事業部門との折衝、ベンダーマネジメントのいずれかです。PMPなどの認定資格や小売業の知識は歓迎項目にあります。すべての項目を満たすことが必須とは書かれていません。

この役割では、画面を完成させることに加え、接客や販売施策とシステムの仕様をどう整合させたかが説明材料になります。担当部門ごとに異なる要望をまとめた経験、サービスを止めずに変更した経験、導入後の利用状況から改善した経験などを、自分が決めた範囲とチームの成果に分けて示すと職務との対応が明確になります。

インフラPMは、基盤の設計と事業部門への説明を担う

インフラ系PMは、クラウド、ネットワーク、デバイスなどの企画・設計とベンダー管理、構築・運用プロジェクトを担当する募集です。アプリを利用する前提となる基盤を扱うため、個別技術の経験とともに、事業を継続しながら変更を進める調整力が接点になります。

必須条件の候補には、5年以上のリーダー・管理経験、クラウド構築やデスクトップ環境導入、経営層への報告、技術ベンダーや事業部門との折衝があり、ここでも「いずれか」と示されています。職務経験の独立した欄は5年以上です。対してWEBアプリとフロントエンドPMの一般欄には3年以上があり、詳細の一部条件には5年以上が併記されています。

そのため、全職種を一律に「経験3年で応募可能」「管理経験5年が全員必須」とまとめることは避けます。自分が該当する経験の選択肢を示し、年数の適用を採用側に確かめるのが正確です。また、3求人とも職位はメンバー想定です。PMという名称だけで管理職等級や部長待遇を前提にしないほうがよいでしょう。

年収600万円以上の募集を、残業と賞与の前提まで読む

今回の3求人は給与欄の書き方が共通しています。有報の平均給与と違い、こちらは採用時のモデル条件です。上限が公開されていないため、掲載下限から昇給上限や職位別年収を計算することはできません。

月収36万円・基本給29万円と、想定残業30時間

項目3求人の掲載条件読み方
想定年収600万円以上、上限非公開月30時間の想定残業代を含む。個別決定額ではない
月収36万円以上基本給以外の部分を含む表示
月額基本給29万円以上月収との差額の詳しい構成は当該欄に明示されていない
残業手当通常の残業代「固定残業30時間」の条件としては記載されていない
賞与・昇給賞与年2回、昇給年1回・4月賞与は業績連動。経験・スキルなどを考慮して選考で決定

年収計算に30時間の残業を想定していることと、30時間分の固定残業代を支払うことは別です。また、月収36万円と基本給29万円の差7万円を、すべて固定残業代や特定の手当だと決めつけることもできません。掲載欄にない内訳は補わず、提示書で基本給、各手当、時間外賃金を分けて確認します。

現職と比べる際には、年収総額だけでなく残業の前提を合わせることが重要です。現在の年収が残業なしの額であれば、募集の600万円とそのまま比較すると働く時間の差を見落とします。一方、残業が減れば必ず同じ割合で年収が下がるとも限りません。入社等級、基本給、賞与の算定基礎を確認してから比較する必要があります。

試用3か月と、前年度賞与6.41か月分の意味

賞与は2025年度の支給実績として6.41か月分が掲載されています。ただし業績連動型であり、次年度や入社初年度の支給月数を保証する数字ではありません。入社月によって査定対象期間が変わる可能性もあるため、初年度のモデルは採用側の説明で確かめます。

雇用形態は3職とも無期雇用、試用期間は3か月です。今回使用したJACの条件欄には、試用期間中の給与・待遇がすべて同じであるという詳しい説明までは掲載されていません。「無期だから試用中も全部同じ」と補わず、試用期間に適用される賃金や制度を契約条件で確認します。

退職金制度の記載はありますが、勤続要件や計算方法までは求人欄だけでは分かりません。長期在籍を前提とする転職では、基本給や賞与と同じように、退職金の対象区分・勤続の起算点も待遇の比較に含めると判断しやすくなります。

