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MARUWAの評判は?年収883万円と臨時従業員915人の実態

MARUWAの平均年収883万円・自己資本比率90.5%・平均勤続10.71年を示したアイキャッチ画像
コロ助

※本記事にはプロモーションを含みます。

MARUWAを調べている人の検索は、「評判」よりも社風・残業・退職理由に寄っています。何かを気にして調べている、ということです。結論から書きます。この会社は自己資本比率90.5%、経常利益率35.3%という国内製造業でも屈指の高収益企業で、平均年収も883万7,000円と高い。ただし有価証券報告書には、それとは別の数字も載っています。

結論|高収益と高年収。ただし人の構成が特殊

評価項目 判定 根拠(2026年3月期)
収益性 ◎ 経常利益率35.3%(売上745億円/経常利益263億円)
財務の安全性 ◎ 自己資本比率90.5%。負債は154億円のみ
年収水準 ◎ 平均883万7,000円。製造業として高水準
直近の勢い △ 営業利益**-7.2%、純利益-5.6%。年収も前年比-0.4%**
定着 △ 平均勤続年数10.71年。5年で2.47年短縮
人員構成 △ 提出会社は正社員690人に対し臨時従業員915人

向いている人:高収益企業で高い報酬を得たい人、半導体・車載向けセラミックの技術に関わりたい人。
慎重に考えたい人:長期の安定と緩やかな昇給を求める人。業績連動が明確に設計されています。

この記事の調査条件

数値はすべてMARUWAが提出した有価証券報告書の原本(PDF)から直接抽出しています。口コミサイトの推定年収は根拠に使っていません。

  • 対象:第53期(2026年3月期)有価証券報告書、および同書に記載された第49期(2022年3月期)以降の5期推移
  • 抽出箇所:「第1 企業の概況」の主要な経営指標等の推移・事業の内容・従業員の状況、「第2 事業の状況」の経営者による分析
  • 確認日:2026年9月1日
  • 口コミの扱い:傾向の把握にのみ使用し、断定の根拠にはしていません

判定の手順そのものは3つの数字を突き合わせて会社の向きを見るにまとめています。

MARUWAの平均年収883万円・自己資本比率90.5%・平均勤続10.71年を示したアイキャッチ画像

まず、この会社が何をしているか

「MARUWA」という社名から事業内容が想像しにくいので、先に整理します。有価証券報告書の記載はこうです。

当社の企業グループは、当社、子会社13社及びその他の関係会社1社により構成されており、半導体・車載・情報通信等セラミック部品及び照明機器等の製造販売を事業の内容としております

主力はセラミック部品事業で、品目は高熱伝導基板、高強度基板、特殊セラミック基板、半導体装置用部品、車載用セラミック製品、医療用製品、アンテナ用製品、ノイズ対策製品など。もう1つの柱が照明機器事業(LED照明、YAMAGIWA)です。

そして海外売上比率は約7割以上。子会社はマレーシア(製造)のほか、台湾・欧州・米国・韓国・上海・インド・ドイツ・イスラエルに販売拠点があります。国内メーカーですが、事実上はグローバル企業です。

セグメント別の実績は次のとおりです。

事業 売上高 前期比 セグメント利益 前期比
セラミック部品事業 637億97百万円 +2.1% 245億73百万円 -9.3%
照明機器事業 106億79百万円 +14.1% 21億41百万円 +49.0%

売上の86%を占めるセラミック部品が減益、規模の小さい照明機器が大きく伸びた、という1年でした。

財務|自己資本比率90.5%という異常値

連結の主要指標を5期並べます。

決算期 売上高 経常利益 純利益 自己資本比率 ROE
2022年3月 54,344 19,182 13,350 83.1% 18.3%
2023年3月 58,804 21,187 15,020 87.2% 17.3%
2024年3月 61,564 21,121 15,216 89.1% 15.0%
2025年3月 71,849 27,033 19,242 89.9% 16.2%
2026年3月 74,476 26,321 18,163 90.5% 13.2%

※単位は百万円。純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。

**自己資本比率90.5%**は、上場企業として極端に高い水準です。総資産1,626億円に対し、負債はわずか154億円しかありません。実質的な無借金経営です。

収益性も突出しています。売上745億円に対して経常利益263億円、つまり経常利益率35.3%。製造業でこの水準はまれです。

ここは率直に言って、財務面で懸念を挟む余地がありません。 検索で「やばい」と出てくるタイプの数字ではないのです。

ただし、直近1年は減益

同じ表をよく見ると、2026年3月期は売上が増えているのに利益が減っています。

  • 売上高:718億円 → 745億円(+3.7%)
  • 営業利益:269億円 → 250億円(-7.2%)
  • 経常利益:270億円 → 263億円(-2.6%)
  • 純利益:192億円 → 182億円(-5.6%)
  • ROE:16.2% → 13.2%

