アンテロープの評判は?就職191人と厚労省データで見る強み

アンテロープキャリアコンサルティングの許可番号と就職者数・手数料実績率を示したアイキャッチ画像
コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

アンテロープキャリアコンサルティング(以下、アンテロープ)を調べると、「コンサル・金融に強い」「PE・投資ファンドの求人がある」という説明が並びます。言っていることは合っているのかもしれませんが、根拠が書かれていません。

この記事では、その評判が公的なデータで裏づけられるかどうかを確認します。使うのは、厚生労働省 人材サービス総合サイトに登録された公表義務データだけです。口コミは1件も使いません。

結論から書きます。「経営・金融の領域が中心である」ことは、公的な登録内容から読み取れました。ただし、読み取れないことも同じくらいはっきりしています。

結論|専門特化は登録内容から読み取れる。ただし離職率は算出できない

確認項目 結果 根拠
許可の有無 有料職業紹介事業許可 13-ユ-040484 人材サービス総合サイト
許可届出受理年月日 平成14年5月1日(2002年)=24年 同上
事業主名称 アンテロープキャリアコンサルティング株式会社 同上
事業所 登録は1か所(東京都千代田区内幸町・富国生命ビル) 同上
取扱職種(届出事項) 専門的・技術的職業、管理的職業、事務的職業、販売の職業、製造・製作の職業 同上
取扱地域 国内のみ 同上
年間就職者数 令和7年度191人(6年通算969人) 同上
手数料実績率 013 経営・金融・保険の専門的職業 81.0% / 048 営業の職業 10.0%(令和7年度) 同上
手数料・返戻金制度 いずれも「有」。手数料表・返戻金制度の書面が掲示されている 同上
6か月以内離職率 算出できない(分母の「うち無期」が全年度で未登録) 同上
6か月以内離職者数 令和7年度4人(6年通算14人) 同上
第三者認定 備考欄に登録なし 同上

向いている人:コンサルティングファーム・金融・投資ファンドなど、経営や金融の専門職を志望している人。少人数の事業者でも構わないので、領域に詳しい相手と話したい人。

慎重に考えたい人:定着率の実績を数字で確認してから決めたい人。この事業者は離職率を計算するための分母が公的データに登録されていないため、確認する方法がありません。地方や海外での勤務を前提にしている人も、登録上の取扱地域は国内のみです。

この記事の調査条件

  • 厚生労働省 人材サービス総合サイト……許可番号13-ユ-040484の職業紹介事業詳細。就職者数・6か月以内離職者数・離職が判明せず・取扱職種・取扱地域・職種別手数料実績率・備考。表のセル結合(colspan/rowspan)を実測して列の対応を確定
  • 職業安定法(昭和二十二年法律第百四十一号)および同施行規則の条文
  • 確認日:2026年9月17日
  • 口コミサイトの体験談・評点・推定値は、いずれも根拠に使っていません

事業者の見分け方そのものは特化型エージェントの規模を、どう受け止めるかに手順としてまとめています。この記事は、その手順を1つの事業者に当てはめた結果です。

アンテロープキャリアコンサルティングの許可番号と就職者数・手数料実績率を示したアイキャッチ画像

「取扱職種」はキャッチコピーではなく、届け出た内容そのもの

まず、この記事でいちばん使える欄の説明をします。人材サービス総合サイトの「取扱職種」は、事業者が自分のサイトに書いたキャッチコピーではありません。

有料職業紹介事業者には、取扱職種の範囲等を定めたら厚生労働大臣に届け出る義務があります(職業安定法32条の12第1項。変更したときも同じです)。つまりこの欄は、行政に届け出た内容です。

そして、この届出には効果があります。同条2項により、求人受理の原則(5条の6第1項)と求職受理の義務(5条の7第1項)が、届け出た範囲の中でだけ働くことになります。

求職の申込みについての条文はこうです。

公共職業安定所、特定地方公共団体及び職業紹介事業者は、求職の申込みは全て受理しなければならない。ただし、その申込みの内容が法令に違反するときは、これを受理しないことができる。
(職業安定法5条の7第1項)

原則は「全件受理」です。その原則の射程が、届け出た取扱職種の範囲に絞られる、という構造になっています。

ここを取り違えないでください。届け出た範囲の外は「受理してはいけない」のではなく、「受理する義務がない」のです。範囲外だから門前払いされる、という話ではありません。

アンテロープの登録内容

項目 厚生労働省への登録値
取扱職種 専門的・技術的職業、管理的職業、事務的職業、販売の職業、製造・製作の職業
取扱地域 国内
得意とする職種 (記載なし)
手数料 有
返戻金制度 有
備考 (記載なし)

