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オカムラの評判と年収852.9万円|勤続17.3年でも口コミ2.98に割れる理由

コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

この記事の結論

  • 年収:有報の平均年間給与は852.9万円で、オフィス家具3強で最高水準
  • 定着:平均勤続17.3年と長いが、OpenWork総合は2.98と満足度は伸び悩む
  • 配属リスク:オフィス環境は増益、商環境は減益、物流システムは営業赤字
  • 判断軸:安定と高年収を取るか、年功色と人員不足を許容できるかで分かれる

株式会社オカムラ(証券コード7994・東証プライム市場)は、オフィスチェア「Contessa」「Sylphy」などで知られるオフィス家具国内大手3社の一角です。2018年4月1日に「株式会社岡村製作所」から現社名へ商号変更しているため、いま手元にある机や椅子に「岡村製作所」の刻印があっても、それは現在のオカムラと同じ会社です。なお検索結果には芸人・ミュージシャンなどの同姓の人物や、青森でサーモン養殖を手がける「オカムラ食品工業」といったまったく別の法人・人物が多数混ざります。この記事が扱うのは証券コード7994・横浜市西区に本社を置くオフィス家具メーカーのオカムラです。第91期(2026年3月期)有価証券報告書の実額と口コミ傾向を分けて整理し、転職・就職の判断材料になる形でお届けします。

オカムラ(旧・岡村製作所)はどんな会社か|3事業構成と社名変更の経緯

結論として、オカムラは「オフィス家具メーカー」という言葉から想像するより、はるかに幅の広い製造業です。ここを理解しておくと、求人票に書かれた事業部名の意味と、入社後に見る景色の違いが読み解けるようになります。

1945年10月創業。有価証券報告書によると、資本金は186億7,000万円、本社は神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 天理ビル19階に置かれています。代表者は中村雅行 代表取締役 社長執行役員です(公式情報)。事業は次の3本柱に、自動車用パワートレーン部品などの「その他」を加えた構成です。

  • オフィス環境事業:オフィスチェア・デスク・収納・間仕切りに加え、働き方コンサルティングから設計・施工・保守までを一貫して手がける主力事業
  • 商環境事業:スーパー・ドラッグストア・コンビニ向けの陳列什器、冷凍冷蔵ショーケース、店舗内装
  • 物流システム事業:自動倉庫・搬送システム・物流ロボットなどのマテリアルハンドリング

2026年3月期のセグメント別売上高は、オフィス環境事業1,919億円、商環境事業1,162億円、物流システム事業147億円、その他63億円。売上の約58%をオフィス環境事業が占め、約35%を商環境事業が占める構成です。つまりオカムラは「オフィス家具の会社」であると同時に、小売業の店舗づくりを支える会社でもあります。この二面性は、営業職・設計職として関わる顧客業界がまったく変わることを意味します。

社名変更については、2017年6月に発表し2018年4月1日付で「岡村製作所」から「オカムラ」へ統一されました。ロゴ・略称として長く使われてきた呼称に社名を合わせた形で、商号変更から8年が経過しています。さらに2026年6月1日からは「HUMAN-ORIENTED COMPANY(人を起点に考える企業)」を目指す姿として掲げるリブランディングを実施し、新しいシンボルマークを制定しました。求職者から見ると、企業イメージそのものを更新している過渡期にある会社だと言えます。

資本構成も特徴的です。2026年3月31日現在の大株主は、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)11.54%、日本カストディ銀行(信託口)6.66%に続き、第3位がオカムラグループ従業員持株会で6.06%、第4位が日本製鉄で5.60%。さらにオカムラ協力会持株会3.80%、オカムラディーラー共栄会1.89%と、従業員と取引先の持株会が合計で約11.7%を保有しています。親会社・支配株主は存在しません。従業員と販売網が株主として名を連ねる構造は、良くも悪くも社内外の関係者の意向が経営に反映されやすい体質を示唆します(推定情報)。

オカムラの公式データ一覧(有価証券報告書ベース)

本記事で扱う公式数値を一覧で確認できます。公式情報として、最新の正確な数値は公式IRページで再確認してください。すべて第91期(2025年4月1日〜2026年3月31日/2026年3月期、2026年6月22日提出)の有価証券報告書および決算短信の実額です。