梅田勤務・フレックスでも、出向と土曜出勤は確認したい

3職の勤務地は大阪市北区梅田の大阪ツインタワーズ・サウス14階で、大阪駅から徒歩3分と掲載されています。関西を拠点に仕事をしたい人には検討しやすい条件ですが、勤務時間、在宅勤務、異動にはそれぞれ別の注記があります。

標準7時間35分のフレックス。フルリモートは不可

フレックスタイム制で、標準労働時間は7時間35分、コアタイムはありません。就業時間欄は9時30分~18時5分、休憩60分です。在宅勤務はある一方で、フルリモートは不可と明示されています。制度名から全国の自宅で完結する勤務を想定すると、実際の出社条件と合わなくなります。

残業は月20~40時間程度という求人上の目安です。これは会社全体の直近の実績統計ではなく、個人の毎月の勤務時間を保証する数字でもありません。年収に含める想定30時間とおおむね対応する範囲ですが、配属するチームや担当工程の実態は別に確認します。

WEBアプリなら社内利用者との打ち合わせ、フロントエンドPMなら事業部門との調整、インフラPMなら構築・切り替えなど、出社や時間調整が必要になる場面は異なり得ます。これは仕事内容から考えられる論点です。面談では在宅日数の一般論だけでなく、担当業務の通常期と導入時の勤務例を聞くと、生活との両立を判断しやすくなります。

年間休日122日と、月1回程度の土曜出勤を一緒に読む

年間休日は122日、休日欄には週休2日制・土日が記載されていますが、詳細には月1回程度の土曜出勤もあります。したがって、毎週必ず土日が休みであるとは紹介できません。年間カレンダーと土曜出勤の扱いを確認して、家庭の予定や通院など固定日程と合うか検討します。

有給休暇は試用期間満了後、3か月経過で10日付与という条件です。別途、アニバーサリー休暇2日、ボランティア休暇1日、リフレッシュ休暇や慶弔休暇が掲載されています。これらの制度が年間休日122日にどのように含まれるか、個人にいつ適用されるかは一律に足し算せず、就業規則・採用条件で確認します。

入社直後に休暇の予定がある場合は、付与前の3か月をどう扱うかが実務的な確認点になります。制度が存在することと、初日から希望日に利用できることは異なるため、内定後の条件確認で具体的な日付を伝えるほうが認識を合わせやすいでしょう。

「当面転勤なし」と「出向あり」は両立する条件

勤務地変更の範囲は会社の定める事業所、転勤は当面なし、出向はありと記載されています。現在の勤務地が梅田であることと、雇用期間を通じて勤務地・所属が固定されることは同じではありません。仕事内容の変更範囲にも会社の指示する業務が示されています。

特にグループ横断のIT職では、H2O本体に在籍しながらどの事業を担当するかによって、協働する相手や現場との距離が変わり得ます。求人の「出向あり」から具体的な出向先を推測するのではなく、初期配属、想定される出向の有無、給与・評価制度の適用、通勤可能な範囲を確認することが必要です。

編集部の見解として、全国転勤を避けたい人には検討余地がある一方、梅田の同じオフィスだけで長く働くことが絶対条件の人は、より細かな条件照合が必要です。勤務地の見出しより、変更範囲と出向の注記が転職判断を左右する募集といえます。

IT内製化の現場に、自分の経験をどう持ち込むか

H2OのIT職を選ぶ理由は、百貨店や食品スーパーという実店舗の業務に技術を結びつけられることにあります。統合報告書にある投資計画と人材の説明を、担当予定の仕事に引き寄せて読むと、ブランドの印象だけでは分からない働きがいの候補が見えてきます。

259億円は3年間のIT投資計画。内製化の成果は時点をそろえる

統合報告書2026では、IT・デジタル投資について2021~2023年度の実績243億円と、2024~2026年度の計画259億円を示しています。259億円は単年度の採用予算ではなく、3年間の投資計画です。採用人数の増加や特定チームの予算をそのまま示す数字でもありません。