読み取れることを、正直に書きます。

①「コンサル・金融特化」を直接示す登録はありません。取扱職種は5分類で、専門的・技術的職業や管理的職業だけでなく、事務的職業・販売の職業・製造・製作の職業まで含まれています。登録の幅そのものは、特化型というより広めです。

②「得意とする職種」の欄は空欄です。この欄に何かを書くかどうかは事業者次第で、空欄であること自体を欠点として読む必要はありません。ただし、「◯◯に強い」という主張を公的な登録で裏づけることは、この欄からはできません。

③取扱地域は国内のみです。海外拠点への転職を前提にしている場合、登録の範囲外になります。

「何に強いか」の手がかりは、手数料実績率の側にある

では特化を示すものが何もないかというと、そうではありません。別の欄に手がかりがあります。

2025年4月から、有料職業紹介事業者は取扱職種ごとの手数料の実績も公表することになりました(職業安定法32条の16第3項、施行規則24条の8第3項)。アンテロープの登録はこうです。

取扱業務の職種 手数料実績率・額(令和7年度)
013 経営・金融・保険の専門的職業 81.0%
048 営業の職業 10.0%

登録されているのは2職種で、最上段が「経営・金融・保険の専門的職業」です。取扱職種として届け出た5分類のうち、実際に手数料の実績が登録されているのはこの2つ、ということになります。

ここが、この事業者の中身をいちばんよく表している欄です。コンサルティング・金融・投資ファンドといった領域は、職業分類上「経営・金融・保険の専門的職業」に入ります。その職種が実績の筆頭に来ていることは、評判の言う「コンサル・金融に強い」と整合します。

同じ事業者の中で、013の81.0%と048の10.0%には8倍以上の開きがあります。ただし、率の高低は、紹介1件あたりに求人企業が払う手数料の水準を示すもので、紹介した人数の多さを示すものではありません。

注意点を3つ付けます。

  • 「手数料実績率」は離職率ではありません。同じ詳細ページに並ぶため取り違えやすい欄です。求人企業が払う紹介手数料の実績率であり、求職者が払う金額ではありません
  • 当サイトは、この率の業界平均を示す一次データを持っていません。したがって、この率が高いか低いかの評価はしません。書けるのは「この事業者の登録値はこうである」までです
  • どの職種が公表対象に選ばれるかの基準(職業安定局長の定め)を当サイトでは確認できていません。そのため、「この2職種以外は扱っていない」とは書きません。登録されているのが2職種だ、という事実までです

なお、率の分母が何かについての説明は詳細ページに付いていません。そのため当サイトでは、この率を使って「年収◯万円ならいくら」という金額換算をしません。

就職者数の推移|6年で969人

許可番号13-ユ-040484に登録された年度別の実績です。列の対応はヘッダー構造を実測して確認しています。

情報登録年度 就職者(4か月以上・有期及び無期) うち無期 6か月以内離職者 離職が判明せず
令和2年度 94人 -(未登録) 3人 -(未登録)
令和3年度 146人 -(未登録) 2人 -(未登録)
令和4年度 193人 -(未登録) 2人 -(未登録)
令和5年度 183人 -(未登録) 1人 -(未登録)
令和6年度 162人 -(未登録) 2人 -(未登録)
令和7年度 191人 -(未登録) 4人 -(未登録)

6年通算で969人です。令和2年度の94人から令和7年度の191人まで、規模はおよそ2倍になっています。最も多いのは令和4年度の193人で、そこから令和6年度にいったん162人まで下がり、令和7年度に191人へ戻っています。

規模が小さいこと自体は、欠点ではありません。当サイトは、少人数を丁寧に見る事業者が実在することを前提にしています。専門領域に絞った事業者であれば、この規模になるのは自然です。

ただし、選択肢の量を大手と同じだけ期待すると合いません。併用を前提に使うのが現実的です。

6か月以内離職率が計算できない理由

ここは、この事業者についていちばん正直に書かなければならないところです。

当サイトがエージェントを評価するときの中心的な指標は、6か月以内離職率です。計算式は決まっています。

6か月以内離職率 = 離職者数 ÷ 無期雇用で就職した人の数

分母は「就職者」全体ではなく、「うち無期」の欄です。ここを取り違えると数字が大きく狂います。

アンテロープの「うち無期」は、令和2年度から令和7年度まで全年度が「-(未登録)」です。

この「-」は、ゼロを意味する記号ではありません。数値が登録されていない、という意味です。ゼロと読むと「無期雇用での紹介が1件もない」ことになってしまいますが、そうは読めません。