主力のセラミック部品事業がセグメント利益-9.3%となったことが効いています。増収減益は、コスト上昇か価格競争のどちらかで起きます。「絶好調が続いている会社」ではなく、直近は足踏みしていると見るのが正確です。

年収883万円|ただし前年比マイナス

提出会社(MARUWA単体)の従業員データです。

項目 2026年3月31日現在
従業員数 690人(外、臨時従業員915人)
平均年齢 41.99歳
平均勤続年数 10.71年
平均年間給与 8,837千円
前年比 -0.4%

平均883万7,000円は、当サイトが検証してきた素材・住設メーカーの中でも高い水準です。参考までに、TOTOは781万円、日東紡は748万円でした。

ただし注目すべきは前年比が-0.4%とマイナスに転じている点です。5期の推移を見ると、初めての減少です。

決算期 平均年間給与 平均年齢 平均勤続年数 従業員数(単体)
2021年3月 795万円 41.52歳 13.18年 358名
2022年3月 812万円 41.45歳 13.16年 343名
2023年3月 841万円 41.16歳 13.43年 587名
2024年3月 853万円 43.37歳 12.11年 625名
2025年3月 887万円 43.80歳 11.42年 651名
2026年3月 883万円 41.99歳 10.71年 690名

有価証券報告書には、給与の決定方針が明記されています。

グループの重要な経営指標である成長性及び収益性を給与、賞与に連動させた設計としております

つまり業績が落ちれば給与も落ちる設計だと、会社自身が書いているということです。2026年3月期の営業利益-7.2%と、給与-0.4%は整合しています。高い年収は、業績連動の結果として受け取るべき数字です。

3つの数字が示すもの|人が倍増し、勤続年数が短くなった

年収・勤続年数・従業員数の3つを並べると、この会社の性格がはっきり出ます。

  • 平均年間給与:795万円 → 883万円(+88万円)
  • 平均勤続年数:13.18年 → 10.71年(-2.47年)
  • 従業員数(単体):358名 → 690名(+332名、+93%)

5年で従業員がほぼ倍増しています。 勤続年数が2.47年短くなったのは、人が辞めたからではなく、新しく入ってきた人が多いからと読むのが自然です。とくに2023年3月期に343名→587名と、1年で244名増えています。

これはピラー記事で整理した「年収↑・勤続↓・従業員↑=採用拡大」のパターンに当てはまります。採用を大きく増やしている局面であり、外から入る余地があるということでもあります。

MARUWAの従業員数と平均勤続年数が逆方向に推移していることを示すグラフ

ただし、正社員より臨時従業員のほうが多い

見落とされやすい数字がここです。有価証券報告書の従業員数には、外書で臨時従業員が併記されています。

区分 正社員(就業人員) 臨時従業員(年間平均)
提出会社(単体) 690人 915人
連結 セラミック部品事業 1,128人 905人
連結 照明機器事業 155人 90人
連結 合計 1,322人 1,006人

提出会社では、正社員690人に対して臨時従業員が915人。臨時のほうが多い構成です。連結でも1,322人に対し1,006人で、全体の約43%が臨時従業員にあたります。

これ自体は製造業では珍しくありません。 生産量の変動に対応するために、直接雇用の正社員と臨時雇用を組み合わせるのは一般的な設計です。ただし、応募する側にとっては次の意味を持ちます。

  • どちらの区分で採用されるかで、条件がまったく違う
  • 有価証券報告書の平均年間給与883万円は、正社員690人の平均であり、臨時従業員は含まれない

求人に応募するときは、雇用区分を必ず確認してください。

「社風」「退職理由」を調べている人へ

MARUWAで検索されているキーワードは、評判・口コミよりも社風・残業・退職理由・パワハラのほうが多いのが実態です。何かを気にして調べている人が多いということでしょう。

正直に書きます。有価証券報告書に、残業時間・離職率・ハラスメントに関する数値は開示されていません。 したがって当サイトはこれらについて推定値を書きません。

有報から言えるのは次の3点だけです。

  1. 平均勤続年数10.71年は、日本の製造業大手としては短めの部類。ただし従業員が5年で倍増しているため、新しい人が多いことによる短縮と説明できる
  2. 給与は業績連動と会社が明記しており、実際に2026年3月期は前年比マイナス
  3. 臨時従業員が正社員より多い構成

口コミを見る場合は、複数のサイトで同じ指摘が長期間繰り返されているか、そしてその内容が上の数字と一致するかを確認してください。数字と口コミが食い違うときは、その食い違い自体に情報があります。判断の手順は口コミと開示された数字が食い違うときの判断にまとめています。

私が採用側で見ていたこと

採用する側として中途採用の面接を担当してきた立場から、この会社を受けるなら押さえたほうがいい点を書きます。

5年で人員が倍増している会社では、「入った時期」で経験が大きく変わります。

急拡大の局面では、教育の仕組みが人数の増加に追いつかないことがよくあります。仕組みが整う前に入った人は自分で道を作ることになり、整った後に入った人は用意された道を歩きます。どちらが良いかは本人の志向によりますが、同じ会社の口コミでも、書いた人がどちらの時期に入ったかで評価が割れるのはこのためです。