項目内容
商号株式会社オカムラ(旧・株式会社岡村製作所、2018年4月1日商号変更)
証券コード/市場7994/東京証券取引所プライム市場
本社所在地神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 天理ビル19階
創業1945年10月
資本金186億7,000万円
平均年間給与852.9万円(8,529千円・提出会社単体/賞与および基準外賃金を含む)
平均年齢42.1歳(提出会社単体)
平均勤続年数17.3年(提出会社単体)
従業員数連結6,082名/提出会社単体4,494名(2026年3月31日現在)
売上高3,290億3,100万円(連結・前期比+4.6%/過去最高)
営業利益241億4,400万円(連結・前期比+0.9%/過去最高/営業利益率7.34%)
経常利益/当期純利益258億3,900万円/224億1,600万円(EPS236.8円)
翌期会社予想2027年3月期 売上高3,470億円・営業利益260億円
出典第91期(2026年3月期)有価証券報告書/2026年3月期決算短信・決算説明資料

なお離職率および職種別・年齢別の年収は、有価証券報告書では開示されていません。これらは口コミ情報や求人票から推測するしかない項目であるため、本記事でも公式数値とは明確に区別して扱います。

オカムラの平均年収852.9万円を有報で分解する

先に結論を書きます。オカムラの平均年間給与852.9万円は、オフィス家具3強で最も高い水準です。しかも直近2期で急伸しており、古い数値を引用している媒体を見ていると実態を読み違えます。ここでは公式の平均値、その推移、口コミベースの年収との差、確認すべきポイントの順に整理します。

直近3期の平均年間給与は737万円→812万円→852.9万円

有価証券報告書「従業員の状況」によると、提出会社(単体)の平均年間給与は次のように推移しています(公式情報)。

対象期平均年間給与前期比
2024年3月期(第89期)約737万円—
2025年3月期(第90期)約812万円約+75万円
2026年3月期(第91期)852.9万円約+41万円(+4.9%)

2期で約115万円、率にして約16%の増加です。オフィス環境事業の好調と、この間の物価・賃上げ局面が重なった結果と考えられます(推定情報)。転職検討者にとって重要なのは、ネット上の年収まとめ記事の多くが737万円台や800万円未満の古い期の数値を掲載している点です。面接や条件交渉の前提として、最新期である852.9万円を基準に考えるほうが実態に近くなります。

この数値は賞与および基準外賃金(残業手当等)を含む金額で、平均年齢42.1歳・平均勤続17.3年の集団の平均です。したがって20代・30代前半の実感値は、この平均を大きく下回ると考えるのが自然です(推定情報)。

口コミベースの平均年収501万円との差はどこから生まれるか

エン カイシャの評判に掲載されている口コミ平均年収は501万円(97人回答・レンジ220万〜1,100万円)で、有報の852.9万円とは350万円以上の開きがあります。この差は「有報が盛っている」という話ではなく、母集団の違いで説明できます(推定情報)。

  • 年齢構成:有報は40代管理職層を含む全社平均。口コミは20〜30代の投稿が相対的に多くなりやすい
  • 在籍法人の違い:連結6,082名に対し提出会社単体は4,494名。差の約1,588名はエヌエスオカムラ(岩手県釜石市)、山陽オカムラ(岡山県高梁市)、富士精工(石川県能美市)などの生産子会社や販売・サービス子会社の在籍者で、これらグループ会社の給与水準は有報の852.9万円とは別です
  • 投稿時期:口コミは数年前の在籍者の投稿も含む。前述のとおり直近2期で年収は大きく上がっています

ポイントは、オカムラが持株会社ではなく事業会社そのものだという点です。単体4,494名/連結6,082名と乖離が1.4倍程度に収まっているため、有報の852.9万円は「本体正社員の実態にかなり近い数字」と評価できます。ただし応募先が本体なのかグループ会社なのかによって、想定すべき水準は変わります。求人票の雇用主名は必ず確認してください。