内製化の例としては、社内申請フローの電子化や百貨店の移動販売スケジュール調整が紹介され、2025年度第1四半期までに63のアプリ・サイトを内製化したと説明されています。報告書が2026年に公表されたからといって、63を2026年10月時点の最新累計と読み替えないことも大切です。

これらの具体例からは、大規模な顧客向けサービスだけでなく、店舗や社内の日々の手続きを改善する仕事も含まれることが分かります。開発者が新技術を導入すること自体より、現場で発生している手間を捉え、実際に使える仕組みへ落とす経験が接点になります。

同報告書は、現場の利用者によるノーコードなどの活用と、IT部門による開発・運用でのAI活用を分けて説明しています。編集部の見立てでは、専門職には自分だけが作れる仕組みを増やす役割に加え、現場が安全に使い続けられる設計や標準化への貢献も考えられます。担当する開発範囲、現場が変更できる範囲、保守の責任分担を聞くと仕事の奥行きが見えます。

社員紹介の魅力と、組織調査の課題を両方読む

公式の統合報告書では、インターネットサービス企業から転職した事業開発担当者が、実店舗で顧客と接する事業への関心を語っています。企業が選定した社員紹介であり、中途入社者全体の評判ではありませんが、オンラインの経験を店舗ビジネスへつなげたい人にとっては仕事選びの具体的な参考例です。

一方、同報告書は2025年度にグループで実施したエンゲージメント調査について、小売・流通業界の平均より2.9ポイント低い結果も示しています。この差は離職率や「不満を持つ人の割合」ではありません。本体だけの数値でもなく、グループ全体の組織づくりを考える材料です。

これらを合わせると、「実店舗の事業に触れられる魅力」と「組織の状態が全社・全職場で同じとは限らないこと」を分けて評価できます。応募部署では、現場の意見を開発計画へ反映する機会、キャリア採用者が提案できる範囲、他社・他部門から来た人との協働の進め方などが確認点になります。良い紹介記事だけで社風を決めず、配属先の実例を確かめるための手掛かりとして使います。

最新決算と情報管理の課題を、転職判断に反映する

2026年10月26日時点では、2027年3月期第1四半期決算が公表済みで、第2四半期決算発表は11月4日予定です。直近の増益を確認すると同時に、10月に公表された不正アクセスについても、その時点で判明した事実と調査中の事項を分けて読む必要があります。

第1四半期は増益。ただし百貨店と食品で動きが異なる

決算短信では、2026年4~6月の連結売上高は前年同期比0.5%増の1,645億4,100万円、営業利益は32.2%増の72億7,800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は157.9%増の102億6,500万円です。売上の伸びより利益の伸びが大きい四半期でした。

決算説明資料にある総額売上高は2,906億9,600万円で、会計上の売上高1,645億4,100万円とは別の指標です。数字の大きいほうを売上高として置き換えたり、違う基準の前年比と比較したりしないことが重要です。また、純利益の増加には投資有価証券売却益の増加も影響しており、店舗営業の改善だけで説明することはできません。

部門別の営業利益では、百貨店事業が57億6,200万円と増加した一方、食品事業は17億4,500万円で前年同期を下回っています。商業施設事業は18億3,300万円です。グループ合計の増益だけで、どの部門も同じ経営環境だと見るのは適切ではありません。

IT職の応募では、担当予定の事業により求められる改善の優先順位が違う可能性があります。顧客接点を拡大する開発なのか、食品事業の日々の作業を改善する開発なのか、基盤を共通化する仕事なのかを把握すると、事業状況と自分の役割をつなげて考えられます。利益の数字から個人の賞与や仕事量を推測するのではなく、担当事業と投資の目的を確かめる材料にします。