未登録であること自体を、違反とは書きません

有料職業紹介事業者には、就職した人の数などについて情報提供を行う義務があります。職業安定法32条の16第3項の条文はこうです。

有料職業紹介事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、当該有料職業紹介事業者の紹介により就職した者の数、当該有料職業紹介事業者の紹介により就職した者(期間の定めのない労働契約を締結した者に限る。)のうち離職した者(解雇により離職した者その他厚生労働省令で定める者を除く。)の数、手数料に関する事項その他厚生労働省令で定める事項に関し情報の提供を行わなければならない。

ただし、その方法は「厚生労働省令で定めるところにより」とされています。人材サービス総合サイトは厚生労働省が用意した仕組みですが、ここの特定の欄が埋まっていないことをもって「法令違反」と決めつけることはできません。理由も公表されていません。

言えるのは1つだけです。この事業者の6か月以内離職率を、公的データから確認する方法がない。

離職者数そのものは登録されている

一方で、離職者数の欄は6年分すべて埋まっています。令和2年度から順に3人・2人・2人・1人・2人・4人で、6年通算14人です。

追跡を放棄している事業者ではないということです。「離職が判明せず」の欄も未登録ですが、離職者数が毎年登録されている以上、把握の作業自体は行われていると読むのが自然です。

ただし、この14人という数字だけを他社と比べないでください。母数がわからないからです。離職率は必ず母数とセットで見るもので、分母のない離職者数は比較の材料になりません。

手数料と返戻金制度の書面は掲示されている

人材サービス総合サイトには、手数料表と返戻金制度の書面が、いずれも「有」として登録されています。厚生労働省のサーバ上にPDFが掲示されており、誰でも閲覧できます。

返戻金制度とは、紹介した人が早期に離職した場合などに、求人企業から受け取った手数料の全部または一部を返す制度のことです(職業安定法施行規則24条の5第1項2号)。

求職者が受け取るお金ではありません。求人企業と事業者の間の取り決めです。ただし、制度があること自体は、早期離職に対して事業者側にも金銭的な責任が生じる仕組みがあることを意味します。

登録した後に、事業者が説明すべきこと

これはアンテロープに限りませんが、知っておくと役に立つ条文があります。

有料職業紹介事業者は、取扱職種の範囲等・手数料に関する事項・苦情の処理に関する事項などを、求人者と求職者に明示しなければなりません(職業安定法32条の13)。明示すべき事項には、個人情報の取扱いに関する事項と返戻金制度に関する事項も含まれます(施行規則24条の5第1項1号・2号)。

時期も決まっています。「求人の申込み又は求職の申込みを受理した後、速やかに」です(同条2項)。

ここに2つの限定があります。両方とも落とすと事実誤りになります。

  • 義務が発生するのは「求職の申込みが受理された後」です。問い合わせただけ・面談を予約しただけの段階では、まだ発生しません
  • 同条2項にはただし書があります。緊急の必要があってあらかじめ所定の方法によれない場合の例外が定められているため、「必ず受理後すぐに書面で届く」とは書けません

それでも、登録したのに手数料や返戻金の説明が一切ないときに、根拠として示せる条文があることは知っておいて損がありません。

第三者認定の登録はない

備考欄は空欄で、職業紹介優良事業者などの認定の登録はありません。

これは問題ではありません。この種の認定は法律上の義務ではなく、受けていないことが品質の低さを示すわけではないからです。当サイトは、認定があれば加点材料として扱いますが、ないことを減点材料としては扱いません。

なお、こうした認定制度について正確に書いておくと、「職業紹介優良事業者」の認定を行っているのは厚生労働省そのものではなく、厚生労働省の委託を受けた一般社団法人日本人材紹介事業協会です。他社の説明で「厚生労働省より認定」と書かれているのを見かけますが、当サイトはこの表記を使いません。

公的データが答えていないこと

ここまでで確認できたことには、はっきりした限界があります。

  • 担当者の質……コンサルタントは個人差が大きく、公表データには出ません
  • 求人の中身……どのファーム・どの金融機関の求人を持っているかは、公表データの項目にありません
  • 年収が上がるかどうか……公表データに年収の項目はありません
  • 定着率……分母が未登録のため算出できません
  • 「PEに強い」の実体……職業分類は「経営・金融・保険の専門的職業」までの粒度で、投資ファンドという単位では登録されていません

口コミが無意味という話ではありません。数字でわかることと、体験でしかわからないことを分けて見る、という話です。

使わなくていい人

当サイトはどの記事にもこれを書いています。

  • 経営・金融以外の領域を志望している人……取扱職種の届出には幅がありますが、手数料実績が登録されているのは2職種です
  • 海外での勤務を前提にしている人……登録上の取扱地域は国内のみです
  • 求人の選択肢を量で確保したい人……年間の就職者数から見て、量では大手に及びません
  • 定着率の数字で事業者を選びたい人……この事業者では算出できません