賞与・昇給の口コミ傾向と、内定前に確認すべきこと

口コミ傾向としては、OpenWork・エン カイシャの評判の投稿に「残業代はきちんと支給される」という声がある一方で、「年功序列色が強く昇給ペースが緩やか」「賞与は同業と比べて特別高いわけではない」という指摘も見られます。平均勤続17.3年という数字は、長く在籍するほど積み上がる給与カーブの存在を裏づけます(推定情報)。

裏を返せば、中途入社で短期に大きく年収を伸ばすタイプの会社ではない可能性があります。中途で応募する場合、内定時に確認しておきたいのは次の3点です。

  • 提示年収の内訳(基本給・固定的な手当・賞与の想定月数・残業代の扱い)
  • 前職経験がどの等級・号俸に読み替えられるか(年功的な運用では入口の等級がその後を左右します)
  • 配属予定事業部と、その事業部の直近業績(次章で述べるとおり、事業部ごとに損益が大きく異なります)

過去最高益でも「一本足」|セグメント別損益が示す配属リスク

この記事で最もお伝えしたいのがこの章です。オカムラは2026年3月期に売上・営業利益とも過去最高を更新しましたが、その中身は主力1事業の独り勝ちでした。会社全体の数字だけを見て入社を決めると、配属先によって想定と大きく違う環境に置かれる可能性があります。

セグメント売上高(2026年3月期)営業利益前期比(営業利益)
オフィス環境事業1,919億円(+14.6%・過去最高)226億30百万円+30.3%
商環境事業1,162億円(▲1.8%)28億円▲41.6%
物流システム事業147億円(▲34.9%)△14億70百万円営業赤字に転落
その他(パワートレーン等)63億円(+1.3%)1億82百万円—

出典は2026年3月期決算短信・決算説明資料です(公式情報)。

オフィス環境事業:全社の利益をほぼ一手に稼ぐ主力

売上1,919億円・営業利益226億30百万円(+30.3%)と、全社営業利益241億円の大半を稼ぎ出しています。連結従業員6,082名のうち3,717名、単体4,494名のうち2,559名がこのセグメントに所属しており、人員規模でも会社の中心です。オフィス移転・リニューアル需要と、働き方の見直しに伴う空間コンサルティング需要が追い風になっています。求人の多くもこの領域に集中すると考えられます(推定情報)。

商環境事業:▲41.6%の減益。要因は投資と移転コスト

売上1,162億円(▲1.8%)に対し営業利益は28億円で、前期比▲41.6%の大幅減益でした。会社説明によれば、減益要因として長野・須坂の冷凍冷蔵ショーケース新工場に伴う減価償却費 約3.2億円と労務費 約6.6億円、商環境事業本部のオフィス移転費用 約5.7億円が挙げられており、合計で約16億円規模の一時・構造要因です。裏を返せば、これらは将来の生産能力に向けた先行投資でもあり、需要が戻れば利益率が回復する余地があるとも読めます(推定情報)。ただし小売各社の出店・改装投資に業績が左右されるセグメントであることは変わりません。連結1,425名、単体1,097名が所属します。

物流システム事業:営業赤字に転落し売上も▲34.9%

売上147億円(▲34.9%)、営業損益は△14億70百万円で赤字に転落しました。主因は受注残の不足とされています。連結343名、単体340名と人員規模は小さいものの、会社全体が過去最高益を出している年に、自分の事業部だけが赤字という状況は、業績連動賞与や職場の雰囲気に影響しうる要素です。自動倉庫や物流ロボットは中長期では成長期待の大きい領域ですが、案件が大型・不定期であるぶん、年度ごとの振れ幅が大きい構造にあります(推定情報)。

オカムラの評判が割れる理由|OpenWork2.98とエン3.2のねじれ

結論から言えば、オカムラの評判は「辞めない会社なのに、満足度は高くない」というねじれで説明できます。平均勤続17.3年という定着の良さと、口コミスコアの伸び悩みが同居しているのが実態です。

OpenWorkの総合評価は2.98(社員クチコミ1,225件)。同社が公開している指標では月平均残業32.9時間、有給消化率58.3%です。カテゴリ別の投稿件数も社風・組織体制190件、ワークライフバランス198件、退職検討理由158件と、母数は十分にあります。一方でエン カイシャの評判は総合3.2(正社員129人)と、評価がやや高めに出ています(口コミ傾向/各媒体の集計方法・回答者層は異なります)。