面接では「直近3年で組織がどう変わったか」を聞いてみてください。答えが具体的に返ってくるなら、変化を自覚して運営している会社です。

MARUWAへの転職が向く人・向かない人

向いている人

  • 高い報酬を、業績連動で受け取ることに納得できる人。 平均883万円は高水準ですが、業績が落ちれば下がる設計です
  • 半導体・車載向けセラミックの技術に関わりたい人。 高熱伝導基板や半導体装置用部品が主力です
  • 財務の堅さを重視する人。 自己資本比率90.5%、実質無借金
  • グローバル環境で働きたい人。 海外売上比率は7割超です

積極的にはおすすめしない人

  • 安定した昇給を求める人。 給与は成長性・収益性に連動すると会社が明記しており、2026年3月期は実際に減少しています
  • 長期に落ち着いた組織で働きたい人。 5年で従業員が倍増し、平均勤続は2.47年短くなっています
  • 雇用区分を確認せずに応募しようとしている人。 正社員より臨時従業員のほうが多い会社です

編集部の結論です。財務と収益性だけを見れば、MARUWAは国内製造業でも際立って強い会社です。 自己資本比率90.5%、経常利益率35.3%という数字に、経営上の不安要素はほぼ見当たりません。

一方で、「安定して緩やかに上がっていく」タイプの会社ではありません。 業績連動で報酬が動き、人員が急拡大し、組織が変化の途中にあります。それを踏まえたうえで、報酬の高さと成長局面を取りにいくなら検討する価値があります。

応募前には、雇用区分、配属予定事業(セラミック部品か照明機器か)、賞与の業績連動の度合い、勤務地(本店は愛知県尾張旭市)を確認してください。そのうえで、まず自分の市場価値を測っておくことをおすすめします。883万円という数字が自分にとって高いのかどうかは、相場を知らないと判断できません。

よくある質問

MARUWAの平均年収はいくらですか

2026年3月期の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は**8,837千円(883万7,000円)**です。前年比0.4%減で、5期で初めて減少しました。平均年齢41.99歳、平均勤続年数10.71年の正社員690人の平均です。

MARUWAの年収が下がったのはなぜですか

有価証券報告書に「成長性及び収益性を給与、賞与に連動させた設計」と明記されています。2026年3月期は営業利益が前期比7.2%減、純利益が5.6%減となっており、給与の減少はこれと整合します。

MARUWAは何をしている会社ですか

半導体・車載・情報通信向けのセラミック部品と、照明機器を製造販売しています。主力の品目は高熱伝導基板、高強度基板、半導体装置用部品、車載用セラミック製品など。海外売上比率は約7割以上です。

MARUWAの離職率や残業時間はどれくらいですか

有価証券報告書に離職率・残業時間の開示はありません。 当サイトでは推定値を掲載していません。わかるのは平均勤続年数が10.71年で、5年前より2.47年短くなっていることだけです。ただし同期間に従業員数が358名から690名へ倍増しており、新規入社者の増加による短縮と説明できます。

MARUWAの将来性はどうですか

自己資本比率90.5%、経常利益率35.3%と財務・収益性は極めて高い水準です。ただし2026年3月期は主力のセラミック部品事業がセグメント利益9.3%減となり、全社でも減益でした。海外売上比率が7割を超えるため、為替と海外需要の影響を受けやすい構造です。

MARUWAの臨時従業員が多いのはなぜですか

生産量の変動に対応するための構成と考えられます。提出会社では正社員690人に対し臨時従業員が年間平均915人、連結では1,322人に対し1,006人です。**応募時は雇用区分を必ず確認してください。**有報の平均年収883万円は正社員の平均であり、臨時従業員は含まれません。

まとめ

  • 2026年3月期の平均年間給与は8,837千円(883万7,000円)。ただし前年比-0.4%で5期初の減少
  • 自己資本比率90.5%、経常利益率35.3%。財務・収益性は国内製造業でも際立って高い
  • 直近1年は増収減益。営業利益-7.2%、純利益-5.6%、ROEは16.2%→13.2%
  • 給与は成長性・収益性に連動する設計だと会社が明記している
  • 提出会社の従業員は5年で358名→690名(+93%)、平均勤続は13.18年→10.71年
  • 正社員690人に対し臨時従業員915人。連結では約43%が臨時従業員
  • 残業時間・離職率・ハラスメントに関する数値は有報に開示がない

年収の高さは事実ですが、それは業績連動の結果です。応募するなら雇用区分と配属事業を先に確認してください。その前に、自分の市場価値を測っておくことをおすすめします。

※本記事の数値は2026年9月1日時点で公開されている有価証券報告書に基づきます。最新の情報は必ず公式のIR資料でご確認ください。

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参考・出典

著者紹介
コロ助
コロ助
企業と転職サービスを、有価証券報告書などの一次情報から読んでいます。
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