使う価値がある場合

  • コンサルティングファーム・金融・投資ファンドを志望している人……手数料実績率の登録は、この領域が取引の中心にあることを示す手がかりです
  • すでに大手にも登録していて、専門領域の話ができる相手を追加したい人……併用を止める理由はありません
  • 許可の内容まで確認してから登録先を決めたい人……この事業者は許可番号で照会でき、手数料表も返戻金制度の書面も掲示されています

よくある質問

アンテロープの正式名称は何ですか

アンテロープキャリアコンサルティング株式会社です。厚生労働省の登録もこの名称で、事業所の登録は東京都千代田区内幸町の富国生命ビル1か所です。

アンテロープは本当にコンサル・金融に強いのですか

公的データで言えるのは、職種別の手数料実績率に「013 経営・金融・保険の専門的職業」が81.0%として登録されている(令和7年度)ところまでです。取扱職種の届出は5分類あり、この欄だけで「特化している」と断定はできません。ただし、実績が登録されている2職種の筆頭が経営・金融・保険の専門的職業であることは、評判の内容と整合します。

離職率はどれくらいですか

算出できません。計算に必要な「無期雇用で就職した人の数」が、令和2年度から令和7年度まで全年度で未登録だからです。「-」はゼロではなく、未登録を意味します。離職者数そのものは登録されており、6年通算で14人です。ただし母数がないため、この数字だけで他社と比べることはできません。

就職者が年間191人というのは少ないですか

規模が小さいこと自体は問題ではありません。専門領域に絞った事業者であれば自然な規模です。ただし、求人の選択肢の量は事業者の規模に比例します。1社に絞らず、大手と併用するのが現実的です。

料金はかかりますか

求職者から手数料を取ることは、職業安定法32条の3第2項で原則として禁止されています。例外は職業安定法施行規則20条2項に定められており、芸能家・モデルの職業に紹介する場合と、科学技術者・経営管理者・熟練技能者の職業で賃金が厚生労働大臣の定める額を超える場合に限られます。個別の求人がこの例外に当たるかまでは当サイトでは判断できないため、費用の有無は事業者の案内で確認してください。手数料は原則として求人企業側が負担する仕組みで、この事業者の手数料表も厚生労働省のサーバ上に掲示されています。

手数料実績率81.0%は、私が払う金額ですか

違います。手数料実績率は求人企業が払う紹介手数料の実績率で、求職者が払う金額ではありません。同じ詳細ページに離職率の欄と並んでいるため取り違えやすいところですが、別の数字です。

まとめ

  • アンテロープキャリアコンサルティングは有料職業紹介事業許可 13-ユ-040484を受けた事業者。許可届出受理年月日は平成14年5月1日(2002年)で事業歴24年
  • 事業所の登録は1か所(東京都千代田区内幸町・富国生命ビル)
  • 取扱職種は職業安定法32条の12第1項に基づく届出事項。キャッチコピーではなく届け出た内容そのもの。登録は5分類で、特化を直接示す登録ではない
  • 「得意とする職種」欄は空欄。ここから「◯◯に強い」を裏づけることはできない
  • 特化の手がかりは職種別の手数料実績率。登録は013 経営・金融・保険の専門的職業 81.0%と048 営業の職業 10.0%(令和7年度)で、筆頭が経営・金融・保険の専門的職業
  • 手数料実績率は求人企業が払う率であり、離職率でも求職者の費用でもない。業界平均の一次データを当サイトは持たないため、高い・低いの評価はしない
  • 取扱地域は国内のみ
  • 年間就職者数は令和7年度191人、6年通算969人。令和2年度の94人からおよそ2倍
  • 6か月以内離職率は算出できない。分母の「うち無期」が全年度で未登録。「-」はゼロではなく未登録
  • 未登録をもって法令違反とは書かない。情報提供の方法は厚生労働省令に委ねられている。言えるのは「公的データから確認する方法がない」まで
  • 離職者数そのものは6年分すべて登録されており、通算14人。ただし母数がないため比較には使えない
  • 手数料表・返戻金制度の書面はいずれも掲示済み
  • 備考欄に第三者認定の登録はない。認定は法律上の義務ではないため、減点材料にはしない

「評判は本当か」を確かめたくてこの記事に来た方への答えです。経営・金融の領域が取引の中心にあることは、公的な登録から読み取れました。一方で、定着率で判断したい人にとっては、判断材料が公的データに存在しません。この2つを踏まえたうえで、登録して話を聞くかどうかを決めてください。

※本記事の数値は、厚生労働省 人材サービス総合サイトの公開情報にもとづき、2026年9月17日時点で確認したものです。

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参考・出典

著者紹介
コロ助
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企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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