ポジティブ側に集まる声

  • 堅実で技術志向の社風。ものづくりへの真面目さを評価する投稿が目立つ
  • 勤続20年超の社員が語る仕事のやりがい。長く働ける前提での成長実感
  • 取引先や経営層からの評判が良く、社名を出したときの信頼感がある
  • 残業代はきちんと支給されるという声
  • エン カイシャの評判では「風通しが非常に良く意見を言いやすい」「有給が取りやすい」という評価も出ている

ネガティブ側に集まる声

  • 慢性的な人員不足で、一人当たりの業務負荷が重いという指摘
  • 特に営業職について、サービス残業が常態化しているという投稿
  • 年功序列色が強く、昇給ペースが緩やかだという不満
  • 賞与は同業と比べて特別高いわけではないという声

いずれも口コミ傾向であり、全社員に当てはまる事実として断定できるものではありません。ただし「風通しが非常に良い」と「サービス残業が常態化」という正反対の評価が同時に存在すること自体が、この会社を読み解く手がかりになります。

評価が割れるのは、部署・事業部による体感差が大きいから

編集部の見立てとして、この評価の割れは前章のセグメント別業績と整合します(推定情報)。営業利益が+30.3%伸びた事業部と、▲41.6%減益の事業部、営業赤字の事業部が同じ会社の中に併存しているのですから、賞与の実感・人員配置の余裕・上司の余裕までが変わって当然です。連結6,082名という規模も、部署ごとの独立性を高めます。

求職者
求職者

結局、オカムラは働きやすい会社なんですか?

「会社として働きやすいかどうか」より、「どの事業部・どの拠点の、どのポジションに入るか」を確認するほうが精度が高い——それがオカムラの口コミを読むときの正しい向き合い方です。面接では配属予定部署の人員体制と直近の業績について、遠慮なく質問しておくことをおすすめします。

オカムラは激務なのか|「やばい」検索の中身を事実で確認する

「オカムラ 激務」「オカムラ やばい」「オカムラ 離職率」といった検索が一定数存在します。結論として、オカムラを激務と断定できる公式データはありません。ただし、不安の出どころになっている事実は具体的に指摘できます。

まず数字です。OpenWorkが公開する月平均残業は32.9時間。これは日本の大企業として突出して長い水準ではありませんが、有給消化率58.3%と合わせて見ると、「休みは取りづらくはないが、余裕が潤沢とも言えない」水準と評価するのが妥当でしょう(推定情報)。離職率は有価証券報告書では開示されていないため、公式な数値は存在しません。一方で平均勤続17.3年という実額は、大量離職が常態化している会社では成立しにくい数字です。

次に、不安が生まれている実際の材料を整理します。

  • 人員不足の指摘:口コミで最も繰り返されるテーマ。特に営業でサービス残業が常態化しているという投稿がある(口コミ傾向)
  • 事業部間の業績格差:物流システム事業の営業赤字、商環境事業の▲41.6%減益は公式数値で確認できる事実
  • 2026年4月1日付のグループ組織再編:オカムラサポートアンドサービスの保守・アフターサービス事業の吸収分割、オカムラビジネスサポートへの吸収合併などが実施済みで、保守部門・間接部門の所属が動いています。組織変更期は業務分掌が流動的になりやすく、現場負荷が一時的に増えることがあります(推定情報)
  • 過去の行政処分:岡村製作所時代の2010年3月30日、防衛省航空自衛隊が発注した特定什器類の入札に関し、公正取引委員会から排除措置命令および課徴金納付命令を受けた事実があります。ただし16年前の事案であり、直近数年の行政処分・重大訴訟は本記事の調査範囲では見当たりませんでした

逆に、「やばい」という不安を打ち消す材料も同じだけあります。売上・営業利益とも過去最高、自己資本を毀損するような損失もなく、親会社・支配株主が存在しない独立した事業会社で、平均年収は同業最高水準。財務面での不安要素は現時点で見当たらないというのが公式数値からの評価です。