10月19日公表の不正アクセスは、確認済みと調査中を区別する

H2Oと阪急阪神百貨店は2026年10月19日、予約サイトなどへの不正アクセスについて公表しました。予約サイトを経由したH2O ID顧客情報約126万件の一部漏えいが判明した一方、HANKYU HANSHIN E-STORESと阪急阪神リモオーダーについては、顧客情報が漏えいした可能性を調査中としています。3サービスすべてで同じ規模の漏えいが確定した、という意味ではありません。

公表文では対象サービスを停止し、安全性の確認後に再開する方針を示しています。ログインパスワードの漏えいや二次被害が確認されていないという説明も、10月19日時点のものです。本記事では復旧完了や調査終結を断定していません。

編集部の見解として、IT転職では開発投資の規模だけでなく、顧客情報を扱う仕組みの責任分担や障害・事故時の連携を確認する重要性が増す出来事です。ただし、公表内容から特定の採用職種の責任、従業員の長時間労働、採用停止などを推測することはできません。応募時点の追加公表と、配属部署に求められる役割を分けて確認します。

応募では、技術名よりも事業に届けた成果を具体化する

今回の3求人に共通するのは、技術と事業部門の間をつなぐ仕事が含まれることです。応募書類では使った技術の列挙に加え、誰の課題をどう変えたか、自分の実装・判断・調整の範囲はどこかを示すと、各職務との対応が伝わります。

応募先経験を整理する切り口職務との対応
WEBアプリ社内利用者の作業を理解し、自ら開発・改善した成果内製化、フロント・バックの実装、運用保守
フロントエンドPM顧客向けサービスで事業部門と合意し、導入を進めた成果EC・アプリの構想、UI、複数関係者のプロジェクト管理
インフラPM基盤の制約・移行・運用を整理し、関係者に説明した成果クラウド・ネットワーク・デバイス、経営層への報告、構築運用

これは公開求人から整理した応募準備の観点です。小売業での経験が歓迎される職種であっても、他業界の経験がそのまま認められるかは個別選考によります。例えば大量の利用者が使う仕組みや、停止時間に制約があるシステムの経験なら、技術名より運用上の課題と解決過程を説明するほうが、事業との接点を示せます。

選考プロセスの掲載は、WEBアプリとフロントエンドPMが面接2~3回、インフラPMが2回で、いずれも適性試験があります。最終的な回数や確認内容は案内に従います。一般欄の経験年数と詳細条件の違いがある場合は、応募できるかを自己判断だけで切り捨てず、該当する必須経験を示して確認するのが実務的です。

内定後は、まず雇用主・配属と出向の想定を確認し、次に基本給・手当・残業・賞与の条件、最後に試用中の扱いと勤務カレンダーを照合すると、求人の見出しだけで残りやすい認識差を減らせます。平均給与の高さより、自分の役割に対する報酬と働き方が納得できるかを判断の中心に置きます。

まとめ:H2O本体の専門職として、担当する事業と条件を選ぶ

H2Oリテイリングの平均年収1,001.2万円は、持株会社本体の給与です。百貨店や食品スーパーの条件とは分け、食品会社の2026年4月再編による名称・対象の変化にも注意が必要です。

現行IT3職は、内製開発、顧客接点のプロジェクト、インフラ基盤で役割が異なります。募集年収の残業前提、フレックスと在宅勤務の範囲、出向・土曜出勤を照合したうえで、実店舗の事業に自分の経験をどう結びつけたいかを考えると、応募先を選びやすくなります。事業の増益や投資計画と、情報管理上の課題を両方確認し、担当部署の具体的な説明をもとに判断しましょう。

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参考・出典

数値は対象年度・母集団を確認した公式資料を使用し、口コミは個人の経験として扱っています。

執筆:コロ助。最終更新:2026年10月26日。公式情報・口コミ傾向・推定情報を分けて編集しています。個別の待遇・配属・募集状況は応募先の案内と内定時の労働条件通知書で確認してください。

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企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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