なお検索候補に出てくる「シルフィー 後悔」「サブリナ 後悔」などはオフィスチェア製品に関する購入者の検索であり、労働環境とは無関係です。混同しないよう注意してください。

オフィス家具・関連メーカー5社比較|年収・利益率・口コミスコア

オカムラの立ち位置は、同業と並べると一気に見えやすくなります。年収・収益性・働きやすさの3軸で比較します。各社で決算月が異なるため、対象期を必ず併記しています。数値は各社の有価証券報告書・決算短信および各口コミ媒体の公開値です。

企業名(対象期)平均年間給与(有報)連結売上高営業利益(利益率)OpenWork総合向いている人
オカムラ(2026年3月期)852.9万円3,290.3億円241.4億円(7.34%)2.98(1,225件)高年収と長期勤続を重視する人
コクヨ(2025年12月期)786万円3,598.8億円262.5億円(7.3%)3.61(1,089件)働きやすさとブランド力を重視する人
イトーキ(2025年12月期)約757万円1,536.8億円136.9億円(8.9%)2.99(231人)収益性改善局面の企業で成長したい人
小松ウオール工業(直近期)666.2万円467.3億円41.0億円(8.8%)2.44間仕切り専業で専門性を深めたい人
くろがね工作所(2025年11月期)488.1万円63.4億円△1.22億円(営業損失)2.60小規模組織で裁量を持ちたい人

比較表の「向いている人」は編集部による推定情報です。この表から読み取れる要点は3つあります。

  • 年収では明確に勝っている:852.9万円はコクヨ786万円、イトーキ約757万円を上回り、5社で最高。勤続年数もオカムラ17.3年、コクヨ15.4年、イトーキ13.4年で最長です(くろがね工作所は20.3年ですが、規模と業績の背景が大きく異なります)
  • 収益性では抜けていない:営業利益率7.34%はイトーキ8.9%、小松ウオール工業8.8%を下回り、コクヨ7.3%とほぼ同水準。売上規模はコクヨに次ぐ2位です
  • 働きやすさの評価ではコクヨに差をつけられている:OpenWork総合はオカムラ2.98に対しコクヨ3.61。イトーキ2.99とはほぼ同点です

つまり「給与で選ぶならオカムラ、職場環境の評判で選ぶならコクヨ」というのが、現時点のデータが示す構図です。どちらを重視するかは、キャリアのフェーズと家庭状況によって答えが変わります。

オカムラの就職難易度・転職難易度|新卒と中途で異なる関門

オカムラの難易度は、新卒は「知名度に対して志望者が集まる人気企業」、中途は「事業部と職種次第で門戸の広さが変わる」という整理が実態に近いと考えられます(推定情報)。倍率や採用大学の内訳は公式に開示されていないため、以下は求人情報・就職情報サイトの傾向をもとにした推定です。

新卒採用:東証プライム・平均年収852.9万円という条件は強い

東証プライム上場、オフィス家具国内大手3社の一角、平均年間給与852.9万円という条件が揃っているため、学生からの人気は高い部類に入ると推定されます。「オカムラ 就職難易度」「オカムラ 採用大学」「オカムラ インターン」といった検索が一定量あることも、志望者層の厚さを示唆します。選考の準備としては次の点が重要になります。

  • 3事業のどこを志望するかを言語化できるか:オフィス環境・商環境・物流システムは顧客も商材も異なります。「家具が好き」だけでは商環境・物流システムの志望動機になりません
  • 製造業としての側面を理解しているか:追浜・鶴見・中井・高畠・つくば・富士・御殿場・関西・須坂と国内自社工場を多数持つメーカーです。生産技術・品質保証・生産管理の職種も存在します
  • インターンシップの活用:ショールームや工場見学を含むプログラムは、志望動機の解像度を上げる材料になります

中途採用(キャリア採用):職務経験の接続が決め手

中途では、法人営業、空間デザイン・設計、施工管理、生産技術、機械・電気設計(物流システム/パワートレーン)、情報システム、経理・人事などの職種が想定されます。推定情報として、評価されやすい経験は次のとおりです。

  • オフィス移転・内装・建築設計まわりの実務経験(オフィス環境事業と直接つながる)
  • 小売・流通向けの什器・設備の提案営業や店舗開発の経験(商環境事業)
  • マテリアルハンドリング、自動搬送、制御設計の経験(物流システム事業)
  • 製造業での原価管理・調達・生産技術の経験(原材料費・物流費・人件費の上昇局面では、利益を守る職種の重要度が上がります)

年功序列色が強いという口コミを踏まえると、中途入社時にどの等級で入るかが、その後数年の年収を左右する可能性があります。求人票の給与レンジだけでなく、等級制度と昇格要件について選考中に確認しておく価値があります。

オカムラの勤務地|本社・生産拠点・グループ会社の全体像

オカムラを検討するうえで、勤務地は年収と同じくらい重要です。実際に「富士事業所」「つくば工場」「中井工場」「御殿場事業所」「関西事業所」といった拠点名での検索が非常に多く、拠点勤務が生活設計に直結する会社であることを示しています。

本社・首都圏

本社は神奈川県横浜市西区北幸1-4-1 天理ビル19階。横浜駅至近のオフィスビルで、本社機能・営業統括・管理部門が置かれます。全社共通部門には単体・連結とも406名が所属しています(公式情報)。営業拠点は全国主要都市に展開しており、ショールームも東京・大阪などに構えています。

国内の主要生産拠点

製造業としての実体を担うのが以下の自社拠点です。所在地は公式サイトの拠点情報にもとづきます(公式情報)。

  • 追浜事業所(神奈川県横須賀市浦郷町):チェア生産の中核拠点
  • 鶴見工場(横浜市鶴見区末広町)
  • 中井工場(神奈川県足柄上郡中井町)
  • 高畠事業所(山形県東置賜郡高畠町)
  • つくば事業所(茨城県つくば市緑ケ原)
  • 富士事業所(静岡県御殿場市大坂/店舗什器・パーティション・物流機器。物流システムのショールーム「LUX」を併設。名称は「富士」ですが所在地は御殿場市です)
  • 御殿場事業所(静岡県御殿場市柴怒田)
  • 関西事業所(大阪府東大阪市稲田上町)
  • 須坂工場(長野県須坂市井上/冷凍冷蔵ショーケースの新工場。前述のとおり、この立ち上げに伴う減価償却費・労務費が商環境事業の減益要因になっています)

神奈川・静岡・茨城・山形・長野・大阪と広域に分散しているため、技術系・生産系で入社する場合は転勤の可能性を前提に考える必要があります(推定情報)。逆に、地方拠点での勤務を希望する人にとっては、都市部以外で東証プライム上場企業の水準の待遇を得られる選択肢になります。

グループ会社・海外拠点

連結6,082名と単体4,494名の差 約1,588名の多くが、グループ会社に在籍しています。国内はエヌエスオカムラ(岩手県釜石市)、山陽オカムラ(岡山県高梁市)、富士精工(石川県能美市)、砂畑産業(東京都足立区)など。海外はSiam Okamura Steel(タイ)、杭州岡村伝動有限公司ほか中国・浙江省杭州市の3社が確認できます。応募先がオカムラ本体なのかグループ会社なのかで、給与テーブルも人事制度も別になります。求人媒体の企業名表記を必ず確認してください。

オカムラの将来性|中期経営計画2028と、オフィス需要の構造変化

将来性については、「主力事業は好調だが、掲げる目標との距離は大きい」というのが公式数値からの評価です。楽観論でも悲観論でもなく、達成すべき課題が明確に開示されている状態です。

中期経営計画2028が示す目標と現在地

2026年5月29日、2027年3月期から2029年3月期までの3か年を対象とする「中期経営計画2028」が発表されました。「需要創出型企業」を中核テーマに掲げ、2035年に向けた長期目標として営業利益CAGR10%以上・営業利益率10%以上・ROE12%以上を設定しています(公式情報)。

これに対し、2026年3月期の実績は営業利益率7.34%。2027年3月期の会社予想は売上高3,470億円・営業利益260億円で、単純計算の営業利益率は約7.5%です。目標の10%まではまだ2.5ポイント以上の開きがあります。この差を埋めるには、減益となった商環境事業の収益回復と、赤字の物流システム事業の立て直しが不可欠です。裏を返せば、これらの立て直しに関わるポジションには当面のあいだ経営の注目と投資が向かうと考えられます(推定情報)。

追い風と逆風を両面で見る

追い風は3つあります。第一に、働き方の見直しに伴うオフィスの再設計需要が続いていること。単なる家具の入れ替えではなく、コンサルティングから設計・施工・保守までを一貫受注できる体制は、価格競争に巻き込まれにくい構造です。第二に、物流の自動化・省人化ニーズは中長期で拡大が見込まれる領域であること。第三に、原材料費・物流費・人件費の上昇局面で価格改定を通しやすいブランド力と直販網を持っていることです。

逆風も明確です。リモートワークの定着によるオフィス床面積の縮小は、長期的にオフィス環境事業の市場規模を圧迫しうる要因です。またオフィス環境事業は企業のオフィス移転・リニューアル投資、商環境事業は小売の出店・改装投資に強く依存する典型的なB2B設備投資関連であり、景気後退局面では受注が振れやすい性質を持ちます。加えて、2026年4月のグループ組織再編に見られるように、間接部門・保守部門の機能集約は今後も続く可能性があります(推定情報)。

オカムラへの転職が向いている人・向いていない人

これまでの公式情報・口コミ傾向をふまえ、適性を整理します(推定情報を含みます)。「良い会社かどうか」ではなく「自分の優先順位と合うか」で読んでください。

向いている人向いていない人
腰を据えて長く働き、勤続に応じた年収カーブを取りに行きたい人3〜5年で年収を大きく引き上げる短期勝負をしたい人
ものづくりと空間づくりの両方に関心があり、製造業の側面も受け入れられる人「オフィス家具の会社」というイメージだけで志望している人
顧客の課題を聞き取り、設計・施工まで巻き込んで形にする仕事にやりがいを感じる人個人裁量で完結する成果報酬型の働き方を求める人
神奈川・静岡・茨城などの拠点勤務や転勤を前向きに検討できる人首都圏中心部での勤務地固定を絶対条件にしたい人
年功的な制度の中でも、社内の信頼を積み上げて動ける人実力主義・早期抜擢の環境でスピード昇格を目指したい人
人員に余裕がない中でも段取りで生産性を上げられる人手厚い人員体制と明確な分業を前提に働きたい人

オカムラに関するよくある質問(FAQ)

オカムラへの転職・就職を検討する人からよくある質問と回答をまとめました。数値はすべて第91期(2026年3月期)の公式データにもとづきます。

オカムラの平均年収はいくらですか?

有価証券報告書によると、第91期(2026年3月期)の提出会社(単体)の平均年間給与は852.9万円です(賞与および基準外賃金を含む、平均年齢42.1歳)。2024年3月期737万円、2025年3月期812万円から2期連続で大きく増加しています。古い数値を掲載している媒体もあるため、最新期の数値で判断してください。

岡村製作所とオカムラは別の会社ですか?

同じ会社です。2017年6月に商号変更を発表し、2018年4月1日付で「株式会社岡村製作所」から「株式会社オカムラ」へ社名を変更しました。既存のオフィス家具や製品刻印には旧社名が残っているため混同されやすいのですが、法人としては同一です。

オカムラの離職率は公表されていますか?

離職率は有価証券報告書では開示されていません。参考になる公式数値としては、平均勤続年数17.3年(提出会社単体)があります。これはコクヨ15.4年、イトーキ13.4年より長く、定着傾向は比較的良好と評価できます。ただし部署ごとの実態は数値からは読み取れないため、面接で配属予定部署の在籍年数構成を確認することをおすすめします。

残業はどのくらいありますか?

OpenWorkが公開する社員クチコミ(1,225件)の集計では、月平均残業32.9時間、有給消化率58.3%とされています。口コミ傾向としては「残業代はきちんと支給される」という声がある一方、「営業でサービス残業が常態化している」という指摘もあり、職種・部署による差が大きいと考えられます(推定情報)。

オカムラとコクヨ、イトーキではどこが良いですか?

優先順位によります。有報の平均年間給与はオカムラ852.9万円、コクヨ786万円、イトーキ約757万円でオカムラが最高です。一方、OpenWork総合評価はコクヨ3.61に対しオカムラ2.98、イトーキ2.99で、働きやすさの評価ではコクヨが先行しています。営業利益率はイトーキ8.9%、オカムラ7.34%、コクヨ7.3%です。給与を最優先するならオカムラ、職場環境の評判を重視するならコクヨ、という整理が実データに沿った判断になります(推定情報)。

どの事業部に配属されるかで働き方は変わりますか?

変わる可能性が高いと考えられます。2026年3月期の営業利益はオフィス環境事業が+30.3%の増益、商環境事業が▲41.6%の減益、物流システム事業が営業赤字と、セグメント間で状況が大きく異なります(公式情報)。業績連動の賞与や人員体制の余裕にも差が出やすいため、選考段階で配属予定事業部を確認しておくことをおすすめします。

オカムラへの転職判断まとめ|編集部の見解

ここまでの内容を、判断軸ごとに整理します。最終的な判断は、求人票だけでなく自分の経験・適性も含めて確認しましょう。

判断軸評価
年収水準有報852.9万円は同業5社で最高。2期で約115万円増と伸びも大きい
安定性売上・営業利益とも過去最高。親会社・支配株主なしの独立した事業会社
働きやすさ月平均残業32.9時間・有給消化率58.3%。OpenWork2.98はコクヨ3.61に見劣り
定着度平均勤続17.3年は同業最長水準。長期就業を前提にした制度設計
収益性営業利益率7.34%。中計目標の10%以上とは2.5ポイント以上の開き
配属リスクオフィス環境は増益、商環境は減益、物流システムは営業赤字と格差が大きい
昇進スピード口コミ傾向では年功序列色が強く、昇給ペースは緩やかとの指摘
勤務地横浜本社のほか、神奈川・静岡・茨城・山形・長野・大阪に拠点。転勤の可能性あり

編集部の見解として総合すると、オカムラは「腰を据えて長く働く人にとっては、同業のなかで最も金銭的な報われ方が大きい会社」だと考えられます。有報の平均年間給与852.9万円は同業5社で最高であり、平均勤続17.3年という定着の良さと組み合わせると、長期就業を選んだ人に報いる制度が実際に機能していると読めます。財務面でも過去最高益を更新しており、当面の事業継続に関する不安材料は見当たりません。

一方で、この会社をおすすめしにくいのは「短期間で年収と役職を引き上げたい人」です。年功序列色が強いという口コミ傾向と、人員不足による負荷の指摘は、複数媒体で繰り返し登場するテーマです。OpenWork総合2.98という数字も、コクヨ3.61と比べれば軽視できません。「辞めないが、満足しているとは限らない」という状態が、この会社の評判の実像に近いと考えられます(推定情報)。

そのうえで最も実用的な助言は、「会社を評価する前に、事業部を評価すること」です。オフィス環境事業は営業利益+30.3%で全社の利益をほぼ一手に稼ぎ、商環境事業は先行投資と移転コストで▲41.6%の減益、物流システム事業は受注残不足で営業赤字。同じ社名でも、置かれた状況はまったく違います。応募・面接の段階で配属予定の事業部と拠点、そこでの人員体制を具体的に確認できれば、入社後のギャップは大きく減らせるはずです。

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本記事の出典・参考情報

本記事で参照した一次情報・口コミ情報の出典は以下の通りです。最新の正確な数値は各リンク先で確認してください。

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口コミ・評判の参照元

免責事項:本記事の数値・評価は公式情報・口コミ集計・市場推定の3分類で示しており、口コミ傾向や推定情報は断定ではなく傾向・可能性として表現しています。最終判断は読者自身で公式IRおよび内定時の労働条件通知書で確認してください。

この記事の編集方針・情報の確認について

この記事は、公式公開情報(有価証券報告書・IR資料)、求人情報、口コミ傾向をそれぞれ分けて整理し、転職・就職判断に役立つよう編集しています。年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数などの中核データは第91期(2026年3月期)有価証券報告書「従業員の状況」を一次情報として確認し、口コミ・推定情報とは明確に区別しています。記載内容は最終更新時点の公開情報にもとづきます。最新の正確な数値は各公式IRページでご確認ください。

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コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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